JPH08225804A - 粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置 - Google Patents
粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置Info
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- JPH08225804A JPH08225804A JP5341795A JP5341795A JPH08225804A JP H08225804 A JPH08225804 A JP H08225804A JP 5341795 A JP5341795 A JP 5341795A JP 5341795 A JP5341795 A JP 5341795A JP H08225804 A JPH08225804 A JP H08225804A
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Abstract
グバック量および成形品の形状により、成形品を適正な
押し付け力で加圧し得る上パンチの制御方法を提供する
こと。 【構成】 ホールドダウン行程時の経過時間または上パ
ンチ駆動用のサーボモータ32の経過回転角度と、上パ
ンチ38の位置とをパラメータとする上パンチホールド
ダウン作動曲線47を、少なくとも原料粉の固有のスプ
リングバック量と成形品の形状に適応するように設定
し、上パンチホールドダウン作動曲線47からあらかじ
め前記ホールドダウン時の経過時間またはサーボモータ
の経過回転角度に対する上パンチの目標位置を割り出し
ておき、ホールドダウン開始後、上パンチの実位置を検
出し、上パンチの目標位置と実位置との偏差値を求め、
その偏差値を次の目標位置に加えて修正した制御値を演
算し、その制御値に基づいて前記サーボモータ32を制
御するように構成した。
Description
ルドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置
に係り、さらに詳しくは上パンチを取り付けている上ラ
ムを制御することにより、原料粉のスプリングバック量
や成形品の形状等の、成形品の特性に合わせてホールド
ダウン操作を適正に行うために良好な粉末成形プレスの
ホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御
装置に関する。
段付き成形品の一例を示し、図5(A),(B)は粉末
成形プレスにおける成形部の動作を示す。
大径のフランジ部3とが一体をなす、いわゆる段付き成
形品である。
の成形部は、成形位置と成形品取り出し位置とに移動可
能なダイ4と、位置固定の下パンチ5と、上下方向に移
動可能な上パンチ6とを備え、原料粉を圧縮し、目的と
する成形品1を成形するようにしている。
には、圧縮後著しい復元力を示すものがある。しかし
て、成形品をダイ4の中から抜き出す際、不均等なスプ
リングバックにより、成形品に亀裂が生じたり、図5
(B)に示すように、成形品1′が変形したりすること
が多く見られる。
形状に圧縮しただけでは、圧縮力を除去した後、成形品
に変形や割れが発生する場合が多い。特に、図4に示す
段付き成形品1のごとき複雑な形状のものを成形する場
合には、上パンチ6で成形品を一定時間、一定の法則に
従ってホールドダウン操作、つまり押し付けておく必要
がある。
ールドダウン機構を示し、図7は従来の流体圧式でタン
デム式上パンチホールドダウン機構を示し、また、図8
は同流体圧式で単段式上パンチホールドダウン機構を用
いた粉末成形プレスの原料粉の充填から加圧,ホールド
ダウン操作を経て次の原料粉の充填開始までの1サイク
ルを示す図である。
段式上パンチホールドダウン機構では、流体圧として空
気圧または油圧を用いる。また、上ラムに取り付けられ
た流体圧シリンダ7と、これの内部に嵌挿されたピスト
ン8と、これに一体に設けられたピストンロッド9と、
このピストンロッド9の下部に取り付けられた治具10
と、電磁弁11を有しかつ流体圧シリンダ7に接続され
たアプローチ側回路13と、電磁弁12を有しかつ流体
圧シリンダ7に接続されたリターン側回路14とを備え
