JPH08224494A - 厨芥処理用ディスポーザー - Google Patents

厨芥処理用ディスポーザー

Info

Publication number
JPH08224494A
JPH08224494A JP27588995A JP27588995A JPH08224494A JP H08224494 A JPH08224494 A JP H08224494A JP 27588995 A JP27588995 A JP 27588995A JP 27588995 A JP27588995 A JP 27588995A JP H08224494 A JPH08224494 A JP H08224494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disposer
water
water supply
supply device
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27588995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3614952B2 (ja
Inventor
Konosuke Matsushita
下 幸之助 松
Shingo Sato
藤 信 吾 佐
Ryuichi Matsuda
田 隆 一 松
Toshio Kamata
田 敏 男 鎌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP27588995A priority Critical patent/JP3614952B2/ja
Publication of JPH08224494A publication Critical patent/JPH08224494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3614952B2 publication Critical patent/JP3614952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨芥の粉砕と、その排水管への排出を効率よ
く行うことのできるディスポーザーの提供。 【解決手段】 厨芥の粉砕、流動物の排出、厨芥排出後
の排水管トラップ部の水封などのディスポーザーの運転
段階に応じて適量の水を自動的に供給する自動給水装置
を備えてなるディスポーザー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、厨芥(炊事場から出る野菜・魚介等のくず)
を粉砕し、スラリー状の流動物として水とともに排水管
に排出するディスポーザーに関する。
【0002】背景技術 一般にディスポーザーには、ディスポーザーを作動させ
てから厨芥を連続的に投入し粉砕する連続式のものと、
予めディスポーザー内部に厨芥を貯めておいて一度の操
作で厨芥を粉砕するものとがある。
【0003】これらいずれの方式のディスポーザーにお
いても、厨芥の粉砕で発生するスラリー状の流動体によ
るディスポーザーの作動不良、排水管の詰まり等の弊害
を防止するために、ディスポーザーの作動中あるいはそ
の作動前後に水を流す必要がある。この水の流量は、デ
ィスポーザーの方式、大きさによっても異なるが、ディ
スポーザーを適切に使用するためには、約6〜10リッ
トル/分の流量が必要となる。
【0004】従来のディスポーザーでは、流すべき水の
量を使用者に任せているものが多かった。このため、適
正な流量が確保されにくく、流量が少な過ぎる場合は、
粉砕刃の回転不能や、排水管のトラップ部や横引き管で
詰まりが発生することがあった。また反対に流量が多す
ぎる場合は、排水管のトラップ部で逆サイホン(サイホ
ンの流体の慣性によって封水が失われる現象)が発生し
てしまい、悪臭が室内に逆流するという問題があった。
【0005】この問題に対して、ディスポーザーの運転
と給水を自動化させる目的で、水を供給する給水路の所
定個所にモータの発動・停止に連動して開閉をするバル
ブを設け、ディスポーザーの作動中に所定量の水を流す
ようにしたディスポーザーが提案されている(特開昭5
5−127155号公報参照)。
【0006】また、固形物を含むスラリー状の流動物の
排出と残滓による排水管の詰まりの問題を解決するため
に、ディスポーザー内部と横引排水管に別々の放水手段
を設け、ディスポーザーの作動と連動して自動的に水を
放出し、これによってスラリー状の流動物や残滓を排出
するようにしたディスポーザーも提案されている(実開
平3−19542号公報参照)。
【0007】これらのディスポーザーによれば、ディス
ポーザー設置時に流すべき水の流量を設定でき、通常の
ディスポーザー使用時には一定量の水を自動的に流すこ
とができる。
【0008】しかしながら、前記従来のディスポーザー
にあっても、前記したような問題点を十分に解決でき
ず、さらに優れたディスポーザーの希求があるといえ
る。
【0009】
【発明の概要】従って、本発明は、より優れたディスポ
ーザーの提供をその目的としている。
【0010】また本発明は、破砕刃の回転不良や、配水
管のトラップ部等での詰まり、さらには逆サイホンの問
題が生じないディスポーザーの提供をその目的としてい
る。
【0011】本発明者らは上記目的を達成すべく検討し
た結果、ディスポーザーの運転段階に応じて必要かつ十
分な水の量が異なることを見出した。本発明はかかる知
見に基づくものである。
【0012】すなわち、本発明によるディスポーザー
は、厨芥を粉砕して排水として排出するディスポーザー
であって、厨芥を粉砕する手段を備えたディスポーザー
本体と、運転段階に応じて適量の水を前記ディスポーザ
ー本体に供給する自動給水装置とを備えてなることを特
徴とするもの、である。
【0013】本発明によるディスポーザーにおいては、
自動給水装置によってディスポーザー本体に供給する水
を制御し、ディスポーザーの運転段階に応じてその流量
を変化させながらディスポーザーを運転する。この給水
量を適切な値に設定し、ディスポーザーの各運転段階に
必要十分な水を供給でき、かつ、適切なディスポーザー
の運転を行うことが可能となる。
【0014】
【発明の具体的説明】本発明者らが今般得た知見によれ
ば、ディスポーザー本体へ供給する水の量は、ディスポ
ーザーの運転段階に応じて変化する。すなわち、ディス
ポーザーの運転段階は、厨芥を粉砕する段階と、粉砕し
た厨芥の流動物を排出する段階と、そして厨芥排出後に
排水管トラップ部を水封する段階とからなり、それぞれ
供給すべき水の量が次のように異なる。
【0015】まず、厨芥を粉砕する段階では、未粉砕の
厨芥や粉砕によって生じた粉砕流動物に適当な流動性を
持たせるのに必要かつ十分な量の水を供給するのが好ま
しい。厨芥が比較的堅いものである場合や、比較的流動
性に乏しいものである場合、粉砕時に水を供給すること
によって厨芥に適当な流動性を与え、効率のよい粉砕が
可能となる。一方、過剰な水の供給は使用水量の面およ
び消費電力の面から経済的でないばかりか、水よりも軽
いものは浮いてしまい、むしろ効率のよい粉砕の妨げに
なるおそれがある。この給水量は、厨芥の種類や量、粉
砕用モータのトルク出力等を勘案して決定される。
【0016】次に、粉砕した厨芥流動物を排出する段階
