JPH08224423A - ユニット型フィルタ - Google Patents
ユニット型フィルタInfo
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- JPH08224423A JPH08224423A JP3341195A JP3341195A JPH08224423A JP H08224423 A JPH08224423 A JP H08224423A JP 3341195 A JP3341195 A JP 3341195A JP 3341195 A JP3341195 A JP 3341195A JP H08224423 A JPH08224423 A JP H08224423A
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- Japan
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- frame
- paper
- paper material
- unit type
- filter
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- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】焼却処分することができるとともに、難燃剤を
使用していないにも拘らず優れた難燃性を有する枠を備
えたユニット型フィルタを提供すること。 【構成】複数枚の紙16を接着樹脂17を介して貼り合
わせた構造からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が6
00〜2000g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0
g/cm3 の紙材14が、断面L字型またはコ字型に成
形されている枠を備えたことを特徴とする。
使用していないにも拘らず優れた難燃性を有する枠を備
えたユニット型フィルタを提供すること。 【構成】複数枚の紙16を接着樹脂17を介して貼り合
わせた構造からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が6
00〜2000g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0
g/cm3 の紙材14が、断面L字型またはコ字型に成
形されている枠を備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は枠内にフィルタ素材を装
着してなるユニット型フィルタに関する。詳細には焼却
処分することができるとともに、難燃剤を使用していな
いにも拘らず優れた難燃性を有する枠を備えたユニット
型フィルタに関する。
着してなるユニット型フィルタに関する。詳細には焼却
処分することができるとともに、難燃剤を使用していな
いにも拘らず優れた難燃性を有する枠を備えたユニット
型フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユニット型フィルタとしては金属
製の枠内にフィルタ素材を装着してなるものがあった。
このフィルタにあっては枠が金属であることからフィル
タ素材を装着したままで焼却処分することができず、枠
とフィルタ素材とを分離し各々別の方法で処分しなけれ
ばならなかった。
製の枠内にフィルタ素材を装着してなるものがあった。
このフィルタにあっては枠が金属であることからフィル
タ素材を装着したままで焼却処分することができず、枠
とフィルタ素材とを分離し各々別の方法で処分しなけれ
ばならなかった。
【0003】ユニット型フィルタごと焼却処分すること
ができるようにしたものとして、合成樹脂製の枠を用
い、この枠内にフィルタ素材を装着してなるものがあ
る。ところが、このユニット型フィルタにあっては合成
樹脂製の枠を用いており、その難燃化にはリン系難燃剤
では十分な難燃性を得ることができないという理由から
ハロゲン系難燃剤を用いていた。このため、焼却の際に
は有害なガスが発生し、人体や環境に悪影響を及ぼして
いた。又、焼却の際に発生するガスは焼却炉内で化学反
応し炉自体にも損傷を与えていた。
ができるようにしたものとして、合成樹脂製の枠を用
い、この枠内にフィルタ素材を装着してなるものがあ
る。ところが、このユニット型フィルタにあっては合成
樹脂製の枠を用いており、その難燃化にはリン系難燃剤
では十分な難燃性を得ることができないという理由から
ハロゲン系難燃剤を用いていた。このため、焼却の際に
は有害なガスが発生し、人体や環境に悪影響を及ぼして
いた。又、焼却の際に発生するガスは焼却炉内で化学反
応し炉自体にも損傷を与えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであり、焼却処分することがで
きるとともに、難燃剤を使用していないにも拘らず優れ
た難燃性を有する枠を備えたユニット型フィルタを提供
することを目的とするものである。
事情に鑑みなされたものであり、焼却処分することがで
