JPH08223323A - 電話機および電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発信および着信を含めた電話回線の使用状況
を充分把握できる電話機を提供する。 【構成】 発信時においては、キー入力回路（１０）か
らの電話回線（２）の捕捉の指示データおよびダイヤル
番号と、局線回路（６）が検出した相手の応答および終
話動作に対応して時限回路（７）から読み出した応答時
刻および終話時刻とを記憶回路（８）に記録する。着信
時においては、局線回路（６）が検出した着信および終
話動作に対応して時限回路（７）から読み出した着信時
刻および終話時刻と、キーパッド（１１）またはハンド
セット（３）のオフフックによる応答動作に対応して時
限回路（７）から読み出した応答時刻とをそれぞれ記憶
回路（８）に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、回線の使用状況が把
握可能な電話機または電話装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の電話機もしくは電話装置において
は、通話料金を把握する目的で、発信時のダイヤル番号
と、通話時間を記録できるものがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の電話機もしくは
電話装置は、以上のように構成されており、発信時のダ
イヤル番号と通話時間とを記録するのみであるため、着
信時における回線の使用状況が全くつかめず、発信およ
び着信を含めた電話回線の使用状況を充分把握できない
という問題点があった。

【０００４】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、発信および着信を含めた電話回
線の使用状況を充分把握できる電話機または電話装置を
提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明に係わる電話機
は、電話回線を捕捉するための指示データおよびダイヤ
ルデータを入力する入力手段と、相手が応答したことを
検出する被呼者応答信号検出手段と、電話回線の使用終
了を検出する開放検出手段と、着信を検出する着信検出
手段と、時間を計測する時限手段と、着信後の応答動作
を行う応答手段と、前記入力手段から入力された指示デ
ータおよびダイヤルデータと前記時限手段による時刻と
を記憶可能な記憶手段と、前記入力手段から入力された
指示データの入力を受けた時点の時刻、相手が応答した
ことを前記被呼者応答信号検出手段が検出した時点の時
刻、前記開放検出手段が電話回線の使用終了を検出した
時点の時刻、前記着信検出手段が着信を検出した時点の
時刻および、前記応答手段が応答動作を行った時点の時
刻を、それぞれ前記時限手段から読み出して、これら発
生した事象とともに前記記憶手段に記憶させる制御手段
とを有する構成としたものである。

【０００６】また、この発明に係わる電話装置は、電話
回線を捕捉するための指示データおよびダイヤルデータ
を入力する入力手段を電話機に設け、相手が応答したこ
とを検出する被呼者応答信号検出手段と、電話回線の使
用終了を検出する開放検出手段と、着信を検出する着信
検出手段と、時間を計測する時限手段と、着信後の応答
動作を行う応答手段と、前記入力手段から入力された指
示データおよびダイヤルデータと前記時限手段による時
刻とを記憶可能な記憶手段と、前記入力手段から入力さ
れた指示データの入力を受けた時点の時刻、相手が応答
したことを前記被呼者応答信号検出手段が検出した時点
の時刻、前記開放検出手段が電話回線の使用終了を検出
した時点の時刻、前記着信検出手段が着信を検出した時
点の時刻および、前記応答手段が応答動作を行った時点
の時刻を、それぞれ前記時限手段から読み出して、これ
ら発生した事象とともに前記記憶手段に記憶させる制御
手段とを、前記電話機に接続された主装置にそれぞれ設
けた構成としてある。