では、排水管のトラップ部でサイホン現象を生じさせ、
厨芥流動物を一気に排水管に排出するのに必要かつ十分
な水の量を供給する。その量は前記厨芥の粉砕段階と同
等か、またはそれ以上の量となるのがよい。この水の量
は、厨芥流動物の量、トラップ部の形状や寸法を勘案し
て決定される。
【0017】そして、排水管のトラップ部を水封する段
階では、上記のサイホン現象によって排水管のトラップ
部の封水がしばしば失われてしまうのを補うため、前記
の厨芥流動物排出段階の水量よりも少量の水を徐々に供
給する。
【0018】本発明によるディスポーザーは上記のよう
な水量を供給しながら厨芥を粉砕処理する。従って、運
転中を通じて一定量の水を供給するよう構成された従来
のディスポーザー(最も水を必要とする上記厨芥の流動
物の排出段階の給水流量とされているのが一般的であ
る)と比較して、必要以上の水を消費することがなく有
利である。また、排水管のトラップ部の封水が確実に行
われるため、悪臭が室内側に逆流することがないので有
利である。
【0019】従って、本発明の好ましい態様によれば、
前記自動給水装置により、厨芥を粉砕する時に該厨芥の
粉砕に必要かつ十分な量の水を供給し、かつ粉砕した厨
芥流動物を排出する時に前記ディスポーザー下流の排水
管のトラップ部でサイホン現象を生じさせるのに必要か
つ十分な量の水をディスポーザーに供給する。この態様
によれば、必要給水量が最大となる厨芥流動物排出時に
給水量を合わせてディスポーザーの運転中一定量の水を
供給する場合に比べ、ディスポーザーの効率を落すこと
なく、水の消費量を少なくすることができる。
【0020】また、本発明の好ましい別の態様によれ
ば、前記自動給水装置により、厨芥の粉砕完了後に、前
記ディスポーザー下流の排水管のトラップ部でサイホン
現象を生じさせるのに必要かつ十分な量の水をディスポ
ーザー本体に供給する。この態様において、厨芥粉砕時
に水は供給しない。この態様のディスポーザーは、被粉
砕物が柔らかい場合や多少の流動性を有している場合に
適用でき、水の消費量をより一層少なくすることができ
るとの利点を有する。
【0021】更に、本発明の別の態様によれば、前記自
動給水装置により、粉砕した厨芥流動物の排出後に前記
ディスポーザー下流の排水管のトラップ部を水封するの
に必要かつ十分な量の水を該排水管に供給する。この態
様によれば、厨芥流動部排出時の流体の慣性によって排
水管のトラップ部の封水が失われた場合でも、排水管ト
ラップ部を確実に水封でき、悪臭が室内側に逆流するこ
とを防止することができる。また、トラップ部分に溜ま
る水が、厨芥流動物を含まない水に置き換えられるた
め、トラップ部での詰まりや、悪臭の発生が有効に防止
できる。なお、この態様において、厨芥粉砕時、および
厨芥排出時の水供給は、上記した二つの本発明の好まし
い態様のいずれであってもよい。
【0022】さらに、この態様による水の供給は、厨芥
排出時にサイホン現象を生じさせずに厨芥流動物が排出
されるような場合にも有効である。すなわち、厨芥流動
物に運動エネルギーを与え、サイホン現象によらず厨芥
流動物を排出した後、水を本発明によるこの態様によっ
て供給し、トラップ部を確実に水封する。これにより、
悪臭が室内に逆流することを有効に防止できる。
【0023】更にまた、本発明の好ましい態様によれ
ば、前記自動給水装置によって、厨芥の粉砕前に所定量
の水を前記ディスポーザー本体に供給する。この態様に
よれば、水のない状態でディスポーザーの運転が開始さ
れることがないので、刃の詰まり等のトラブルを防止す
ることができる。また、生ゴミを水と混合した状態で粉
砕を始めるので、粉砕刃の初期トルクを小さくし、配管
の詰まりを防止することができるとの利点がある。
【0024】また、本発明の好ましい態様によれば、デ
ィスポーザー本体に貯められた厨芥の量を検出するセン
サーを有し、このセンサーの検出信号によって自動的に
給水、厨芥の粉砕、流動物の排出、および排水管トラッ
プ部の水封運転を行うディスポーザーが提供される。セ
ンサーの利用により、ディスポーザーの自動運転が可能
となり、使用者の手間を減少させることが出来る。
【0025】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるディスポーザーの自動給水装置は次のように構成さ
れるのが好ましい。
【0026】すなわち、自動給水装置の好ましい第一の
例は、水の供給源に接続された流路切換可能な三方弁
と、前記三方弁に接続された異なる流量を許容する流路
と、前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記三方弁
を切換制御する制御部とを有して構成される。この自動
給水装置においては、制御部がディスポーザーの運転段
階に合わせて三方弁を切り換え、この三方弁に接続され
た異なる流量を許容する流路を連通させる。この流路の
切り換える動作によって、ディスポーザー本体に供給す
る水の量を変化させ、各流路の流量をディスポーザーの
運転に最適な流量とすれば、適量の水を供給することが
できる。
【0027】また、自動給水装置の好ましい第二の例
は、二以上の異なる流量を許容する流路を設けたボール
弁と、前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記ボー
ル弁の流路を切換制御する制御部とを有して構成され
る。この自動給水装置においては、制御部がディスポー
ザーの運転段階に合わせてボール弁の流路を選択的に切
り換える。このボール弁の流路は二以上の異なる流量を
許容する流路からなるので、ディスポーザー本体に供給
する水の量を変化させ、ディスポーザーの運転に最適な
量の水を供給することができる。
【0028】さらに、自動給水装置の好ましい第三の例
は、流量調節弁と電磁弁とを直列的に接続した流路と、
前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記流量調節弁
と前記電磁弁を開閉制御する制御部とを有して構成され
る。この自動給水装置においては、電磁弁を制御するこ
とにより、ディスポーザー本体への給水の開始/停止を
制御し、流量調節弁を制御し、これにより、給水量の大
きさを制御する。これによって、ディスポーザー本体へ
の給水を制御でき、ディスポーザーの運転に最適な量の
水を供給することができる。
【0029】更にまた、自動給水装置の好ましい第四の
例は、電磁弁を備えた異なる流量を許容する複数個の流
路を並列的に接続した流路系と、前記ディスポーザーの
運転段階に応じて前記電磁弁を開閉制御する制御部とを
有して構成される。この自動給水装置は、制御部がディ
スポーザーの運転段階に合わせて並列的に接続された異
なる流量の流路の電磁弁を開閉制御する。これにより、
ディスポーザー本体への給水量を変化させ、ディスポー
ザーの運転に最適な量の水を供給することができる。
【0030】さらに、自動給水装置の好ましい第五の例
は、給水流路の一部に設けられた弾性短管部と、この弾
性短管部を外から押圧してその流路断面積を変化させる
カム部材と、前記カム部材を回転駆動するモータと、前
記ディスポーザーの運転段階に応じて前記モータを制御
する制御部とを有してなる。この自動給水装置によれ
ば、制御部がディスポーザーの運転段階に合わせてモー
