JPH08228480A - 直列補償されたコンバータ・ステーションの制御方法及び装置 - Google Patents
直列補償されたコンバータ・ステーションの制御方法及び装置Info
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- JPH08228480A JPH08228480A JP7301866A JP30186695A JPH08228480A JP H08228480 A JPH08228480 A JP H08228480A JP 7301866 A JP7301866 A JP 7301866A JP 30186695 A JP30186695 A JP 30186695A JP H08228480 A JPH08228480 A JP H08228480A
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- H02M7/7575—Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output with possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a thyratron or thyristor type requiring extinguishing means using semiconductor devices only for high voltage direct transmission link
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Control Of Electrical Variables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高電圧直流電流を送電する設備に含まれ、転
流電圧及び消弧角の測定を実行することなく、直列補償
されたコンバータ・ステーションにおける制御方法及び
制御装置を提供する。 【解決 手段】 3相交流電圧網(N2)に接続されて
いるコンバータ(SR2)の複数のバルブ(V1〜V
6)に対し、制限信号(AMAXL)に従って制御角
(α)の指令値(AOL)を発生するものであり、前記
制限信号は、予め選択れた値(γp)に等しい転流マー
ジン(γm)で、前記制御角が前記コンバータ・ステー
ションにおける電流(Id2)及び電圧(Un2)の関
数(F0)となる関係を少なくともほぼ模擬させる所定
の関係(M0、M1、M2、M3)により、前記制御角
の計算値(AMARG)を連続的に計算し、前記計算値
に従って形成されるものである。
流電圧及び消弧角の測定を実行することなく、直列補償
されたコンバータ・ステーションにおける制御方法及び
制御装置を提供する。 【解決 手段】 3相交流電圧網(N2)に接続されて
いるコンバータ(SR2)の複数のバルブ(V1〜V
6)に対し、制限信号(AMAXL)に従って制御角
(α)の指令値(AOL)を発生するものであり、前記
制限信号は、予め選択れた値(γp)に等しい転流マー
ジン(γm)で、前記制御角が前記コンバータ・ステー
ションにおける電流(Id2)及び電圧(Un2)の関
数(F0)となる関係を少なくともほぼ模擬させる所定
の関係(M0、M1、M2、M3)により、前記制御角
の計算値(AMARG)を連続的に計算し、前記計算値
に従って形成されるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧の直流を送
電する設備を含む、整流器動作における直列補償された
コンバータ・ステーションの制御方法、及びこの制御方
法を実施する装置に関する。
電する設備を含む、整流器動作における直列補償された
コンバータ・ステーションの制御方法、及びこの制御方
法を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この接続において、直列補償されたコン
バータ・ステーションとは、コンバータ・ステーション
を意味しており、そのコンバータ・ブリッジは直列コン
デンサを介して、多分、中間の変圧器と交流電圧網に接
続されている。
バータ・ステーションとは、コンバータ・ステーション
を意味しており、そのコンバータ・ブリッジは直列コン
デンサを介して、多分、中間の変圧器と交流電圧網に接
続されている。
【0003】2つの交流電圧網間において高電圧の直流
を送電する設備は、2つのコンバータ・ステーションを
備え、各コンバータ・ステーションはその交流側が交流
電圧網の個別的な線と共通の直流接続線とに接続され
る。この直流接続線はオバーヘッド線及び/又はケーブ
ルの形式でもよく、更にある部分は金属導体に代わって
大地又は水からなる。ある場合では、コンバータを互い
に隣接して据え付ける、いわゆるバック・ツー・バック
据付けとなり、この直流接続線は短絡母線からなるもの
でもよい。各コンバータ・ステーションは、コンバータ
と、通常はコンバータを交流電圧網に接続する少なくと
も一つのコンバータ変圧器と共に、無効電力を発生させ
るため及び高調波をろ波するための複数のシャント・フ
ィルタを備えている。これらのコンバータは、通常は、
ライン転流された複数の電流源コンバータである。この
ことは、複数のコンバータにおけるバルブ間の電流転流
が交流電圧網に発生する電圧により行われ、かつこれら
のコンバータから見た直流接続線が確かな電流源として
発生するものと、理解されるべきことである。コンバー
タが発生する高調波、特に第5及び第7高調波を減少さ
せるために、各コンバータは、通常、2つの6パルス・
ブリッジからなり、それぞれコンバータ・ステーション
における個別的な2次巻線を介して交流電圧網に接続さ
れ、変圧器は複数の2次巻線が互に30°位相シフトす
るように接続されている。
を送電する設備は、2つのコンバータ・ステーションを
備え、各コンバータ・ステーションはその交流側が交流
電圧網の個別的な線と共通の直流接続線とに接続され
る。この直流接続線はオバーヘッド線及び/又はケーブ
ルの形式でもよく、更にある部分は金属導体に代わって
大地又は水からなる。ある場合では、コンバータを互い
に隣接して据え付ける、いわゆるバック・ツー・バック
据付けとなり、この直流接続線は短絡母線からなるもの
でもよい。各コンバータ・ステーションは、コンバータ
と、通常はコンバータを交流電圧網に接続する少なくと
も一つのコンバータ変圧器と共に、無効電力を発生させ
るため及び高調波をろ波するための複数のシャント・フ
ィルタを備えている。これらのコンバータは、通常は、
ライン転流された複数の電流源コンバータである。この
ことは、複数のコンバータにおけるバルブ間の電流転流
が交流電圧網に発生する電圧により行われ、かつこれら
のコンバータから見た直流接続線が確かな電流源として
発生するものと、理解されるべきことである。コンバー
タが発生する高調波、特に第5及び第7高調波を減少さ
せるために、各コンバータは、通常、2つの6パルス・
ブリッジからなり、それぞれコンバータ・ステーション
における個別的な2次巻線を介して交流電圧網に接続さ
れ、変圧器は複数の2次巻線が互に30°位相シフトす
るように接続されている。
【0004】通常動作において、コンバータのうちの一
方(以下、整流器という。)は、整流器として動作して
おり、また他方はインバータとして動作している。それ
ぞれのコンバータの制御機器は、点弧パルスをそのコン
バータのバルブに印加する制御角αに対応した制御信号
を発生する。コンバータによる無効電力の消費を最小化
し、かつにコンバータ・ステーションに含まれたコンポ
ーネントに対する歪みを低減させるために、最小可能制
御角αにより整流器を制御し、かつ制御動作を危うくす
ることなく、最小可能消弧γ(転流マージン)に帰結す
る制御角によりインバータを制御するのが都合がよい。
従って、その設備の制御システムは、転流誤り、交流電
圧網上の電圧変動、発生し得る公称動作からの他の偏移
に関する安全マージンを考慮に入れて、通常、その設備
の動作条件に適当な最大直流電圧に対してインバータを
制御するように設計されている。整流器は電流制御によ
り制御され、その基準値は電流指令に従って形成され、
またこの電流指令が直流電圧、従って転送された有効電
力が所望値に残るように、電力指令及び優勢な直流電圧
に従って形成される。
方(以下、整流器という。)は、整流器として動作して
おり、また他方はインバータとして動作している。それ
ぞれのコンバータの制御機器は、点弧パルスをそのコン
バータのバルブに印加する制御角αに対応した制御信号
を発生する。コンバータによる無効電力の消費を最小化
し、かつにコンバータ・ステーションに含まれたコンポ
ーネントに対する歪みを低減させるために、最小可能制
御角αにより整流器を制御し、かつ制御動作を危うくす
ることなく、最小可能消弧γ(転流マージン)に帰結す
る制御角によりインバータを制御するのが都合がよい。
従って、その設備の制御システムは、転流誤り、交流電
圧網上の電圧変動、発生し得る公称動作からの他の偏移
に関する安全マージンを考慮に入れて、通常、その設備
の動作条件に適当な最大直流電圧に対してインバータを
制御するように設計されている。整流器は電流制御によ
り制御され、その基準値は電流指令に従って形成され、
またこの電流指令が直流電圧、従って転送された有効電
力が所望値に残るように、電力指令及び優勢な直流電圧
に従って形成される。
【0005】点弧の時点で、バルブが十分な点弧電圧、
