JPS62214134A - 連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシ−ル装置 - Google Patents
連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシ−ル装置Info
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- JPS62214134A JPS62214134A JP5488986A JP5488986A JPS62214134A JP S62214134 A JPS62214134 A JP S62214134A JP 5488986 A JP5488986 A JP 5488986A JP 5488986 A JP5488986 A JP 5488986A JP S62214134 A JPS62214134 A JP S62214134A
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Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はステンレス鋼帯、ケイ素鋼帯、アルミニウム帯
、黄銅帯、銅帯等の金属帯の光輝焼鈍や無酸化焼鈍を行
なう連続焼鈍炉、連続塗装設備等の爆発若しくは火災の
危険性を有する可燃性雰囲気ガスを使用する区画の出入
口シール部における静電気によるスパークを原因とする
爆発若しくは火災を防止するための連続焼鈍炉、連続塗
装設備等の区画出入口のシール装置に関するものである
。
、黄銅帯、銅帯等の金属帯の光輝焼鈍や無酸化焼鈍を行
なう連続焼鈍炉、連続塗装設備等の爆発若しくは火災の
危険性を有する可燃性雰囲気ガスを使用する区画の出入
口シール部における静電気によるスパークを原因とする
爆発若しくは火災を防止するための連続焼鈍炉、連続塗
装設備等の区画出入口のシール装置に関するものである
。
ステンレス鋼帯、ケイ素鋼帯、アルミニウム帯。
黄銅帯、銅帯など金属帯の連続焼鈍を行なう光輝焼鈍炉
や無酸化焼鈍炉は、竪型炉の場合、焼鈍される金属帯（
以下、ストリップと称することがある）は炉下部から入
って炉内を通り、再び炉下部へ出て来る構造となってい
る。かかる焼鈍炉内には、ストリップの酸化防止を行な
うために爆発若しくは火災の危険性を有する可燃性ガス
、例えば水素ガスを含むガスなどが使用されている。
や無酸化焼鈍炉は、竪型炉の場合、焼鈍される金属帯（
以下、ストリップと称することがある）は炉下部から入
って炉内を通り、再び炉下部へ出て来る構造となってい
る。かかる焼鈍炉内には、ストリップの酸化防止を行な
うために爆発若しくは火災の危険性を有する可燃性ガス
、例えば水素ガスを含むガスなどが使用されている。
又、連続塗装設備にも金属帯の塗装区画に爆発若しくは
火災の危険性を有する有機溶剤が使用されている。
火災の危険性を有する有機溶剤が使用されている。
これらの連続焼鈍炉や連続塗装設備等の爆発若しくは火
災の危険性を有する区画における入口及び出口のストリ
ップなどの通過部分には、フェルト等のパッドにより区
画雰囲気を外気と遮断（以下、シールと称することがあ
る）する装置が多く用いられて来た。
災の危険性を有する区画における入口及び出口のストリ
ップなどの通過部分には、フェルト等のパッドにより区
画雰囲気を外気と遮断（以下、シールと称することがあ
る）する装置が多く用いられて来た。
以下に従来の一般的なステンレス鋼帯の焼鈍炉について
説明する。
説明する。
第２図は従来のステンレス鋼帯の光輝焼鈍炉の構造説明
図であり、ストリップ１はロール４を経由して入口シー
ル部５を通り、炉体２内へ入り、再び出て来る時に出口
シール部６を通る。炉体２中には水素ガスを含有する炉
内雰囲気ガス７が常時注入されており、炉内圧力は１０
〜５０１ＷＩＩＨ２０程度に保たれていて出入口シール
部５，６から少しずつ外気へ漏れ出ている。
図であり、ストリップ１はロール４を経由して入口シー
ル部５を通り、炉体２内へ入り、再び出て来る時に出口
シール部６を通る。炉体２中には水素ガスを含有する炉
内雰囲気ガス７が常時注入されており、炉内圧力は１０
〜５０１ＷＩＩＨ２０程度に保たれていて出入口シール
部５，６から少しずつ外気へ漏れ出ている。
第３図は従来のフェルトパッドによる出口シール部６の
拡大正断面図であり、金属製のロール１１とシール金物
Ｉ２との間には弾性を有するフェルトパッド１３が挟ま
れている。このフェルトパッド１３はストリップ１との
摩擦により引張られるが、金属製のロール１１は廻り止
めを施されており、フェルトパッド１３にゴミや汚れが
蓄積した場合に廻り止めを外してロール１１を回転させ
、フェルトパッド１３の清浄な部分をストリップ１へ接