タを介してカム部材を回転させ、給水流路の給水断面積
を変化させてディスポーザーの運転に最適な量の水をデ
ィスポーザー本体へ供給することができる。
【0031】更に本発明の好ましい態様によれば、上記
の自動給水装置の制御部は、タイマーによってディスポ
ーザーの運転段階に応じた制御を行うのが好ましい。す
なわち、厨芥の粉砕、流動物の排出、排水管のトラップ
部の水封に必要な時間を予め計測し、これに基いてタイ
マーを設定し、ディスポーザーの運転開始からの時間の
経過によってディスポーザー本体への給水量を変化させ
る。これによって、必要最小限の水量によって適切なデ
ィスポーザーの運転を行うことができる。
【0032】また、本発明によるディスポーザーは、厨
芥の粉砕状態を検出するセンサーを備え、このセンサー
の検出信号に基づいて自動給水装置の制御部が制御を行
うよう構成されてもよい。このセンサーとしては、たと
えばディスポーザー本体内の液体の濁度を検出するもの
や、ディスポーザーのモータの電流を検出するもの等が
考えられ、これらのセンサーによれば、厨芥の粉砕状態
を直接検出でき、ディスポーザーの運転段階あるいは運
転状態に応じて適確な制御を行うことができる。
【0033】また、本発明の好ましい態様によれば、粉
砕手段としての粉砕刃の回転方向と同方向に前記自動給
水装置からの水を供給するノズルを備えてなるディスポ
ーザーが提供される。このように構成されたディスポー
ザーにおいては、水が粉砕刃に当って飛散することがな
く、また、ディスポーザー本体内で高速の旋回流を生じ
させてディスポーザー本体の壁面を洗浄することができ
るとの利点を有する。
【0034】さらに、本発明の好ましい態様によれば、
粉砕した厨芥流動物の排出が、排水管のトラップ部にお
いて、2秒以上の時間、15cm/秒以上の流速で行わ
れる量の水を、自動給水装置が供給するようにされたデ
ィスポーザーが提供される。排水管のトラップ部におけ
る粉砕した厨芥流動物の排出が上記時間および流速にお
いて行われることで、トラップ部のいわゆるディップ部
と呼ばれる底の部分に比重の比較的大きなもの(例え
ば、卵の殻、骨、貝など)が堆積してしまうことを有効
に防止できる。なお、ディップ部における粉砕した厨芥
の堆積を防止するとの観点からは排出の時間および流速
は大きいことが望ましいが、過大な流速は、トラップ部
の水封が失わせたり、また排水管の腐食などの観点から
好ましくない場合がある。従って、排出時間の上限は3
0秒程度、流速の上限は200cm/秒程度とされるの
が好ましい。
【0035】本発明の好ましい態様によれば、排水管と
して横引き排水管を備えてなり、粉砕した厨芥流動物の
排出が横引き排水管において満水状態とならずに行なわ
れる量の水を、自動給水装置が供給するようにされたデ
ィスポーザーが提供される。横引き排水管において、満
水状態すなわち横引き排水管が全て満たされて排水が流
れる状態が発生することは、特に比重が1に近い野菜や
果実の場合に効率のよい排出を阻害するおそれがある。
従って、自動給水装置は、横引き排水管が満水状態とな
らないよう、その水量を制御されてなるのが好ましい。
満水状態を引き起こさない水の量は、横引き排水管の管
径、その勾配ならびに長さ、ならびに厨芥の種類を考慮
して適宜決定されてよいが、本発明者らは、比重が1に
近い厨芥粉砕物である場合に、一般的な家庭における横
引き排水管の条件とされる管径40A、50A、または
65A、勾配1/50m、長さ2mの条件下において、
横引き排水管における流速が8〜30リットル/分の範
囲であれば、満水状態を回避できることを確認してい
る。
【0036】さらに本発明の好ましい態様によれば、排
水管として横引き排水管を備えてなり、自動給水装置か
らの秒で表した水の供給時間が、横引き排水管のメート
ルで表した長さと粉砕した厨芥流動物のリットルで表し
た体積との積の値の2〜13倍とされたディスポーザー
が提供される。このようなディスポーザーを用いること
で、比重が1より小さな厨芥粉砕物および比重が1より
大きな厨芥粉砕物のいずれも効率よく排出させることが
できる。本条件と、上記した一般家庭における横引き排
水管の条件下での8〜30リットル/分の流速と組み合
わせることで、厨芥粉砕物の堆積などのないより効率の
よい厨芥の排出が可能となる。なお、厨芥流動物のリッ
トルで表した体積を、ディスポーザーの最大粉砕容量と
みなして本発明による上記条件を当てはめて自動給水装
置を運転するのが操作の簡便性から好ましいといえる。
【0037】自動給水装置から供給される水は、水道水
を用いることが一般的であるが、いわゆる中水、雑用水
を用いてもよい。上記した本発明による給水条件から本
発明によるディスポーザーに用いられる水の量は通常は
5〜20リットル程度の範囲である。本発明によるディ
スポーザーにあっては、この量の水を上水道から直接提
供するたけでなく、一度貯水タンクに溜めてそれを利用
する態様であってもよい。とりわけ、中水、雑用水を用
いる場合その安定な供給が十分に期待できないとき、上
水道との併用を行う態様が考えられる。そのような場合
に、中水、雑用水を貯水タンクに溜め、それと上水道を
併用することが考えられ、そのような態様も本発明に包
含されるものである。
【0038】次に本発明によるディスポーザーについて
添付の図面を用いて以下に説明する。
【0039】図1は本発明によるディスポーザーの一実
施例の構成を示している。全体を符号1で示す本実施例
のディスポーザーは、ディスポーザー本体2を有し、こ
のディスポーザー本体2は、流し3の排水口兼用のゴミ
投棄口4の下端に接続されている。ディスポーザー本体
2の下部は排水管5に接続され、この排水管5は下水道
との間に水封用の排水管トラップ部5aを有している。
【0040】ディスポーザー本体2の下方には、厨芥粉
砕用のモータ6が設けられており、このモータ6は回転
軸がディスポーザー本体2内に延び、その先端に粉砕刃
7を備えた円板8を備えている。
【0041】ディスポーザー本体2の側壁2aには、給
水管9がディスポーザー本体2内に給水可能に接続され
ている。この給水管9の流路の途中には、上流側から順
に止水栓10と自動給水装置11が設けられている。
【0042】本実施例の自動給水装置11はその給水流
路の上流側に流路切換可能な三方弁12を有し、この三
方弁12に大きい流量を許容する流路13と比較的小さ
い流量を許容する流路14とが接続され、これらの流路
13、14はその下流端で合流し、ディスポーザー本体
2と連通する給水管9に接続されている。また、流路1
3、14にはそれぞれ流路の流量調節用の流量調節弁1
5、16が設けられている。
【0043】自動給水装置11は上記流路系の他に、上
記三方弁12や流量調節弁15、16を制御する制御部
17を備えている。
【0044】さらに本実施例のディスポーザー1は、使
用者が操作しやすい場所に設置されたディスポーザース
イッチ18を有し、このディスポーザースイッチ18
は、操作信号を前記モータ6と自動給水装置11の制御
部17に送るように接続されている。また、制御部17
は、モータ6の作動状態を検知し、これを制御すること
ができるように接続されている。
【0045】次に上記構成のディスポーザー1の作用に
ついて以下に説明する。
【0046】本実施例のディスポーザー1によれば、デ
ィスポーザーを作動させるためにディスポーザースイッ
