JPH08227455A - 点字読取装置 - Google Patents

点字読取装置

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JPH08227455A
JPH08227455A JP7055239A JP5523995A JPH08227455A JP H08227455 A JPH08227455 A JP H08227455A JP 7055239 A JP7055239 A JP 7055239A JP 5523995 A JP5523995 A JP 5523995A JP H08227455 A JPH08227455 A JP H08227455A
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JP
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difference
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JP7055239A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Senboku
和宏 千北
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点字本から直接点字読み取りできるととも
に、読取精度を向上できる点字読取装置を提供すること
を目的としている。 【効果】 点字を構成する凸点の陰影を2方向に付いて
形成し、おのおのの陰影を読取入力したときの信号の差
分を画素毎に算出し、その差分を二値化しているので、
陰影に基づかない濃度変化、例えば、用紙の落書きや墨
字の印刷部分などが除去され、凸点の陰影を適切に抽出
することができ、その結果、適切に点字を判別すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明材質からなる平板
状原稿台に、読取面が接触する態様に載置された点字原
稿の画像を、上記原稿台を隔てて上記点字原稿と対向す
る位置に配設された画像入力手段により画素単位に読取
入力し、その読取入力した画信号に基づいて上記点字原
稿の点字を判別する点字読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点字用紙に打たれた点字を読取入
力するための点字読取装置としては、例えば、昭和55
年1月に工業技術院技術振興課から提出された医療福祉
機器技術研究成果報告書(抄)で報告されたような装置
が提案されている。
【0003】この従来装置は、読み取り対象の点字用紙
を円筒状のガラス板の上に載置し、光源により照明され
て形成される点字の凸点(あるいは凹点)の陰影の長さ
が一定になるようにして、点字の凸点の位置を確実に認
識できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置には、次のような不都合を生じていた。
【0005】すなわち、読取対象の用紙は、1枚ずつガ
ラス板に載置する必要があるため、用紙としては、シー
ト状の用紙しか用いることができず、そのために、製本
された点字本を直接読み取ることができないという不都
合を生じる。
【0006】また、読取面に落書きなどが付されていた
り、あるいは、青眼者用の墨字の印刷などが付されてい
る場合には、それらの落書きあるいは墨字の部分で濃度
変化を生じるため、読取入力した信号にあらわれる濃度
変化が、凸点の陰影なのか、あるいは、落書きや墨字な
どによるものなのかを判定することが困難であり、適切
な読取を行えないという不都合を生じていた。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、点字本から直接点字読み取りできるととも
に、読取精度を向上できる点字読取装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明材質から
なる平板状の原稿台に、読取面が接触する態様に載置さ
れた点字原稿の画像を、上記原稿台を隔てて上記点字原
稿と対向する位置に配設された画像入力手段により画素
単位に読取入力し、その読取入力した画信号に基づいて
上記点字原稿の点字を判別する点字読取装置において、
略対向する所定の2方向からそれぞれ上記点字原稿の読
取面を照明する一対の照明手段と、上記一対の照明手段
をそれぞれ単独で点灯したときに、上記画像入力手段よ
りそれぞれ得られた画信号にあらわれる上記照明手段の
光量分布に基づく濃度むらを補正する第1および第2の
シェーディング補正手段と、上記第1および第2のシェ
ーディング補正手段の出力信号の差分を、同一画素位置
毎に算出する差分演算手段と、上記差分演算手段の出力
信号を、所定の閾値で二値化する二値化手段と、上記二
値化手段から出力される信号に基づいて点字を構成する
凸点の位置情報を判別し、その位置情報に基づき、点字
を判別する点字認識処理手段を備えたものである。
【0009】また、透明材質からなる平板状の原稿台
に、読取面が接触する態様に載置された点字原稿の画像
を、上記原稿台を隔てて上記点字原稿と対向する位置に
配設された画像入力手段により画素単位に読取入力し、
その読取入力した画信号に基づいて上記点字原稿の点字
を判別する点字読取装置において、略対向する所定の2
方向からそれぞれ上記点字原稿の読取面を照明する一対
