JPH08223826A - 遠方監視制御装置 - Google Patents

遠方監視制御装置

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Publication number
JPH08223826A
JPH08223826A JP4791595A JP4791595A JPH08223826A JP H08223826 A JPH08223826 A JP H08223826A JP 4791595 A JP4791595 A JP 4791595A JP 4791595 A JP4791595 A JP 4791595A JP H08223826 A JPH08223826 A JP H08223826A
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JP
Japan
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soe
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state
power equipment
control
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Application number
JP4791595A
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English (en)
Inventor
Tomoko Iino
智子 飯野
Takeo Toda
武男 戸田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な状変情報のみをSOE情報として取り
出すことができ、SOE情報分析の効率向上を図ること
ができる遠方監視制御装置を得ることである。 【構成】 電力系統の制御所と被制御所との間で情報を
送受信し、被制御所の電力設備を監視制御する遠方監視
制御装置の被制御所は、制御所からの制御信号が電力設
備の操作指令であるときはその電力設備を操作する制御
信号出力手段と、制御信号出力手段により電気設備が操
作されたときはその旨を操作応動状変として記憶するた
めの応動監視ファイルと、電力設備の状変が応動監視フ
ァイルに記憶された操作応動状変でないときはその状変
のSOE情報を作成するSOE情報作成手段と、SOE
情報作成手段で作成されたSOE情報を記憶するSOE
原始ファイルとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠方の監視制御対象機
器である電力設備を監視制御する遠方監視制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遠方監視制御装置は、電力系統
の制御所と被制御所との間で情報を送受信し、被制御所
の電力設備を監視制御するものである。遠方監視制御装
置を用いた電力系統の監視制御システムにおいては、監
視制御対象の系統における事故や障害発生時の状況や要
因を分析することが必要である。このような分析作業に
おいては、電力設備がいつ状態変化(以下、状変とい
う)を起こしたかを知ることが必要である。すなわち、
事故発生時の保護リレーや遮断器などの状変時刻から、
各々の電力設備が正常動作しているかを解析することに
よって、電力設備の異常を事前に察知し、設備故障によ
る系統事故を未然に防ぐことができる。
【0003】このため、遠方監視制御装置子局側(以
下、TC子局という)では、指定された電力設備が状変
したとき、その電力設備名(電力設備ポジション)と、
状変発生後の設備状態と、状変発生時の時刻とを付加し
たSOE(Sequenceof Event)情報を
作成し、遠方監視制御装置親側(以下、TC親局とい
う)へ伝送している。制御所はTC親局経由でSOE情
報を入力し、それをCRT表示画面やプリンタ等のマン
マシンインターフェース装置に出力し、系統事故や障害
発生時の状況や要因を分析している。
【0004】図16のそのような遠方監視制御装置の構
成図を示す。電力設備8に何らかの状変が発生した場
合、その情報は、被制御所6におけるTC子局7の機器
状変入力手段16により検出される。機器状変入力手段
