JPH08225857A - 連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置 - Google Patents

連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置

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JPH08225857A
JPH08225857A JP7028434A JP2843495A JPH08225857A JP H08225857 A JPH08225857 A JP H08225857A JP 7028434 A JP7028434 A JP 7028434A JP 2843495 A JP2843495 A JP 2843495A JP H08225857 A JPH08225857 A JP H08225857A
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    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/52Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
    • C21D9/54Furnaces for treating strips or wire
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Abstract

(57)【要約】 【目的】火災などが発生しにくく、長期間安定なシール
性を確保することができるシール装置を得る。 【構成】光輝焼鈍炉21に対する金属帯22の出入口に
設けられ、炉内の雰囲気を外気と遮断する。一対の弾性
ロール30a,30bは金属帯22を両側から押圧し、
弾性ロール30a,30bと押圧体25a,25bとの
間は剛性ロール26a,26bによって気密に封止す
る。弾性ロール30a,30bおよび押圧体25a,2
5bは、ゴム系の弾性材料からなり、剛性ロール26
a,26bは、金属製である。剛性ロール26a,26
bと押圧体25a,25bとの間には不織布27a,2
7bが介在される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯の光輝焼鈍炉等
の雰囲気ガスを使用する連続熱処理炉、または減圧下で
真空蒸着を行う連続真空蒸着設備等の出入口、あるいは
その内部区画の出入口等のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば特公昭42−188
93号公報に開示されているような連続式雰囲気熱処理
装置や特公平6−45875号公報に開示されているよ
うな帯鋼の連続真空蒸着めっき装置などの連続真空蒸着
設備等には、その出入口あるいはさらに内部に設けられ
る区画の出入口にシール装置が用いられている。そのよ
うなシール装置のうち、連続式雰囲気処理装置、特に光
輝焼鈍炉の典型的な先行技術は、たとえば図13および
図14に示される。
【0003】図13において、竪形の光輝焼鈍炉1に
は、ステンレス鋼などの金属帯2が連続的に通板され、
光輝状態を保って焼鈍される。光輝焼鈍炉1内は、金属
帯2を酸化させないために、たとえば水素ガス75%
と、窒素ガス25%から成る混合ガスやアンモニア分解
ガスのような水素ガスを含む易燃性の還元性雰囲気に保
たれる。金属帯2は、上流側に設けられるペイオフリー
ルなどから供給され、デフレクタロール3で方向が変え
られ、入口側のシール装置4を介して光輝焼鈍炉1内に
導入される。光輝焼鈍炉1内では、金属帯2が下降する
際に加熱されてダウンヒート方式による焼鈍が行われ
る。焼鈍された金属帯2は、出口側のシール装置5を介
してデフレクタロール6に引出され、通板方向が変化さ
れて巻取られる。
【0004】図14は、図13の出口側のシール装置5
の構成を示す。入口側のシール装置4についても実質的
に同等である。シール装置5においては、シールパッド
7a,7bの金属帯2の板幅方向両端の基端を炉壁8に
気密に固定する。シリンダ9は、一対のシールロール1
0a,10bをそれぞれ金属帯2の両面から押圧する。
シールロール10a,10bは、シールパッド7a,7
bにも押圧される。押圧力は押圧調整装置11a,11
bによって調整される。
【0005】図13に示すようなシール装置4,5は、
光輝焼鈍炉1内の易燃性の雰囲気ガスと外気とを遮断す
るために使用されている。金属帯2の通板を許容しなが
ら完全な遮断を行うことは非常に困難であるので、実際
には炉内の雰囲気の圧力を外気よりも10〜50mmH
2 O程度高め、雰囲気ガスが少しずつ外気へ漏れ出すよ
うに配慮している。外気から空気中の水蒸気や酸素など
が光輝焼鈍炉1内に侵入すると、光輝焼鈍炉壁1内で金
属帯2が酸化され、光輝焼鈍が行えなくなるばかりでは
なく、さらに火災、爆発などによる重大災害の危険性も
ある。また、火災などによって光輝焼鈍炉1が破損し、
その修理が終了した後では、炉内雰囲気の露点を回復す
るのに時間がかかり、その間光輝熱処理を停止しなけれ
ばならない。このように光輝焼鈍炉ではシール装置の性
能は生産活動に重大な影響を及ぼす。同様に、真空蒸着
設備等では、区画内を光輝焼鈍炉と同様、大気圧より正
圧に維持したり、または蒸着のため区画内を減圧や真空
に維持するため、シール装置の気密性が重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13および図14に
示すようなシール装置4,5においては、シールパッド
7a,7bおよびシールロール10a,10bは、シー
ル機能を高めるために弾性材料を使用する。シールパッ
ド7a,7bは、たとえばフェルトまたはフェルト相当
の不織布などが使用され、シールロール10a,10b
には、たとえばゴム材料が使用される。金属帯の幅方向
両端部は、その板厚のためにシールロール10a,10
b間に隙間が形成され、炉内ガスが漏れやすい。シール
性をよくするためには、ゴムの硬度を小さくし、柔らか
いゴム材料を用い、形成される隙間にゴムが回り込むこ
とで隙間を小さくする必要がある。このようなシールパ
ッド7a,7bとシールロール10a,10bとの組合
わせによるシールは、柔らかいゴム材料が不織布で摩擦
される構造のため、強く押圧すると弾性ロール表面に擦
疵が付いたり、シールパッド7a,7bから不織布の繊
維が抜け落ちたりする。金属帯に繊維が付着すると、通
常の場合、静電気が帯電していることから容易には除去
できず、次工程での調質圧延工程で圧延ロールに押込ま
れて、金属帯の表面欠陥を発生させる。これらを避ける
ため、シールパッド7a,7bとシールロール10a,
10bの相互の接触圧が低くなりやすく、接触圧が低い
部分から他の部分に比べてより多くの炉内雰囲気ガスが
漏れる現象が生じる。また、シールロール10a,10
bはその間を通過する金属帯2へ押付けられる際に金属
帯2の幅方向両端部の鋭利なエッジ部と常時接触する部
分が集中的に摩耗し、この摩耗部分と金属帯2との隙間
から炉内ガスが漏れやすくなる。これらの漏れやすい部
分は、真空蒸着設備等の減圧下の区画では、外気が侵入
しやすい。また光輝焼鈍炉同様、他区画より炉内圧力が
高い区画では、他の区画へ雰囲気ガスが漏れやすい。こ
れらは、光輝焼鈍炉と全く同様な現象である。
【0007】さらに、竪型光輝焼鈍炉の炉下部に位置す
るシール装置5においては、光輝焼鈍炉1内から赤熱し
たレンガ屑のような耐火物片や熱処理される金属帯2か
ら脱落した高温状態の破片等が直接落下し、漏れた雰囲
気ガスと空気との混合したガスに引火しやすく、シール
パッド7a,7bやシールロール10a,10bが焼損
したり火災を起こしやすくなる。またシールパッド7
a,7bとシールロール10a,10bとは摩擦を繰返
すので、静電気が発生しやすく、その火花放電によって
も易燃性の雰囲気ガスと空気との混合したガスに引火し
やすい。
【0008】本発明の目的は、水素ガスを含む雰囲気ガ
スを使用する熱処理炉や同様の水素ガスを含む雰囲気ガ
スを使用する区画を有したり、真空雰囲気や、減圧雰囲
気区画を有する連続真空蒸着設備等の区画出入口のシー
ル性を高め、火災などが発生しにくく、長期間安定して
シール性を確保することができる連続熱処理炉、連続真
空蒸着設備等の区画出入口のシール装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯が連続