の照明手段と、上記一対の照明手段をそれぞれ単独で点
灯したときに、上記画像入力手段よりそれぞれ得られた
画信号にあらわれる上記照明手段の光量分布に基づく濃
度むらを補正する第1および第2のシェーディング補正
手段と、上記第1および第2のシェーディング補正手段
の出力信号の微分値をそれぞれ算出する第1および第2
の微分演算手段と、上記第1および第2の微分演算手段
の出力信号の差分を、同一画素位置毎に算出する差分演
算手段と、上記差分演算手段の出力信号を、所定の閾値
で二値化する二値化手段と、上記二値化手段から出力さ
れる信号に基づいて点字を構成する凸点の位置情報を判
別し、その位置情報に基づき、点字を判別する点字認識
処理手段を備えたものである。
【0010】
【作用】したがって、点字を構成する凸点の陰影を2方
向に付いて形成し、おのおのの陰影を読取入力したとき
の信号の差分を画素毎に算出し、その差分を二値化して
いるので、陰影に基づかない濃度変化、例えば、用紙の
落書きや墨字の印刷部分などが除去され、凸点の陰影を
適切に抽出することができ、その結果、適切に点字を判
別することができる。
【0011】また、点字を構成する凸点の陰影を2方向
に付いて形成し、おのおのの陰影を読取入力したときの
信号の微分値を算出し、その微分値の差分を画素毎に算
出し、その差分を二値化しているので、陰影に基づかな
い濃度変化、例えば、用紙の落書きや墨字の印刷部分な
どが除去され、凸点の陰影を適切に抽出することがで
き、その結果、適切に点字を判別することができる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例にかかる点字処
理装置を示している。
【0014】同図において、システム制御部1は、この
点字処理装置の各部の制御、点字読取処理、点字記録処
理などの各種の処理制御を行うものであり、システムメ
モリ2は、システム制御部1が実行する制御プログラム
やアプリケーションプログラム、および、それらのプロ
グラムを実行するときに参照する各種データを記憶する
とともに、必要なワーク領域を構成するものである。
【0015】点字スキャナ3は、点字用紙の画像を入力
して、点字を構成する点の位置情報を入力するためのも
のであり、点字プリンタ4は、点字用紙に点字を打点す
るものであり、点字認識処理部5は、点字スキャナ3か
ら入力された読取情報に基づいて、点字を構成する凸点
の位置情報を判別し、その判別した位置情報に基づい
て、おのおのの点字の種類を判別するものである。ここ
で、周知のように、点字は、例えば、3点×2列の凸点
の集合で63種類のコード(例えば、カナ文字)を表現
するように構成されており、したがって、点字を構成す
る凸点の座標位置を判定できれば、おのおのの点字を構
成する凸点のまとまりの抽出、および、その凸点のまと
まりの中での凸点の有無を判別することができ、その判
別結果から、点字の種類を認識することができる。
【0016】操作入力装置6は、この点字処理装置に種
々の情報を入力するためのものであり、キーボード入力
装置や、画面指示装置、および、その他の種々の操作キ
ーからなる。画面表示装置7は、ユーザに対して種々の
情報を表示するためのものである。
【0017】磁気ディスク装置8は、システム制御部1
が実行するシステムプログラム、アプリケーションプロ
グラム、および、種々のユーザデータ等を保存するため
のものである。光ディスク装置9は、記憶媒体として光
ディスク(追記型光ディスク、光磁気ディスク等)を用
いる外部記憶装置であって、主として、データの保存
(ファイリング)に用いられる。フロッピーディスク装
置10は、記憶媒体としていわゆるフロッピーディスク
を用いる外部記憶装置であって、主として、他の装置と
の間でのデータの交換に用いられる。
【0018】これらのシステム制御部1、システムメモ
リ2、点字スキャナ3、点字プリンタ4、点字認識処理
部5、操作入力装置6、画面表示装置7、磁気ディスク
装置8、光ディスク装置9、および、フロッピーディス
ク装置10は、内部バス11に接続されており、これら
の要素間のデータのやりとりは、主としてこの内部バス
11を介して行われる。
【0019】図2(a),(b)は、点字スキャナ3の
読取光学系の一例を示している。
【0020】同図において、平板状のガラス板からなる
原稿台15には、点字用紙16が載置されており、原稿
台15の下側には、原稿台15の読取有効範囲の全面を
読取可能なCCD撮影装置17が配設されている。ここ
で、原稿台15の短辺方向がCCD撮影装置17の主走
査方向に一致し、また、原稿台15の長辺方向がCCD
撮影装置17の副走査方向に一致している。
【0021】原稿台15の長辺側端部の下側には、原稿
台15の長辺と平行に置かれた長尺なランプ18,19
が配設されている。これらのランプ18,19は、それ
ぞれ斜め方向から、原稿台15に載置された点字用紙1
6の読取面を照明する。
【0022】ここで、ランプ18,19からの距離に従
って、点字原稿16の読取面の照度が二次関数的に変化
し、さらに、輝度も照度からさらにCCD撮影装置17
までの距離に従って二次元的に変化するので、ランプ1
8を点灯したときに、CCD撮影装置17から得られる
画像信号の主走査方向の濃度データは、図3(a)に示
すような態様で変化し、また、ランプ19を点灯したと
きに、CCD撮影装置17から得られる画像信号の主走
査方向の濃度データは、同図(b)に示すような態様で
変化する。
【0023】また、ランプ18またはランプ19を点灯
