JPH08223736A - ワイヤハーネスの配索用兼保護部材 - Google Patents

ワイヤハーネスの配索用兼保護部材

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JPH08223736A
JPH08223736A JP7029853A JP2985395A JPH08223736A JP H08223736 A JPH08223736 A JP H08223736A JP 7029853 A JP7029853 A JP 7029853A JP 2985395 A JP2985395 A JP 2985395A JP H08223736 A JPH08223736 A JP H08223736A
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JP
Japan
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wire harness
bent
bent portion
board
tape
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JP7029853A
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English (en)
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道憲 ▲吉▼▲崎▼
Michinori Yoshizaki
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤハーネスのプロテクタをワイヤハーネ
ス配索時に保護キャップとして用いることが出来るよう
にすること。 【構成】 可撓性を有する基板11の中央部を折り曲げ
部12とし、折り曲げ部では長さ方向の両端より中心に
向かって肉厚を次第に薄くして最薄肉部とした中央部を
支点として折り曲げ部を容易に湾曲可能としている。基
板はワイヤハーネスW/Hに第1テープ19A,19B
で巻き付け固定され、折り曲げ部をワイヤハーネスと共
に折り曲げた状態で第2テープ20A,20Bで巻き付
け固定され、ワイヤハーネスの環状先端部を囲むキャッ
プとなる。ワイヤハーネスの配索後に第2テープを除去
して折り曲げを解除した後も第1テープは除去せずに基
板をワイヤハーネスから取り外さずにワイヤハーネスの
プロテクタとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤハーネスの配索用
兼保護部材に関し、詳しくは、自動車用のワイヤハーネ
スを狭くかつ長い車体の貫通路を通して配索する必要が
ある場合、ワイヤハーネスの折り曲げた先端に被せるキ
ャップとして用いることができると共に、配索後には取
り外さずに、ワイヤハーネスのプロテクタ、すなわち保
護部材として用いるものである。言い換えれば、ワイヤ
ハーネスのプロテクタをワイヤハーネス配索時にキャッ
プとして用いることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】自動車にワイヤハーネスを配索する際、
図11に示すように、バックドアフレーム1の上端に設
けた貫通孔1aより下側部に設けた貫通孔1bまでピラ
ー部分の細くかつ長い貫通路1cにワイヤハーネスW/
Hを貫通させる必要がある場合が多い。このようなワイ
ヤハーネスの配索箇所では、周辺部品との干渉を防い
で、ワイヤハーネスW/Hの貫通を容易とするため、図
12(A)(B)(C)に示すように、ワイヤハーネス
W/Hの先端を折り曲げてテープ2で止め、先端に樹脂
製で砲弾形状のキャップ3を被せている。
【0003】すなわちワイヤハーネスW/Hの先端には
コネクタ4が取り付けられており、該コネクタ4がワイ
ヤハーネスW/Hの先端にぶら下がった状態のまま通す
と、コネクタ4が貫通路1cの内周壁に当たって通しに
くいと共にコネクタ4に損傷が発生する恐れがある。よ
って、ワイヤハーネスW/Hの先端を折り曲げ、折り曲
げた先端のコネクタ4をワイヤハーネスW/Hの幹線に
テープ2Aで巻き付けて固定し、環状としたワイヤハー
ネスW/Hの先端部分5にキャップ3を被せている。こ
のキャップ3が貫通時にワイヤハーネスW/Hから外れ
ないようにするため、キャップ3の開口端とワイヤハー
ネスW/Hとにテープ2Bを巻き付けている。
【0004】さらに、キャップ3はワイヤハーネスW/
