JPH08229220A - 遊技店における遊技媒体貸出システム - Google Patents

遊技店における遊技媒体貸出システム

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JPH08229220A
JPH08229220A JP7284359A JP28435995A JPH08229220A JP H08229220 A JPH08229220 A JP H08229220A JP 7284359 A JP7284359 A JP 7284359A JP 28435995 A JP28435995 A JP 28435995A JP H08229220 A JPH08229220 A JP H08229220A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の遊技店で共通使用できるカード状記憶
媒体を用いた遊技媒体の貸出に関する情報収集の信頼性
を高める。 【解決手段】 所定態様の有価価値情報が記憶されたカ
ードを用いることによりパチンコ機1で使用するための
遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置2が管理装置4へ
送信する使用有価価値情報や、遊技媒体貸出装置2から
送信された使用有価価値情報を加算記憶する管理装置4
が売り上げデータとして集計してカード供給機関7へ送
信する使用有価価値情報を、暗号処理手段によって所定
の暗号情報に変換して送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の遊技機を有
し、カード状記憶媒体に有価価値情報が記憶されている
ことを条件に、該遊技機に供する遊技媒体の貸出を行う
遊技店における遊技媒体貸出システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技店における遊技媒体貸出シス
テムは、遊技媒体貸出装置に金銭を投入することにより
遊技媒体を貸し出すものが一般的であった。
【0003】しかし、遊技媒体貸出装置に金銭を投入す
る方式の遊技媒体貸出システムにおいては、遊技者が遊
技機を離れることなく遊技媒体の貸し出しが行えるよう
に利便性を高めるべく、遊技機列から成る島設備内の遊
技機間へ遊技媒体貸出装置を配設することが一般化して
いるために、各遊技媒体貸出装置に投入される金銭を島
設備の一方端へ移送して回収する装置が必要となる。加
えて、遊技媒体貸出装置において使用可能な金銭が硬貨
などに限られていると、遊技媒体を借り受けるために必
要な硬貨等を使いきってしまった遊技者は、いちいち紙
幣の両替を行わなければならないので利便性が悪くなっ
てしまうことから、紙幣も使用可能な遊技媒体貸出装置
を島設備に設けると、さらに金銭の回収装置が複雑なも
のになってしまい、回収途中に島設備内で金銭が詰まっ
てしまったり盗難にあったりする虞があった。
【0004】そこで、遊技店に設置したカード発行機に
金銭を投入することにより購入したカードを媒介とし
て、遊技媒体貸出装置から遊技媒体の貸し出しが可能な
カード式の遊技媒体貸出システムも提案されている。こ
のようなカード式遊技媒体貸出システムにおいては、島
設備内に遊技媒体貸出装置を配置しても、貨幣を移送回
収するための高価で複雑な装置を必要としない上に、島
設備内で金銭が盗難にあう虞もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り提案されているカード式の遊技媒体貸出システムは、
当該遊技店において有効に使用できる独自のカードを発
行して、この適正に発行されたカードを遊技媒体貸出装
置に挿入することにより遊技媒体の貸し出しを可能にす
るものであるため、遊技媒体貸出用のカードは発行した
当日に限り発行した遊技店のみで有効なものとなってい
る。このために、遊技者は他の遊技店で遊技を行うため
に遊技媒体を借り受ける場合には、当該遊技店で発行さ
れたカードを使用するか、直接現金を使用しなければな
らないために、遊技店を出るときに当該遊技店で購入し
たカードを精算し(未使用分の残額を返却してもら
い)、移った先の遊技店で改めて遊技媒体貸出用のカー
ドを購入しなければならず、遊技者にとってカードの購
入・精算という煩雑な行為を各遊技店毎に要求されるこ
ととなるため、カードの扱いが面倒なものとなり、却っ
て遊技者の利便性を損ねるものであった。
【0006】また、当該遊技店において当日限り有効な
遊技媒体貸出用カードを発行するカード式の遊技媒体貸
出システムにおいては、遊技店の閉店間際になると多数
の遊技者がカードのを精算行うために、限られた台数の
精算機しか設置されない遊技店で、多数の遊技者が精算
のために待たなければならなくなる。なお、精算機の設
置台数を多くすれば、斯かる遊技者の精算待ち時間を減
少させることができるものの、遊技店側の設備投資が嵩
むと共に、全ての精算機の保守・修理等も必要となるた
めに、遊技店側の負担が著しく増大して非効率的であ
る。
【0007】加えて、遊技店の営業終了時間には、銀行
等の金融機関も既に営業を終了しているために、遊技媒
体貸出用カードの精算に必要十分な紙幣を各遊技店が予
め確保しておかなければならず、遊技店が精算不能な状
態に陥ったような場合、当該遊技店の信用に大きく関わ
るため、遊技店のリスクも大きい。
【0008】さらに、上述したようなカード式の遊技媒
体貸出システムにおいては、カード残高があるのにも拘
わらず、各遊技店毎に遊技媒体貸出用カードを精算し
て、当該カードを使用不能状態にするものであることか
ら、先々の遊技店で新たな遊技媒体貸出用カードを購入
して店を出る度に精算することは、多大な資源の浪費で
ある。
【0009】このようなことから、複数の遊技店で共通
使用可能な遊技媒体貸出カードを用いた遊技媒体貸出シ
ステムを実現することが望ましいものの、複数の遊技店
で遊技媒体貸出用カードの販売を取り扱ったり、該カー
ドを用いた遊技媒体貸出を行えるようにするためには、
カードの売上金とカードの使用に基づく遊技媒体貸出費
用の請求とを複数の遊技店で調整し合う必要が生ずる。