きるとともに、難燃剤を使用していないにも拘らず優れ
た難燃性を有する枠を備えたユニット型フィルタを提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、「複数枚の紙を接着
樹脂を介して貼り合わせた構造からなり、厚さが0.5
〜3mm、目付が600〜2000g/m2 、見かけ密
度が0.7〜1.0g/cm3 の紙材が、断面L字型ま
たはコ字型に成形されている枠を備えたことを特徴とす
るユニット型フィルタ」をその要旨とした。
するため、請求項1記載の発明は、「複数枚の紙を接着
樹脂を介して貼り合わせた構造からなり、厚さが0.5
〜3mm、目付が600〜2000g/m2 、見かけ密
度が0.7〜1.0g/cm3 の紙材が、断面L字型ま
たはコ字型に成形されている枠を備えたことを特徴とす
るユニット型フィルタ」をその要旨とした。
【0006】以下、本発明のユニット型フィルタを図面
に従って詳細に説明する。本発明のユニット型フィルタ
11は、図1、図2、図3及び図5に示すように、フィ
ルタ素材12と枠13とから構成されている。フィルタ
素材12としては特に限定されず、例えばガラス繊維シ
ートや極細合成繊維を材料とし、横断面が波形状となる
ように交互に折り畳んだものなど従来より使用されてい
るものを用いることができる。
に従って詳細に説明する。本発明のユニット型フィルタ
11は、図1、図2、図3及び図5に示すように、フィ
ルタ素材12と枠13とから構成されている。フィルタ
素材12としては特に限定されず、例えばガラス繊維シ
ートや極細合成繊維を材料とし、横断面が波形状となる
ように交互に折り畳んだものなど従来より使用されてい
るものを用いることができる。
【0007】枠は、フィルタ枠として要求される機械的
強度と保形性とを備え、かつ燃焼に対する耐性(難燃
性)を有している必要がある。本発明のユニット型フィ
ルタ11における枠13は、このような要件を完備する
ため、複数枚の紙を接着樹脂を介して貼り合わせた構造
からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜20
00g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/cm3
の紙材14を用い、これを断面L字型又はコ字型に成形
している。
強度と保形性とを備え、かつ燃焼に対する耐性(難燃
性)を有している必要がある。本発明のユニット型フィ
ルタ11における枠13は、このような要件を完備する
ため、複数枚の紙を接着樹脂を介して貼り合わせた構造
からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜20
00g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/cm3
の紙材14を用い、これを断面L字型又はコ字型に成形
している。
【0008】枠を構成する紙材の厚さ、目付、見かけ密
度を上記範囲とした理由は、難燃規格(UL94HB)
に合格できる程度の難燃性を確保するためであり、さら
には、成形性及び保形性を確保するためである。
度を上記範囲とした理由は、難燃規格(UL94HB)
に合格できる程度の難燃性を確保するためであり、さら
には、成形性及び保形性を確保するためである。
【0009】このため、紙材の厚さが0.5mm未満の
場合には、燃焼が早く、難燃規格(UL94HB)に合
格できなくなり、厚さが3mmを越えると成形が困難と
なる。また、目付が600g/m2 未満の場合には燃焼
が早くなり、難燃規格(UL94HB)に合格できず、
2000g/m2 を上回るときには成形が困難となると
共に当該フィルタ型ユニットの重量が重くなり、取り扱
い性が悪くなる。また、見かけ密度が0.7g/cm3
を下回る場合には、難燃規格(UL94HB)に合格で
きず、保形性も悪くなる。見かけ密度が1.0g/cm
3 を越える場合には成形が困難となる。
場合には、燃焼が早く、難燃規格(UL94HB)に合
格できなくなり、厚さが3mmを越えると成形が困難と
なる。また、目付が600g/m2 未満の場合には燃焼
が早くなり、難燃規格(UL94HB)に合格できず、
2000g/m2 を上回るときには成形が困難となると
共に当該フィルタ型ユニットの重量が重くなり、取り扱
い性が悪くなる。また、見かけ密度が0.7g/cm3
を下回る場合には、難燃規格(UL94HB)に合格で
きず、保形性も悪くなる。見かけ密度が1.0g/cm
3 を越える場合には成形が困難となる。
【0010】上記厚さ、目付、見かけ密度を有する紙材
を成形するとき、紙材が単層のものの場合には、成形形
状に忠実に成形することが難しく、成形後も復元力が強
く、元の形に戻ろうとするので、成形形状を安定に保つ
ことができない。そこで、本発明では、成形性の向上、
機械的強度及び保形性の向上を計るため、図9に示すよ
うに、複数枚の紙16を接着樹脂17を介して貼り合わ
せた構造からなる紙材14を採用している。
を成形するとき、紙材が単層のものの場合には、成形形
状に忠実に成形することが難しく、成形後も復元力が強