Hを挿入しやすくするために、図13(A)(B)に示
すように開口端3aを広げており、そのため、この開口
端3a側の断面積とワイヤハーネスW/Hの挿入部分の
断面積とを合わせるために、図12(B)(C)に示す
ように、さらに所要回数折り曲げてワイヤハーネスW/
Hの断面積を大とし、折り曲げ部分にテープ2Cを巻き
付けて固定している。
【0005】上記キャップ3は、ワイヤハーネスW/H
の先端に被せた状態で配索した後、即ち、図11に示す
バックドアフレーム1では、貫通孔1aよりピラー内の
貫通路1cに通し、貫通孔1bより取り出した後、テー
プ2Bを剥ぎ取ってワイヤハーネスW/Hより外し、使
い捨てされている。また、他のテープ2A、2Cも取り
除いて、ワイヤハーネスW/Hを元の状態に戻し、コネ
クタ4を所定の位置の他のコネクタ(図示せず)と結合
させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、キャッ
プ3は貫通時にワイヤハーネスW/Hから外れないよう
にするため、テープ2Bで巻き付けてワイヤハーネスに
固定する作業が必要がある一方、貫通後にはテープ2B
を剥がして、ワイヤハーネスW/Hからキャップ3を外
す作業が必要があり、作業工数が多く、かつ、手数がか
かる作業となっている。特に、キャップ3を外すために
テープを剥がす作業は力のいる作業となっている。さら
に、テープ巻き部分の増加によりテープ代のコストがア
ップすると共に上記作業工数の増加による作業コストも
アップする問題がある。かつ、一度使用したキャップ3
は引き千切ったテープが付着して残っているため使い捨
てされている。
【0007】本発明は上記した従来の問題に鑑みてなさ
れたもので、配索時のみ取り付けるキャップを用いず
に、ワイヤハーネスに取り付けるプロテクタを用いて、
環状に折り返したワイヤハーネスの先端部を囲むことが
できるようにし、よって、従来必要とされたキャップを
不要として、キャップを用いることにより生じる上記問
題を解決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、請求項1で、細長い平板状で可撓性を有
する基板からなり、その中央部を折り曲げ部とし、該折
り曲げ部では長さ方向の両端より中心に向かって肉厚を
次第に薄くして最薄肉部とした中央部を支点として折り
曲げ部を容易に湾曲可能としており、該基板はワイヤハ
ーネスの先端より所要距離あけた位置からワイヤハーネ
スの長さ方向に沿って取り付けられ、上記折り曲げ部を
ワイヤハーネスと共に折り曲げてワイヤハーネスの環状
先端部を囲むキャップとして用いられる構成としている
ワイヤハーネスの配索用兼保護部材を提供するものであ
る。
【0009】請求項2では、上記折り曲げ部の長さ方向
の両端より中心部に向かって次第に幅を狭くしている。
【0010】請求項3は、細長い平板状の基板からな
り、その中央部を折り曲げ部とし、該折り曲げ部の長さ
方向の両端を薄肉ヒンジを介して両側部と連結し、両側
の薄肉ヒンジを支点をしてコ字形状に折り曲げ可能とし
ており、該基板はワイヤハーネスの先端より所要距離あ
けた位置からワイヤハーネスの長さ方向に沿って取り付
けられ、上記折り曲げ部をワイヤハーネスと共に折り曲
げてワイヤハーネスの環状先端部を囲むキャップとして
用いられる構成としているワイヤハーネスの配索用兼保
護部材を提供するものである。
【0011】請求項4のように、上記基板の幅方向の端
縁に電線はみ出し防止用のリブを突設してもよい。
【0012】請求項5では、上記基板はワイヤハーネス
の長さ方向に配置した状態で第1テープで巻き付け固定
され、折り曲げ部をワイヤハーネスと共に折り曲げた状
態で第2テープで巻き付け固定され、ワイヤハーネス配
索後に第2テープを除去して折り曲げを解除した後も第
1テープは除去せずに基板をワイヤハーネスから取り外
さずにワイヤハーネスのプロテクタとして用いられる。
請求項6のように、上記基板の所要位置に車体係止部を
突設してもよい。
【0013】
【作用】請求項1の配索用兼保護部材を使用してワイヤ
ハーネスを配索するときは、長さ方向の両端より中心に
向かって肉厚を次第に薄くして最薄肉部とした基板の折
り曲げ部をワイヤハーネスと共に折り曲げて基板をワイ
ヤハーネスの環状先端部を囲むキャップとし、貫通孔に
ワイヤハーネスを通す。よって、ワイヤハーネスの配索
時にワイヤハーネスやワイヤハーネスの先端に取付けた
コネクタと貫通路の内周壁や周辺部品との干渉を防止し
て、ワイヤハーネスを貫通路に容易に貫通させることが