したとき、CCD撮影装置17から得られる画像信号の
副走査方向の濃度データは、同図(c)に示すような態
様で変化する。
【0024】このようにして、ランプ18,19をそれ
ぞれ点灯したとき、バックグラウンド(背景)濃度の値
が、CCD撮影装置17の主走査方向および副走査方向
の有効読取範囲において均一でないので(図3(a),
(b),(c)参照)、点字用紙16に打点された点字
の凸点の陰影をCCD撮影装置17から出力される画像
信号に基づいて判断するとき、その判断処理の前処理と
して、画像信号のレベルのばらつきを解消する、いわゆ
るシェーディング補正処理を適用する。
【0025】このシェーディング補正処理では、まず、
実際の点字用紙16の読取面の読取処理に先立って、基
準の白画像を読み取り、そのときに読取入力した1画面
分の画像信号を、基準信号として保存しておく。
【0026】そして、実際の点字用紙16の読取面の画
像を読み取るとき、読み取って得た画像信号を、保存し
ておいた基準信号のレベルを白レベルの基準値として、
画素毎にレベル変換する。
【0027】これにより、おのおのの画素について、画
像信号が白レベルを基準とした値に正規化されるので、
ランプ18,19の光量分布の影響を除去することがで
き、その結果、後段の処理においては、各画素の濃度レ
ベル等の差を考慮する必要がなくなる。
【0028】さて、例えば、ランプ18のみを点灯する
と、点字用紙16に形成されている凸点16aは、図4
(a)に示した矢印R18の方向から照明されるので、
このときに形成される凸点16aの陰影G18は、同図
(c)に示すように、主走査方向の開始側にあらわれ
る。また、凸点16aの直接照明されている側の部分
は、ハイライト強調されて反射光のレベルが大きくな
る。
【0029】したがって、この凸点16aの陰影G18
を撮影する主走査線に対応してCCD撮影装置17から
得られる画像信号にあらわれる濃度レベルの変化は、同
図(e)に示すように、陰影G18の部分で大きくな
り、それ以外の凸点16aの部分で小さくなる(すなわ
ち、輝度レベルが大きくなる)ように変化する。
【0030】また、ランプ19のみを点灯すると、凸点
16aは、同図(a)の矢印R19の方向から照明され
るので、このときに形成される凸点16aの陰影G19
は、同図(b)に示すように、主走査方向の終了側にあ
らわれる。この場合も、凸点16aの直接照明されてい
る側の部分は、ハイライト強調されて反射光のレベルが
大きくなる。
【0031】したがって、この凸点16aの陰影G19
を撮影する主走査線に対応してCCD撮影装置17から
得られる画像信号にあらわれる濃度レベルの変化は、同
図(d)に示すように、陰影G19の部分で大きくな
り、それ以外の凸点16aの部分で小さくなる(すなわ
ち、輝度レベルが大きくなる)ように変化する。
【0032】このようにして、ランプ18のみを点灯し
た場合と、ランプ19のみを点灯した場合とで、凸点1
6aの回りに形成される陰影は、主走査方向の反対側に
それぞれあらわれる。
【0033】図5は、本発明の一実施例にかかる点字ス
キャナ3の処理系の一例を示している。
【0034】同図において、CCDエリアセンサ21
は、CCD撮影装置17のセンサをなすものであり、撮
影画面の受光面を主走査方向および副走査方向にそれぞ
れ所定数ずつ分割するとともに、主走査方向の1ライン
単位に、副走査方向に順次画像信号を出力するものであ
り、このCCDエリアセンサ21から出力される画像信
号AVは、アナログ/デジタル変換器22により対応す
る所定ビット数のデジタル画信号DVに変換される。ま
た、センサ駆動制御部23は、CCDエリアセンサ21
を読取駆動するものである。
【0035】アナログ/デジタル変換器22から出力さ
れるデジタル画信号DVは、切換器24を介し、ライン
バッファ25またはラインバッファ26のいずれか一方
に入力される。ラインバッファ25およびラインバッフ
ァ26は、それぞれ、1ライン単位のデジタル画信号D
Vを、CCDエリアセンサ21の1画面分記憶するもの
であり、ラインバッファ25およびラインバッファ26
から読み出されたデジタル画信号DVaおよびデジタル
画信号DVbは、それぞれシェーディング補正部27お
よびシェーディング補正部28に加えられる。
【0036】シェーディング補正部27は、基準の白画
像(図示略)を読み取ったときには、デジタル画信号D
Vaを基準の白画像データとして、バッファメモリ29
に保存するとともに、点字原稿16の画像を読み取った
ときには、入力しているデジタル画信号DVaの画素位
置似対応した基準の白画像データをバッファメモリ29
から読み出し、その読み出した白画像データを白レベル
の100%値として、入力したデジタル画信号DVaの
レベル(白レベル)を正規化するものであり、その処理
後の信号は、補正デジタル画信号CVaとして、差分演
算部30の一方の入力端に加えられる。また、バッファ
メモリ29は、CCDエリアセンサ21の1画面分の白
画像データを保存可能な容量を備えている。
【0037】シェーディング補正部28は、基準の白画
像(図示略)を読み取ったときには、デジタル画信号D
Vbを基準の白画像データとして、バッファメモリ31
に保存するとともに、点字原稿16の画像を読み取った
ときには、入力しているデジタル画信号DVbの画素位
置似対応した基準の白画像データをバッファメモリ31
から読み出し、その読み出した白画像データを白レベル
