JP3206398B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3206398B2
JP3206398B2 JP29796795A JP29796795A JP3206398B2 JP 3206398 B2 JP3206398 B2 JP 3206398B2 JP 29796795 A JP29796795 A JP 29796795A JP 29796795 A JP29796795 A JP 29796795A JP 3206398 B2 JP3206398 B2 JP 3206398B2
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直人 沢村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体保持用グロ
メットに関し、特にワイヤーハーネスの電線束を保持し
て車両パネル等の開口部を通過する配設経路を有するワ
イヤーハーネスを保持固定するグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車輌用のワイヤーハーネスの配設
経路は、車両への電気、電子機器の登載が進むに従っ
て、複雑かつ多岐に亘っており、周辺部品との干渉回避
のためのハーネスプロテクタや、車両パネルを貫通配索
する場合に用いられるグロメット等のワイヤーハーネス
保持用、あるいは保護用パーツが多用されている。
【0003】特に、車両パネルに開口された開口部を介
して、たとえばエンジンルームから運転席等への経路や
車両本体からドア部への経路を有するワイヤーハーネス
には、配設経路の保持と、露出するワイヤーハーネスの
保護のために一体形のグロメットが一般的に用いられて
いる。従来、車両本体からドア部への経路を有するワイ
ヤーハーネスに取り付けられるグロメットの形状は、た
とえば図3(a)に示すように、一体形状で形成される
ことが多かった。ドア側に係合されるグロメット1aと
車両パネル側に係合されるグロメット1bとがジャバラ
形状の保護チューブ6にて接続されている。ドア側のグ
ロメット1aの形状を詳しく説明すると、図3(b)に
示すように、ドア側の開口部に係合する係合部2aを有
するグロメット本体2の中心にワイヤーハーネスの貫通
する貫通孔3が設けられ、貫通孔3はジャバラ6を介し
て車両パネル側のグロメット1bに接続されている。グ
ロメット本体2の貫通孔3の外周部には舌状の保持部4
が2枚突出しており、その基部にはグロメット本体と接
続される肉厚の連結部5aが設けられている。また、保
持部4の先端部には、ワイヤーハーネスとのテープ固定
時に密着固定力を確保するため外方に折り返されたテー
プ固定部4aが形成されている。
【0004】このようなグロメットの取付においては、
図4(a)に示すように、車両パネル7へのグロメット
1取付時に、開口部端にグロメット本体2の係合傾斜部
2bを当て、舌状保持部4に固定用テープ10にて密巻
き固定されたワイヤーハーネス9に力Fを矢印のように
与えて引き込み、係合部2aを開口部8に係合させてい
た(図4(b))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような取付方
法は、図5(a)に示すように、グロメット本体2の外
周形状が、真円のグロメット1を開口部(真円)に取り
付ける場合には、形状的な規制がないため引き込み力F
に対して外周をある程度変形させれば、車両パネルへの
貫通取付が容易であるが、車両パネルやドア部のスペー
スの問題から開口部形状が長穴である場合、図3に示し
たようなグロメット形状となるうえ、引き込み力の加わ
る方向に規制が多く、グロメット本体外周を変形させる
のに十分な力が伝達されない。すなわち、図5(b)に
示すような長穴の開口部形状の場合、長穴の延伸方向の
長さL2がL1に比して長くなると通常の引き込み力Fが
長穴の両端X1,X2に対応するグロメット本体2外周部
に伝達されず、十分な変形を生じさせることができない
ため、容易に開口部に貫通取り付けすることができない
問題があった。そのため、通常の引き込み力F以上の力
が必要になり、ワイヤーハーネス9とのテープ固定がは
ずれたり、グロメット1を損傷する問題があった。この
ような不具合の原因は、舌状保持部4とグロメット本体
2とを接続する連結体5aが、周囲の部位と比較して肉
厚なため、伸縮力が劣り、引き込み力Fの大半が舌状保
持部4の伸びに使われ、グロメット本体2の外周部を十
分変形させるに至らなかったことによる。
【0006】請求項1の発明の目的は、上記問題点を解
消して、グロメットの車両パネルへの取り付けの際、引
き込み力を十分グロメット外周部に伝達し、通常の引き
込み力で容易に貫通取り付けができるグロメットを提供
することにある。また、請求項2の発明では、上記請求
項1記載のグロメットよりも引き込み力の伝達特性に優
れたグロメットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、車体パネルの長穴開口部
に係止固定されるグロメット本体と、該グロメット本体
の中心部を貫通して設けられた線状体貫通孔と、該線状
体貫通孔を貫通する線状体を保持し、前記グロメット本
体の一側面の前記線状体貫通孔の外周部から複数突出し
て設けられた舌状の保持部とを有するグロメットにおい
て、少なくとも前記舌状の保持部基部から前記長穴開口
部の長尺方向X 1 −X 2 前記グロメット本体外周部に接
続される連結体を有することを特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のグロメットにおいて、前記連結体を覆い、かつ前記
舌状の保持部基部から前記長穴開口部の長尺方向X 1
2 前記グロメット本体外周部に接続される連結体覆
継部を有することを特徴としている。このような構成に
より、請求項1の発明では、線状体の固定された舌状保
持部と長穴開口部の長尺方向X 1 −X 2 のグロメット本体
外周部とを接続する連結体が設けられているため、舌状
保持部に加えられた引き込み力に対して、連結体がグロ
メット本体外周部とともに変形し、長穴形状の車両パネ
ル開口部への良好な係合が可能となる。
【0009】また、請求項2の発明では、連結体構造を
補強するように連結体覆継部が設けられているため、舌
状保持部に加わる引き込み力がより伝達され易くなり、
グロメット外周部を十分に変形させることができ、より