ている。そして、前記治具10の下部に上パンチ6が取
り付けられている。
ホールドダウン機構では、図8に示すごとく、下パンチ
5とダイ4とで形成された成形室への原料粉の充填,ラ
ムにより上パンチ6を下降させることによる加圧開始,
同加圧完了,流体圧シリンダ7およびピストン8のアプ
ローチ側作動によるホールドダウン操作,押し出し完了
−成形品取り出し,流体圧シリンダ7およびピストン8
のリターン側作動−ラム上昇により上パンチを初期位置
へ上昇させた後、次の原料粉の充填開始過程に移行する
ようにしている。
ドダウン機構は、上下方向に第1,第2のシリンダ室1
6,17を有する流体圧シリンダ15と、前記第1,第
2のシリンダ室16,17に各別に嵌挿された第1,第
2のピストン18,19と、第1,第2両ピストン1
8,19に共通に取り付けられたピストンロッド20
と、このピストンロッド20の下部に設けられた治具2
1とを備えており、この治具21に上パンチ6が取り付
けられている。
チホールドダウン機構は、ホールドダウン時の押し付け
力の向上を図っている外は前記単段式上パンチホールド
ダウン機構と同様である。
の上パンチホールドダウン機構を示す図である。
構では、上ラム22の下部に形成されたシリンダ23
と、外部よりシリンダ23の上部室に流体圧を供給−排
出するポート24と、シリンダ23の上部室に嵌挿され
たピストン兼上ばね受け25と、これに一体に設けられ
たロッド26と、シリンダ23の下部に取り付けられた
下ばね受け27と、ピストン兼上ばね受け25と下ばね
受け27間に介装されかつロッド26の周りにこれと同
心円状に配置された第1,第2の圧縮ばね28,29
と、前記ロッド26の下端部に取り付けられた治具30
とを備えており、この治具30の下部に上パンチ6が連
結されている。
ンチホールドダウン機構では、ポート24を通じてシリ
ンダ23の上部室に流体圧を供給し、ピストン兼上ばね
受け25を下降させ、第1,第2の圧縮ばね28,29
を圧縮させ、ピストン兼上ばね受け25によりロッド2
6および治具30を介して上パンチ6を所定位置まで、
つまり治具30について図9に仮想線で示す位置まで下
降させた状態で上ラム22および上パンチ6により原料
粉を加圧し、加圧完了後、第1,第2の圧縮ばね28,
29のばね圧によりホールドダウン時に押し付け力を加
えるようにしている。
に示す段付き成形品1を成形する場合には、フランジ部
3とボス部2の横方向の寸法及び厚さ方向の寸法の違い
から、各部のスプリングバック量が異なる。したがっ
て、例えば図5(A),(B)に示す粉末成形プレスで
は、ダイ4の中からフランジ部3の抜き出しが完了した
時点と、それ以前のフランジ部3がダイ4の中にあった
時点では、上パンチホールドダウン時の成形品に対する
押し付け力を減ずることが望ましい。しかし、前記従来
のいずれの方式においても、原料粉のスプリングバック
量や成形品の形状等の成形品の特性に合わせて、ホール
ドダウン時の成形品に対する押し付け力を適正に調整す
ることが困難であった。その結果、図5(B)に示すご
とく、ダイ4から抜き出した後の成形品1′の直角度が
低下する問題がある。
ドダウン機構および圧縮ばね式上パンチホールドダウン
機構とも、上パンチホールドダウン時の押し付け力を随
意に調整できないため、成形品によっては抜き出し後、
圧力破壊を生じる問題もある。
機構では、空気圧力または油圧力の設定ミスから、上,
下パンチを干渉させてしまい、金型の破損事故を起こす
問題もある。
て、上パンチの実際の作動を計測すると、図8の上段の
グラフに示すように、圧縮完了後、上パンチホールドダ
ウンで成形品を押し付けても、上パンチが取り付けられ
ている上ラムの駆動部が圧縮点より離れるにつれ、その
成形品固有のスプリングバックが生じ、その後上パンチ
はスプリングバック後の位置を保っている結果が得られ
ている。ここで、従来の上パンチホールドダウン機構で
は、成形品のスプリングバックの特性を殆どコントロー
ルせずに、自然現象のごとく取り扱っているため、成形
品の直角度と縦方向の寸法バラツキを減ずるには限界が
あり、成形品の固有のスプリングバックに対応できず、
寸法制度の高い成形品が得られない問題もある。
ルドダウン機構および圧縮ばね式上パンチホールドダウ