の100%値として、入力したデジタル画信号DVbの
レベル(白レベル)を正規化するものであり、その処理
後の信号は、補正デジタル画信号CVbとして、差分演
算部30の他方の入力端に加えられる。また、バッファ
メモリ31は、CCDエリアセンサ21の1画面分の白
画像データを保存可能な容量を備えている。
【0038】差分演算部30は、補正デジタル画信号C
Vaと補正デジタル画信号CVbの差分値を、それぞれ
の画素位置に応じて算出するものであり、その演算出力
は、差分信号DFとして二値化回路32に出力される。
【0039】二値化回路32は、差分信号DFを、所定
の閾値TH1で二値化処理するものであり、その処理結
果は、二値化信号BWとしてデータバッファ33に加え
られる。データバッファ33は、二値化画信号BWを所
定ビット幅の読取データDDに変換し、外部装置に出力
するものである。
【0040】また、制御部35は、センサ駆動制御部2
3の駆動タイミングの制御、切換器24の切換動作、お
よび、シェーディング補正部27,28の動作モードの
制御を適宜に行うとともに、ランプ18,19をそれぞ
れ点灯するランプ駆動部36,37を制御するものであ
る。また、制御部35は、上位制御部(システム制御部
1など)との間で種々のデータをやりとりして、CCD
撮影装置17の動作を制御する。
【0041】以上の構成で、制御部35は、点字用紙1
6の画像の読み取りに先立って、まず、シェーディング
補正部27,28に基準の白画像データを保存させる。
すなわち、切換器24によってラインバッファ25を選
択するとともに、シェーディング補正部27を白画像デ
ータ保存モードに設定し、ランプ駆動部36によってラ
ンプ18を点灯し、その状態で、センサ駆動制御部23
の駆動動作を行わせて、基準の白画像の読み取りを行わ
せる。なお、この基準の白画像は、例えば、原稿台15
と点字用紙16を挟んで対向する圧板(図示略)の表面
を白色に構成することで設けられる。
【0042】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ25に保存され、このラインバッファ25から読
み出されたデジタル画信号DVaは、シェーディング補
正部27により、バッファメモリ29に保存される。そ
れによって、ランプ18で照明したときの1画面分の基
準の白画像データが、バッファメモリ29に保存され
る。
【0043】次いで、制御部35は、切換器24によっ
てラインバッファ26を選択するとともに、シェーディ
ング補正部28を白画像データ保存モードに設定し、ラ
ンプ駆動部36によってランプ18を消灯するとともに
ランプ駆動部37によってランプ19を点灯し、その状
態で、センサ駆動制御部23の駆動動作を行わせて、基
準の白画像の読み取りを行わせる。
【0044】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ26に保存され、このラインバッファ26から読
み出されたデジタル画信号DVbは、シェーディング補
正部28により、バッファメモリ31に保存される。そ
れによって、ランプ19で照明したときの1画面分の基
準の白画像データが、バッファメモリ31に保存され
る。
【0045】このようにして、シェーディング補正部2
7,28に必要な基準の白画像データの保存が終了する
と、点字用紙16の原稿の読み取りを行うことができ
る。なお、このような基準の白画像データの保存動作
は、この点字スキャナ3に電源が投入された時点で行う
初期処理の一部として行うことができ、少なくとも、実
際に点字用紙16の原稿の読取動作を行う前の段階で行
っておけばよい。
【0046】そして、点字用紙16の原稿を読み取ると
きには、制御部35は、切換器24によってラインバッ
ファ25を選択するとともに、シェーディング補正部2
7をシェーディング補正モードに設定し、ランプ駆動部
36によってランプ18を点灯し、その状態で、センサ
駆動制御部23の駆動動作を行わせて、点字用紙16の
画像の読み取りを行わせる。
【0047】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ25に保存される。
【0048】次いで、制御部35は、切換器24によっ
てラインバッファ26を選択するとともに、シェーディ
ング補正部28をシェーディング補正モードに設定し、
ランプ駆動部36によってランプ18を消灯するととも
にランプ駆動部37によってランプ19を点灯し、その
状態で、センサ駆動制御部23の駆動動作を行わせて、
点字用紙16の白画像の読み取りを行わせる。
【0049】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ26に保存される。
【0050】このようにして、ラインバッファ25,2
6にそれぞれ1ページ分の点字用紙16のデジタル画信
号DVが保存されると、制御部35は、それぞれシェー
ディング補正部27,28に指令して、シェーディング
補正動作を行わせる。
【0051】それにより、シェーディング補正部27
は、ラインバッファ25から所定の画素順序でデジタル
画信号DVaを読み出すとともに、その読み出した画素
位置に対応した白画像データをバッファメモリ29より
読み出し、その読み出した白画像データによりラインバ
ッファ25から読み出したデジタル画信号DVaのレベ
ルを正規化処理し、その補正後の補正デジタル画信号C
Vaは、差分演算部30の一方の入力端に加えられる。