【０００７】

【作用】この発明における電話機もしくは電話装置は、
入力手段から入力された電話回線の捕捉の指示データの
入力を受けた時点の時刻、相手が応答したことを被呼者
応答信号検出手段が検出した時点の時刻、開放検出手段
が電話回線の使用終了を検出した時点の時刻、着信検出
手段が着信を検出した時点の時刻および、応答手段が応
答動作を行った時点の時刻を、それぞれ時限手段から読
み出して、これら発生した事象とともに記憶手段に記憶
させるようにしたため、発信時と着信時とを含んだ電話
回線の使用状況が把握できる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図１はこの発明の第１実施例を示す電話機の制御ブ
ロック図である。図において、（１）は、通話回路で、
電話回線（２）から入力された音声信号をハンドセット
（３）の送話器やスピーカ（４）に送出し、ハンドセッ
ト（３）の受話器やマイク（５）から入力された音声信
号を電話回線（２）に送出する。（６）は、局線回路
で、相手が応答したことを検出する被呼者応答信号検出
手段と、電話回線の使用終了を検出する開放検出手段
と、着信を検出する着信検出手段とを備えている。

【０００９】（７）は、時限手段としての時限回路で、
ＲＴＣ（リアルタイムクロック）などを使用し、時分秒
のカウントを行って時間を計測する。（８）は、記憶媒
体として例えば不揮発性メモリ，固定ディスク，フロッ
ピディスクなどからなる記憶手段としての記憶回路で、
制御手段としての制御回路（９）から送られてくる次に
示すデータを記憶する。発信時における、電話回線捕捉
時刻，ダイヤル番号，相手先応答時刻，終話時刻，着信
時における、呼出時刻（着信時刻），応答時刻，終話時
刻。（１０）は、キー入力回路で、入力手段としてのキ
ーパッド（１１）から入力されるダイヤル番号などを制
御回路（９）で扱える信号に変換する。

【００１０】制御回路（９）は、マイクロプロセッサを
中心として構成され、前記各回路を含む電話機全体の制
御を行うもので、局線回路（６）で検出した事象と、こ
の事象に対応した時限回路（７）からの発生時刻とを記
憶回路（８）に書き込むとともに、キー入力回路（１
０）から送られてくるダイヤルデータを発信時のダイヤ
ル番号として記憶回路（８）に書き込む。また制御回路
（９）は、着信後の応答動作を行う応答手段であるハン
ドセット（３）またはキーパッド（１１）による応答を
検出してこの応答動作と、この動作に対応した時限回路
（７）の発生時刻とを記憶回路（８）に書き込む。

【００１１】上記のように構成された電話機において、
発信時での制御回路（９）の動作を以下に示す。 キー入力回路（１０）を介して電話回線（２）の捕捉
の指示データを受け取ると、通話回路（１）を介して電
話回線（２）を捕捉する。このとき、その捕捉時刻を時
限回路（７）から読み出して記憶回路（８）に書き込
む。 キー入力回路（１０）を介してダイヤルデータを受け
取ると、このダイヤルデータを、電話回線（２）に出力
するとともに、記憶回路（８）に書き込む。 局線回路（６）の被呼者応答信号検出回路により、相
手が応答したことを検出すると、そのときの応答時刻を
時限回路（７）から読み出して記憶回路（８）に書き込
む。 局線回路（６）の開放検出回路により、終話を検出す
ると、そのときの終話時刻を時限回路（７）から読み出
して記憶回路（８）に書き込む。

【００１２】次に、着信時での制御回路（９）の動作を
説明する。 局線回路（６）の着信検出回路により、着信があるこ
とを検出すると、そのときの着信時刻を時限回路（７）
から読み出して記憶回路（８）に書き込む。 キーパッド（１１）からのキー入力操作またはハンド
セット（３）のオフフックにより、応答したことを検出
すると、通話回路（１）により電話回線（２）に接続
し、そのときの応答時刻を時限回路（７）から読み出し
て記憶回路（８）に書き込む。 局線回路（６）の開放検出回路により、終話を検出す
ると、そのときの終話時刻を時限回路（７）から読み出
して記憶回路（８）に書き込む。

