JPH08227480A - 商品販売登録データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バーコード無し商品の売上登録処理を煩雑な
キー操作をすすることなく可能にする。 【構成】 各商品の品名，単価等の商品データとともに
その商品の外観特徴に関するデータを商品別に予め記憶
する商品別データ記憶部を設ける。また、販売商品を撮
像する撮像手段を設ける。この撮像手段により販売商品
を撮像するとその画像データから販売商品の外観特徴に
関するデータを抽出し、商品別データ記憶部を検索して
その抽出したデータに近似した外観特徴を有する商品を
選択して、この選択した商品の品名等を表示部に表示す
る。そして表示商品の販売登録実行が指令されると、そ
の商品の単価等に基づいて商品販売データを売上登録処
理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品コードを付してい
ない商品を販売するスーパーマーケット等の商店で利用
される商品販売登録データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の商品販売登録データ処理
装置は、バーコードを光学的に読取るスキャナと、商品
コードのキー入力が可能なキーボードとを備えていた。
そして、スキャナにて商品コードを示すバーコードを読
取るか、キーボードのキー入力により商品コードが入力
されると、この商品コードに対応する品名，単価等の商
品データを記憶部から読出して表示部に表示するととも
に、単価に基づいて商品販売データを取得し、この商品
販売データを売上登録処理するように構成されていた。

【０００３】ところで、この種の商品販売登録データ処
理装置を操作する店員いわゆるキャッシャは、買物客が
買上商品の会計を申し出ると、その客買上商品にバーコ
ードが付されているか否かを調べ、付されている場合に
はスキャナでそのバーコードをスキャニング操作し、付
されていない場合にはキーボードを操作してこの商品の
商品コードを入力していた。

【０００４】ここで、キーボードから商品コードをキー
入力する方法としては、置数キーにて商品コードを全桁
置数する方法と、予めバーコードが付されていない各商
品の商品コードがそれぞれ１対１でプリセットされてい
る複数のプリセットキーを設け、該当する商品コードが
プリセットされているプリセットキーを選択して入力す
る方法とがあった。

【０００５】しかしながら、置数キーにて商品コードを
全桁置数する方法を採用した場合には、キー操作回数が
多くなる上、入力ミスが発生しやすい欠点があった。ま
た、プリセットキーを用いて商品コードを入力する方法
を採用した場合には、多くのプリセットキーの中から該
当するキーを探して操作しなければならない面倒がある
上、入力ミスもあった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のこ
の種の商品販売登録データ処理装置においては、バーコ
ードが付されていない商品の販売登録の際には煩雑なキ
ー操作が必要であったので、操作性が悪く、登録に時間
がかかる等の問題があった。

【０００７】そこで本発明は、たとえバーコードが付さ
れていない商品であっても煩雑なキー操作なしにその商
品の売上登録処理を行うことができ、操作性の向上及び
登録時間の短縮等を図り得る商品販売登録データ処理装
置を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、各商品の品
名，単価等の商品データ及びその商品の外観特徴に関す
るデータを商品別に予め記憶する商品別データ記憶部
と、販売商品を撮像する撮像手段と、この撮像手段によ
り販売商品を撮像するとその画像データから販売商品の
外観特徴に関するデータを抽出する外観特徴データ抽出
手段と、この抽出手段により販売商品の外観特徴に関す
るデータを抽出すると商品別データ記憶部を検索してそ
の抽出したデータに近似した外観特徴を有する商品を選
択する特徴近似商品選択手段と、この選択手段により選
択した商品の品名等を表示部に表示する特徴近似商品表
示手段と、表示部に品名等が表示された商品の販売登録
実行を指令する登録実行指令手段と、この指令手段によ
り商品の販売登録実行が指令されるとその商品の単価等
に基づいて商品販売データを売上登録処理する売上登録
処理手段とを備えたものである。