通板され、炉内で雰囲気ガスを使用する連続熱処理炉や
減圧下で真空蒸着を行う連続真空蒸着設備等、またはそ
の内部の区画された入口および/または出口の金属帯通
過用開口部の外方に金属帯を挟持する一対の弾性ロール
を設けて内外を遮断する連続熱処理炉、連続真空蒸着設
備等の区画出入口のシール装置において、前記一対の弾
性ロールの端面を当接してシールする向かい合った側壁
と、向かい合った側壁の間で金属帯から間隔をあけて、
各弾性ロールに気密に接触する一対の剛性ロールと、各
剛性ロールに接触しながら、各剛性ロールおよび炉体ま
たは区画ケーシング間を気密に封止する弾性押圧体とを
含むことを特徴とする。また本発明の前記雰囲気ガス
は、水素ガスを含むことを特徴とする。また本発明は、
前記向かい合った側壁の間で、前記一対の弾性ロールよ
りも外方に間隔をあけて配置され、金属帯を挟持する一
対の追加弾性ロールと、前記向かい合った側壁の間で、
金属帯から間隔をあけて、弾性ロールおよび追加弾性ロ
ール間に配置され、各弾性ロールおよび各追加弾性ロー
ルに気密に接触する一対の中間ロールとを含むことを特
徴とする。また本発明は、前記向かい合った側壁の間
で、弾性ロール、追加弾性ロール、および中間ロールに
よって外囲されて、その中間に形成される空間に、雰囲
気熱処理炉の雰囲気ガスまたは雰囲気ガスに近似したガ
ス、窒素ガス、または不活性ガスを供給する供給手段が
設けられていることを特徴とする。また本発明は、前記
向かい合った側壁の間で、弾性ロール、追加弾性ロー
ル、および中間ロールによって外囲されて、その中間に
形成される空間に、雰囲気熱処理炉の雰囲気ガスまたは
雰囲気ガスに近似したガス、窒素ガス、または不活性ガ
スを供給する供給手段が設けられており、さらにその空
間にイオン発生器を取付けたことを特徴とする。また本
発明は、前記向かい合った側壁の間で、弾性ロール、追
加弾性ロール、および中間ロールによって外囲されて、
その中間に形成される空間を真空吸引することを特徴と
する。また本発明の前記弾性ロールまたは前記追加弾性
ロールは、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴ
ム、SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソプ
レンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴム、
アクリルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の弾性
体から、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のまま
か、または該弾性体に導電性を付与して形成されること
を特徴とする。また本発明の前記弾性ロールまたは前記
追加弾性ロールは、金属軸または金属ロールの外周面の
胴長方向に、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレン
ゴム、SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソ
プレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴ
ム、アクリルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の
弾性体から、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のま
まか、または該弾性体に導電性を付与した弾性体を円筒
状に被覆して一体的に形成されたもの、または円筒形ス
リーブ状のそのような弾性体を装着して一体的に形成さ
れたものであることを特徴とする。また本発明の前記弾
性ロールの弾性体の電気比抵抗値は1〜107 Ω・cm
の範囲にあることを特徴とする。また本発明の前記弾性
ロールの弾性体の硬度は、JIS K 6301 Aに
規定する40°〜90°の範囲にあることを特徴とす
る。また本発明の前記弾性押圧体は、シリコンゴム、フ
ッ素ゴム、クロロプレンゴム、SBR、NBR、EPD
M、ウレタンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、多硫
化ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
チレン、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ヒドリンゴム
から選ばれる1種類の弾性体、または同様に選ばれる1
種類の弾性体を発泡させた微細セルのスポンジ状弾性体
に、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のままか、ま
たは該弾性体に導電性を付与して電気比抵抗値1〜10
7 Ω・cmの範囲にあるように形成されることを特徴と
する。また本発明の前記弾性押圧体は、前記弾性体また
は前記スポンジ状弾性体の表面に、厚み20mm以下の
不織布の被覆層を有することを特徴とする。また本発明
の前記弾性押圧体の不織布は、限界酸素指数であるLO
I値が26以上で自己消火性を有することを特徴とす
る。また本発明の前記弾性押圧体の弾性体または前記弾
性押圧体のスポンジ状弾性体の硬度は、JIS S 6
050に規定する10°〜50°であることを特徴とす
る。また本発明の前記弾性ロールおよび弾性押圧体の弾
性体または前記弾性押圧体のスポンジ状弾性体の導電性
は、カーボンを混入することによって付与されることを
特徴とする。また本発明の前記弾性ロールの軸線方向の
両端には、弾性ロール端面と側壁との間に弾性ディスク
およびスリップディスクが介在されることを特徴とす
る。また本発明は、前記弾性ロール端部封止装置を構成
する各部材として組込まれたところの弾性ロール端面に
当接する第1内向フランジ部、および第1内向フランジ
部の外周部から軸線方向外方に延びる第1スリーブ部を
有し、弾力性を有する材料から成る外皮部材と、第1内
向フランジ部よりも軸線方向外方で、第1内向フランジ
部の外表面に接合される第2内向フランジ部、および第
2内向フランジ部の外周部から軸線方向外方に延びる第
2スリーブ部を有し、剛性を有する材料から成る第1支
持部材と、第2内向フランジ部よりも軸線方向外方で、
軸と第2スリーブ部との間に介在される第3スリーブ
部、および第3スリーブ部の軸線方向外方の端面から弾
性ロールの半径方向に延びる外向フランジ部を有し、剛
性を有する材料から成る第2支持部材と、第3スリーブ
部と第2スリーブ部との間に介在され、ラジアル力とス
ラスト力とを受ける外側軸受と、第3スリーブ部と軸と
の間に介在される内側軸受と、側壁と第2支持部材の外
向フランジ部との間に介在され、少なくとも弾性ロール
の半径方向外方側は弾力性を有する材料から成る端面封
止部材とを、弾性ロールの軸線方向両端に備えることを
特徴とする。また本発明は、剛性ロールの表面が平滑な
クロムめっき層か、タングステンカーバイド溶射層か、
またはステンレス鋼であることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に従えば、金属帯を一対の弾性ロールに
よって挟持し金属帯の通板を許容しながら金属帯の表面
を気密に封止する。弾性ロールと炉体または区画ケーシ
ングとの間には、剛性ロールと弾性押圧体とが設けられ
る。剛性ロールは弾性ロールよりも金属帯表面から間隔
をあけて設けられ、弾性ロールと気密に回転接触して封
止する。弾性押圧体は、剛性ロールに接触しながら炉体
または区画ケーシングとの間を気密に封止する。剛性ロ
ール表面は金属等の硬い材料で非常に滑らかに仕上げら
れており、弾性押圧体の表層部が不織布の被覆層を有す
る場合、不織布と回転摺動接触をしても相互の摩擦係数
が非常に小さい。そのため強く押付けても不織布の繊維
が抜けることがなく、毛羽立ちもない。剛性ロール表面
が導電体で、ロール軸等を通じて接地されていれば静電
気の帯電はなく、絶縁体であっても帯電電位は非常に低
く、問題とならない。また金属等の硬い材料である剛性
ロール表面は、弾性押圧体を強く押圧しても、ロール表
面に不織布の繊維で疵が付かない。さらに剛性ロールお
よび弾性押圧体ともに摩擦による消耗が少ない。これら
のことにより、剛性ロールと弾性押圧体は充分強く押圧
して、長期にわたり安定したシールが継続できる。
【0011】また本発明に従えば、雰囲気ガスは水素ガ