触させる時を除いて回転することはない。この構造につ
いて更に第３図の正面図である第４図及び同側面図であ
る第５図により説明すると、レバー９は回転中心となる
固定ピン１０に枢着されており、その先端部には金属製
ロール１１のロール軸１４を支持する軸受１５が取り付
けられており、後端部にシリンダー８の作動力が加わる
構造となっており、２本のロール１１は各々フェルトパ
ッド１３をロール１１間を通過するストリップ１へ押し
付けると同時にシール金物１２にも押し当てて炉内を外
気と遮断し、炉内雰囲気ガス７をシールしている。この
フェルトパッド１３はストリップ１より幅が広く、スト
リップ１の幅方向端部においてフェルトパッド１３の弾
性によりストリップ１の板厚分の隙間ができることを防
止している。しかしながら、フェルトパッド１３の外部
には第３図に示す如く炉内からフェルト自体や僅かな隙
間を通って洩れて来た炉内雰囲気ガス７による混合気２
０が存在している。
拡大正断面図であり、金属製のロール１１とシール金物
Ｉ２との間には弾性を有するフェルトパッド１３が挟ま
れている。このフェルトパッド１３はストリップ１との
摩擦により引張られるが、金属製のロール１１は廻り止
めを施されており、フェルトパッド１３にゴミや汚れが
蓄積した場合に廻り止めを外してロール１１を回転させ
、フェルトパッド１３の清浄な部分をストリップ１へ接
触させる時を除いて回転することはない。この構造につ
いて更に第３図の正面図である第４図及び同側面図であ
る第５図により説明すると、レバー９は回転中心となる
固定ピン１０に枢着されており、その先端部には金属製
ロール１１のロール軸１４を支持する軸受１５が取り付
けられており、後端部にシリンダー８の作動力が加わる
構造となっており、２本のロール１１は各々フェルトパ
ッド１３をロール１１間を通過するストリップ１へ押し
付けると同時にシール金物１２にも押し当てて炉内を外
気と遮断し、炉内雰囲気ガス７をシールしている。この
フェルトパッド１３はストリップ１より幅が広く、スト
リップ１の幅方向端部においてフェルトパッド１３の弾
性によりストリップ１の板厚分の隙間ができることを防
止している。しかしながら、フェルトパッド１３の外部
には第３図に示す如く炉内からフェルト自体や僅かな隙
間を通って洩れて来た炉内雰囲気ガス７による混合気２
０が存在している。
次に他の従来のシール装置を第６図、第７図及び第８図
によって説明する。
によって説明する。
第６図及び第７図はロールが回転するシール装置の主要
部を示したもので、第６図は前記第３図に相当する部分
の正断面図、第７図は同側面図である。ロールでストリ
ップ１へ挾み付ける機構は前記と全く同様であるので説
明は省略するが、ここで使用するロール１８は弾性ロー
ルである。従来のシール装置である第３図、第４図及び
第５図におけるシール金物１２の代わりに、フェルトま
たはフェルト相当品（以下、フェルトと称する）１７を
シール金物１６の表面に貼り付け、弾性ロール１８をス
トリップ１とフェルト１７とにシリンダーの作動力によ
り同時に押し付けて炉内を外気からシールする。
部を示したもので、第６図は前記第３図に相当する部分
の正断面図、第７図は同側面図である。ロールでストリ
ップ１へ挾み付ける機構は前記と全く同様であるので説
明は省略するが、ここで使用するロール１８は弾性ロー
ルである。従来のシール装置である第３図、第４図及び
第５図におけるシール金物１２の代わりに、フェルトま
たはフェルト相当品（以下、フェルトと称する）１７を
シール金物１６の表面に貼り付け、弾性ロール１８をス
トリップ１とフェルト１７とにシリンダーの作動力によ
り同時に押し付けて炉内を外気からシールする。
第８図は第６図におけるＡ−Ａ線拡大断面図であり、ス
トリップ１の板幅端部には一対の弾性ロール１８の間に
僅かの隙間２２が存在する。炉内雰囲気ガス７はこの隙
間２２やフェルト１７を通過して僅かに流出しており、
炉内雰囲気ガス７の露点が−５０℃近くの非常に乾燥し
たガスであることから混合気２０が存在している周辺は
静電気の起き易い状態となっている。このような状態に
あるため弾性ロール１８の表面には、弾性ロール】８の
連続するストリップ１への押付、引離しによる静電気と
フェルトＩ７との摩擦を主原因とする静電気とにより約
±１０００Ｖ〜±１５０００Ｖ程度の静電気が発生する
。
トリップ１の板幅端部には一対の弾性ロール１８の間に
僅かの隙間２２が存在する。炉内雰囲気ガス７はこの隙
間２２やフェルト１７を通過して僅かに流出しており、
炉内雰囲気ガス７の露点が−５０℃近くの非常に乾燥し
たガスであることから混合気２０が存在している周辺は
静電気の起き易い状態となっている。このような状態に
あるため弾性ロール１８の表面には、弾性ロール】８の
連続するストリップ１への押付、引離しによる静電気と
