JPH08224509A - ポンプディスペンサ−およびその組立方法 - Google Patents

ポンプディスペンサ−およびその組立方法

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JPH08224509A
JPH08224509A JP7339977A JP33997795A JPH08224509A JP H08224509 A JPH08224509 A JP H08224509A JP 7339977 A JP7339977 A JP 7339977A JP 33997795 A JP33997795 A JP 33997795A JP H08224509 A JPH08224509 A JP H08224509A
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cylinder
nozzle
cover
nozzle base
valve housing
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JP7339977A
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Tetsuya Tada
哲也 多田
Atsushi Tada
篤 多田
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Canyon Corp
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Canyon Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1052Actuation means
    • B05B11/1056Actuation means comprising rotatable or articulated levers
    • B05B11/1057Triggers, i.e. actuation means consisting of a single lever having one end rotating or pivoting around an axis or a hinge fixedly attached to the container, and another end directly actuated by the user

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンがトリガ−に連動して水平方向に往
復動する構成のもとで、カバ−以外の構成部材をユニッ
ト化して、カバ−のカスタムデザインの多様化に対応す
る。 【構成】 カバ−16をサイドから押込んでインナ−アッ
センブリ−52( カバ−以外の構成部材のユニット)に被
着することとしている。カバ−16は3ヶ所でインナ−ア
ッセンブリ−52に固定される。つまり、ノズルベ−ス上
面の嵌合突起42-2に嵌合可能な嵌合孔16-1がカバ−16の
天井上面に形成されている。また、対向する一対の係合
片12-5、38 が、シリンダの下面、バルブハウジングの上
面にそれぞれ設けられ、これらの係合片12-5、38 の隙間
に係合される係合片16-3がカバ−下端に形成されてい
る。さらに、水平方向の係合溝42-3がノズルベ−スの嵌
合突起42-2の後方でノズルベ−ス上面に形成され、この
係合溝42-3に係合される係合突起16-2がカバ−16の天井
内面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トリガ−の揺動
に連動したピストンの往復動によって、容器内の液体を
シリンダ内に吸上げ、加圧して流出させるポンプディス
ペンサ−およびその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フロンガスによるオゾン層の破壊という
環境問題から、フロンガスを使用せず、トリガ−の揺動
に連動したピストンの往復動で液体を加圧し流出させる
ポンプディスペンサ−が注目されている。
【0003】この種のポンプディスペンサ−は、流出さ
れるべき液体の収納された容器の口部にボトルキャップ
によって装着される。トリガ−が、たとえばカバ−に、
枢着され、リタ−ンばねの偏倚力に抗したトリガ−の牽
引に連動して、ピストンがシリンダ内の押込み位置(内
方位置)に動かされる。
【0004】ここで、トリガ−の牽引力を除けば、リタ
−ンばねの偏倚力によって、トリガ−はその初期位置
(外方位置)に戻され、トリガ−の動きに連動してピス
トンも初期位置に戻される。そして、ピストンが押込み
位置(内方位置)から初期位置に戻されると、シリンダ
が負圧化される。
【0005】たとえば、カバ−は、前面、下面で開口し
た断面略U字形を持つ中空形状に成形され、シリンダは
カバ−と一体成形され、バルブハウジングがカバ−に下
方から嵌合、固定されている。そして、シリンダへの液
体の流入を制御する一次弁が、シリンダからの液体の流
出を制御する二次弁が、シリンダへの液体の流入路、シ
リンダからの液体の流出路にそれぞれ配設されており、
シリンダが負圧化されると、一次弁は開放され、二次弁
は閉じられる。
【0006】シリンダの負圧化によって容器内の液体
は、シリンダ内の残存空気を排除しながらサクションチ
ュ−ブ、一次弁を経てシリンダ内に吸上げられる。その
後、トリガ−がリタ−ンばねの偏倚力に抗して牽引され
ると、ピストンが押込まれてシリンダ内の液体を加圧
し、加圧液は二次弁を開放してシリンダから流出する。
加圧液は二次弁を経て流出路を流れ、流出路の先端に取
付けられたノズルのオリフィス(流出孔)から流出す
る。
【0007】なお、最近では、リサイクルを考慮して、
リタ−ンばねを含めて、カバ−、トリガ−、ピストン、
シリンダ、バルブハウジング、ボトルキャップ等の構成
部材はいずれもプラスチックスから射出成形されてい
る。
【0008】ノズル、トリガ−が外部に露出することは
避けられない。しかし、ピストン、シリンダ、バルブハ
ウジング等の比較的大きな構成部材はカバ−によってほ
ぼ覆われるため、カバ−のデザインによって、ポンプデ
ィスペンサ−自体のデザインがほぼ決定される。
【0009】通常、ポンプディスペンサ−は、消費者で
なく、まず、洗剤業者等に販売される。それから、洗剤
業者等の用意した洗剤、シャンプ−、消毒液等の液体の
満たされた容器の口部に、洗剤業者等によって、ポンプ
ディスペンサ−が装着され、ポンプディスペンサ−、容
器の組合わせとして、最終的に、消費者に販売されてい
る。
【0010】なお、サクションチュ−ブがバルブハウジ
ングの下端に嵌合、固定されて最終製品のポンプディス
ペンサ−が完成する。しかし、容器の高さによって異
なる長さのサクションチュ−ブが利用されること、サ
クションチュ−ブを装着すると、ポンプディスペンサ−
の全長が長くなり、洗剤業者等への搬送において不利で
あるため、サクションチュ−ブを外したままポンプディ
スペンサ−を搬送し、洗剤業者等がサクションチュ−ブ
を組込んでもよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カバ−
のデザインによって、ポンプディスペンサ−自体のデザ
インがほぼ決定されている。そして、洗剤業者等の要求
に応じて種々のデザインのカバ−が作られている。
【0012】米国特許第 4,911,361号、第 4,940,186
号、第 4,953,791号(いずれも発明者:多田篤)におい
ては、ピストン、ノズルキャップ、シリンダ、トリガ−
をインナ−アッセンブリ−として予めユニット化したポ
ンプディスペンサ−およびその組立方法が開示されてい
る。そして、このインナ−アッセンブリ−の上にカバ−
を、下にボトルキャップ、パッキン(シ−リングカラ
−)を配列し、カバ−に対してボトルキャップ、パツキ
ンを相対的に押圧し、インナ−アッセンブリ−を挟んで
カバ−下端にボトルキャップ、パッキンを嵌合、係止し
て、インナ−アッセンブリ−、ボトルキャップ、シ−リ
ングカラ−をカバ−に組込んでいる。
【0013】上記米国特許に開示するポンプディスペン
サ−では、以下のような利点がある。 インナ−アッセンブリ−が共通化できる。 洗剤業者等の要求するデザイン(カスタムデザイン)
のカバ−を、共通化したインナ−アッセンブリ−に被覆
すればよく、カスタムデザインの多様化に十分応じられ
る。
【0014】インナ−アッセンブリ−に上からカバ−
を、下からボトルキャップ、シ−リングカラ−に装着す
るだけでポンプディスペンサ−が組立てられ、組立に高
度の技術を要しないため、発展途上国でのノックダウン
方式の組立てが可能となる。 インナ−アッセンブリ−の共通化による量産によっ
て、インナ−アッセンブリ−、つまりは、ポンプディス
ペンサ−が安価に生産できる。
【0015】しかしながら、ボトルキャップ、パッキン
(シ−リングカラ−)はインナ−アッセンブリ−として
組込まれておらず、カバ−以外の全ての構成部材をイン
ナ−アッセンブリ−としてユニット化しているものでな
い。そのため、インナ−アッセンブリ−にカバ−を組込
むだけでなく、ボトルキャップ、パッキンの組込みがが
別途必要とされる。
【0016】このように上記米国特許は、カバ−以外の
全ての構成部材をインナ−アッメンブリ−としてユニッ
ト化しているものでなく、この点で完全ではない。しか
し、カバ−以外の構成部材のユニット化という思想自体
は、カバ−のカスタムデザインの多様化に対応できると
ともに、組立てが容易となる大きな利点がある。
【0017】また、米国特許第 5,156,304号(発明者:
バテガゾレ) では、カバ−を除く全ての構成部品をイン
ナ−アッセンブリ−としてユニット化しているのに加え
て、一方向からの押込みだけで、インナ−アッセンブリ
−の組立て、インナ−アッセンブリ−へのカバ−の被着
を可能としたポンプディスペンサ−を開示している。そ
して、このポンプディスペンサ−によれば、上記米国特
許第 4,911,361号、第4,940,186号、第 4,953,791号と
同様に、カバ−のカスタムデザインの多様化に対応でき
るとともに、組立てが容易となる大きな利点がある。
【0018】ところで、一般のポンプディスペンサ−で
は、シリンダはカバ−と一体化されてほぼ水平に配置さ
れ、トリガ−の牽引に連動したピストンがこの水平なシ
リンダ内で往復動している。つまり、ピストンは水平方
向に往復動している。これに対して、上記米国特許第
4,911,361号、第 4,940,186号、第 4,953,791号(発明
者:多田篤)のポンプディスペンサ−では、垂直方向に
シリンダを設け、このシリンダにトリガ−を係合し、ト
リガ−の揺動に連動してシリンダを上下方向に往復動さ
せている。また、米国特許第 5,156,304号(発明者:バ
テガゾレ)では、垂直方向にシリンダを設け、このシリ
ンダ内にピストンを収納し、トリガ−の揺動に連動して
ピストンを上下方向に往復動させている。
【0019】このように、上記4件の米国特許のポンプ
ディスペンサ−においては、トリガ−の揺動をシリンダ
(米国特許第 4,911,361号、第 4,940,186号、第 4,95
3,791号の場合)またはピストン(米国特許第 5,156,30
4号の場合)のいずれも垂直な往復動に変換しており、
トリガ−の揺動をピストンの水平な往復動に変換する従
来の方式と大きく異なる。そのため、消費者(使用者)
に使用上の違和感を与えている。
【0020】また、シリンダを垂直方向に往復動させる
ポンプディスペンサ−(米国特許第4,911,361号、第 4,
940,186号、第 4,953,791号)においては、シリンダの
下端部がシ−リングカラ−に摺接している。そのため、
ポンプディスペンサ−を立てて使用する場合は問題ない
が、横にして使用すると、シリンダの下端部、シ−リン
グカラ−が液体に浸されるため、可動のシリンダの下端
部と固定のシ−リングカラ−との間から液漏れの虞れが
あり、液密の確保が難しい。
【0021】他方、ピストンを垂直方向に往復動させる
ポンプディスペンサ−(米国特許第5,156,304号)にお
いては、トリガ−の揺動をピストンの垂直運動に変換す
る構成が複雑化する傾向にある。また、ピストンのスト
ロ−クを大きくすることが難しく、単位ストロ−ク当た
りの流出量を大きく設定できない。
【0022】これに対して、トリガ−に連動してピスト
ンを水平方向に往復動させる通常のポンプディスペンサ
−においては、液密上の問題もなく、トリガ−の揺動を
ピストンの垂直運動に変換する構成も複雑化せず、さら
に、大きな流出量の設定も難しくない。そのため、この
種の通常のポンプディスペンサ−において、カバ−以外
の構成部材をユニット化してカバ−を被着するポンプデ
ィスペンサ−が望まれているにも拘らず、適切なものは
いまだ提供されていない。
【0023】この発明は、ピストンがトリガ−に連動し
て水平方向に往復動する通常の構成を採用しながらも、
カバ−のカスタムデザインの多様化に対応できるポンプ
ディスペンサ−の提供を目的としている。
【0024】また、この発明は、カバ−のカスタムデザ
インの多様化に対応できるとともに、ノックダウン方式
での生産に適したポンプディスペンサ−の組立方法の提
供を目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】カバ−の下端にインナ−
アッセンブリ−を介在してボトルキャップ、パッキンを
装着させる従来の構成では、つまり、カバ−を下に押圧
してインナ−アッセンブリ−に被着させながらカバ−下
端にボトルキャップ、パッキンを取付ける構成では、ボ
トルキャップ、パッキンがインナ−アッセンブリ−に組
込むことが難しいことに留意し、発明者は他の方式を模
索した。
【0026】そして、上記目的を達成するためにこの発
明では、カバ−を下方に押圧する方式に代えて、水平方
向の押力のもとで、カバ−を横から押込んでインナ−ア
ッセンブリ−に被着する方式を採用し、それによって、
カバ−を除く全ての構成部材のユニット化を可能として
いる。
【0027】たとえば、カバ−は3ヶ所でインナ−アッ
センブリ−に固定される。つまり、ノズルベ−ス上面
に嵌合突起が形成されるとともに、この嵌合突起の嵌合
可能な嵌合孔がカバ−の天井上面に形成されている。 水平方向にのびた対向する係合片がシリンダの下端、
バルブハウジングの上端にそれぞれ設けられ、これらの
係合片の隙間に係合可能な水平方向の係合片が、カバ−
下端に形成されている。 水平方向にのびた係合溝、係合突起の組合せが、ノズ
ルベ−スの嵌合突起の後方でノズルベ−ス上面、カバ−
の天井内面に設けられている。
【0028】たとえば、カバ−は、トリガ−と逆サイ
ド、つまり、背面サイド(後方)からインナ−アッセン
ブリ−に水平方向の押力のもとで押込まれる。すると、
まず、カバ−下端の水平な係合片が、シリンダ下端、バ
ルブハウジング上端の水平な係合片の隙間に係合される
とともに、ノズルベ−ス上面、カバ−天井内面の水平方
向の係合溝、係合突起が係合されて、カバ−の垂直方向
の動きおよびカバ−の回転運動が防止される。
【0029】そして、ノズルベ−ス上面の嵌合突起に、
カバ−天井面の嵌合孔が嵌合、係止されると、カバ−は
それ以上押込めないとともに、戻すこともできず、水平
方向の動きも限定される。つまり、上下左右の全ての動
き(回転運動、垂直方向の直線運動、水平方向の直線運
動)が封じられて、カバ−はインナ−アッセンブリ−に
強固に固定される。
【0030】カバ−を横から(水平方向から)押込むこ
の発明の方法では、ボトルキャップ、パッキンを含む全
ての(ただし、カバ−を除く)構成部材がインナ−アッ
センブリ−として予めユニット化でき、インナ−アッセ
ンブリ−へのカバ−の押込みだけでポンプディスペンサ
−が組立てられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の態様について詳細に説明する。
【0032】この発明に係るポンプディスペンサ−10の
分解斜視図を図1、図2に、概略縦断面図を図3に示
す。図1〜図3に示すように、ポンプディスペンサ−10
は、シリンダ12と、バルブハウジング14と、カバ−16
と、リタ−ンばね18と、トリガ−20と、ピストン22と、
ノズル24とを具備して構成され、これらの構成部材はい
ずれもプラスチックスから射出成形されている。
【0033】シリンダ12は、流入路26-1を内部に規定す
る垂直な円筒部12-1と、水平に伸び、その内部をピスト
ン22の往復動する水平なシリンダ本体12-2とから形成さ
れ、垂直円筒部12-1にバルブハウジング14が下方から装
着されている。シリンダ本体12-2への液体の流入は、一
次弁28によって制御され、ポンプチャンバがシリンダ本
体内に規定されている。
【0034】バルブハウジング14は、上方に円柱部25を
持つ有底の円柱形状に形成されており、内部に流入路26
-2が規定されている。図3からよくわかるように、一次
弁の弁座14-1がバルブハウジングの円柱部25の上端に形
成され、シリンダの垂直な円筒部12-1に収納された一次
弁28がこの弁座14-1に押圧されている。
【0035】一次弁28は、後述の二次弁と同様に、円錐
形の基部からのびた複数の、たとえば3枚のブレ−ドを
有してプラスチックスから一体成形されたブレ−ド付弁
とされ、ブレ−ドの弾性力によって弁座に押圧され、液
圧が一次弁の弾性力に打ち勝つと、弁座から離反して開
放される。ブレ−ド付弁28として、たとえば、米国特許
第4,921,017 号に開示する弁が使用できる。
【0036】図2、図3に示すように、フランジ30がバ
ルブハウジング14の下端に形成され、フランジ上面30-1
は斜面形状に成形されている。ポンプディスペンサ−10
を容器32の口部32-1に装着するボトルキャップ34は、外
面に縦溝を、内面にめねじを有して成形されている。そ
して、開口したボトルキャップ34の上面の基部34-1は、
下方に傾斜して成形されている。
【0037】ボトルキャップ34がバルブハウジング14に
下方から押込まれて、基部34-1がバルブハウジング14の
フランジ30に下方から押圧されると、バルブハウジング
の下端は半径方向内方に、基部は半径方向外方に弾性変
形して、基部がフランジを越えて上方に押込まれる。す
ると、基部34-1をバルブハウジングのフランジ30の上面
30-1に係止させて、ボトルキャップ34はバルブハウジン
グ14に脱落不能に装着される。
【0038】環状の係止突起30-2がフランジ30の下方で
バルブハウジング14の下端外面に形成されており、パッ
キン36がバルブハウジング下端に下方から押込まれる
と、パッキンは環状突起を越えて挿入され、フランジ30
の下方で環状突起に係止される。
【0039】このように、この発明では、ボトルキャッ
プ34、パッキン36は、バルブハウジング14の下端に脱落
することなく係止される。ボトルキャップ34、パッキン
36をバルブハウジング14に取付けた状態を図4に示す。
【0040】図2、図3に加えて図5を見るとよくわか
るように、シリンダ12は、そのシリンダ本体(水平円筒
部)12-2から下方に伸びた別の円筒部12-3を持ち、シリ
ンダ本体側面の換気孔12-4が円筒部の内部に開口してい
る。そして、対応する小径の円筒部14-2がバルブハウジ
ング14の前面部に形成され、バルブハウジングの円柱部
25がシリンダの垂直円筒部12-1に嵌合されるとともに、
円筒部14-2がシリンダの円筒部12-3内に嵌合されること
によって、バルブハウジングは回転不能にシリンダ12に
装着される。つまり、円筒部12-3、14-2 はバルブハウジ
ング14の回り止め手段を構成している。
【0041】なお、別の換気孔14-3がバルブハウジング
の円筒部14-2の基部に形成され(図4参照)、ピストン
22が押込まれると、外気が換気孔12-4、14-3 を介して容
器32に流入して容器内の負圧化を防止する。
【0042】さらに、図2からわかるように、バルブハ
ウジング14は、円筒部14-2と逆サイド、つまり、背面
(図1、図3の右方)に、水平方向にのびた略半円形状
の係合片38を持ち、対応する水平方向の略半円形状の係
合片12-5がバルブハウジングの係合片38の上方でシリン
ダ12の背面に形成されている。シリンダの係合片12-5は
リブ12-6で補強されている。シリンダ12にバルブハウジ
ング14を装着するとき、水平な係合片12-5、38 は、隙間
を残して重なるように形成され、後述するように、カバ
−下端の水平な係合片16-3がこの隙間に図3の右方から
係合されて、上下方向でのカバ−の動きが防止される。
【0043】図2、図3、図5に示すように、一対の水
平なストッパ12-7が、シリンダ本体12-2の左右の側面に
形成されている。さらに、ノズルホルダ−となる水平な
円筒部40がシリンダの垂直な円筒部部12-1の頂部に形成
されて、シリンダ本体12-2と平行に前方(図3の左方)
に伸びている。そして、水平方向にのびた一対のストッ
パ40-1が、ノズルホルダ−40の左右の側面に形成されて
いる。
【0044】シリンダ本体12-2の基部に連通路12-8が形
成され、容器32からの液体は流入路26-1からこの連通路
を経てシリンダ本体に流入する。また、流出路40-2がノ
ズルホルダ−40内に規定されており、シリンダ本体12-2
で加圧された液体は、シリンダ本体から連通路12-8を経
て流出路40-1に流出する。
【0045】ノズルホルダ−40には、左方からノズルベ
−ス42が嵌合される。図1に示すように、ノズルベ−ス
42はノズルホルダ−40に嵌合可能な円筒形とされ、その
後端(右端)の左右に形成された一対の係合溝42-1に、
シリンダの対応するストッパ40-1が係合されることによ
って、ノズルベ−スは回転不能に取付けられる。つま
り、ストッパ40-1、係合溝42-1は位置決めとして機能す
るだけでなく、ノズルベ−ス42の回り止め手段として機
能する。
【0046】また、図1に加えて図6、7を見るとよく
わかるように、嵌合突起42-2がノズルベ−ス42の上面に
形成され、嵌合突起の背後から右端(後端)にかけて、
係合溝42-3がノズルベ−ス上面に形成されている。実施
例では、嵌合突起42-2は左方(前方)に向いた略三角形
状とされ(図6A、7B参照)、係合溝42-3は右方だけ
でなく上方も開口した断面略逆T字形となっている(図
7C参照)。
【0047】一対の支軸42-4がノズルベ−ス42の側面に
形成されており、この支軸にトリガ−20の上端の係合孔
20-1が嵌合されて、トリガ−がノズルベ−スに揺動可能
に装着される。図1、図8からわかるように、トリガ−
20は断面略コ形状とされ、その上端は弾性変形可能に切
欠かれている。実施例では、支軸42-4の後半部(図7
A、7Bで右半部)42-4'、係合孔20-1の前方のトリガ−
の上端内面20-1' が、それぞれ斜面(ガイド面)となっ
ている(図7A、7B、図8A参照)。そのため、ノズ
ルベ−ス42に右方からトリガ−20を押込めば、トリガ−
20の上端の係合孔20-1はノズルベ−スの支軸42-4に円滑
に嵌合され、トリガ−はノズルベ−スに容易に装着され
る。
【0048】図2に示すように、リタ−ンばね18は板ば
ねからなる鞍状にプラスチックスから成形されており、
シリンダ本体12-2、ノズルホルダ−40の隙間に挿入さ
れ、シリンダ本体を跨いで配置される。リタ−ンばね18
は図2の左方からシリンダ本体12-2の上に置かれ、図5
Bに示すように、シリンダ本体12-2の基部12-2'、シリン
ダ本体側面の一対のストッパ12-7に当接して位置決めさ
れる。
【0049】リタ−ンばね18は、図2からよくわかるよ
うに、その先端に水平な平板18-1を持ち、この水平な平
板は、トリガ−背面の係合溝20-2(図3、図8C参照)
に係合されている。
【0050】このように、リタ−ンばね18は、シリンダ
本体12-2を跨いでシリンダ12、トリガ−20間に架設さ
れ、トリガ−を揺動支点である支軸42-4の回りで図3の
左方(外方)に押圧している。図1、図6Aに示すよう
に、ストッパ42-5がノズルベ−ス42の下面に形成されて
おり、トリガ−20はリタ−ンばね18の偏倚力によってス
トッパ42-5に押圧されて、その初期位置(外方位置)に
維持されている。
【0051】図3に示すように、シリンダ本体12-2から
の液体の流出を制御する二次弁44が、シリンダのノズル
ホルダ−40、 ノズルベ−ス42の間に設けられている。こ
の二次弁44は、一次弁28と同様に、公知のブレ−ド付弁
から構成されている。
【0052】図3からよくわかるように、ノズルベ−ス
42の前半部(左半部)は、二重筒形状に形成され、有底
の内円筒の前端に渦流化手段(スピンナ)46が設けられ
ている。図1、図3、図6に示すように、渦流化手段46
は内円筒の外面前端に形成された一対の軸線方向の流路
43-1と、内円筒の底部前面に形成された凹部43-2と、凹
部から接線方向に伸びて軸線方向の流路に連通する一対
の接線方向の流路43-3との組合わせを有して形成されて
いる。ここで、流路43-1、43-3 は噴霧流用の流路を構成
する。
【0053】なお、ノズルベ−ス42の前半部(左半部)
が二重筒形状であるため、図3に示すように、隙間42-7
が規定され、この隙間は連通孔42-6によって、ノズルベ
−ス42の後半部(右半部)の内部に連通されている。
【0054】実施例では、図6に示すように、内円筒の
外面前端に形成された別の一対の軸線方向の流路43-1'
と、流路43-1' に連通して凹部43-2の中心に向かう一対
の半径方向の流路43-3' とからなる噴流用の流路をさら
に備えて、渦流化手段46は構成されている。
【0055】渦流化手段(スピンナ)を独立部材として
成形し、図1に上方に分岐した一点鎖線で示すように、
独立部材の渦流化手段46' をノズルベ−ス42の前端に装
着する構成としてもよい。
【0056】ノズルベ−ス42の前端に、ノズル24が回動
自在に装着されている。ノズル24は、図1、図9に示す
ように、たとえば、有底の正方形とされ、底部から背面
方向に伸びる円筒部24-1がノズルベ−ス42の隙間42-7に
遊嵌されて、ノズル24はノズルベ−ス42に回動可能に装
着される。
【0057】ノズルベ−ス42の渦流化手段46の噴霧流用
流路、噴流用流路に対応した2つづつの軸線方向の流路
24-11、24-11'が、ノズルの円筒部24-1の内面後端に形成
されている。図3に示すように、ノズル24の軸線方向の
流路24-11 とノズルベ−ス42の軸線方向の流路43-1とが
整列、連通する位置に、ノズルが回動されると、残る軸
線方向の流路24-11'は円筒部24-1の内面で覆われてノズ
ル24の隙間42-7との連通が妨げられる。そのため、シリ
ンダ12からの加圧液は連通孔42-6から隙間42-7に流入
し、軸線方向の流路24-11、43-1を経て、接線方向の流路
43-3からノズルベ−ス先端の凹部43-2に流れて渦流化さ
れ、ノズルの底部中央のオリフィス24-2から噴霧流とし
て流出される。
【0058】また、ノズル24の軸線方向の流路24-11'と
ノズルベ−ス42の軸線方向の流路43-1' とが整列、連通
する位置に、ノズルが回動されると、残る軸線方向の流
路43-1は円筒部24-1の内面で覆われてノズル24の隙間42
-7との連通が妨げられる。そのため、シリンダ12からの
加圧液は隙間42-7から軸線方向の流路24-11'、43-1'を経
て、半径方向の流路43-3' からノズルベ−ス先端の凹部
43-2に流れる。この場合においては、加圧液は渦流化さ
れず、オリフィス24-2から噴流として流出される。
【0059】このように、ノズル24に形成された軸線方
向の流路24-11、24-11'とノズルベ−ス42に形成された軸
線方向の流路43-1、43-1'とが整列する位置は、ノズル24
のオン位置となる。ノズル24のオン位置は2つあり、上
記のように、ノズルベ−ス42の接線方向の流路43-3が、
ノズルベ−ス、ノズル24の軸線方向の流路にそれぞれ連
通されると噴霧流が得られ、半径方向の流路43-3' が連
通されると噴流が得られる。
【0060】また、ノズル24の軸線方向の流路24-11、24
-11'とノズルベ−ス42の軸線方向の流路43-1、43-1'とが
整列しない位置では、ノズルベ−ス42の軸線方向の流路
43-1、43-1'は円筒部24-1の内面でいずれも覆われ、流路
43-1、43-1'とノズル24の隙間42-7との連通が、それぞれ
妨げられ、加圧液の流出されないノズルのオフ位置が設
定される。
【0061】実施例では、ノズル24の90度の回動毎に、
オン、オフ位置が交互に得られる。そして、「ON」「OF
F 」の表示がノズル24の4つの側面に刻印されているた
め、一見してノズル位置が確認できる(図9A参照)。
実施例では、噴霧流、噴流を区別するように、噴霧流の
流出される位置を「ON」、噴流の流出される位置を「JE
T 」として表示することとしている。
【0062】さらに、ノズル24の背面図を示す図9Cか
らわかるように、90度離反した4つの係合溝24-3がノズ
ル24の背面に形成されるとともに、対応する2つの係合
突起42-8がノズルベ−ス42の側面に180 度離反して形成
されている。
【0063】この構成では、ノズルベ−ス42の係合突起
42-8、 ノズル24の係合溝24-3の係合によって、90度毎の
ノズルの回動位置が決められ、係合突起42-8、係合溝24
-3はノズル24の位置決め手段を構成している。
【0064】実施例では、係合突起42-8をノズルベ−ス
42に、係合溝24-3をノズル24に形成しているが配列はこ
れに限定されない。たとえば、逆に、係合突起42-8をノ
ズル24に、係合溝24-3をノズルベ−ス42に形成してもよ
い。また、係合突起42-8の数は2つに限定されず、1つ
でも4つでもよい。さらに、係合突起、係合溝以外の組
合せからノズル24の位置決め手段を構成してもよい。
【0065】ノズル24のオリフィス24-2の前方に噴霧流
の衝突する壁、網、スポンジ等の発泡手段を設けてもよ
い。図1に示すように、独立部材としての発泡手段48を
ノズル24前面の円筒24-4に装着させれば、ポンプディス
ペンサ−10を発泡器として利用できる。なお、ノズル24
の前面の円筒24-4の一部が切欠かれ、この切欠きが空気
取入れ口となるとともに、切欠きの存在によって弾性が
生じるため、発泡手段48の嵌合が容易に行える。たとえ
ば、発泡手段48は噴霧流の衝突するY形状の壁を有して
形成される。
【0066】また、ヒンジカバ−49を持ちヒンジカバ−
でオリフィス24-2の前面を覆い、ヒンジカ−バ−背面の
突起49-1によってオリフィス24-2を封止してオリフィス
からの液体の流出を強制的に防止するノズル24' をノズ
ルベ−ス42に装着させる構成としてもよい。ノズル24'
は、公知のもの、たとえば、特公平57−032626号公報の
ヒンジ付ノズルにほぼ等しいが、ノズル24' の背面に切
欠き24'-1 を設け、この切欠きにヒンジカバ−を係合可
能とした点で、公知のものと相違している。
【0067】ピストン22は、シリンダのシリンダ本体12
-2の内面に摺接するスカ−ト状シ−ル片22-1を外面後端
に備えて形成され、図2、図3に示すように、シ−ル片
は前後に離反して2つ設けられている。トリガ−20の初
期位置、つまりは、ピストンン22の初期位置において
は、図3からわかるように、シリンダ12の換気孔12-4は
前後のシ−ル片22-1の間に位置しているため、容器32か
ら換気孔12-4を介した液体の漏れが防止される。
【0068】揺動支点(支軸42-4) の回りのトリガ−20
の揺動をピストン22の水平な往復動に変換しているため
本質的に無理があり、ピストン22は完全な水平運動を生
じておらず、往復動中に上下のうねり(倒れ)がピスト
ンに生じている。そのため、シ−ル片22-1によるシ−ル
(液密)が不完全となり、液漏れが生じやすい。しか
し、実施例のように、シ−ル片22-1を前後に離反して2
つ設けた構成では、上下のうねりが2つのシ−ル片22-1
によって抑制される。
【0069】また、図3に示すように、ピストン22は前
端を球形とし、球形の前端をトリガ−20の背面の球形受
け部20-3(図8C参照)に枢着されている。このよう
に、球形どうしの枢着においては、トリガ−20の揺動が
ピストンの水平な往復動に無理なく変換できる。
【0070】さらに、図3からわかるように、ピストン
22の後半部(右半部)は凹部22-2を持つ中空体とされ、
ガイドロッド13がシリンダ本体12-2の基部中央に突設さ
れて凹部22-2に遊嵌されている。なお、ガイドロッド13
に摺接するスカ−ト状シ−ル片をピストン後端に設ける
とともに、凹部を大気に連通する換気孔をピストン22に
形成してもよい。
【0071】ここで、図3に一点鎖線で示すように、ガ
イドロッド13の先端が凹部22-2の基部に押圧することに
よって、ピストン22の押込みが限定される。つまり、ガ
イドロッド13、凹部22-2はピストン22のストッパ手段と
して機能する。ピストン22の押込み位置によって、つま
りは、ピストンのストロ−クによって単位ストロ−ク当
たりの流出量が決まる。そのため、ガイドロッド13の長
さを調整するだけで、単位ストロ−ク当たりの流出量が
調整される。従って、シリンダ12のガイドロッド13の長
さを変えるだけで、流出量の異なるポンプディスペンサ
−10が、他の構成部材の共通化のもとで得られる。
【0072】半径方向外方で2つのシ−ル片22-1をシリ
ンダ内面に摺接させながら、ピストン22は往復動し、2
つのシ−ル片22-1でピストンの動きを規制しているた
め、往復動におけるピストン22のうねりが防止される。
また、球形どうしの枢着によってトリガ−20の揺動をピ
ストン22の水平な往復動に無理なく変換しているため、
この点においても、ピストンのうねりが防止される。
【0073】図2、図10に示すように、カバ−16は、前
面、下面で開口し、天井面の両サイドから側面の垂下し
た断面略逆U字形を持つ中空形状をしており、嵌合孔16
-1がカバ−の天井面の前端に形成されている。嵌合孔16
-1は、ノズルベ−ス42の上面の嵌合突起42-2(図6A参
照)に嵌合可能な対応する略三角形状とされ、ノズルベ
−ス上面の嵌合突起にカバ−の嵌合孔が係合されること
によって、前後方向(図3の左右方向)でのカバ−の動
きが防止される。実施例では、後述するように、図3の
右方からカバ−16が押込まれ、カバ−の嵌合孔16-1がノ
ズルベ−ス42の嵌合突起42-2に上から嵌合される。
【0074】カバ−の嵌合孔16-1、ノズルベ−ス42の嵌
合突起42-2は、略三角形状となっているが、上下方向か
ら嵌合してカバ−16の左右の動きを防止するものであれ
ば足り、この形状に限定されない。しかし、略三角形状
とすれば、ノズル24の回動位置、つまり、ノズル上面の
表示(ON、OFF、JET)を指すインデックスとして、カバ−の
嵌合孔16-1、ノズルベ−ス42の嵌合突起42-2が機能する
利点がある。
【0075】ノズルベ−ス上面の係合溝42-3に背面方向
(図7Aで右方)から係合可能な略逆T字形断面の係合
突起16-2が、図10B、10D、10Eに示すように、カバ−
16の天井内面に形成されて長手方向(図10Bの左右方
向)に伸びている。また、図10B、10Dからわかるよう
に、水平方向にのびた略半円形の係合片16-3がカバ−下
端でカバ−の後端内面に形成され、この水平な係合片
は、シリンダの略半円形の係合片12-5、バルブハウジン
グ14の略半円形の係合片38の隙間に係合可能な大きさに
形成されている。
【0076】上記のように、カバ−16を除くシリンダ12
等の構成部材はカバ−と無関係に組立てられてユニット
化されるように、ポンプディスペンサ−10は構成されて
いる。上記構成のポンプディスペンサ−10は、たとえ
ば、以下のようにして組立てられる。無論、この組立て
は一例であり、これに限定されない。
【0077】図11に示すように、まず、ノズル24が背面
の円筒部24-1(図9C参照)をノズルベ−ス42の前端に
整列させてノズルベ−スの左方に、トリガ−20が上端の
係合孔20-1をノズルベ−ス42の側面の支軸42-4に整列さ
せてノズルベ−スの右方に、それぞれ配列される。それ
から、ノズル24、ノズルベ−ス42、トリガ−20間に水平
方向の押力が加えられる。たとえば、ノズルベ−ス42に
対して、ノズル24を右方に押込むとともにトリガ−20を
左方に押込む。
【0078】すると、ノズル24の円筒部24-1がノズルベ
−ス42前端に係合されるとともにトリガ−20の係合孔20
-1がノズルベ−スの支軸42-4に枢着されて、ノズル24、
トリガ−20がノズルベ−ス42にそれぞれ装着されて、図
11に一点鎖線で示すように、トリガ−、ノズル、ノズル
ベ−スが一体化される。
【0079】それから、ノズルベ−ス42は、ノズル24、
トリガ−20を伴なってシリンダ12に装着される。ノズル
ベ−ス42をシリンダ12に装着するために、たとえば、図
12に示すように、リタ−ンばね18がシリンダ本体12-2に
跨がってシリンダ12上にのせられる。また、ノズルベ−
ス42がシリンダのノズルホルダ−40に整列されてノズル
ベ−ス42の左方に二次弁44を介在して配列されるととも
に、トリガ−20の球形受け部20-3にピストンの先端の球
形部を整列させて、ピストン22がシリンダ本体12-2、ト
リガ−20の間に配列される。
【0080】そして、ノズルベ−ス42、シリンダ12間に
水平方向の押力が加えられる。たとえば、ノズルベ−ス
42をノズルホルダ−40に左方から押込めば、二次弁44は
ノズルベ−ス42内に、ピストン22はシリンダ12内にそれ
ぞれ押込まれる。ここで、リタ−ンばね18の先端、トリ
ガ−背面の係合溝20-2を整列させて、ノズルベ−ス42が
押込まれる。
【0081】ノズルホルダ−40の側面のストッパ40-1に
ノズルベ−ス42の側面の係合溝42-1が係合されて押込み
不能になるまで、ノズルベ−ス42は右方に押込まれてシ
リンダ12に装着される。ストッパ40-1、 係合溝42-1の係
合によって、ノズルベ−ス42はシリンダ12に回転不能に
位置決めされる。
【0082】ノズルベ−ス42がシリンダ12に装着される
と、リタ−ンばね18の先端はトリガ−背面の係合溝20-2
を係合され、リタ−ンばねの後端はシリンダ側面のスト
ッパ12-7、シリンダ本体の基部12-2' に押圧されて、リ
タ−ンばねはシリンダ12、トリガ−20間に架設される。
そして、リタ−ンばね18はトリガ−20を左方に押圧し、
トリガ−はノズルベ−ス下面のストッパ42-5に押圧され
た初期位置で待機する。
【0083】さらに、図13に示すように、バルブハウジ
ング14の円柱部25をシリンダ12の垂直円筒部12-1に、バ
ルブハウジング14の円筒部14-2をシリンダの円筒部12-3
にそれぞれ整列させて、シリンダ12の下方にバルブハウ
ジング14が配列される。また、一次弁28が、バルブハウ
ジング14、シリンダ12間で、バルブハウジング14の円柱
部25、シリンダの垂直な円筒部12-1に整列して配列され
る。
【0084】そして、バルブハウジング14、シリンダ12
間に垂直方向の押力が加えられる。たとえば、バルブハ
ウジング14がシリンダ12に下方から押込まれる。する
と、まず、一次弁28がバルブハウジング14の円柱部25に
収納される。さらに、バルブハウジング14の円柱部25を
シリンダの垂直な円筒部12-1に、バルブハウジング14の
円筒部14-2をシリンダの円筒部12-3に係合させながら、
バルブハウジング42がシリンダ12に下方から装着され
る。
【0085】バルブハウジング14の円柱部25、シリンダ
の垂直な円筒部12-1の係合に加えて、バルブハウジング
14の円筒部14-2、シリンダの円筒部12-3を係合させてい
るため、バルブハウジングはシリンダに回転不能に装着
される。
【0086】さらに、図14に示すように、バルブハウジ
ング14の下方にボトルキャップ34が、ボトルキャップの
下方にパッキン36が配列される。そして、バルブハウジ
ング14、ボトルキャップ34、パッキン36間に垂直方向の
押力が加えられる。たとえばボトルキャップ34が下方か
らバルブハウジング14に押込まれ、バルブハウジングの
フランジ30を越えて押されることによって、ボトルキャ
ップはバルブハウジングに装着される。さらに、パッキ
ン36が下方からバルブハウジング14に押込まれ、係止突
起30-2(図3参照)に係止されて、パッキン36もバルブ
ハウジング14に装着される。
【0087】その後、洗剤業者等の要求に応じた直径、
長さのサクションチュ−ブ50が、バルブハウジングの円
柱部25内に下方から装着される(図3参照)。搬送の都
合を考慮して、洗剤業者等がサクションチュ−ブ50を装
着してもよい。
【0088】なお、図13、14 に示す垂直方向の押込み工
程を、図12に示す水平方向の押込み工程の前に行っても
よい。つまり、シリンダ12にバルブハウジング14を、バ
ルブハウジングにボトルキャップ34、パッキン36をそれ
ぞれ組込んでから、シリンダにノズルベ−ス42を組込ん
でもよい。
【0089】ポンプディスペンサ−10の動作自体は、公
知のものと略同一であり、トリガ−20の揺動に連動して
ピストン22がシリンダ内を往復動して、容器32内の液体
をシリンダ本体12-2内に吸引、加圧してノズル24のオリ
フィス24-2から液体(加圧液)が流出されることはいう
までもない。
【0090】つまり、図3に示すポンプディスペンサ−
10において、トリガ−20の前面に指を掛けて手前に牽引
すると、トリガ−はリタ−ンばね18の偏倚力に抗してそ
の揺動支点(支軸42-4) を中心として矢視方向に揺動す
る。トリガ−20の揺動に連動してピストン22がシリンダ
本体12-2内に押込まれる。図3に示す初期位置から、凹
部22-2の基部にシリンダのガイドロッド13の先端が押圧
する押込み位置までピストン22は押込まれる。
【0091】その後、トリガ−20への牽引力を除くと、
トリガ−、ピストン22はリタ−ンばね18の偏倚力によっ
て、外方に押し出されて初期位置に戻される。上記のよ
うに、ノズルベ−ス42の下面のストッパ42-5にトリガ−
20の前面の押圧される位置がトリガ−20の初期位置にな
る。
【0092】トリガ−20とともにピストン22が初期位置
に戻されると、シリンダ本体12-2内は負圧化され、一次
弁28が弁座14-1から離反して開放され、他方、二次弁44
はシリンダのノズルホルダ−40の先端の弁座に押圧され
て閉じられる。シリンダ本体12-2内の負圧化によって、
容器32の液体はサクションチュ−ブ50を上昇し、一次弁
28を経て、シリンダの垂直円筒部12-1の流入路26-1に流
入し、連通路12-8からシリンダ本体12-2に流入する。
【0093】その後、再度、トリガ−20を牽引して、ピ
ストン22をシリンダ本体12-2内に押込むと、シリンダ本
体の液体は加圧化され、一次弁28を弁座に押圧して閉じ
るとともに二次弁44を弁座から離反させて開放させる。
そのため、液体(加圧液)は、シリンダ本体12-2から連
通路12-8を介してノズルホルダ−40の流出路40-2に流入
し、二次弁44を経てノズルベ−ス42に入る。そして、ノ
ズルベ−ス42基部の連通路42-6を経て、たとえば、軸線
方向の流路24-11、43-1、接線方向の流路43-3から凹部43
-2に流入して渦流化され、オリフィス24-2から噴霧流と
して流出される。
【0094】上記のようにこの発明では、カバ−16を除
く全ての構成部材が予めユニット化できる。このユニッ
ト化されたものをインナ−アッセブリ−52と呼ぶことと
する。
【0095】インナ−アッセブリ−52、カバ−16間に水
平方向の押力を加えて、インナ−アッセブリ−52にカバ
−16が被着される。たとえば、図15に示すように、イン
ナ−アッセブリ−52の右方にカバ−16が配列される。そ
して、カバ−16がインナ−アッセブリ−52に押込まれ
る。ここで、カバ−下端の係合片16-3をバルブハウジン
グ14の係合片38、シリンダの係合片12-5の隙間に整列さ
せるとともに、カバ−天井内面の略逆T字形の係合片16
-2をノズルベ−ス上面の対応する係合溝42-3に整列させ
て、カバ−16が右方から押込まれる。
【0096】すると、まず、カバ−天井内面の係合片16
-2がノズルベ−ス42の上面の係合溝42-3に右方から係合
される。それから、カバ−下端内面の係合片16-3が係合
片38、係合片12-5の隙間に右方から係合される。
【0097】カバ−天井上面の嵌合孔16-1がノズルベ−
ス上面の嵌合突起42-2の上に位置するまで、カバ−16が
右方から押込まれる。
【0098】ここで、カバ−天井上面の嵌合孔16-1がノ
ズルベ−ス上面の嵌合突起42-2の上に位置する前に、カ
バ−天井内面の係合片16-2がノズルベ−ス42の上面の係
合溝42-3に、および、カバ−下端内面の係合片16-3が係
合片38、係合片12-5の隙間に、いずれも既に部分的に係
合しているため、図16に矢視するように、嵌合孔16-1付
近のカバ−先端を反時計方向に回動させる傾向の弾性力
が、カバ−16に生じている。そのため、嵌合孔16-1が嵌
合突起42-2の上にいたると、カバ−16が矢視方向に直ち
に回動して、嵌合孔16-1は嵌合突起42-2に嵌合、固定さ
れる。
【0099】嵌合孔16-1が嵌合突起42-2に嵌合、固定さ
れた時点では、カバ−天井内面の係合片16-2がノズルベ
−ス42の上面の係合溝42-3に十分係合されているととも
に、カバ−下端内面の係合片16-3は係合片38、係合片12
-5の隙間に完全に係合されている。
【0100】このようにして、カバ−16がインナ−アッ
セブリ−52に組込まれて、ポンプディスペンサ−10が組
立てられる。なお、実施例と逆に、係合片16-2をノズル
ベ−ス42の上面に、係合溝42-3をカバ−16の内面に設け
てもよい。
【0101】つまり、インナ−アッセブリ−52へのカバ
−16の組込みが完了した時点では、カバ−、インナ−ア
ッセブリ−は以下の3ケ所で係合されている。 カバ−天井内面の係合片16-2がノズルベ−ス上面の係
合溝42-3に右方から係合されている。 カバ−下端内面の略半円形の係合片16-3がバルブハウ
ジングの略半円形の係合片38、シリンダの略半円形の係
合片12-5の隙間に右方から係合されている。 カバ−天井上面の嵌合孔16-1がノズルベ−ス上面の係
合突起42-2に上から嵌合されている。
【0102】そして、の係合によって、インナ−ア
ッセブリ−52に対するカバ−16の回転運動および上下方
向のカバ−の動きが防止される。また、の嵌合によっ
て、インナ−アッセブリ−52に対する左右方向(前後方
向)のカバ−16の動きが防止される。このように、上下
左右の動きおよび回転運動が防止されることによって、
カバ−16はインナ−アッセブリ−52に固定されて、図16
に示すように、完成品としてのポンプディスペンサ−10
が得られる。
【0103】インナ−アッセブリ−52にカバ−16を右方
から押込む場合について述べたが、インナ−アッセブリ
−52、カバ−16間に水平方向の押力を加えて、カバ−を
インナ−アッセブリ−52に被着すれば足り、実施例とは
逆に、カバ−16に対してインナ−アッセブリ−52を右方
に押込んでもよいことはいうまでもない。
【0104】
【発明の効果】上記のように、この発明では、カバ−を
除くポンプディスペンサ−の全ての構成部材が、ユニッ
ト化されてインナ−アッセンブリ−を構成している。そ
のため、インナ−アッセンブリ−を量産品とし、洗剤業
者等の要求に応じたカスタムデザインのカバ−をインナ
−アッセンブリ−に被着することによって、所望のカス
タムデザインのポンプディスペンサ−が生産できる。つ
まり、カスタムデザインの多様化に十分対応できる。
【0105】カバ−を除くポンプディスペンサ−の構成
部材が、ユニット化されてインナ−アッセンブリ−を構
成し、インナ−アッセンブリ−が共通化され、量産でき
る。そのため、インナ−アッセンブリ−、つまりは、ポ
ンプディスペンサ−が安価に生産できる。
【0106】インナ−アッセンブリ−にカバ−を被せる
だけでポンプディスペンサ−が組立てられる。そのた
め、ノックダウン方式でも、つまり、インナ−アッセン
ブリ−、カバ−を供給するだけで、ポンプディスペンサ
−が容易に生産できる。
【0107】トリガ−の揺動をピストンの水平な往復動
に変換する従来の構成であるため、消費者に違和感を与
えない。また、トリガ−の揺動をピストンの水平な往復
動に変換する構成が複雑化しない。さらに、ピストンの
ストロ−クを大きくできるため、単位ストロ−クの流出
量を大きく設定できる。
【0108】特に、ピストンの後半部に凹部を設けると
ともに、この凹部の基部に押圧するガイドロッドをシリ
ンダに設ければ、ガイドロッドの長さによって、単位ス
トロ−クの流出量が調整できる。
【0109】ピストン、シリンダ間では十分な液密が確
保されるため、ポンプディスペンサ−を横にして使用し
ても、液漏れの虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るポンプディスペンサ
−の左半部の分解斜視図である。
【図2】ポンプディスペンサ−の右半部の分解斜視図で
ある。
【図3】ノズルの初期位置における、ポンプディスペン
サ−の概略縦断面図である。
【図4】組込まれたバルブハウジング、パッキン、ボト
ルキャップの縦断面図である。
【図5】5Aはシリンダの斜視図、5Bは正面図、5C
は左側面図である。
【図6】6Aはノズルベ−スの斜視図、6Bは左側面図
である。
【図7】7Aはノズルベ−スの正面図、7Bは平面図、
7Cは右端面図である。
【図8】8Aはトリガ−の斜視図、8Bは正面図、8C
は右側面図である。
【図9】9Aはノズルの斜視図、9Bは左側面図、9C
は右側面図である。
【図10】10Aはカバ−の斜視図、10Bは正面図、
10Cは平面図、10Dは底面図、10Eは10Bの線
E-E に沿った断面図である。
【図11】ノズルベ−スへのノズル、トリガ−の組込み
を示す工程図である。
【図12】リタ−ンばね、ピストン、二次弁および、一
体化されたノズル、ノズルベ−ス、トリガ−、のシリン
ダへの組込みを示す工程図である。
【図13】ノズルベ−ス等の組込まれたシリンダへのバ
ルブハウジング、一次弁の組込みを示す工程図である。
【図14】バルブハウジングへのボトルキャップ、パッ
キンの組込みを示す工程図である。
【図15】インナ−アッセンブリ−へのカバ−の組込み
を示す工程図である。
【図16】組立てられたポンプディスペンサ−の正面図
である。
【符号の説明】
10 ポンプディスペンサ− 12 シリンダ 12-1、12-2 シリンダの垂直円筒部、水平円筒部(シリ
ンダ本体) 12-3、12-5 シリンダ下面の円筒部、係合片 13 ガイドロッド 14 バルブハウジング 14-2 円筒部 16 カバ− 16-1、16-2、16-3 天井面の嵌合孔、天井内面の係合突
起、カバ−下端の係合片 18 リタ−ンばね 20 トリガ− 22 ピストン 22-2 凹部 24 ノズル 24-2 オリフィス 28 一次弁 30 バルブハウジングのフランジ 30-1、30-2 フランジ上面、環状突起 32 容器 32-1 容器口部 34 ボトルキャップ 34-1 ボトルキャップ基部 36 パッキン 38 バルブハウジング上面の係合片 40 シリンダの円筒部(ノズルホルダ−) 42 ノズルベ−ス 42-1、42-2 ノズルベ−ス側面の係合溝、上面の嵌合突
起 42-3、42-4 上面の係合溝、側面の支軸(トリガ−の揺
動支点) 44 二次弁 46 渦流化手段 48 発泡手段 50 サクションチュ−ブ 52 インナ−アッセンブリ−

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流入路を規定する垂直円筒部と、
    垂直円筒部から水平にのび、内部にポンプチャンバを規
    定する水平なシリンダ本体と、垂直円筒部からシリンダ
    本体の上方でシリンダ本体と平行にのびた水平なノズル
    ホルダ−とを一体的に備えたシリンダと、 シリンダのノズルホルダ−先端に軸線方向から装着され
    るノズルベ−スと、 液体の流出するオリフィスが底部に形成され、ノズルベ
    −ス先端に装着される有底形状のノズルと、 ノズルベ−スに揺動可能にその上端が取付けられ、リタ
    −ンばねの偏倚力に抗して牽引されるトリガ−と、 トリガ−に連動してシリンダ本体内を水平方向に往復動
    するピストンと、 シリンダの垂直円筒部に軸線方向で下方から装着される
    バルブハウジングと、 流出されるべき液体の収納された容器の口部にパッキン
    を介在してバルブハウジングを装着するボトルキャップ
    と、 シリンダ本体への液体の流入を制御する一次弁と、 ノズルのオリフィスに向かうシリンダ本体からの液体の
    流出を制御する二次弁と、 前面、下面の開放された断面略U字形を持つ中空形状に
    成形され、シリンダ、ノズルベ−スに被覆されるカバ−
    と、 を具備したポンプディスペンサ−。
  2. 【請求項2】 ノズルベ−ス上面に嵌合突起が形成され
    るとともに、この嵌合突起の嵌合可能な嵌合孔がカバ−
    の天井上面に形成され、 水平方向にのびた対向する係合片がシリンダの下面、バ
    ルブハウジングの上面にそれぞれ設けられ、シリンダに
    バルブハウジングを装着するときこれらの係合片の間に
    規定される隙間に係合可能な水平方向の係合片が、カバ
    −下端に形成され、 いずれも水平方向にのびた係合可能な係合溝、係合突起
    の一方が、ノズルベ−スの嵌合突起の後方でノズルベ−
    ス上面に、他方がカバ−の天井内面に形成されている請
    求項1記載のポンプディスペンサ−。
  3. 【請求項3】 リタ−ンばねの偏倚力に抗したトリガ−
    の牽引に連動したピストンの往復動によって、容器内の
    液体をシリンダ内に吸上げ、加圧してノズルのオリフィ
    スから流出させるポンプディスペンサ−において、 カバ−を除くトリガ−、ピストン、シリンダ等の構成部
    材をインナ−アッセンブリ−としてユニット化し、イン
    ナ−アッセンブリ−にカバ−を被着させてなるポンプデ
    ィスペンサ−であり、 前記シリンダは、内部に流入路を規定する垂直円筒部
    と、垂直円筒部から水平にのびたシリンダ本体と、垂直
    円筒部からシリンダ本体の上方でシリンダ本体と平行に
    のびた水平なノズルホルダ−とを一体的に備えて成形さ
    れ、 前記カバ−は、前面、下面の開放された断面略U字形を
    持つ中空形状に成形され、 ポンプディスペンサ−は;前記ノズルがその先端に装着
    され、シリンダのノズルホルダ−の先端に軸線方向から
    装着されるノズルベ−スと、 シリンダの垂直円筒部に軸線方向で下方から装着される
    バルブハウジングと、 容器の口部にパッキンを介在してバルブハウジングを装
    着するボトルキャップとを具備し、 前記カバ−がシリンダ、ノズルベ−スに被覆されている
    ポンプディスペンサ−。
  4. 【請求項4】 ノズルベ−スの上面に嵌合突起が形成さ
    れるとともに、この嵌合突起の嵌合可能な嵌合孔がカバ
    −の天井上面に形成され、 水平方向にのびた対向する係合片がシリンダの下面、バ
    ルブハウジングの上面にそれぞれ形成され、シリンダに
    バルブハウジングを装着するときこれらの係合片の間に
    規定される隙間に係合可能な水平方向の係合片が、カバ
    −の下端に形成され、 水平方向にのびた係合溝がノズルベ−スの嵌合突起の後
    方でノズルベ−スの上面に形成されるとともに、この係
    合溝に係合可能な水平方向の係合突起がカバ−の天井内
    面に形成されている請求項3記載のポンプディスペンサ
    −。
  5. 【請求項5】 カバ−の天井上面の嵌合孔は、カバ−の
    先端方向に頂点が位置する略三角形状の孔であり、ノズ
    ルベ−ス上面の嵌合突起も、対応する断面略三角形状に
    成形されている請求項2または4記載のポンプディスペ
    ンサ−。
  6. 【請求項6】 水平な係合突起はカバ−の天井内面から
    垂下した断面略逆T字形の突起であり、水平な係合溝は
    ノズルベ−ス上面に形成され、上方の開口した対応する
    断面略逆T字形の溝である請求項2または4記載のポン
    プディスペンサ−。
  7. 【請求項7】 ノズルベ−スは、後端で開口し水平方向
    にのびた一対の係合溝をその側面に持ち、 ノズルホルダ−は、ノズルベ−スの係合溝に係合する水
    平方向にのびたストッパをその側面に持っている請求項
    1ないし6のいずれか記載のポンプディスペンサ−。
  8. 【請求項8】 バルブハウジングは、下端内面にパッキ
    ンの係止可能な係止突起を持つとともに、下端に斜面形
    状のフランジを持ち、 ボトルキャップは、上面で開口し、下方に傾斜した基部
    を持ち、この基部はバルブハウジングのフランジを越え
    て下から押込まれてフランジに係止可能に形成されてい
    る請求項1ないし7のいずれか記載のポンプディスペン
    サ−。
  9. 【請求項9】 バルブハウジングはその上面に円筒部を
    持ち、シリンダ本体はバルブハウジングの円筒部に嵌合
    可能な対応する円筒部をその下面に持っている請求項5
    ないし8のいずれか記載のポンプディスペンサ−。
  10. 【請求項10】 リタ−ンばねは、トリガ−背面に形成
    された係合溝に係合される水平な平板を先端に持ちシリ
    ンダ本体を跨ぐ鞍形状の板ばねとしてプラスチックスか
    ら成形され、 リタ−ンばねの後端の当接する一対のストッパが、シリ
    ンダ本体の側面にそれぞれ形成されている請求項1ない
    し9のいずれか記載のポンプディスペンサ−。
  11. 【請求項11】 ピストンは凹部を後半部に有し、シリ
    ンダは、シリンダ本体の基部に突設されてピストンの凹
    部に遊嵌されるガイドロッドを持ち、 シリンダ本体の内面に摺接する外方のスカ−ト状シ−ル
    片が、ピストンの後端にピストンと一体的に成形されて
    いる請求項1ないし10のいずれか記載のポンプディス
    ペンサ−。
  12. 【請求項12】 垂直な円筒部と垂直な円筒部から水平
    にのびたシリンダ本体とシリンダ本体の上方でシリンダ
    本体と平行に垂直な円筒部からのびた水平なノズルホル
    ダ−とを備えたシリンダと、ノズルホルダ−先端に装着
    されるノズルベ−スと、液体の流出するオリフィスが底
    部に形成され、ノズルベ−ス先端に取付けられる有底の
    ノズルと、ノズルベ−スに先端が枢着され、指を掛けて
    牽引するトリガ−と、トリガ−に連動してシリンダ本体
    内で水平方向に往復動するピストンと、シリンダの垂直
    円筒部に下方から装着されるバルブハウジングと、容器
    の口部にパッキンを介在してバルブハウジングを装着す
    るボトルキャップと、容器内からシリンダ本体への液体
    の流入を制御する一次弁と、オリフィスへのシリンダ本
    体からの液体の流出を制御する二次弁と、牽引に抗した
    偏倚力をトリガ−に加えるリタ−ンばねと、前面、下面
    の開放された断面略U字形を持つ中空形状に成形され、
    シリンダ、ノズルベ−スに被覆されるカバ−とを具備す
    るポンプディスペンサ−の組立方法において、 (a) 以下の工程を有するインナ−アッセンブリ−の成形
    工程と、(a-1) ノズルベ−スの前方にノズルを、後方に
    トリガ−をそれぞれ配列し、水平方向の押力のもとで、
    ノズルベ−スの前端にノズルを装着するとともに、ノズ
    ルベ−スの側面にトリガ−を枢着し、(a-2) シリンダの
    ノズルホルダ−の前方に、二次弁を介して、ノズルベ−
    スを、シリンダ本体の前方でピストンを、シリンダ本体
    を跨いでリタ−ンばねをそれぞれ配列し、水平方向の押
    力のもとで、二次弁を収納しながらシリンダのノズルホ
    ルダ−にノズルベ−スを装着するとともに、シリンダ、
    トリガ−の間でリタ−ンばねを架設し、トリガ−の背面
    にピストン先端を枢着し、(a-3) シリンダの垂直な円筒
    部の下方に、一次弁を介して、バルブハウジングを配列
    し、垂直方向の押力のもとで、一次弁を収納しながらシ
    リンダの垂直な円筒部に下方からバルブハウジングを装
    着し、(a-4) バルブハウジングの下方にボトルキャッ
    プ、パッキンを配列し、垂直方向の押力のもとで、バル
    ブハウジングの下端にボトルキャップ、パッキンを装
    着、係止させ、それによって、ノズル、ノズルベ−ス、
    トリガ−、二次弁、ピストン、リタ−ンばね、シリン
    ダ、一次弁、バルブハウジング、ボトルキャップ、パッ
    キンをユニット化したインナ−アッセンブリ−を形成
    し、 (b) インナ−アッセンブリ−の背面からカバ−を押込ん
    でインナ−アッセンブリ−にカバ−を被着させる工程
    と、を具備するポンプディスペンサ−の組立方法。
  13. 【請求項13】 インナ−アッセンブリ−へのカバ−の
    被着工程において、(b-1) カバ−の下端をシリンダ、バ
    ルブハウジングの隙間に後方から嵌合、係止させ、(b-
    2) カバ−の天井内面をノズルベ−ス上面に後方から嵌
    合、係止させ、(b-3) カバ−の天井面の嵌合孔にノズル
    ベ−ス上面の嵌合突起を嵌合、係止させている請求項1
    2記載のポンプディスペンサ−の組立方法。
  14. 【請求項14】 シリンダへのノズルベ−スの装着工程
    において、 後端で開口し水平方向にのびてノズルベ−スの側面に形
    成された一対の係合溝に、ノズルホルダ−の側面に形成
    された水平方向にのびたストッパが係合するまで、ノズ
    ルホルダ−、ノズルベ−ス間に水平方向の押力を加えて
    押込んでいる請求項13記載のポンプディスペンサ−の
    組立方法。
  15. 【請求項15】 バルブハウジングへのボトルキャッ
    プ、パッキンの装着工程において、 バルブハウジングの下端に形成された斜面形状のフラン
    ジを越えて、ボトルキャップ上面の開口し下方に傾斜し
    た基部が押込まれるまでボトルキャップを押上げて、フ
    ランジにボトルキャップの基部を係止させるとともに、 パッキンを押上げて、バルブハウジングの下端内面の係
    止突起に係止させている請求項12ないし14のいずれ
    か記載のポンプディスペンサ−の組立方法。
  16. 【請求項16】 シリンダへのバルブハウジングの装着
    工程において、 シリンダ本体の下面に形成された下にのびた円筒部に、
    バルブハウジングの上面に形成されて上にのびた円筒部
    を嵌合させている請求項12ないし15のいずれか記載
    のポンプディスペンサ−の組立方法。
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