できる。
【0014】請求項2では、折り曲げ部の長さ方向の両
端より中心部に向かって次第に幅を狭くしているため、
折り曲げ部を容易に折り曲げることができる。
【0015】請求項3の配索用兼保護部材を使用してワ
イヤハーネスを配索するときは、折り曲げ部の長さ方向
の両端と両側部を連結する薄肉ヒンジを支点をして、基
板をコ字形状に折り曲げてワイヤハーネスの環状先端部
を囲むキャップとし、貫通孔にワイヤハーネスを通す。
よって、ワイヤハーネスの配索時にワイヤハーネスやワ
イヤハーネスの先端に取付けたコネクタと貫通路の内周
壁や周辺部品との干渉を防止して、ワイヤハーネスを貫
通路に容易に貫通させることができる。
【0016】請求項4のように、基板の幅方向の端縁に
電線はみ出し防止用のリブを突設したは場合には、ワイ
ヤハーネスに取付けた状態で折り曲げ部を屈曲させたと
きに、ワイヤハーネスを構成する電線が基板の幅方向に
はみ出ることがない。
【0017】請求項5では、基板は第1テープによりワ
イヤハーネスに固定され、折り曲げ部をワイヤハーネス
と共に折り曲げた状態で第2テープで巻き付け固定さ
れ、ワイヤハーネス配索後は、第2テープを除去する
が、第1テープを除去せずに基板をワイヤハーネスから
取り外すことなくプロテクタとするため、ワイヤハーネ
スが保護される。
【0018】請求項6のように、上記基板の所要位置に
車体係止部を突設した場合には、ワイヤハーネスを配索
した後に、基板を位置決めすることができるため、ワイ
ヤハーネスの先端に取付けたコネクタと他の部品の干渉
をすることがない。
【0019】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1(A)(B)は、本発明
の第1実施例に係るワイヤハーネスの配索用兼保護部材
を示している。この配索用兼保護部材は、細長い長方形
の平板状で可撓性を有する基板11からなる。この基板
11は、中央部を折り曲げ部12としており、折り曲げ
部12の長さ方向の両端に両側部14,15を備えてい
る。
【0020】上記基板11の折り曲げ部12では、図1
(B)に示すように、長さ方向の両端縁12a,12b
より中心側に向かって肉厚tを次第に薄くして、中央部
12cを最薄肉部としている。よって、折り曲げ部12
は、上記中央部12cを支点として容易に湾曲可能であ
る。
【0021】上記両側部14,15では、肉厚tを一定
とし、長さ方向の寸法を上記折り曲げ部12よりも大き
く設定している。また、両側部14,15の長さ方向の
端縁14a,15aには、一方の面側に突出するフラン
ジ状のテープ止め部16,17を設けている。
【0022】次に、上記配索用兼保護部材を使用してワ
イヤハーネスを配索する作業について説明する。まず、
図2(A)に示すように、コネクタ18を取付けたワイ
ヤハーネスW/Hの先端から所要距離をあけた位置にお
いて、基板11の長さ方向とワイヤハーネスW/Hと長
さ方向が一致するように、ワイヤハーネスW/Hに対し
て基板11を配置する。なお、この際、基板11の上記
テープ止め部16,17が突出する面と反対側の面に、
ワイヤハーネスW/Hを配置する。次に、両側部14,
15の長さ方向の両端縁14a,15aに、基板11及
びワイヤハーネスW/Hに対して粘着テープ19A,1
9B(以下、「第1テープ」という。)をそれぞれ巻き
付け、基板11をワイヤハーネスW/Hの長さ方向に沿
って固定する。
【0023】次に、矢印Xで示すように、ワイヤハーネ
スW/Hが内側にくるように、上記折り曲げ部12をワ
イヤハーネスW/Hと共に折り曲げる。上記したように
折り曲げ部12は中心側に向かって次第に薄厚としてい
るため、折り曲げ部12はワイヤハーネスW/Hと共
に、容易にU字状に湾曲する。この状態で、互いに対向
する両側部14,15の端縁14a,15aを囲むよう
に、上記第1テープ19A,19Bの上から第2の粘着
テープ20A(以下、「第2テープ」という。)を巻き
付ける。また、上記基板11の一方側から突出するワイ
ヤハーネスW/Hの先端、すなわち折り返したワイヤハ
ーネスW/Hの先端のコネクタ18と、基板11の他方
側から突出したワイヤハーネスW/Hを囲むように第2
テープ20Bを巻き付ける。図2(B)に示すように、
基板11を湾曲させて第2テープ20A,20Bを巻き
付けた状態では、基板11はワイヤハーネスW/Hを構
成する電線24のU字状に湾曲した部分、すなわちワイ
ヤハーネスW/Hの環状先端部23を囲むキャップを構
成する。
