JP2507858B2 - 有機質肥料の製造方法 - Google Patents
有機質肥料の製造方法Info
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/40—Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse
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- Fertilizers (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミ,屎尿を無公害
の有機質肥料に処理することが可能な有機質肥料の製造
方法に関する。
の有機質肥料に処理することが可能な有機質肥料の製造
方法に関する。
【0002】この種の方法によれば、生ゴミ,屎尿を少
ないコストで環境を汚染することなく容易に処理するこ
とが可能となり、無公害の有機質肥料を提供することが
可能となる。
ないコストで環境を汚染することなく容易に処理するこ
とが可能となり、無公害の有機質肥料を提供することが
可能となる。
【0003】また、製造された有機質肥料は長期保存が
可能であり、土中に埋められた段階で分解され、実際に
植物へ取り込まれる状態となる。
可能であり、土中に埋められた段階で分解され、実際に
植物へ取り込まれる状態となる。
【0004】
【従来の技術】従来、家庭等より出される生ゴミは、焼
却場にて750〜950度C程度の高温で燃やされ、そ
の際には臭気のついた空気も同時に燃やされる。また、
焼却時に発生する有毒ガスは付帯設備により除去され、
焼却場からは排出しないようにされている。燃やした灰
は、所定の廃棄場に運ばれ、埋め立てられる。
却場にて750〜950度C程度の高温で燃やされ、そ
の際には臭気のついた空気も同時に燃やされる。また、
焼却時に発生する有毒ガスは付帯設備により除去され、
焼却場からは排出しないようにされている。燃やした灰
は、所定の廃棄場に運ばれ、埋め立てられる。
【0005】また図2には、従来の屎尿処理設備が説明
されており、投入槽100に投入された屎尿は、粉砕機
102で粉砕されて貯留槽104へ移され、遠心分離機
106でゴミが除去された後に調整槽108に溜められ
る。その際に除去されたゴミは焼却場110で焼却され
る。
されており、投入槽100に投入された屎尿は、粉砕機
102で粉砕されて貯留槽104へ移され、遠心分離機
106でゴミが除去された後に調整槽108に溜められ
る。その際に除去されたゴミは焼却場110で焼却され
る。
【0006】さらに、調整槽108内の被処理水は噴霧
酸化槽112,接触酸化塔114で空気と混ぜ合わさ
れ、好気酸化槽116にてバクテリアが食べやすい状態
にされた後、曝気槽118にて酸素とバクテリアとで酸
化(すなわち腐敗)される。
酸化槽112,接触酸化塔114で空気と混ぜ合わさ
れ、好気酸化槽116にてバクテリアが食べやすい状態
にされた後、曝気槽118にて酸素とバクテリアとで酸
化(すなわち腐敗)される。
【0007】そして、酸化された被処理水は最終沈澱槽
120に送られ、細かいゴミを除去した後、塩素滅菌槽
122で消毒され、多量の水で薄められて河川等に放出
される。
120に送られ、細かいゴミを除去した後、塩素滅菌槽
122で消毒され、多量の水で薄められて河川等に放出
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生ゴミ等の
廃棄量は年々著しく増加しており、大都市圏,あるいは
その周辺ではすでに社会問題となっている。
廃棄量は年々著しく増加しており、大都市圏,あるいは
その周辺ではすでに社会問題となっている。
【0009】しかし、急激な土地高騰や用地難、さらに
は環境問題などから新たに焼却場を建設することが困難
となっており、また、焼却場の建設予定が立ったとして
も、焼却されたゴミをどこに廃棄するか等の新たな問題
が生じる。
は環境問題などから新たに焼却場を建設することが困難
となっており、また、焼却場の建設予定が立ったとして
も、焼却されたゴミをどこに廃棄するか等の新たな問題
が生じる。
【0010】また、従来の屎尿処理設備はきわめて大規
模であるので、土地高騰や用地難のおり新たに建設する
ことはきわめて困難である。これに加えて従来の処理設