即ち阻止状態における順方向電圧を有するのを確実する
ために、整流器の制御機器は、更に、その最小値が予め
選択した最小値より小さくならないように制御角の下限
を有する。この下限は、通常、測定装置によりバルブ端
の電圧を検知することにより達成され、これによって検
知した電圧が所定値を超えるときにのみ、バルブに対す
る点弧パルスを発生する。
即ち阻止状態における順方向電圧を有するのを確実する
ために、整流器の制御機器は、更に、その最小値が予め
選択した最小値より小さくならないように制御角の下限
を有する。この下限は、通常、測定装置によりバルブ端
の電圧を検知することにより達成され、これによって検
知した電圧が所定値を超えるときにのみ、バルブに対す
る点弧パルスを発生する。
【0006】通常、整流器及びインバータ用の制御機器
は同じように設計されて、整流器では電流コントローラ
が作動され、またインバータでは予め選択した最低値以
下ではない消弧角を保持することを目的として制御用の
制御機器を作動させる。
は同じように設計されて、整流器では電流コントローラ
が作動され、またインバータでは予め選択した最低値以
下ではない消弧角を保持することを目的として制御用の
制御機器を作動させる。
【0007】高電圧の直流電流を送電する技術の一般的
な説明に関して、エーリッヒ・ウルマン(Erich
Ulman)著、1975年、ベルリン、ハイデルベル
ク、ニューヨーク、シュプリンゲル出版(Spring
er Verlag)発行、「直流電流による送電」、
特に第125頁〜第136頁を参照すべきである。
な説明に関して、エーリッヒ・ウルマン(Erich
Ulman)著、1975年、ベルリン、ハイデルベル
ク、ニューヨーク、シュプリンゲル出版(Spring
er Verlag)発行、「直流電流による送電」、
特に第125頁〜第136頁を参照すべきである。
【0008】制御角α、消弧角γ及び重複角u間では、
知られている関係α+u+γ=180°が通常的であ
る。従って、インバータに対する制御角は、消弧角(転
流マージン)が予め選択した最低値に留まるように、決
定されることが望ましい。
知られている関係α+u+γ=180°が通常的であ
る。従って、インバータに対する制御角は、消弧角(転
流マージン)が予め選択した最低値に留まるように、決
定されることが望ましい。
【0009】米国特許第4,210,956号は高電圧
直流電流の送電設備の制御方法を説明している。この制
御方法によれば、設備に含まれた複数のコンバータのそ
れぞれについて、その設備における各コンバータに与え
られた値の電圧及び電流に基づきコンバータの制御角を
計算する。安定状態により設備をそのまま動作すること
ができるような状況を達成する観点から、電流、電圧、
転流リアクタンス及び制御角間の既知の関係により計算
を行う。かくして、これらの計算において最小可能制御
角、即ち最小点弧電圧、最小可能消弧角は限界値とみな
される。これらのコンバータは直列補償されておらず、
該制御方法は、本質的に、2以上のコンバータ・ステー
ションを共通の直流接続線に接続した、いわゆる多端子
システムを意図しているように見える。
直流電流の送電設備の制御方法を説明している。この制
御方法によれば、設備に含まれた複数のコンバータのそ
れぞれについて、その設備における各コンバータに与え
られた値の電圧及び電流に基づきコンバータの制御角を
計算する。安定状態により設備をそのまま動作すること
ができるような状況を達成する観点から、電流、電圧、
転流リアクタンス及び制御角間の既知の関係により計算
を行う。かくして、これらの計算において最小可能制御
角、即ち最小点弧電圧、最小可能消弧角は限界値とみな
される。これらのコンバータは直列補償されておらず、
該制御方法は、本質的に、2以上のコンバータ・ステー
ションを共通の直流接続線に接続した、いわゆる多端子
システムを意図しているように見える。
【0010】米国特許第4,264,951号は高電圧
の直流電流を送電する設備を制御する機器を説明してい
る。この機器は、一定電流、一定電圧及び一定の消弧角
に基づき制御する制御手段を備えると共に、コンバータ
の制御角のために、コンバータで検出された交流電圧及
び交流電流の適用値に基づき、コンバータ・バルブのダ
ンピング回路における損失がある値となる限界値を計算
する装置も備えている。これらの装置からの出力信号
は、計算された限界値が超えないことを計算に入れて、
制御角信号を前記制御手段のいずれかより選択する選択
手段に供給される。
の直流電流を送電する設備を制御する機器を説明してい
る。この機器は、一定電流、一定電圧及び一定の消弧角
に基づき制御する制御手段を備えると共に、コンバータ
の制御角のために、コンバータで検出された交流電圧及
び交流電流の適用値に基づき、コンバータ・バルブのダ
ンピング回路における損失がある値となる限界値を計算
する装置も備えている。これらの装置からの出力信号
は、計算された限界値が超えないことを計算に入れて、
制御角信号を前記制御手段のいずれかより選択する選択
手段に供給される。
【0011】米国特許第4,563,732号は、特に
図1及び図2が関連した説明により、インバータ動作に
おいてコンバータを制御する方法及び装置を示してい
る。電流コントローラが比例・増幅及び積分部を備えて
いる。この比例・増幅及び積分部はこの電流の検知値に
より引算された直流接続線における電流の基準値が供給
される。この比例・増幅及び積分部は、更に、この電流
の検知値により引算され、かつ電流マージンにより引算
された直流接続線における電流の基準値も供給される。
この比例・増幅及び積分部及び積分部からの出力信号の
総和は、制御システムによりインバータの制御パルス装
置に送出された制御角指令を形成している。安定状態で
は、比例・増幅及び積分部からの出力信号は、0に又は
ほぼ0に等しく、一方積分部に対する入力信号は電流マ
ージンからなる。積分部は、その出力信号を制限するこ
とができる制御可能な制限入力を備えており、従ってイ
ンバータにより指令された制御角αの値は前述の制限信
号により決定される。この制限入力は計算回路により形
成され、かつインバータに対する制御信号に対応する制
限信号が供給され、かつ0に等しい制御角におけるコン
バータの理想直流電圧、電流コントローラの基準値に対
応する直流電流、交流電圧網のインピーダンス、予め選
択した消弧角(転流マージン)及び対応する制御角間に
おける、コンバータ・ステーションの主回路に既知の関
係に基づいて計算される。前述の制限信号は、この角度
に対する基準値と比較される消弧角の検知値の負帰還に
より緩慢に作用する制御回路により、補正されてもよ
い。前述の制御システムに加えて、転流停止後に阻止状
態を再開し得るように、複数のバルブ、通常はサイリス
タに含まれる半導体素子に一定の最小電圧・時間領域が
必要とされるという事実に基づいて、消弧角制御回路に
より、制御パルスが発生される。転流電圧の検知値に基
づき、かつ一定の形状の曲線を仮定すると、残りの電圧
・時間領域は、直流電流に基づく転流間隔の長さについ
て補正される転流電圧がゼロ交差するまで、連続的に計
算される。補正された電圧・時間領域が必要とする最小
電圧・時間領域に等しいときは、バルブの点弧パルスの
発生が開始される。電流コントローラ及び消弧角制御回
路に従う点弧パルスは、OR回路に供給され、このOR
回路に最初に到達した2つのパルスがバルブの点弧を開
始させる。
図1及び図2が関連した説明により、インバータ動作に
おいてコンバータを制御する方法及び装置を示してい
る。電流コントローラが比例・増幅及び積分部を備えて
いる。この比例・増幅及び積分部はこの電流の検知値に
より引算された直流接続線における電流の基準値が供給
される。この比例・増幅及び積分部は、更に、この電流
の検知値により引算され、かつ電流マージンにより引算
された直流接続線における電流の基準値も供給される。
この比例・増幅及び積分部及び積分部からの出力信号の
総和は、制御システムによりインバータの制御パルス装
置に送出された制御角指令を形成している。安定状態で
は、比例・増幅及び積分部からの出力信号は、0に又は
ほぼ0に等しく、一方積分部に対する入力信号は電流マ
ージンからなる。積分部は、その出力信号を制限するこ
とができる制御可能な制限入力を備えており、従ってイ
ンバータにより指令された制御角αの値は前述の制限信
号により決定される。この制限入力は計算回路により形
成され、かつインバータに対する制御信号に対応する制
限信号が供給され、かつ0に等しい制御角におけるコン
バータの理想直流電圧、電流コントローラの基準値に対
応する直流電流、交流電圧網のインピーダンス、予め選
択した消弧角(転流マージン)及び対応する制御角間に
おける、コンバータ・ステーションの主回路に既知の関
係に基づいて計算される。前述の制限信号は、この角度
に対する基準値と比較される消弧角の検知値の負帰還に
より緩慢に作用する制御回路により、補正されてもよ
い。前述の制御システムに加えて、転流停止後に阻止状
態を再開し得るように、複数のバルブ、通常はサイリス
タに含まれる半導体素子に一定の最小電圧・時間領域が
必要とされるという事実に基づいて、消弧角制御回路に
より、制御パルスが発生される。転流電圧の検知値に基
づき、かつ一定の形状の曲線を仮定すると、残りの電圧
・時間領域は、直流電流に基づく転流間隔の長さについ
て補正される転流電圧がゼロ交差するまで、連続的に計
算される。補正された電圧・時間領域が必要とする最小
電圧・時間領域に等しいときは、バルブの点弧パルスの
発生が開始される。電流コントローラ及び消弧角制御回