【0024】次に、上記ワイヤハーネスW/Hの基板1
1を取付けた部分を、上記図11に示したバックドアフ
レーム1の上端に設けた貫通孔1aに挿入し、ピラー部
分の細くかつ長い貫通路1cを挿通させて、下側に設け
た貫通孔1bから取り出す。このとき、上記のようにワ
イヤハーネスW/Hの環状先端部23に基板11を取付
けて保護しているため、ワイヤハーネスW/Hやコネク
タ18と貫通路1cの内周壁や周辺部品との干渉を防止
して、ワイヤハーネスW/Hを貫通路1cに容易に貫通
させることができる。
【0025】上記ワイヤハーネスW/Hの配索後に第2
テープ20A,20Bを除去し、再び図2(A)に示す
ように、基板11の折り曲げ部12を伸展させた状態と
する。このように基板11の屈曲状態を解除した後も、
第1テープ19A,19Bを除去せず、基板11をワイ
ヤハーネスW/Hに取付けた状態のままとし、ワイヤハ
ーネスW/Hの外装品を保護するプロテクタとする。コ
ネクタ18には、相手方のコネクタ(図示せず)が接続
される。
【0026】上記のように本実施例に係るワイヤハーネ
スの配索用兼保護部材では、ワイヤハーネスW/Hを貫
通孔に挿通する際には、ワイヤハーネスW/Hやその先
端に取付けたコネクタ18と周辺部品との干渉を防止す
ることができると共に、ワイヤハーネスW/Hを配索し
た後は、ワイヤハーネスW/Hを保護するプロテクタと
して用いることができる。すなわち、この配索兼保護部
材は、上記図11に示したワイヤハーネスW/Hの配索
にのみ使用する専用のキャップ3と、ワイヤハーネスW
/Hの外装品を保護するためのチューブ、テープの機能
を1部品で果たすことができ、ワイヤハーネスW/Hの
配索のために使用する部品の点数を低減することができ
る。特に、基板11は従来のキャップ3のように配索後
に廃棄する必要がないことからコストの低減を図ること
ができる。
【0027】また、この配索用兼保護部材では、ワイヤ
ハーネスW/Hに取付けた基板11の折り曲げ部12を
湾曲させることにより、ワイヤハーネスW/Hの環状先
端部23を保護するため、従来のキャップ3のように開
口径に併せてワイヤハーネスW/Hを所定回数折り返す
必要がないため、この作業性が向上する。
【0028】さらに、この配索用兼保護部材を使用して
貫通孔へのワイヤハーネスW/Hの挿通作業を行う場
合、第2テープ20A,20BはワイヤハーネスW/H
の配索後に除去するが、第1テープ19A,19Bは除
去する必要がないため、この点でも作業性が良好であ
る。すなわち、上記従来の保護キャップ3を使用した場
合、合計4箇所で粘着テープの除去作業が必要であるの
に対して、本実施例では2箇所に巻き付けた第2テープ
20A,20Bのみを除去すればよく、この点で作業性
に優れている。
【0029】図3は、本発明の第2実施例を示してい
る。第2実施例に係るワイヤハーネスの配索用兼保護部
材では、基板11の両側部14,15に電線はみ出し防
止用のリブ22A〜22Dを設けている。すなわち、両
側部14,15の折り曲げ部12との接続部分の近傍
で、幅方向の端縁にそれぞれ上記テープ止め部16,1
7と反対側の面に突出するように一対のリブ22A〜2
2Dを対向して設けている。
【0030】第2実施例においてワイヤハーネスを配索
する場合には、上記第1実施例と同様に、第1テープ1
9A,19B(図3には図示せず。)により、上記リブ
22A〜22Bが突出する側の面にワイヤハーネスW/
Hが位置するように、基板11をワイヤハーネスW/H
に取付ける。次に、ワイヤハーネスW/H及びリブ22
A〜22Dが内側にくるように、折り曲げ部12を湾曲
させた後、第2テープ20A,20Bを巻き付ける。第
2テープ20A,20Bを巻き付けた状態では、図4に
示すように、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線24
は上記リブ22A〜22Dの間に配置されるため、電線
24に外力が作用した場合等に、電線24が基板12の
幅方向からはみ出すのを確実に防止することができる。
よって、第2実施例の配索用兼保護部材を使用して、ワ
イヤハーネスW/Hを貫通孔1cに挿通した場合には、
ワイヤハーネスW/Hを構成する電線24が周辺部品と
干渉するのを一層確実に防止することができる。第2実
施例のその他の構造及び作用は上記した第1実施例と同
様であるので、同一部材には、同一の符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0031】図5は、本発明の第3実施例に係るワイヤ