【０００９】

【作用】このような構成の本発明であれば、商品別デー
タ記憶部には各商品の品名，単価等の商品データととも
にその商品の外観特徴に関するデータが予め記憶されて
いる。この状態で、撮像手段により販売商品が撮像され
ると、その画像データから販売商品の外観特徴に関する
データが抽出される。そして、商品別データ記憶部が検
索されてその抽出したデータに近似した外観特徴を有す
る商品が選択され、この選択した商品の品名等が表示部
に表示される。そこで、この表示部に品名等が表示され
た商品の販売登録実行を指令すると、その商品の単価等
に基づいて商品販売データの売上登録処理が実行され
る。

【００１０】従って、たとえバーコードが付されていな
い商品であっても、撮像手段によりその商品が撮像さ
れ、表示部にその商品の品名等が表示されたとき、販売
登録実行を指令しさえすれば、その商品の販売データが
売上登録処理される。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。

【００１２】図１はこの実施例における商品販売登録デ
ータ処理装置の要部構成を示すブロック図、図２は同実
施例装置をスーパーマーケット等におけるチェックアウ
トレーンに適用した場合の概要を示す斜視図である。

【００１３】かかる商品販売登録データ処理装置は、商
品コード入力手段，特徴近似商品表示手段及び登録実行
指令手段を含むスキャナ装置１と、撮像手段及び外観特
徴データ抽出手段を含む画像入力装置２と、商品別デー
タ記憶部，特徴近似商品選択手段及び売上登録処理手段
を含むＰＯＳ端末３とで構成される。

【００１４】スキャナ装置１は、商品コード入力手段と
して、スキャナ部１１を有する。このスキャナ部１１
は、バーコード読取り窓１１ａの前に位置した商品に印
刷または貼付されたバーコードを光学的に読取るもの
で、バーコード読取り窓１１ａは、図２に示すように、
チェックアウトカウンタ４のほぼ中央に立設されたスキ
ャナ装置本体１０の正面４ａ側に設けられている。

【００１５】またスキャナ装置１は、特徴近似商品表示
手段及び登録実行指令手段として、液晶表示パネル等の
表示器１２の画面上にタッチセンサパネル１３を重ねて
なるタッチパネル入力部１４を有する。このタッチパネ
ル入力部１４の表示器１２には、通常は販売商品の販売
点数や商品コード等の数値データを置数するための置数
キーや、置数データが同一商品の販売点数であることを
示す乗算キーや、置数データが商品コードであることを
示す商品コードキー等を示したキーボード画面が表示さ
れており、所望するキーを指等で指示することによって
そのキーの入力がＰＯＳ端末３に指令されるようになっ
ている。また、後述する撮像カメラ２１によって販売商
品を撮像したときには、その商品の外観特徴データに近
似した１乃至複数の商品の品名，単価等を示す近似商品
リスト画面が表示され、登録する商品の品名等を指等で
指示することによってその商品の販売登録実行がＰＯＳ
端末３に指令されるようになっている。なお、このタッ
チパネル入力部１４は、図２に示すように、前記スキャ
ナ装置本体１０の頂部に表示器１２の画面を正面４ａ側
に向けて取付けられている。

【００１６】画像入力装置２は、撮像手段として、撮像
カメラ２１を有する。この撮像カメラ２１は、図２に示
すように、スキャナ装置本体１０の正面４ａ側を例えば
０．５秒間隔で撮像しており、キャッシャがこのカメラ
２１に販売商品を向けて例えば２〜３秒間静止すること
により販売商品の撮像が可能となる。すなわち、画像入
力装置２は、前記撮像カメラ２１からの映像信号を取込
み、前回までの信号と比較し、例えば２〜３秒間固定さ
れた映像信号を取込んだときには、販売商品が撮像され
たと見なして、その映像信号を出力する映像信号処理部
２２を有する。