スを含むので、外気に漏れて外気と混合すると爆発燃焼
しやすくなるけれども、剛性ロールと弾性押圧体または
弾性ロールとのシール性が向上するので、雰囲気ガスの
漏れが少なくなり、安全性を高めることができる。
【0012】また本発明に従えば、一対の弾性ロールと
追加弾性ロールとの間に介在される一対の中間ロールと
によって、一対の弾性ロールと金属帯との間の封止部分
の外側にさらに外気と遮断する空間が形成され、雰囲気
ガスの外気への漏れを減少させることができる。またこ
の空間に、不活性ガス、雰囲気熱処理炉の雰囲気ガスま
たはその雰囲気ガスに近似したガス、窒素ガス(以下、
これらを総称して、不活性ガスともいう)を供給した
り、コロナ放電を発生させて静電気の帯電をイオンの中
和作用により減少させたり、この空間を真空吸引して、
区画ケーシング内と外気との遮断を強化することや安全
性を高めることができる。
【0013】また本発明に従えば、弾性ロールまたは追
加弾性ロールのゴム材料が導電性を有するので、静電気
による火花放電が発生しにくく、易燃性の雰囲気ガスが
漏れてきても爆発等の危険性を減少させ、安全性を高め
ることができる。
【0014】また本発明に従えば、弾性ロールまたは追
加弾性ロールが、表面に導電性を有するゴム材料をラン
ニングまたは一体形成しているので、静電気による火花
放電が発生しにくく、易燃性の雰囲気ガスが漏れた場合
の爆発の危険性を減少させることができる。
【0015】また本発明に従えば、弾性押圧体はゴム材
料またはその発泡された微細セルのスポンジ状の弾性体
であり、電気比抵抗値1〜107Ω・cmの範囲の導電
性を有するので、剛性ロールとの間に静電気による火花
放電が生じにくく、易燃性の雰囲気ガスが漏れた場合の
安全性を高めることができる。
【0016】また本発明に従えば、弾性体またはスポン
ジ状弾性体表面に厚み20mm以下の不織布の被覆層を
有するので、通気性を持つ不織布の被覆層が比較的薄く
てシール性を高めることができる。
【0017】また本発明に従えば、不織布は、限界酸素
指数であるLOI値が26以上で自己消火性を有するの
で、空気中では火災が起こっても自然に消火され、安全
性を高めることができる。
【0018】また本発明に従えば、弾性体またはスポン
ジ状弾性体の硬度はJIS S6050に規定する10
°〜50°であるので、弾性ロールと均一に接触して充
分に気密封止を行うことができる。
【0019】また本発明に従えば、弾性体またはスポン
ジ状弾性体の導電性は、カーボンを混入することによっ
て付与される。ゴム材料にカーボンを付与すれば、併せ
て耐摩耗性等も向上するので、長期間にわたって安定な
シール性を維持することができる。
【0020】また本発明に従えば、弾性ロールの軸線方
向の両端には、弾性ロール端面とケーシングとの間に弾
性ディスクおよびスリップディスクが介在されて、特に
スリップディスクの回転摺動接触によって弾性ロールの
回転を許容しながら弾性ディスクによってケーシングと
の間の気密封止行うことができる。
【0021】また本発明に従えば、弾性ロールの軸線方
向両端には、弾性ロール端面と側壁との間に弾力性を有
する材料から成る外皮部材および端面封止部材と、剛性
を有する材料から成る第1支持部材および第2支持部材
と、ラジアル力とスラスト力とを受ける外側軸受、ラジ
アル力を受ける内側軸受とを含み、気密封止の機能と軸
受機能とを分離させて、シール性の向上と回転負荷の軽
減とを図ることができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例の正面断面図を
示し、図2は第1実施例の要部の底面図を示し、図3は
本発明の第2実施例の正面断面図を示し、図4は第2実
施例の側面図を示し、図5は本発明の第3実施例の正面
断面図を示し、図6は第3実施例の側面図を示し、図7
は第3実施例の部分的な斜視図を示し、図8は本発明の
第4実施例の側面断面図を示し、図9は本発明の第5実
施例の正面断面図を示し、図10は第5実施例の部分的
な平面断面図を示し、図11は本発明の第6実施例の正
面断面図を示し、図12は限界酸素指数LOI値に対応
する素材を示す。
【0023】なお、各図において対応する部分には同一
の参照符を付す。また、参照符が同一の参照番号にa,
bの添字を付して構成されている場合は、金属帯を挟ん
で両側に一対として対称的に存在するものを示し、同一
の参照番号のみを用いて総称することもある。
【0024】図1および図2に示す本発明の第1実施例
によるシール装置20では、光輝焼鈍炉21の入口また
は出口でステンレス鋼などの金属帯22を通板しながら
気密封止を行う。光輝焼鈍炉21の隔壁23には金属帯
通過用の開口部23Aが設けられており、その外方にシ
ール装置20が設置される。金属帯22の幅方向の両側
には側壁24が設けられる。側壁24間には、押圧体2
5a,25b、剛性ロール26a,26bが設けられ
る。押圧体25a,25bはゴム系の弾性材料からな
り、剛性ロール26a,26bはたとえば金属製のロー
ルである。
【0025】押圧体25a,25bと剛性ロール26
a,26bとは、不織布27a,27bを介して接触
し、気密封止を行う。接触部分は、長い方がラビリンス
効果によってシール性が高まるけれども、押圧体25
a,25bとの抜け易さを考慮すると剛性ロール26
a,26bの外周の半分程度であることが好ましい。剛
性ロール26a,26bが表面が滑らかな、たとえばJ
IS B 0031(1982)▽▽▽印のRa 1.6a、
Rmax 6.3S、Rz 6.3Z以下程度のクロム(Cr)めっき
された剛性ロールであるので、長い接触部分が形成され
ても、摩擦係数が小さく(たとえば、ゴム:不織布の場
合μ≒0.5に対してCrめっき:不織布の場合μ≒
0.05)、抵抗とならず、不織布27a,27bから
繊維が抜けにくく、抜けた繊維屑が金属帯22の表面に
付着して次工程の圧延機ロールで金属帯22に押付けら
れ、圧痕を付けて品質を劣化させるおそれが少なくな
る。したがって強く押付けることができ、強く押圧して
も、剛性ロール表面が導電体で、ロール軸等を通じて接
地されていれば、静電気の帯電はなく、絶縁体であって
も帯電電位は非常に低く、問題とならない。また耐摩耗
性があり、寿命が長く、長期に安定して使用できる。ま
たクロムめっき、タングステンカーバイド、ステンレス
鋼のロール表面は、錆の発生がなく、いつも平滑な回転
摺動が可能である。剛性ロール26a,26bは軸28
a,28bを中心に回転し、シリンダ29a,29bに
よって弾性ロール30a,30b側に押圧され、気密封
止を行う。弾性ロール30a,30bはゴム系の弾性材
料からなり、金属帯22を両側から狭持して押圧する。
これによって金属帯22と弾性ロール30a,30bと
の間の気密封止が行われる。
【0026】押圧体25a,25bの剛性ロール26
a,26bへの押圧力は、押圧調整装置31a,31b
によって、調整可能である。押圧体25a,25bの上
方には、押圧体受けストッパ32a,32bが設けられ
る。押圧体25a,25bの背面側には、押圧体フレー
ム33a,33bが設けられ、押圧調整装置31a,3
1bからの押圧力を受ける。連結フレーム34a,34
bには、押圧調整装置31a,31bを構成するねじ孔
が設けられている。弾性ロール30a,30bの軸35
a,35bも金属帯22の両側で、表面に垂直な方向に
変位可能である。剛性ロール26a,26bの軸28
a,28bを軸止する軸受36は、連結フレーム34
a,34bによって連結されるスライド板37に取付ら
れている。
【0027】図3に示すように、本発明の第2実施例の
シール装置40では、押圧調整装置41a,41bが、
ほぼ水平な状態のシールパッド42a,42bを剛性ロ
ール26a,26bに押圧する。シールパッド42a,
42bは、ゴム系の弾性材料で形成され、その表面には
不織布43a,43bが貼付けられる。不織布43a,
43bと剛性ロール26a,26bの接触部分の長さ
は、シール性の点から剛性ロール26a,26bの外周
の1/15以上であることが好ましい。
【0028】図4に示すように、第2実施例のシール装
置40では、剛性ロール26a,26bおよび弾性ロー
ル30a,30bの軸線方向両端部の気密封止を、たと
えば、テフロン(PTFE)またはテフロンを主成分と
した2枚1組のスリップディスク44A,44B;45
A,45B、およびたとえばJIS K 6301Aの
55°程度の硬さのゴム材質で製作された弾性ディスク