路に従う点弧パルスは、OR回路に供給され、このOR
回路に最初に到達した2つのパルスがバルブの点弧を開
始させる。
【0012】通常の形式により設計されたインバータの
制御システムは、定常動作において擾乱に対して敏感で
あることが明らかとなった。インバータの制御は、それ
自体インバータに発生する負の電流/電圧特性に帰結す
るので、インバータの交流電圧網における小さな電圧降
下は直流電流にアバランシェ状に成長してしまう恐れが
ある。電流の安定な制御を得るために、整流器は、電流
制御により、正の電流/電圧特性を示してインバータの
制御システムにおける負の特性を補償させる必要があ
る。直流接続線が長いケーブルを形成しているときに発
生する直流接続線において大地に対して容量が大きいと
いうことは、整流器の電流制御及びインバータの制御シ
ステムは、一定の範囲に対して、互いに切り離される。
例えば短絡回路障害又は単相又は多数相の地絡故障の場
合に、交流電圧網における高速な電圧降下は、インバー
タのブレーク・ダウン時の電圧に至る恐れがある。通常
の直列補償なしのコンバータ・ステーションにおけるイ
ンバータの制御角制御によって、インバータがこのよう
な事象に対処できるようにするために、制御システムは
定常動作中に、転流エラーに対して通常の安全に対応す
るマージンよりも大きな転流マージンにより動作しなけ
ればならない。しかし、これは、他方で、定常動作中に
無効電力消費を増加させると共に、補償に対して高いコ
ストを掛け、かつ設備そのものを不経済的な規模にして
しまう。
制御システムは、定常動作において擾乱に対して敏感で
あることが明らかとなった。インバータの制御は、それ
自体インバータに発生する負の電流/電圧特性に帰結す
るので、インバータの交流電圧網における小さな電圧降
下は直流電流にアバランシェ状に成長してしまう恐れが
ある。電流の安定な制御を得るために、整流器は、電流
制御により、正の電流/電圧特性を示してインバータの
制御システムにおける負の特性を補償させる必要があ
る。直流接続線が長いケーブルを形成しているときに発
生する直流接続線において大地に対して容量が大きいと
いうことは、整流器の電流制御及びインバータの制御シ
ステムは、一定の範囲に対して、互いに切り離される。
例えば短絡回路障害又は単相又は多数相の地絡故障の場
合に、交流電圧網における高速な電圧降下は、インバー
タのブレーク・ダウン時の電圧に至る恐れがある。通常
の直列補償なしのコンバータ・ステーションにおけるイ
ンバータの制御角制御によって、インバータがこのよう
な事象に対処できるようにするために、制御システムは
定常動作中に、転流エラーに対して通常の安全に対応す
るマージンよりも大きな転流マージンにより動作しなけ
ればならない。しかし、これは、他方で、定常動作中に
無効電力消費を増加させると共に、補償に対して高いコ
ストを掛け、かつ設備そのものを不経済的な規模にして
しまう。
【0013】直列補償されたコンバータ・ステーション
は、コンバータ・ステーションに設けられたコンバータ
・ブリッジを直列コンデンサを介して各交流電圧網に接
続することが知られている。これによるといくつかの利
点が得られる。即ち、直列コンデンサはこれらを介して
流れる電流によって周期的に充電されるので、コンデン
サ端に発生する電圧がコンバータのバルブ端の転流電圧
に加算される。制御角及び消弧角は交流電圧網の電圧に
ついての位相位置に関連したままなので、整流器動作に
あるバルブは0より小さな制御角により制御することが
できるように、またインバータ動作では0より小さな消
弧角により(勿論、バルブの転流電圧に関連する転流マ
ージンが0より大きくても)制御できるように、この転
流電圧は交流電圧網の電圧に関連して位相シフトされる
ことになる。これは、コンバータの無効電力消費を低減
可能にする。これはシャント・フィルタにより無効電力
を発生させる必要性を低減させるので、これらシャント
・フィルタは高調波をろ波する必要性に基づいてほぼ寸
法決めすることができる。コンデンサの充電電流、従っ
てこれらの電圧は、直流接続線における直流電流に比例
しており、またコンデンサの適当な寸法決めにより、直
流電流の大きさに基づく重複角の依存性が補償され得
る。これは、高速の電流トランジェンントの場合におい
ても直列補償がバルブの転流マージンを保持することに
寄与することを意味する。更に、交流電圧網の振幅に基
づく転流マージンの依存性は、インバータ制御における
負の電流/電圧特性が安定化方向に変更され、また直列
コンデンサの適当な選択により、正にさせることもでき
る点で、直列補償が好ましい方向に変更される。
は、コンバータ・ステーションに設けられたコンバータ
・ブリッジを直列コンデンサを介して各交流電圧網に接
続することが知られている。これによるといくつかの利
点が得られる。即ち、直列コンデンサはこれらを介して
流れる電流によって周期的に充電されるので、コンデン
サ端に発生する電圧がコンバータのバルブ端の転流電圧
に加算される。制御角及び消弧角は交流電圧網の電圧に
ついての位相位置に関連したままなので、整流器動作に
あるバルブは0より小さな制御角により制御することが
できるように、またインバータ動作では0より小さな消
弧角により(勿論、バルブの転流電圧に関連する転流マ
ージンが0より大きくても)制御できるように、この転
流電圧は交流電圧網の電圧に関連して位相シフトされる
ことになる。これは、コンバータの無効電力消費を低減
可能にする。これはシャント・フィルタにより無効電力
を発生させる必要性を低減させるので、これらシャント
・フィルタは高調波をろ波する必要性に基づいてほぼ寸
法決めすることができる。コンデンサの充電電流、従っ
てこれらの電圧は、直流接続線における直流電流に比例
しており、またコンデンサの適当な寸法決めにより、直
流電流の大きさに基づく重複角の依存性が補償され得
る。これは、高速の電流トランジェンントの場合におい
ても直列補償がバルブの転流マージンを保持することに
寄与することを意味する。更に、交流電圧網の振幅に基
づく転流マージンの依存性は、インバータ制御における
負の電流/電圧特性が安定化方向に変更され、また直列
コンデンサの適当な選択により、正にさせることもでき
る点で、直列補償が好ましい方向に変更される。
【0014】コンバータ変圧器と6パルス・ブリッジ接
続におけるコンバータとの間の交流接続に直列コンデン
サを導入したコンバータ・ステーションの動作モードの
一般的な説明は、1968年10月発行、電力装置及び
システムに関する米国電気電子技術者学会報、PAS−
87巻、第1830頁〜第1840頁、リーブ(Joh
n Reeve)、バロン(John A.Baro
n)及びハンレー(G.A.Hanley)著、「直列
補償によりHVDCの人為的な転流の技術評価」(A
Technical Assesment of Ar
tificialCommutation of HV
DC Concerters withSeries
Compensation(IEEE Trans o
n Power Apparatus and Sys
tem)に記載されている。
続におけるコンバータとの間の交流接続に直列コンデン
サを導入したコンバータ・ステーションの動作モードの
一般的な説明は、1968年10月発行、電力装置及び
システムに関する米国電気電子技術者学会報、PAS−
87巻、第1830頁〜第1840頁、リーブ(Joh
n Reeve)、バロン(John A.Baro
n)及びハンレー(G.A.Hanley)著、「直列
補償によりHVDCの人為的な転流の技術評価」(A
Technical Assesment of Ar
tificialCommutation of HV
DC Concerters withSeries
Compensation(IEEE Trans o
n Power Apparatus and Sys
tem)に記載されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従って、以上説明した
種類のコンバータ・ステーションを直列補償すること
は、多くの関係から望ましい。
種類のコンバータ・ステーションを直列補償すること
は、多くの関係から望ましい。
【0016】しかし、コンバータ・ステーションを直列
補償することは、バルブの転流電圧がその直列コンデン
サ端における電流依存電圧の振幅と位相の両方に依存す
ることを意味する。従って、直列補償では、直列補償な
しのコンバータ・ステーションにおいて可能とするよう
な、かつ整流器の消弧角及び点弧電圧条件を制御する前
述の原理を基礎とするような方法によって、交流電圧網
で検知された電圧からバルブの転流電圧を直接導き出す
ことはできない。
補償することは、バルブの転流電圧がその直列コンデン
サ端における電流依存電圧の振幅と位相の両方に依存す
ることを意味する。従って、直列補償では、直列補償な
しのコンバータ・ステーションにおいて可能とするよう
な、かつ整流器の消弧角及び点弧電圧条件を制御する前
述の原理を基礎とするような方法によって、交流電圧網
で検知された電圧からバルブの転流電圧を直接導き出す
ことはできない。
【0017】直列補償されたコンバータ・ステーション
の主回路では、電流/電圧式が変数としての制御角α
(交流電圧網の電圧に関連する)、直流電流Id、理想
無負荷直流電圧Udi0、及び(インバータ動作におけ
る)転流マージンγmにより、公知の方法で設定されて
もよい。これらの式において、予め選択したバルブの転
流マージンの定数値γpを仮定すると、変数としての直