く、元の形に戻ろうとするので、成形形状を安定に保つ
ことができない。そこで、本発明では、成形性の向上、
機械的強度及び保形性の向上を計るため、図9に示すよ
うに、複数枚の紙16を接着樹脂17を介して貼り合わ
せた構造からなる紙材14を採用している。
【0011】接着樹脂を介して貼り合わせる紙の枚数は
任意である。また、接着樹脂の種類、使用量も特に限定
されない。しかしながら、紙材において接着樹脂は枠の
機械的強度の向上、保形性の向上に寄与しており、使用
する接着樹脂の種類や使用量は、成形性にも大きな影響
を与えるため、貼り合わせる紙材の厚さ、目付、見かけ
密度、枚数などを考慮して決定するのが望ましい。例え
ば接着樹脂としてポリ酢酸ビニル樹脂などの熱可塑性樹
脂を使用した場合、成形時には変形させやすく、成形形
状に忠実に成形できるといったメリットがある。
任意である。また、接着樹脂の種類、使用量も特に限定
されない。しかしながら、紙材において接着樹脂は枠の
機械的強度の向上、保形性の向上に寄与しており、使用
する接着樹脂の種類や使用量は、成形性にも大きな影響
を与えるため、貼り合わせる紙材の厚さ、目付、見かけ
密度、枚数などを考慮して決定するのが望ましい。例え
ば接着樹脂としてポリ酢酸ビニル樹脂などの熱可塑性樹
脂を使用した場合、成形時には変形させやすく、成形形
状に忠実に成形できるといったメリットがある。
【0012】このような紙材を用い、これを断面L字型
またはコ字型に成形することでフィルタ枠として要求さ
れる機械的強度と保形性とを備えた枠が作られている。
紙材を断面L字型またはコ字型に成形する方法としては
任意であるが、例えば図7に示すように、浅い角度に角
付された菱形状のロール15に紙材14を押し付けて浅
い角度に紙材14を成形する。次いで図8に示すよう
に、図7に示すロール15よりも深い角度に角付された
ロール15に紙材14を押し付けて成形する。その後図
9に示すように、図8に示すロール15よりも更に深い
角度に角付されたロール15に紙材14を押し付けて成
形する、といった具合いに紙材14を多段的に成形する
と共にその成形の際に使用するロール15を徐々に浅い
角度のものから深い角度のものへと変えていくという成
形方法が好ましい。
またはコ字型に成形することでフィルタ枠として要求さ
れる機械的強度と保形性とを備えた枠が作られている。
紙材を断面L字型またはコ字型に成形する方法としては
任意であるが、例えば図7に示すように、浅い角度に角
付された菱形状のロール15に紙材14を押し付けて浅
い角度に紙材14を成形する。次いで図8に示すよう
に、図7に示すロール15よりも深い角度に角付された
ロール15に紙材14を押し付けて成形する。その後図
9に示すように、図8に示すロール15よりも更に深い
角度に角付されたロール15に紙材14を押し付けて成
形する、といった具合いに紙材14を多段的に成形する
と共にその成形の際に使用するロール15を徐々に浅い
角度のものから深い角度のものへと変えていくという成
形方法が好ましい。
【0013】というのは、この方法によって成形された
枠は、紙材を折曲加工したものやロ字型の紙管を中央で
切断したものが保形性に乏しく、使用しているうちに開
いてしまい当初の形状を長く保持できないのに対し、枠
として必要な機械的強度を備え、保形性に優れており、
使用時に風圧等の外力が加わっても容易に変形すること
がないからである。
枠は、紙材を折曲加工したものやロ字型の紙管を中央で
切断したものが保形性に乏しく、使用しているうちに開
いてしまい当初の形状を長く保持できないのに対し、枠
として必要な機械的強度を備え、保形性に優れており、
使用時に風圧等の外力が加わっても容易に変形すること
がないからである。
【0014】尚、紙材14には、図3及び図4あるいは
図5及び図6に示すように、所定長さ毎に折曲線18を
設けると共に各折曲位置には切欠19を設け、この折曲
線19に沿って紙材14を折り曲げて枠13に組み立て
るようにすることもできる。
図5及び図6に示すように、所定長さ毎に折曲線18を
設けると共に各折曲位置には切欠19を設け、この折曲
線19に沿って紙材14を折り曲げて枠13に組み立て
るようにすることもできる。
【0015】尚、枠は、紙材を折り曲げて組み立てる以
外に、紙材を各辺の長さに裁断し、各辺を接合すること
で枠形状に組み立てるようにしてもよい。この場合、各
辺の接合部の強度が上記折曲によるものに比べ低下する
ため、大きな風圧等の外力が加わると予想されるフィル
タの枠としては不向きである。
外に、紙材を各辺の長さに裁断し、各辺を接合すること
で枠形状に組み立てるようにしてもよい。この場合、各
辺の接合部の強度が上記折曲によるものに比べ低下する
ため、大きな風圧等の外力が加わると予想されるフィル
タの枠としては不向きである。
【0016】
【実施例】古紙を主体とする2枚の紙をポリ酢酸ビニル
樹脂を介して貼り合わせ、目付が784g/m2 、見か
け密度が0.77g/cm3 であって、厚さが1.05
5mm(サンプル1)、1.016mm(サンプル
2)、1.002mm(サンプル3)、0.998mm
(サンプル4)、1.023mm(サンプル5)、1.