ン機構とも、構造が複雑で、さらには騒音の発生や油洩
れが発生する等の問題もあった。
決し、ホールドダウン時に原料粉の固有のスプリングバ
ック量、および成形品の形状に合わせて、成形品を適正
な押し付け力で加圧でき、流体圧力の設定ミスによる
上,下パンチの干渉,金型の破損事故を解消でき、上パ
ンチホールドダウン機構部分の構造の簡素化を図ること
ができ、さらには騒音の発生や油洩れ等の不具合をも解
消し得る粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パ
ンチの制御方法および制御装置を提供することにある。
め、本発明方法では粉末冶金法による成形品の上パンチ
ホールドダウンにおいて、ホールドダウン行程時の経過
時間または上パンチ駆動用のサーボモータの経過回転角
度と、上パンチの位置とをパラメータとする上パンチホ
ールドダウン作動曲線を、少なくとも原料粉の固有のス
プリングバック量と成形品の形状に適応するように設定
し、上パンチホールドダウン作動曲線からあらかじめ前
記ホールドダウン時の経過時間またはサーボモータの経
過回転角度と、これに対応する上パンチの目標位置とを
割り出しておき、ホールドダウン開始後、前記ホールド
ダウン時の経過時間またはサーボモータの経過回転角度
に対する上パンチの実位置を検出し、上パンチの実位置
と上パンチホールドダウン作動曲線から割り出した目標
位置との偏差値を求め、その偏差値に次の目標位置を加
算して制御値を演算し、演算された制御値に基づいて、
前記上パンチ駆動用のサーボモータに、上パンチの位置
を目標位置に一致させるべく制御信号を出力するように
したものである。
置では粉末冶金法による成形品の上パンチホールドダウ
ンにおいて、ホールドダウン行程時の経過時間または上
パンチ駆動用のサーボモータの経過回転角度と、上パン
チの位置とをパラメータとする上パンチホールドダウン
作動曲線を、少なくとも原料粉の固有のスプリングバッ
ク量と成形品の形状に適応するように設定し、この上パ
ンチホールドダウン作動曲線に基づいて出力するペース
演算部と、前記上パンチホールドダウン作動曲線からあ
らかじめホールドダウン時の経過時間またはサーボモー
タの経過回転角度と、これに対応する上パンチの目標位
置とを演算し、ホールドダウン開始後、上パンチの実位
置とあらかじめ割り出した目標位置との偏差値を求め、
その偏差値に次の目標位置を加算し、加算して求めた制
御値に基づいて、上パンチ駆動用のサーボモータに制御
信号を出力する上パンチ位置制御部と、上パンチの実位
置を検出し、上パンチ位置制御部に対して出力する上パ
ンチ位置検出部とを備えて構成したものである。
御部と、上パンチ位置検出部とを備えている。
ウン行程時の経過時間または上パンチ駆動用のサーボモ
ータの経過回転角度と、上パンチの位置とをパラメータ
とする上パンチホールドダウン作動曲線を、少なくとも
原料粉の固有のスプリングバック量と成形品の形状に適
応するように設定する。かかる上パンチホールドダウン
作動曲線の設定には、既知のデータや実験により求めた
データ等を用いて行う。
た上パンチホールドダウン作動曲線に基づいて、上パン
チ位置制御部に対して出力する。
演算部より上パンチホールドダウン作動曲線を入力し、
この上パンチホールドダウン作動曲線からあらかじめホ
ールドダウン時の経過時間またはサーボモータの経過回
転角度と、これに対応する上パンチの目標位置とを演算
しておく。そして、ホールドダウン開始後、上パンチの
実位置とあらかじめ割り出した目標位置との偏差値を求
める。さらに、前記偏差値に次の目標位置を加算し、目
標位置を演算する。ついで、加算して求めた制御値に基
づいて、上パンチ駆動用のサーボモータに制御信号を出
力する。
ンチの実位置を検出し、前記上パンチ位置制御部に対し
て出力する。
の固有のスプリングバック量と成形品の形状に適応する
上パンチホールドダウン作動曲線を設定し、ホールドダ
ウン時、前記上パンチホールドダウン作動曲線に基づい
て、上パンチ駆動用のサーボモータを制御するようにし
ているので、いかなる原料粉を用い、いかなる形状の成
形品を成形する場合にも、常にホールドダウン行程中の
押し付け力を適正に保つことができるので、抜き出し後
の成形品の変形,割れを防ぎ、かつ寸法精度の高い成形
品を得ることができる。
ールドダウン作動曲線を設定し、この上パンチホールド
ダウン作動曲線からあらかじめホールドダウン時の経過
時間または上パンチ駆動用のサーボモータの経過回転角
度に対する上パンチの目標位置を割り出す一方、上パン
チホールドダウン行程時の上パンチの実位置を検出し、
前記目標位置と実位置との偏差値を求め、次の目標位置
に偏差値を加算して修正し、その修正した制御値に基づ
いて上パンチ駆動用のサーボモータを制御するようにし
ているので、プログラム制御により上パンチホールドダ
ウン操作を行うことができるため、流体圧力の設定ミス
による上,下パンチの干渉,これに起因する金型の破損
等の事故を解消することができる。
ュータに、現在市販され、簡単に入手できるパーソナル
コンピュータよりのユーザパラメータを入力し、上パン
チ用の位置センサとを装備すればよく、上パンチホール
ドダウン機構部分を、従来の流体圧や圧縮ばねを利用し
た上パンチホールドダウン機構に比較してはるかに簡素
化できるし、騒音の発生や油洩れ等の不具合をも解消す
ることができる。
する。
ンチ制御方法を実施するための制御装置を備えた粉末成
形プレスの一例を示す側面図、図2は上パンチホールド
ダウン行程時の作動曲線を含む上パンチ作動曲線の一例
を示す図、図3は上パンチホールドダウン作動曲線の部
分の拡大図である。
ム31と、上パンチ駆動用のサーボモータ32と、これ
に連結された減速機33と、この減速機33に連結され
た主軸34と、この主軸34に連接されたコネクティン
グロッド35と、これに連結された上ラム36と、上ラ
ムガイド37と、前記上ラム36に取り付けられた上パ
ンチ38と、成形位置と成形品取り出し位置間を移動可
能に設置されたダイ39と、あらかじめ調整された位置
に固定の下パンチ40とを備えている。
を含む上パンチ制御装置は、ペース演算部42と、上パ
ンチ位置制御部43と、上パンチ位置検出部である上パ
ンチの位置センサ44とを装備している。なお、前記ペ
ース演算部42と上パンチ位置制御部43には、位置制
御コンピュータとして1台のパーソナルコンピュータ4
1を兼用してもよい。また、前記上パンチの位置センサ
44に代えて、この種粉末成形プレスではサーボモータ
32の回転角度を検出するためのエンコーダ45を用い
てもよい。
末冶金法により成形品1を成形するに当たって、この実
施例では図2に示すごとき上パンチ作動曲線46を設定
する。この上パンチ作動曲線46には、上パンチホール
ドダウン作動曲線47が含まれている。
ペース演算部42に原料粉の性質,容量,成形品の形
状,大きさ等のデータと、既知のデータまたは実験によ
り求めたデータと、上パンチ38のストロークと、成形
開始から上パンチ38の下死点を経て成形終了までの時
間またはサーボモータ32の回転角度とを入力すること
によって、比較的簡単に、しかも正確に設定することが
できる。
7の部分は、ホールドダウン行程時の経過時間またはサ
ーボモータ32の経過回転角度と、上パンチ38の位置
の外に、少なくとも原料粉の固有のスプリングバック量
と成形品の形状とに関するデータを入力して設定する。
この上パンチホールドダウン作動曲線47の部分では、
図3に示すように、上パンチホールドダウン行程時、上
パンチ38の下死点の延長線gに対して、上パンチ38
のストロークh′を微少量ずつ上昇させ、傾斜線iに沿
って制御する。つまり、原料粉のスプリングバック量お
よび成形品の形状等、成形品の特性に適応させて、上パ
ンチ38を下死点から徐々に上昇させ、上パンチホール
ドダウン時の成形品に対する押し付け力を徐々に減ずる
ようにする。
く設定した上パンチホールドダウン作動曲線47を含む
上パンチ作動曲線46を、上パンチ位置制御部43に対
して出力する。
ース演算部42より入力した上パンチ作動曲線46から
成形開始後の微少単位時間またはサーボモータ32の微
少単位回転角度に対する上パンチ38の位置を割り出
す。これの演算は、次の数1による。
上パンチ38の移動速度vは、次の数2により演算す
る。
の部分についても、前記上パンチ位置制御部43により
ホールドダウン時の経過時間またはサーボモータの経過
回転角度に対応する上パンチ38の目標位置を割り出し
ておく。
により上パンチ38の実位置を検出し、その検出値を上
パンチ位置制御部43にフィードバックする。
じめ割り出した成形開始後の経過時間またはサーボモー
タ32の経過回転角度に対する上パンチ38の目標位置
と、前記位置センサ44により検出した上パンチ38の
実位置との偏差値を求める。
偏差値に、次の目標位置を加算し、制御値を演算する。
さらに、前記制御値をサーボモータ32の回転速度に変
換し、その回転角度量を得るための電流または電圧の制
御信号に変換し、その制御信号をサーボモータ32に対
して出力し、サーボモータ32の回転速度を制御し、上
ラム35の移動量を介して上パンチ38の実位置を目標
位置に一致させる。
下死点に達するまで継続して実行する。
上パンチホールドダウン行程に入る。
パンチ38を上パンチホールドダウン作動曲線47に従
って、次のように操作する。
過時間またはサーボモータ32の経過回転角度に対する
上パンチ38の実位置を位置センサ44により検出し、
その検出値を上パンチ位置制御部43にフィードバック
する。
かじめ上パンチホールドダウン作動曲線47から割り出
した上パンチ38の目標位置と実位置との偏差値を求め
る。ついで、次の目標位置に前記偏差値を加算し、制御
値を演算する。そして、演算された制御値に基づいてサ
ーボモータ32の制御信号を演算し、その制御信号をサ
ーボモータ32に対して出力し、サーボモータ32を制
御する。
時において、原料粉の固有のスプリングバック量および
成形品の形状を含む成形品の特性に合わせて設定された
図3に示す上パンチホールドダウン作動曲線47に従っ
て、上パンチ38を徐々に上昇させ、押し付け力を漸減
して行く合理的なホールドダウン操作をプログラム制御
によって実行することができる。
ンサ44で直接検出する場合に限らず、サーボモータ3
2の回転角度を検出するエンコーダ45により実回転角
度を検出し、その検出値を上パンチ位置制御部43にフ
ィードバックし、上パンチ位置制御部43で前記実回転
角度から上パンチ38の実位置を演算するようにしても
よい。
部42で少なくとも原料粉の固有のスプリングバック量
および成形品の形状に適応するホールドダウン行程中の
経過時間またはサーボモータ32の経過回転角度と、上
パンチの位置とをパラメータとして、上パンチホールド
ダウン作動曲線47を設定し、ホールドダウン時、前記
上パンチホールドダウン作動曲線47に基づいて、サー
ボモータ32を制御するようにしているので、使用する
原料粉がいかなる性状のものでも、また成形品の形状が
いかなるものでも、常にホールドダウン行程時の押し付
け力を適正に保つことができ、したがって抜き出し後の
成形品の変形,割れを防ぐことができる外、寸法精度の
高い成形品を得ることができる。
ウン行程時において、前述のごとく上パンチホールドダ
ウン作動曲線47を設定し、この上パンチホールドダウ
ン作動曲線47からあらかじめホールドダウンホールド
時の経過時間またはサーボモータ32の経過回転角度に
対する上パンチ38の目標位置を割り出す一方、上パン
チ38の実位置を検出し、両者の偏差値を求め、次の目
標位置に偏差値を加算して修正し、このようにして求め
た制御値に基づいてサーボモータ32に制御信号を出力
し、サーボモータ32を制御するようにしているので、
プログラム制御により上パンチホールドダウン操作を行
うことができる結果、流体圧力の設定ミスによる上,下
パンチの干渉,これに起因する金型の破損事故等の不具
合を解消することができる。
コンピュータ41をペース演算部42と上パンチ位置制
御部43とに兼用し、これで十分機能を果たし得るの
で、前記パーソナルコンピュータ41と、上パンチ用の
位置センサ44とを装備するだけで実施し得るし、位置
センサ44に代えてサーボモータ32に常備のエンコー
ダ45を用いても実施できるので、従来の流体圧や圧縮
ばねを利用した上パンチホールドダウン機構に比較し
て、上パンチホールドダウン機構部分を大幅に簡素化で
きる外、騒音の発生や油洩れの発生等の不具合をも解消
することができる。
なくとも原料粉の固有のスプリングバック量と成形品の
形状に適応する上パンチホールドダウン作動曲線を設定
し、ホールドダウン時、前記上パンチホールドダウン作
動曲線に基づいて、上パンチ駆動用のサーボモータを制
御するようにしているので、いかなる原料粉を用い、い
かなる形状の成形品を成形する場合にも、常にホールド
ダウン行程時の押し付け力を適正に保つことができるの
で、抜き出し後の成形品の変形,割れを防ぎ、かつ寸法
精度の高い成形品を成形し得る効果がある。
チホールドダウン作動曲線を設定し、この上パンチホー
ルドダウン作動曲線からあらかじめホールドダウン時の
経過時間または上パンチ駆動用のサーボモータの経過回
転角度に対する上パンチの目標位置を割り出しておき、
ホールドダウン開始後、上パンチの実位置を検出し、前
記目標位置と実位置との偏差値を求め、次の目標位置に
偏差値を加算して修正し、その修正した制御値に基づい
て上パンチ駆動用のサーボモータを制御するようにして
いるので、プログラム制御により上パンチホールドダウ
ン操作を行うことができるため、流体圧力の設定ミスに
よる上,下パンチの干渉,これに起因する金型の破損事
故等を解消し得る効果がある。
ュータと、上パンチ用の位置センサとによっても、ある
いはパーソナルコンピュータと、上パンチ駆動用のサー
ボモータのエンコーダとを用いることによっても実施化
できるので、上パンチホールドダウン機構部分を、従来
の流体圧や圧縮ばねを利用した上パンチホールドダウン
機構に比較してはるかに簡素化できるし、騒音の発生や
油洩れ等の不具合をも解消し得る効果がある。
程時の経過時間または上パンチ駆動用のサーボモータの
経過回転角度と、上パンチの位置とをパラメータとする
上パンチホールドダウン作動曲線を、少なくとも原料粉
の固有のスプリングバック量と成形品の形状に適応する
ように設定し、この上パンチホールドダウン作動曲線に
基づいて出力するペース演算部と、前記上パンチホール
ドダウン作動曲線からあらかじめホールドダウン時の経
過時間またはサーボモータの経過回転角度と、これに対
応する上パンチの目標位置とを演算し、ホールドダウン
開始後、上パンチの実位置とあらかじめ割り出した目標
位置との偏差値を求め、その偏差値に次の目標位置を加
算し、加算して求めた制御値に基づいて、上パンチ駆動
用のサーボモータに制御信号を出力する上パンチ位置制
御部と、上パンチの実位置を検出し、上パンチ位置制御
部に対して出力する上パンチ位置検出部とを備えて構成
しており、これらペース演算部と上パンチ位置制御部と
上パンチ位置検出部との協働により、前記本発明方法を
的確に実施し得る効果がある。
法を実施するための制御装置を備えた粉末成形プレスの
一例を示す側面図である。
チ作動曲線の一例を示す図である。
図である。
の一例を示す図である。
で、(A)は上パンチホールドダウン行程時を示す図、
(B)は成形品を取り出した状態を示す図である。
ン機構を示す図である。
ダウン機構を示す図である。
末成形プレスによる成形過程を示す図である。
ンチホールドダウン機構を示す図である。
タ) 42 ペース演算部 43 上パンチ位置制御部 44 上パンチ用の位置センサ 45 サーボモータのエンコーダ 46 上パンチ作動曲線 47 上パンチホールドダウン行程時の上パンチ作動曲
線
Claims (2)
- 【請求項1】 粉末冶金法による成形品の上パンチホー
ルドダウンにおいて、ホールドダウン行程時の経過時間
または上パンチ駆動用のサーボモータの経過回転角度
と、上パンチの位置とをパラメータとする上パンチホー
ルドダウン作動曲線を、少なくとも原料粉の固有のスプ
リングバック量と成形品の形状に適応するように設定
し、上パンチホールドダウン作動曲線からあらかじめ前
記ホールドダウン時の経過時間またはサーボモータの経
過回転角度と、これに対応する上パンチの目標位置とを
割り出しておき、ホールドダウン開始後、前記ホールド
ダウン時の経過時間またはサーボモータの経過回転角度
に対する上パンチの実位置を検出し、上パンチの実位置
と上パンチホールドダウン作動曲線から割り出した目標
位置との偏差値を求め、その偏差値に次の目標位置を加
算して制御値を演算し、演算された制御値に基づいて、
前記上パンチ駆動用のサーボモータに、上パンチの位置
を目標位置に一致させるべく制御信号を出力することを
特徴とする粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上
パンチの制御方法。 - 【請求項2】 粉末冶金法による成形品の上パンチホー
ルドダウンにおいて、ホールドダウン行程時の経過時間
または上パンチ駆動用のサーボモータの経過回転角度
と、上パンチの位置とをパラメータとする上パンチホー
ルドダウン作動曲線を、少なくとも原料粉の固有のスプ
リングバック量と成形品の形状に適応するように設定
し、この上パンチホールドダウン作動曲線に基づいて出
力するペース演算部と、前記上パンチホールドダウン作
動曲線からあらかじめホールドダウン時の経過時間また
はサーボモータの経過回転角度と、これに対応する上パ
ンチの目標位置とを演算し、ホールドダウン開始後、上
パンチの実位置とあらかじめ割り出した目標位置との偏
差値を求め、その偏差値に次の目標位置を加算し、加算
して求めた制御値に基づいて、上パンチ駆動用のサーボ
モータに制御信号を出力する上パンチ位置制御部と、上
パンチの実位置を検出し、上パンチ位置制御部に対して
出力する上パンチ位置検出部とを備えて構成したことを
特徴とする粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上
パンチの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05341795A JP3551275B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05341795A JP3551275B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08225804A true JPH08225804A (ja) | 1996-09-03 |
JP3551275B2 JP3551275B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=12942271
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05341795A Expired - Lifetime JP3551275B2 (ja) | 1995-02-17 | 1995-02-17 | 粉末成形プレスのホールドダウン行程時の上パンチの制御方法および制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3551275B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005205420A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Mitsubishi Materials Techno Corp | 粉末成形装置。 |
US7520498B2 (en) * | 2003-05-23 | 2009-04-21 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet punch device, sheet processing device, image forming system, program, and recording medium |
US7901200B2 (en) | 2006-03-31 | 2011-03-08 | Tdk Corporation | Molding apparatus |
JP2015530260A (ja) * | 2012-10-01 | 2015-10-15 | ドアスト テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトDorst Technologies GmbH & Co. KG | セラミック粉末または金属粉末プレス機を制御する方法もしくはセラミック粉末または金属粉末プレス機 |
JP2021130117A (ja) * | 2020-02-19 | 2021-09-09 | トヨタ自動車株式会社 | サーボプレス装置の粉末成形方法 |
-
1995
- 1995-02-17 JP JP05341795A patent/JP3551275B2/ja not_active Expired - Lifetime
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