チ18を操作すれば、そのスイッチ操作の信号は自動給
水装置11の制御部へ送られる。制御部17は、前記ス
イッチ操作信号によって起動し、ディスポーザー1の一
連の給水、厨芥の粉砕、流動物の排出、および排水管ト
ラップ部の水封運転に応じて流量を変化させながらディ
スポーザー本体2への給水を行う。
【0047】図2ないし図6は、上記ディスポーザーの
運転段階に応じて行うディスポーザー本体2への種々の
給水パターンを示している。
【0048】図2の給水パターンでは、ディスポーザー
スイッチ18の接続(ON)と同時に給水を開始し、厨
芥を粉砕する工程では、被粉砕物に適当な流動性をもた
せるために、粉砕に必要十分な流量F1 の水を供給す
る。次に、ディスポーザースイッチ18を切断(OF
F)した後は、排水管トラップ部5aでサイホン現象を
生じさせて粉砕した厨芥流動物を排出するのに必要かつ
十分な流量F2 の水を供給する。さらに、厨芥流動物を
排出した後は、排水管トラップ部5aを水封するための
比較的小さな流量F3 の水を供給する。
【0049】上記給水パターンによれば、厨芥の粉砕中
には、必要最大時の流量F2 に比べて少ない流量F1 の
水を供給するので、水の消費を必要最小限に抑えること
ができる。むろん、上記流量F1 は、厨芥の硬さや、大
きさや、粘性等とモータ6の出力とを考慮して設定する
ので、ディスポーザー1の運転に支障が生じることがな
い。
【0050】また、粉砕した厨芥流動物を排出した後
に、排水管トラップ部5aの水封を目的とする給水を行
うので、排水管トラップ部5aを確実に水封でき、悪臭
が室内に逆流することがない。
【0051】図3の給水パターンは、上記図2の給水パ
ターンに予混合のための給水を行うものである。すなわ
ち、本給水パターンでは、ディスポーザースイッチ18
の接続(ON)の信号を受けた制御部17は、モータ6
を制御して回転の開始を一時的に遅らせ、その間に水を
供給して厨芥を予め水と混合させる。この予混合のため
の水の流量は、便宜的に流動物排出時の流量F2に合わ
せておくことができる。予混合の終了後は、モータ6の
回転を開始し、図2に示すような厨芥の粉砕、流動物の
排出、排水管トラップ部の水封のための給水を行う。
【0052】この給水パターンによれば、厨芥を粉砕す
る前に水と混合させるので、水のない状態でディスポー
ザーの運転が開始されるのを防止でき、粉砕刃の初期ト
ルクを小さくし、刃の詰まりや、配管の詰まり等のトラ
ブルを防止することができる。
【0053】図4の給水パターンは、厨芥の粉砕中は給
水せず、粉砕完了後に流動物排出のための給水(流量F
2 )を行い、排出後に続いて排水管トラップ部5aの水
封運転(流量F3 )を行うものである。
【0054】この給水パターンは、流動性を有する厨芥
や比較的柔らかい厨芥を粉砕する場合に適用でき、図1
の給水パターンよりさらに水の消費を少なくすることが
できる。
【0055】この給水パターンに予混合の給水(図3参
照)を組み合わせれば、厨芥の粉砕前に厨芥と水とを混
合し、厨芥を水に浸した状態で給水を停止して粉砕し、
粉砕後に厨芥流動物を排出するための給水を行う。この
給水パターンによれば、厨芥を水に浸した状態で粉砕す
るので、厨芥の流動性に関係なく使用でき、かつ、水の
消費量を少なくすることができる。
【0056】図5と図6の給水パターンは、給水量の種
類を統一して少なくしたものである。このうち、図5の
給水パターンは、厨芥粉砕中の給水量と水封運転中の給
水量を等しく(流量F3 )したものであり、図6の給水
パターンは、厨芥粉砕中の給水量と流動物排出時の給水
量とを等しく(流量F2 )にしたものである。
【0057】このように、給水量の種類を統一して少な
くすることにより、厨芥の粉砕・排出に必要な給水量を
最も少なくすることができない場合もあるが、後述する
自動給水装置11の機構・構成要素を簡単なものにする
ことができる。
【0058】次に、図2の給水パターンを例に給水量制
御を実現する自動給水装置11の作用について以下に説
明する。
【0059】図2の給水パターンでは、ディスポーザー
1を運転させるためにディスポーザースイッチ18を接
続すると、モータ6が回転を開始するとともに、ディス
ポーザースイッチ18が接続されたことを示す信号が自
動給水装置11の制御部17に送られる。制御部17
は、大流量を許容する流路13を連通させ、流量F1 の
水を供給する。
【0060】上記制御部17は、タイマーによる制御を
行うものであり、厨芥の粉砕と、流動物の排出と、排水
管トラップ部5aの水封運転にそれぞれ要する時間を予
め計測しておき、ディスポーザー1の運転開始からの経
過時間(図2に示すt1 、t2 、t3 )でディスポーザ
ー1の運転段階を推定して給水制御を行うものである。
【0061】運転開始から時間t1 が経過したときに、
制御部17は、厨芥の粉砕がほぼ完了したものとして、
流量調節弁15の開度を大きくして流量F2 の水を供給
する。この流量F2 の水によって、ディスポーザー本体
2の内部の水位が上昇し、その圧力で排水管トラップ部
5aでサイホン現象が発生し、粉砕した厨芥からなる流
動物が一時に下水道に排出される。
【0062】さらに制御部17は、運転開始から時間t
2 が経過したときに、上記厨芥流動物の排出が完了した
として、排水管トラップ部5aの水封運転を開始する。
この水封運転は、大流量の流路13を閉じ、小流量の流
路14を開くことによって実現される。流量調節弁16
は、自動的に開閉して水の流量をF3 に維持する。
【0063】運転開始から時間t3 が経過したときは、
制御部17は上記水封運転が完了したとして三方弁12
のすべての流路を閉じ、一連の給水制御を終了する。
【0064】ここで、制御部17の制御による流量と作
動時間の具体例を以下に示す。
【0065】 粉砕運転: 運転時間 T=20〜60(秒) 流量 Q=0〜20(リットル/分) 排出運転: 運転時間 T=2〜20(秒) 流量 Q=15〜50(リットル/分) 水封運転: 運転時間 T=2〜10(秒) 流量 Q=1〜10(リットル/分) なお、上記給水制御では、3つの流量F1 、F2 、F3
を実現するために、流量調節弁15、16の開度を制御
しているが、流路13、14の許容流量を適当に設定す
ることにより、流量調節弁を省略することができる。
【0066】たとえば、大流量流路13の許容流量をF
1 とし、小流量流路14の許容流量をF3 とし、F2 =
F1 +F3 の関係が成立するようにすると、厨芥の粉砕
中は大流量流路13のみを開き、続いて厨芥流動物の排
出中は大流量流路13と小流量流路14の双方を開き、
最後の水封運転中は小流量流路14のみを開くようにす
ることにより、順に流量F1 、F2 、F3 の水を供給す
ることができる。この場合は、流量調節弁を要せずに三
方弁12に異なる流量を許容する流路(単なる配管)を
接続すればよい。
【0067】なお、本願の特許請求の範囲に記載する
「異なる流量を許容する流路」とは、上記場合の予め流
量を設定した流路と、図1に示すように管路に流量調節
弁を設けた流路の双方を含む概念であることをここにつ
け加えておく。
【0068】また、上記制御部17は、タイマーによる
制御を行うものであったが、本発明の制御部はこれに限
られず、センサーを利用した制御を行うものであっても