良好なグロメット取り付け作業が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例を示して詳
しく説明する。図1は、本発明の請求項1に係るグロメ
ットの第1の実施例を示す図である。図1(a)におい
て、1は本発明のグロメットであり、グロメット1に
は、車両パネルに設けられた開口部に係合する係合部2
aが設けられたグロメット本体2と、グロメット本体2
の中心部に設けられ、ワイヤーハーネスの貫通するワイ
ヤーハーネス貫通穴3と、グロメット本体2の一面側の
ワイヤーハーネス貫通穴3外周部から突出し、ワイヤー
ハーネスに密着固定される舌状保持部4と、舌状保持部
4基部と長穴開口部の長尺方向X 1 −X 2 (図1および図
5(b)参照)のグロメット本体2の外周部との間に設
けられた肉薄の連結部5aとが形成されている。また、
グロメット本体2の他面側には、図示されていない他方
のグロメットまで延伸するジャバラ(保護チューブ)6
が設けられている。さらに舌状保持部4の先端部には、
ワイヤーハーネスとの密着固定するためのテープ固定部
4aが外方に突出して形成されている。ここで、グロメ
ットの材質としては、一般に使用される一体成形ゴム、
たとえばエチレン・プロピレンゴム等が用いられる。
【0011】このような構成のグロメット1において、
車両パネルの開口部への取り付け状態を説明する。図1
(b)に示したX1−X2断面のように、グロメット1へ
の引き込み力Fは、舌状保持部4を伸長させるととも
に、この基部に設けられた連結体5aを変形させる。そ
のため、グロメット本体2外周部の形状は、舌状保持部
4の形成された長穴のX1−X2方向において、内周方向
に歪むように変形する。このようにして、従来と同様の
引き込み力Fで十分な変形を生じるので、車両パネルの
開口部への貫通取り付けを容易に行うことが可能とな
る。
【0012】次に、図2に本発明の請求項2に係るグロ
メットの第2の実施例を示す。第1の実施例と同様の構
成については説明を省略する。図2(a)において、舌
状保持部4の基部とグロメット本体2の外周部とを接続
する肉薄の連結体5aを覆うように舌状保持部4からグ
ロメット本体2外周部へとつながる肉薄の連結体覆継部
5bが平面的に(実際には曲面)形成されている。
【0013】このような構成のグロメット1において、
図2(b)に示したX1−X2断面のように、グロメット
1への引き込み力Fは、舌状保持部4の伸長とともに、
連結体5aおよび連結体覆継部5bを変形させ、グロメ
ット本体2外周部の形状を、長穴のX1−X2方向におい
て、内側に歪むように変形させる。このように、引き込
み力Fがグロメット本体2外周部の十分な変形を生じさ
せるので、車両パネルの開口部への貫通取り付けの際、
従来の引き込み力F以下の弱い力を加えるだけで容易に
係合させることができる。そのため、ワイヤーハーネス
9とグロメット1とのテープ固定状態の劣化や、グロメ
ット1の損傷を引き起こすことがなくなる。
【0014】なお、本実施例においては、連結体5aの
接続を舌状保持部4の基部からグロメット本体2外周部
までとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、テープ固定部4a近辺にまで延伸させた、いわゆる
三角リブ形状をなしていても良い。また、グロメット本
体2から突出する舌状保持部4についても、2枚である
必要はなく、グロメット1の形状、ワイヤーハーネス9
との密着性等により2枚以上の個数を有していても良い
ことはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ワイヤーハーネスが固定用テープにて密着固定され
た舌状保持部と、車両パネルとの係合部を有する長穴開
口部の長尺方向X 1 −X 2 グロメット本体外周部とを連
結体により接続することにより、車両パネルへの取り付
け工程時に舌状保持部に加えられる引き込み力が連結体
を介してグロメット本体外周部に伝達されるとともに、
外周部とともに連結体が変形するため、長穴形状の車両
パネル開口部へのグロメットの取り付けにおいても、容
易に良好な係合を行うことができる。
【0016】また、請求項2の発明では、舌状保持部と
グロメット本体とを接続する連結体を覆うように肉薄の
連結体覆継部を設けることにより、連結体構造が補強さ
れて、連結体の引き込み力伝達特性が向上し、舌状保持
部に加わる引き込み力によるグロメット外周部の変形を
十分発生させることができ、より小さな力で良好なグロ
メット取り付け作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係るグロメットの第1の実
施例を示す図である。
【図2】本発明の請求項2に係るグロメットの第2の実
施例を示す図である。
【図3】従来のグロメットの一例を示す図である。
【図4】従来のグロメットの取り付け状態を示す図であ
る。
【図5】従来のグロメットの問題点を説明するための図
である。
【符号の説明】
1、1a,1b グロメット 2 グロメット本体 2a 係合部 2b 係合傾斜部 3 ワイヤーハーネス貫通孔 4 舌状保持部 4a テープ固定部 5a 連結体 5b 連結体覆継部 6 ジャバラ(保護チューブ) 7 車両パネル 8 開口部 9 ワイヤーハーネス 10 固定用テープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体パネルの長穴開口部に係止固定される
    グロメット本体と、該グロメット本体の中心部を貫通し
    て設けられた線状体貫通孔と、該線状体貫通孔を貫通す
    る線状体を保持し、前記グロメット本体の一側面の前記
    線状体貫通孔の外周部から複数突出して設けられた舌状
    の保持部とを有するグロメットにおいて、少なくとも前
    記舌状の保持部基部から前記長穴開口部の長尺方向X 1
    −X 2 前記グロメット本体外周部に接続される連結体
    を有することを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】前記連結体を覆い、かつ前記舌状の保持部
    基部から前記長穴開口部の長尺方向X 1 −X 2 前記グロ
    メット本体外周部に接続される連結体覆継部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のグロメット。
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