44C;45Cを側壁24との間に介在させて行ってい
る。スリップディスク44A,44B;45A,45B
は、テフロンを主成分とした2枚1組を互いにスリップ
させるよう組合わせる方法の他に金属とフッ素樹脂を主
成分とした樹脂等の組合わせなど、剛性があって互いに
滑り易い材料から形成されれば、それも使用可能であ
る。フッ素樹脂同士を使う場合は、静電気の帯電防止の
ため、静電比抵抗値が1〜107Ω・cm程度のものを
使うのが好ましい。弾性ディスク44C;45Cは、ゴ
ム系の弾性材料から形成される。スリップディスク44
A,44B同士やスリップディスク45A,45B同士
の間で回転摺動接触しながらシールを行い、一方では弾
性ディスク44C,45Cが適度な弾性反発力によって
スリップディスク44A,44B;45A,45Bを押
圧して隙間を塞ぎ、気密封止を行う。このような軸線方
向の両端側のシール構造は、第1実施例をはじめ他の実
施例にも同様に適用することができる。連結フレーム3
4としては、軸28に対する軸受36およびスライド板
37を連結すると同様に、軸35に対する軸受47を連
結する連結フレームが各々のロールに有る(連結フレー
ム34のみを図示)。
【0029】図5、図6および図7に示すように、本発
明の第3実施例によるシール装置50では、第1弾性ロ
ール51a,51bの外方に追加弾性ロールである第2
弾性ロール52a,52bを設け、第1弾性ロール51
a,51bの内方に剛性ロール53a,53b、第1弾
性ロール51a,51bと第2弾性ロール52a,52
bとの間に中間ロール54a,54bをそれぞれ設け
て、外気との間に、緩衝用の空間50Aを形成してい
る。
【0030】第1および第2弾性ロール51a,51
b;52a,52bの軸55,56、ならびに剛性ロー
ルおよび中間ロール53a,53b;54a,54bの
軸58,57は、軸受59,60,61,62によって
軸止される。また、各軸55,56,58,57は、図
4と同様に、スリップディスク63A、63B;64
A,64B;65A,65B;66A,66Bおよび弾
性ディスク63C;64C;65C;66Cを介して軸
線方向両端側で気密に封止される。各軸受59,60,
61,62は、スライド板67,68,69,70を介
してガイドフレーム37cに装着される。
【0031】図8に示すように、本発明の第4実施例で
は、第3実施例の空間50Aにイオン発生器71を取付
け、不活性ガス供給装置72から管路73を介して供給
される不活性ガスに、高圧電源74からの高電圧電力に
よるコロナ放電によって発生するイオンを加え、静電気
を中和することによって除去している。この空間50A
では、不活性ガスのみを供給するようにしてもよく、特
に入口側に設ければ、金属帯22の表面に付着して持ち
込まれる区画外の空気や空気中に含まれる水蒸気、酸素
などの外気を洗浄する効果がある。また、この空間50
Aを真空吸引するようにしてもよい。真空蒸着設備の減
圧区画または真空区画などでは、設備内または区画内に
外気が侵入しにくくなる。
【0032】図9に示すように、本発明の第5実施例に
よるシール装置80は、空間80Aが形成される点では
第3および第4実施例に類似し、第1中間ロール53
a,53bとシールパッド42a,42bとのシール構
造に関しては第2実施例に類似する。第3〜第5実施例
では、弾性ロール51a,51b;52a,52b間の
空間50A,80Aは一つであるけれども、中間ロール
および弾性ロールを追加して同様の空間をより多く設け
ることもできる。たとえば、特公平6−45875号公
報の先行技術のような真空蒸着設備などに用いられてい
る多重式のシール装置を効率的に実現することができ
る。
【0033】図10に、第5実施例における第1弾性ロ
ール51a,51bの軸55a,55bの両端の気密封
止のための弾性ロール端面封止装置99の構成を示す。
弾性ロール51aは、ゴム系の弾性材料からなる被覆8
1を、ディスク82Aおよび円筒82Bからなる金属製
ロール82の表面に形成する。ディスク82Aの軸線方
向外方には、ゴム系弾性材料からなり、第1内向フラン
ジ部83および第1スリーブ部84を有する外皮部材8
5が装着される。外皮部材85の半径方向内方には、第
2内向フランジ部86および第2スリーブ部87を有す
る金属製の第1支持部材88が装着される。第1支持部
材88の半径方向内方には、第3スリーブ部89および
外向フランジ部90を有する金属製の第2支持部材91
が装着される。第2支持部材91の軸線方向外方には、
ゴム系弾性材料からなる端面封止部材92が装着され
る。
【0034】第1内向フランジ部83は、第1弾性ロー
ル51の軸線方向の端面と第2内向フランジ部86との
間を気密に封止する。第1スリーブ部84は、第2スリ
ーブ部87の表面に密着する。外向フランジ部90の軸
線方向外方には、端面封止部材92の内面が密着する。
外向フランジ部90の外周面は先細状の傾斜が設けられ
ており、第1スリーブ部84の先端と、外向フランジ部
90の外周部で軸線方向内方部と端面封止部材92先端
とが直接接触している。直接接触させる代わりに、テフ
ロンまたはテフロン主成分のディスク(図示しないがた
とえば厚み1〜2mm、外径は外向フランジ部90の外
径と同様程度)を外向フランジ部90の軸線方向内方に
装着して、摩擦抵抗を減らし、さらに摩耗しにくい構造
とすることもできる。第2スリーブ部87の軸線方向の
長さは、その端面が外向フランジ部90に接触しないよ
うに、第3スリーブ部89の軸線方向の長さよりも短く
なっている。また第3スリーブ部89の端面が第2内向
フランジ部86に接触しないように、第2内向フランジ
部86の表面には段差が形成されている。
【0035】第2スリーブ部87、第3スリーブ部89
および軸55相互間には隙間が設けられる。第2スリー
ブ部87および第3スリーブ部89間には、深溝玉軸受
による外側軸受93が介在され、半径方向のラジアル力
と軸線方向のスラスト力を負担する。スラスト力によっ
て位置がずれないように、外側軸受93の内輪側には止
め輪94が用いられている。外側軸受93の外輪側は第
2内向フランジ部86の肉厚部に当接する。第3スリー
ブ部89と軸55との間には、内側軸受95,96が介
在される。内側軸受95,96は、第3スリーブ部89
の内周側に形成される溝に嵌合してラジアル力を負担す
る。第2スリーブ部87と第3スリーブ部89との間の
気密封止のために、NBRやPTFE(テフロン)を主
成分とする物質などからなるリップシール97を設ける
こともできる。弾性ロール端面封止装置99は、全く同
様な構造を剛性ロール、中間ロールにも使用できる。ま
たロール側、反ロール側を入れ替えても使用できる。そ
の場合は内側軸受を省略することもできる。つまり図4
(第2実施例)のスリップディスク(44A,44B
等)、弾性ディスク(44C,45C)や図6(第3実
施例)のスリップディスク(63A,63B等)、弾性
ディスク(63C,64C,65C,66C)を組合わ
せる代わりに使用でき、当然第1実施例やその他の本発
明の実施例にも使用できる。
【0036】被覆81は、円筒82Bの軸線方向、すな
わち金属製ロール82の外周面の胴長方向にゴム系弾性
体を円筒状に被覆して一体的に形成する。円筒形のスリ
ーブ状ゴム系弾性体を金属製ロール82の外周に装着す
るようにして形成することもできる。また、金属軸の外
周に直接被覆を形成することもできる。第1〜第4実施
例においても同様な構成の弾性ロールを第1弾性ロール
または第2弾性ロールとして使用することができる。
【0037】図11に示すように、本発明の第6実施例
によるシール装置100では、第2実施例と類似してい
るけれども、弾性ロール30a,30bの開口部23A
寄りの内方に、第1剛性ロール101a,101bおよ
び第2剛性ロール102a,102bが当接し、シール
金物103a,103bの表面に貼付けられているシー
ルパッド104a,104bとの組合わせにより空間1
00Aを形成し、外気に対して2重のシールをすること
ができ、またこの空間100Aに不活性ガスを注入す
る、またはこの空間100Aを真空吸引する(図示しな
い)こともできるなど、外気と区画内の間を一層気密に
封止する点が特徴である。第1および第2剛性ロール1
01,102は金属製であり、シールパッド104はフ
ェルトなどの不織布製である。また、図11の第6実施
例においても、図10の第5実施例に示す弾性ロール端
面封止装置99が、第1剛性ロール101a,101b
および第2剛性ロール102a,102bや、弾性ロー