流電流及び理想無負荷直流電圧により、制御角αを計算
することができる。
の主回路では、電流/電圧式が変数としての制御角α
(交流電圧網の電圧に関連する)、直流電流Id、理想
無負荷直流電圧Udi0、及び(インバータ動作におけ
る)転流マージンγmにより、公知の方法で設定されて
もよい。これらの式において、予め選択したバルブの転
流マージンの定数値γpを仮定すると、変数としての直
流電流及び理想無負荷直流電圧により、制御角αを計算
することができる。
【0018】しかし、直列補償されたコンバータ・ステ
ーションでは、電流/電圧式が直列補償なしのものよ
り、相当程度更に複雑化されたものとなり、前記式から
制御角を明確に求められるようにして、米国特許第4,
563,732号のように計算を極めて単純化すること
はできない。これらの式に基づく制御角の計算は、繰返
しにより適当に実行される必要があって、計算速度及び
/又は計算能力の供給源に重い要求を課する。
ーションでは、電流/電圧式が直列補償なしのものよ
り、相当程度更に複雑化されたものとなり、前記式から
制御角を明確に求められるようにして、米国特許第4,
563,732号のように計算を極めて単純化すること
はできない。これらの式に基づく制御角の計算は、繰返
しにより適当に実行される必要があって、計算速度及び
/又は計算能力の供給源に重い要求を課する。
【0019】従って、前述の米国特許第4,563,7
32号に説明されているように、主回路の電流/電圧式
から開始して、計算回路が所望の制御角に対応する信号
を明確に形成するようにされているインバータの制御
は、直列補償されたコンバータとの接続においては欠点
となる。
32号に説明されているように、主回路の電流/電圧式
から開始して、計算回路が所望の制御角に対応する信号
を明確に形成するようにされているインバータの制御
は、直列補償されたコンバータとの接続においては欠点
となる。
【0020】消弧角の直接測定は、各バルブにおいて個
別的な測定、従って相当程度の複雑化及びコストを必要
とする直列補償を導入することにより、かなり複雑化さ
れてしまう。
別的な測定、従って相当程度の複雑化及びコストを必要
とする直列補償を導入することにより、かなり複雑化さ
れてしまう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、前記バ
ルブにおいて発生する転流電圧を検知することなく、整
流器を制御することができ、技術及び経済的な観点で簡
単にされ、かつ満足が得られる最初に説明した種類の制
御方法、及びこの制御方法を実施する制御装置を提供す
ることにある。
ルブにおいて発生する転流電圧を検知することなく、整
流器を制御することができ、技術及び経済的な観点で簡
単にされ、かつ満足が得られる最初に説明した種類の制
御方法、及びこの制御方法を実施する制御装置を提供す
ることにある。
【0022】このようにして、コンバータ・ブリッジの
各バルブ端で個別的に技術的に複雑な、かつコストの掛
かる転流電圧及び消弧角の測定を実行しなくとも、直列
補償の効果を達成することができる。
各バルブ端で個別的に技術的に複雑な、かつコストの掛
かる転流電圧及び消弧角の測定を実行しなくとも、直列
補償の効果を達成することができる。
【0023】本発明による方法及び装置を特徴付けるも
のは、特許請求の範囲から明らかとなる。
のは、特許請求の範囲から明らかとなる。
【0024】本発明の改善効果は、以下の説明及び特許
請求の範囲から明らかとなる。
請求の範囲から明らかとなる。
【0025】本発明について、添付する図面を参照して
複数の実施の形態の説明により、詳細に説明する。
複数の実施の形態の説明により、詳細に説明する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下の説明は本発明の方法及び装
置の両方に関連しており、従って図面は装置の信号フロ
ー図として、かつブロック図としてみなすべきである。
従って、説明における「計算値」及び「信号」は、同義
的に用いられている。
置の両方に関連しており、従って図面は装置の信号フロ
ー図として、かつブロック図としてみなすべきである。
従って、説明における「計算値」及び「信号」は、同義
的に用いられている。
【0027】以下では、通常の方法により、制御角α
(転流が開始される時の角度)及び消弧角γ(転流を終
結する時の角度)がそれぞれの交流電圧網に関連される
ものと仮定する。転流マージンγmとは、転流電圧にお
けるバルブ端の転流電圧に関連した消弧角を意味する。
従って、直列補償なしのコンバータ・ステーションの場
合では、消弧角γは転流マージンγmに等しく、一方直
列補償されたコンバータ・ステーションの場合では、消
弧角γは、通常、転流マージンγmから偏移し、更に0
以下の値を取ることもある。
(転流が開始される時の角度)及び消弧角γ(転流を終
結する時の角度)がそれぞれの交流電圧網に関連される
ものと仮定する。転流マージンγmとは、転流電圧にお
けるバルブ端の転流電圧に関連した消弧角を意味する。
従って、直列補償なしのコンバータ・ステーションの場
合では、消弧角γは転流マージンγmに等しく、一方直
列補償されたコンバータ・ステーションの場合では、消
弧角γは、通常、転流マージンγmから偏移し、更に0
以下の値を取ることもある。
【0028】図1は単に概略的に表した2つの3相交流
電圧網N1及びN2間における高電圧直流送電用の施設
を示す。
電圧網N1及びN2間における高電圧直流送電用の施設
を示す。
【0029】コンバータSR1はその交流電圧端子が直
列コンデンサSC1及び変圧器T1を介して交流電圧網
N1に接続されており、またコンバータSR2はその交
流電圧端子が直列コンデンサSC2及び変圧器T2を介
して交流電圧網N2に接続されている。変圧器T1、T
2はそれぞれタップ・チェンジャTC1、TC2を備え
ている。直流接続線L1、L2はコンバータSR1の直
流電圧端子を対応するコンバータSR2の電圧端子に接
続させている。この直流接続線のインピーダンスはそれ
ぞれZ1、Z2により表されている。更に、それぞれの
交流電圧網には無効電力を発生し、かつ高調波をろ波す
るシャント・フィルタ(図示なし)が接続されている。
列コンデンサSC1及び変圧器T1を介して交流電圧網
N1に接続されており、またコンバータSR2はその交
流電圧端子が直列コンデンサSC2及び変圧器T2を介
して交流電圧網N2に接続されている。変圧器T1、T
2はそれぞれタップ・チェンジャTC1、TC2を備え
ている。直流接続線L1、L2はコンバータSR1の直
流電圧端子を対応するコンバータSR2の電圧端子に接
続させている。この直流接続線のインピーダンスはそれ
ぞれZ1、Z2により表されている。更に、それぞれの
交流電圧網には無効電力を発生し、かつ高調波をろ波す
るシャント・フィルタ(図示なし)が接続されている。
【0030】実施の形態を説明するために、コンバータ
SR1は整流器として動作し、かつコンバータSR2は
インバータとして動作するものと仮定しているが、両コ
ンバータは、共に既知の形式により、整流器として、ま
たインバータとして動作できるようにされている。
SR1は整流器として動作し、かつコンバータSR2は
インバータとして動作するものと仮定しているが、両コ
ンバータは、共に既知の形式により、整流器として、ま
たインバータとして動作できるようにされている。
【0031】コンバータは、公知の方法により、12パ
ルス接続を形成するように直列接続された2つの6パル
ス・ブリッジとして設計されてもよく、各変圧器は互い
に30゜の位相シフトを有する2つの2次巻線、例えば
Y接続による一巻の2次巻線と、Δ接続による一巻の2
次巻線とを備えている。図2は、互いに同一の6つのバ
ルブV1〜V6を備えた6パルス・ブリッジを示してい
る。この図において、これらバルブV1〜V6はその交
流電圧側がそれぞれ直列コンデンサSC1R、SC1
S、SC1Tを介して、3つのインダクタLR、LS、
LTと直列接続された3つの電圧発生器GR、GS、G
Tを備えている3相回路網に接続されたサイリスタとし
て示されている。この3相回路網は、前述の変圧器、シ
ャント・フィルタ及び交流電圧網に対する等価回路を構
成している。
ルス接続を形成するように直列接続された2つの6パル
ス・ブリッジとして設計されてもよく、各変圧器は互い
に30゜の位相シフトを有する2つの2次巻線、例えば
Y接続による一巻の2次巻線と、Δ接続による一巻の2
次巻線とを備えている。図2は、互いに同一の6つのバ
ルブV1〜V6を備えた6パルス・ブリッジを示してい
る。この図において、これらバルブV1〜V6はその交
流電圧側がそれぞれ直列コンデンサSC1R、SC1
S、SC1Tを介して、3つのインダクタLR、LS、
LTと直列接続された3つの電圧発生器GR、GS、G
Tを備えている3相回路網に接続されたサイリスタとし
て示されている。この3相回路網は、前述の変圧器、シ
ャント・フィルタ及び交流電圧網に対する等価回路を構
成している。
【0032】例えば、バルブV1からバルブV3への転
流中は、転流電圧UKV=US−UCS−UR+UCR
である。
流中は、転流電圧UKV=US−UCS−UR+UCR
である。
【0033】6パルス・ブリッジ端の直流電圧はUdb
により示されており、コンバータが直列接続された2つ
の6パルス・ブリッジを備えている場合に、Udにより
示すコンバータの直流電圧は、Udbの2倍に等しい。
により示されており、コンバータが直列接続された2つ