16は、状変の発生した電力設備ポジション、状変の発
生後の設備状態、及び内部タイマ20の読み込みにより
状変発生時刻を入力する。そして、SOE情報作成手段
10は、機器状変入力手段16より通知されたこれらの
情報をSOE情報としてSOE原始ファイル28に登録
する。
【0005】TC子局7は、必要に応じてSOE情報を
伝送部9及び伝送路5を介して制御所1のTC親局4に
伝送し、さらに制御用計算機3はマンマシンインターフ
ェース装置であるCRT表示装置2にSOE情報を表示
出力する。CRT表示装置2には伝送されたSOE情報
より状変発生電力設備名、状変発生後の設備状態、状変
発生時刻が表示される。
【0006】一方、制御所1のTC親局4からの制御信
号は、伝送路4及び伝送部9を介して制御信号出力手段
18に入力され、電力設備8を操作することができるよ
うになっている。また、運転員33により電気設備8を
直接操作できるようになっている。これによって、遠方
監視制御装置のTC親局4側からの制御信号、又は、T
C子局7側の運転員の操作の双方で、電力設備8を操作
できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
遠方監視制御信号では、電力設備8の状変がその発生要
因にかかわらず、一律にSOE情報として扱われている
ため、制御所1の制御用計算機3からの制御信号又は試
験操作の結果によって、電力設備8が状変したような正
常動作の場合でも、それを事故や障害分析のためのデー
タとして記録することになる。そのため、実際の事故や
障害発生によるSOE情報と、不必要なSOE情報が区
別できずに同じSOE情報として混在することになり、
結果としてSOE情報の効率的な分析を阻害している。
【0008】すなわち、制御用計算機3からの制御信号
の操作応動としての電力設備8の状変情報も、他の要因
で発生して状変情報と同じく一律にSOE情報として扱
い、本来の事故や障害分析に不要な情報を分析データと
して記録するため、SOE情報分析の際にはSOE情報
として通知された中から運転員がそれまでの運転記録を
基に操作応動状変を除外し、事故によるSOE情報だけ
を抽出し、事故の分析を行わなければならない。この場
合、制御用計算機3からの制御信号を電力設備8に出力
後にその電力設備8で事故が発生したときには、制御用
計算機3からの操作状変も事故分析に必要となるため、
SOE情報として記録する必要がある。
【0009】一方、遠方監視制御装置が試験中の状態に
発生した電力設備8の状変情報も、試験操作の結果発生
した状変情報であるにもかかわらず、同様に一律にSO
E情報として記録している。また、各々の電力設備8が
運転員33による直接運転状態のときに、操作した結果
発生した状変情報も、同様に一律にSOE情報として記
録している。したがって、SOE情報の分析の際にはS
OE情報として制御用計算機3に通知された中から運転
員がそれまでの運転記録等を基に試験中の状変及び直接
運転中の状変を除外し、事故によるSOE情報だけを抽
出し、事故の分析を行わなければならない。
【0010】本発明の目的は、必要な状変情報のみをS
OE情報として取り出すことができ、SOE情報分析の
効率向上を図ることができる遠方監視制御装置を得るこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電力
系統の制御所と被制御所との間で情報を送受信し、被制
御所の電力設備を監視制御する遠方監視制御装置の被制
御所は、制御所からの制御信号が電力設備の操作指令で
あるときはその電力設備を操作する制御信号出力手段
と、制御信号出力手段により電気設備が操作されたとき
はその旨を操作応動状変として記憶するための応動監視
ファイルと、電力設備の状変が応動監視ファイルに記憶
された操作応動状変でないときはその状変のSOE情報
を作成するSOE情報作成手段と、SOE情報作成手段
で作成されたSOE情報を記憶するSOE原始ファイル
とを備えている。
【0012】請求項2の発明では、SOE情報作成手段
は、電力設備の状変が応動監視ファイルに記憶された操
作応動状変でないときは、その状変のSOE情報を作成
し、応動監視ファイルに記憶された操作応動状変である
ときは、他の状変の有無を判断し他の状変があるときは
その他の状変を含めたSOE情報を作成する。