ル30a,30bに使用できるのは、第1〜第4実施例
と同様であり、さらに、弾性ロール30a,30bの構
成が第5実施例と全く同様であるのは、第1〜第4実施
例と同様である。
【0038】以上述べた各実施例の弾性ロール30,5
1,52、押圧体25、シールパッド42などのゴム系
弾性材料としては、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロ
プレンゴム、SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴ
ム、イソプレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジ
エンゴム、アクリルゴム、ヒドリンゴムなどから選択さ
れる合成ゴムや天然ゴムを使用することができる。カー
ボンや金属粉などを添加して導電性を付与すれば、静電
気による火花放電が起こりにくくなる。ゴム自体に導電
性がある場合はそのまま使用してもよい。導電性は、電
気比抵抗値で1〜107 Ω・cmの範囲にあることが好
ましい。電気比抵抗値がこの範囲よりも小さいときは周
囲に静電気が発生すると火花放電をかえって起こし易く
なり、大きいときは静電気が帯電して火花放電を起こし
易くなる。
【0039】弾性ロール30,51,52として使用す
る場合のゴムとしての硬度は、JIS K 6301の
Aに規定する40°〜90°の範囲にあることが好まし
い。押圧体25やシールパッド42として使用する場合
は、ゴムとしての硬度がJIS S 6050に規定す
る10°〜50°の範囲にあることが好ましく、微細な
独立気泡を発生させてスポンジ状とすることが好まし
い。硬度がこれらの範囲よりも小さくなると強度が不足
し、充分なシール性を得ることができない。硬度がこれ
らの範囲よりも大きくなると柔軟性が不足し、充分なシ
ール性を得ることができない。
【0040】図12に示すように、各種素材の自己消火
性は、限界酸素指数であるLOI値で評価される。押圧
体25の表面の不織布27やシールパッド42の表面の
不織布43、またシール金物103の表面のシールパッ
ド104は、火災の際に火炎に曝されるために、LOI
値が26以上、すなわち、「繊維が燃焼を維持するため
に必要な最低限の酸素体積百分率が26%以上」という
条件を満たす素材を使用することが好ましい。たとえ
ば、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリフェニレンサ
ルファイド(PPS)、芳香族ポリアミドとカーボン繊
維の混紡、カーボン繊維などが好適な素材である。PP
Sの溶融温度は285℃であり、アラミドのうちパラ系
は430℃で、メタ系は371℃でそれぞれ分解して自
己消火し、カーボン繊維は300℃以下では不活性であ
り、近傍のわずか10秒以内の短時間の火災では充分な
耐熱性を有している。不織布は通気性があるので、厚さ
は20mm以下で、なるべく薄くして通気性を小さくす
ることが好ましい。
【0041】ゴム系弾性材料のうち、EPDM、クロロ
プレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポ
リエチレン、ヒドリンゴム、シリコンゴムまたはフッ素
ゴムを使用すれば、耐火炎性が良い。漏洩した水素ガス
が空気中の酸素と混合した後で着火して火災が発生して
も、光輝焼鈍炉21内に窒素ガスを供給したり、消火設
備から炭酸ガスを吹き付けたりして、比較的短時間に消
火されるまで、シールロールなどの表面に焦げ目が生じ
たり、溶融したり、材質が変化したりすることがない。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯と
区画ケーシングとの間を、弾性ロール、剛性ロールおよ
び弾性押圧体によって気密封止する。弾性押圧体と剛性
ロール相互間の摺動接触は、不織布と滑らかな表面を持
つ剛性ロールの剛性材料とによって行われるので、摩擦
係数が小さく、不織布の繊維が抜けることなく、摩耗す
ることなく長期間にわたって安定なシール性能を発揮さ
せることができる。したがって長期間安定した生産活動
ができる。
【0043】また本発明によれば、水素ガスを含む雰囲
気ガスを使用する連続熱処理炉において、簡素に複数段
のシールを提供でき、シール性を向上することができる
ので、外気への雰囲気ガスの漏れが少なくなり、安全性
を高めることができ雰囲気ガス圧力の維持や真空圧の維
持に必要なガスやエネルギ消費を減らし、経済性を向上
することができる。
【0044】また本発明によれば、弾性ロールの外方に
中間ロールおよび追加弾性ロールによる空間が形成さ
れ、内部の雰囲気と外気との遮断を一層確実に行うこと
ができる。
【0045】また本発明によれば、前記空間に不活性ガ
スを注入または前記空間を真空吸引することができ、内
部区画と外気とを一層確実に遮断することができる。ま
た不活性ガスを注入する際、イオン発生器を前記空間に
取付け、万一静電気が発生しても中和することができ、
火災に対して安全なシールをすることができる。
【0046】また本発明によれば、弾性ロールまたは追
加弾性ロールは、各種のゴムそのままか、さらに導電性
を付与した状態で使用される。これによって静電気によ
る火花が発生しにくくなり、易燃性の炉内ガスが漏れて
も火災等の災害が生じにくくなり、安全性が向上する。
【0047】また本発明によれば、金属軸または金属ロ
ールの外周面に導電性を有するゴムの層を設けるので、
金属帯または剛性ロールの間を良好にシールしながら静
電気による火花放電の発生を防ぐことができる。
【0048】また本発明によれば、弾性押圧体の表面に
は厚み20mm以下の被覆層を有するので、剛性ロール
との間で摩擦抵抗がなく、毛抜けなど品質低下のおそれ
なく通気性を小さくして良好なシールを行うことがで
き、雰囲気ガスの消費や真空維持の消費エネルギを小さ
くすることができる。
【0049】また本発明によれば、不織布は、LOI値
が26以上であるので、周囲に易燃性の雰囲気ガスが漏
れて火災などが発生しても、自己消火性によってその拡
大を防ぐことができ、安全性を向上することおよび火災
の被害を最小に留めることができる。
【0050】また本発明によれば、弾性体またはスポン
ジ状弾性体の硬度はJIS S6050に規定する10
°〜50°であるので、長期間にわたって適度なならい
性を持つ安定なシール性能を発揮することができる。
【0051】また本発明によれば、弾性体またはスポン
ジ状弾性体の導電性は、カーボンを混入することによっ
て付与されるので、合わせて耐摩耗性などの機械的特性
も向上し、長期間にわたって安定なシール性能を発揮す
ることができる。
【0052】また本発明によれば、弾性ロールと側壁と
の間の軸線方向の端面には弾性ディスクおよびスリップ
ディスクが介在されて、弾性ロールの回転を許容しなが
ら確実な気密封止を行うことができる。したがって、構
造が簡単で安価なシール装置を提供できる。
【0053】また本発明によれば、弾性ロールの軸線方
向の端面と側壁との間には、回転負荷が増大しないよう
に弾性ロール端面封止装置として外側軸受および内側軸
受が設けられ、さらにシール性を向上するための部材が
設けられるので、シール性能の向上とともに回転負荷の
軽減を達成することができる。したがって、回転に要す
る動力エネルギの節約とともに、区画内に通板される金
属帯等の張力外乱を最小限に抑えることができ、製品品
質の向上を図ることができる。
【0054】これらの事柄から、本発明の採用により、
経済性、耐久性、安全性の良いシール装置を提供できる
ので、工業的価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の正面断面図である。
【図2】第1実施例の部分的な底面図である。
【図3】本発明の第2実施例の正面断面図である。
【図4】第2実施例の側面図である。
【図5】本発明の第3実施例の正面断面図である。
【図6】第3実施例の側面図である。
【図7】第3実施例の部分的な斜視図である。
【図8】本発明の第4実施例の側面断面図である。
【図9】本発明の第5実施例の正面断面図である。
【図10】第5実施例の部分的な平面断面図である。
【図11】本発明の第6実施例の正面断面図である。
【図12】LOI値に対応する素材を示すグラフであ
る。
【図13】光輝焼鈍炉の基本的な構成を示す簡略化した
断面図である。
【図14】図13の出入口のシール装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