の6パルス・ブリッジを備えている場合に、Udにより
示すコンバータの直流電圧は、Udbの2倍に等しい。
【0034】各コンバータは、それぞれ一台の制御機器
CE1、CE2を備えている(図1)。各制御機器は、
制御角αの指令値を形成するものであって、以下で更に
詳細に説明する制御角装置CACと、それ自体知られて
いる方法により設計され、制御角αの指令値に従ってそ
れぞれの値の点弧時点を決定する装置CFCと、点弧時
点でコンバータに備えられてバルブに対してそれぞれ制
御パルスCP1、CP2を発生する装置CPGとを備え
ている。制御角装置CACは、電力制御装置POCか
ら、それ自体知られている方法により形成された有効電
力用の基準値が供給されている。更に、制御角装置CA
Cは、例えば交流電圧網と無効電力の交換を制御する上
位の制御システム(図示なし)から、他の基準値が供給
されてもよい。
CE1、CE2を備えている(図1)。各制御機器は、
制御角αの指令値を形成するものであって、以下で更に
詳細に説明する制御角装置CACと、それ自体知られて
いる方法により設計され、制御角αの指令値に従ってそ
れぞれの値の点弧時点を決定する装置CFCと、点弧時
点でコンバータに備えられてバルブに対してそれぞれ制
御パルスCP1、CP2を発生する装置CPGとを備え
ている。制御角装置CACは、電力制御装置POCか
ら、それ自体知られている方法により形成された有効電
力用の基準値が供給されている。更に、制御角装置CA
Cは、例えば交流電圧網と無効電力の交換を制御する上
位の制御システム(図示なし)から、他の基準値が供給
されてもよい。
【0035】整流器の直流電圧Ud1、及びインバータ
の直流電圧Ud2は、それぞれ電圧測定装置UM1、U
M2により測定され、これらの電圧測定装置UM1、U
M2はそれぞれ測定値UD1及びUD2を送出する。直
流接続線を流れる電流Idはそれぞれ電流測定装置IM
1、IM2により測定され、電流測定装置IM1、IM
2はそれぞれ測定値ID1及びID2を送出する。交流
電圧網の電圧Un1及びUn2は、それぞれ電圧測定装
置UMN1及びUMN2により測定され、電圧測定装置
UMN1及びUMN2はそれぞれ測定値UN1及びUN
2を送出する。
の直流電圧Ud2は、それぞれ電圧測定装置UM1、U
M2により測定され、これらの電圧測定装置UM1、U
M2はそれぞれ測定値UD1及びUD2を送出する。直
流接続線を流れる電流Idはそれぞれ電流測定装置IM
1、IM2により測定され、電流測定装置IM1、IM
2はそれぞれ測定値ID1及びID2を送出する。交流
電圧網の電圧Un1及びUn2は、それぞれ電圧測定装
置UMN1及びUMN2により測定され、電圧測定装置
UMN1及びUMN2はそれぞれ測定値UN1及びUN
2を送出する。
【0036】コンバータの複数台の制御機器は、前述し
た設備の動作パラメータに関する測定値が供給されてい
る。即ち、整流器の制御機器は交流電圧網の電圧、整流
器の直流電圧、及び直流接続線における直流電流の測定
値が供給されており、またインバータの制御機器は対応
するインバータに関連の測定値が供給されている。更
に、複数台の制御機器は、(図示されていないが、それ
自体知られている方法により)タップ・チェンジャの位
置に関する情報を有する入力信号、及び電力方向信号R
ECT/INVが供給されており、後者の信号は整流器
動作及びインバータ動作をそれぞれ表し、かつ設備のオ
ペレータにより要求された電力方向に従って判断される
ものである。
た設備の動作パラメータに関する測定値が供給されてい
る。即ち、整流器の制御機器は交流電圧網の電圧、整流
器の直流電圧、及び直流接続線における直流電流の測定
値が供給されており、またインバータの制御機器は対応
するインバータに関連の測定値が供給されている。更
に、複数台の制御機器は、(図示されていないが、それ
自体知られている方法により)タップ・チェンジャの位
置に関する情報を有する入力信号、及び電力方向信号R
ECT/INVが供給されており、後者の信号は整流器
動作及びインバータ動作をそれぞれ表し、かつ設備のオ
ペレータにより要求された電力方向に従って判断される
ものである。
【0037】整流器及びインバータの複数台は、測定値
及び複数台の制御機器に供給された入力信号に従って、
それぞれコンバータのバルブ用の制御パルスCP1及び
CP2を発生して、それぞれのバルブに供給する。
及び複数台の制御機器に供給された入力信号に従って、
それぞれコンバータのバルブ用の制御パルスCP1及び
CP2を発生して、それぞれのバルブに供給する。
【0038】2台の制御機器は、それ自体知られている
方法により、2方向用の電気通信リンクTLを介して各
コンバータの動作パラメータについての情報を互いに通
信する。
方法により、2方向用の電気通信リンクTLを介して各
コンバータの動作パラメータについての情報を互いに通
信する。
【0039】更に、それぞれの制御機器は、図示されて
いないが、それ自体知られている方法により設計され、
タップ・チェンジャ用の増加/減少インパルスを発生す
るタップ・チェンジャ制御装置を備えて、前記インパル
スをタップ・チェンジャの動作機器に供給してもよい。
いないが、それ自体知られている方法により設計され、
タップ・チェンジャ用の増加/減少インパルスを発生す
るタップ・チェンジャ制御装置を備えて、前記インパル
スをタップ・チェンジャの動作機器に供給してもよい。
【0040】図3は本発明による実施の形態において、
図1によるコンバータ・ステーション用の1台の制御機
器における複数部分を示す。制御機器の各台は通常、整
流器及びインバータについて同じように設計され、従っ
て図3及び次の図4では、整流器及びインバータに関連
した量をそれぞれ表すインデックス1及び2は示されて
いない。
図1によるコンバータ・ステーション用の1台の制御機
器における複数部分を示す。制御機器の各台は通常、整
流器及びインバータについて同じように設計され、従っ
て図3及び次の図4では、整流器及びインバータに関連
した量をそれぞれ表すインデックス1及び2は示されて
いない。
【0041】電力制御装置POCは、直流接続線を介し
て転送される有効電力用の電力指令POと整流器におけ
る直流電圧Ud1の測定値UD1との間の商を電流指令
IOとして計算する計算装置IOCALを備えている。
この電流指令IOは、前述の制限部に印加された直流電
圧Ud1の測定値UD1に従って電流指令を制限させる
制限部1に供給される。その後、制限部1からの出力信
号IOLは、制御角装置CACに備えられている電流コ
ントローラCCに、その基準値として、供給される。
て転送される有効電力用の電力指令POと整流器におけ
る直流電圧Ud1の測定値UD1との間の商を電流指令
IOとして計算する計算装置IOCALを備えている。
この電流指令IOは、前述の制限部に印加された直流電
圧Ud1の測定値UD1に従って電流指令を制限させる
制限部1に供給される。その後、制限部1からの出力信
号IOLは、制御角装置CACに備えられている電流コ
ントローラCCに、その基準値として、供給される。
【0042】電流コントローラCCの出力信号AOは、
制限部2においてそれぞれ第1の制限信号AMINLと
第3の制限信号AMAXLとによりその最小値及びその
最大値が制限され、これらの制限信号は共に変更され得
る。従って、制御角αの指令値である制限部2からの出
力信号AOLは、装置CFCに供給されてそれぞれのバ
ルブの点弧時点を決定する。
制限部2においてそれぞれ第1の制限信号AMINLと
第3の制限信号AMAXLとによりその最小値及びその
最大値が制限され、これらの制限信号は共に変更され得
る。従って、制御角αの指令値である制限部2からの出
力信号AOLは、装置CFCに供給されてそれぞれのバ
ルブの点弧時点を決定する。
【0043】図4は、前述の米国特許第4,563,7
32号に説明されている電流コントローラに類似した型
式の電流コントローラCCの一実施の形態を示す。第1
の加算器3は、直流電流Id用の基準値IOLとこの直
流電流の測定値IDとの間の差を出力信号として形成す
る。この差はゲインGPを有する比例増幅部4及び加算
器5に供給される。加算器5は、整流器とインバータと
の間の予め選択された電流マージンIOMも供給されて
おり、従って電流マージンIOMと第1の加算器3から
の出力信号との間の差を出力信号として形成する。加算
器5からの出力信号は積分時定数1/GIを有する積分
部6に供給される。積分部6は制限部7を備えており、
制限部7は積分部6からの出力信号をそれぞれ制限信号
AMAXL及びAMINLに従ってその最大値及び最小
値内に制限する。比例増幅部4からの出力信号、及び制
限部7により制限された積分部6からの出力信号は、第
3の加算器8に印加され、第3の加算器8は、積分部6
からの出力信号と比例増幅部4からの出力信号との間の
差を電流コントローラの出力信号AOとして形成する。
32号に説明されている電流コントローラに類似した型
式の電流コントローラCCの一実施の形態を示す。第1
の加算器3は、直流電流Id用の基準値IOLとこの直
流電流の測定値IDとの間の差を出力信号として形成す
る。この差はゲインGPを有する比例増幅部4及び加算
器5に供給される。加算器5は、整流器とインバータと
の間の予め選択された電流マージンIOMも供給されて
おり、従って電流マージンIOMと第1の加算器3から
の出力信号との間の差を出力信号として形成する。加算
器5からの出力信号は積分時定数1/GIを有する積分
部6に供給される。積分部6は制限部7を備えており、