【0010】従って、斯かる遊技媒体貸出システムを採
用した場合には、遊技店の実質的な利益は、遊技媒体の
貸出に伴って発生することとなるために、遊技媒体貸出
用カードの使用情報が極めて重要であり、使用情報の改
竄等を防止できる高信頼性がシステムに要求されること
となる。すなわち、実際に遊技媒体貸出用カードが使用
された使用情報よりも多くの使用を受けた如くに使用情
報を改竄して請求することが可能なシステムであるなら
ば、カードの売上金とカード使用に基づく費用請求との
均衡が保たれないこととなるため、遊技店で採用できる
遊技媒体貸出システムとして成立し得ないのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、複数の遊技機(例えばパチンコ1)を有
し、カード状記憶媒体(例えば、カード24)に有価価
値情報が記憶されていることを条件に、該遊技機での遊
技に供する遊技媒体(例えばパチンコ機1用の球)の貸
出を行う遊技店における遊技媒体貸出システムにおい
て、上記遊技店は予め、上記カード供給機関(例えば、
統括機関)が発行する所定態様の有価価値情報が記憶さ
れたカード状記憶媒体を購入し、遊技者の金銭の投入に
基づき、有価価値情報を記憶させたカード状記憶媒体を
販売するカード状記憶媒体販売手段(例えば、カード発
行機3)と、上記カード状記憶媒体に所定態様の有価価
値情報が記憶されていることを条件に遊技者の所定の貸
出操作に基づき所定数の遊技媒体の排出を行わせ、又、
該遊技媒体の排出に係わる売上データとしての使用有価
価値情報を送信する遊技媒体排出制御手段(例えば、遊
技媒体貸出装置2)と、上記遊技媒体排出制御手段から
送信された使用有価価値情報を加算記憶し、該加算記憶
値を基に遊技店の売上に係わる売上データとして集計し
た使用有価価値情報を上記カード供給機関へ送信する有
価価値情報集計手段(例えば、管理装置4)と、を備
え、上記使用有価価値情報の送信の際には、送信情報を
所定の暗号情報に変換可能な暗号処理手段により、使用
有価価値情報を暗号情報に変換して送信するものとし
た。
【0012】斯かる遊技店における遊技媒体貸出システ
ムにおいては、カード供給機関より予め購入したカード
状記憶媒体をカード状記憶媒体販売手段により遊技者へ
販売し、遊技媒体排出制御手段が遊技媒体を排出するた
めに使用したカード状記憶媒体の有価価値情報は使用有
価価値情報集計手段へ送信され、この使用有価価値情報
集計手段が各遊技媒体排出制御手段からの使用有価価値
情報を加算記憶した加算記憶値を基に遊技店の売上に係
わる売上データとして集計した使用有価価値情報をカー
ド供給機関へ送信することとなる。したがって、この使
用有価価値情報集計手段が送信した使用有価価値情報に
相当する売上金を、カード供給機関から遊技店へ支払う
ものとすれば、遊技店におけるカード状記憶媒体の発行
に関する収支と、遊技媒体の貸出に関する収支とが別個
独立したものとなる。
【0013】また、使用有価価値情報の送信に際して
は、暗号処理手段によって送信情報を所定の暗号情報に
変換して送信するので、暗号化処理手順や暗号情報を元
の送信情報に戻すための復号化処理手順を知っていなけ
れば、送信された使用有価価値情報の内容を知ることが
できないと共に、使用有価価値情報を改竄して送信する
こともできない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を添付図
面にもとづいて説明する。
【0015】本発明に係る遊技媒体貸出システムの構成
図が、図1に示してある。
【0016】統括機関で所定態様の有価価値情報等を記
憶させたカードを発行し、このカードを遊技店内に設け
た販売手段を通じて遊技者に販売する。遊技者は、遊技
店においてこのカードを使用して、遊技媒体貸出装置か
ら遊技媒体の貸し出しを受け遊技を行なう。遊技店は、
遊技媒体貸出装置での売上データを統括機関に送る。統
括機関では、この売上データに相当する売上代金を、金
融機関を通して、または直接に遊技店に支払う。
【0017】すなわち、この図1における統括機関が、
予め定めた所定態様の有価価値情報を記憶させたカード
状記憶媒体を発行するカード供給機関として機能するの
である。
【0018】図2以下は、本発明をパチンコ遊技店に利
用した場合の実施形態である。
【0019】パチンコ遊技店には、図2で示すように、
多数のパチンコ機1…を並べて設置するとともに、パチ
ンコ機1とパチンコ機1との間には、遊技媒体として使
用する球を貸し出す遊技媒体貸出装置2を適宜間隔で配
置し、上記遊技媒体貸出装置2と管理室内に設置した管
理装置4とを店内伝送路5…を介して電気的に接続す
る。
【0020】このパチンコ遊技店内で使用するカード
は、店内のカウンターや、店内の適宜な位置に設置され
たカード発行機3により販売される。
【0021】すなわち、遊技店に設置された販売手段と
してのカード発行機3が、カード供給機関から予め購入
したカード状記憶媒体を、金銭の投入に基づいて販売す
るカード状記憶媒体販売手段として機能するのである。
なお、カード供給機関から購入したカードは、所定態様
の有価価値情報を記憶させてあるので当該遊技店に限ら
ず、カード供給機関で発行したカード(所定態様の有価
価値情報が記憶されているカード)を使用可能な遊技店
であれば、何処でも共通使用できる。
【0022】また、管理装置4で演算蓄積された売上デ
ータ等は統括機関に送られるが、管理装置4を電話回線
や専用回線等の店外伝送路6を介して統括機関であるカ
ード発行センター7と電気的に接続して、データの伝送
を行なってもよい。
【0023】カード発行機3は、図3及び図4で示すよ
うに、開閉可能な前面部8を有する箱体9の前面部8に
貨幣投入口として紙幣挿入口10を開設し、該紙幣挿入
口10の上方に複数の押釦から構成された購入金額選択
操作部11を、該購入金額選択操作部11の上方に複数
の7セグメント表示子から構成された投入金額表示器1
2を設け、該投入金額表示器12の横に稼働中を示す発
行中表示器13と発行中止を表示する発行中止表示器1
4を並設し、これらの表示器13、14の下方にカード