【００１３】図２はこの発明の第２実施例を示す電話装
置の制御ブロック図である。図において、（１２）は電
話機で、（１３）は電話機（１２）に接続される主装置
である。主装置（１３）は、前記図１に示した第１実施
例の電話機におけるものと同様の機能を備えた局線回路
（６），時限回路（７）および記憶回路（８）をそれぞ
れ備えるほか、通話路スイッチ回路（１４），ダイヤル
検出回路（１５）および制御回路（１６）をそれぞれ備
えている。

【００１４】通話路スイッチ回路（１４）は、電話機
（１２）と各回線との通話を行うための交換機能を持つ
部分であり、通話路スイッチ，マイクロプロセッサおよ
びクロスポイントスイッチなどで構成される。ダイヤル
検出回路（１５）は、ＰＢレシーバからなり、電話機
（１２）に備えられた入力手段であるキーパッドから入
力されたダイヤル番号の検出を行う。また、電話機（１
２）のキーパッドからは電話回線（２）を捕捉するため
のデータの入力もなされる。

【００１５】制御回路（１６）は、マイクロプロセッサ
を中心として構成され、前記各回路を含む主装置（１
３）全体の制御を行うもので、局線回路（６）で検出し
た事象と、この事象に対応する時限回路（７）からの発
生時刻とを記憶回路（８）に書き込むとともに、発信時
のダイヤル番号は、ダイヤル検出回路（１５）を参照し
て記憶回路（８）に書き込む。また制御回路（１６）
は、着信後の応答動作を行う電話機（１２）に備えられ
た応答手段であるハンドセットまたはキーパッドによる
応答を検出し、この応答動作と、応答動作に対応した時
限回路（７）の応答時刻とを記憶回路（８）に書き込
む。

【００１６】上記のように構成された電話装置におい
て、発信時での制御回路（１６）の動作を以下に示す。 電話機（１２）からの電話回線（２）の捕捉の指示デ
ータを受け取ると、通話路スイッチ回路（１４）によ
り、その電話機（１２）を指定された電話回線に接続す
る。このとき、その捕捉時刻を時限回路（７）から読み
出して記憶回路（８）に書き込む。 ダイヤル検出回路（１５）により電話機（１２）から
のダイヤルデータの出力を検出すると、そのダイヤルデ
ータを、電話回線（２）に出力するとともに、記憶回路
（８）に書き込む。 局線回路（６）の被呼者応答信号検出回路により、相
手が応答したことを検出すると、そのときの応答時刻を
時限回路（７）から読み出して記憶回路（８）に書き込
む。 局線回路（６）の開放検出回路により、終話を検出す
ると、そのときの終話時刻を時限回路（７）から読み出
して記憶回路（８）に書き込む。

【００１７】次に、着信時での制御回路（１６）の動作
を説明する。 局線回路（６）の着信検出回路により、着信があるこ
とを検出すると、そのときの着信時間を時限回路（７）
から読み出して記憶回路（８）に書き込む。 電話機（１２）からの応答データを受け取ると、通話
路スイッチ回路（１４）により、電話機（１２）を着信
した電話回線（２）に接続し、そのときの応答時刻を時
限回路（７）から読み出して記憶回路（８）に書き込
む。 局線回路（６）の開放検出回路により、終話を検出す
ると、そのときの終話時刻を時限回路（７）から読み出
して記憶回路（８）に書き込む。

【００１８】上記したように第１実施例の電話機または
第２実施例の電話装置いずれにおいても、発信時におい
ては、ダイヤル番号と、相手が応答する時刻および終話
時刻とを、記憶回路（８）にそれぞれ記録する上に、電
話回線（２）の捕捉時刻をも記録するので、発信時での
正確な電話回線（２）の使用率が提供できる。また着信
時においても、着信時刻と、応答時刻および終話時刻と
を記憶回路（８）にそれぞれ記録するので、着信時での
正確な電話回線（２）の使用率が提供できる。