【００１７】また、画像入力装置２は、外観特徴データ
抽出手段として、映像信号処理部２２からの映像信号か
ら販売商品の輪郭図形及び大きさを抽出する商品輪郭抽
出部２３と、同じくこの映像信号から商品輪郭抽出部２
３にて抽出された輪郭内の画像を切出してその画像から
商品の色彩を判定する商品色彩判定部２４を有する。そ
して、画像入力装置２は、商品輪郭抽出部２３により抽
出された輪郭図形及び大きさのデータと、商品色彩判定
部２４により判定された色彩データとを含む商品特徴デ
ータを商品特徴データ作成部２５により作成し、この商
品特徴データをインタフェース部２６を介してＰＯＳ端
末３に送信するようになっている。

【００１８】なお、販売商品はキャッシャが手に持って
カメラ２１の前に差し出す形になるので、商品の輪郭の
一部が手で隠れてしまう。そこで、商品輪郭抽出部２３
は、手で隠れている部分を推測して商品の輪郭図形を抽
出するようになっている。また、手の大きさとの比較か
ら商品のおおよその大きさも推測できるようになってい
る。

【００１９】ここで、手と商品との識別は、例えば操作
者の登録を行うサインオン時に登録された各キャッシャ
の手の特徴データ（形，大きさ，色合い等）に基づいて
行われる。なお、キャッシャの手を赤外線によってパタ
ーン抽出してこの赤外線パターンと撮像画像パターンと
の比較によって手で隠れている部分を推測してもよい。

【００２０】ＰＯＳ端末３は、特徴近似商品選択手段及
び売上登録処理手段として、ＣＰＵ，プログラムＲＯ
Ｍ，ＲＡＭ等で構成されたＰＯＳ制御部３０を搭載して
いる。また、置数キー，小計キー，現計キー，値引キ
ー，クリアキー等の各種キーが配設されたＰＯＳ端末専
用のキーボード３１、販売登録された商品の品名，値段
や１買物客の買上合計等を表示する表示器３２、レシー
ト用紙及びジャーナル用紙にデータ印字するためのプリ
ンタ３３及び現金等を収容するためのドロワ３４を接続
している。

【００２１】ここで、表示器３２は、キャッシャ用表示
器３２ａと客用表示器３３ａの２種類で構成される。ま
た、プリンタ３３によって印字されたレシート用紙はレ
シート発行口３３ａから排出され、ジャーナル用紙は内
部にて巻き取られるようになっている。

【００２２】また、ＰＯＳ端末３は、上位機種としての
ホスト機器との間で通信回線を介して行われるデータ伝
送を制御する通信制御部３５、前記タッチパネル入力部
１４の表示器１２に表示データを送出する表示器インタ
フェース３６、前記タッチパネル入力部１４のタッチセ
ンサパネル１３から指示座標データを取込むタッチパネ
ルインタフェース３７、前記スキャナ装置１のスキャナ
部１１からバーコードデータを取込むスキャナインタフ
ェース３８、前記画像入力装置２のインタフェース部２
６から商品特徴データを取込む画像入力装置インタフェ
ース３９を搭載している。

【００２３】さらに、ＰＯＳ端末３は、商品別データ記
憶部として、商品ファイル３１０を搭載している。この
商品ファイル３１０は、図３に示すように、各商品にそ
れぞれ割当てられた商品コード，品名，単価等の商品デ
ータとともに商品特徴コードを予め設定してなる商品情
報ファイル３１１と、各商品の外観特徴に関するデータ
として輪郭形状，大きさ，色彩の各データの組合わせ毎
に商品特徴コードを設定してなる商品特徴ファイル３１
２とに分割される。なお、商品情報ファイル３１１には
商品コード別の売上点数累計エリア及び売上金額累計エ
リアも形成されており、販売登録された各商品の販売点
数及び販売金額を商品別に集計するようになっている。