【0052】また、同時に、シェーディング補正部28
は、ラインバッファ26から所定の画素順序でデジタル
画信号DVbを読み出すとともに、その読み出した画素
位置に対応した白画像データをバッファメモリ31より
読み出し、その読み出した白画像データによりラインバ
ッファ26から読み出したデジタル画信号DVbのレベ
ルを正規化処理し、その補正後の補正デジタル画信号C
Vbは、差分演算部30の他方の入力端に加えられる。
【0053】これにより、差分演算部30は、同じ画素
位置の補正デジタル画信号CVaと補正デジタル画信号
CVbの差分を算出し、その処理結果の差分信号DFが
二値化回路32に加えられる。
【0054】ここで、例えば、図6(a)〜(e)に示
すように、ある主走査位置で墨字の印刷があった場合、
その墨字の印刷位置では、デジタル画信号DVa(図6
(a)参照)とデジタル画信号DVb(図6(b)参
照)とで、同じ画素位置に墨字に対応した濃度信号があ
らわれる。また、おのおのの点字の凸点の位置に応じ
て、その前後位置で、デジタル画信号DVaとデジタル
画信号DVbには、それぞれ凸点に対応した陰影の濃度
に応じた濃度信号があらわれる。
【0055】そして、デジタル画信号DVaおよびデジ
タル画信号DVbをそれぞれ正規化した後の補正デジタ
ル画信号CVa(図6(b)参照)および補正デジタル
画信号CVb(図6(c)参照)には、墨字の印刷に対
応した濃度信号が、同じ画素位置で同じ濃度値としてあ
らわれるので、差分演算部30から出力される差分信号
DF(図6(d)参照)には、この墨字の印刷に対応し
た濃度信号が除去され、補正デジタル画信号CVaにあ
らわれる凸点の陰影濃度および補正デジタル画信号CV
bにあらわれる凸点の陰影濃度に応じた濃度信号のみが
あらわれる。
【0056】それにより、二値化回路32により、この
差分信号DFが、所定の閾値TH1で二値化され(図6
(d)参照)、その二値化結果が、二値化画信号BW
(図6(e)参照)として、データバッファ33に出力
され、データバッファ33を介し、読取データDDとし
て、内部バス11を介し、点字認識処理部5に出力され
る。
【0057】点字認識処理部5では、読取データDDに
あらわれるデータ「1」の位置を凸点の両端の位置とし
て認識して、1つの主走査線上の凸点の位置を判別し、
全ての走査線についての凸点の判別位置に基づいて、そ
れぞれの凸点の座標を認識する。そして、その認識した
凸点の座標に基づいて、点字を構成する凸点のグループ
を抽出し、その抽出したグループ毎に、点字の種類を判
別する。
【0058】このようにして、本実施例では、点字用紙
16の左右方向からランプ18,19によって独立して
照明し、そのときに得られる2組の画信号の画素毎の差
分を形成することで、点字用紙16に印刷されている墨
字や、汚れなどの影響を除去するようにしているので、
適切な点字読取を行うことができ、その結果、点字認識
の誤り率を大幅に低減することができる。
【0059】また、本実施例では、フラットベッド型の
点字スキャナ3を構成しているので、点字本などの綴じ
た原稿の点字画像も適切に読み取ることができる。
【0060】図7は、本発明の他の実施例に係る点字ス
キャナ3の処理系の他の例を示している。なお、同図に
おいて、図5と同一部分および想到する部分には、同一
符号を付している。
【0061】同図において、CCDエリアセンサ21
は、CCD撮影装置17のセンサをなすものであり、撮
影画面の受光面を主走査方向および副走査方向にそれぞ
れ所定数ずつ分割するとともに、主走査方向の1ライン
単位に、副走査方向に順次画像信号を出力するものであ
り、このCCDエリアセンサ21から出力される画像信
号AVは、アナログ/デジタル変換器22により対応す
る所定ビット数のデジタル画信号DVに変換される。ま
た、センサ駆動制御部23は、CCDエリアセンサ21
を読取駆動するものである。
【0062】アナログ/デジタル変換器22から出力さ
れるデジタル画信号DVは、切換器24を介し、ライン
バッファ25またはラインバッファ26のいずれか一方
に入力される。ラインバッファ25およびラインバッフ
ァ26は、それぞれ、1ライン単位のデジタル画信号D
Vを、CCDエリアセンサ21の1画面分記憶するもの
であり、ラインバッファ25およびラインバッファ26
から読み出されたデジタル画信号DVaおよびデジタル
画信号DVbは、それぞれシェーディング補正部27お
よびシェーディング補正部28に加えられる。
【0063】シェーディング補正部27は、基準の白画
像(図示略)を読み取ったときには、デジタル画信号D
Vaを基準の白画像データとして、バッファメモリ29
に保存するとともに、点字原稿16の画像を読み取った
ときには、入力しているデジタル画信号DVaの画素位
置似対応した基準の白画像データをバッファメモリ29
から読み出し、その読み出した白画像データを白レベル
の100%値として、入力したデジタル画信号DVaの
レベル(白レベル)を正規化するものであり、その処理
後の信号は、補正デジタル画信号CVaとして、微分演
算部41に加えられている。また、バッファメモリ29
は、CCDエリアセンサ21の1画面分の白画像データ
を保存可能な容量を備えている。
【0064】微分演算部41は、補正デジタル画信号C
Vaに所定の微分演算処理を適用するものであり、その
演算結果は、微分処理信号CDaとして、差分演算部3
0の一方の入力端に加えられる。
【0065】シェーディング補正部28は、基準の白画