019mm(サンプル6)の紙材を作製し、これらの紙
材について難燃性試験を行った。その結果を表1に示
す。
樹脂を介して貼り合わせ、目付が784g/m2 、見か
け密度が0.77g/cm3 であって、厚さが1.05
5mm(サンプル1)、1.016mm(サンプル
2)、1.002mm(サンプル3)、0.998mm
(サンプル4)、1.023mm(サンプル5)、1.
019mm(サンプル6)の紙材を作製し、これらの紙
材について難燃性試験を行った。その結果を表1に示
す。
【0017】次に、古紙を主体とする3枚の紙をポリ酢
酸ビニル樹脂を介して貼り合わせ、目付が1324g/
m2 、見かけ密度が0.81g/cm3 であって、厚さ
が1.630mm(サンプル7)、1.643mm(サ
ンプル8)、1.671mm(サンプル9)、1.58
1mm(サンプル10)、1.608mm(サンプル1
1)、1.627mm(サンプル12)の紙材を作製
し、これらの紙材についても同様に難燃性試験を行っ
た。その結果を表1に示す。
酸ビニル樹脂を介して貼り合わせ、目付が1324g/
m2 、見かけ密度が0.81g/cm3 であって、厚さ
が1.630mm(サンプル7)、1.643mm(サ
ンプル8)、1.671mm(サンプル9)、1.58
1mm(サンプル10)、1.608mm(サンプル1
1)、1.627mm(サンプル12)の紙材を作製
し、これらの紙材についても同様に難燃性試験を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0018】次に、古紙を主体とする紙であって、目付
が276g/m2 、見かけ密度が0.85g/cm3 で
あり、厚さが0.323mm(サンプル13)、0.3
24mm(サンプル14)、0.316mm(サンプル
15)、0.324mm(サンプル16)、0.336
mm(サンプル17)、0.326mm(サンプル1
8)の紙材について同様に難燃性試験を行った。その結
果を表1に示す。
が276g/m2 、見かけ密度が0.85g/cm3 で
あり、厚さが0.323mm(サンプル13)、0.3
24mm(サンプル14)、0.316mm(サンプル
15)、0.324mm(サンプル16)、0.336
mm(サンプル17)、0.326mm(サンプル1
8)の紙材について同様に難燃性試験を行った。その結
果を表1に示す。
【0019】難燃性試験はUL規格94HBに準じて行
った。まず、各サンプルを長さ5インチ(127m
m)、幅0.5インチ(12.7mm)に裁断し、一端
から1インチ(25.4mm)と4インチ(101.6
mm)のところに幅方向に標線をつけた。
った。まず、各サンプルを長さ5インチ(127m
m)、幅0.5インチ(12.7mm)に裁断し、一端
から1インチ(25.4mm)と4インチ(101.6
mm)のところに幅方向に標線をつけた。
【0020】スタンドに20メッシュ、5インチ角の金
網を水平に固定し、この2/3インチ上に、上記のサン
プルを金網と平行な位置から45゜傾けた状態でスタン
ドに固定する。
網を水平に固定し、この2/3インチ上に、上記のサン
プルを金網と平行な位置から45゜傾けた状態でスタン
ドに固定する。
【0021】次いで、ブンゼンバーナーを点火し、サン
プルの端から約1/4インチの位置に30秒間炎をあて
て取り去り、炎が1インチ標線から4インチ標線へ移動
するのにかかる時間を測定する。
プルの端から約1/4インチの位置に30秒間炎をあて
て取り去り、炎が1インチ標線から4インチ標線へ移動
するのにかかる時間を測定する。
【0022】この移動時間から燃焼速度を求め、燃焼速
度が2.5インチ/分以下のものをOK、2.5インチ
/分を越えるものをNOと判定した。
度が2.5インチ/分以下のものをOK、2.5インチ
/分を越えるものをNOと判定した。
【0023】
【0024】上記の紙材のサンプル1〜18を用いて、
図4に示すような縦610mm×横610mm×高さ5
0mmの断面コ字型の枠を作成し、これにプリーツ加工
した不織布製濾材をポリオレフィン系ホットメルト樹脂
からなる接着剤で熱接着して取り付け、図1に示すよう
なユニット型フィルタを得た。
図4に示すような縦610mm×横610mm×高さ5
0mmの断面コ字型の枠を作成し、これにプリーツ加工
した不織布製濾材をポリオレフィン系ホットメルト樹脂
からなる接着剤で熱接着して取り付け、図1に示すよう
なユニット型フィルタを得た。
【0025】紙材を断面コ字型に成型する際の成形性
は、サンプル1〜12の紙材では、成形型に忠実にコ字
型に成形できたが、サンプル13〜18の紙材では、や
やコ字型が開いた状態になり、成形性が十分ではなかっ
た。
は、サンプル1〜12の紙材では、成形型に忠実にコ字
型に成形できたが、サンプル13〜18の紙材では、や