【0013】請求項3の発明は、電力系統の制御所と被
制御所との間で情報を送受信し、被制御所の電力設備を
監視制御する遠方監視制御装置の被制御所は、制御所か
らの制御信号が電力設備の操作指令であるときはその電
力設備を操作する制御信号出力手段と、制御信号出力手
段により電気設備が操作されたときはその旨を操作応動
状変として記憶するための応動監視ファイルと、平常運
転状態であるか試験運転状態であるかを判定する平常/
試験運転状態認識手段と、制御所からの制御信号に基づ
いた遠方運転状態であるか運転員による直接運転状態で
あるかを判断する遠方/直接運転状態認識手段と、電力
設備の状変が応動監視ファイルに記憶された操作応動状
変でなく平常運転状態かつ遠方運転状態であるときはそ
の状変のSOE情報を作成するSOE情報作成手段と、
SOE情報作成手段で作成されたSOE情報を記憶する
SOE原始ファイルとを備えている。
【0014】請求項4の発明では、SOE情報作成手段
は、電力設備の状変が応動監視ファイルに記憶された操
作応動状変であるか否かを示すSOE発生要因データ、
平常運転状態であるか試験運転状態であるかを示すSO
E発生要因データ、遠方運転状態であるか直接運転状態
であるかを示すSOE発生要因データをそれぞれ付加し
て電力設備の状変のSOE情報を作成する。
【0015】請求項5の発明では、SOE情報として保
存するか破棄するかの編集種別を記憶したSOE編集種
別テーブルを追加して設け、SOE情報作成手段は、S
OE編集種別テーブルに記憶された編集種別に基づき、
SOE情報として保存すべき電力設備の状変のSOE情
報を作成する。
【0016】
【作用】請求項1の発明においては、制御所の制御用計
算機からの制御信号に基づき、制御信号出力手段が電気
設備を操作したときは、その旨を操作応動状変として応
動監視ファイルに記憶する。そして、電力設備の状変が
応動監視ファイルに記憶された操作応動状変でないとき
は、SOE情報作成手段はその状変のSOE情報を作成
しSOE原始ファイルに記憶する。これにより、制御用
計算機からの制御信号による操作応動状変としての電力
設備のSOE情報を除外することができる。したがっ
て、SOE情報分析の効率向上に役立つ。
【0017】請求項2の発明においては、SOE情報作
成手段は、電力設備の状変が応動監視ファイルに記憶さ
れた操作応動状変でないときは、その状変のSOE情報
を作成し、応動監視ファイルに記憶された操作応動状変
であるときは、他の状変の有無を判断する。そして、他
の状変があるときには、その他の状変を含めたSOE情
報を作成するので、操作応動状変に伴う他の状変を記憶
することができ、SOE情報分析の効率向上に役立つ。
【0018】請求項3の発明においては、制御所の制御
用計算機からの制御信号に基づき、制御信号出力手段が
電気設備を操作したときは、その旨を操作応動状変とし
て応動監視ファイルに記憶する。そして、電力設備の状
変が応動監視ファイルに記憶された操作応動状変でな
く、しかも平常運転状態かつ遠方運転状態であるとき
に、SOE情報作成手段はその状変のSOE情報を作成
しSOE原始ファイルに記憶する。これにより、試験運
転状態や運転員による直接運転状態での意図的な人為操
作によって発生したSOE情報を除外することができ
る。
【0019】請求項4の発明においては、SOE発生要
因データをそれぞれ付加して電力設備の状変のSOE情
報を作成するので、制御用計算機からの制御に伴う操作
応動としての電力設備のSOE情報と、その他の要因に
より発生したSOE情報を区別することができる。ま
た、試験状態にあるときに発生したSOE情報と、通常
の平常運転中に発生したSOE情報とを容易に区別する
ことができ、また、電力設備の直接運転状態で発生した
電力設備のSOE情報と、通常の遠方制御状態で発生し
たSOE情報とを容易に区別することができる。
【0020】請求項5の発明においては、SOE情報と
して保存するか破棄するかの編集種別を記憶したSOE
編集種別テーブルを追加して設け、SOE情報作成手段
は、SOE編集種別テーブルに記憶された編集種別に基
づき、SOE情報として保存すべき電力設備の状変のS
OE情報を作成するので、不要なSOE情報を作成しな
いようにすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の第1の実施例を示すブロック構成図である。図1
6に示した従来例と同一要素には同一符号を付しその説
明は省略する。この第1の実施例では、制御用計算機か
らの制御信号により制御される制御ポジションと、その
制御操作により応動する応動ポジションとを記憶した制
御/応動ポジション対応テーブル25が設けられてお
り、また、操作した制御ポジションについて応動ポジシ
ョンが有るときは、その応動ポジションを記憶するため
の応動監視ファイル27が設けられている。
【0022】図2は、制御出力手段18の演算手順を示
すフローチャートである。制御信号出力手段18は、制
御用計算機3より伝送路5及び伝送部6を介して制御信
号を入力すると(S1)、制御/応動ポジション対応テ
ーブル25を検索して制御信号により動作する電力設備
8の動作応動ポジションを求める(S2)。そして、応
動ポジション有りと判断すれば(S3)、その応動ポジ
ションを応動監視ファイル27に格納し(S4)、制御
信号を出力する(S5)。一方、行動ポジションがない
ときは、そのまま制御信号を出力する。制御/応動対応
テーブル25の構成を図3に、応動監視ファイル27の
構成を図4にそれぞれ示す。
【0023】次に、被制御所6のTC子局7の機器状変
入力手段16は、電力設備8において状変が発生した場
合、電力設備ポジション、状変発生後の設備状態、及び
内部タイマ20の値を入力することにより得た状変時刻
を、SOE信号としてSOE情報作成手段10に通知す
る。
【0024】SOE情報作成手段10の演算手順を図5
に示す。SOE情報作成手段10は機器状変入力手段1
6から通知された電力設備ポジションからSOE信号の
入力があると(S1)、応動監視ファイル27を検索し
(S2)、SOE信号がTC子局7が制御信号出力手段
18を介して出力した制御信号に伴う操作応動状変であ
るか否かの判断を行う(S3)。操作応動状変と判断し
た場合は、SOE信号は無効として破棄するが、それ以
外の場合、すなわち、事故と判断した場合には、SOE
原始ファイル28にSOE情報として登録を行う(S
4)。SOE原始ファイル28の構成を図6に示す。
【0025】TC子局7は、必要に応じてSOE情報を
伝送路5を介して制御用計算機3に伝送し、さらに制御
用計算機3はマンマシンインターフェース装置であるC
RT表示装置2に、図1に示すようにSOE情報を表示
出力する。すなわち、CRT表示装置2には、伝送され
たSOE情報の内容である状変発生時刻、電力設備名、
状変発生後の設備状態が表示される。これにより、操作
応動状態以外の事故状変による電力設備8のSOE情報
のみを制御所1の制御用計算機3へ提供できるため、S
OE情報分析の効率向上に役立つ。
【0026】図7に、本発明の第2の実施例によるSO
E情報作成手段10の演算フローチャートを示す。この
第2の実施例は、図5に示した第1の実施例におけるS
OE情報作成手段10での演算について、電力設備8の
状変が応動監視ファイル27に記憶された操作応動状変
であるときは、他の状変の有無を判断し他の状変がある
ときはその他の状変を含めたSOE情報を作成するよう
にしたステップS5を追加したものである。
【0027】すなわち、SOE情報作成手段10は機器
状変入力手段16から通知された電力設備ポジションか
らSOE信号の入力があると(S1)、応動監視ファイ
ル27を検索し(S2)、SOE信号がTC子局7が制
御信号出力手段18を介して出力した制御信号に伴う操
作応動状変であるか否かの判断を行う(S3)。操作応
動状変と判断した場合は、他の状変の有無を判断する
(S5)。そして、他の状変があるときには、その他の
状変を含めたSOE情報を作成する(S4)。一方、ス
テップS3で、制御信号に伴う操作応動状変でないと判
断した場合には、すなわち、事故と判断した場合には、
SOE原始ファイル28にSOE情報として登録を行う
(S4)。これにより、操作応動状変に伴う他の状変を
記憶することができ、SOE情報分析の効率向上に役立
つ。
【0028】図8は、本発明の第3の実施例を示すブロ
ック構成図である。図1に示した第1の実施例と同一要
素には同一符号を付しその説明は省略する。この第3の
実施例は、図1に示した第1の実施例に対し、平常運転
を選択するか試験運転を選択するか運転員33により手
動で設定される平常/試験運転状態設定スイッチ22
と、平常/試験運転状態設定スイッチ22の設定情報に
基づきTC子局7が平常運転状態であるか試験運転状態
であるかを判定する平常/試験運転状態認識手段23
と、制御所1からの制御信号に基づいた遠方運転状態で
あるか運転員33による直接運転状態であるかを判断す
る遠方/直接運転状態認識手段21とを追加して設けて
いる。そして、電力設備8の状変が応動監視ファイル2
7に記憶された操作応動状変でなく、しかも平常運転状
態かつ遠方運転状態であるときに、SOE情報作成手段
10はその状変のSOE情報を作成しSOE原始ファイ
ル28に記憶するようにしたものである。これにより、
試験運転状態や運転員33による直接運転状態での意図
的な人為操作によって発生したSOE情報を除外するよ
うにしている。
【0029】この第3の実施例におけるSOE情報作成
手段10の演算手順を図9に示す。第3の実施例におけ
るSOE情報作成手段10は、機器状変入力手段16か
ら通知された電力設備ポジションからSOE信号の入力
があると(S1)、応動監視ファイル27を検索し(S
2)、SOE信号がTC子局7が制御信号出力手段18
を介して出力した制御信号に伴う操作応動状変であるか
否かの判断を行う(S3)。操作応動状変と判断した場
合は、SOE信号は無効として破棄するが、それ以外の
場合、すなわち、事故と判断した場合には、平常/試験
運転状態認識手段23からの信号に基づき、TC子局7
が平常運転状態であるか試験運転状態であるかを判定す
る(S4)。平常運転状態でない場合、つまり試験運転
状態である場合には、SOE信号は無効として破棄す
る。一方、平常運転状態であるときは、遠方/直接運転
状態認識手段21からの信号に基づいて、制御所1から
の制御信号に基づいた遠方運転状態であるか運転員33
による直接運転状態であるかを判断する(S5)。そし
て、遠方運転状態でない場合、つまり直接運転状態であ
る場合には、SOE信号は無効として破棄する。一方、
遠方運転状態であるときはSOE原始ファイル28にS
OE情報として登録を行う(S6)。
【0030】これにより、正常な操作応動以外の事故状
変による電力設備8のSOE情報、TC子局7が平常運
転状態に採取したSOE情報、及び電力設備8が遠方運
転状態時のSOE情報のみ制御所1の制御用計算機3へ
提供できるため、SOE情報分析の効率向上が図れる。
【0031】次に、本発明の第4の実施例を図10に示
す。図10は、本発明の第4の実施例におけるSOE情
報作成手段10の演算フローチャートである。この第4
の実施例は、電力設備8の状変が応動監視ファイルに記
憶された操作応動状変であるか否かを示すSOE発生要
因データ、平常運転状態であるか試験運転状態であるか
を示すSOE発生要因データ、遠方運転状態であるか直
接運転状態であるかを示すSOE発生要因データを、そ
れぞれ付加して電力設備8の状変のSOE情報を作成す
るようにしたものである。
【0032】第4の実施例におけるSOE情報作成手段
10は、機器状変入力手段16から通知された電力設備
ポジションからSOE信号の入力があると(S1)、応
動監視ファイル27を検索し(S2)、SOE信号がT
C子局7が制御信号出力手段18を介して出力した制御
信号に伴う操作応動状変であるか否かの判断を行う(S
3)。操作応動状変であると判断した場合は、SOE信
号にSOE発生要因データである「応動」をセットし
(S4)、それ以外の場合、すなわち、事故と判断した
場合には、SOE信号にSOE発生要因データである
「事故」をセットする(S5)。
【0033】次に、平常/試験運転状態認識手段23か
らの信号に基づき、TC子局7が平常運転状態であるか
試験運転状態であるかを判定する(S6)。平常運転状
態でない場合、つまり試験運転状態である場合には、S
OE信号にSOE発生要因データである「試験」をセッ
トし(S7)、一方、平常運転状態であるときは、SO
E信号にSOE発生要因データである「平常」をセット
する(S8)。そして、遠方/直接運転状態認識手段2
1からの信号に基づいて、制御所1からの制御信号に基
づいた遠方運転状態であるか運転員33による直接運転
状態であるかを判断する(S9)。この判断で、遠方運
転状態でない場合、つまり直接運転状態である場合に
は、SOE信号にSOE発生要因データである「直接」
をセットし(S10)、一方、遠方運転状態であるとき
は、SOE信号にSOE発生要因データである「遠方」
をセットする(S11)。そして、SOE原始ファイル
28にSOE情報として登録を行う(S12)。この場
合のSOE原始ファイル28を図11に示す。
【0034】また、この場合には、図12に示すよう
に、CRT表示装置2には伝送された状変要因データ付
きSOE情報の内容である状変時刻、電力設備名、状変
発生後の設備状態、状変の発生要因が操作行動の結果で
あるか否かの別、状変の発生時のTC子局7の運転状態
(平常/試験)、その電力設備8の運転状態(遠方/直
接)が表示される。
【0035】これにより、各々のSOE発生要因をSO
E情報作成手段10より、SOE情報に付加して制御所
1の制御用計算機3へ提供できる。すなわち、制御所1
の制御用計算機3からの制御信号に伴う正常な操作応動
状変としての電力設備8のSOE情報と、その他の要因
により発生したSOE情報とを容易に区別することがで
きる。また、試験状態にあるときに発生したSOE情報
と、通常の平常運転中に発生したSOE情報とを容易に
区別することができる。さらにまた、その電力設備8の
直接運転状態で発生した電力設備8のSOE情報と、通
常の遠方制御状態で発生したSOE情報とを容易に区別
することができる。したがって、SOE情報分析の効率
向上が図れる。
【0036】次に、本発明の第5の実施例のブロック構
成図を図13に示す。図8に示した第3の実施例の同一
要素には同一符号を付しその説明を省略する。この第5
の実施例は、SOE情報として保存するか破棄するかの
編集種別を記憶したSOE編集種別テーブル26を追加
して設け、SOE情報作成手段10は、このSOE編集
種別テーブル26に記憶された編集種別に基づき、SO
E情報として保存すべき電力設備8の状変のSOE情報
を作成するようにし、不要なSOE情報を作成しないよ
うにしたものである。
【0037】この第5の実施例におけるSOE情報作成
手段10の演算フローチャートを図14に示す。第5の
実施例におけるSOE情報作成手段10は、機器状変入
力手段16から通知された電力設備ポジションからSO
E信号の入力があると(S1)、応動監視ファイル27
を検索し(S2)、SOE信号がTC子局7が制御信号
出力手段18を介して出力した制御信号に伴う操作応動
状変であるか否かの判断を行う(S3)。操作応動状変
であると判断した場合は、SOE編集種別テーブル26
を検索し(S4)、SOE信号がSOE編集種別テーブ
ル26に操作応動有効として登録されているか否かを判
断する(S5)。
【0038】図15に、SOE編集種別テーブル26の
構成を示す。SOE編集種別テーブル26には、SOE
発生要因によってSOE情報を破棄するか、もしくはS
OE情報にSOE発生要因を付加した要因データ付きS
OE情報を作成し保存するかの編集の種別が、電力設備
ポジション単位に記憶されている。すなわち、操作応動
状変が有効であるか無効であるかを予め記憶している。
なお、このSOE編集種別テーブル26へのデータの設
定変更は、制御所1の制御用計算機3からのDLLで行
われる。
【0039】ステップS5の判断で、操作応動状変が有
効であると判断されると、SOE信号にSOE発生要因
データである「応動」をセットし(S6)する。一方ス
テップS3の判断で、操作応動状変以外であると判断し
た場合、すなわち、事故と判断した場合には、SOE信
号にSOE発生要因データである「事故」をセットする
(S7)。
【0040】次に、平常/試験運転状態認識手段23か
らの信号に基づき、TC子局7が平常運転状態であるか
試験運転状態であるかを判定する(S8)。平常運転状
態でない場合、つまり試験運転状態である場合には、S
OE編集種別テーブル26を検索し(S9)、SOE信
号がSOE編集種別テーブル26に試験時有効として登
録されているか否かを判断する(S10)。試験時有効
として登録されている場合には、SOE信号にSOE発
生要因データである「試験」をセットする(S11)。
一方、ステップS8の判断で、平常運転状態であると判
断されたときは、SOE信号にSOE発生要因データで
ある「平常」をセットする(S12)。
【0041】そして、次に、遠方/直接運転状態認識手
段21からの信号に基づいて、制御所1からの制御信号
に基づいた遠方運転状態であるか運転員33による直接
運転状態であるかを判断する(S13)。この判断で、
遠方運転状態でない場合、つまり直接運転状態である場
合には、SOE編集種別テーブル26を検索し(S1
4)、SOE信号がSOE編集種別テーブル26に直接
時有効として登録されているか否かを判断する(S1
5)。直接時有効として登録されている場合には、SO
E信号にSOE発生要因データである「直接」をセット
する(S16)。一方、ステップS13の判断で、遠方
運転状態であると判断されたときは、SOE信号にSO
E発生要因データである「遠方」をセットする(S1
7)。そして、SOE原始ファイル28にSOE情報と
して登録を行う(S18)。
【0042】これにより、各々のSOE発生要因をSO
E情報に付加して制御所1の制御用計算機3に提供する
か、SOE発生要因によってはSOE情報を破棄するか
の選択ができるので、制御所1におけるSOE情報分析
の効率向上が図れる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、必要な状
変情報のみをSOE情報として取り出すことができるの
で、SOE情報分析の効率向上が図れる。
【0044】すなわち、請求項1の発明によれば、TC
子局が機器状変入力手段より入力したSOE情報発生の
要因が、制御所の制御計算機からの制御信号に伴う操作
応動状変であるか否かを制御信号出力手段及びSOE情
報作成手段により判断し、操作応動状変以外の場合にの
みSOE情報を制御所の制御計算機へ提供するようにし
ているので、制御所の制御用計算機からの制御信号に伴
う操作応動状変としての電力設備のSOE情報を除外す
ることができる。その結果、制御用計算機からの制御信
号に伴う操作応動としての電力設備のSOE情報と、そ
の他の要因により発生したSOE情報を容易に区別する
ことができるので、SOE情報分析の効率向上が図れ
る。
【0045】また、請求項2の発明によれば、制御所の
制御用計算機からの制御信号出力によって発生したかも
知れない他の情報の状変が有った場合はその応動状変を
除外しないので、SOE情報分析に必要な情報を欠落さ
せることがなくなる。
【0046】請求項3の発明によれば、試験運転や運転
員による直接運転の際の応動状変をSOE情報から除外
することができるので、SOE情報分析の効率向上が図
れる。
【0047】また、請求項4の発明によれば、SOE情
報にSOE発生原因データを付加しているので、SOE
情報分析の効率向上が図れる。
【0048】さらにまた、請求項5の発明では、SOE
発生原因データが付加されたSOE情報のうち必要なS
OE情報だけを記憶するので、さらにSOE情報分析の
効率向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック構成図
【図2】本発明の制御出力手段の演算フローチャート
【図3】本発明の制御応動ポジション対応テーブルの説
明図
【図4】本発明の応動監視ファイルの説明図
【図5】本発明の第1の実施例におけるSOE情報作成
手段の演算フローチャート
【図6】本発明の第1の実施例におけるSOE原始ファ
イルの説明図
【図7】本発明の第2の実施例におけるSOE情報作成
手段の演算フローチャート
【図8】本発明の第3の実施例を示すブロック構成図
【図9】本発明の第3の実施例におけるSOE情報作成
手段の演算フローチャート
【図10】本発明の第4の実施例におけるSOE情報作
成手段の演算フローチャート
【図11】本発明の第4の実施例におけるSOE原始フ
ァイルの説明図
【図12】本発明の第4の実施例におけるCRT表示装
置に表示される表示画面の説明図
【図13】本発明の第5の実施例のブロック構成図
【図14】本発明の第5の実施例におけるSOE情報作
成手段の演算フローチャート
【図15】本発明の第5の実施例のSOE編集種別テー
ブルの説明図
【図16】従来例を示すブロック構成図
【符号の説明】
1 制御所 2 CRT表示装置 3 制御用計算機 4 TC親局 5 伝送路 6 被制御所 7 TC子局 8 電力設備 9 伝送部 10 SOE情報作成手段 16 機器状変入力手段 18 制御信号出力手段 20 内部タイマ 21 遠方/直接運転状態認識手段 22 平常/試験運転状態設定スイッチ 23 平常/試験運転状態認識手段 25 制御応動ポジション対応テーブル 26 SOE編集種別テーブル 27 応動監視ファイル 28 SOE原始ファイル 33 運転員

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の制御所と被制御所との間で情
    報を送受信し、前記被制御所の電力設備を監視制御する
    遠方監視制御装置において、前記被制御所は、前記制御
    所からの制御信号が前記電力設備の操作指令であるとき
    はその電力設備を操作する制御信号出力手段と、前記制
    御信号出力手段により前記電気設備が操作されたときは
    その旨を操作応動状変として記憶するための応動監視フ
    ァイルと、前記電力設備の状変が前記応動監視ファイル
    に記憶された前記操作応動状変でないときはその状変の
    SOE情報を作成するSOE情報作成手段と、前記SO
    E情報作成手段で作成された前記SOE情報を記憶する
    SOE原始ファイルとを備えたことを特徴とする遠方監
    視制御装置。
  2. 【請求項2】 前記SOE情報作成手段は、前記電力設
    備の状変が前記応動監視ファイルに記憶された前記操作
    応動状変でないときは、その状変のSOE情報を作成
    し、前記応動監視ファイルに記憶された前記操作応動状
    変であるときは、他の状変の有無を判断し他の状変があ
    るときはその他の状変を含めたSOE情報を作成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の遠方監視制御装置。
  3. 【請求項3】 電力系統の制御所と被制御所との間で情
    報を送受信し、前記被制御所の電力設備を監視制御する
    遠方監視制御装置において、前記被制御所は、前記制御
    所からの制御信号が前記電力設備の操作指令であるとき
    はその電力設備を操作する制御信号出力手段と、前記制
    御信号出力手段により前記電気設備が操作されたときは
    その旨を操作応動状変として記憶するための応動監視フ
    ァイルと、平常運転状態であるか試験運転状態であるか
    を判定する平常/試験運転状態認識手段と、制御所から
    の制御信号に基づいた遠方運転状態であるか運転員によ
    る直接運転状態であるかを判断する遠方/直接運転状態
    認識手段と、前記電力設備の状変が前記応動監視ファイ
    ルに記憶された前記操作応動状変でなく前記平常運転状
    態かつ前記遠方運転状態であるときはその状変のSOE
    情報を作成するSOE情報作成手段と、前記SOE情報
    作成手段で作成された前記SOE情報を記憶するSOE
    原始ファイルとを備えたことを特徴とする遠方監視制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記SOE情報作成手段は、前記電力設
    備の状変が前記応動監視ファイルに記憶された前記操作
    応動状変であるか否かを示すSOE発生要因データ、前
    記平常運転状態であるか前記試験運転状態であるかを示
    すSOE発生要因データ、前記遠方運転状態であるか前
    記直接運転状態であるかを示すSOE発生要因データを
    それぞれ付加して前記電力設備の状変のSOE情報を作
    成するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の遠
    方監視制御装置。
  5. 【請求項5】 前記SOE情報として保存するか破棄す
    るかの編集種別を記憶したSOE編集種別テーブルを追
    加して設け、前記SOE情報作成手段は、前記SOE編
    集種別テーブルに記憶された前記編集種別に基づき、前
    記SOE情報として保存すべき前記電力設備の状変の前
    記SOE情報を作成するようにしたことを特徴とする請
    求項4に記載の遠方監視制御装置。
JP4791595A 1995-02-14 1995-02-14 遠方監視制御装置 Pending JPH08223826A (ja)

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