発行口15、15′を上下に開設するとともに、該カー
ド発行口15′の下方に釣銭返却口16を開設する。
【0024】そして、箱体9の内部には、前面部8を閉
じたときに上記紙幣挿入口10に連通する位置に貨幣識
別装置として紙幣識別装置17を、カード発行口15に
連通する位置にカード発行装置18を、カード発行口1
5′に連通する位置にカード発行装置18′を、また釣
銭返却口16に連通する位置に釣銭支払装置19を各々
配置し、底部には当該カード発行機3の台番号を設定す
る台番号設定器20と、売上金額、カード発行枚数、カ
ード残量、釣銭残量、紙幣オーバーフロー等の表示を行
うモニタ装置21と、上記各機器を必要に応じて制御す
る制御装置22とを設け、該制御装置22に上記投入金
額表示器12、発行中表示器13、発行中止表示器1
4、紙幣識別装置17、カード発行装置18、18′、
釣銭支払装置19、台番号設定器20、及び箱体9の上
面に取り付けたアラーム表示器を電気的に接続する。
【0025】紙幣識別装置17は、遊技者が紙幣挿入口
10から挿入した紙幣を取り入れて該紙幣の真偽を判別
するとともに、紙幣の種類を判別して制御装置22に信
号を送り、不適当な紙幣と判断した場合は遊技者に返却
する。一方、紙幣識別装置17が適当な紙幣と判断する
ととともに、その紙幣の種類を判別すると、制御装置2
2からの信号により投入金額表示器12が当該紙幣の金
額を表示する。例えば、紙幣挿入口10に1万円札を挿
入すると「10,000円」、5千円札の場合は「5,
000円」、千円札の場合は「1,000円」と表示す
る。この状態で遊技者が購入金額選択操作部11を操作
することにより遊技に供する所望の金額を選択すると、
カード発行機3はカード発行装置18、または18′を
作動して購入金額選択操作部11により選択した金額に
相当する有価価値情報を記憶したカードを発行する。
【0026】前記した販売手段としてのカード発行機3
により発行するカード24は、図5で示すように、紙、
合成樹脂等から成る薄い板状であり、表面には長手方向
のほぼ中央に金額表示部25を設け、金額表示部25の
上方に残高表示部26を設け、金額表示部25の下方に
磁気面等からなる情報記憶部27を有し、該情報記憶部
27の下方にはセキュリティ記憶部28を有し、またカ
ード24の挿入方向を示す矢印を表示してある。なお、
カード24の挿入方向を分り易くし、挿入方向の錯誤を
防止するため、カード24の先端の一方の角を予め斜め
に切断しておいてもよい。
【0027】上記したカード24の金額表示部25に
は、購入時の情報記憶部27に記憶させる金額、例えば
「10000円」を表示する。この金額はカード24の
使用限度額を示すものである。残高表示部26には、遊
技媒体貸出装置2において、カードの残高をパンチ穴、
マーキング等で表示する。情報記憶部27には、有効金
額および限度額が記憶されており、有効金額は、遊技媒
体貸出装置2において残高として更新記録される。
【0028】セキュリティ記憶部28には、カード24
の偽造を防止するために、セキュリティデータを記憶す
る。このセキュリティデータは光学センサー、磁気セン
サー等で読取ることができる方式でカードの図柄の中な
どに隠匿して記憶される。この場合、情報記憶部27に
は、セキュリティ記憶部28に記憶させたセキュリティ
データと同一のデータを記憶し、遊技媒体貸出時に両デ
ータが比較され、両データが一致した場合にのみ適正な
カードの使用と判断され、遊技媒体が貸し出される。
【0029】さらに、遊技媒体貸出装置2での売上げを
より明確に管理するために、情報記憶部27に上記した
情報に加えてカード番号を記憶してもよい。このカード
番号は、カード毎に異なるカード固有の番号で構成する
ものとし、遊技媒体貸出装置2でデータを管理装置4に
送信するときに合わせてカード番号を送信すれば、カー
ドの使用情報を一層明確に管理することができる。
【0030】カード発行装置18は、図6で示すよう
に、上下に対向させて設けたベルトコンベア等の搬送手
段30の一端をカード貯留部31の出口に、搬送手段3
0の他端をカード発行口32に臨ませて、搬送手段30
のカード発行口32近傍にカード検出器33を設けてあ
る。また、カード貯留部31の出口にカード不足検出器
34とシャッター装置35を設けてある。したがって、
カード発行装置29は、制御装置22からのカード発行
信号を受けると、シャッター装置35が開いてカード貯
留部31内からカード24を1枚取り出すとともに、モ
ータ36を作動して取り出したカード24をカード発行
口32の方向へ搬送する。そして、カード検出器33が
カード24の排出終了を検出すると、モータ36が停止
し、また釣銭支払装置19が制御装置22からの釣銭信
号により作動し、挿入紙幣の金額から選択した金額を差
し引いた金額を制御装置22の演算制御部により演算
し、この金額に対応する貨幣を釣銭返却口16に払い出
す。
【0031】なお、カード発行機3自体で有価価値情報
等を記憶させるようにすることも可能であり、斯くする
場合に使用する書込機能付カード発行装置37は、図7
で示すように、上記したカード発行装置18に、情報書
込装置38、印字装置39、カード搬送検出器を付加し
たもので、カード発行装置18と同一の装置は同一の符
号を付して説明する。
【0032】上下に対向させて設けたベルトコンベア等
の搬送手段30の一端をカード貯留部31の出口に、搬
送手段30の他端をカード発行口32に臨ませ、搬送手
段30の途中には例えば磁気ヘッド等から成る情報書込
装置38、印字装置39、及びカード搬送検出器を設け
てある。また、カード貯留部31の出口にカード不足検
出器34とシャッター装置35を設けてある。したがっ
て、カード発行装置37は、制御装置22からのカード
発行信号を受けると、シャッター装置35を開いてカー
ド貯留部31内からカード24を1枚取り出すととも
に、モータ36を作動して取り出したカード24をカー
ド発行口32の方向へ搬送する。
【0033】第1カード搬送検出器40によりカード2
4が正常に搬送されていることを検出し、第2カード搬
送検出器41がカード24の先端を検出、即ちカードの
情報記憶部27が情報書込装置38に到来したことを検