備では屎尿の処理に多量の水を必要とするので、場所が
河川の近くであること等立地条件が限られる上、そのよ
うな用地が確保されたとしても環境問題から実現はきわ
めて難しい。また一般に、河川の自浄能力は浮遊物が5
PPM以内といわれているが、屎尿処理設備の廃出基準
は浮遊物が40PPM以内(東京都の場合)とされてい
るので、処理後の水を放出しても河川,湾,海水等の汚
染が進むこととなる。
模であるので、土地高騰や用地難のおり新たに建設する
ことはきわめて困難である。これに加えて従来の処理設
備では屎尿の処理に多量の水を必要とするので、場所が
河川の近くであること等立地条件が限られる上、そのよ
うな用地が確保されたとしても環境問題から実現はきわ
めて難しい。また一般に、河川の自浄能力は浮遊物が5
PPM以内といわれているが、屎尿処理設備の廃出基準
は浮遊物が40PPM以内(東京都の場合)とされてい
るので、処理後の水を放出しても河川,湾,海水等の汚
染が進むこととなる。
【0011】本発明は上記従来の事情に鑑み創案された
もので、その目的は、生ゴミ,屎尿を小規模の設備によ
り少ないコストで環境を汚染することなく容易に処理す
ることが可能となり、その処理により土地改良材として
も使用できる無公害の有機質肥料を製造することが可能
となる有機質肥料の製造方法を提供することにある。
もので、その目的は、生ゴミ,屎尿を小規模の設備によ
り少ないコストで環境を汚染することなく容易に処理す
ることが可能となり、その処理により土地改良材として
も使用できる無公害の有機質肥料を製造することが可能
となる有機質肥料の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る製造方法は以下のように構成されてい
る。
に、本発明に係る製造方法は以下のように構成されてい
る。
【0013】すなわち、生ゴミ用第1処理槽16−1に
投下された生ゴミ処理物10−1に所定量の硝酸12を
加え、前記生ゴミ用第1処理槽16−1に設置されたス
クリュー状の羽根体50を有する攪拌機15を略垂直方
向に向けて回転させて攪拌し、生ゴミ処理物10−1と
硝酸12とを混ぜ合わせると共に、硝酸12と混合され
た生ゴミ処理物10−1を泥状に粉砕し、屎尿処理物用
第1処理槽16−2に投下された屎尿処理物10−2に
も、所定量の硝酸12を加え、前記屎尿処理物用第1処
理槽16−2に設置されたスクリュー状の羽根体50を
有する攪拌機15を略垂直方向に向けて回転させて攪拌
し、屎尿処理物10−2と硝酸12とを混ぜ合わせてな
り、泥状に粉砕され、硝酸12と混合された生ゴミ処理
物10−1及び硝酸12と混合された屎尿処理物10−
2とを第2処理槽20に投入すると共に、前記第2処理
槽20の両側壁側から水平方向へ各々対向して突設され
たスクリュー状の羽根体50を備えた粉砕機18を回転
させて攪拌し、前記処理物10−1及び10−2をさら
に混合して混合処理物10−3となして第3処理槽26
に送出し、また、屎尿処理物用第1処理槽16−2に投
下された屎尿処理物10−2のうち固形ゴミ51を含む
屎尿処理物10ー2については、遠心分離器機40に送
出して固形ゴミ51を除去したのち直接第3処理槽26
へ送出し、前記固形ゴミ51は焼却炉42で屎尿処理物
10−2の臭気53と共に焼却してなり、前記第3処理
槽26では所定量の生石灰14を加えた後に、該第3処
理槽26に設置されたスクリュー状の羽根体50を有す
る攪拌機24を略垂直方向に向けて回転させてさらに攪
拌し、混合処理物10−3内の水と反応してできた消石
灰で前記混合処理物10−3を中和状態とし、中和され
た混合処理物10−3を可動搬送路44上に載置して前
記焼却炉42からの熱風52を利用した乾燥装置28に
搬送し、該乾燥装置28内で乾燥させて構成されてい
る。
投下された生ゴミ処理物10−1に所定量の硝酸12を
加え、前記生ゴミ用第1処理槽16−1に設置されたス
クリュー状の羽根体50を有する攪拌機15を略垂直方
向に向けて回転させて攪拌し、生ゴミ処理物10−1と
硝酸12とを混ぜ合わせると共に、硝酸12と混合され
た生ゴミ処理物10−1を泥状に粉砕し、屎尿処理物用
第1処理槽16−2に投下された屎尿処理物10−2に
も、所定量の硝酸12を加え、前記屎尿処理物用第1処
理槽16−2に設置されたスクリュー状の羽根体50を
有する攪拌機15を略垂直方向に向けて回転させて攪拌