【００２４】ここで、輪郭形状のデータとしては
「円」，「楕円」，「三角形」，「四角形］等が考えら
れ、大きさのデータとしては「大」，「中」，「小」等
が考えられ、色彩のデータとしては「赤」，「橙」，
「茶」，「緑」，「白」等が考えられる。例えば「キャ
ベツ」や「レタス」等の野菜の場合、輪郭形状は「楕
円」であり、大きさは「中」程度であり、色彩は「緑」
であるので、この商品特徴データの組合わせに対応する
商品特徴コード「０１」が予め設定されている。また、
「夏みかん」や「オレンジ」等の果物の場合、輪郭形状
は「円」であり、大きさは「小」程度であり、色彩は
「橙」であるので、この商品特徴データの組合わせに対
応する商品特徴コード「０３」が予め設定されている。
なお、この商品特徴コードは商品コードを示すバーコー
ドが付されていない野菜，果物等の商品に対して設定さ
れる。

【００２５】しかして、このＰＯＳ端末３のＰＯＳ制御
部３０は、図４の流れ図に示す単品登録業務を実行する
ようにプログラム構成されている。なお、この業務を開
始する前において、タッチパネル入力部１４の表示器１
２には前述したキーボード画面が表示されている。

【００２６】すなわち、ＰＯＳ制御部３０は、ＳＴ（ス
テップ）１としてスキャナインタフェース３８を介して
スキャナ部１１が読取ったバーコードにより示された商
品コードが入力されたか、またはタッチパネルインタフ
ェース３７を介してタッチパネル入力部１４のキー操作
により商品コードが入力されたかを判断する。そして、
いずれのインタフェース３７，３８からも商品コードの
入力がない場合には、ＳＴ２として画像入力装置インタ
フェース３９を介して画像入力装置２から商品特徴デー
タが入力されたか判断する。そして、入力されていない
場合にはＳＴ１に戻る。

【００２７】ＳＴ１にて商品コードの入力有りを確認し
た場合には、ＳＴ３として入力された商品コードが割り
当てられた商品の売上データ登録処理を実行する。すな
わち、商品情報ファイル３１１を検索して入力された商
品コードに対応する品名，単価等の商品データを読出
し、単価に販売点数（この単品登録業務が開始される直
前にタッチパネル入力部１４のキー操作により販売点数
が入力されている場合にはその点数，入力されていない
場合には“１”）を乗じて販売金額を算出する。そし
て、この販売点数及び販売金額を商品情報ファイル３１
１の該当商品コードに対応する売上点数累計エリア及び
売上金額累計エリアにそれぞれ加算する。また、表示器
３２に品名，販売金額等を表示させるとともに、プリン
タ３３によりレシート用紙等に品名，単価，販売点数，
販売金額等を印字させる。しかる後、今回の単品登録業
務を終了する。

【００２８】ＳＴ２にて商品特徴データの入力有りを確
認した場合には、ＳＴ４として商品特徴ファイル３１２
を検索し、入力された商品特徴データに最も近似した輪
郭データ，大きさデータ及び色彩データが設定されてい
る１つの商品特徴コードを決定する。なお、決定不可能
な場合には、図示しないブザー等の報知手段によってエ
ラーである旨をキャッシャに報知して、今回の単品登録
業務を終了する。

【００２９】ＳＴ４にて商品特徴コードを決定した場合
には、ＳＴ５として商品情報ファイル３１１を検索し、
その決定した商品特徴コードが設定されている全商品を
検出して近似商品リストを作成する。ここで、近似商品
リストは、検出された全商品に第１候補から順に優先順
位を割当て、第１候補から第５候補までを第１グループ
とし、第６候補から第１０候補までを第２クループとす
る、というように５商品ずつグループ分けする。なお、
優先順位は、例えば売り上げ累計点数の多い順に割当て
ることによって、売れ筋の商品が第１グループに含まれ
るので都合がよい。