出すると、制御装置22からの信号により情報書込装置
38aが店コード、年月日データ、セキュリティデータ
及びカード識別情報を情報記憶部27に磁気作用により
書き込む。そして、第3カード搬送検出器42がカード
24を検出すると、モータ36が一時停止し、印字装置
39が制御装置22からの印字信号によりセキュリティ
記憶部28にカード発行年月日及びセキュリティデータ
を印字する。なお、セキュリティデータは、年月日の文
字中などに隠匿されて印刷される。
【0034】この印字行程が終了するとモータ36が作
動してカード24を搬送し、カード検出器33がカード
24を検出するとモータ36が再度停止し、印字装置3
4が発行時の金額を金額表示部25に表示する。この様
にして各種の情報を書込むとともに、発行時の金額等を
印字したカード24をカード発行口32に排出する。そ
して、カード検出器33がカードの排出終了を検出する
と、モータ36が停止し、また釣銭支払装置19が制御
装置22からの釣銭信号により作動し、挿入紙幣の金額
から選択した金額を差し引いた金額を制御装置22の演
算制御部により演算し、この金額に対応する貨幣を釣銭
返却口16に払い出す。
【0035】また、カード発行装置18および書込機能
付カード発行装置37において、カード不足検出器34
がカード貯留部31内のカード24の不足を検出する
と、カード不足検出器34からの信号を受信した制御装
置22がモニタ装置21にカード24が不足したことを
表示するとともに、アラーム表示器23を点灯して係員
に知らせ、また発行中表示器13を消灯すると同時に発
行中止表示器14を点灯して遊技者にカード発行中止を
可視表示する。また、釣銭が不足したり、或は遊技者が
挿入した紙幣を貯留しておく紙幣貯留部が充満した場合
も上記と同様にして、カードの発行を中止する。
【0036】このように、書込機能付カード発行装置4
7にあっては、1台で複数の金額を書き込めるので、金
額情報等を未記入にした発行用のカードをカード発行機
関から遊技店に供給し、遊技店に設置した書込機能付カ
ード発行装置47で購入金額に応じた金額情報を書込む
ものとすれば、ある金額の額面のカードのみが集中的に
売れてしまうような場合に、販売用カードの在庫が切れ
てしまうような事態を回避できる反面、発行した金額情
報の改竄を行われてしまう可能性があるために、カード
発行装置の保守・管理等をカード供給機関としてのカー
ド発行センター7が行うようなセキュリティシステムが
必要となる。
【0037】しかしながら、カード発行センター7が多
数存在する複数の遊技店に設置された全てのカード発行
装置を管理することは、カード発行センター7にとって
非常に大きな負担となる。加えて、カード発行装置に不
具合が生じた場合には、例えそれが比較的軽微なトラブ
ルであっても、遊技店側で独自に対処することができな
いために、カード発行センター7によって修理が完了す
るまでカードの発行が滞ることとなり、延いては遊技店
の売上にまで影響を及ぼす可能性があり、遊技店にとっ
ても望ましいことではない。
【0038】そこで、本発明に係る遊技媒体貸出システ
ムにおいては、金額情報の書込が完了している販売用の
カードをカード発行センター7から各遊技店等の販売手
段へ供給し、供給を受けたカードの代金を各販売手段か
らカード発行センター7へ支払うものとし、供給を受け
たカードを販売するカード発行装置18の管理は各遊技
店毎に行うようなシステム構成を採ることで、上述した
ようなトラブルを未然に防ぐこととしたのである。
【0039】尚、上述した本発明に係る遊技媒体貸出シ
ステムでは、カード発行機3内にカード発行装置18を
2台設け、金額の異なる2種類のカード例えば「100
0円」と「3000円」とを充填し、遊技者が操作した
購入金額選択操作部11の選択により、所望の金額に相
当するカードを選択的に排出するようにしたが、発行装
置18は3台以上の複数設け、選択できる金額を増やし
てもよいし、図柄の違った複数のカードをそれぞれ充填
して、所望のカードを選択できるようにしてもよい。ま
た、発行装置18は1台のみで、一種類のカードを充填
するようにしてもよい。
【0040】上記したカード発行機3は、カード発行セ
ンター7で管理し、カードの補充、代金回収等はカード
発行センター7で行なうことが望ましい。また、パチン
コ遊技店にカード発行機3を設置した場合、このカード
発行機3の管理は当該パチンコ遊技店に行なわせるよう
にしてもよく、この場合パチンコ遊技店がカードを購入
して、その代金をカード発行センター7へ支払う。
【0041】管理装置4は、図8および図9で示すよう
に、中央処理装置43と、主記憶装置44と、補助記憶
装置45と、カレンダ46と、キーボード47と、ブラ
ウン管等よりなるディスプレイ装置48と、プリンタ4
9と、第1伝送制御装置50と、第2伝送制御装置51
とからなり、これらを電気的に接続してある。また、管
理装置4へは、補助電源装置52、電源装置53を経由
して電源が供給される。
【0042】中央処理装置43は、管理装置4内の各制
御装置を統括的に管理するための装置であって、各装置
間のデータの受け渡しや、受信したデータの演算処理な
どを行なう。
【0043】主記憶装置44には、各遊技媒体貸出装置
2の売上データおよび総売上データを記憶したファイル
を有するとともに、電源をオンにしたときに中央処理装
置43の処理プログラムが記憶される。
【0044】補助記憶装置45は、ハードディスク等よ
りなり、中央処理装置43の処理プログラムやカード発
行センター7が各遊技店を識別するための店舗番号等の
固有データを記憶させるとともに、営業終了時に当日の
売上データを記憶する。
【0045】カレンダ46は、年月日、時間等を設定す
るためのものであり、年月日情報は売上データを補助記
憶装置45に記憶するときや、カード発行センター7に
売上データを送信する際に使用され、時間データは遊技
媒体貸出装置2からの売上情報を主記憶装置44に記憶
する際に使用される。
【0046】キーボード47は、中央処理装置43に対
する指令盤であり、図10に示すように、盤面上にキー