20,40,50,80,100 シール装置 21 光輝焼鈍炉 22 金属帯 23A 開口部 24 側壁 25a,25b 押圧体 26a,26b 剛性ロール 27a,27b,43a,43b 不織布 30a,30b 弾性ロール 31a,31b,41a,41b 押圧調整装置 37c ガイドフレーム 42a,42b,104a,104b シールパッド 44A,44B,45A,45B スリップディスク 44C,45C 弾性ディスク 50A,80A,100A 空間 51a,51b 第1弾性ロール 52a,52b 第2弾性ロール 53a,53b 剛性ロール 54a,54b 中間ロール 63A,63B,64A,64B,65A,65B,6
6A,66B スリップディスク 63C,64C,65C,66C 弾性ディスク 71 イオン発生器 72 不活性ガス供給装置 81 被覆 82 金属製ロール 85 外皮部材 88 第1支持部材 91 第2支持部材 92 端面封止部材 93 外側軸受 95,96 内側軸受 97 リップシール 99 弾性ロール端面封止装置 101a,101b 第1剛性ロール 102a,102b 第2剛性ロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯が連続
通板され、炉内で雰囲気ガスを使用する連続熱処理炉や
減圧下で真空蒸着を行う連続真空蒸着設備等、またはそ
の内部の区画された入口および/または出口の金属帯通
過用開口部の外方に金属帯を挟持する一対の弾性ロール
を設けて内外を遮断する連続熱処理炉、連続真空蒸着設
備等の区画出入口のシール装置において、前記一対の弾
性ロールの端面を当接してシールする向かい合った側壁
と、向かい合った側壁の間で金属帯から間隔をあけて、
各弾性ロールに気密に接触する一対の剛性ロールと、各
剛性ロールに接触しながら、各剛性ロールおよび炉体ま
たは区画ケーシング間を気密に封止する弾性押圧体とを
含むことを特徴とする。また本発明の前記雰囲気ガス
は、水素ガスを含むことを特徴とする。また本発明は、
前記向かい合った側壁の間で、前記一対の弾性ロールよ
りも外方に間隔をあけて配置され、金属帯を挟持する一
対の追加弾性ロールと、前記向かい合った側壁の間で、
金属帯から間隔をあけて、弾性ロールおよび追加弾性ロ
ール間に配置され、各弾性ロールおよび各追加弾性ロー
ルに気密に接触する一対の中間ロールとを含むことを特
徴とする。また本発明は、前記向かい合った側壁の間
で、弾性ロール、追加弾性ロール、および中間ロールに
よって外囲されて、その中間に形成される空間に、雰囲
気熱処理炉の雰囲気ガスまたは雰囲気ガスに近似したガ
ス、窒素ガス、または不活性ガスを供給する供給手段が
設けられていることを特徴とする。また本発明は、前記
向かい合った側壁の間で、弾性ロール、追加弾性ロー
ル、および中間ロールによって外囲されて、その中間に
形成される空間に、雰囲気熱処理炉の雰囲気ガスまたは
雰囲気ガスに近似したガス、窒素ガス、または不活性ガ
スを供給する供給手段が設けられており、さらにその空
間にイオン発生器を取付けたことを特徴とする。また本
発明は、前記向かい合った側壁の間で、弾性ロール、追
加弾性ロール、および中間ロールによって外囲されて、
その中間に形成される空間を真空吸引することを特徴と
する。また本発明の前記弾性ロールまたは前記追加弾性
ロールは、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴ
ム、SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソプ
レンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴム、
アクリルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の弾性
体から、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のまま
か、または該弾性体に導電性を付与して形成されること
を特徴とする。また本発明の前記弾性ロールまたは前記
追加弾性ロールは、金属軸または金属ロールの外周面の
胴長方向に、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレン
ゴム、SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソ
プレンゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴ
ム、アクリルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の
弾性体から、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のま
まか、または該弾性体に導電性を付与した弾性体を円筒
状に被覆して一体的に形成されたもの、または円筒形ス
リーブ状のそのような弾性体を装着して一体的に形成さ
れたものであることを特徴とする。また本発明の前記弾
性ロールの弾性体の電気比抵抗値は1〜107 Ω・cm
の範囲にあることを特徴とする。また本発明の前記弾性
ロールの弾性体の硬度は、JIS K 6301 Aに
規定する40°〜90°の範囲にあることを特徴とす
る。また本発明の前記弾性押圧体は、シリコンゴム、フ
ッ素ゴム、クロロプレンゴム、SBR、NBR、EPD
M、ウレタンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、多硫
化ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
チレン、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ヒドリンゴム
から選ばれる1種類の弾性体、または同様に選ばれる1
種類の弾性体を発泡させた微細セルのスポンジ状弾性体
に、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のままか、ま
たは該弾性体に導電性を付与して電気比抵抗値1〜10
7 Ω・cmの範囲にあるように形成されることを特徴と
する。また本発明の前記弾性押圧体は、前記弾性体また
は前記スポンジ状弾性体の表面に、厚み20mm以下の
不織布の被覆層を有することを特徴とする。また本発明
の前記弾性押圧体の不織布は、限界酸素指数であるLO
I値が26以上で自己消火性を有することを特徴とす
る。また本発明の前記弾性押圧体の弾性体または前記弾
性押圧体のスポンジ状弾性体の硬度は、JIS S 6
050に規定する10°〜50°であることを特徴とす
る。また本発明の前記弾性ロールおよび弾性押圧体の弾
性体または前記弾性押圧体のスポンジ状弾性体の導電性
は、カーボンを混入することによって付与されることを
特徴とする。また本発明の前記弾性ロールの軸線方向の
両端には、弾性ロール端面と側壁との間に弾性ディスク
およびスリップディスクが介在されることを特徴とす
る。また本発明は、前記弾性ロール端部封止装置を構成
する各部材として組込まれたところの弾性ロール端面に
当接する第1フランジ部、および第1フランジ部の外周
部から軸線方向外方に延びる第1スリーブ部を有し、弾
力性を有する材料から成る外皮部材と、第1フランジ部
よりも軸線方向外方で、第1フランジ部の外表面に接合
される第2フランジ部、および第2フランジ部の外周部
から軸線方向外方に延びる第2スリーブ部を有し、剛性
を有する材料から成る第1支持部材と、第2フランジ部
よりも軸線方向外方で、軸と第2スリーブ部との間に介
在される第3スリーブ部、および第3スリーブ部の軸線
方向外方の端面から弾性ロールの半径方向に延びる第3
フランジ部を有し、剛性を有する材料から成る第2支持
部材と、第3スリーブ部と第2スリーブ部との間に介在
され、ラジアル力とスラスト力とを受ける外側軸受と、
第3スリーブ部と軸との間に介在される内側軸受と、側
壁と第2支持部材の第3フランジ部との間に介在され、
少なくとも弾性ロールの半径方向外方側は弾力性を有す
る材料から成る端面封止部材とを、弾性ロールの軸線方
向両端に備えることを特徴とする。また本発明は、剛性
ロールの表面が平滑なクロムめっき層か、タングステン
カーバイド溶射層か、またはステンレス鋼であることを
特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】押圧体25a,25bと剛性ロール26
