JPH0822433B2 - 回収された海生物の処理方法 - Google Patents

回収された海生物の処理方法

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JPH0822433B2
JPH0822433B2 JP3149575A JP14957591A JPH0822433B2 JP H0822433 B2 JPH0822433 B2 JP H0822433B2 JP 3149575 A JP3149575 A JP 3149575A JP 14957591 A JP14957591 A JP 14957591A JP H0822433 B2 JPH0822433 B2 JP H0822433B2
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JP
Japan
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water
shellfish
incinerated
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marine life
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俊二 井上
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NGK Insulators Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電所や原子力発電
所の取水設備を清掃した際に発生する貝類を主体とする
回収された海生物の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力発電所や原子力発電所の取水設備に
は、むらさき貝等の大量の貝類、海藻類が付着して冷却
水の取水を妨げるため、定期的にこれらを清掃する必要
があり、この際に貝類を主体とし、海藻類と汚泥とが混
合した回収物が多量に発生する。従来はこのような回収
物は発電所の構内に埋め立てていたが、腐敗して悪臭を
発するうえに次第に埋め立て用地がなくなりつつある。
このために最近では上記のような回収物をロータリーキ
ルン等に投入して1000℃以上の高温で焼却し、焼却灰は
産業廃棄物として埋め立て処理を行っている。
【0003】ところが上記のように貝を焼却すると、貝
殻の主成分であるCaCO3 が分解して危険物扱いが必要で
ある生石灰CaO となるため、水で消化して消石灰Ca(OH)
2 としてから埋め立てる必要があり、灰の後処理工程が
必要となる。またCa(OH)2 は可溶性の強アルカリ剤であ
るうえに海水中のNaCl分が除去しにくいため工業、農
業、畜産業分野での有効利用が困難であり、更に埋め立
て後にも雨水に溶出して強アルカリ性のドレンが発生す
るため、処分場の廃水管理にも特別な注意が必要となる
等の多くの問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解消して、貝類を主体とする回収された海生
物を環境を汚染することなく処理することができるのみ
ならず、産業用の原料として積極的に利用することがで
きるようにした海生物の処理方法を提供するために完成
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、回収された海生物から貝類を分
離して水洗し、これを500 〜900 ℃で焼却したうえ得ら
れた焼却灰を水洗することにより塩分を除去し、脱水乾
燥してセメント、肥料、飼料の原料として利用すること
を特徴とするものである。以下に本発明を図1のフロー
シートを参照しつつ詳細に説明する。
【0006】まず回収された海生物を振動ふるい機やト
ロンメル等にかけ、貝類とその他の汚泥等に分離する。
このときには海水を洗浄用に使用することができるが、
分離した貝類は最終的には塩分を含まない工業用水によ
り水洗し、海水を除去しておく。このときに分離された
汚泥等と海水は受入槽に導き、水分と汚泥分とを分離し
て水分は洗浄水として再利用もしくは、廃水処理設備を
通して海へ放流する。
【0007】次に分離された貝類は必要に応じて乾燥機
により乾燥させたうえ、焼却炉で焼却される。乾燥機や
焼却炉の形式は特に限定されるものではないが、例えば
本発明者が既に開発した特開昭63-187017 号公報に記載
のような、ロータリー式乾燥炉や攪拌アーム付円形焼却
炉や電気炉を使用することができる。乾燥機の使用は任
意であり、上記の工程で分離された汚泥も同様に乾燥し
たうえ焼却したり、乾燥後そのまま埋め立てることもで
きる。ただし貝類を有効利用する場合には、貝類と汚泥
とを混合しないように別々に乾燥、焼却する必要があ
る。
【0008】分離された貝類の焼却は、500 〜900 ℃で
行われる。これは500 ℃未満では有機物の焼却に時間が
かかり効率的ではなく、逆に900 ℃を越えると従来と同
様に貝殻の主成分であるCaCO3 が分解して危険物扱いが
必要である生石灰CaO となるうえ、発生する炭酸ガスが
地球温暖化の原因となって地球環境上からも好ましくな
いためである。500 〜900 ℃で焼却を行えば、貝殻はCa
CO3のまま残り、内部の貝肉等の有機物のみが焼却され
ることとなる。なおこのときの排ガス中には塩素ガスが
含まれるので空気混合により露点以上の温度まで冷却
し、酸腐食しにくいステンレス製の配管によりガス処理
設備へ導くことが好ましい。
【0009】次に焼却灰中の塩分の除去方法として焼却
灰に対して例えば10倍重量の水が混合され、水洗による
塩抜きが行われる。焼却灰の成分であるCaCO3 の溶解度
は20℃において水100 g当たり0.006 gであるのに対し
て、焼却灰中に含まれているNaClの溶解度は水100 g当
たり36gであって約6000倍の差があるので、焼却灰を水
洗することにより容易に塩抜きを行うことができる。こ
の工程により、それまで焼却灰中に0.9 %程度含まれて
いた塩分を0.02%(200ppm) にまで低下させることがで
きる。
【0010】なお、この塩抜きの際に発生する多量の水
は少量のCaCO3が溶解している低アルカリ水であるの
で、前記した受入槽へ送り、少量の酸で中和した後海水
とともに凝集沈澱、活性汚泥等の廃水処理工程を経て放
水すればよく、また一部は最初の貝類の分離、洗浄工程
へリサイクルして再使用することもできる。更に全量を
乾燥機で蒸発させることもできる。これに対して従来の
ように1000℃以上で貝殻を焼却した焼却灰を水洗した場
合には、大量の消石灰が水に溶け、高アルカリ水となる
ので廃水処理が容易ではないこととなる。なお、塩分の
除去方法として貝灰と塩の粒子径の違いを利用して篩分
により分離することもできる。
【0011】上記のようにして得られた塩抜き後の焼却
灰はほぼ純粋なCaCO3 であり、脱水乾燥してセメント、
肥料、飼料の原料として利用することができる。なおセ
メント原料中に塩分が1000ppm 以上含まれていると、ロ
ータリーキルンの耐火物を浸食したり、コンクリート中
の鉄筋を腐食させるおそれがあるが、本発明の方法によ
り得られた焼却灰は塩分を200ppm程度とすることができ
るので、この点についての問題を生じない。また肥料と
して使用した場合にも土壌に対して塩害の問題を生ずる
ことがなく、飼料のCaCO3 原料とした場合にも動物の健
康を損ねたり卵の殻の強度を低下させたりすることがな
い。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
火力発電所や原子力発電所の取水口を清掃した際に発生
する貝類を主体とする回収された海生物を、環境を汚染
することなく処理することができるのみならず、貝殻の
成分であるCaCO3 をセメント、肥料、飼料の原料として
積極的有効利用することができる。よって本発明は従来
の問題点を解消した回収された海生物の処理方法とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理工程を示すフローシートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A23K 1/10 101 8502−2B C01F 11/18 Z 9439−4G C04B 7/02 C05D 3/02 7537−4H B09B 3/00 ZAB

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回収された海生物から貝類を分離して水
    洗し、これを500〜900 ℃で焼却したうえ得られた焼却
    を水洗することにより塩分を除去し、脱水乾燥してセ
    メント、肥料、飼料の原料として利用することを特徴と
    する回収された海生物の処理方法。
JP3149575A 1991-05-24 1991-05-24 回収された海生物の処理方法 Expired - Fee Related JPH0822433B2 (ja)

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JPS6262118A (ja) * 1985-09-13 1987-03-18 Babcock Hitachi Kk 貝類の焼却方法

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