スイッチ54、開店スイッチ55、閉店スイッチ56、
売上スイッチ57、印字スイッチ58、送信スイッチ5
9、ファイルスイッチ60、テンキー61等が設けてあ
る。
【0047】キースイッチ54は、開店スイッチ55お
よび閉店スイッチ56の誤操作を防止するためのスイッ
チで、スイッチをオンにしないと各スイッチが作動しな
いようになっている。
【0048】開店スイッチ55は、遊技媒体貸出装置2
におけるカードの受付を開始させるためのスイッチで、
このスイッチを操作することにより、遊技媒体貸出装置
2に開始指令が送信される。
【0049】閉店スイッチ56は、遊技媒体貸出装置2
におけるカードの受付を終了させるためのスイッチで、
このスイッチを操作することにより、遊技媒体貸出装置
2に終了指令が送信される。
【0050】売上スイッチ57は、遊技媒体貸出装置2
…の総売上や個々の遊技媒体貸出装置2における売上を
ディスプレイ装置48に表示させるための指令スイッチ
である。
【0051】印字スイッチ58は、遊技媒体貸出装置2
の総売上や個々の遊技媒体貸出装置2における売上をプ
リンタ49に印字させるための指令スイッチである。
【0052】送信スイッチ59は、総売上データをカー
ド発行センター7に送信するための指令スイッチであ
る。尚、カード発行センター7からの指令によって自動
的に総売上データを送信させる場合には、この送信スイ
ッチ59は不要となる。また、予め定められた一定周期
で、売上げデータをカード発行センター7へ送信するよ
うにしても良い。
【0053】テンキー61は、特定の遊技媒体貸出装置
2の売上を知りたい場合等に、遊技媒体貸出装置2の台
番号等を入力するためのスイッチである。
【0054】プリンタ49は、上記した遊技媒体貸出装
置2における売上等を印字するための装置である。第1
伝送制御装置50は、遊技店内の伝送路5上における送
受信権の確立および送受信データの規格化をし、中央処
理装置43が必要とするデータの送受信管理を行なうた
めの装置である。
【0055】第2伝送制御装置51は、遊技店とカード
発行センター7との電話回線や専用回線上における送受
信権の確立および送受信データの規格化をし、中央処理
装置43が必要とするデータの送受信管理を行なうため
の装置である。
【0056】電源装置53は、各制御装置へ電源を供給
するための装置であり、補助電源装置52は停電時にお
けるバックアップ用の電源で、主記憶装置44に記憶さ
れた売上データ等が停電により消失するのを防ぐために
設けた装置である。
【0057】上記した管理装置4における処理のフロー
チャートが図11に示してある。
【0058】管理装置4において電源が投入されると、
売上ファイルがクリアされ、カード発行センター7から
の暗号(暗号化の処理手順)を受信して、この暗号化の
処理手順を記憶し、開店スイッチ55がオンになると遊
技媒体貸出装置2へ開店指令信号、暗号化の処理手順を
送信して、売上データ(使用有価価値情報)の受信待ち
の状態となる。売上データを受信すると、売上ファイル
上の該当台番号を検索し、台売上ファイルに受信した金
額を加算し、カレンダ46より時刻を読み出し、時刻、
受信したカード番号、受信した金額を記憶する。なお、
本実施形態においては発行したカード24に固有のカー
ド番号を付して、当該カード24のカード番号も含めて
使用有価価値情報とすることにより、使用有価価値情報
の信頼性を一層高めるものとしたが、少なくとも使用有
価価値情報を含んでいれば、遊技店の売上に係わる売上
データとして集計した使用有価価値情報として用いるこ
とができる。
【0059】閉店スイッチ56がオンになると、遊技媒
体貸出装置2へ閉店指令信号を送信する。送信スイッチ
59がオンになると総売上を演算し、カード発行センタ
ー7から送られてきた暗号化の処理手順により送信デー
タ(使用有価価値情報の加算記憶値を基に遊技店の売上
に係わる売上データとして集計した使用有価価値情報)
を加工して暗号情報に変換し、カード発行センター7に
暗号化した売上データを送信する。ファイルスイッチ6
0がオンになると、年月日情報と売上ファイルを補助記
憶装置45に記憶させ、管理装置4での処理が終了す
る。
【0060】すなわち、本実施形態においては、管理装
置4に暗号処理手段を設けるものとして、使用有価価値
情報をカード発行センター7へ送信する際には、暗号処
理手段によって使用有価価値情報を暗号情報に変換して
送信するのである。斯くすれば、使用有価価値情報の加
算記憶値を基に遊技店の売上に係わる売上データとして
集計した使用有価価値情報が遊技店において改竄される
ことを防止できるので、遊技店から不当な使用有価価値
情報がカード発行センター7に送られて、著しく収支の
均衡を崩すような事態が生ずることを回避できる。従っ
て、遊技店に設置する遊技媒体貸出システムとしての信
頼性が確保できるのである。
【0061】なお、本実施形態の如く暗号化処理手順を
カード発行センター7から毎開店時に供給し、改めて管
理装置4に記憶させるものとすれば、暗号化処理手順が
解析される危険性を著しく低下させることできる反面、
毎開店時の初期化処理等が複雑になるので、予め定めた
暗号化処理手順を管理装置4に固定的に記憶(ROM等
の不揮発性メモリに記憶)させておき、この暗号化処理
手順を常時使用するものとしてもよい。
【0062】図12に示す遊技媒体貸出装置2は、パチ
ンコ機1とパチンコ機1との間に配置するもので、箱体
62の前面部63にカード読み書き装置64のカード挿
入口65を設けるとともに、パイロットランプ66、ア
ラーム表示器67、金額表示器68、購入選択スイッチ
69、球貸口70を設け、内部にはパチンコ機列上方の
球補給樋から分岐した球供給樋71の上部に供給球検出
器72を設け、球供給樋71の下端に球排出装置73を
設け、該球排出装置73の球流下樋74の出口を上記球
貸口70に接続し、上記カード読み書き装置64、アラ
ーム表示器66、金額表示器68、購入選択スイッチ6
9、供給球検出器72、及び球排出装置73を制御装置
75に電気的に接続し、該制御装置75を店内伝送路5
を介して管理装置4に接続してある。
【0063】パイロットランプ66は、カード24を受