a,26bとは、不織布27a,27bを介して接触
し、気密封止を行う。接触部分は、長い方がラビリンス
効果によってシール性が高まるけれども、押圧体25
a,25bとの抜け易さを考慮すると剛性ロール26
a,26bの外周の半分程度であることが好ましい。剛
性ロール26a,26bが表面が滑らかな、たとえばJ
IS B 0031(1982)▽▽▽印のRa 1.6a、
Rmax 6.3S、Rz 6.3Z以下程度のクロム(Cr)めっき
された剛性ロールであるので、長い接触部分が形成され
ても、摩擦係数が小さく(たとえば、ゴム:不織布のμ
≒0.5に対して、Crめっき:不織布はμ≒0.0
5)、抵抗とならず、不織布27a,27bから繊維が
抜けにくく、抜けた繊維屑が金属帯22の表面に付着し
て次工程の圧延機ロールで金属帯22に押付けられ、圧
痕を付けて品質を劣化させるおそれが少なくなる。した
がって強く押付けることができ、強く押圧しても、剛性
ロール表面が導電体で、ロール軸等を通じて接地されて
いれば、静電気の帯電はなく、絶縁体であっても帯電電
位は非常に低く、問題とならない。また耐摩耗性があ
り、寿命が長く、長期に安定して使用できる。またクロ
ムめっき、タングステンカーバイド、ステンレス鋼のロ
ール表面は、錆の発生がなく、いつも平滑な回転摺動が
可能である。剛性ロール26a,26bは軸28a,2
8bを中心に回転し、シリンダ29a,29bによって
弾性ロール30a,30b側に押圧され、気密封止を行
う。弾性ロール30a,30bはゴム系の弾性材料から
なり、金属帯22を両側から狭持して押圧する。これに
よって金属帯22と弾性ロール30a,30bとの間の
気密封止が行われる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図10に、第5実施例における第1弾性ロ
ール51a,51bの軸55a,55bの両端の気密封
止のための弾性ロール端面封止装置99の構成を示す。
弾性ロール51aは、ゴム系の弾性材料からなる被覆8
1を、ディスク82Aおよび円筒82Bからなる金属製
ロール82の表面に形成する。ディスク82Aの軸線方
向外方には、ゴム系弾性材料からなり、第1内向フラン
ジ部83および第1スリーブ部84を有する外皮部材8
5が装着される。外皮部材85の半径方向内方には、第
2内向フランジ部86および第2スリーブ部87を有す
る金属製の第1支持部材88が装着される。第1支持部
材88の半径方向内方には、第3スリーブ部89および
第3外向フランジ部90を有する金属製の第2支持部材
91が装着される。第2支持部材91の軸線方向外方に
は、ゴム系弾性材料からなる端面封止部材92が装着さ
れる。第1、第2、第3フランジ部を記述するのに用い
られる「内向」または「外向」という表現はそれぞれの
軸線方向に対して、内方あるいは外方を指すが、フラン
ジの向きは内方・外方逆も可能である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】第1内向フランジ部83は、第1弾性ロー
ル51の軸線方向の端面と第2内向フランジ部86との
間を気密に封止する。第1スリーブ部84は、第2スリ
ーブ部87の表面に密着する。第3外向フランジ部90
の軸線方向外方には、端面封止部材92の内面が密着す
る。第3外向フランジ部90の外周面は先細状の傾斜が
設けられており、第1スリーブ部84の先端と、第3外
向フランジ部90の外周部で軸線方向内方部と端面封止
部材92先端とが直接接触している。直接接触させる代
わりに、テフロンまたはテフロン主成分のディスク(図
示しないがたとえば厚み1〜2mm、外径は第3外向フ
ランジ部90の外径と同様程度)を第3外向フランジ部
90の軸線方向内方に装着して、摩擦抵抗を減らし、さ
らに摩耗しにくい構造とすることもできる。第2スリー
ブ部87の軸線方向の長さは、その端面が第3外向フラ
ンジ部90に接触しないように、第3スリーブ部89の
軸線方向の長さよりも短くなっている。また第3スリー
ブ部89の端面が第2内向フランジ部86に接触しない
ように、第2内向フランジ部86の表面には段差が形成
されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図12に示すように、各種素材の自己消火
性は、限界酸素指数であるLOI値で評価される。押圧
体25の表面の不織布27やシールパッド42の表面の
不織布43、またシール金物103の表面のシールパッ
ド104は、火災の際に火炎に曝されるために、図中A
で示すLOI値が26以上、すなわち、「繊維が燃焼を
維持するために必要な最低限の酸素体積百分率が26%
以上」という条件を満たす素材を使用することが好まし
い。たとえば、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)、芳香族ポリアミドと
カーボン繊維の混紡、カーボン繊維などが好適な素材で
ある。PPSの溶融温度は285℃であり、アラミドの
うちパラ系は430℃で、メタ系は371℃でそれぞれ
分解して自己消火し、カーボン繊維は300℃以下では
不活性であり、シール装置のわずか10秒以内の短時間
の火災では充分な耐熱性を有している。不織布は通気性
があるので、厚さは20mm以下で、なるべく薄くして
通気性を小さくすることが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯が連続通板され、炉内で雰囲気ガ
    スを使用する連続熱処理炉や減圧下で真空蒸着を行う連
    続真空蒸着設備等、またはその内部の区画された入口お
    よび/または出口の金属帯通過用開口部の外方に金属帯
    を挟持する一対の弾性ロールを設けて内外を遮断する連
    続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール
    装置において、 前記一対の弾性ロールの端面を当接してシールする向か
    い合った側壁と、 向かい合った側壁の間で金属帯から間隔をあけて、各弾
    性ロールに気密に接触する一対の剛性ロールと、 各剛性ロールに接触しながら、各剛性ロールおよび炉体
    または区画ケーシング間を気密に封止する弾性押圧体と
    を含むことを特徴とする連続熱処理炉、連続真空蒸着設
    備等の区画出入口のシール装置。
  2. 【請求項2】 前記雰囲気ガスは、水素ガスを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の連続熱処理炉、連続真空蒸
    着設備等の区画出入口のシール装置。
  3. 【請求項3】 前記向かい合った側壁の間で、前記一対
    の弾性ロールよりも外方に間隔をあけて配置され、金属
    帯を挟持する一対の追加弾性ロールと、 前記向かい合った側壁の間で、金属帯から間隔をあけ
    て、弾性ロールおよび追加弾性ロール間に配置され、各
    弾性ロールおよび各追加弾性ロールに気密に接触する一
    対の中間ロールとを含むことを特徴とする請求項1また
    は2記載の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出
    入口のシール装置。
  4. 【請求項4】 前記向かい合った側壁の間で、弾性ロー
    ル、追加弾性ロール、および中間ロールによって外囲さ
    れて、その中間に形成される空間に、雰囲気熱処理炉の
    雰囲気ガスまたは雰囲気ガスに近似したガス、窒素ガ
    ス、または不活性ガスを供給する供給手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシー
    ル装置。
  5. 【請求項5】 前記向かい合った側壁の間で、弾性ロー
    ル、追加弾性ロール、および中間ロールによって外囲さ
    れて、その中間に形成される空間に、雰囲気熱処理炉の
    雰囲気ガスまたは雰囲気ガスに近似したガス、窒素ガ
    ス、または不活性ガスを供給する供給手段が設けられて
    おり、さらにその空間にイオン発生器を取付けたことを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の連続熱処理
    炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  6. 【請求項6】 前記向かい合った側壁の間で、弾性ロー