やコ字型が開いた状態になり、成形性が十分ではなかっ
た。
【0026】また、各ユニット型フィルタに実際に通風
したところ、サンプル1〜12の紙材を用いたものでは
変形がなかったが、サンプル13〜18の紙材を用いた
ものでは変形が生じ、保形性に問題があった。なお、サ
ンプル1〜6の紙材を用いたものは、サンプル7〜12
の紙材を用いたものよりも、より形態の安全性に優れて
いた。
したところ、サンプル1〜12の紙材を用いたものでは
変形がなかったが、サンプル13〜18の紙材を用いた
ものでは変形が生じ、保形性に問題があった。なお、サ
ンプル1〜6の紙材を用いたものは、サンプル7〜12
の紙材を用いたものよりも、より形態の安全性に優れて
いた。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載のユニット型フィルタにあ
っては、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜200
0g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/cm3 の
紙材によって枠を構成したので、難燃剤を使用していな
いにも拘らずUL94HBの難燃規格に合格し得る程度
の難燃性を有している。この結果、ハロゲン系難燃剤な
どの難燃剤を用いる必要がないので、焼却の際に有害な
ガスが発生せず人体や環境に悪影響を及ぼすこともな
い。また、枠が紙材からなり焼却が可能であるので、枠
とフィルタ素材とを分離する必要がなく、ユニット型フ
ィルタごと焼却処分することができ、枠とフィルタ素材
とを分離して、各々別の方法で処分するといった手間を
要しない。
っては、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜200
0g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/cm3 の
紙材によって枠を構成したので、難燃剤を使用していな
いにも拘らずUL94HBの難燃規格に合格し得る程度
の難燃性を有している。この結果、ハロゲン系難燃剤な
どの難燃剤を用いる必要がないので、焼却の際に有害な
ガスが発生せず人体や環境に悪影響を及ぼすこともな
い。また、枠が紙材からなり焼却が可能であるので、枠
とフィルタ素材とを分離する必要がなく、ユニット型フ
ィルタごと焼却処分することができ、枠とフィルタ素材
とを分離して、各々別の方法で処分するといった手間を
要しない。
【0028】また、このユニット型フィルタにあって
は、枠が、複数枚の紙を接着樹脂を介して貼り合わせた
構造からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜
2000g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/c
m3 の紙材を断面L字型またはコ字型に成形されてなる
ことから、枠として必要な機械的強度を備え、保形性に
優れている。このため、フィルタ素材の形状を安定に保
つことができる。また枠が風圧等の外力によっても容易
に変形することがないので、枠が変形してその隙間から
エアーが漏れるといった不具合が生じることもない。
は、枠が、複数枚の紙を接着樹脂を介して貼り合わせた
構造からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が600〜
2000g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g/c
m3 の紙材を断面L字型またはコ字型に成形されてなる
ことから、枠として必要な機械的強度を備え、保形性に
優れている。このため、フィルタ素材の形状を安定に保
つことができる。また枠が風圧等の外力によっても容易
に変形することがないので、枠が変形してその隙間から
エアーが漏れるといった不具合が生じることもない。
【0029】また、このユニット型フィルタにあって
は、枠を構成する紙材の各紙間に介在する接着樹脂とし
て熱可塑性樹脂を用いた場合には、紙材を成形するとき
に成形形状に沿って容易に変形するので、成形形状に忠
実に成形ができ、フィルタ素材の寸法、形状に適合した
枠を得ることができ、フィルタ素材を枠に装着するとき
に、装着不能、装着はできるものの枠とフィルタ素材と
の間に隙間ができるなどの不具合が生じることがない。
は、枠を構成する紙材の各紙間に介在する接着樹脂とし
て熱可塑性樹脂を用いた場合には、紙材を成形するとき
に成形形状に沿って容易に変形するので、成形形状に忠
実に成形ができ、フィルタ素材の寸法、形状に適合した
枠を得ることができ、フィルタ素材を枠に装着するとき
に、装着不能、装着はできるものの枠とフィルタ素材と