良い。センサーとしては、粉砕物を含んだ排出液中の濁
度を検出するセンサーや、モータ6のモータ電流値を検
出するセンサーや、モータ6のトルクを検出するセンサ
ーが考えられる。これらのセンサーによる制御によれ
ば、厨芥の粉砕状態を直接検出でき、その情報をフィー
ドバックすることにより、より細かい給水制御を行うこ
とができる。
【0069】次に、追加のセンサーの設置や、ディスポ
ーザー本体への給水管の引き回し等の変形例について図
7ないし図13を用いて以下に説明する。なお、図7な
いし図13において、図1と同一部分については図1と
同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】図7は、図1のディスポーザー1に追加の
センサーを設けたディスポーザーを概略示している。本
実施例のディスポーザー19は、ディスポーザー本体2
内に厨芥の量を検出するセンサー20を有し、このセン
サー20は、その検出信号を自動給水装置11の制御部
17へ出力するように接続されている。
【0071】このディスポーザー19によれば、センサ
ー20が一定周期でディスポーザー本体2内の厨芥の量
を検出し、厨芥の量が一定の値に達したときに検出信号
を制御部17へ送る。制御部17は、センサー20から
の信号を受け取ると、モータ6と自動給水装置11の流
量調節弁等を制御し、上記図2ないし図6のいずれかの
パターンの給水と、厨芥の粉砕と、流動物の排出と、排
水管トラップ部の水封運転とを自動的に行う。
【0072】このディスポーザー19によれば、使用者
の手間を省き、ディスポーザーの運転を完全に自動化す
ることができる。
【0073】上記各ディスポーザーは、給水管9がディ
スポーザー本体2の側壁に接続され、ディスポーザー本
体内水が直接供給されるように構成されているが、図8
および図9のように流しからディスポーザー本体に水を
流し込むようにしても良い。
【0074】図8に示すディスポーザー20では、給水
管9は流し3の上方から給水するように配管されてい
る。この給水管9の止水栓10の上流部分から、炊事等
に使用する別の給水管22が分岐され、この給水管22
も水栓23を介して流し3の上方から給水するように配
管されている。
【0075】一方、図9に示すディスポーザー24は、
図8のディスポーザー20と同様に給水管9が流し3の
上方から給水するように配管されているが、炊事等の給
水管は別途設けられている。
【0076】上記図8及び図9のディスポーザー21、
24によれば、放出した水によって流しに残った厨芥の
残滓をディスポーザー本体2内に流し込める利点を有し
ている。この他の本発明による作用効果、すなわちディ
スポーザーの運転段階に応じて適量の水を供給できる、
排水管トラップ部を確実に水封することができる等作用
効果については図1のディスポーザー1と同一である。
【0077】次に図10ないし図12のディスポーザー
25、26、27は、ディスポーザー本体への給水量を
安定させるために、図1、図8、及び図9のディスポー
ザーに貯水部28をそれぞれ追加したものである。
【0078】上記いずれのディスポーザーにおいても、
貯水部28を自動給水装置11の上流に設け、ディスポ
ーザーの運転開始前、すなわちディスポーザーを使用し
ていない間に貯水部28のタンク内に水を所定水位に達
するまで溜めておくようにする。ディスポーザーの運転
に際しては、給水源から直接水を採ることなく、上記貯
水部28から水を供給する。このようにすることによ
り、炊事等のために水を使用して水の圧力が低下し、デ
ィスポーザーへの給水が不十分になることを防止するこ
とができる。あるいは逆に、ディスポーザーへの給水の
ために炊事等のための水の供給圧力が不足することを防
止することができる。
【0079】上記貯水部28と同様の目的、すなわちデ
ィスポーザーへの給水量を安定させる目的で図13のよ
うな配管をすることができる。図13の配管例におい
て、給水管9の一部には上流側から流量調節弁29と流
量センサー30が直列的に設けられている。流量センサ
ー30は、その検出信号を流量調節弁29にフィードバ
ックするように接続されている。
【0080】この流量の安定を図った配管例では、上流
側で流量調節弁31等によって最大流量が設定された給
水管9において、流量センサー30が流量を検出し、流
量調節弁29にフィードバックして所定の流量を維持す
る。これによって、ディスポーザーの運転に必要な給水
量が確保され、ディスポーザーの運転を適切に行うこと
ができる。
【0081】次に、自動給水装置11の他の構成例につ
いて図14ないし図17を用いて以下に説明する。
【0082】これら他の自動給水装置のうち第一の自動
給水装置の構成例は、図14に示す異なる流量を許容す
る複数の流路を有するボール弁32を有している。
【0083】このボール弁32は、必要最大流量を許容
する流路33を有する本体34と、この本体34の内部
で回転可能に設けられた弁体35とを有している。
【0084】弁体35はその内部に、大流量を許容する
流路36aと、中流量を許容する流路36bと、小流量
を許容する流路36cとを有している。この弁体35
は、図示しない制御部によって回転させられる。
【0085】図14は小流量の流路36cがボール弁本
体34の流路33の上流側に接続されたところを示して
いる。この状態では、流路33の上流側から流れて来た
水が、小流量の流路36cによって小さな流量に絞ら
れ、流路36a、36bを経て下流側の流路33へ流出
する。同様にして弁体35を回転させ、上流側の流路3
3に大流量の流路36a、中流量の流路36b、小流量
の流路36cを接続させることにより、ボール弁32を
通る水の流量を変化させることができる。
【0086】第二の自動給水装置の構成例は、図15に
示すように給水管9の途中に電磁弁37と流量調節弁3
8とを設けている。電磁弁37は、給水管9の遮断およ
び開放を制御し、流量調節弁38は給水管9を通る水の
量を調節する。両弁ともに図示しない前記制御部に接続
され、制御部の制御によってディスポーザーの運転段階
に応じて適量を水を供給する。
【0087】第三の自動給水装置の構成例は、図16に
示すように、異なる流量を許容する複数の流路を並列的
に接続した流路系を有している。
【0088】図16において、給水管9の途中に、大流
量を許容する流路39と小流量を許容する流路40とを
並列的に接続した流路系が設けられている。大流量流路
39には、開放/遮断を行う電磁弁41と流量調節を行
う流量調節弁42が設けられている。一方、小流量流路
40には、開放/遮断を行う電磁弁43と、流量調節を
行う流量調節弁44が設けられている。
【0089】上記電磁弁41、43は、図示しない前記
制御部に接続されており、小流量の水を供給するときは
小流量の流路40を開放し、大流量の水を供給するとき
は大流量の流路39を開放し、さらに大きな流量を供給
するときは双方の流路39、40を開放する。
【0090】この場合、流量調節弁42、44は、各流
路39、40が許容する流量を設定および制御すること
ができる。
【0091】なお、本自動給水装置では、各流路39、
40に流量調節弁42、44を設けているが、流路3
9、40の断面積を予めディスポーザーの各運転段階に
必要な流量に設定すれば、流量調節弁42、44を省略
し、電磁弁41、43の開閉のみによってディスポーザ