【００１９】このように、発信時のみならず着信時での
電話回線（２）の正確な使用率が提供できるので、電話
回線（２）の増設時の判断資料となり得る。また、端末
番号も一緒に記録させることにより、ＦＡＸなどの特殊
端末の使用率が提供でき、端末増設時の判断資料となり
得る。さらに、着信してから応答するまでの時間がわか
るので、部署毎の着信に対する応答スピードがつかめ、
サービス業務などでは顧客サービス改善のための判断資
料となり得る。

【００２０】なお、上記各実施例において、記憶手段
（８）に記憶されたデータは、表示器やプリンタなどの
出力手段により外部に出力することで、電話回線（２）
の使用状況を確認することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、発信
時においては、ダイヤル番号，応答時刻および終話時
刻，回線捕捉時刻をそれぞれ記録し、着信時において
は、着信時刻，応答時刻および終話時刻をそれぞれ記録
するようにしたため、電話回線の正確な使用状況を把握
可能な電話機または電話装置を提供できるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施例を示す電話機の制御ブロ
ック図である。

【図２】この発明の第２実施例を示す電話装置の制御ブ
ロック図である。

【符号の説明】

１ 通話回路 ２ 電話回線 ３ ハンドセット（応答手段） ４ スピーカ ５ マイク ６ 局線回路（被呼者応答信号検出手段，開放検出手
段，着信検出手段） ７ 時限回路（時限手段） ８ 記憶回路（記憶手段） ９，１６ 制御回路（制御手段） １０ キー入力回路 １１ キーパッド（入力手段，応答手段） １２ 電話機 １３ 主装置 １４ 通話路スイッチ回路 １５ ダイヤル検出回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線を捕捉するための指示データお
   よびダイヤルデータを入力する入力手段と、相手が応答
   したことを検出する被呼者応答信号検出手段と、電話回
   線の使用終了を検出する開放検出手段と、着信を検出す
   る着信検出手段と、時間を計測する時限手段と、着信後
   の応答動作を行う応答手段と、前記入力手段から入力さ
   れた指示データおよびダイヤルデータと前記時限手段に
   よる時刻とを記憶可能な記憶手段と、前記入力手段から
   入力された指示データの入力を受けた時点の時刻、相手
   が応答したことを前記被呼者応答信号検出手段が検出し
   た時点の時刻、前記開放検出手段が電話回線の使用終了
   を検出した時点の時刻、前記着信検出手段が着信を検出
   した時点の時刻および、前記応答手段が応答動作を行っ
   た時点の時刻を、それぞれ前記時限手段から読み出し
   て、これら発生した事象とともに前記記憶手段に記憶さ
   せる制御手段とを有することを特徴とする電話機。
2. 【請求項２】 電話回線を捕捉するための指示データお
   よびダイヤルデータを入力する入力手段を電話機に設
   け、相手が応答したことを検出する被呼者応答信号検出
   手段と、電話回線の使用終了を検出する開放検出手段
   と、着信を検出する着信検出手段と、時間を計測する時
   限手段と、着信後の応答動作を行う応答手段と、前記入
   力手段から入力された指示データおよびダイヤルデータ
   と前記時限手段による時刻とを記憶可能な記憶手段と、
   前記入力手段から入力された指示データの入力を受けた
   時点の時刻、相手が応答したことを前記被呼者応答信号
   検出手段が検出した時点の時刻、前記開放検出手段が電
   話回線の使用終了を検出した時点の時刻、前記着信検出
   手段が着信を検出した時点の時刻および、前記応答手段
   が応答動作を行った時点の時刻を、それぞれ前記時限手
   段から読み出して、これら発生した事象とともに前記記
   憶手段に記憶させる制御手段とを、前記電話機に接続さ
   れた主装置にそれぞれ設けたことを特徴とする電話装
   置。
3. 【請求項３】 記憶手段に記憶されたデータは、表示器
   やプリンタなどの出力手段を介して出力されることを特
   徴とする請求項１の電話機または請求項２記載の電話装
   置。