フェルトＩ７との摩擦を主原因とする静電気とにより約
±１０００Ｖ〜±１５０００Ｖ程度の静電気が発生する
。
この静電気の電圧は、ストリップ１の板厚が厚い場合に
弾性ロール１８のストリップ」に接していない部分に隙
間が発生しないようにシリンダーの作動力を高めて押付
力大きくして弾性ロール１８同士が密着するようにした
場合や、弾性ロール１８の回転速度を進めた場合などは
、特に高くなる傾向がある。ストリップ１は巻戻機２巻
取機等の対地接地３（第２図参照）を行なっている設備
内にあり、弾性ロール１８は常時ストリップ１へ接して
対地接地が行なわれている筈であるが弾性ロール１８の
帯電位は下がらないのが現状である。そこで弾性ロール
１８に金属ブラシや導電物を接触させ、弾性ロール】８
の帯電した静電気を除去しようとしても、弾性ロール１
８の全周を、水素ガスを含む炉内雰囲気ガス７が空気中
に流出した混合気２０の発火を防止する電位（一般的に
±１００ＯＶと言われる）まで常時下げることは困難で
ある。また、第７図において弾性ロール１８はロール軸
１４．軸受１５．レバー９を経て炉体２に接続されてい
るから炉体２の側板２１を介して対地接地３（第２図）
されている筈であるが、静電気は弾性ロール１８の表面
に帯電するのであって弾性ロール１８のライニング材が
絶縁性である限り弾性ロール１８から静電気は逃げない
のである。
弾性ロール１８のストリップ」に接していない部分に隙
間が発生しないようにシリンダーの作動力を高めて押付
力大きくして弾性ロール１８同士が密着するようにした
場合や、弾性ロール１８の回転速度を進めた場合などは
、特に高くなる傾向がある。ストリップ１は巻戻機２巻
取機等の対地接地３（第２図参照）を行なっている設備
内にあり、弾性ロール１８は常時ストリップ１へ接して
対地接地が行なわれている筈であるが弾性ロール１８の
帯電位は下がらないのが現状である。そこで弾性ロール
１８に金属ブラシや導電物を接触させ、弾性ロール】８
の帯電した静電気を除去しようとしても、弾性ロール１
８の全周を、水素ガスを含む炉内雰囲気ガス７が空気中
に流出した混合気２０の発火を防止する電位（一般的に
±１００ＯＶと言われる）まで常時下げることは困難で
ある。また、第７図において弾性ロール１８はロール軸
１４．軸受１５．レバー９を経て炉体２に接続されてい
るから炉体２の側板２１を介して対地接地３（第２図）
されている筈であるが、静電気は弾性ロール１８の表面
に帯電するのであって弾性ロール１８のライニング材が
絶縁性である限り弾性ロール１８から静電気は逃げない
のである。
前述したように第２図、第３図、第４図及び第５図に示
した如き従来の連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入
口ではフェルト等のパッド（以下、フェルトパッドと称
する）とストリップとは、ガスのシール目的から相当の
圧力で強く押し付けられており、ストリップ表面上のゴ
ミや区画内の耐火物の粉塵が落下してフェルトパッドに
付着し、それらとストリップがこすれてストリップ表面
に−７−゛ カキ傷が付くことが多く、表面の光沢、美麗さを重視さ
れるステンレス鋼帯においてはこのようなカキ傷は致命
的な欠陥となる問題点があったのである。
した如き従来の連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入
口ではフェルト等のパッド（以下、フェルトパッドと称
する）とストリップとは、ガスのシール目的から相当の
圧力で強く押し付けられており、ストリップ表面上のゴ
ミや区画内の耐火物の粉塵が落下してフェルトパッドに
付着し、それらとストリップがこすれてストリップ表面
に−７−゛ カキ傷が付くことが多く、表面の光沢、美麗さを重視さ
れるステンレス鋼帯においてはこのようなカキ傷は致命
的な欠陥となる問題点があったのである。
そこで第６図、第７図及び第８図に示した如きもう一つ
の従来の連続焼鈍炉、連続塗装設備等においては、ライ
ニングする弾性体の硬度を軟らかくし、適度な押し付は
力をロールに加えてストリップを挟持していない板端部
においてもロール間に隙間ができないような押付力を加
える方式に改良された。これはロールとストリップが同
速で回転するのでカキ傷がストリップに付かず、ゴミや
粉塵が万一ロール上に落下しても軟かいロール表面がへ
こんで製品へ異物の圧痕を付けることも少なく、またロ
ール間にほとんど隙間が生じないのでシール性も良いシ
ール装置であるが、雰囲気は例えば連続光輝焼鈍炉にお
いてはストリップの光沢度を保つために露点を一５０℃
近辺まで下げた水素ガスを主体とした雰囲気ガスが使用
されているので、シール部分から僅かに洩れるガスは非
常に＝８− 乾燥している。その結果、弾性体をシリコンゴム。
の従来の連続焼鈍炉、連続塗装設備等においては、ライ