け付けて、遊技媒体の貸し出しが可能なことを表示し、
供給球検出器72に球がないときや、管理装置4との接
続が確認されないときに消灯し、カード24の受け付け
を停止する。アラーム表示器67は、カード24のセキ
ュリティ記憶部28と情報記憶部27とのセキュリティ
データが不一致の場合等、受け付けカード24が不適正
であることを表示する。金額表示器68は、受け付けカ
ード24の残高を表示する。購入選択スイッチ69は、
購入金額を指定するためのスイッチで、本実施形態にお
いては100円、200円、500円のスイッチから構
成されており、指定金額に相当する遊技媒体が貸し出さ
れる。尚、この購入選択スイッチ69を省略して、1回
のカード挿入で予め決められた金額、例えば200円に
相当する遊技媒体を貸し出すようにしてもよい。
【0064】カード読み書き装置64は、カード24に
記憶された磁気データの再生および更新、セキュリティ
データの読み出し、残金のマーキングをするための装置
で、図13で示すように、カード挿入口65から内部に
向ってカード搬送路76を設け、該搬送路上76に搬送
モータ77で駆動する第1搬送ローラ78、第2搬送ロ
ーラ79を設け、第1搬送ローラ78をカード挿入口6
5に臨ませ、第1搬送ローラ78のカード挿入口65側
に挿入検出センサー80を設け、第1搬送ローラ78と
第2搬送ローラ79の途中にセキュリティ読取りセンサ
ー81、リードライトヘッド82、マーキング装置83
を設け、カード搬送路76の終端部近傍に反転位置検出
センサー84を設け、搬送モータ77の軸85には、搬
送モータ77と同時に回転するエンコーダー86を装着
し、該エンコーダ86に位置決めセンサー87を臨ませ
てあり、上記搬送モータ77、挿入検出センサー80、
セキュリティ読取りセンサー81、リードライトヘッド
82、マーキング装置83を制御装置75に接続してあ
る。
【0065】搬送モータ77は、カード24を搬送する
搬送ローラを駆動するための正逆回転可能なモータで、
第1、第2搬送ローラ78、79に搬送ベルト88を介
して連結されている。挿入検出センサー80は、カード
24の挿入を検出して、搬送モータ77を正転駆動する
ための検出器であって、カード排出時には、このセンサ
ー位置にカード24がなくなったときに、搬送モータ7
7を停止させる。セキュリティ読取りセンサー81は、
カード24のセキュリティ記憶部28に隠匿されたデー
タを読取るためのセンサーであって、セキュリティ記憶
部28の記憶方法に応じた、光学センサー、磁気センサ
ー等からなる。
【0066】リードライトヘッド82は、カード24の
記憶情報部27に記憶された情報を読取り、また有価価
値情報等を更新するためのヘッドであり、磁気ヘッド等
よりなる。マーキング装置83は、カード24の残高表
示部26へ残高を表示するための装置で、残高表示方法
に応じた、パンチ穴穿孔器、印刷スタンプ等よりなる。
エンコーダ86は、カード24の情報記憶部27のデー
タの読取り位置と更新位置、セキュリティデータの読取
り位置、残高表示部26へのマーキング位置等を決定す
るための位置決め信号を生成するための装置であって、
スリット円盤等よりなる。
【0067】位置決めセンサー87は、このエンコーダ
ー86の位置決め信号を検出して、各読取り位置等を決
定するセンサーであって、エンコーダ86がスリット盤
からなる場合には、スリット開閉状況を光学的に検出し
てこれをパルス列に変換して制御装置75へ送出する。
反転位置検出センサー84は、カード24の停止位置、
搬送モータ77の逆転位置を決定するためのセンサー
で、カード24の先端等を検出して逆転位置を決定する
ためのセンサーである。
【0068】球排出装置は、図14、図15で示すよう
に、球排出ソレノイド89の駆動により球供給樋71内
に出没して球の流下を規制する球ストッパ部90と、通
過する球を1個宛検出する球排出センサー91を備え、
上記球排出ソレノイド89及び球排出センサー91を制
御装置75に電気的に接続してある。
【0069】図16に上記した遊技媒体貸出装置2の制
御装置75のブロック図が示してある。この制御装置7
5は、演算制御回路92、ROM93、RAM94、伝
送制御回路95を有するCPUからなり、このCPUに
カード読み書き装置64、台番号設定スイッチ96、ド
ライバ97、レシーバ98等が接続され、これらを制御
している。また、CPUには電源回路99を介して電源
が供給れている。
【0070】ドライバ97は、CPUからの制御信号
で、パイロットランプ66、アラーム表示器67、金額
表示器68、球排出ソレノイド89等を駆動させる。
【0071】レシーバ98は、球排出センサー91、供
給球検出器72、購入選択スイッチ69、100円に対
する貸球数を設定する球レート設定スイッチ100等か
らの信号をCPUに送るためのものである。尚、購入選
択スイッチ69を省略した場合には、カード挿入時に同
様の信号が送出され、例えば200円分の球が貸し出さ
れる。
【0072】台番号設定スイッチ96は、遊技媒体貸出
装置2の伝送アドレスを設定するためのスイッチで、送
信データには必ずこのアドレスデータが付加される。
【0073】伝送制御回路95には、レベル変換回路1
01が接続されていて、このレベル変換回路101で受
信データの波形成形、送信データ信号のドライブ能力を
上げるための信号レベルを変換する。レベル変換回路1
01には、分岐回路102が接続されていて、送信信号
と受信信号の分離および結合をはかっている。また、分
岐回路102には、伝送路用コネクタ端子103が設け
られていて、コネクタにより伝送路と結ばれている。
【0074】上記した遊技媒体貸出装置2での処理のフ
ローチャートを、図17に示す。
【0075】遊技媒体貸出装置2の電源がオンになる
と、RAM94がクリアされ、I/Oポートが初期化さ
れ、台番号設定スイッチ96からの台番号、球レート設
定スイッチ100からの球レートを読み込む。管理装置
4からの開店指令信号を受信すると、カード供給センタ
ー7から送信されてきた暗号化処理手順を記憶し、供給
球の有無を確認して、供給球が所定数以上蓄積されてい
る場合にパイロットランプ66を点灯させてカードの受