【００３０】次に、ＳＴ６としてタッチパネル入力部１
４の表示器１２にＳＴ５にて作成した近似商品リストを
第１グループから順に表示する。図５はこの近似商品リ
ストの表示例を示しており、表示器１２の画面を領域Ａ
〜Ｆの６つに分け、第１候補から第５候補（第２グルー
プの場合は第６候補から第１０候補）までの各商品の品
名及び単価を領域Ａ〜Ｅにそれぞれ表示し、領域Ｆには
「該当なし」の文字を表示する。なお、領域Ａは、他の
領域とは異なった表示形態にしておいてキャッシャが容
易に識別できるようにしておく。

【００３１】こうして、タッチパネル入力部１４の表示
器１２に近似商品リストを表示したならば、次にＳＴ７
としてタッチパネルインタフェース３７を介してタッチ
センサパネル１３から指示座標データが入力されたかを
判断する。そして、入力されていない場合には、ＳＴ８
としてスキャナインタフェース３８を介してスキャナ部
１１が読取ったバーコードにより示された商品コードが
入力されたかを判断する。そして、入力されていない場
合には、ＳＴ７に戻る。

【００３２】ＳＴ７にて指示座標データの入力有りを確
認した場合には、ＳＴ９としてその指示座標データが領
域Ａ〜Ｆのどの領域を指示するデータかを判別し、領域
Ｆの「該当なし」の領域の場合には、ＳＴ１０として近
似商品リストに次のグループがあるか否かを判断する。
そして、次のグループがある場合には、ＳＴ６に戻って
そのグループの近似商品リストを前記と同様にしてタッ
チパネル入力部１４の表示器１２に表示する。ＳＴ１０
にて次のグルーブがない場合には、タッチパネル入力部
１４の表示器１２をキーボード画面の表示に戻した後、
今回の単品登録業務を終了する。

【００３３】ＳＴ９にて領域Ａ〜Ｅのうちの１領域が指
示されたことを確認した場合には、ＳＴ１１としてその
指定領域に品名等を表示している商品の売上データ登録
処理を前記ＳＴ３と同様に実行する。その後、タッチパ
ネル入力部１４の表示器１２をキーボード画面の表示に
戻したならば、今回の単品登録業務を終了する。

【００３４】ＳＴ８にてバーコードにより示された商品
コードを入力した場合には、先ず、ＳＴ１２として現在
表示中の近似商品リストの第１候補の商品（領域Ａに表
示されている商品）の売上データ登録処理を前記ＳＴ３
と同様に実行する。次に、ＳＴ１３としてＳＴ８にて入
力した商品コードの商品の売上データ登録処理を前記Ｓ
Ｔ３と同様に実行する。その後、タッチパネル入力部１
４の表示器１２をキーボード画面の表示に戻したなら
ば、今回の単品登録業務を終了する。

【００３５】このように構成された本実施例において
は、キャッシャは買物客が買上商品の会計を申し出る
と、その客買上商品を手に持ってバーコードが付されて
いるか否か調べる。そして、バーコードが付されている
場合には、そのバーコードの部分をバーコード読取り窓
１１ａに向けて静止する。そうすると、スキャナ部１１
によりバーコードが読み取られ、このバーコードが示す
商品コードに基づいて当該客買上商品の売上データ登録
処理が実行される。

【００３６】これに対し、バーコードが付されていない
場合には、この商品を撮像カメラ２１に向けて２〜３秒
静止する。そうすると、撮像カメラ２１により撮像され
た販売商品の画像からこの商品の輪郭形状，大きさ，色
彩等の商品特徴データがが求められる。そして、この商
品特徴データに近似した１乃至複数の商品が選択され
て、この選択商品の品名及び単価が近似商品リストとし
てタッチパネル入力部１４の表示器１２に表示される。
そこで、キャッシャはこの近似商品リストに販売商品の
品名等が表示されている領域があればその領域を指等で
指示する。こうすることにより、販売商品の売上データ
登録処理が実行される。