ニングする弾性体の硬度を軟らかくし、適度な押し付は
力をロールに加えてストリップを挟持していない板端部
においてもロール間に隙間ができないような押付力を加
える方式に改良された。これはロールとストリップが同
速で回転するのでカキ傷がストリップに付かず、ゴミや
粉塵が万一ロール上に落下しても軟かいロール表面がへ
こんで製品へ異物の圧痕を付けることも少なく、またロ
ール間にほとんど隙間が生じないのでシール性も良いシ
ール装置であるが、雰囲気は例えば連続光輝焼鈍炉にお
いてはストリップの光沢度を保つために露点を一５０℃
近辺まで下げた水素ガスを主体とした雰囲気ガスが使用
されているので、シール部分から僅かに洩れるガスは非
常に＝８− 乾燥している。その結果、弾性体をシリコンゴム。
ウレタンゴム等の絶縁性の物質で製作されたロールをシ
ールロールとして使用した場合、その回転に伴って強い
押付と引離しとが連続して起こって静電気の発生原因と
なりロール表面に強い静電気が発生し、雰囲気ガスの水
素ガスと空気の混合気はその濃度や圧力にもよるが、２
Ｘ１０−’Ｊ （ジュール）程度の僅かなエネルギーで
発火するため、このシール装置ではロール表面に帯電し
た静電気が僅かスパークしただけでその周囲に存在する
水素ガスと空気の混合気を発火させる問題点があった。
ールロールとして使用した場合、その回転に伴って強い
押付と引離しとが連続して起こって静電気の発生原因と
なりロール表面に強い静電気が発生し、雰囲気ガスの水
素ガスと空気の混合気はその濃度や圧力にもよるが、２
Ｘ１０−’Ｊ （ジュール）程度の僅かなエネルギーで
発火するため、このシール装置ではロール表面に帯電し
た静電気が僅かスパークしただけでその周囲に存在する
水素ガスと空気の混合気を発火させる問題点があった。
本発明者らは、上記従来の問題点を解決し、良好なシー
ル性、ストリップのカキ傷防止、静電気帯電による爆発
着火回避のできる装置の提供を目的に検討した結果、前
記改良された方式のシール部分においてロールにライニ
ングされている弾性体にカーボンを混入するなどの手段
によりその電気比抵抗値を１〜１０６Ω・（２）までの
範囲に低減せしめれば良いことを究明して本発明を完成
したのである。
ル性、ストリップのカキ傷防止、静電気帯電による爆発
着火回避のできる装置の提供を目的に検討した結果、前
記改良された方式のシール部分においてロールにライニ
ングされている弾性体にカーボンを混入するなどの手段
によりその電気比抵抗値を１〜１０６Ω・（２）までの
範囲に低減せしめれば良いことを究明して本発明を完成
したのである。
すなわち本発明は、金属帯用の連続焼鈍炉、連続塗装設
備等の爆発若しくは火災の危険性を有する雰囲気を使用
する区画の出入口シール部に、電気比抵抗値が１〜１０
６Ω・■である弾性回転ロールが設けられていることを
特徴とする連続焼鈍炉。
備等の爆発若しくは火災の危険性を有する雰囲気を使用
する区画の出入口シール部に、電気比抵抗値が１〜１０
６Ω・■である弾性回転ロールが設けられていることを
特徴とする連続焼鈍炉。
連続塗装設備等の区画出入口のシール装置に関するもの
である。
である。
第１図は本発明装置の構造を示す正断面図であり５弾性
回転ロール１９はストリップ１とシール金物１６の表面
に貼り付けられたフェルト１７とにそれぞれに押し付け
られて炉内が外気とシールされ、ストリップ１は弾性回
転ロール１９．１９間を通って゛矢印の方向に導出され
る点では第６図及び第７図に示した前記改良されたシー
ル装置と同様である。
回転ロール１９はストリップ１とシール金物１６の表面
に貼り付けられたフェルト１７とにそれぞれに押し付け
られて炉内が外気とシールされ、ストリップ１は弾性回
転ロール１９．１９間を通って゛矢印の方向に導出され
る点では第６図及び第７図に示した前記改良されたシー
ル装置と同様である。
ここで弾性回転ロール１９は電気比抵抗値が１〜１０６
Ω・ｌに調整しであるので元来問題となる静電気が発生
し難いが、万一、僅かに発生したとしてもロール表面上
に帯電した静電気は、弾性回転ロール１９自体が導電性
を持つことから第７図に示したロール軸１４．軸受１５
．レバー９を経て第２図に示した対地接地３を施した炉
体２へ流れ、弾性回転ロール１９表面に帯電することが
ない。この時、弾性ロール１９の導電性が電気比抵抗値
で１０６Ω・ｌより大であると、絶縁性の物質と実質的
に変わらなくなり、帯電が大きくなって不適であり、１
Ω・αより小であると導電性が良いために弾性回転ロー
ル１９の清浄化や点検のために人が近付いた時に被覆の
摩擦などにより人体に帯電していた静電気が手の指先な
どから弾性回転ロール１９へ火花放電を起こす恐れがあ
り、矢張り不適である。
Ω・ｌに調整しであるので元来問題となる静電気が発生
し難いが、万一、僅かに発生したとしてもロール表面上