し、屎尿処理物10−2と硝酸12とを混ぜ合わせてな
り、泥状に粉砕され、硝酸12と混合された生ゴミ処理
物10−1及び硝酸12と混合された屎尿処理物10−
2とを第2処理槽20に投入すると共に、前記第2処理
槽20の両側壁側から水平方向へ各々対向して突設され
たスクリュー状の羽根体50を備えた粉砕機18を回転
させて攪拌し、前記処理物10−1及び10−2をさら
に混合して混合処理物10−3となして第3処理槽26
に送出し、また、屎尿処理物用第1処理槽16−2に投
下された屎尿処理物10−2のうち固形ゴミ51を含む
屎尿処理物10ー2については、遠心分離器機40に送
出して固形ゴミ51を除去したのち直接第3処理槽26
へ送出し、前記固形ゴミ51は焼却炉42で屎尿処理物
10−2の臭気53と共に焼却してなり、前記第3処理
槽26では所定量の生石灰14を加えた後に、該第3処
理槽26に設置されたスクリュー状の羽根体50を有す
る攪拌機24を略垂直方向に向けて回転させてさらに攪
拌し、混合処理物10−3内の水と反応してできた消石
灰で前記混合処理物10−3を中和状態とし、中和され
た混合処理物10−3を可動搬送路44上に載置して前
記焼却炉42からの熱風52を利用した乾燥装置28に
搬送し、該乾燥装置28内で乾燥させて構成されてい
る。
【0014】
【作用】本発明による方法では、処理物10−1、10
−2に硝酸12が混入されることにより酸化が行われる
ので、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐
敗)を行う従来の処理設備の比べ、小中規模の設備で短
時間に酸化処理を行うことが可能となる。さらに、水を
加えて粉砕する際に臭気が発生することもない。
−2に硝酸12が混入されることにより酸化が行われる
ので、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐
敗)を行う従来の処理設備の比べ、小中規模の設備で短
時間に酸化処理を行うことが可能となる。さらに、水を
加えて粉砕する際に臭気が発生することもない。
【0015】また、硝酸と混合された処理物10には生
石灰14が加えられて中和された後、乾燥されるので、
製造された有機質肥料は長期保存が可能であり、土中に
埋められた段階で分解され、実際に植物へ取り込まれる
状態となる。
石灰14が加えられて中和された後、乾燥されるので、
製造された有機質肥料は長期保存が可能であり、土中に
埋められた段階で分解され、実際に植物へ取り込まれる
状態となる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。図1には実施例の全体構成が示されてお
り、生ゴミ用第1処理槽16−1には分別された生ゴミ
処理物10−1が投下され、この生ゴミ処理物10−1
に硝酸タンク30より所定量の硝酸12が加えられた
後、攪拌機15で攪拌される。ここで、該攪拌機15の
スクリュー状羽根体50が生ゴミ用第1処理槽16−1
内で垂直方向下側に向けられて設置されており、その羽
根体50は垂直方向を回転する軸として回転するものと
されている。
を説明する。図1には実施例の全体構成が示されてお
り、生ゴミ用第1処理槽16−1には分別された生ゴミ
処理物10−1が投下され、この生ゴミ処理物10−1
に硝酸タンク30より所定量の硝酸12が加えられた
後、攪拌機15で攪拌される。ここで、該攪拌機15の
スクリュー状羽根体50が生ゴミ用第1処理槽16−1
内で垂直方向下側に向けられて設置されており、その羽
根体50は垂直方向を回転する軸として回転するものと
されている。
【0017】また、屎尿処理物10−2は屎尿処理物用
第1処理槽16−2に投下され、所定量の硝酸12が加
えられた後、やはり攪拌機15で攪拌される。該攪拌機
15のスクリュー状羽根体50も屎尿処理物用第1処理
槽16−2内で垂直方向下側に向けられて設置されてお
り、その羽根体50も垂直方向を回転の軸として回転す
ることになる。ここで、各攪拌機15を何故垂直方向下
側に向けて設置したかであるが、図1から理解されるよ
うに、生ゴミ処理物10−1も屎尿処理物10−2も処
理槽16−1、16−2の上方から投下されるが、これ
らの混合、攪拌については各処理槽16−1、16−2
の垂直方向を回転軸とした回転動作により、効率よく行
うことができるからである。
第1処理槽16−2に投下され、所定量の硝酸12が加
えられた後、やはり攪拌機15で攪拌される。該攪拌機
15のスクリュー状羽根体50も屎尿処理物用第1処理
槽16−2内で垂直方向下側に向けられて設置されてお
り、その羽根体50も垂直方向を回転の軸として回転す
ることになる。ここで、各攪拌機15を何故垂直方向下
側に向けて設置したかであるが、図1から理解されるよ
うに、生ゴミ処理物10−1も屎尿処理物10−2も処
理槽16−1、16−2の上方から投下されるが、これ
らの混合、攪拌については各処理槽16−1、16−2
の垂直方向を回転軸とした回転動作により、効率よく行
うことができるからである。
【0018】次いで、生ゴミ用第1処理槽16−1で硝
酸12と混合された生ゴミ処理物10−1は真空ポンプ
34の作用により第2処理槽20へ送られ、水タンク3
6より一定量の水が加えられた後、粉砕機18で泥状に
粉砕される。また、屎尿処理物用第1処理槽16−2で
硝酸12と混合された屎尿処理物10−2も前記生ゴミ
処理物10−1と同様に第2処理槽20へ送られ、必要
により水が加えられた後、粉砕機18で前記生ゴミ処理
物と共に、液体状に粉砕される。ここで、前記粉砕機1
8は第2処理槽20の両側壁側から水平方向へ各々対向
して2基突設されており、この粉砕機18、18のスク
リュー状の羽根体50、50は水平方向を回転の軸とL
て回転し、第2処理槽20内の生ゴミ処理物10−1及
び屎尿処理物10−2を効率よく混合、攪拌、粉砕する
ものとしている。なお、その際には、水タンク36内の
水に加え、屎尿処理物用第1処理槽16−2内の汚水を
利用しても構わないものである。
酸12と混合された生ゴミ処理物10−1は真空ポンプ
34の作用により第2処理槽20へ送られ、水タンク3
6より一定量の水が加えられた後、粉砕機18で泥状に
粉砕される。また、屎尿処理物用第1処理槽16−2で
硝酸12と混合された屎尿処理物10−2も前記生ゴミ
処理物10−1と同様に第2処理槽20へ送られ、必要
により水が加えられた後、粉砕機18で前記生ゴミ処理
物と共に、液体状に粉砕される。ここで、前記粉砕機1
8は第2処理槽20の両側壁側から水平方向へ各々対向
して2基突設されており、この粉砕機18、18のスク
リュー状の羽根体50、50は水平方向を回転の軸とL
て回転し、第2処理槽20内の生ゴミ処理物10−1及
び屎尿処理物10−2を効率よく混合、攪拌、粉砕する
ものとしている。なお、その際には、水タンク36内の
水に加え、屎尿処理物用第1処理槽16−2内の汚水を
利用しても構わないものである。
【0019】そして、前記のように生ゴミ処理物10−
1と屎尿処理物10−2は、第2処理槽20で効率よく
粉砕、攪拌されて混合処理物10−3となる。次いで、
この混合処理物10−3は真空ポンプ34の作用により
第3処理槽26に送られ、生石灰タンク32より所定量
の生石灰14が加えられた後、攪拌機24で攪拌されて
中和される。しかして、この攪拌機24のスクリュー状
の羽根体50は第2処理槽26内で垂直方向下側に向け
られて設置されており、その羽根体50は垂直方向を回
転の軸として回転するものとなる。また、その攪拌の際
には、pH測定器38で第3処理槽26内の混合処理物
のpHが正確に測定され、完全に中和が行われているか
がチェックされる。
1と屎尿処理物10−2は、第2処理槽20で効率よく
粉砕、攪拌されて混合処理物10−3となる。次いで、
この混合処理物10−3は真空ポンプ34の作用により
第3処理槽26に送られ、生石灰タンク32より所定量
の生石灰14が加えられた後、攪拌機24で攪拌されて
中和される。しかして、この攪拌機24のスクリュー状
の羽根体50は第2処理槽26内で垂直方向下側に向け
られて設置されており、その羽根体50は垂直方向を回
転の軸として回転するものとなる。また、その攪拌の際
には、pH測定器38で第3処理槽26内の混合処理物
のpHが正確に測定され、完全に中和が行われているか
がチェックされる。
【0020】なお、屎尿処理物用第1処理槽16−2内
の屎尿処理物10−2がいまだに紙等の固形ゴミ51を
含んでいる場合には、遠心分離機40でこれらのゴミを
除去し、このゴミが除去された後に、第2処理槽20を
経ることなく直接第3処理槽26へ送るものとする。そ
の際に遠心分離機40で除去された固形ゴミ51は焼却
炉42で焼却される。また、焼却炉42では第1処理槽
16−2内の臭気53も同時に燃やされることとなる。
の屎尿処理物10−2がいまだに紙等の固形ゴミ51を
含んでいる場合には、遠心分離機40でこれらのゴミを
除去し、このゴミが除去された後に、第2処理槽20を
経ることなく直接第3処理槽26へ送るものとする。そ
の際に遠心分離機40で除去された固形ゴミ51は焼却
炉42で焼却される。また、焼却炉42では第1処理槽
16−2内の臭気53も同時に燃やされることとなる。
【0021】しかして、第3処理槽26で中和された混
合処理物10−3は可動搬送路44へ送られ、可動搬送
路44途中の乾燥室28で乾燥された後、袋詰め等にさ
れる。
合処理物10−3は可動搬送路44へ送られ、可動搬送
路44途中の乾燥室28で乾燥された後、袋詰め等にさ
れる。
【0022】尚、乾燥室28には焼却炉42からの熱風
が送られ、エネルギー効率の良い利用態様が図られてい
る。
が送られ、エネルギー効率の良い利用態様が図られてい
る。
【0023】以下、実施例の作用について説明する。実
施例では、生ゴミ処理物に硝酸が混入されることにより
生ゴミ処理物の酸化が行われるので、酸素とバクテリア
とで徐々に酸化(すなわち腐敗)を行う従来の処理設備
の比べ、小中規模の設備で短時間に酸化処理を行うこと
が可能となる。さらに、水を加えて粉砕する際や、酸化
処理を行う際に比較的臭気が発生することもない。
施例では、生ゴミ処理物に硝酸が混入されることにより
生ゴミ処理物の酸化が行われるので、酸素とバクテリア
とで徐々に酸化(すなわち腐敗)を行う従来の処理設備
の比べ、小中規模の設備で短時間に酸化処理を行うこと
が可能となる。さらに、水を加えて粉砕する際や、酸化
処理を行う際に比較的臭気が発生することもない。
【0024】また、硝酸と混合された生ゴミ等に生石灰
を加えると、生石灰は先ず生ゴミ等に含まれる水と反応
して消石灰となるが、これは次式で表される。CaO
+H20 → Ca(OH)2例えば、56gの生
石灰と18gの水とを加えて反応させると、74gの消
石灰ができる。
を加えると、生石灰は先ず生ゴミ等に含まれる水と反応
して消石灰となるが、これは次式で表される。CaO
+H20 → Ca(OH)2例えば、56gの生
石灰と18gの水とを加えて反応させると、74gの消
石灰ができる。
【0025】この消石灰が生ゴミ等に混合された硝酸と
反応して中和されるが、これは次式で表される。Ca
(OH)2+ 2HNO3 → Ca(NO3)2+2
H20例えば、74gの消石灰と126gの硝酸とを加
えて反応させると、160gの硝酸カルシウムと18g
の水とができる。したがって、投入された硝酸の量か
ら、これを中和させるのに必要な生石灰の量を簡単に求
めることができる。
反応して中和されるが、これは次式で表される。Ca
(OH)2+ 2HNO3 → Ca(NO3)2+2
H20例えば、74gの消石灰と126gの硝酸とを加
えて反応させると、160gの硝酸カルシウムと18g
の水とができる。したがって、投入された硝酸の量か
ら、これを中和させるのに必要な生石灰の量を簡単に求
めることができる。
【0026】なお、中和されて製造された有機物は空気
中の酸素或いはバクテリア等により酸化(腐敗)するの
で、生石灰を多めに加えてアルカリ性にしておけば酸化
を防止できる。ここでいう有機物とは、酸素(O),水
素(H),炭素(C)の化合物と窒素(N),リン
(P),カリ(K)等の混合体である。
中の酸素或いはバクテリア等により酸化(腐敗)するの
で、生石灰を多めに加えてアルカリ性にしておけば酸化
を防止できる。ここでいう有機物とは、酸素(O),水
素(H),炭素(C)の化合物と窒素(N),リン
(P),カリ(K)等の混合体である。
【0027】また、硝酸と混合されて粉砕された生ゴミ
等は生石灰で中和された後、乾燥されるので、取扱いが
容易となるだけでなく、製造された有機質肥料は長期保
存が可能である。そして、この有機質肥料は土中に埋め
られた段階で分解され、酸性雨や空気中の酸素,土地に
含まれる酸素,或いはバクテリア等により徐々に酸化
(腐敗)が進行するものと考えられる。そして、実際に
植物へ取り込まれる状態となる。
等は生石灰で中和された後、乾燥されるので、取扱いが
容易となるだけでなく、製造された有機質肥料は長期保
存が可能である。そして、この有機質肥料は土中に埋め
られた段階で分解され、酸性雨や空気中の酸素,土地に
含まれる酸素,或いはバクテリア等により徐々に酸化
(腐敗)が進行するものと考えられる。そして、実際に
植物へ取り込まれる状態となる。
【0028】以上説明したように本実施例によれば、生
ゴミ等に硝酸が混入されることにより酸化が行われるの
で、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐敗)
を行う従来の処理設備と比べ、水を多量に使用すること
なく小中規模の設備で短時間に酸化処理を行うことが可
能となる。このため、生ゴミ,屎尿等の処理を少ないコ
ストで環境を汚染することなく容易に行うことができ、
無公害の有機質肥料を提供することができる。さらに、
水を加えて粉砕しても臭気が発生しない。
ゴミ等に硝酸が混入されることにより酸化が行われるの
で、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐敗)
を行う従来の処理設備と比べ、水を多量に使用すること
なく小中規模の設備で短時間に酸化処理を行うことが可
能となる。このため、生ゴミ,屎尿等の処理を少ないコ
ストで環境を汚染することなく容易に行うことができ、
無公害の有機質肥料を提供することができる。さらに、
水を加えて粉砕しても臭気が発生しない。
【0029】また、硝酸と混合されて粉砕された生ゴミ
等は生石灰で中和された後、乾燥されるので、取扱いが
容易となるだけでなく、製造された有機質肥料は長期保
存が可能である。
等は生石灰で中和された後、乾燥されるので、取扱いが
容易となるだけでなく、製造された有機質肥料は長期保
存が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
理物に硝酸が混入されることにより酸化が行われるの
で、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐敗)
を行う従来の処理設備と比べ、小中規模の設備で短時間
に酸化処理を行うことが可能となる。
理物に硝酸が混入されることにより酸化が行われるの
で、酸素とバクテリアとで徐々に酸化(すなわち腐敗)
を行う従来の処理設備と比べ、小中規模の設備で短時間
に酸化処理を行うことが可能となる。
【0031】このため、生ゴミ,屎尿等の処理を少ない
コストで環境を汚染することなく容易に行うことが可能
となり、無公害の有機質肥料を提供することが可能とな
る。
コストで環境を汚染することなく容易に行うことが可能
となり、無公害の有機質肥料を提供することが可能とな
る。
【0032】また、硝酸と混合された処理物には生石灰
が加えられて中和された後、乾燥されるので、製造され
た有機質肥料は取扱いが容易であり、また長期保存が可
能である。
が加えられて中和された後、乾燥されるので、製造され
た有機質肥料は取扱いが容易であり、また長期保存が可
能である。
【図1】本発明の全体構成説明図である。
【図2】従来例の構成説明図である。
【図3】従来例の構成説明図である。
10−1 生ゴミ処理物 10−2 屎尿処理物 10−3 混合処理物 12 硝酸 14 生石灰 15 攪拌機 16 第1処理槽 18 粉砕機 20 第2処理槽 24 攪拌機 26 第3処理槽 28 乾燥装置 30 硝酸タンク 32 生石灰タンク 34 真空ポンプ 36 水タンク 38 pH測定器 40 遠心分離機 42 焼却炉 44 可動搬送路 50 スクリュー状羽根体 51 固形ゴミ 52 熱風 53 臭気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 9:00) B09B 3/00 A
Claims (1)
- 【請求項1】 生ゴミ用第1処理槽(16−1)に投下
された生ゴミ処理物(10−1)に所定量の硝酸(1
2)を加え、 前記生ゴミ用第1処理槽(16−1)に設置されたスク
リュー状の羽根体(50)を有する攪拌機(15)を略
垂直方向下側に向けて回転させて攪拌し、 生ゴミ処理物(10−1)と硝酸(12)とを混ぜ合わ
せると共に、硝酸(12)と混合された生ゴミ処理物
(10−1)を泥状に粉砕し、 屎尿処理物用第1処理槽(16−2)に投下された屎尿
処理物(10−2)にも、所定量の硝酸(12)を加
え、 前記屎尿処理物用第1処理槽(16−2)に設置された
スクリュー状の羽根体(50)を有する攪拌機(15)
を略垂直方向下側に向けて回転させて攪拌し、 屎尿処理物(10−2)と硝酸(12)とを混ぜ合わせ
てなり、 泥状に粉砕され、硝酸(12)と混合された生ゴミ処理
物(10−1)及び硝酸(12)と混合された屎尿処理
物(10−2)とを第2処理槽(20)に投入すると共
に、前記第2処理槽(20)の両側壁側から水平方向へ
各々対向して突設されたスクリュー状の羽根体(50)
を備えた粉砕機(18)を回転させて攪拌し、 前記処理物(10−1及び10−2)をさらに混合して
混合処理物(10−3)となして第3処理槽(26)に
送出し、 また、屎尿処理物用第1処理槽(16−2)に投下され
た屎尿処理物(10−2)のうち固形ゴミ(51)を含
む屎尿処理物(10−2)については、遠心分離器機
(40)に送出して固形ゴミ(51)を除去したのち直
接第3処理槽(26)へ送出し、 前記固形ゴミ(51)は焼却炉(42)で屎尿処理物
(10−2)の臭気(53)と共に焼却してなり、 前記第3処理槽(26)では所定量の生石灰(14)を
加えた後に、該第3処理槽(26)に設置されたスクリ
ュー状の羽根体(50)を有する攪拌機(24)を略垂
直方向下側に向けて回転させてさらに攪拌し、 混合処理物(10−3)内の水と反応してできた消石灰
で前記混合処理物(10−3)を中和状態とし、 中和された混合処理物(10−3)を可動搬送路(4
4)上に載置して前記焼却炉(42)からの熱風(5
2)を利用した乾燥装置(28)に搬送し、該乾燥装置
(28)内で乾燥させる、 ことを特徴とする有機質肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5530093A JP2507858B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 有機質肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5530093A JP2507858B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 有機質肥料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06263575A JPH06263575A (ja) | 1994-09-20 |
JP2507858B2 true JP2507858B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=12994727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5530093A Expired - Fee Related JP2507858B2 (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | 有機質肥料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507858B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2694563C1 (ru) * | 2018-07-20 | 2019-07-16 | Александр Михайлович Бавыкин | Способ переработки органических отходов в экологически чистое сырье |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0679996B2 (ja) * | 1986-04-07 | 1994-10-12 | 一夫 大倉 | けいふんその他の有機質肥料の製造方法 |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP5530093A patent/JP2507858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06263575A (ja) | 1994-09-20 |
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