の間に隙間ができるなどの不具合が生じることがない。
【図1】本発明のユニット型フィルタを示した斜視図。
【図2】本発明のユニット型フィルタの別の態様を示し
た斜視図。
た斜視図。
【図3】枠を構成する紙材を断面コ字型に成形された紙
材を示した斜視図。
材を示した斜視図。
【図4】図3に示す紙材を枠形状に組み立てた状態を示
した斜視図。
した斜視図。
【図5】枠を構成する紙材を断面L字型に成形された紙
材を示した斜視図。
材を示した斜視図。
【図6】図5に示す紙材を枠形状に組み立てた状態を示
した斜視図。
した斜視図。
【図7】浅い角度に角付けされたロールに紙材を押し付
けた状態を示す拡大断面図。
けた状態を示す拡大断面図。
【図8】図7に示すロールによりも深い角度に角付けさ
れたロールに紙材を押し付けた状態を示す拡大断面図。
れたロールに紙材を押し付けた状態を示す拡大断面図。
【図9】図8に示すロールによりもさらに深い角度に角
付けされたロールに紙材を押し付けた状態を示す拡大断
面図。
付けされたロールに紙材を押し付けた状態を示す拡大断
面図。
12・・・フィルタ素材 13・・・枠 14・・・紙材 16・・・紙 17・・・接着樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 複数枚の紙を接着樹脂を介して貼り合わ
せた構造からなり、厚さが0.5〜3mm、目付が60
0〜2000g/m2 、見かけ密度が0.7〜1.0g
/cm3 の紙材が、断面L字型またはコ字型に成形され
ている枠を備えたことを特徴とするユニット型フィル
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341195A JPH08224423A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ユニット型フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341195A JPH08224423A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ユニット型フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08224423A true JPH08224423A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12385853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3341195A Pending JPH08224423A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | ユニット型フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08224423A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001029723A (ja) * | 1999-05-18 | 2001-02-06 | Toray Ind Inc | フィルタおよびその製造方法ならびに製造装置 |
JP2002058943A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-26 | Bridgestone Corp | フィルター及びその製造方法 |
JP2013230446A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Yuho:Kk | フィルターユニットとその製造方法、及びエアフィルター |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP3341195A patent/JPH08224423A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001029723A (ja) * | 1999-05-18 | 2001-02-06 | Toray Ind Inc | フィルタおよびその製造方法ならびに製造装置 |
JP2002058943A (ja) * | 2000-08-14 | 2002-02-26 | Bridgestone Corp | フィルター及びその製造方法 |
JP2013230446A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Yuho:Kk | フィルターユニットとその製造方法、及びエアフィルター |
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