に帯電した静電気は、弾性回転ロール１９自体が導電性
を持つことから第７図に示したロール軸１４．軸受１５
．レバー９を経て第２図に示した対地接地３を施した炉
体２へ流れ、弾性回転ロール１９表面に帯電することが
ない。この時、弾性ロール１９の導電性が電気比抵抗値
で１０６Ω・ｌより大であると、絶縁性の物質と実質的
に変わらなくなり、帯電が大きくなって不適であり、１
Ω・αより小であると導電性が良いために弾性回転ロー
ル１９の清浄化や点検のために人が近付いた時に被覆の
摩擦などにより人体に帯電していた静電気が手の指先な
どから弾性回転ロール１９へ火花放電を起こす恐れがあ
り、矢張り不適である。
本発明において、弾性回転ロール１９を電気比抵抗値１
〜１０６Ω・１に調整して適用する理由について従来の
ロールを用いた場合と比較して説明する。
〜１０６Ω・１に調整して適用する理由について従来の
ロールを用いた場合と比較して説明する。
（１）使用ロール材質の主要特性を下表に示す。
以下余白
一１１＝
〔注：Ｏは効果良、×は不適を示す〕
上表に示す如〈従来ロールは弾性値が５５″でシールロ
ールとしての機能は充分であるが、電気比抵抗値が１０
１３０・１以上と高いために火災防止効果が劣っている
。これに対し本発明装置において使用するカーボンを混
合することによって製造し、電気比抵抗値を１〜１０”
Ω・ｌになるよう調整しているので火災防止効果が優れ
ていることが判る。このように電気比抵抗値を低くする
ためには、カーボン入りシリコンゴムの他、フッ素ゴム
、ウレタンゴム、クロロプレンゴム等にカーボンや金属
粉末を添加すればよい。
ールとしての機能は充分であるが、電気比抵抗値が１０
１３０・１以上と高いために火災防止効果が劣っている
。これに対し本発明装置において使用するカーボンを混
合することによって製造し、電気比抵抗値を１〜１０”
Ω・ｌになるよう調整しているので火災防止効果が優れ
ていることが判る。このように電気比抵抗値を低くする
ためには、カーボン入りシリコンゴムの他、フッ素ゴム
、ウレタンゴム、クロロプレンゴム等にカーボンや金属
粉末を添加すればよい。
更に又、前記と同等の弾性並びに電気比抵抗値を有する
繊維布などを金属ロールに貼り付けて適用しても同様の
効果を発揮させることができる。
繊維布などを金属ロールに貼り付けて適用しても同様の
効果を発揮させることができる。
（２）帯電特性
実機では爆発の危険性があるため、第９図（Ａ）及び（
Ｂ）に示す実機と同じ諸元・寸法を有する実験装置で、
大気雰囲気下でシリコンゴムをライニングされている回
転する弾性回転ロール１８ａにフェルトパッド（材質コ
ーネツクス：商品名、フジコー株式会社製及び材質デー
クロン：商品名、デュポン株式会社製）１３ａを介して
印圧し、帯電量を調査した。
Ｂ）に示す実機と同じ諸元・寸法を有する実験装置で、
大気雰囲気下でシリコンゴムをライニングされている回
転する弾性回転ロール１８ａにフェルトパッド（材質コ
ーネツクス：商品名、フジコー株式会社製及び材質デー
クロン：商品名、デュポン株式会社製）１３ａを介して
印圧し、帯電量を調査した。
弾性回転ロール１８ａのロール回転速度及びフェルトパ
ッド１３ａの圧力を代えた場合の帯電量を第１０図に比
較して示す。この第１０図に示すようにライニングした
ものが導電性を付与しないシリコンゴムである場合には
パッド圧が高くなる程、又ロールの回転速度が速い程、
帯電電位は」１昇したが、カーボンを混入したシリコン
ゴムを使用した場合にはＯＫＶ以下であった。なおパッ
ド圧力（Ｋｇｆで表示）は第９図（Ｂ）で示すフェルト
パッド１３ａと弾性回転ロール１８ａ間に挿入したステ
ンレス鋼板１ａを引込む力をバネ計りで測定したもので
ある。
ッド１３ａの圧力を代えた場合の帯電量を第１０図に比
較して示す。この第１０図に示すようにライニングした
ものが導電性を付与しないシリコンゴムである場合には
パッド圧が高くなる程、又ロールの回転速度が速い程、
帯電電位は」１昇したが、カーボンを混入したシリコン
ゴムを使用した場合にはＯＫＶ以下であった。なおパッ
ド圧力（Ｋｇｆで表示）は第９図（Ｂ）で示すフェルト
パッド１３ａと弾性回転ロール１８ａ間に挿入したステ
ンレス鋼板１ａを引込む力をバネ計りで測定したもので
ある。
また、帯電電位は、雰囲気ガス組成によって、特に露点
によって、著しく影響を受けることになり、露点が一５
０℃程度の水素ガスを主体とした雰囲気ガスと接する状
態では著しく帯電し易くなるが、電気比抵抗値を１〜１
０６Ω・■の弾性回転ロールを用いた実機操業下におい
ては何ら問題は生じないことが確認されている。
によって、著しく影響を受けることになり、露点が一５
０℃程度の水素ガスを主体とした雰囲気ガスと接する状
態では著しく帯電し易くなるが、電気比抵抗値を１〜１