ー本体への給水量を制御することができる。
【0092】第四の自動給水装置の構成例は、図17
(a) に示すように、給水管9の一部に設けられたたとえ
ばゴムからなる弾性短管部45と、必要に応じて設けら
れる摺動部材46を介して弾性短管部45を外部から押
圧してその流路面積を変化させるカム部材47と、この
カム部材47を回転駆動するモータ48と、モータ48
の回転角度を制御する制御部49とからなる。
【0093】上記カム部材47は、図17(b) に示すよ
うに、モータ48の回転軸心50から遠いA部と、A部
と比較して軸心50に近いB部と、B部と比較してさら
に軸心50に近いC部とを有している。
【0094】この構成の自動給水装置によれば、すでに
説明した方法によって制御部49が、ディスポーザーの
運転段階を検知あるいは推定し、それに応じてモータ4
8を制御してカム部材47を回転させ、給水管9の弾性
短管部45を圧して給水量を変化させる。上記カム部材
47のA部、B部、およびC部を、ディスポーザーの運
転に最適な水量を供給するように軸心50からの距離を
決定して形成しておけば、無駄な水の消費を防止し、か
つ、ディスポーザーの運転を円滑に行うことができる水
量を供給することができる。
【0095】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるディスポーザーは、粉砕運転中にそのディスポーザ
ー本体を密閉可能なフタを備えてなるのが、安全性およ
び低騒音運転の観点から好ましい。この際、密閉された
ディスポーザー本体内に水が供給されると、内部の圧力
が上昇する。水および厨芥粉砕物が排出されることから
内部の圧力は無限に上昇することはないが、水の供給量
が一時的に過剰になったり厨芥の排出が滞ったりするこ
とでディスポーザー本体の圧力が大きく上昇してしまう
可能性がある。その結果、圧力でフタがずれてはずれ、
その機能を発揮しなくなるおそれがある。またその圧力
により供給される水が押し戻されて所定の水量が供給さ
れなくなったりすることが考えられる。一般的に上水道
の水圧は、0.4kg/cm〜7.5kg/cm
度の範囲である。
【0096】そこで、本発明の好ましい態様によれば、
本発明によるディスポーザーは、ディスポーザー本体内
の圧力が所定の値以上となったときに自動給水装置から
の水の供給を停止するよう制御する手段を備えてなるの
が好ましい。具体的な態様としては、ディスポーザー本
体内に圧力センサーを設け、一定の圧力以上をこのセン
サーが感知したとき、自動給水装置の運転を止めるよう
制御する。
【0097】また、別の好ましい態様によれば、ディス
ポーザー本体内の圧力が所定の値以上となったときに開
く安全弁を備えたフタを使用するのが好ましい。図18
は、そのような安全弁を備えたフタの模式図である。こ
の態様において、安全弁は、フタ本体101に設けられ
た小孔に密着してはめ込み可能なリリーフ片102から
なり、このリリーフ片102はフタ本体に設けれた磁石
103とリリーフ片に設けられた磁石104との吸引力
によってフタ本体101の小孔に密着してはめ込まれて
なる。このリリーフ片102は、ディスポーザー本体内
の圧力が所定の値以上となったときに磁力に打ち勝ち小
孔からはずれ、ディスポーザー本体内の圧力を解放す
る。よって所望の圧力の応じて磁石の強さおよび大きさ
を適宜選択すればよい。なお、リリーフ片102は紛失
防止のため、フタ本体101にひも105などで止め置
かれるのが好ましい。
【0098】以上の態様において所定の圧力は、例えば
前記した上水道の水圧とされて、上水道の水が押し戻さ
れないようにするのが好ましい。
【0099】さらに、本発明の好ましい態様によれば、
このような態様の安全弁は、フタの上面の最も高い箇所
以外の箇所に設けらてなるのが好ましい。すなわち、フ
タ上面の最も高い箇所以外の箇所に上記のような安全弁
を設けることで、フタ本体101を覆うように物がその
上に置かれても、リリーフ片102の上には空間が確保
される。その結果、リリーフ片102がフタ本体101
の小孔からはずれることができ、フタの上に物が置かれ
ても安全弁の機能が損なわれることがなことからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディスポーザーの構成
を示した図。
【図2】厨芥の粉砕中に必要かつ十分な水を供給し、厨
芥流動物を排出するときに排水管トラップ部にサイホン
現象を生じさせる水を供給し、流動物排出後に排水管ト
ラップ部の水封を行う水を供給する自動給水装置の給水
パターンを示したグラフ。
【図3】図2の給水パターンに厨芥の粉砕前の予混合を
加えた自動給水装置の給水パターンを示したグラフ。
【図4】厨芥の粉砕後に排水管トラップ部にサイホン現
象を生じさせ流動物排出を行う水を供給し、流動物排出
後に排水管トラップ部の水封を行う水を供給する自動給
水装置の給水パターンを示したグラフ。
【図5】厨芥粉砕中に供給する水と、水封運転中に供給
する水の流量を統一した自動給水装置の給水パターンを
示したグラフ。
【図6】厨芥粉砕中に供給する水と、厨芥排出のための
水の流量を統一した自動給水装置の給水パターンを示し
たグラフ。
【図7】図1のディスポーザーに、ディスポーザー本体
に厨芥の量を検出するセンサーを追加したディスポーザ
ーの構成を示した図。
【図8】ディスポーザー本体へ供給する給水管を流しの
上方に配設するとともに、炊事等のための給水管を流し
の上方に配設したディスポーザーの構成を示した図。
【図9】ディスポーザー本体へ供給する給水管を流しの
上方に配設したディスポーザーの構成を示した図。
【図10】図1のディスポーザーに貯水部を追加したデ
ィスポーザーの構成を示した図。
【図11】図8のディスポーザーに貯水部を追加したデ
ィスポーザーの構成を示した図。
【図12】図9のディスポーザーに貯水部を追加したデ
ィスポーザーの構成を示した図。
【図13】流量維持のための流量センサーと流量調節弁
を設けたディスポーザーの構成を示した図。
【図14】自動給水装置の一構成部分として、異なる流
量を許容する複数の流路を備えたボール弁の断面を示し
た図。
【図15】自動給水装置を一構成部分として、給水管に
流量調節弁と電磁弁を直列的に設けた配管系を示した
図。
【図16】自動給水装置を一構成部分として、電磁弁を
備えた異なる流量を許容する複数の流路を並列的に接続
した流路系を設けた給水管を示した図。
【図17】自動給水装置を一構成部分として、モータと
カム部材によって弾性短管部を押圧して流路断面積を変
化させる流路系を設けた給水管を示した図。
【図18】本発明による安全弁を備えたディスポーザー
本体を密閉するフタを示した図。
【符号の説明】
1 ディスポーザー 2 ディスポーザー本体 5a 排水管トラップ部 6 モータ 9 給水管 11 自動給水装置 12 三方弁 13 流路 14 流路 17 制御部 19 ディスポーザー 20 センサー 32 ボール弁 35 弁体 36a 大流量流路 36b 中流量流路 36c 小流量流路 37 電磁弁 38 流量調節弁 39 大流量流路 40 小流量流路 41 電磁弁 43 電磁弁 45 弾性短管部 47 カム部材 48 モータ 49 制御部 101 安全弁を備えたフタ本体 102 リリーフ片 103 磁石 104 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 田 隆 一 福岡県北九州市小倉北区中島二丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 鎌 田 敏 男 福岡県北九州市小倉北区中島二丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厨芥を粉砕して排水として排出するディス
