JPH08224742A - 樹脂製品成形装置 - Google Patents

樹脂製品成形装置

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JPH08224742A
JPH08224742A JP3230495A JP3230495A JPH08224742A JP H08224742 A JPH08224742 A JP H08224742A JP 3230495 A JP3230495 A JP 3230495A JP 3230495 A JP3230495 A JP 3230495A JP H08224742 A JPH08224742 A JP H08224742A
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JP
Japan
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resin
extruding
outer mold
mold
filling space
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JP3230495A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kamiguchi
聰 神口
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PLAN TEC KK
Original Assignee
PLAN TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業工程を単純化して成形作業の作業効率を高
めるとともに、生産効率を極めて高くすることができる
樹脂製品成形装置を提供する。 【構成】筒状に形成された外型枠1と、該外型枠1内に
挿入されこの外型枠1との間に樹脂の充填空間部4を形
成する内型枠2とが押出機3上に設置され、上記外型枠
1の上端部内面には止め溝112が形成され、上記内型
枠2の上端部外面には、先端が前記外型枠1に内接し、
外型枠1に対する内型枠2の位置決めを行う突起峰22
が形成され、一方、上記押出機3には、上記内型枠2を
外型枠1から押し出す第1押出部材34が設けられると
ともに、前記充填空間部4に成形された樹脂硬化体を押
し出す第2押出部材5が設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂を素材として中空
状の長尺体を成形する成形装置に関し、例えば、熱硬化
性樹脂を素材とする樹脂パイプの成形に利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来から使用されている熱硬化
性樹脂を用いた樹脂パイプの成形方法のうち、外型枠内
に芯金(内型枠)を挿入し、両者によって形成された円
筒形の空間部に、熱硬化性樹脂を注入した後、加熱して
硬化させる方法を、従来技術の代表として説明する。
【0003】図7及び図8は、従来から使用されていた
樹脂パイプ成形用型枠の概略図であり、図9及び図10
は、その成形工程を示すフローチャートである。
【0004】図7において、aは円筒状の外型枠であ
り、該外型枠aは、縦方向に2分割された外型枠本体a
1、a1で構成されている。外型枠本体a1、a1の合
わせ面には図8に示すフランジa2がそれぞれ形成され
ている。
【0005】また、これら外型枠本体a1、a1は上下
にも分割されており、上下の合わせ面に連結フランジa
3がそれぞれ形成されている。
【0006】上記外型枠本体a1、a1の下端には底フ
ランジa4が形成され、該底フランジa4が底盤bに適
宜な固定手段により固定されている。
【0007】前記底盤bは、上記フランジa4と固定さ
れて外型枠aの底部を形成するもので、この底盤bに
は、後述する芯金cと嵌合する凹部b1が形成されると
ともに、樹脂注入管b2が設けられている。
【0008】上述した外型枠a内には芯金cが挿入され
る。芯金cは、外型枠aとの間に円筒形の充填空間部d
を形成するためのもので、その周面の一部に上端から下
端の縦方向に切欠c1が形成され、平面視が略C状に形
成された弾性体である。
【0009】前記切欠c1は、上端から下端にかけて切
欠幅が漸次幅狭になされた楔状に形成されている。
【0010】前記芯金cの上端には、複数の吊金具c2
が連設されている。
【0011】そして、前記芯金cの切欠c1には楔eが
嵌入配置される。この楔eは、前記切欠c1に配置さ
れ、前記芯金cとで円筒形を構成する楔本体e1と、楔
本体e1の背面に設けられ切欠c1を形成する両端縁内
面と密接する裏金e2と、楔本体e1の上端に形成され
たストッパe3とで構成されている。
【0012】また、前記凹部b1との間で、外型枠aと
芯金cとを同心円状に配置し固定するために、複数の脚
f1を配した位置決め具fが、外型枠a及び芯金cの上
端に着脱自在に配置されている。
【0013】次に、図9及び図10に示す成形工程にお
いて、まず、ステップS21で取付台上に芯金cを水平
に固定する。この後、該芯金cの切欠c1に楔eのスト
ッパe3を油圧装置で押しながら該楔eを嵌入する(ス
テップS22)。これにより楔eが芯金cの切欠c1を
押拡げながら該切欠c1に嵌入配置され、これら芯金c
と楔eとで完全な円筒形を形成する。
【0014】一方、組立が完了した外型枠aを底盤b上
に垂直に取付け(ステップS23)た後、芯金cを外型
枠a内に挿入し、凹部b1と位置決め具fとにより、芯
金cを外型枠aの中心部に位置決め保持する(ステップ
S24)。
【0015】以上の作業により、型枠組立作業が完了す
るが、この間の各動作は全てホイストを操作して行われ
る。
【0016】次に、樹脂注入管b2から熱硬化性の樹脂
rを圧入すれば、樹脂rは、充填空間部d内の空気を排
出しながら上昇してゆく(ステップS25)。この間の
樹脂rの注入圧力による漏洩に対しては、外型枠本体a
1相互間は合せフランジa2及び連結フランジa3によ
る締付力で、また、外型枠aと底盤bとの間は底フラン
ジa4と底盤bとの締付力で対処し、芯金cと楔本体e
1との接合部は、楔eの圧入による相互の反揆力と裏金
e2の支援により防止を図っている。
【0017】そして、外型枠aの上端まで樹脂rの注入
が終ると、蒸気等の加熱手段により全体を加熱し(ステ
ップS26)、この加熱により樹脂rは数十分で硬化し
(ステップS27)、その後は大気温度で除冷される
(ステップS28)。
【0018】冷却が終れば、硬化した樹脂硬化体を包む
外型枠aと芯金cとを底盤bから取外して(ステップS
29)、ホイストで取付台上に水平に固定する(ステッ
プS30)。
【0019】一般に、樹脂類は硬化中にその体積を収縮
させる性質があるために、硬化した樹脂硬化体は、外型
枠aから剥離して芯金cを強く抱き込む結果となる。
【0020】従って、芯金cの一端を油圧装置で押せ
ば、芯金cは硬化した樹脂硬化体と共に、位置決め具f
を伴って、外型枠aから押出される(ステップS3
1)。
【0021】続いて、合せフランジa2を解放して外型
枠aを2分割して取外すとともに、樹脂硬化体に抱き込
まれた芯金cから位置決め具fを取除き、この芯金cを
ホイストで取付台に固定する(ステップS32、S3
3)。この後、油圧装置により芯金cから楔eを押出せ
ば、芯金cは、自らの弾性により内側に収縮して、樹脂
硬化体と分離される(ステップS34)。
【0022】そこで、吊金具c2をホイストで吊り、樹
脂硬化体内から芯金cを抜取れば、樹脂パイプの製作が
完了する(ステップS35)。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の成形方
法では、ステップS21、S24、S30、S33等で
行う場所移動や取付姿勢変更など、また、ステップS2
2、S23、S24で行う型枠の組立、及びステップS
29、S32、S34で行う型枠の分解というように、
多くの作業が必要になり、工程上の無駄があった。その
ために、余分な設備と作業面積を必要とし、かなりの労
力を費やしていた。
【0024】また、移動や押出作業あるいは型枠の分解
作業中に、製品表面に直接外力が加わり、製品を破損す
る可能性があった。
【0025】さらに、樹脂パイプは、その径に対して長
さが長い長尺物であるために、型枠を縦横に分割したこ
とによる型枠の強度及び剛性の低下が影響して、製品の
形状や寸法精度を安定させることが困難であるだけでな
く、硬化時の樹脂の収縮により、製品の厚みが変化した
り、不規則な空隙を生ずることがあった。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
樹脂製品成形装置は、筒状に形成された外型枠と、該外
型枠内に挿入されこの外型枠との間に樹脂の充填空間部
を形成する芯金とが押出機上に設置され、上記外型枠の
上端部内面には凹部が形成され、上記芯金の上端部外面
には、先端が前記外型枠に内接し、外型枠に対する芯金
の位置決めを行う突片が形成され、一方、上記押出機に
は、上記芯金を外型枠から押し出す第1押出手段が設け
られるとともに、前記充填空間部に成形された樹脂硬化
体を押し出す第2押出手段が設けられたものである。
【0027】本発明の請求項2記載の樹脂製品成形装置
は、前記第1押出手段は、前記芯金の下端を先端部で支
持し、上方に移動自在に設けられた第1押出部材及び駆
動装置で構成され、前記第2押出手段は、前記第1押出
部材に摺動自在に設けられ、前記充填空間部の底部を形
成する第2押出部材と、前記第1押出部材の上方への移
動に追従して第2押出部材を上方に移動させる追従手段
とで構成され、追従手段は第1押出部材の上方への移動
に対して第2押出部材を追従させるように構成されてい
る。
【0028】
【作用】本発明の請求項1及び2記載の樹脂製品成形装
置によれば、押出機上に外型枠を取付けるとともに、こ
の外型枠内に突片で位置決めしながら芯金を取付け、こ
れら外型枠と芯金との間に形成された充填空間部に樹脂
を充填して硬化させた後、第1押出部材により外型枠の
凹部に充填された樹脂の抵抗を利用して芯金のみを押し
出し、この後、第2押出部材により樹脂硬化体を取り出
す。
【0029】請求項2記載の樹脂製品成形装置によれ
ば、第1押出部材の上方への移動に対して追従手段によ
り第2押出部材を追従させるように構成し、第1押出部
材のみの移動と、第1押出部材の移動に追従する第2押
出部材の移動とを可能にする。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0031】図1は、本発明に係る樹脂製品成形装置の
概略構成を示す縦断面図であり、図2は該成形装置上部
の概略構造を示す平面図である。なお、本例では樹脂パ
イプを成形する成形装置を例に採って説明する。
【0032】図1及び図2において、1は上下が開放さ
れ上端より下端が僅かに細くなった抜き勾配を有する円
筒形の外型枠である。
【0033】外型枠1内には、上下が開放され該外型枠
1と同様の抜き勾配を有する円筒形の芯金(内型枠)2
が外型枠1と所定の間隔を隔てて挿入されており、上記
外型枠1と芯金2との間は、若干の勾配を有する略円筒
形の充填空間部4が形成されている。
【0034】前記外型枠1は、通常、製品長さによって
長手方向に適宜分割されることが多く、本例では、上部
型枠11と、中部型枠12と、下部型枠13とに3分割
されたものを示す。
【0035】上記上部型枠11の上部は、下方から注入
された樹脂Rが溢れ出るのを防ぐ樹脂溜になる逆円錐状
の拡大部111が形成されるとともに、その内面下部に
は断面が台形に形成された環状の止め溝(凹部)112
が上下に複数本水平に刻み込まれている。上部型枠11
の下端には、中部型枠12との連結フランジ113が形
成されている。
【0036】前記中部型枠12の上下両端には、前記上
部型枠11及び下部型枠13との連結用の上フランジ1
21及び下フランジ122が形成されている。
【0037】前記下部型枠13は、その上端に前記中部
型枠12との連結用の結合フランジ131が形成される
とともに、その周面中間部に樹脂Rを圧入する樹脂注入
管132が連結されている。
【0038】また、前記下部型枠13の下端内面には、
後述する2次押出板5を保持する逆円錐形の受部133
が形成されている。
【0039】前記芯金2は、上述の抜き勾配を有する中
空円筒形の芯金本体21と、該芯金本体21の上部周面
から図2に示すように放射状に突出した複数の鋭角な突
起峰(突片)22とを備え、前記芯金本体21の上端に
吊金具23が連設されている。
【0040】前記芯金本体21の下端内面側は、円錐状
の切欠が形成されており、この切欠部が後述するジャッ
キ装置34の突起体342との嵌合部24になされてい
る。
【0041】前記突起峰群22は、前記止め溝112よ
りやや下方から上部型枠11の上端よりやや上方までの
長さを有するとともに、その先端が上部型枠11の内面
と接し、各突起峰22を上部型枠11に内接させて配置
することで、外型枠1に対する芯金2の位置決めを行う
ように構成されている。
【0042】このように構成された外型枠1及び芯金2
は押出機3上に設置される。
【0043】押出機3は、上端に取付フランジ31が形
成されたハウジング32と、該ハウジング32内に配置
されたピストン部33及び該ピストン部33上部から突
出した第1押出部材であるジャッキ装置34とから構成
されている。
【0044】前記取付フランジ31は、その上面内側に
前記外型枠1の下端が設置され、例えば、前記下フラン
ジ122と結合フランジ131との連結部と、上記取付
フランジ31とに亘ってネジ棒を貫通配置し、該ネジ棒
をボルトで固定することで、外型枠1をハウジング32
上に安定的に配置している。なお、上記固定手段はネジ
棒及びボルトに限るものでない。
【0045】前記ジャッキ装置34の先端部341の上
面には円錐形の突起体342が形成され、この突起体3
42の傾斜面が前記芯金本体21の嵌合部24に嵌合さ
れ、外型枠1に対して位置決めされた芯金2を支持して
いる。
【0046】前記ピストン部33と先端部341とを連
結する部分は、先端部341よりも小径の頸部343に
形成されており、この頸部343に2次押出板(第2押
出部材)5が摺動自在に設けられている。
【0047】2次押出板5は、前記頸部343により中
央を貫通された裁頭逆円錐形に形成されており、その上
縁部が外型枠1に内接し、傾斜面は前記受部133に支
持されている。
【0048】このように構成されたジャッキ装置34
は、油圧装置6によりピストン部33を上方に移動させ
ることで、上方に押し出され、先端部341で芯金2を
上方に押し出す。この際、2次押出板5は、頸部343
を摺動するのでジャッキ装置34とともに、上方に押し
出されることがなく、外型枠1の下端の受部133に支
持された状態を保持する。
【0049】ここで、2次押出板5の下方の頸部343
に、図1において二点鎖線で示すスペーサ7(追従手
段)を嵌め込み、前記ジャッキ装置34を上方に押し出
すと、該ジャッキ装置34とともに2次押出板5も上方
に押し出される。
【0050】上記スペーサ7は、前記2次押出板5が配
置された部分を除く頸部343の露出周面と同じ高さを
有し、例えば半円状に2分割されている。
【0051】また、前記外型枠1及び芯金2の上方に
は、外型枠1及び芯金2の取付け・取外しや、成形され
た樹脂パイプ等の運搬用として、ウインチ7が設けられ
ている。
【0052】次に、上述のように構成された成形装置に
より樹脂パイプを成形する成形工程を図3及び図4のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0053】まず、ウインチ8により押出機3上に外型
枠1を垂直に組立てた後(ステップS1)、吊金具23
を吊って芯金2を外型枠1内に挿入すれば(ステップS
2)、芯金本体21の下端の嵌合部24が突起部342
に嵌る。この際、芯金本体21の上部は、複数の突起峰
22が上部型枠11に内接して支持されるため、芯金2
は外型枠1の中心部に自動的に固定されることになる。
【0054】この状態で、熱硬化性の樹脂Rを、樹脂注
入管132を通じて充填空間部4内に圧入すれば、樹脂
Rは、充填空間部4内の図示しない補強繊維等に含まれ
る空気を排除しながら、下部型枠13及び中部型枠12
を経て上昇し、図5に示すように、拡大部111の上端
付近に到達する(ステップS3)。
【0055】樹脂Rの注入が終れば、蒸気等の加熱手段
により全体を加熱すると(ステップ4)、内部の樹脂R
は数十分間で硬化して樹脂硬化体HRとなり(ステップ
S5)、その後は大気温度により徐冷される(ステップ
S6)。
【0056】ここで、上述のステップS5及びS6での
硬化及び冷却中には、注入された樹脂Rは収縮する傾向
があり、特にフェノール樹脂の硬化反応時には水や水蒸
気を発生して収縮する度合が高いので、拡大部111に
貯留された樹脂Rが押し湯効果を発揮して収縮分を補う
ので、不規則な空隙の発生を防止している。
【0057】そして、冷却が終れば、押出機3によって
ジャッキ装置34で芯金2を押し出す。詳しくは、油圧
装置6によりピストン部33及びジャッキ装置34を上
方に押し出すと、先端部341に支持された芯金2が、
突起峰22に接する樹脂硬化体HRの上部に複数の亀烈
を生させながら単独で押し出される(ステップS7)。
この際、樹脂硬化体HRは、外型枠1の止め溝112部
に形成された突出部の抵抗により、頸部343を摺動す
る2次押出板5と共に現位置に止る。
【0058】そこで、ウインチ8で吊金具23を吊って
芯金2を樹脂硬化体HRから抜取る(ステップS8)。
【0059】次に、ジャッキ装置34を下降させる(ス
テップS9)、これにより頸部343には、2次押出板
5の下方に空間が生じ、該空間に二点鎖線で示す半割状
のスペーサ7を2個嵌め込み、図示しないバネリング等
の固定具で頸部343に配置する(ステップS10)。
【0060】続いて、ジャッキ装置34を再上昇させる
ことで、今度は、ジャッキ装置34とともに、スペーサ
7を介して2次押出板5が上昇し、樹脂硬化体HRを押
し上げる。この際、樹脂硬化体HRからは前工程で芯金
2が抜取られており、樹脂硬化体HR上部は突起峰群2
2により複数の亀烈を生じているために、図6に示す如
く止め溝112との噛合が外れて、変形可能な内側に屈
曲するとともに、硬化時の収縮により外型枠1から剥離
する傾向があるため、図6に二点鎖線で示すように外型
枠1から離脱し上昇する。
【0061】そこで、樹脂硬化体HRをウインチ8で抜
取り(ステップS12)、図6に一点鎖線で示すカット
ラインC−Cから上方の部分を切断する(ステップS1
3)ことにより、所定寸法の樹脂パイプ成形が完了す
る。
【0062】なお、本例では、熱硬化性の樹脂により樹
脂パイプを成形するものを例に採って説明したが、樹脂
は熱可塑性のものでもよいし、樹脂パイプに限らず、中
空状の長尺体であれば、その断面形状に係わらず成形す
ることができる。例えば、断面四角形の筒体や、内周面
が円形で外周面が四角形の筒体の成形なども可能であ
る。
【0063】また、止め溝112は、断面が台形であ
り、上部型枠11の内面に円周に沿って3本刻まれてい
るものを示したが、樹脂硬化体HRの上昇圧力に耐える
抵抗を有すれば、断面は如何なる形状でもよく、本数は
いくらでもよく、断続的なものでもよい。
【0064】突起峰22は、放射状に6個配置したもの
を図示したが、3個以上で中心位置を保持できればよ
い。
【0065】ジャッキ装置34の突起体342を円錐形
とし、2次押出板5を裁頭円錐形の物で説明したが、機
能を満足すれば、形状を変えても差支えない。
【0066】また、頸部343の断面形状も円形に限ら
ず、該頸部343の断面形状に応じてスペーサ7の形状
を決定すれば良い。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1及
び2記載の樹脂製品成形装置によれば、押出機上に外型
枠と芯金とを取付け、これら外型枠と芯金との間に形成
された充填空間部に樹脂を充填して硬化させた後、第1
押出部材により外型枠の凹部に充填された樹脂の抵抗を
利用して芯金のみを押し出し、この後、第2押出部材に
より樹脂硬化体を取り出すことで、従来のものに比べ
て、型枠の組立や分解及び移動作業を最小限に抑えるこ
とができ、作業工程を単純化して成形作業を効率よく行
うことができる。また、所要設備や作業面積が少ないこ
とと相まって、余分な労力を節減できるので、生産効率
を極めて高くすることができる。さらに、製作工程の途
中で、剥き出しのパイプに直接外力が加わらないので、
製品が損傷することがない。
【0068】また、請求項2記載の樹脂製品成形装置に
よれば、第1押出部材の上方への移動に対して追従手段
により第2押出部材を追従させるように構成したこと
で、同一の駆動装置で第1押出部材と第2押出部材とを
上方に移動させることができ、装置の構成を簡単にでき
るとともに、コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂製品成形装置の概略構成を示
す縦断面図である。
【図2】本発明に係る樹脂製品成形装置の上部の概略構
成を示す平面図である。
【図3】本発明に係る樹脂製品成形装置による成形手順
を示すフローチャート図である。
【図4】本発明に係る樹脂製品成形装置による成形手順
を示すフローチャート図である。
【図5】図2におけるA−A断面図である。
【図6】樹脂硬化体の押出時の状態を示す説明図であ
る。
【図7】従来の樹脂パイプ成形装置の概略構造を示す縦
断面図である。
【図8】従来の樹脂パイプ成形装置の概略構造を示す平
面図である。
【図9】従来の樹脂パイプ成形装置による成形手順を示
すフローチャートである。
【図10】従来の樹脂パイプ成形装置による成形手順を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 外型枠 112 止め溝(凹部) 2 芯金(内型枠) 22 突起峰(突片) 3 押出機 34 ジャッキ装置(第1押出部材) 4 充填空間部 5 2次押出板(第2押出部材) 7 スペーサ(追従手段) R 樹脂 HR 樹脂硬化体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に形成された外型枠と、該外型枠内
    に挿入されこの外型枠との間に樹脂の充填空間部を形成
    する内型枠とが押出機上に設置され、上記外型枠の上端
    部内面には凹部が形成され、上記内型枠の上端部外面に
    は、先端が前記外型枠に内接し、外型枠に対する内型枠
    の位置決めを行う突片が形成され、一方、上記押出機に
    は、上記内型枠を外型枠から押し出す第1押出手段が設
    けられるとともに、前記充填空間部に成形された樹脂硬
    化体を押し出す第2押出手段が設けられたことを特徴と
    する樹脂製品成形装置。
  2. 【請求項2】 前記第1押出手段は、前記内型枠の下端
    を先端部で支持し、上方に移動自在に設けられた第1押
    出部材及び駆動装置で構成され、前記第2押出手段は、
    前記第1押出部材に摺動自在に設けられ、前記充填空間
    部の底部を形成する第2押出部材と、前記第1押出部材
    の上方への移動に追従して第2押出部材を上方に移動さ
    せる追従手段とで構成され、追従手段は第1押出部材の
    上方への移動に対して第2押出部材を追従させるように
    構成された樹脂製品成形装置。
JP3230495A 1995-02-21 1995-02-21 樹脂製品成形装置 Pending JPH08224742A (ja)

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