０６Ω・■の弾性回転ロールを用いた実機操業下におい
ては何ら問題は生じないことが確認されている。
以上詳述した如き弾性回転ロールを適用した本発明シー
ル装置は、シール部での静電気の発生を防止できるので
スパークによる火災防止に効果があり、弾性回転ロール
の電気比抵抗値を小さくしたことによる静電気防止効果
は長時間の使用によっても変わることがなく、本来の使
用目的である雰囲気ガスのシールやストリップに対する
悪影響も全くなく、火災の心配なく高い表面品質を持つ
ストリップの製造が可能となるのであり、その工業的価
値は非常に大きなものがある。
ル装置は、シール部での静電気の発生を防止できるので
スパークによる火災防止に効果があり、弾性回転ロール
の電気比抵抗値を小さくしたことによる静電気防止効果
は長時間の使用によっても変わることがなく、本来の使
用目的である雰囲気ガスのシールやストリップに対する
悪影響も全くなく、火災の心配なく高い表面品質を持つ
ストリップの製造が可能となるのであり、その工業的価
値は非常に大きなものがある。
第１図は本発明に係る連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区
画出入口のシール装置の構造を示す正断面図、第２図は
従来のステンレス鋼の光輝焼鈍炉の構造説明図、第３図
は従来のフェルトパッドによるシール部の拡大正断面図
、第４図は第３図の正面図、第５図は同側面図、第６図
は前記第３図に相当する部分の正断面図、第７図は同側
面図、第８図は第６図におけるＡ−Ａ線拡大断面図、第
９図（Ａ）及び（Ｂ）は実験装置のフェル］・押付略図
、第１０図は従来ロールの帯電電位とパッド圧との関係
を示す図である。 １・・・・・・ストリップ １ａ・・・・・・ステンレス鋼板 ２・・・・・・炉体 ３・・・・・・対地接地 ４ ・・・・・・ ロ −ル ５・・・・・・入口シール部 ６・・・・・・出口シール部 ７・・・・・・炉内雰囲気ガス ８・・・・・・シリンダー ９・・・・・・レバー １０・・・・・・固定ピン １１・・・・・・金属製ロール １２・・・・・・シール金物 １３・・・・・・フェルトパッド １３ａ・・・・・・フェルトパッド １４・・・・・・ロール軸 １５・・・・・・軸受 １６・・・・・・シール金物 １７・・・・・・フェルト １８・・・・・・弾性ロール １８ａ・・・・・・弾性回転ロール １９・・・・・・弾性回転ロール ２０・・・・・・混合気 ２１・・・・・・側板 ２２・・・・・・隙間 ＠１１ 第２図 第３ｒＪＡ 第４図 第う図
画出入口のシール装置の構造を示す正断面図、第２図は
従来のステンレス鋼の光輝焼鈍炉の構造説明図、第３図
は従来のフェルトパッドによるシール部の拡大正断面図
、第４図は第３図の正面図、第５図は同側面図、第６図
は前記第３図に相当する部分の正断面図、第７図は同側
面図、第８図は第６図におけるＡ−Ａ線拡大断面図、第
９図（Ａ）及び（Ｂ）は実験装置のフェル］・押付略図
、第１０図は従来ロールの帯電電位とパッド圧との関係
を示す図である。 １・・・・・・ストリップ １ａ・・・・・・ステンレス鋼板 ２・・・・・・炉体 ３・・・・・・対地接地 ４ ・・・・・・ ロ −ル ５・・・・・・入口シール部 ６・・・・・・出口シール部 ７・・・・・・炉内雰囲気ガス ８・・・・・・シリンダー ９・・・・・・レバー １０・・・・・・固定ピン １１・・・・・・金属製ロール １２・・・・・・シール金物 １３・・・・・・フェルトパッド １３ａ・・・・・・フェルトパッド １４・・・・・・ロール軸 １５・・・・・・軸受 １６・・・・・・シール金物 １７・・・・・・フェルト １８・・・・・・弾性ロール １８ａ・・・・・・弾性回転ロール １９・・・・・・弾性回転ロール ２０・・・・・・混合気 ２１・・・・・・側板 ２２・・・・・・隙間 ＠１１ 第２図 第３ｒＪＡ 第４図 第う図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 金属帯用の連続焼鈍炉、連続塗装設備等の爆発若し
くは火災の危険性を有する雰囲気を使用する区画の出入
口シール部に、電気比抵抗値が１〜１０＾６Ω・ｃｍで
ある弾性回転ロールが設けられていることを特徴とする
連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシール装置
。 ２ 弾性回転ロールが金属ロールの外周面にシリコンゴ
ムを主成分とする弾性体をライニングしたものである特
許請求の範囲第１項に記載の連続焼鈍炉、連続塗装設備
等の区画出入口のシール装置。 ３ 弾性回転ロールが金属ロールの外周面にウレタンゴ
ムを主成分とする弾性体をライニングしたものである特
許請求の範囲第１項に記載の連続焼鈍炉、連続塗装設備
等の区画出入口のシール装置。 ４ 弾性回転ロールが金属ロールの外周面にクロロプレ
ンゴムを主成分とする弾性体をライニングしたものであ
る特許請求の範囲第１項に記載の連続焼鈍炉、連続塗装
設備等の区画出入口のシール装置。 ５ 弾性回転ロールが金属ロールの外周面に繊維布を貼
り付けたものである特許請求の範囲第１項に記載の連続
焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシール装置。 ６ ライニングされた弾性体がカーボンを混入された弾
性体である特許請求の範囲第２項から第４項までのいず
れか１項に記載の連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出
入口のシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5488986A JPH0643616B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5488986A JPH0643616B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシ−ル装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62214134A true JPS62214134A (ja) | 1987-09-19 |
| JPH0643616B2 JPH0643616B2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=12983155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5488986A Expired - Lifetime JPH0643616B2 (ja) | 1986-03-14 | 1986-03-14 | 連続焼鈍炉、連続塗装設備等の区画出入口のシ−ル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0643616B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995016888A1 (fr) * | 1993-12-15 | 1995-06-22 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Dispositif d'etancheification pour les passages de porte des cloisons des fours a recuit en continu, pour les equipements de revetement en continu et materiels similaires |
| WO1995033521A1 (fr) * | 1994-06-03 | 1995-12-14 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Procede de detection et de neutralisation de feu dans un dispositif d'etancheite place a l'entree/la sortie du compartiment d'un fourneau de traitement thermique en continu ou d'un appareil similaire utilise pour le traitement d'une bande metallique |
| WO1995033861A1 (en) * | 1994-06-07 | 1995-12-14 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Sealing device for inlet or outlet of atmosphere equipment |
| JPH0867915A (ja) * | 1994-06-21 | 1996-03-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 水素ガスを含む雰囲気ガスを使用する熱処理炉のシール装置 |
| JPH08225857A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-09-03 | Nisshin Steel Co Ltd | 連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置 |
| JPH08281188A (ja) * | 1995-04-18 | 1996-10-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 雰囲気設備の区画出入口におけるシール装置 |