像(図示略)を読み取ったときには、デジタル画信号D
Vbを基準の白画像データとして、バッファメモリ31
に保存するとともに、点字原稿16の画像を読み取った
ときには、入力しているデジタル画信号DVbの画素位
置似対応した基準の白画像データをバッファメモリ31
から読み出し、その読み出した白画像データを白レベル
の100%値として、入力したデジタル画信号DVbの
レベル(白レベル)を正規化するものであり、その処理
後の信号は、補正デジタル画信号CVbとして、微分演
算部42に加えられている。また、バッファメモリ31
は、CCDエリアセンサ21の1画面分の白画像データ
を保存可能な容量を備えている。
【0066】微分演算部42は、補正デジタル画信号C
Vbに所定の微分演算処理を適用するものであり、その
演算結果は、微分処理信号CDaとして、差分演算部3
0の他方の入力端に加えられる。
【0067】差分演算部30は、微分処理信号CDaと
微分処理信号CDbの差分値を、それぞれの画素位置に
応じて算出するものであり、その演算出力は、差分信号
DFとして二値化回路32に出力される。
【0068】二値化回路32は、差分信号DFを、所定
の閾値TH2で二値化処理するものであり、その処理結
果は、二値化信号BWとしてデータバッファ33に加え
られる。データバッファ33は、二値化画信号BWを所
定ビット幅の読取データDDに変換し、外部装置に出力
するものである。
【0069】また、制御部35は、センサ駆動制御部2
3の駆動タイミングの制御、切換器24の切換動作、お
よび、シェーディング補正部27,28の動作モードの
制御を適宜に行うとともに、ランプ18,19をそれぞ
れ点灯するランプ駆動部36,37を制御するものであ
る。また、制御部35は、上位制御部(システム制御部
1など)との間で種々のデータをやりとりして、CCD
撮影装置17の動作を制御する。
【0070】以上の構成で、制御部35は、点字用紙1
6の画像の読み取りに先立って、まず、シェーディング
補正部27,28に基準の白画像データを保存させる。
すなわち、切換器24によってラインバッファ25を選
択するとともに、シェーディング補正部27を白画像デ
ータ保存モードに設定し、ランプ駆動部36によってラ
ンプ18を点灯し、その状態で、センサ駆動制御部23
の駆動動作を行わせて、基準の白画像の読み取りを行わ
せる。なお、この基準の白画像は、例えば、原稿台15
と点字用紙16を挟んで対向する圧板(図示略)の表面
を白色に構成することで設けられる。
【0071】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ25に保存され、このラインバッファ25から読
み出されたデジタル画信号DVaは、シェーディング補
正部27により、バッファメモリ29に保存される。そ
れによって、ランプ18で照明したときの1画面分の基
準の白画像データが、バッファメモリ29に保存され
る。
【0072】次いで、制御部35は、切換器24によっ
てラインバッファ26を選択するとともに、シェーディ
ング補正部28を白画像データ保存モードに設定し、ラ
ンプ駆動部36によってランプ18を消灯するとともに
ランプ駆動部37によってランプ19を点灯し、その状
態で、センサ駆動制御部23の駆動動作を行わせて、基
準の白画像の読み取りを行わせる。
【0073】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ26に保存され、このラインバッファ26から読
み出されたデジタル画信号DVbは、シェーディング補
正部28により、バッファメモリ31に保存される。そ
れによって、ランプ19で照明したときの1画面分の基
準の白画像データが、バッファメモリ31に保存され
る。
【0074】このようにして、シェーディング補正部2
7,28に必要な基準の白画像データの保存が終了する
と、点字用紙16の原稿の読み取りを行うことができ
る。なお、このような基準の白画像データの保存動作
は、この点字スキャナ3に電源が投入された時点で行う
初期処理の一部として行うことができ、少なくとも、実
際に点字用紙16の原稿の読取動作を行う前の段階で行
っておけばよい。
【0075】そして、点字用紙16の原稿を読み取ると
きには、制御部35は、切換器24によってラインバッ
ファ25を選択するとともに、シェーディング補正部2
7をシェーディング補正モードに設定し、ランプ駆動部
36によってランプ18を点灯し、その状態で、センサ
駆動制御部23の駆動動作を行わせて、点字用紙16の
画像の読み取りを行わせる。
【0076】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ25に保存される。
【0077】次いで、制御部35は、切換器24によっ
てラインバッファ26を選択するとともに、シェーディ
ング補正部28をシェーディング補正モードに設定し、
ランプ駆動部36によってランプ18を消灯するととも
にランプ駆動部37によってランプ19を点灯し、その
状態で、センサ駆動制御部23の駆動動作を行わせて、
点字用紙16の白画像の読み取りを行わせる。
【0078】これにより、CCDエリアセンサ21から
出力される画像信号AVは、アナログ/デジタル変換器
22により対応するデジタル画信号DVに変換され、そ
のデジタル画信号DVは、切換器24を介してラインバ
ッファ26に保存される。
【0079】このようにして、ラインバッファ25,2