【００３７】例えば、商品「キャベツ」を撮像カメラ２
１の前に向けて静止したとすると、この「キャベツ」の
撮像画像から輪郭形状が「楕円」で、大きさが「中」程
度で、色彩が「緑」の商品特徴データが求められる。こ
のような商品特徴データを有する商品としては他に「レ
タス」，「白菜」，「ブロッコリー」，「カリフラワ
ー」等があり、売上累計点数が「キャベツ」，「レタ
ス」，「白菜」，「ブロッコリー」，「カリフラワー」
の順で多いとすると、タッチパネル入力部１４の表示器
１２には図５に示すような近似商品リストが表示され
る。そこで、キャッシャが品名「キャベツ」，単価「￥
２５０」が表示されている領域Ａを指等で指示すると、
この商品「キャベツ」の売上データ登録処理が行われ
る。

【００３８】このように本実施例によれば、バーコード
が付されていない商品も、バーコードが付されている商
品と同様にその商品を手に持って撮像カメラ２１に向け
て２〜３秒間静止し、近似商品リストがタッチパネル入
力部１４の表示器１２に表示されたならば該当商品の表
示領域を指等で指示するだけの簡単な操作で売上登録処
理ができるので、商品コードの全桁を置数したり、多数
のプリセットキーから該当する商品コードが割り当てら
れたキーを探して入力していた従来に比べて操作性を向
上できる上、登録に要する時間も短縮できる。

【００３９】また、本実施例では、販売商品が領域Ａに
表示されている商品、つまり各グループの先頭商品の場
合には、次の客買上商品がバーコード付きであればその
バーコードの読取り操作を行うだけで、領域Ａに表示さ
れている商品と次の客買上商品の売上データ登録処理を
順次行うようにしている。従って、販売商品が第１候補
の商品であり、次の客買上商品がバーコード付きの場合
には、第１候補の商品を指示する手間も省略でき、より
操作性が高められている。この場合において、近似商品
リストの優先順位を売上累計点数の多い順に割当てるこ
とにより、最も売れている商品が第１候補になるので、
省略できる可能性が高くなる。

【００４０】また、本実施例では、チェックアウトカウ
ンタ４のほぼ中央に立設されたスキャナ装置本体１０の
正面４ａ側にスキャナ装置１のバーコード読取り窓１１
ａと、画像入力装置２における撮像カメラ２１と、タッ
チパネル入力部１４とを設け、このタッチパネル入力部
１４の表示器１２に近似商品リストを表示するようにし
ている。従って、キャッシャはバーコード付きの商品も
バーコード付きでない商品もほぼ同位置で売上登録処理
できるので、この点からも操作性に優れている。

【００４１】なお、画像入力装置２にて作成された商品
特徴データに近似した商品特徴コードをＰＯＳ端末３に
て決定できない場合には、ブザー等の報知手段によって
エラーである旨がキャッシャに報知されるので、キャッ
シャはタッチパネル入力部１４に表示されているキーボ
ードを用いて従来通り商品コードをキー入力すればよ
く、実用性に問題はない。

【００４２】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではない。例えば、前記実施例では商品特徴ファイル
３１２をＰＯＳ端末３に設けたが、画像入力装置２に設
け、この画像入力装置２内で商品特徴データ作成部２５
にて作成した商品特徴データに近似した商品特徴コード
を決定し、この商品特徴コードをインタフェース部２６
を介してＰＯＳ端末３に送出し、ＰＯＳ制御部３０は画
像入力装置２から商品特徴コードを受取ると、図４中Ｓ
Ｔ５以降の処理を実行するように構成してもよい。