制限部7は積分部6からの出力信号をそれぞれ制限信号
AMAXL及びAMINLに従ってその最大値及び最小
値内に制限する。比例増幅部4からの出力信号、及び制
限部7により制限された積分部6からの出力信号は、第
3の加算器8に印加され、第3の加算器8は、積分部6
からの出力信号と比例増幅部4からの出力信号との間の
差を電流コントローラの出力信号AOとして形成する。
【0044】整流器及びインバータ用の電流指令及び電
流マージンは、電気通信リンクTLを介して同期され
る。
流マージンは、電気通信リンクTLを介して同期され
る。
【0045】電流マージンIOMは、整流器に対しては
通常、0に等しく、インバータに対しては、0と異なる
値、及び整流器により制御された直流電流をインバータ
の制御機器が減少させるような符号にセットされる。従
って、定常的なインバータ動作中に、積分部6に対する
入力信号は、一定のマージンからなる。これは、その出
力信号が制限信号AMAXLにより制限された最大値を
取ることを意味する。比例増幅部4の出力信号は、平衡
状態において0か又はほぼ0に等しいので、インバータ
により指令された制御角αの値は前述の制限信号により
決定される。
通常、0に等しく、インバータに対しては、0と異なる
値、及び整流器により制御された直流電流をインバータ
の制御機器が減少させるような符号にセットされる。従
って、定常的なインバータ動作中に、積分部6に対する
入力信号は、一定のマージンからなる。これは、その出
力信号が制限信号AMAXLにより制限された最大値を
取ることを意味する。比例増幅部4の出力信号は、平衡
状態において0か又はほぼ0に等しいので、インバータ
により指令された制御角αの値は前述の制限信号により
決定される。
【0046】図5は本発明の好適な実施の形態により制
限信号AMAXLをどのようにして形成するのかを示
す。計算装置ALCALは、いくつかの実施の形態を以
下で更に詳細に説明する一定の関係Mに従って制御角の
計算値を出力信号AMARGとして形成する。出力信号
AMARGは制限部10に供給され、制限部10は、制
限信号AMAX及びAMINにより、出力信号AMAR
Gをその最大値及び最小値内に制限させる。制限部10
からの出力信号は制限信号AMAXLとなり、電流コン
トローラの積分部に含まれる制限部7と、制御角装置C
ACの制限部2とに供給される。
限信号AMAXLをどのようにして形成するのかを示
す。計算装置ALCALは、いくつかの実施の形態を以
下で更に詳細に説明する一定の関係Mに従って制御角の
計算値を出力信号AMARGとして形成する。出力信号
AMARGは制限部10に供給され、制限部10は、制
限信号AMAX及びAMINにより、出力信号AMAR
Gをその最大値及び最小値内に制限させる。制限部10
からの出力信号は制限信号AMAXLとなり、電流コン
トローラの積分部に含まれる制限部7と、制御角装置C
ACの制限部2とに供給される。
【0047】インバータ動作において直列補償されたコ
ンバータ・ステーションの主回路の場合に、電流/電圧
式は、それ自体知られている方法により、制御角α(交
流電圧網の電圧に関連する)、直流電流Id2、理想無
負荷直流電圧Udi02及びバルブの転流マージンγm
を変数としてセットされてもよい。これらの式におい
て、バルブの転流マージンの予め選択したバルブの定数
値γpを仮定すると、直流電流及び理想無負荷直流電圧
を変数として適当な繰り返しにより、制御角αを計算す
ることができる。形式的な用語では、制御角αは、予め
選択した定数値γpに等しいバルブ用の転流マージンに
より直流電流Id2及び理想無負荷直流電圧Udi02
の関数F0となるように、α=F0(Id2,Udi0
2,γp)と表されてもよい。
ンバータ・ステーションの主回路の場合に、電流/電圧
式は、それ自体知られている方法により、制御角α(交
流電圧網の電圧に関連する)、直流電流Id2、理想無
負荷直流電圧Udi02及びバルブの転流マージンγm
を変数としてセットされてもよい。これらの式におい
て、バルブの転流マージンの予め選択したバルブの定数
値γpを仮定すると、直流電流及び理想無負荷直流電圧
を変数として適当な繰り返しにより、制御角αを計算す
ることができる。形式的な用語では、制御角αは、予め
選択した定数値γpに等しいバルブ用の転流マージンに
より直流電流Id2及び理想無負荷直流電圧Udi02
の関数F0となるように、α=F0(Id2,Udi0
2,γp)と表されてもよい。
【0048】それ自体知られている方法により、整流器
11からの出力信号として電圧値UDI02が形成さ
れ、整流器11は、変流比を考慮して、交流電圧網の電
圧Un上の測定値UN2を整流する。
11からの出力信号として電圧値UDI02が形成さ
れ、整流器11は、変流比を考慮して、交流電圧網の電
圧Un上の測定値UN2を整流する。
【0049】計算装置ALCALに対して直流電流Id
2を連続的に検知した値の測定値ID2を印加し、かつ
交流電圧網N2から連続的に検知された電圧値とに従っ
て形成されると共に、前記制御角が前述の関数F0であ
る関係M0に従って前記制御角を連続的に計算するよう
にされた計算部を前記計算装置に含む前記インバータの
理想無負荷直流電圧の電圧値UDI02を印加し、前記
インバータの各バルブに前記制御角の当該計算値を印加
することにより、前記インバータ・ブリッジのバルブ
は、それぞれのバルブ端で支配的な前記転流電圧を知ら
なくとも、予め選択された値γpに等しい一定の転流マ
ージンにより動作して直流電流及び理想無負荷直流電圧
の値を変更させる。
2を連続的に検知した値の測定値ID2を印加し、かつ
交流電圧網N2から連続的に検知された電圧値とに従っ
て形成されると共に、前記制御角が前述の関数F0であ
る関係M0に従って前記制御角を連続的に計算するよう
にされた計算部を前記計算装置に含む前記インバータの
理想無負荷直流電圧の電圧値UDI02を印加し、前記
インバータの各バルブに前記制御角の当該計算値を印加
することにより、前記インバータ・ブリッジのバルブ
は、それぞれのバルブ端で支配的な前記転流電圧を知ら
なくとも、予め選択された値γpに等しい一定の転流マ
ージンにより動作して直流電流及び理想無負荷直流電圧
の値を変更させる。
【0050】それぞれの設備の調査により、計算装置か
らの出力信号が前記関係M0をほぼ一致させる関係に従
って計算された値を表示するときであっても、直列補償
されたコンバータ・ステーションにおいて十分な転流マ
ージンが電流及び電圧における大きな間隔にわたって得
られることが示された。このようにして、一定の転流マ
ージン時に直流電流及び理想無負荷直流電圧上の指令制
御角の従属性に対して簡単な関数を仮定することができ
る。これは、計算装置に備えられた計算部をより簡単に
設計し、かつ計算をより高速に実行することができるこ
とを意味する。
らの出力信号が前記関係M0をほぼ一致させる関係に従
って計算された値を表示するときであっても、直列補償
されたコンバータ・ステーションにおいて十分な転流マ
ージンが電流及び電圧における大きな間隔にわたって得
られることが示された。このようにして、一定の転流マ
ージン時に直流電流及び理想無負荷直流電圧上の指令制
御角の従属性に対して簡単な関数を仮定することができ
る。これは、計算装置に備えられた計算部をより簡単に
設計し、かつ計算をより高速に実行することができるこ
とを意味する。
【0051】直列コンデンサを適当に選択することによ
り、インバータを一定の制御角により制御するときであ
っても、直流電流においてより大きな間隔にわたり僅か
な度合いで複数のバルブの転流マージンを変更させるこ
とができる。即ち、計算装置は、制御角が関数M1=一
定=A1となる関係M1に従って制御角を計算する。し
かし、一般的に、このようにインバータを制御する方法
は、バルブの転流マージンは電流が増加すると共に増加
するに至る。特に直流接続線が長いケーブルを含む場合
に、インバータの容量を改善して過電流に対処するため
には、直流電流、少なくとも1/装置より大きな電流が
増加すると共に増加する制御角により、インバータを制
御するのが都合よいことが判った。ある設備の調査によ
り、一定の制御角、この場合はα=163°による制御
が、1.0/装置に対応する一定の無負荷直流電圧で、
0〜1/装置の直流電流における間隔上で単に2°〜3
°の転流マージンが変動することが示された。1/装置
を超える電流では、転流マージンが増加し、2/装置の
直流電流ではその最低値で約11°に増加した。
り、インバータを一定の制御角により制御するときであ
っても、直流電流においてより大きな間隔にわたり僅か
な度合いで複数のバルブの転流マージンを変更させるこ
とができる。即ち、計算装置は、制御角が関数M1=一
定=A1となる関係M1に従って制御角を計算する。し
かし、一般的に、このようにインバータを制御する方法
は、バルブの転流マージンは電流が増加すると共に増加
するに至る。特に直流接続線が長いケーブルを含む場合
に、インバータの容量を改善して過電流に対処するため
には、直流電流、少なくとも1/装置より大きな電流が
増加すると共に増加する制御角により、インバータを制
御するのが都合よいことが判った。ある設備の調査によ
り、一定の制御角、この場合はα=163°による制御
が、1.0/装置に対応する一定の無負荷直流電圧で、
0〜1/装置の直流電流における間隔上で単に2°〜3
°の転流マージンが変動することが示された。1/装置
を超える電流では、転流マージンが増加し、2/装置の
直流電流ではその最低値で約11°に増加した。