ハーネスの配索兼用保護部材を示している。この第3実
施例は、基板11の両側領14,15の一方の側部15
に、車体係止部27を突設している。この車体係止部2
7は、側部15の一方の幅方向の端縁近傍の長さ方向の
中間部分に、テープ止め部17と反対側の面へ突設して
おり、基板11から突出する基軸部27aと矢尻状であ
って弾性的に拡張、縮小する係止部27bとを備えてい
る。第3実施例のその他の構造は、上記した第1実施例
と同一であり、同一の要素には、同一の符号を付してい
る。
【0032】第3実施例に係るワイヤハーネスの配索用
兼保護部材を使用してワイヤハーネスを配索する場合に
は、まず、図6(A)に示すように、第1実施例と同様
に、第1テープ19A,19Bにより、基板11をワイ
ヤハーネスW/Hの長さ方向に沿って固定し、さらに、
折り曲げ部12をワイヤハーネスW/Hと共にU字状に
湾曲して第2テープ20A,20Bを巻き付けた後、貫
通孔1c(図11にのみ図示する。)にワイヤハーネス
W/Hを挿通する。次に、第2テープ20A,20Bを
除去した後に、図6(B)に示すように、上記車体係止
部27を車体パネル30側に設けた穴30aに挿入、係
止して、基板11を位置決めする。この状態で、コネク
タ18に対して相手方のコネクタ(図示せず)を接続す
る。
【0033】このように第3実施例では、基板11を位
置決めすることができるため、この基板11を取付けた
ワイヤハーネスW/Hの先端に設けたコネクタ18も位
置決めされ、コネクタ18に対して相手方のコネクタ
(図示せず)を容易に接続することができる。また、コ
ネクタ18を位置決めすることにより、コネクタ18及
びこのコネクタ18に接続する相手方のコネクタ(図示
せず)と他の部品との干渉を防止することができる。
【0034】なお、上記車体係止部27を設ける位置
は、上記図5に示す位置に限定されず、基板11の所要
位置に設ければよい。また、2個以上の車体係止部27
を設けてもよい。さらに、車体係止部27の突出する向
きも上記のものに限定されない。さらにまた、車体係止
部27の形状も上記のものに限定されず、車体パネル3
0側の30a穴に係止できる形状であればよい。
【0035】次に、図7に示す本発明の第4実施例につ
いて説明する。この第4実施例は、上記第3実施例の配
索用兼保護部材にリブを設けた構造であり、第3実施例
と同一要素には同一符号を付している。各両側部14,
15には、それぞれ折り曲げ部12の近傍において幅方
向の一方の端縁にリブ28A,28Bを設ける一方、他
方の端縁にはリブを設けていない。
【0036】この第4実施例も、上記第3実施例と同様
に、折り曲げ部12を湾曲させた後、第2テープ20
A,20Bを巻き付ける。第2テープ20A,20Bを
巻き付けた状態では、ワイヤハーネスW/Hを構成する
電線24は上記リブ28A,28Bの間に配置されるた
め、電線24に外力が作用した場合等に、電線24が基
板11の幅方向からはみ出すのを確実に防止することが
できる。よって、第2実施例の配索用兼保護部材を使用
して、ワイヤハーネスW/Hを貫通孔1cに通した場合
には、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線24が内部
部品と干渉するのを一層確実に防止することができる。
【0037】上記第1実施例から第4実施例では、折り
曲げ部12の幅方向の寸法は、一定であるが、これらの
実施例において、図8(A)〜(D)に示すように、折
り曲げ部12の幅wを、折り曲げ部11の長さ方向の両
端より中心部に向かって狭く設定してもよい。この場
合、より一層少ない力で折り曲げ部12を容易に湾曲さ
せることができる。
【0038】上記第1実施例から第4実施例では、折り
曲げ部12を中心部に向けて肉厚tを徐々に薄くするこ
とにより基板11を湾曲可能としているのに対して、図
9に示す第5実施例ではヒンジ構造により基板11を屈
曲可能な構造としている。即ち、第5実施例では、折り
曲げ部12を両側部14,15と同様に肉厚一定とし、
その長さ方向の両端を薄肉ヒンジ29A,29Bを介し
て両側部14,15と連結した構造としている。図10
に示すように、第1テープ19A,19Bにより基板1
1をワイヤハーネスW/Hに取付けた状態でワイヤハー
ネスW/Hの先端側を折り返すと、基板11は薄肉ヒン
ジ29A,29Bを支点としてコ字形状に折れ曲がり、
ワイヤハーネスの環状先端部を囲むキャップとなる。第
5実施例のその他の構成及び作用は、上記した第4実施