6にそれぞれ1ページ分の点字用紙16のデジタル画信
号DVが保存されると、制御部35は、それぞれシェー
ディング補正部27,28に指令して、シェーディング
補正動作を行わせる。
【0080】それにより、シェーディング補正部27
は、ラインバッファ25から所定の画素順序でデジタル
画信号DVaを読み出すとともに、その読み出した画素
位置に対応した白画像データをバッファメモリ29より
読み出し、その読み出した白画像データによりラインバ
ッファ25から読み出したデジタル画信号DVaのレベ
ルを正規化処理し、その補正後の補正デジタル画信号C
Vaは、微分演算部41によって微分演算され、その微
分演算後の微分処理信号CDaは、差分演算部30の一
方の入力端に加えられる。
【0081】また、同時に、シェーディング補正部28
は、ラインバッファ26から所定の画素順序でデジタル
画信号DVbを読み出すとともに、その読み出した画素
位置に対応した白画像データをバッファメモリ31より
読み出し、その読み出した白画像データによりラインバ
ッファ26から読み出したデジタル画信号DVbのレベ
ルを正規化処理し、その補正後の補正デジタル画信号C
Vbは、微分演算部42によって微分演算され、その微
分演算後の微分処理信号CDbは、差分演算部30の他
方の入力端に加えられる。
【0082】これにより、差分演算部30は、同じ画素
位置の微分処理信号CDaと微分処理信号CDbの差分
を算出し、その処理結果の差分信号DFが二値化回路3
2に加えられる。
【0083】ここで、例えば、図8(a)〜(g)に示
すように、ある主走査位置で墨字の印刷があった場合、
その墨字の印刷位置では、デジタル画信号DVa(図8
(a)参照)とデジタル画信号DVb(図8(b)参
照)とで、同じ画素位置に墨字に対応した濃度信号があ
らわれる。また、おのおのの点字の凸点の位置に応じ
て、その前後位置で、デジタル画信号DVaとデジタル
画信号DVbには、それぞれ凸点に対応した陰影の濃度
に応じた濃度信号があらわれる。
【0084】そして、デジタル画信号DVaおよびデジ
タル画信号DVbをそれぞれ正規化した後の補正デジタ
ル画信号CVa(図8(b)参照)および補正デジタル
画信号CVb(図8(d)参照)には、墨字の印刷に対
応した濃度信号が、同じ画素位置で同じ濃度値としてあ
らわれるので、微分演算部41,42から出力される微
分処理信号CDa,CDb(図8(c),(e)参照)
には、墨字の濃度信号の微分値が同じ態様で、同じ位置
にあらわれる。
【0085】その結果、差分演算部30から出力される
差分信号DF(図8(f)参照)には、この墨字の印刷
に対応した濃度信号に基づく微分信号が除去され、補正
デジタル画信号CVa,CVbにあらわれる凸点の陰影
濃度変化に応じた微分信号のみがあらわれる。
【0086】それにより、二値化回路32により、この
差分信号DFが、所定の閾値TH2で二値化され(図8
(f)参照)、その二値化結果が、二値化画信号BW
(図8(g)参照)として、データバッファ33に出力
され、データバッファ33を介し、読取データDDとし
て、内部バス11を介し、点字認識処理部5に出力され
る。
【0087】点字認識処理部5では、読取データDDに
あらわれるデータ「1」の位置を凸点の中央位置として
認識して、1つの主走査線上の凸点の位置を判別し、全
ての走査線についての凸点の判別位置に基づいて、それ
ぞれの凸点の座標を認識する。そして、その認識した凸
点の座標に基づいて、点字を構成する凸点のグループを
抽出し、その抽出したグループ毎に、点字の種類を判別
する。
【0088】このようにして、本実施例では、点字用紙
16の左右方向からランプ18,19によって独立して
照明し、そのときに得られる2組の画信号の画素毎の微
分値の差分を形成することで、点字用紙16に印刷され
ている墨字や、汚れなどの影響を除去するようにしてい
るので、適切な点字読取を行うことができ、その結果、
点字認識の誤り率を大幅に低減することができる。
【0089】なお、上述した実施例では、ランプを用紙
の長手方向に平行に配設したが、短手方向に平行に配設
した場合にも、本発明を同様にして適用することができ
る。また、上述した実施例では、2つのランプを交互に
点灯しているが、ランプの前にシャッタを配設すれば、
シャッタの開閉によりいずれか一方のランプの光のみで
照明することができるので、上述した実施例と同等の作
用効果を得る。
【0090】また、上述した実施例では、CCD撮影装
置を用いて、1ページ分の画像を一度に撮影している
が、例えば、1ページを複数の部分に分割し、CCD撮
影装置の撮影位置を切り換えて、それぞれの分割部分の
画像を順次撮影するようにすることもできる。この場
合、比較的粗い解像度のCCD撮影装置を用いて、より
大きな解像度を得ることができる。また、ラインイメー
ジセンサを用い、原稿とラインイメージセンサを相対的
に移動させることで1ページ分の画像を読み取るように
することもできる。
【0091】また、原稿台に自動原稿送り装置を付設す
れば、多数のシート状の点字原稿の画像を連続して読み
取ることも可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
点字を構成する凸点の陰影を2方向に付いて形成し、お
のおのの陰影を読取入力したときの信号の差分を画素毎
に算出し、その差分を二値化しているので、陰影に基づ
かない濃度変化、例えば、用紙の落書きや墨字の印刷部
分などが除去され、凸点の陰影を適切に抽出することが