【００４３】また、商品特徴データに近似した商品特徴
コードを決定する場合において、輪郭形状，大きさ及び
色彩のうちの少なくとも２種類が一致している商品特徴
コードを全て有効にし、この有効の商品特徴コードが設
定されている全商品を特徴近似商品として選択して近似
商品リストに表示するようにしてもよい。こうすること
により、特徴近似商品の数が増加するものの、確実に販
売商品が近似商品リストに表示されるようになるので、
信頼性を高めることができる。

【００４４】また、前記実施例では近似商品リストとし
て第１候補から第５候補までの外観特徴が近似した商品
の品名及び単価を表示したが、一度に表示する候補商品
の数がこれに限定されないのはいうまでもないことであ
る。また、近似商品リストのデータとして品名及び単価
を表示したが、予め設定しておいた商品の図柄を表示し
て、候補商品を示すようにしてもよい。この場合におい
て、商品の図柄と品名のどちらか一方または両方を設定
によって選択できるようにすると好都合である。さら
に、特徴近似商品の優先順位を売上累計点数以外のデー
タに基づいて割当てるようにしてもよい。

【００４５】また、前記実施例ではバーコードが付され
ていない商品のみ商品特徴コードを設定したが、バーコ
ードが付されている商品に対しても商品特徴コードを予
め設定し、バーコードが付されていない商品と同様にし
て売上登録処理できるようにしてもよい。この場合、バ
ーコード及びスキャナが全く不要になるので、設備コス
トの低減、商品管理の簡素化等の効果を奏し得る。

【００４６】さらに、商品の外観特徴の色彩データとし
て、メインの単色の他に各商品の複数色の組合わせパタ
ーンを商品毎に設定しておき、色彩のパターン比較によ
って商品の抽出精度をさらに高めることも可能である。
この他、撮像カメラ２１をスキャナ装置本体１０とは別
の箇所に設置する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。

【００４７】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、た
とえバーコードが付されていない商品であっても煩雑な
キー操作なしにその商品の売上登録処理を行うことがで
き、操作性の向上及び登録時間の短縮等を図り得る商品
販売登録データ処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例装置の要部構成を示すブロッ
ク図。

【図２】同実施例装置をスーパーマーケット等における
チェックアウトレーンに適用した場合の概要を示す斜視
図。

【図３】同実施例装置のＰＯＳ端末に設けられる商品フ
ァイルの構成図。

【図４】同実施例装置のＰＯＳ端末に設けられるＰＯＳ
制御部の単品登録業務を示す流れ図。

【図５】同実施例装置におけるタッチパネル入力部の表
示器に表示される近似商品リストの一表示例を示す図。

【符号の説明】

１…スキャナ装置 ２…画像入力装置 ３…ＰＯＳ端末 １０…スキャナ装置本体 １４…タッチパネル入力部 ２１…撮像カメラ ２３…商品輪郭抽出部 ２４…商品色彩判定部 ３０…ＰＯＳ制御部 ３１１…商品情報ファイル ３１２…商品特徴ファイル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 15/64 ３２０Ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各商品の品名，単価等の商品データ及び
   その商品の外観特徴に関するデータを商品別に予め記憶
   する商品別データ記憶部と、 販売商品を撮像する撮像手段と、 この撮像手段により前記販売商品を撮像するとその画像
   データから前記販売商品の外観特徴に関するデータを抽
   出する外観特徴データ抽出手段と、 この抽出手段により前記販売登録商品の外観特徴に関す
   るデータを抽出すると前記商品別データ記憶部を検索し
   てその抽出したデータに近似した外観特徴を有する商品
   を選択する特徴近似商品選択手段と、 この選択手段により選択した商品の品名等を表示部に表
   示する特徴近似商品表示手段と、 前記表示部に品名等が表示された商品の販売登録実行を
   指令する登録実行指令手段と、 この指令手段により商品の販売登録実行が指令されると
   その商品の単価等に基づいて商品販売データを売上登録
   処理する売上登録処理手段とを具備したことを特徴とす
   る商品販売登録データ処理装置。