例と同一であるので同一の部材には、同一の符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0039】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記
第5実施例では、折り曲げ部の両端に薄肉ヒンジ29
A,29Bを設けることにより、基板11をコ字状に屈
曲させる構成としているが、薄肉ヒンジを3個以上の多
数個設け、折り曲げ部を多段階的に屈曲させる構造とし
てもよい。また、上記実施例では、基板が全体として長
方形状であるが、基板の全体形状は長方形に限定され
ず、正方形等の他の形状であってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の配索用兼保護部材は、ワイヤハーネスに長さ方向に
沿って取付けられ、長さ方向の両端より中心に向かって
肉厚を次第に薄くして最薄肉部とした基板の折り曲げ部
をワイヤハーネスと共に折り曲げて基板をワイヤハーネ
スの環状先端部を囲むキャップとし、貫通孔にワイヤハ
ーネスを通す。よって、ワイヤハーネスの配索時にワイ
ヤハーネスやワイヤハーネスの先端に取付けたコネクタ
と貫通路の内周壁や周辺部品との干渉を防止して、ワイ
ヤハーネスを貫通路に容易に貫通させることができる。
また、上記基板によりワイヤハーネスW/Hの環状先端
部を保護するため、従来のキャップを使用する場合のよ
うにワイヤハーネスW/Hを複数回折り返す必要がな
く、作業性が向上する。
【0041】請求項2では、折り曲げ部の長さ方向の両
端より中心部に向かって次第に幅を狭くしているため、
折り曲げ部を容易に折り曲げることができる。
【0042】請求項3の配索用兼保護部材は、ワイヤハ
ーネスの長さ方向に沿って取付けられ、折り曲げ部の長
さ方向の両端と両側部を連結する薄肉ヒンジを支点とし
て、基板をコ字形状に折り曲げてワイヤハーネスの環状
先端部を囲むキャップとし、貫通孔にワイヤハーネスを
通す。よって、ワイヤハーネスの配索時にワイヤハーネ
スやワイヤハーネスの先端に取付けたコネクタと貫通路
の内周壁や周辺部品との干渉を防止して、ワイヤハーネ
スを貫通路に容易に貫通させることができる。また、上
記基板によりワイヤハーネスW/Hの環状先端部を保護
するため、従来のキャップを使用する場合のようにワイ
ヤハーネスW/Hを複数回折り返す必要がなく、作業性
が向上する。
【0043】請求項4のように、基板の幅方向の端縁に
電線はみ出し防止用のリブを突設したは場合には、ワイ
ヤハーネスに取付けた状態で折り曲げ部を屈曲させたと
きに、ワイヤハーネスを構成する電線が基板の幅方向に
はみ出ることがなく、配索作業時にワイヤハーネスを確
実に保護することができる。
【0044】請求項5では、基板は第1テープによりワ
イヤハーネスに固定され、折り曲げ部をワイヤハーネス
と共に折り曲げた状態で第2テープで巻き付け固定さ
れ、ワイヤハーネス配索後は、第2テープを除去する
が、第1テープを除去せずに基板をワイヤハーネスから
取り外すことなくプロテクタとするため、ワイヤハーネ
スが保護されるため、ワイヤハーネスを外装するチュー
ブ、テープ等が不要である。また、第1テープを除去す
る必要がないため、従来のキャップを使用した場合と比
較してテープの除去作業を行う作業工数が少なく、作業
性が良好であると共にコストを低減することができる。
さらに、基板を従来のキャップのようにワイヤハーネス
の作業後に廃棄する必要もない。
【0045】請求項6のように、上記基板の所要位置に
車体係止部を突設した場合には、ワイヤハーネスを配索
した後に、基板を位置決めすることができるため、ワイ
ヤハーネスの先端にコネクタを取付けた場合に、このコ
ネクタと他の部品の干渉を防止し、コネクタを保護する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は第1実施例に係る配索用兼保護部材
を示す斜視図、(B)は(A)の要部拡大側面図であ
る。
【図2】 (A)は基板をワイヤハーネスに取付けた状
態を示す斜視図、(B)は基板及びワイヤハーネスを折
り曲げた状態を示す斜視図である。
【図3】 第2実施例に係る配索用兼保護部材を示す斜
視図である。
【図4】 第2実施例において基板及びワイヤハーネス
を折り曲げた状態を示す斜視図である。
【図5】 第3実施例に係る配索用兼保護部材を示す斜
視図である。
【図6】 (A)は基板及びワイヤハーネスを折り曲げ
た状態を示す斜視図、(B)は基板の車体パネルへの取