    ポーザーであって、 厨芥を粉砕する手段を備えたディスポーザー本体と、 運転段階に応じて適量の水を前記ディスポーザー本体に
    供給する自動給水装置とを備えてなる、ディスポーザ
    ー。
  2. 【請求項2】前記ディスポーザー本体がその下流にトラ
    ップ部を有する排水管を有してなり、 前記自動給水装置が、厨芥を粉砕する時に該厨芥の粉砕
    に必要かつ十分な量の水を供給し、粉砕した厨芥流動物
    を排出する時に前記ディスポーザー下流の排水管のトラ
    ップ部でサイホン現象を生じさせるのに必要かつ十分な
    量の水をディスポーザーに供給するものである、請求項
    1に記載のディスポーザー。
  3. 【請求項3】前記ディスポーザー本体がその下流にトラ
    ップ部を有する排水管を有してなり、 前記自動給水装置が、厨芥の粉砕完了後に、前記ディス
    ポーザー下流の排水管のトラップ部でサイホン現象を生
    じさせるのに必要かつ十分な量の水をディスポーザー本
    体に供給するものである、請求項1に記載のディスポー
    ザー。
  4. 【請求項4】前記ディスポーザー本体がその下流にトラ
    ップ部を有する排水管を有してなり、 前記自動給水装置が、粉砕した厨芥流動物の排出後に前
    記ディスポーザー下流の排水管のトラップ部を水封する
    のに必要かつ十分な量の水を該排水管に供給するもので
    ある、請求項1に記載のディスポーザー。
  5. 【請求項5】前記自動給水装置が、厨芥の粉砕前に所定
    量の水を前記ディスポーザー本体に供給するものであ
    る、請求項1に記載のディスポーザー。
  6. 【請求項6】前記ディスポーザー本体に貯められた厨芥
    の量を検出するセンサーを有し、このセンサーの検出信
    号によって自動的に給水、厨芥の粉砕、粉砕流動物の排
    出、および排水管トラップ部の水封を行うものである、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のディスポー
    ザー。
  7. 【請求項7】前記自動給水装置が、 水の供給源に接続された流路切換可能な三方弁と、 前記三方弁に接続された異なる流量を許容する流路と、 前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記三方弁を切
    換制御する制御部とを有してなる、請求項1に記載のデ
    ィスポーザー。
  8. 【請求項8】前記自動給水装置が、 二以上の異なる流量を許容する流路を設けたボール弁
    と、 前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記ボール弁の
    流路を切換制御する制御部とを有してなる、請求項1に
    記載のディスポーザー。
  9. 【請求項9】前記自動給水装置が、 流量調節弁と電磁弁とを直列的に接続した流路と、 前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記流量調節弁
    と前記電磁弁を開閉制御する制御部とを有してなる、請
    求項1に記載のディスポーザー。
  10. 【請求項10】前記自動給水装置が、 電磁弁を備えた異なる流量を許容する複数個の流路を並
    列的に接続した流路系と、 前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記電磁弁を開
    閉制御する制御部とを有してなる、請求項1に記載のデ
    ィスポーザー。
  11. 【請求項11】前記自動給水装置が、 給水流路の一部に設けられた弾性短管部と、 前記弾性短管部を外側から押圧してその流路断面積を変
    化させるカム部材と、 前記カム部材を回転駆動するモータと、 前記ディスポーザーの運転段階に応じて前記モータを制
    御する制御部とを有してなる、請求項1に記載のディス
    ポーザー。
  12. 【請求項12】前記自動給水装置の制御部がタイマーを
    備え、該タイマーによってディスポーザーの運転段階に
    応じた制御を行う、請求項7〜11のいずれか一項に記
    載のディスポーザー。
  13. 【請求項13】厨芥の粉砕状態を検出するセンサーを備
    え、該センサーの検出信号に基づいて前記自動給水装置
    の制御部が制御を行う、請求項7〜11のいずれか一項
    に記載のディスポーザー。
  14. 【請求項14】前記粉砕手段が回転する粉砕刃であっ
    て、該粉砕刃の回転方向と同方向に前記自動給水装置か
    らの水を供給するノズルを備えてなる、請求項1記載の
    ディスポーザー。
  15. 【請求項15】粉砕した厨芥流動物の排出が、排水管の
    トラップ部において、2秒以上の時間、15cm/秒以
    上の流速で行われる量の水を、前記自動給水装置が供給
    するものである、請求項2記載のディスポーザー。
  16. 【請求項16】排水管として横引き排水管を備えてな
    り、前記自動給水装置が、粉砕した厨芥流動物の排出が
    前記横引き排水管において満水状態とならずに行なわれ
    る量の水を供給するものである、請求項1記載のディス
    ポーザー。
  17. 【請求項17】前記自動給水装置からの秒で表した水の
    供給時間が、前記横引き管のメートルで表した長さと粉
    砕した厨芥流動物のリットルで表した体積との積の値の
    2〜13倍とされた、請求項16記載のディスポーザー
  18. 【請求項18】ディスポーザー本体を密閉可能なフタ
    と、ディスポーザー本体内の圧力を検出する圧力検出手
    段と、ディスポーザー本体内の圧力が所定の値以上とな
    ったときに前記自動給水装置からの水の供給を停止する
    よう制御する手段とをさらに備えてなる、請求項1記載
    のディスポーザー。
  19. 【請求項19】ディスポーザー本体を密閉可能なフタ
    と、ディスポーザー本体内の圧力を検出する圧力検出手
    段とを備えてなり、かつ前記フタがディスポーザー本体
    内の圧力が所定の値以上となったときに開く安全弁を備
    えてなるものである、請求項1記載のディスポーザー。
  20. 【請求項20】前記安全弁が、前記フタに設けられた小
    孔に磁力で吸着し密着してなるリリーフ片からなり、デ
    ィスポーザー本体内の圧力が所定の値以上となったとき
    に磁力に打ち勝ちリリーフ片が小孔からはずれ、前記圧
    力を解放するようにされてなる、請求項19記載のディ
    スポーザー。
  21. 【請求項21】前記安全弁が、前記フタの上面の最も高
    い箇所以外の箇所に設けられてなる、請求項19または
    20記載のディスポーザー。