付が可能なことを遊技者に表示し、カード挿入待ちの状
態になる。
【0076】遊技者がカード24をカード挿入口に挿入
すると、挿入検出サンサー80がカード24の先端を検
出して制御装置75に信号を送り、制御装置75が搬送
モータ77を作動させてカード24を取り入れ、リード
ライトヘッド82で情報記憶部27のデータを読み取
り、セキュリティ読取りセンサー81でセキュリティ記
憶部28のセキュリティデータを読み込み、情報記憶部
27とセキュリティ記憶部28のセキュリティデータが
一致していて、カード24の残高がある場合に、金額表
示器68に金額を表示し、球排出装置73での処理に移
る。ここで、セキュリティデータが一致しなかった場
合、カード24の残高がなかった場合には、アラーム表
示器67を表示させて遊技者に警告を与えるとともに、
搬送モータ77を作動させてカード24を排出し、遊技
者がカード24を受け取ると、アラーム表示器67の表
示をクリアし、カード挿入待ちの状態に戻る。
【0077】購入選択スイッチ69が操作され、指定さ
れた金額の残高が有る場合は、球排出動作に移る。球排
出動作では、球レートにより指定金額に応じた排出球数
を演算し、球排出ソレノイド89が励磁すると、球スト
ッパ部90が樋内の球流路から退き、樋内の球が流下す
るとともに、球排出センサー91が通過する球を検出し
て制御装置75に信号を送る。制御装置75は、球排出
センサー91からの信号を計数し、所定数の球が通過し
たことを計数すると球排出ソレノイド89を消磁して球
の流下を停止する。したがって、所定数の球、例えば1
00円分25個の球が球貸口70に排出される。
【0078】この様にして遊技者が所望した数の球が球
貸口70に排出されると、制御装置75の演算部が先に
金額表示器68に表示した金額から球貸口70に排出し
た球に相当する金額を減算し、残高を金額表示器68に
可視表示する。なお、遊技者が購入選択スイッチ69を
操作した時点で演算して残高表示してもよい。そして、
遊技者が購入スイッチ69を操作することによりカード
24の有価金額の範囲内で所望数の球を借り出すと、反
転位置検出センサー84の反転信号により反転されてき
たカード24に、カード読み書き装置64のリードライ
トヘッド82で残高が記憶され、マーキング装置83で
残高をマーキングする。このマーキング装置83でのマ
ーキングは、例えば、図4で示すように、10000円
の有価金額のカードで残高が5000円の場合は、70
00円以上の残高表示部26が印刷により塗り潰され
る。
【0079】球排出装置73での処理が終了すると、金
額表示器68の表示をクリアし、記憶している暗号化処
理手順によって、台番号、カードナンバー、購入金額等
のデータを加工し、売上データとしての使用有価価値情
報を所定の暗号情報に変換して管理装置4へ送信する。
すなわち、本実施形態においては、遊技媒体貸出装置2
に暗号処理手段を設けるものとして、使用有価価値情報
を管理装置4へ送信する際には、暗号処理手段によって
使用有価価値情報を暗号情報に変換して送信するのであ
る。斯くすれば、遊技媒体の排出に係わる売上データと
しての使用有価価値情報が遊技店で改竄されて管理装置
4へ送信されることを防止できるので、遊技店から不当
な使用有価価値情報がカード発行センター7に送られ
て、著しく収支の均衡を崩すような事態が生ずることを
回避できる。従って、遊技店に設置する遊技媒体貸出シ
ステムとしての信頼性が確保できるのである。
【0080】なお、本実施形態においては発行したカー
ド24に固有のカードナンバーを付して、当該カード2
4のカードナンバーも含めて売上データとしての使用有
価価値情報とすることにより、使用有価価値情報の信頼
性を一層高めるものとしたが、少なくとも使用有価価値
情報を含んでいれば、遊技媒体の排出に係わる売上デー
タとしての使用有価価値情報として用いることができ
る。
【0081】その後、管理装置4から閉店指令信号を受
信するとパイロットランプ66を消灯し、カード24を
受け付けないことを遊技者に示し、遊技媒体貸出装置2
での処理を終了する。なお、図18に管理装置4で管理
する売上データの一例が示してある。
【0082】遊技媒体貸出装置2において、遊技者が購
入選択スイッチ69を操作すると、遊技媒体貸出装置2
の台番号、挿入されたカードのカード番号、購入金額が
管理装置4に送信される。これらデータは管理装置4に
おいて、遊技媒体貸出装置一台毎のファイルとして記憶
される。この遊技媒体貸出装置一台毎のファイルは、購
入時刻、カード番号、購入金額を1回分の購入データと
する1日分のデータから構成され、購入金額の総計を台
売上データとして記憶する。管理装置4は、この遊技媒
体貸出装置一台毎のファイルを集合して遊技店の売上フ
ァイルとし、台売上データの総計を総売上データとして
記憶する。
【0083】すなわち、この遊技媒体貸出装置2が、
「カード状記憶媒体たるカード24に所定態様の有価価
値情報が記憶されていることを条件に、遊技者の所定の
貸出操作に基づき所定数の遊技媒体たる球の排出を行
い、また、遊技媒体の排出に係わる売り上げデータとし
ての使用有価価値情報を送信する遊技媒体排出制御手
段」として機能し、管理装置4が、「遊技媒体排出制御
手段としての遊技媒体貸出装置2から送信された使用有
価価値情報を加算記憶し、該加算記憶値を基に遊技店の
売上に係わる売上データとして集計した使用有価価値情
報を上記カード供給機関へ送信する使用有価価値情報集
計手段」として機能するのである。
【0084】カード発行センター7へは、上記したファ
イルのうち、店番号と総売上ファイルを送信して、売掛
金の精算を要求する。
【0085】また、カード発行センター7へ送信するフ
ァイルは、上記した店番号と総売上ファイルの他に、各
遊技媒体貸出装置毎の台番号と台売上データを同時に送
信したり、売上ファイル全体を送信してもよい。このよ
うにすると、カード発行センター7では各遊技店におけ
る詳細な売上データを把握することができ、信頼性も向
上する。
【0086】なお、上述した実施形態においては、店内
伝送路5上または電話回線や専用回線上での売上データ
の改竄を防止するため、カード発行センター7からの暗
号化処理手順により送信データのビットを並べ代える等
の加工をして、売上データとしての使用有価価値情報を
暗号情報に変換するものとしたので、カード発行センタ
ー7が送る暗号処理手順を日毎に変更すれば、遊技店に
おけるデータの改竄予防に一層効果的である。また、上
記実施形態においては、使用有価価値情報集計手段とし
ての管理装置4を遊技店に設けるものとしたが、例え
ば、遊技店内の諸設備を統括的に管理すると共に各遊技
機の遊技情報等を収集する所謂ホールコンピュータに使
用有価価値情報集計手段の機能を付加するようにしても
良い。
【0087】上記実施形態は、パチンコ店において使用
する球を遊技媒体として貸し出す遊技媒体貸出装置につ
いて説明したが、本発明における遊技媒体としては、球
に限らず、遊技用コインなどを貸し出すようにしてもよ
い。また、所定態様の有価価値情報を記憶させたカード
を、例えば、カード式の封入球式パチンコ機、遊技店内
の自動販売機等にも使用することができるようにすれ
ば、カード購入者の利便性を高めることが可能となる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る遊技
店における遊技媒体貸出システムによれば、カード供給
機関より予め購入したカード状記憶媒体をカード状記憶
媒体販売手段により遊技者へ販売し、遊技媒体排出制御
手段が遊技媒体を排出するために使用したカード状記憶
媒体の有価価値情報は使用有価価値情報集計手段へ送信
され、この使用有価価値情報集計手段が各遊技媒体排出
制御手段からの使用有価価値情報を加算記憶した加算記
憶値を基に遊技店の売上に係わる売上データとして集計
した使用有価価値情報をカード供給機関へ送信すること
となるので、この使用有価価値情報集計信号に相当する
売上金を、カード供給機関から遊技店へ支払うものとす
れば、遊技店におけるカード状記憶媒体の発行に関する
収支と、遊技媒体の貸出に関する収支とが別個独立した
ものとなる。
【0089】したがって、カード供給機関から供給され
た所定態様の有価価値情報を記憶させたカード状記憶媒
体であれば、何れの遊技店で購入したカード状記憶媒体
であっても、同様な遊技媒体貸出システムを採用してい
る全ての遊技店において使用することが可能となり、遊
技店を変わる度に改めてカード状記憶媒体を購入したり
精算したりするような煩雑さがなく、遊技者の利便性を
大いに高めることが可能となる。加えて、カード状記憶
媒体販売手段によって販売されたカード状記憶媒体は、
その有価価値情報が全て用い尽くされるまで有効に使用
できるので、カード状記憶媒体を無為に使用不能にする
必要が無く、資源の有効利用にも貢献できる。
【0090】また、使用有価価値情報の送信に際して
は、暗号処理手段によって送信情報を所定の暗号情報に
変換して送信するものとしてあるので、暗号化処理手順
や暗号情報を元の送信情報に戻すための復号化処理手順
を知っていなければ、送信された使用有価価値情報の内
容を知ることができないと共に、使用有価価値情報を改
竄して送信することもできないので、斯かる遊技媒体貸
出システムを採用する複数の遊技店での収支の公平性を
確保することができ、各個別の遊技店に導入するための
遊技媒体貸出システムとしての信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技媒体貸出システムの構成図である。
【図2】本発明をパチンコ遊技店に実施した場合の構成
図である。
【図3】カード発行機の斜視図である。
【図4】カード発行機の内部を示す斜視図である。
【図5】カードの正面図である。
【図6】カード発行装置の内部を示す側面図である。
【図7】書込機能付カード発行装置の内部を示す側面図
である。
【図8】管理装置の構成図である。
【図9】管理装置のブロック図である。
【図10】キーボードの構成図である。
【図11】管理装置における処理のフローチャートであ
る。
【図12】遊技媒体貸出装置の分解斜視図である。
【図13】カード読み書き装置の内部を示す側面図であ
る。
【図14】球排出装置の側面図である。
【図15】球排出装置の断面図である。
【図16】球貸出装置の制御装置のブロック図である。
【図17】遊技媒体貸出装置における処理のフローチャ
ートである。
【図18】売上ファイルの説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 遊技媒体貸出装置 3 カード発行機 4 管理装置 7 カード発行センター 24 カード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の遊技機を有し、カード状記憶媒体
    に有価価値情報が記憶されていることを条件に、該遊技
    機での遊技に供する遊技媒体の貸出を行う遊技店におけ
    る遊技媒体貸出システムにおいて、 上記遊技店は予め、上記カード供給機関が発行する所定
    態様の有価価値情報が記憶されたカード状記憶媒体を購
    入し、 遊技者の金銭の投入に基づき、有価価値情報を記憶させ
    たカード状記憶媒体を販売するカード状記憶媒体販売手
    段と、 上記カード状記憶媒体に所定態様の有価価値情報が記憶
    されていることを条件に遊技者の所定の貸出操作に基づ
    き所定数の遊技媒体の排出を行わせ、又、該遊技媒体の
    排出に係わる売上データとしての使用有価価値情報を送
    信する遊技媒体排出制御手段と、 上記遊技媒体排出制御手段から送信された使用有価価値
    情報を加算記憶し、該加算記憶値を基に遊技店の売上に
    係わる売上データとして集計した使用有価価値情報を上
    記カード供給機関へ送信する有価価値情報集計手段と、 を備え、 上記使用有価価値情報の送信の際には、送信情報を所定
    の暗号情報に変換可能な暗号処理手段により、使用有価
    価値情報を暗号情報に変換して送信することを特徴とす
    る遊技店における遊技媒体貸出システム。
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