でき、その結果、適切に点字を判別することができると
いう効果を得る。
【0093】また、点字を構成する凸点の陰影を2方向
に付いて形成し、おのおのの陰影を読取入力したときの
信号の微分値を算出し、その微分値の差分を画素毎に算
出し、その差分を二値化しているので、陰影に基づかな
い濃度変化、例えば、用紙の落書きや墨字の印刷部分な
どが除去され、凸点の陰影を適切に抽出することがで
き、その結果、適切に点字を判別することができるとい
う効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる点字処理装置を示し
たブロック図。
【図2】点字スキャナの読取光学系の一例を示した概略
図。
【図3】CCD撮影装置から出力される信号の濃度むら
について説明するための波形図。
【図4】点字の凸点の陰影について説明するための概略
図およびグラフ図。
【図5】本発明の一実施例にかかる点字スキャナの一例
を示したブロック図。
【図6】図5の装置の動作を説明するための動作波形
図。
【図7】本発明の他の実施例にかかる点字スキャナの一
例を示したブロック図。
【図8】図7の装置の動作を説明するための動作波形
図。
【符号の説明】
1 システム制御部 2 システムメモリ 3 点字スキャナ 15 原稿台 16 点字用紙 16a 凸点 17 CCD撮影装置 18,19 ランプ 21 CCDエリアセンサ 22 アナログ/デジタル変換器 23 センサ駆動制御部 24 切換器 25,26 ラインバッファ 27,28 シェーディング補正部 39,31 バッファメモリ 30 差分演算部 32 二値化回路 33 データバッファ 35 制御部 36,37 ランプ駆動部 41,42 微分演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 103A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材質からなる平板状の原稿台に、読
    取面が接触する態様に載置された点字原稿の画像を、上
    記原稿台を隔てて上記点字原稿と対向する位置に配設さ
    れた画像入力手段により画素単位に読取入力し、その読
    取入力した画信号に基づいて上記点字原稿の点字を判別
    する点字読取装置において、 略対向する所定の2方向からそれぞれ上記点字原稿の読
    取面を照明する一対の照明手段と、 上記一対の照明手段をそれぞれ単独で点灯したときに、
    上記画像入力手段よりそれぞれ得られた画信号にあらわ
    れる上記照明手段の光量分布に基づく濃度むらを補正す
    る第1および第2のシェーディング補正手段と、 上記第1および第2のシェーディング補正手段の出力信
    号の差分を、同一画素位置毎に算出する差分演算手段
    と、 上記差分演算手段の出力信号を、所定の閾値で二値化す
    る二値化手段と、 上記二値化手段から出力される信号に基づいて点字を構
    成する凸点の位置情報を判別し、その位置情報に基づ
    き、点字を判別する点字認識処理手段を備えたことを特
    徴とする点字読取装置。
  2. 【請求項2】 透明材質からなる平板状の原稿台に、読
    取面が接触する態様に載置された点字原稿の画像を、上
    記原稿台を隔てて上記点字原稿と対向する位置に配設さ
    れた画像入力手段により画素単位に読取入力し、その読
    取入力した画信号に基づいて上記点字原稿の点字を判別
    する点字読取装置において、 略対向する所定の2方向からそれぞれ上記点字原稿の読
    取面を照明する一対の照明手段と、 上記一対の照明手段をそれぞれ単独で点灯したときに、
    上記画像入力手段よりそれぞれ得られた画信号にあらわ
    れる上記照明手段の光量分布に基づく濃度むらを補正す
    る第1および第2のシェーディング補正手段と、 上記第1および第2のシェーディング補正手段の出力信
    号の微分値をそれぞれ算出する第1および第2の微分演
    算手段と、 上記第1および第2の微分演算手段の出力信号の差分
    を、同一画素位置毎に算出する差分演算手段と、 上記差分演算手段の出力信号を、所定の閾値で二値化す
    る二値化手段と、 上記二値化手段から出力される信号に基づいて点字を構
    成する凸点の位置情報を判別し、その位置情報に基づ
    き、点字を判別する点字認識処理手段を備えたことを特
    徴とする点字読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205564A (ja) * 2002-12-20 2004-07-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理用コンピュータプログラム、画像読取装置、複写装置
JP2007066198A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Sharp Corp 点字認識装置、点字認識方法、点字認識プログラム及びこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP5322334B1 (ja) * 2013-01-21 2013-10-23 菊一 西 点字マス画像読取り変換装置

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