【0052】電流に従属した制御角による制御、即ち関
数α=M2(Id2)=A2+B2*Id2によって制
御角を計算するようにされた計算装置では(ただし、I
d2は単位装置当りの直流電流である。)、前述の式に
より計算された制御角により、直流電流で2/装置、か
つ理想無負荷直流電圧で1/装置のときに、転流マージ
ンは、その最小値で約5°だけ増加するという結果が得
られた。この場合に、関数M2=157°+5.5*I
d2が選択された。従って、計算された値は168°の
最大値と163°の最小値との間に限定された。即ち、
図5に対応するAMAX及びAMINはそれぞれ168
°及び163°に対応する。1/装置を超える電流の場
合は、制御角は、直流電流Id2=2/装置で163°
の最小値から168°の最大値へ増加された。
数α=M2(Id2)=A2+B2*Id2によって制
御角を計算するようにされた計算装置では(ただし、I
d2は単位装置当りの直流電流である。)、前述の式に
より計算された制御角により、直流電流で2/装置、か
つ理想無負荷直流電圧で1/装置のときに、転流マージ
ンは、その最小値で約5°だけ増加するという結果が得
られた。この場合に、関数M2=157°+5.5*I
d2が選択された。従って、計算された値は168°の
最大値と163°の最小値との間に限定された。即ち、
図5に対応するAMAX及びAMINはそれぞれ168
°及び163°に対応する。1/装置を超える電流の場
合は、制御角は、直流電流Id2=2/装置で163°
の最小値から168°の最大値へ増加された。
【0053】しかし、バルブの転流マージンの電圧従属
性を考慮すると、前述のように関数M2に従って計算さ
れた制御角により、高電流時の転流マージンは、電圧が
Id2=2/装置で、1/装置から1.3/装置に増加
するときは、電圧の増加に従っていくらか、典型的には
5°程度のの大きさで、低下することが判った。
性を考慮すると、前述のように関数M2に従って計算さ
れた制御角により、高電流時の転流マージンは、電圧が
Id2=2/装置で、1/装置から1.3/装置に増加
するときは、電圧の増加に従っていくらか、典型的には
5°程度のの大きさで、低下することが判った。
【0054】電流及び電圧に従った制御角による制御、
即ち関数α=M3(Id2、Udi02)=A3+B3
*Id2/Udi02によって制御角を計算するように
された計算装置では(ただし、Udi02は単位装置当
りの直流電流である。)、制御システムの電流及び電圧
における転流マージンの依存性が更に改善された。その
結果、転流マージンは、理想無負荷直流電圧で1/装置
において直流電流が1/装置から2/装置へ増加したと
きは、その最小値から約3°ばかり増加し、また直流電
流2/装置でにおいて理想無負荷直流電圧が1/装置か
ら1.5/装置へ増加したときは、2°〜3°ばかり減
少した。
即ち関数α=M3(Id2、Udi02)=A3+B3
*Id2/Udi02によって制御角を計算するように
された計算装置では(ただし、Udi02は単位装置当
りの直流電流である。)、制御システムの電流及び電圧
における転流マージンの依存性が更に改善された。その
結果、転流マージンは、理想無負荷直流電圧で1/装置
において直流電流が1/装置から2/装置へ増加したと
きは、その最小値から約3°ばかり増加し、また直流電
流2/装置でにおいて理想無負荷直流電圧が1/装置か
ら1.5/装置へ増加したときは、2°〜3°ばかり減
少した。
【0055】この場合に、関数M3=158°+5*I
d2/Udi02が選択され、かつ限界値AMAX及び
AMINがそれぞれ168°及び160゜に選択され
た。コンバータ・ステーションの電流及び電圧上の転流
マージンの依存性が更に改善された。Udi02=1/
装置では、Udi02における直流電流Id2が1/装
置に等しいときは、転流マージンがその最小値から約3
°ばかり増加し、一方Udi02=1.0からUdi0
2=1.5への電圧変動で、2/装置に等しい電流で2
/装置への増加では、約2°〜3°だけ減少した。
d2/Udi02が選択され、かつ限界値AMAX及び
AMINがそれぞれ168°及び160゜に選択され
た。コンバータ・ステーションの電流及び電圧上の転流
マージンの依存性が更に改善された。Udi02=1/
装置では、Udi02における直流電流Id2が1/装
置に等しいときは、転流マージンがその最小値から約3
°ばかり増加し、一方Udi02=1.0からUdi0
2=1.5への電圧変動で、2/装置に等しい電流で2
/装置への増加では、約2°〜3°だけ減少した。
【0056】計算装置ALCALが前述の関数M0及び
M3のいずれかにより制御角を計算するようにされてい
るときは、この計算装置は直流電流Id2の測定値ID
2と、理想無負荷直流電圧Udi02の電圧値UDI0
2とが連続的に供給されて、これらの測定値及び予め選
択された転流マージンの値γpに依存した制御角の値を
計算する。この計算装置が前述の関数M2により制御角
を計算するようにされているときは、勿論、この計算装
置は測定値ID2が十分に供給される。また、この計算
装置が前述の関数M1により制御角を計算するようにさ
れているときは、この計算装置はコンバータ・ステーシ
ョンにおいて検知された動作パラメータから独立して動
作する。
M3のいずれかにより制御角を計算するようにされてい
るときは、この計算装置は直流電流Id2の測定値ID
2と、理想無負荷直流電圧Udi02の電圧値UDI0
2とが連続的に供給されて、これらの測定値及び予め選
択された転流マージンの値γpに依存した制御角の値を
計算する。この計算装置が前述の関数M2により制御角
を計算するようにされているときは、勿論、この計算装
置は測定値ID2が十分に供給される。また、この計算
装置が前述の関数M1により制御角を計算するようにさ
れているときは、この計算装置はコンバータ・ステーシ
ョンにおいて検知された動作パラメータから独立して動
作する。
【0057】ブロック図に示す制限部、計算装置及び関
数形成部は、適用可能部分においてモデル化するアナロ
グ及び/又はディジタル手段を含むモデルとして設計さ
れてもよく、又はハードワイヤード回路によるアナログ
及び/又はディジタル技術による完全な又は部分的な計
算としてに設計されてもよく、又はマイクロプロセッサ
におけるプログラムとして実施されてもよい。
数形成部は、適用可能部分においてモデル化するアナロ
グ及び/又はディジタル手段を含むモデルとして設計さ
れてもよく、又はハードワイヤード回路によるアナログ
及び/又はディジタル技術による完全な又は部分的な計
算としてに設計されてもよく、又はマイクロプロセッサ
におけるプログラムとして実施されてもよい。
【0058】異なる動作条件の下で異なる転流マージン
により設備を動作させなければならない場合は、予め選
択した転流マージンγpは、勿論、計算装置に設けられ
た計算部におけるパラメータとして含まれ、所望値がオ
ペレータにより変更される可能性のある値として計算装
置に印加される。
により設備を動作させなければならない場合は、予め選
択した転流マージンγpは、勿論、計算装置に設けられ
た計算部におけるパラメータとして含まれ、所望値がオ
ペレータにより変更される可能性のある値として計算装
置に印加される。
【0059】図1〜図2はコンバータ・ブリッジに接続
された直列コンデンサを示しているが、本発明は、更
に、コンバータ・ブリッジが変圧器に接続され、かつ直
列コンデンサが変圧器と回路網との間に接続される場合
も含む。
された直列コンデンサを示しているが、本発明は、更
に、コンバータ・ブリッジが変圧器に接続され、かつ直
列コンデンサが変圧器と回路網との間に接続される場合
も含む。
【0060】関数F0における変数として直流電流及び
理想無負荷直流電圧を用いるのが都合がよいが、変圧比
及びタップ・チェンジャ位置を考慮に入れて、直流電流
と交流電流との間、及び理想無負荷直流電圧と交流電圧
網の電圧との間における関係はそれぞれそれ自体知られ
ているので、それぞれのコンバータ・ステーションにお
ける対応する交流量を用いてもよい。これらの場合に、
計算装置は、勿論、検知された前述の交流量の値が供給
されてもよい。
理想無負荷直流電圧を用いるのが都合がよいが、変圧比
及びタップ・チェンジャ位置を考慮に入れて、直流電流
と交流電流との間、及び理想無負荷直流電圧と交流電圧
網の電圧との間における関係はそれぞれそれ自体知られ
ているので、それぞれのコンバータ・ステーションにお
ける対応する交流量を用いてもよい。これらの場合に、
計算装置は、勿論、検知された前述の交流量の値が供給
されてもよい。
【図1】直列補償されたコンバータ・ステーションによ
り高電圧直流電流を転送する設備を概要的に示す図。
り高電圧直流電流を転送する設備を概要的に示す図。
【図2】直列コンデンサを介して3相交流電圧網に接続
されたコンバータ・ブリッジを示す図。
されたコンバータ・ブリッジを示す図。
【図3】本発明の一実施の形態において、図1によるコ
ンバータ・ステーション用の制御機器の複数部分をブロ
ック図形式により示す図。
ンバータ・ステーション用の制御機器の複数部分をブロ
ック図形式により示す図。
【図4】図3により制御機器用の電流コントローラの一
実施の形態をブロック図形式により示す図。
実施の形態をブロック図形式により示す図。
【図5】本発明の一実施の形態において、図3による制
御機器のインバータ動作における最大制御角の制限をブ
ロック図形式により示す図。
御機器のインバータ動作における最大制御角の制限をブ