-
1986
- 1986-03-14 JP JP5488986A patent/JPH0643616B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995016888A1 (fr) * | 1993-12-15 | 1995-06-22 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Dispositif d'etancheification pour les passages de porte des cloisons des fours a recuit en continu, pour les equipements de revetement en continu et materiels similaires |
| US5678831A (en) * | 1993-12-15 | 1997-10-21 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Sealing device of compartment gateways of continuous annealing furnaces and continuous painting equipments |
| WO1995033521A1 (fr) * | 1994-06-03 | 1995-12-14 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Procede de detection et de neutralisation de feu dans un dispositif d'etancheite place a l'entree/la sortie du compartiment d'un fourneau de traitement thermique en continu ou d'un appareil similaire utilise pour le traitement d'une bande metallique |
| CN1068232C (zh) * | 1994-06-03 | 2001-07-11 | 日新制钢株式会社 | 金属带用连续热处理炉的出入口密封装置处的火灾检测、处置方法 |
| WO1995033861A1 (en) * | 1994-06-07 | 1995-12-14 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Sealing device for inlet or outlet of atmosphere equipment |
| JPH0867915A (ja) * | 1994-06-21 | 1996-03-12 | Nisshin Steel Co Ltd | 水素ガスを含む雰囲気ガスを使用する熱処理炉のシール装置 |
| JPH08225857A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-09-03 | Nisshin Steel Co Ltd | 連続熱処理炉、連続真空蒸着設備等の区画出入口のシール装置 |
| US5842855A (en) * | 1995-02-16 | 1998-12-01 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Sealing apparatus for inlet/outlet of compartment of continuous heat treatment furnace, continuous vacuum evaporation facility or the like |
| JPH08281188A (ja) * | 1995-04-18 | 1996-10-29 | Nisshin Steel Co Ltd | 雰囲気設備の区画出入口におけるシール装置 |
| US5866064A (en) * | 1995-04-18 | 1999-02-02 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Sealing apparatus for compartment inlet/outlet of atmosphere facility |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0643616B2 (ja) | 1994-06-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |