JPH08224505A - ベル型塗装装置 - Google Patents

ベル型塗装装置

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JPH08224505A
JPH08224505A JP7059831A JP5983195A JPH08224505A JP H08224505 A JPH08224505 A JP H08224505A JP 7059831 A JP7059831 A JP 7059831A JP 5983195 A JP5983195 A JP 5983195A JP H08224505 A JPH08224505 A JP H08224505A
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JP
Japan
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air
paint
bell
pattern
atomized
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Application number
JP7059831A
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English (en)
Inventor
Shinji Katayama
眞司 片山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH08224505A publication Critical patent/JPH08224505A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1064Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1007Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B3/1014Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with a spraying edge, e.g. like a cup or a bell
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1092Means for supplying shaping gas

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】複数段構成の霧化エア吐出部から吐出される霧
化エアで順次塗料粒子の高微粒化を図ることにより、微
粒化に要する必要エネルギを小さくすることができると
共に、外方に飛散しようとする塗料粒子を最小限にし
て、塗装仕上がりと塗装効率の両立を図ることができ
る。 【構成】回転軸4に取付けられ塗料吐出部7からの塗料
eを遠心霧化させるベル6を備えてなるベル型塗装装置
であって、上記ベル外周の塗料の飛散部に対して径方向
複数段に霧化エアa,b,cを吹出す複数段霧化エア吐
出部13,14,15と、複数段霧化エア吐出部の外周
部においてパターン調整用のエアdを吐出するパターン
エア吐出部16とを設け、複数段霧化エア吐出部にエア
を供給する第1エア経路18と、パターンエア吐出部に
エアを供給する第2エア経路21とを独立形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、高速回転す
る回転軸に取付けられたベルからメタリック塗料を遠心
力で飛ばし、塗料を霧化させると共に、マイナス電荷を
帯びた塗料粒子と、プラスに帯電させた自動車のボディ
等の被塗物との間に作用する静電吸収力によりメタリッ
クベースコート塗装を行なうようなベル型塗装装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のベル型塗装装置として
は、例えば特開平5−131159号公報に記載の装置
がある。すなわち、図3に示すようにエアモータの回転
軸31の先端に、内周面が先端縁32aに向かって次第
に拡径した回転電極(いわゆるベル)32を装着して、
この回転電極32と被塗物との間に高電圧の静電界を形
成し、上述の回転電極32の回転により該回転電極32
の内周面に供給した液体塗料を先端縁32aから遠心力
と静電界の作用により液糸状に放出する構成とし、上述
の回転電極32の内側に、この回転電極32の内周面を
被うように噴出口形成体33を設けることによって、上
述の回転電極32の先端縁32aに向かって環状の第1
エアXを噴出する第1エア噴出口34を形成すると共
に、上述の回転電極32の外側に上記先端縁32aの後
方(図3では上方)に、該先端縁32aを指向して上述
の第1エアXと交差するような環状の第2エアYを噴出
する第2エア噴出口35を設けた回転電極式静電塗装装
置(ベル型塗装装置)である。
【0003】この従来装置によれば、塗料供給ポート3
6、塗料供給ライン37および塗料ノズル38を介して
上述の回転電極(いわゆるベル)32の所定部に塗料が
供給され、第1エアXはエアモータの回転軸31の軸芯
に沿って形成されたエア供給通路39並びに噴出口形成
体33のボス部33bに設けられたエア出口40を介し
て第1エア噴出口34に供給され、第2エアYは塗装装
置本体41に形成されたエア通路42とリング部材43
の内部に形成されたエアチャンバ44とを介して第2エ
ア噴出口34に供給され、図3に点線矢印で示すように
回転電極32の先端縁32aから放出される塗料の液糸
は、両エアX,Yの衝突により発生した強大なエネルギ
を受けて粉砕され、細かく微粒化される。
【0004】このように上述の従来装置においては、回
転電極(いわゆるベル)32の内外から噴出する第1エ
アXと第2エアYとを交差させることで、塗料を微粒化
して、液体塗料ミスト中の水分の蒸発を促進することが
できる利点がある反面、次のような問題点があった。
【0005】つまり、回転電極32の先端縁32aから
放出された塗料はエア交差部により1段階で微粒化され
るので、塗料粒子を微粒化するのに要するエネルギが大
となるばかりでなく、放出された塗料が第1エア噴出口
34に付着し、その洗浄が比較的困難となるため、塗料
の色替えが不可となり、加えて、上述の第1エアXの経
路が高速回転する側の要素に対して構成されているの
で、その構造が複雑化する問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、洗浄の容易化により塗料の色替えが可能と
なり、また構造の複雑化を回避することができるのは勿
論のこと、複数段構成の霧化エア吐出部から吐出される
霧化エアで順次塗料粒子の高微粒化を図ることにより、
微粒化に要する必要エネルギを小さくすることができる
と共に、塗料の遠心力(慣性力)を打ち消して、外方に
飛散しようとする塗料粒子を最小限にして、塗装仕上が
りと塗装効率の両立を図ることができ、またパターンエ
ア吐出部から吐出されるパターンエアで、パターン内外
の塗料粒径分布の均一化(いわゆる高分散性)を図り、
しかも、霧化エアとパターンエアとの圧力および流量を
それぞれ個別に調整することができるベル型塗装装置の
提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、複数段霧化エア吐出
部に高速小風量のエアを供給し、パターンエア吐出部に
低速大風量のエアを供給することで、上述の高速小風量
のエア(霧化エア)を塗料に衝突させることで、より一
層良好な塗料粒子の高微粒化を図ることができ、低速大
風量のエア(パターンエア)により塗料の初速向上を図
りつつ、充分広いパターン幅を確保すると共に、被塗物
からの塗料の跳ね返りを防止して、塗着効率の向上を図
ることができるベル型塗装装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、塗料としてアルミフ
レークを有するメタリック塗料を用いることで、塗着時
において良好なアルミフレークの配列状態を得ることが
でき、エアガンによる塗装に対するカラーマッチング性
が得られるベル型塗装装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、回転軸に取付けられ塗料吐出部からの塗料を
遠心霧化させるベルを備えてなるベル型塗装装置であっ
て、上記ベル外周の塗料の飛散部に対して径方向複数段
に霧化エアを吹出す複数段霧化エア吐出部と、上記複数
段霧化エア吐出部の外周部においてパターン調整用のエ
アを吐出するパターンエア吐出部とを設け、上記複数段
霧化エア吐出部にエアを供給する第1エア経路と、上記
パターンエア吐出部にエアを供給する第2エア経路とを
独立形成したベル型塗装装置であることを特徴とする。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上記複数段霧化エア
吐出部に高速小風量のエアを供給する一方、上記パター
ンエア吐出部に低速大風量のエアを供給するベル型塗装
装置であることを特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、上記ベルの塗料吐出
部上流側に対して供給する塗料をメタリック塗料に設定
したベル型塗装装置であることを特徴とする。
【0012】
【発明の作用および効果】この発明の請求項1記載の発
明によれば、回転軸によりベルを高速回転させると、塗
料はベルの塗料吐出部からベル外周に向けて飛散し、こ
のベル外周の塗料の飛散部に対して複数段霧化エア吐出
部から吐出される霧化エアが順次衝突し、塗料粒子の高
微粒化が図られ、上述の複数段霧化エア吐出部よりもさ
らに外周部に設けられたパターンエア吐出部から吐出さ
れるパターンエアによりパターン(塗着パターン)が調
整される。
【0013】このように複数段構成の霧化エア吐出部か
ら吐出される霧化エアにより段数に対応して塗料を1次
せん断、2次せん断すると共に、高速霧化エアを複数段
に分けて塗料に衝突させ塗料粒子を順次高微粒化するの
で、塗料の微粒化および塗料飛行方向修正に要するエネ
ルギを小さくすることができ、また塗料の遠心力(慣性
力)を打ち消して、外方に飛散しようとする塗料粒子を
最小限にして、塗料仕上がりと塗装効率の両立を図るこ
とができる効果がある。
【0014】さらにパターンエア吐出部から吐出される
パターンエアで、パターン内外の塗料粒径分布の均一化
(いわゆる高分散性)を図ることができる効果がある。
しかも、上述の第1エア経路と第2エア経路とをそれぞ
れ独立して分離形成したので、霧化エアとパターンエア
との圧力および流量を塗装条件に対応してそれぞれ個別
に調整することができる効果がある。
【0015】なお、ベル外周から飛散する塗料が複数段
霧化エア吐出部およびパターンエア吐出部に付着するこ
とがなく、ベル側の塗料系の洗浄が容易であるため(例
えばベル側の塗料系に洗浄溶剤を流通することで、洗浄
を容易に行なうことができるので)、塗料の色替えが簡
単であり、加えて、上述の第1エア経路および第2エア
経路は固定要素側に構成することができるので、構造の
簡略化を図ることができるのは勿論である。
【0016】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の複数段
霧化エア吐出部に高速小風量のエアを供給する一方、上
述のパターンエア吐出部に低速大風量のエアを供給する
ので、上述の高速小風量のエア(霧化エア)を塗料に衝
突させることで、より一層良好な塗料粒子の高微粒化促
進と慣性力キャンセルおよび塗料飛行方向修正とを図る
ことができ、また低速大風量のエア(パターンエア)に
より塗料の初速向上を図りつつ、充分広いパターン幅を
確保することができると共に、低速エアをパターンエア
として用いるので、塗料が被塗物にぶつかる時の衝撃力
が弱められて、被塗物からの塗料の跳ね返りを防止し
て、塗着効率の向上を図ることができる効果がある。
【0017】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述のベルの
塗料吐出部上流側に対して供給する塗料をメタリック塗
料(つまりアルミフレークを有し、該フレークの配列方
向性が微妙に変化するようなメタリック塗料)に設定し
たので、塗着時において良好なアルミフレークの配列状
態(被塗物の面に対してほぼ水平状に配列する状態)を
得ることができて、エアガンによる塗装に対するカラー
マッチング性および補修性が得られる効果がある。
【0018】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はベル型塗装装置を示し、図1、図2にお
いて、このベル型塗装装置1は装置本体としてのハウジ
ング2内にエアモータ3を内蔵し、このエアモータ3の
回転軸4先端(図面では下端)に、ディスク状のベルカ
ップ5を有するベル6を螺合固定している。
【0019】このベル6は外形状を内部中空のテーパコ
ーンに形成し、ベルカップ5との境界部には仮想同一円
周上に配列されるように多数の塗料吐出孔7…を等間隔
に穿設している。また上述のエアモータ3の回転軸4の
中空内部には塗料フィードライン8を形成し、塗料ノズ
ル9の先端部を上述のベルカップ5の中央に離間状に対
向させ、この塗料ノズル9の先端開口から吐出した塗料
をベル6の高速回転による遠心力で、図1、図2に点線
矢印で示すように上述の塗料吐出孔7を介してベル6外
周へ飛散すべく構成している。
【0020】一方、上述のハウジング2の先端部内周面
にはリングブロック10を螺合固定し、このリングブロ
ック10の外周部にはパターンエアリング11を、また
内周部には霧化エアリング12をそれぞれ螺合固定して
いる。
【0021】而して、上述の霧化エアリング12には上
記ベル6外周の塗料の飛散部に対して径方向複数段(こ
の実施例では3段)に霧化エアa,b,cを吹出する複
数段霧化エア吐出部としての霧化エア噴出孔13,1
4,15を形成している。
【0022】また上述の複数段霧化エア吐出部の外周部
には上述のリングブロック10外周部とパターンエアリ
ング11内周部とを利用して、パターン調整用のエア
(パターンエア)dを吐出するパターンエア吐出部とし
てのパターンエア噴出孔16を形成している。このパタ
ーンエアdは特にベースコートの色出しを支配するパラ
メータとしての塗料粒子衝突速度、塗着ノンブラ(いわ
ゆる塗着NV)、エア衝撃力を調整するためのものであ
る。
【0023】ここで、上述の各エア噴出孔13,14,
15,16は、上述の塗料吐出孔7…に対して同心円状
となり、かつ仮想円周上に配列されるように等間隔で多
数穿設したものである。上述の霧化エア噴出孔13,1
4,15は、リングブロック10内周と霧化エアリング
12との間に形成されたエアチャンバ17を介して高速
小風量のエア供給用の第1エア経路18に連通接続され
ている。
【0024】この実施例では上述の第1エア経路18を
ハウジング2に形成されたエア供給ポート19を介して
エア供給源(図示せず)に接続しているが、この第1エ
ア経路18に対するエア供給は、ハウジング2の後端側
(図1の上方側)から実行するように構成してもよい。
【0025】また上述のパターンエア噴出孔16は、リ
ングブロック10外周とパターンエアリング11内周と
の間に形成されたエアチャンバ20を介して低速大風量
のエア供給用の第2エア経路21に連通接続されてい
る。この第2エア経路21は図示しないエア供給源に接
続する。
【0026】ここで、上述の第1エア経路18と第2エ
ア経路21とは、霧化エアa,b,cとパターンエアd
との圧力および流量を塗装条件に対応してそれぞれ個別
に調整できるように、それぞれ独立させて分離形成した
ものである。なお、上述の各固定要素10,11,12
の必要箇所には気密性を確保する目的で、シール部材を
配設する。また上述の霧化エアa,b,cとパターンエ
アdとのエア供給源はそれぞれ別々に設けてもよく、或
は同一のエア供給源を兼用してもよい。
【0027】ところで、上述の塗料フィードライン8に
は、アルミフレークを有するメタリック塗料(図面にお
いて点線矢印で示す)eを供給し、このベル型塗装装置
1を主としてメタリック塗料のベースコートに用いる。
【0028】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。上述のメタリック塗料eを用
いてベースコートを行なうには、ベル6等の塗料側に例
えばマイナス90KVの静電荷を印加し、被塗物側にプ
ラス静電電荷を帯電させる一方、エアモータ3の回転軸
4を例えば15000〜2000rpm の高速で回転し、
塗料フィードライン8および塗料ノズル9から供給され
るメタリック塗料eを回転軸4と一体的に回転するベル
6の遠心力により上述の塗料吐出孔7から外方へ放出し
て霧化する。
【0029】このようにして上述のベル6内周面からそ
の先端外周方向に向けて飛散するメタリック塗料eの飛
散部に対しては、まず1段目の霧化エア噴出孔13から
吐出される高速小風量の霧化エアaが衝突し、1次せん
断力が塗料粒子に作用して、該塗料粒子の微粒化が図ら
れると共に、塗料の遠心力(慣性力)がやや打ち消され
て、塗料飛行方向が被塗物方向にやや修正される。
【0030】次に2段目の霧化エア噴出孔14から吐出
される高速小風量の霧化エアbが、上記1段目にて微粒
化されて粒径が小となったメタリック塗料eの粒子に衝
突し、2次せん断力が塗料粒子に作用して、該塗料粒子
のさらなる微粒化が図られると共に、塗料の遠心力(慣
性力)がほぼ打ち消されて、塗料飛行方向が被塗物方向
にさらに修正される。
【0031】次に3段目の霧化エア吐出孔15から吐出
される高速小風量の霧化エアCが、上記2段目にて微粒
化されて粒径が小となったメタリック塗料eの粒子に衝
突し、3次せん断力が塗料粒子に作用して、該塗料粒子
の高微粒化が図られると共に、塗料の遠心力(慣性力)
が打ち消されて、塗料飛行方向が被塗物方向に良好に修
正され、同時に斯る高速の霧化エアa,b,cにより塗
料粒子の初速向上を図る。
【0032】次に上述の如くして高微粒化が促進された
メタリック塗料eに対してパターンエア噴出孔16から
吐出される低速大風量のパターンエアdが作用し、この
塗料eの初速が向上され、かつパターン内外の塗料粒径
分布の均一化(いわゆる高分散性)が図られながら、該
塗料eは被塗物方向に飛行すると共に、パターンエアd
の低速度により、塗料eが静電吸引力を受けて被塗物に
ぶつかる時の衝撃力が弱められて、被塗物からの塗料の
跳ね返りが防止された状態下において、上述のメタリッ
ク塗料eのアルミフレークの良好な配列状態(被塗物の
面に対して水平に配列する状態)を得るベースコートが
行なわれる。
【0033】以上要するに、複数段構成(この実施例で
は3段構成)の霧化エア吐出部(霧化エア噴出孔13,
14,15参照)から吐出される霧化エアa,b,cに
より段数に対応してメタリック塗料eを1次せん断、2
次せん断、3次せん断すると共に、高速霧化エアa,
b,cを複数段に分けてメタリック塗料eに衝突させ塗
料粒子を順次高微粒化するので、塗料eの微粒化および
塗料飛行方向修正に要する必要エネルギを小さくするこ
とができる効果があり、また、このような小さな必要エ
ネルギでありながら塗料の遠心力(慣性力)を順次段階
的に打ち消して、外方に飛散しようとする塗料粒子を最
小限にすることができる効果があり、この結果、塗装仕
上がりと塗装効率(塗料ロスの低減)の両立を図ること
ができる効果がある。
【0034】さらにパターンエア吐出部(パターンエア
噴出孔16参照)から吐出されるパターンエアdで、パ
ターン内外(塗料パターン全域)の塗料粒径分布の均一
化(いわゆる高分散性)を図ることができる効果があ
る。
【0035】しかも、複数段霧化エア吐出部に霧化エア
を供給する第1エア経路18と、パターンエア吐出部に
パターンエアを供給する第2エア経路21とを独立形成
したので、図2に示す霧化エアa,b,cとパターンエ
アdとの圧力および流量を塗装条件に対応してそれぞれ
個別に調整することができる効果がある。
【0036】なお、ベル6の外周から飛散する塗料eが
複数段霧化エア吐出部およびパターンエア吐出部に付着
することがなく、ベル6側の塗料系の洗浄が容易である
ため、塗料の色替えが簡単であり、加えて上述の第1エ
ア経路18および第2エア経路21は固定要素10,1
1,12側に構成することができるので、ベル型塗装装
置1の構造の簡略化を図ることができるのは勿論であ
る。
【0037】さらに、上述の複数段霧化エア吐出部(霧
化エア吐出孔13,14,15参照)には第1エア経路
18から高速小風量の霧化エアを供給する一方、上述の
パターン吐出部(パターンエア吐出孔16参照)には第
2エア経路21から低速大風量のパターンエアを供給す
るので、次の如き効果がある。
【0038】すなわち、上述の高速小風量のエア(霧化
エア)を塗料に衝突させることで、より一層良好な塗料
粒子の高微粒化促進と慣性力キャンセルおよび塗料飛行
方向修正とを図ることができる効果があり、また上述の
低速大風量のエア(パターンエア)により塗料の初速向
上を図りつつ、充分広いパターン幅を確保することがで
きると共に、低速エアをパターンエアdとして用いるの
で、塗料が被塗物にぶつかる時の衝撃力が弱められて、
被塗物からの塗料の跳ね返りが防止されて、塗着効率の
向上を図ることができる効果がある。
【0039】加えて、上述のベル6の塗料吐出部(塗料
吐出孔7参照)上流側に対して供給する塗料をメタリッ
ク塗料(つまりアルミフレークを有するメタリック塗
料)eに設定したので、被塗物に対して塗着されたベー
スコート層の良好なアルミフレークの配列状態(方向
性)を得ることができて、エアガンによると塗装に対す
るカラーマッチング性および補修性が得られる効果があ
る。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の回転軸は、実施例エアモータ3の
回転軸4に対応し、以下同様に、塗料吐出部は、塗料吐
出孔7に対応し、塗料は、メタリック塗料eに対応し、
複数段霧化エア吐出部は、霧化エア吐出孔13,14,
15に対応し、パターンエア吐出部は、パターンエア吐
出孔16に対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。
【0041】例えば上記複数段霧化エア吐出部は、例示
した3段構成の他に2段構成であってもよく、4段以上
の多段構成であってもよい。さらに上述のパターンエア
噴出孔16から吹出されるパターンエアdの吹出角度を
可変にするか或は回転軸4の軸芯線を0度とし、この軸
芯線に対する開角を例えば15度、30度等の複数に角
度切替え可能とすることにより、霧化条件を一定に保っ
た状態で、パターン径を可変にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベル型塗装装置を示す断面図。
【図2】図1の要部拡大断面図。
【図3】従来のベル型塗装装置を示す断面図。
【符号の説明】
4…回転軸 6…ベル 7…塗料吐出孔 13,14,15…霧化エア吐出孔 16…パターンエア吐出孔 18…第1エア経路 21…第2エア経路 a,b,c…霧化エア d…パターンエア e…メタリック塗料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に取付けられ塗料吐出部からの塗料
    を遠心霧化させるベルを備えてなるベル型塗装装置であ
    って、上記ベル外周の塗料の飛散部に対して径方向複数
    段に霧化エアを吹出す複数段霧化エア吐出部と、上記複
    数段霧化エア吐出部の外周部においてパターン調整用の
    エアを吐出するパターンエア吐出部とを設け、上記複数
    段霧化エア吐出部にエアを供給する第1エア経路と、上
    記パターンエア吐出部にエアを供給する第2エア経路と
    を独立形成したベル型塗装装置。
  2. 【請求項2】上記複数段霧化エア吐出部に高速小風量の
    エアを供給する一方、上記パターンエア吐出部に低速大
    風量のエアを供給する請求項1記載のベル型塗装装置。
  3. 【請求項3】上記ベルの塗料吐出部上流側に対して供給
    する塗料をメタリック塗料に設定した請求項2記載のベ
    ル型塗装装置。
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