    ル、追加弾性ロール、および中間ロールによって外囲さ
    れて、その中間に形成される空間を真空吸引することを
    特徴とする請求項1または2記載の連続熱処理炉、連続
    真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性ロールまたは前記追加弾性ロー
    ルは、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、
    SBR、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソプレン
    ゴム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン化ポリ
    エチレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴム、アク
    リルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の弾性体か
    ら、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のままか、ま
    たは該弾性体に導電性を付与して形成されることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれかに記載の連続熱処理炉、
    連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性ロールまたは前記追加弾性ロー
    ルは、金属軸または金属ロールの外周面の胴長方向に、
    シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、SB
    R、NBR、EPDM、ウレタンゴム、イソプレンゴ
    ム、ブチルゴム、多硫化ゴム、クロロスルホン化ポリエ
    チレン、塩素化ポリエチレン、ブタジエンゴム、アクリ
    ルゴム、ヒドリンゴムから選ばれる1種類の弾性体か
    ら、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のままか、ま
    たは該弾性体に導電性を付与した弾性体を円筒状に被覆
    して一体的に形成されたもの、または円筒形スリーブ状
    のそのような弾性体を装着して一体的に形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシ
    ール装置。
  9. 【請求項9】 前記弾性ロールの弾性体の電気比抵抗値
    は1〜107 Ω・cmの範囲にあることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の連続熱処理炉、連続真空
    蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  10. 【請求項10】 前記弾性ロールの弾性体の硬度は、J
    IS K 6301Aに規定する40°〜90°の範囲
    にあることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシ
    ール装置。
  11. 【請求項11】 前記弾性押圧体は、シリコンゴム、フ
    ッ素ゴム、クロロプレンゴム、SBR、NBR、EPD
    M、ウレタンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、多硫
    化ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
    チレン、ブタジエンゴム、アクリルゴム、ヒドリンゴム
    から選ばれる1種類の弾性体、または同様に選ばれる1
    種類の弾性体を発泡させた微細セルのスポンジ状弾性体
    に、該弾性体自体の保有する電気比抵抗値のままか、ま
    たは該弾性体に導電性を付与して電気比抵抗値1〜10
    7Ω・cmの範囲にあるように形成されることを特徴と
    する請求項1〜10のいずれかに記載の連続熱処理炉、
    連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  12. 【請求項12】 前記弾性押圧体は、前記弾性体または
    前記スポンジ状弾性体の表面に、厚み20mm以下の不
    織布の被覆層を有することを特徴とする請求項1〜11
    のいずれかに記載の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等
    の区画出入口のシール装置。
  13. 【請求項13】 前記弾性押圧体の不織布は、限界酸素
    指数であるLOI値が26以上で自己消火性を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の連続
    熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装
    置。
  14. 【請求項14】 前記弾性押圧体の弾性体または前記弾
    性押圧体のスポンジ状弾性体の硬度は、JIS S 6
    050に規定する10°〜50°であることを特徴とす
    る請求項1〜13のいずれかに記載の連続熱処理炉、連
    続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  15. 【請求項15】 前記弾性ロールおよび弾性押圧体の弾
    性体または前記弾性押圧体のスポンジ状弾性体の導電性
    は、カーボンを混入することによって付与されることを
    特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の連続熱処
    理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置。
  16. 【請求項16】 前記弾性ロールの軸線方向の両端に
    は、弾性ロール端面と側壁との間に弾性ディスクおよび
    スリップディスクが介在されることを特徴とする請求項
    1〜15のいずれかに記載の連続熱処理炉、連続真空蒸
    着設備等の区画出入口のシール装置。
  17. 【請求項17】 前記弾性ロール端部封止装置を構成す
    る各部材として組込まれたところの弾性ロール端面に当
    接する第1内向フランジ部、および第1内向フランジ部
    の外周部から軸線方向外方に延びる第1スリーブ部を有
    し、弾力性を有する材料から成る外皮部材と、 第1内向フランジ部よりも軸線方向外方で、第1内向フ
    ランジ部の外表面に接合される第2内向フランジ部、お
    よび第2内向フランジ部の外周部から軸線方向外方に延
    びる第2スリーブ部を有し、剛性を有する材料から成る
    第1支持部材と、 第2内向フランジ部よりも軸線方向外方で、軸と第2ス
    リーブ部との間に介在される第3スリーブ部、および第
    3スリーブ部の軸線方向外方の端面から弾性ロールの半
    径方向に延びる外向フランジ部を有し、剛性を有する材
    料から成る第2支持部材と、 第3スリーブ部と第2スリーブ部との間に介在され、ラ
    ジアル力とスラスト力とを受ける外側軸受と、 第3スリーブ部と軸との間に介在される内側軸受と、 側壁と第2支持部材の外向フランジ部との間に介在さ
    れ、少なくとも弾性ロールの半径方向外方側は弾力性を
    有する材料から成る端面封止部材とを、弾性ロールの軸
    線方向両端に備えることを特徴とする請求項1〜15の
    いずれかに記載の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の
    区画出入口のシール装置。
  18. 【請求項18】 剛性ロールの表面が平滑なクロムめっ
    き層か、タングステンカーバイド溶射層か、またはステ
    ンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜17のいず
    れかに記載の連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画
    出入口のシール装置。
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