ロック図形式により示す図。
1、2、7、12 制限部 11 整流器 13 セレクタ AFCAL、ALCAL、AMCAL 計算装置 CAC 制御角装置 CE1、CE2 制御機器 N1、N2 交流電圧網 SR1 コンバータ TL 電気通信リン
ク V1〜V6 バルブ
ク V1〜V6 バルブ
Claims (10)
- 【請求項1】 高電圧直流電流を送電する設備に含ま
れ、直列補償されたコンバータ・ステーションの整流器
動作を制御する制御方法であって、前記コンバータ・ス
テーションは制御機器(CE2)により制御され、かつ
3相交流電圧網(N2)に接続されたコンバータ(SR
2)を備え、前記制御機器は、変更され得る限界値(A
MAXL)に従って前記コンバータに含まれた複数のバ
ルブ(V1〜V6)用の制御角(α)の指令値(AO
L)を発生する前記制御方法において、 予め選択された値(γp)に等しいバルブ用の転流マー
ジン(γm)における制御角が前記コンバータ・ステー
ションにおける電流(Id2)及び電圧(Un2)の関
数(F0)となる関係を少なくともほぼ模擬する所定の
関係(M0、M1、M2、M3)に従って、前記コンバ
ータ用の制御角(α)の計算値(AMARG)を連続的
に計算し、かつ前記制限信号を前記制御角の計算値に従
って形成することを特徴とする制御方法。 - 【請求項2】 前記制御角の前記計算値は、前記制御角
が一定値(A1)となる所定の関係(M1)に従って計
算されることを特徴とする請求項1記載の制御方法。 - 【請求項3】 前記制御角の前記計算値は、前記制御角
が前記電流の線形関数となる所定の関係(M2)に従っ
て前記コンバータ・ステーションにより連続的に検知さ
れた電流(Id2)に従って計算されることを特徴とす
る請求項1記載の制御方法。 - 【請求項4】 前記制御角の前記計算値は、更に、前記
制御角が前記電流(Id2)と前記電圧との間の商の線
形関数となる所定の関係(M3)に従って前記コンバー
タ・ステーションにより連続的に検知された電圧(Un
2)により計算されることを特徴とする請求項3記載の
制御方法。 - 【請求項5】 前記制御角の計算値は最大値(AMA
X)を超えることなく、かつ最小値(AMIN)より低
くならないように、制限されることを特徴とする請求項
1から請求項4までのいずれかに記載の制御方法。 - 【請求項6】 高電圧直流電流を送電する設備に含ま
れ、直列補償されたコンバータ・ステーションのインバ
ータ動作を制御する制御装置であって、前記コンバータ
・ステーションは制御機器(CE2)により制御され、
かつ3相交流電圧網(N2)に接続されたコンバータ
(SR2)を備え、前記制御機器は、変更され得る限界
値(AMAXL)に従って前記コンバータに含まれた複
数のバルブ(V1〜V6)用の制御角(α)の指令値
(AOL)を発生する制御再装置(CAC)を備えた前
記制御装置において、 前記制御機器は、予め選択された値(γp)に等しいバ
ルブ用の転流マージン(γm)における制御角が前記コ
ンバータ・ステーションにおける電流(Id2)及び電
圧(Un2)の関数(F0)となる関係を少なくともほ
ぼ模擬する所定の関係(M0、M1、M2、M3)に従
って、前記コンバータ用の制御角(α)の値(AMAR
G)を連続的に計算する計算装置(ALCAL)を備
え、前記制限信号を前記制御角の計算値に従って形成す
ることを特徴とする制御装置。 - 【請求項7】 前記計算装置は、前記制御角が一定値
(A1)となる所定の関係(M1)に従って前記制御角
を計算することを特徴とする請求項6記載の制御装置。 - 【請求項8】 前記コンバータ・ステーションにより連
続的に検知された電流(Id2)の測定値(ID2)
は、前記計算装置に供給され、前記計算装置は前記制御
角が前記測定値の線形関数となる所定の関係(M2)に
従って前記制御角を計算することを特徴とする請求項6
に記載の制御装置。 - 【請求項9】 前記コンバータにより連続的に検知され
た電圧(Un2)の測定値(UN2)に従って形成され
た電圧値(UDI02)は、前記計算装置に供給され、
前記計算装置は、前記制御角が前記コンバータ・ステー
ションにより連続的に検知された電流の測定値と、前記
電圧値との間の商の線形関数をなす所定の関係(M3)
に従って前記制御角を計算することを特徴とする請求項
8に記載の制御装置。 - 【請求項10】 前記制御機器は、最大値(AMAX)
を超えることなく、かつ最小値(AMIN)より低くな
らないように、前記制御角の前記計算値を制限する制限
部(10)を備えていることを特徴とする請求項6から
請求項9までのいずれかに記載の制御装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
SE9403488A SE514826C2 (sv) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | Förfarande och anordning för styrning av en seriekompenserad strömriktarstation |
SE9403488-1 | 1994-10-13 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08228480A true JPH08228480A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=20395598
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7301866A Pending JPH08228480A (ja) | 1994-10-13 | 1995-10-13 | 直列補償されたコンバータ・ステーションの制御方法及び装置 |
JP7301865A Pending JPH08256479A (ja) | 1994-10-13 | 1995-10-13 | 直列補償されたコンバータ・ステーションの制御方法及び装置 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7301865A Pending JPH08256479A (ja) | 1994-10-13 | 1995-10-13 | 直列補償されたコンバータ・ステーションの制御方法及び装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5657213A (ja) |
EP (2) | EP0715388B1 (ja) |
JP (2) | JPH08228480A (ja) |
CN (2) | CN1053769C (ja) |
DE (2) | DE69526404T2 (ja) |
SE (1) | SE514826C2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10305284B2 (en) | 2015-08-27 | 2019-05-28 | Lsis Co., Ltd. | Apparatus and method of measuring data in high voltage direct current system |
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SE506199C2 (sv) * | 1996-03-26 | 1997-11-17 | Asea Brown Boveri | Förfarande och anordning för bestämning av kortslutningseffekten i ett elektriskt växelströmskraftnät som är anslutet till en högspänd likströmsöverföring |
US5936856A (en) * | 1998-02-13 | 1999-08-10 | Baldor Electric Companh | Method and apparatus for active common-mode voltage compensation in induction motor systems |
US6172488B1 (en) * | 1998-04-10 | 2001-01-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | AC transmission system with reactance compensation |
SE514965C2 (sv) | 1999-09-22 | 2001-05-21 | Abb Ab | Kontrollutrustning för en tyristorstyrd seriekondensatorutrustning, och förfarande för styrning därav |
US20070279947A1 (en) * | 2004-07-05 | 2007-12-06 | Siemens Aktiengesellschaft | High-Voltage Direct-Current Transmission Device |
CN101599971B (zh) * | 2009-07-17 | 2012-09-05 | 中国电力科学研究院 | 一种串联补偿装置的通信管理设备及其管理方法 |
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