付を説明するための斜視図である。
【図7】 第4実施例に係る配索用兼保護部材を示す斜
視図である。
【図8】 (A)〜(D)は第1実施例から第4実施例
の変形例を示す斜視図である。
【図9】 第5実施例に係る配索用兼保護部材を示す斜
視図である。
【図10】 基板及びワイヤハーネスを折り曲げた状態
を示す斜視図である。
【図11】 従来のキャップを取付けてワイヤハーネス
を配索する箇所を示す概略図である。
【図12】 (A),(B),(C)は従来のキャップ
をワイヤハーネスに取付ける作業を示す斜視図である。
【図13】 (A)は従来のキャップを示す斜視図、
(B)は(A)のB−B線での断面図である。
【符号の説明】
11 基板 12 折り曲げ部 14,15 両側部 16,17 テープ止め部 18 コネクタ 19A,19B 第1テープ 20A,20B 第2テープ 22A〜22D リブ 23 環状先端部 24 電線 W/H ワイヤハーネス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い平板状で可撓性を有する基板から
    なり、その中央部を折り曲げ部とし、該折り曲げ部では
    長さ方向の両端より中心に向かって肉厚を次第に薄くし
    て最薄肉部とした中央部を支点として折り曲げ部を容易
    に湾曲可能としており、該基板はワイヤハーネスの先端
    より所要距離あけた位置からワイヤハーネスの長さ方向
    に沿って取り付けられ、上記折り曲げ部をワイヤハーネ
    スと共に折り曲げてワイヤハーネスの環状先端部を囲む
    キャップとして用いられる構成としているワイヤハーネ
    スの配索用兼保護部材。
  2. 【請求項2】 上記折り曲げ部は長さ方向の両端より中
    心部に向かって次第に幅を狭くしている請求項1に記載
    のワイヤハーネスの配索用兼保護部材。
  3. 【請求項3】 細長い平板状の基板からなり、その中央
    部を折り曲げ部とし、該折り曲げ部の長さ方向の両端を
    薄肉ヒンジを介して両側部と連結し、両側の薄肉ヒンジ
    を支点をしてコ字形状に折り曲げ可能としており、該基
    板はワイヤハーネスの先端より所要距離あけた位置から
    ワイヤハーネスの長さ方向に沿って取り付けられ、上記
    折り曲げ部をワイヤハーネスと共に折り曲げてワイヤハ
    ーネスの環状先端部を囲むキャップとして用いられる構
    成としているワイヤハーネスの配索用兼保護部材。
  4. 【請求項4】 上記基板の幅方向の端縁に電線はみ出し
    防止用のリブを突設している請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索用兼保護部
    材。
  5. 【請求項5】 上記基板はワイヤハーネスの長さ方向に
    配置した状態で第1テープで巻き付け固定され、折り曲
    げ部をワイヤハーネスと共に折り曲げた状態で第2テー
    プで巻き付け固定され、ワイヤハーネス配索後に第2テ
    ープを除去して折り曲げを解除した後も第1テープは除
    去せずに基板をワイヤハーネスから取り外さずにワイヤ
    ハーネスのプロテクタとして用いている請求項1乃至請
    求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索用
    兼保護部材。
  6. 【請求項6】 上記基板の所要位置に車体係止部を突設
    している請求項5に記載のワイヤハーネスの配索用兼保
    護部材。
JP7029853A 1995-02-17 1995-02-17 ワイヤハーネスの配索用兼保護部材 Withdrawn JPH08223736A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006019002A1 (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Yazaki Corporation コルゲートチューブ装着治具

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WO2006019002A1 (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Yazaki Corporation コルゲートチューブ装着治具
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