  22. 【請求項22】前記ディスポーザー本体内の圧力の所定
    の値が、0.4kg/cm〜7.5kg/cmの範
    囲にある、請求項18〜21のいずれか一項に記載のデ
    ィスポーザー。
JP27588995A 1994-12-21 1995-10-24 厨芥処理用ディスポーザー Expired - Fee Related JP3614952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27588995A JP3614952B2 (ja) 1994-12-21 1995-10-24 厨芥処理用ディスポーザー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-318715 1994-12-21
JP31871594 1994-12-21
JP27588995A JP3614952B2 (ja) 1994-12-21 1995-10-24 厨芥処理用ディスポーザー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08224494A true JPH08224494A (ja) 1996-09-03
JP3614952B2 JP3614952B2 (ja) 2005-01-26

Family

ID=26551659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27588995A Expired - Fee Related JP3614952B2 (ja) 1994-12-21 1995-10-24 厨芥処理用ディスポーザー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3614952B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11179325A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Tokyo Gas Co Ltd 生ごみ処理装置
KR100845540B1 (ko) * 2006-04-03 2008-07-10 가부시키가이샤 프로무고교 디스포저의 세정 방법
JP2018040505A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 月島機械株式会社 流動炉及びその冷却方法
CN109909268A (zh) * 2019-03-29 2019-06-21 东莞市森菲环保科技有限公司 一种食物垃圾处理系统及其控制方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102900131A (zh) * 2012-10-25 2013-01-30 江苏博莱克电动工具有限公司 一种具有防堵塞装置的双出水口洗菜池

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11179325A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Tokyo Gas Co Ltd 生ごみ処理装置
KR100845540B1 (ko) * 2006-04-03 2008-07-10 가부시키가이샤 프로무고교 디스포저의 세정 방법
JP2018040505A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 月島機械株式会社 流動炉及びその冷却方法
CN109909268A (zh) * 2019-03-29 2019-06-21 东莞市森菲环保科技有限公司 一种食物垃圾处理系统及其控制方法
CN109909268B (zh) * 2019-03-29 2024-02-09 东莞市森菲环保科技有限公司 一种食物垃圾处理系统及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3614952B2 (ja) 2005-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4131959A (en) Non-polluting toilet system
US5308000A (en) Water saver control for disposers
CN109958167A (zh) 厨余垃圾处理装置及料理台
JP3614952B2 (ja) 厨芥処理用ディスポーザー
CA1046008A (en) Waste material handling system
KR101046525B1 (ko) 절수형 음식물 쓰레기 분쇄 처리 시스템
JP2004066154A (ja) 厨芥処理装置
JP4311289B2 (ja) 排水管洗浄装置
CN110565755A (zh) 一种垃圾处理装置
CN108814350B (zh) 一种具有解冻功能的清洗设备
US2785863A (en) Waste grinder with timer controls to provide continuance of water flow to sewer after completion of grinding cycle
JP4594106B2 (ja) 厨芥処理システム
JPH10225649A (ja) 生ごみの粉砕処理装置
CN217630310U (zh) 一种用于智能马桶的污水分配系统及智能马桶
JP4482928B2 (ja) 圧送装置
JP4701828B2 (ja) 可搬型簡易トイレ装置
JP2001232228A (ja) ディスポーザの自動給水装置
JP4699703B2 (ja) 生ゴミ処理装置
CN112832335A (zh) 一种高效环保节能型食物处理器
JP3069996B2 (ja) シンク装置
CN117166589A (zh) 一种用于智能马桶的污水分配系统及智能马桶
JP3237189B2 (ja) 排水圧送トイレ
JP2897249B2 (ja) 流し器ユニット
JP2527581Y2 (ja) 厨芥粉砕処理装置
CA1087351A (en) Non-poulluting toilet system

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040206

A521 Written amendment

Effective date: 20040407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20040519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040924

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20041015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071112

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081112

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees