JPH0822326B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH0822326B2
JPH0822326B2 JP9689787A JP9689787A JPH0822326B2 JP H0822326 B2 JPH0822326 B2 JP H0822326B2 JP 9689787 A JP9689787 A JP 9689787A JP 9689787 A JP9689787 A JP 9689787A JP H0822326 B2 JPH0822326 B2 JP H0822326B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、遊技領域内に一定の条件が成立したときに
権利発生信号を出力する権利発生手段を有する遊技機に
関する。
(従来技術とその問題点) 従来、パチンコ機等の遊技機に配設される入賞装置、
例えば、チューリップやチャッカ等にあっては、略一定
個数の打球を受け入れるだけであり、一つの入賞装置か
ら他の入賞装置への連動に関しては、相互に無関係であ
った。
例えば、チャッカに連続して同時期に複数個の入賞が
発生しても、他方のチューリップの状態は開状態に一度
変換されるだけであり、チャッカへの入賞個数について
は配慮がされてなく、遊技者に不利となっている。
又、「大当り」という特別遊技状態に於いて、遊技者
に有利に開放されるアタッカと呼ばれる入賞装置や大型
変動入賞装置等に於ては、これらが特別遊技状態にある
とき、重ねて、大型変動入賞装置等を開放することとな
る始動口へ打球が入賞しても、重ねての入賞は単に通常
の入賞扱いをされ、遊技者にとって不満の残る扱いとな
っていた。
本発明は、かかる問題の解決を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の遊技機は、遊技領域内に一定の条件が成立し
たときに権利発生信号を出力する権利発生手段を有する
遊技機に於いて、 前記遊技領域内には、 入賞球を1個宛待機させる球待機手段と当該球待機手段
からの球を移送する球移送手段と当該球移送手段が移送
した球を検出する球検出手段とから成る球保持手段と、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
第2状態とに変換可能な変動入賞装置とが配設され、 前記権利発生手段からの権利発生信号があることを条件
に、前記球検出手段からの球検出信号がある場合、前記
変動入賞装置を遊技者にとって有利な第2状態に変換す
る駆動制御手段を備えた構成としたものである。
この権利発生手段は、特別入賞口として特定されたチ
ャッカ等の入賞口への打球の入賞や、可変表示装置等に
よる一定のゲーム結果の成立等、一定の条件が成立した
ときに権利発生信号を出力する手段であって、電気的な
権利発生信号を出力する可変表示装置や入賞装置であっ
てもよいし、権利発生信号を機械的な動力伝達の形で出
力する通常の入賞装置であってもよい。
(実施例) 以下、本発明の遊技機を図示のパチンコ機の実施例に
基づいて説明する。
第1図、第2図に於て、遊技盤1のガイドレール2に
より区画された遊技領域1Aのほぼ中央の上部に、一定の
条件が成立したときに権利発生信号を出力する権利発生
手段として可変表示装置3がある。
この権利発生手段としての可変表示装置3の下方に
は、入賞球を1個宛保持して待機させる球待機手段23A
と当該球待機手段23Aからの球を移送する球移送手段26
と当該球移送手段26が移送した球を検出する球検出手段
SW3とで構成した球保持手段25がある。
この実施例では、遊技の興趣性を更に高めるため、こ
の球保持手段25に補助変動装置4を付設してある。従っ
て、遊技領域1A内を流下して来る打球は、一旦この補助
変動装置4により入賞球として取り込まれた後、球を1
個宛保持して待機させる球待機手段23Aへと流れて行
く。
そして、更に、この球保持手段25の下方に、変動入賞
装置6が配置されている。
尚、遊技領域1A内には、更に、一般入賞装置7、誘導
釘8、風車、アウト穴等が設けてある。
又、球保持手段25の左右には特定入賞口9を配置し、
この左右の特定入賞口9にそれぞれ作動検出器(作動ス
イッチ)SW1、SW2を所属させている。
(イ)権利発生手段としての可変表示装置 第1図及び第2図に於て、この可変表示装置3は、複
数の識別情報、例えば数字や記号等を順次的又は循環的
に変化させ表示させる機能を有するものであり、補助変
動入賞装置4と共通の取付基板10に設けられている。
可変表示装置3は、取付基板10の上部に設けた一般入
賞口としてのチャッカー11のすぐ下位に位置しており、
この実施例では横に3桁に並べた「日」の字形の7セグ
メントLEDデジタル表示器12から構成されている。
図中の符号13は、チャッカー11と補助変動入賞装置4
の入口との間隔を補うように設けた飛込防止片であり、
外部からの打球の飛込みを防止する役目をする。
尚、飛込防止片13は、デジタル表示器12の表示を遊技
者から遮蔽しないように、各デジタル表示器12の桁と桁
との境界に立てられている。
(ロ)補助変動入賞装置 補助変動入賞装置4は、打球を受入れないか受入れ難
い遊技者にとって不利な第1状態から打球を受け入れ易
い遊技者にとって有利な第2状態に変換可能な可動部材
としての2つの開閉翼14から成っている。
この開閉翼14に案内されて受け入れられた入賞球は、
入賞球を一時的に貯留するよう形成された入賞球貯留部
21に一旦貯留されてから、これらの入賞球を1個宛待機
させる球待機手段23Aへと流される。
開閉翼 補助変動入賞装置4は、飛込防止片13と連続するよう
に起立させた2つの開閉翼14を可動部材として有する。
この開閉翼14を有する部分は電動式チューリップとし
て構成されている。
第3図に於て、開閉翼14の回動軸15は取付基板10を貫
通して延在しており、その後端には、開閉翼14を左右に
開閉動作させるためのピン16Aを植設した操作レバー16
が固定してある。開閉翼14は自重によって外開き方向の
回動習性を有する。
取付基板10の背後には、ボス17によって駆動装置枠18
が配置されている。この駆動装置枠18には、開閉翼14を
作動させるための第1ソレノイドSOL1が取付けられてお
り、そのプランジャ19の先端には二又状に分かれた操作
部材20が固定されている。
この操作部材20には係合孔20Aが設けであり、該係合
孔20Aには、上記開閉翼14の操作レバー16に設けたピン1
6Aが緩く嵌入している。
この結果、左右の開閉翼14は、プランジャ19の復帰バ
ネ19Aの作用により、通常は第3図に示すように閉じて
おり、横方向からの打球を受け入れない第1状態を維持
している。
第1ソレノイドSOL1を付勢することにより、操作部材
20を、プランジャ19の復帰バネ19AB及び開閉翼14の外開
き方向の回動習性を抗して引き下げると、第3図の操作
レバー16が回動軸15を中心として内側から外側に回動
し、開閉翼14が第1状態から打球の受け入れ易い第2状
態に変換する。
入賞球貯留部 入賞球貯留部21は、内部空間を横に拡げた翼部22と、
その中央の導出口23から下方の球保持手段25にかけて縦
に続く球待機手段23AとをT字状に連絡した枠体から成
る。
この入賞球貯留部21は、その前面が前飾板24(第1
図)で覆われており、前飾板24の透明な窓部24Aより内
部の貯留球が視認し得るようになっている。
これは、入賞装置に入賞した球数を検出器にて検出し
て記憶し、全てを電気的に処理する構成とした場合に
は、遊技者にあっては、実際に入賞した入賞個数と記憶
数との間に不信感を抱くことがあるが、窓部24Aより内
部の貯留球が視認し得ることによって、そのような不信
感を抱せないためである。
尚、入賞球貯留部21の大きさは、少なくとも6秒間に
発射された打球がすべて貯留できる大きさであれば十分
である。
第4図に示すように、入賞球貯留部21の翼部22の底面
は、導出口23に向かって傾斜している。
その一方の傾斜面22Aの傾斜角αと他方の傾斜面22Bの
傾斜角βとは互いに異なっており、また一方の傾斜面22
Aと他方の傾斜面22Bとは、導出口23の所で高さh1だけ段
違いになっている。
これは、導出口23を中心とする左右それぞれの入賞球
の球圧力を異ならせ、円滑な球の流出を可能とするため
である。
球待機手段23Aの流さh2は約11mm、つまり入賞球が丁
度1個分だけ待機できる大きさにしてある。
これは、次に述べる球保持手段25を構成する球移送手
段として、本実施例が採用している回転盤26が、その回
転盤周面の球保持部26A内に、スムースに待機球即ち入
賞球を取り込むことができるようにするためである。
球保持手段 球保持手段25は、入賞球の流下を1個宛待機させる上
述した球待機手段23Aと、この球待機手段23Aからの入賞
球を移送する球移送手段26と、この球移送手段26によっ
て移送された入賞球を検出する球検出手段SW3とから成
る。
実施例では、球移送手段として回転盤26を採用してお
り、この回転盤26はモータMにより軸27を中心として第
2図の矢印方向に常時回転される。
回転盤26の周面には、少なくともその1箇所に、図示
のように、球1個分の凹部から成る球保持部26Aを設け
てある。回転盤26は左右から湾曲した案内枠28で囲まれ
ている。実施例では一か所であるが複数箇所に適宜設け
ることもできる。
回転盤26は、モータMにより第2図の矢印方向に常時
一定速度(この実施例では10rpm)で回転しており、そ
の球保持部26Aが入賞球貯留部21の下に位置する球待機
手段23Aの流下端と一致したときに、球待機手段23A内に
待機している入賞球1個が球保持部26A内に取り込まれ
る。
球保持部26A内に取り込まれた入賞球は、球保持部26A
と案内枠28との間で案内されつつ回転方向へと導かれ、
案内枠28の下部に設けた導出口29から下方へ落下する。
球保持手段25は、このようにして、入賞した球を1個
宛自動的に球移送手段としての回転盤26が費やす移送時
間、実施例では回転盤26の回転速度に相応する一定間隔
(この実施例では0.6秒間隔)で送り出す。
送り出された入賞球は、導出口29に設けられた球検出
手段としてのカウント検出器SW3によって検出され計数
される。
変動入賞装置 第5図〜第10図に於いて、本実施例の変動入賞装置6
は、アタッカ形式の変動入賞装置で構成してある。
第5図及び第9図から良く判るように、変動入賞装置
6は、入賞口として機能する比較的大きな横長の開口31
を設けた取付基板30と、この開口に連続している横長の
凹室32と、凹室の口を通常は閉じていて打球を受け入れ
ない遊技者にとって不利な第1状態に在り、特別遊技態
様が発生すると、開いて打球を受け入れ易い遊技者にと
って有利な第2状態に変換する主可動部材としての開閉
扉33とを有している。
更に、入賞口としての開口31の左右両側には、開閉扉
33に隣接して、補助可動部材としての可動片34が設けて
ある。
又、取付基板30の左右には、それぞれ5行1列に並べ
たLEDから成る記憶球表示器35が設けてある。
この変動入賞装置6は、第10図の如く、開閉扉33が開
いたときは同時に可動片34も第9図に点線で示すように
拡開し、遊技盤2から突出した開閉扉33と、その両側に
拡開した可動片34とによって、左右に連続した極めて入
賞し易い大きな入賞領域36が形成される。
第6図に於て、変動入賞装置6は、取付基板30の裏面
に設けた包囲枠40及び入賞球集約受け41と、その背面に
配設される後基板50と、該後基板の背後に取付けられる
駆動基板60とを有する。
(イ)取付基板 取付基板30の裏面には、包囲枠40及び入賞球集約受け
41が突設されており、該包囲枠は、上記横長の開口31を
アーチ状に取り囲み、入賞球集約受け41はこれと対向す
るようU字状に形成されている。
上述の開閉扉33は、この包囲枠40の両側近くにて、開
閉軸部33Aの両端が枢着されている。
即ち、開閉軸部33Aは、後基板50の前面に固定した支
持部51の先端凹部に入れ、これを取付基板30の裏面に当
接させることにより、回動可能に枢支されている。
入賞球集約受け41の底部には、球の流下を良くする湾
曲させた入賞球案内部42が設けてあり、入賞球集約受け
41で囲まれる領域内に於て、取付基板30には、クリアー
プレートを嵌込んだ横長の窓部43が設けてある。
図中の符号45は、可動片34の軸44を支承するための軸
受であり、該軸受45を貫通して後方に突出しており、こ
の可動片34の軸45の後端には操作レバー46が固定されて
いる。
操作レバー46のアームに植設したピン47Aを上方に動
かすと、可動片34が外開き状態に拡開する。
又、この時、一方の操作レバー46のアームに設けた棒
状の制御部47Aが、開閉扉33の作動爪53から離れ、開閉
扉33が開く。
図中の符号35は、補助変動入賞装置4によって定まる
変動入賞装置6の開くべき回数を表示する記憶球表示器
であり、補助変動入賞装置4への入賞個数から変動入賞
装置6の開閉扉33の開成回数を引いた数を、「記憶球
数」として表示する。
この記憶球表示器35は、左右にそれぞれ5個づつ1行
1列に配置された計10個のLEDより成り、プリント基板3
5Aに担持され、円柱状のボス部48に取付けられている。
(ロ)後基板 後基板50はボス部49により取付基板30にネジ止めさ
れ、上記の包囲枠40及び入賞球集約受け41の裏面上部を
覆う。
後基板50は、その左側に上記の操作レバー46及び制御
部47Aを通過させるための切欠50Aを、また右側に操作レ
バー46を通過させるための切欠50Bを有し、切欠50Aから
は縦スリット52(第10図)が設けてあり、この縦スリッ
ト52内には、開閉扉33を開閉させるための「へ」字状を
した作動爪53が挿入されている。
作動爪53の後部を収容支持するため、後基板50の後面
には、縦スリット52を門状に架橋する形の収容部54が設
けられている。
詳述すれば、収容部54は、基板後面に立設した2つの
ボス部55と、料ボス部の頂面を架橋する止着片56とから
成り、第10図にに示すように、止着片56には小孔により
軸受54Aが設けてあり、該軸受けに、作動爪53の後部の
回動軸53Aが回動可能に装着されている。
そして、作動爪53の先端部53Bは、入賞球集約受け41
内に於て、開閉扉33の片側からL字状に後方に延在して
いるレバー33B上に乗り、これと係合している。
第5図、第9図及び第10図に示すように、開閉扉33
は、前面に球の通過が可能な2つの縦方向に走る扇型の
誘導片33Cを有し、その自重及び誘導片33Cに設けたウエ
イト33Dによって、第10図で反時計方向の回動習性を受
けている。しかし通常は、上記作動爪53により、開閉扉
33のレバー33Bが上方より押えつけられているので、開
閉扉33は閉じている。
後基板50の裏面の下方には、入賞球案内板57入賞球案
内板57が設けてある。
又、入賞球案内板57の上方には、複数の照明ランプ58
を担持したプリント基板58Aが、ボス部58Bにより、後基
板50の後方に配置されている。
(ハ)後基板 第6図及び第10図に於て、後基板50の後方には、後基
板50に設けたボス部59に止着部61をネジ止めすることに
より、駆動基板60が取付けてある。この駆動基板60には
2つの第2ソレノイドSOL2が下向きに設けてある。
第2ソレノイドSOL2のプランジャ62の下端には、上方
に折返して延びる駆動レバー63が固定してあり、その上
端に設けたスリット63Aには、上述の可動片34の操作レ
バー46のピン47Aがゆるく嵌挿されている。
第2ソレノイドSOL2のプランジャ62は、通常、その自
重及び復帰バネ62Aによって操作レバー46のピン47Aを押
下げており、このため左側の操作レバー46の制御部47B
が作動爪53を押下げている。即ち、開閉扉33は閉じてい
る。
しかし、第2ソレノイドSOL2を付勢すると、そのプラ
ンジャ62が復帰バネ62Aに抗して第10図の上位置に吸引
され、操作レバー46の制御部47Bによる作動爪53の押下
げ作用が解除されるため、開閉扉33及び可動片34がその
自重及びウエイト33Dの作用で第10図の如く開く。
開閉扉33の入賞可能領域に加えて、その左右に可動片
34が拡開することによる付加的な入賞領域があるので、
従来のアタッカーと同じ入賞域が、従来よりも横幅の短
い開閉扉33により変動入賞装置6を構成できる。
そして、可動片34は通常状態下では球の流下を阻害し
ない姿態を取っているので、全体として、従来のこの種
の変動入賞装置をコンパクトに構成することができる。
この変動入賞装置の小型化により、遊技盤2の有効領
域を制約することがなくなって、他の部品の取付け及び
レイアウトの自由度が広がり、面白味のあるパチンコ遊
技機を作ることができる。
動作の概要 以下、このパチンコ機についての動作の一例を第11図
に従って説明する。
(イ)通常遊技状態の動作 通常、補助変動入賞装置4の開閉翼14は打球を受入れ
難い第1状態に在り、変動入賞装置6の開閉扉33及び可
動片34も打球を受入れない遊技者にとって降りな第1状
態にあって、遊技球に対し閉じている。
しかし、特定入賞口9のいずれかに打球が入賞し検出
器SW1、SW2で検出されると(第11図のa点)、権利発生
手段としての可変表示装置3が始動する。
即ち、3桁のデジタル表示器12の表示内容である数字
が、例えば1コマ40msecで一斉に回転変化し、図示して
いないストップスイッチが押されるか又は一定時間(5
秒)が経過したら、これに或るランダムな付加時間(+
α)を付加して、それぞれ停止する。
このランダムな付加期間αは、デジタル表示器12がス
タートしてから停止するまでの時間の変動要素として加
えられるものである。
例えば第8図に示すように、5コマ勧めて停止すると
きは、1コマ40msecとして、200msecが付加されるとい
うものであり、付加期間αの意味としては、進めるべき
コマ数を0とする場合も含まれる。
上記3桁のデジタル表示器12の表示が全て停止した時
点(第11図のb点)に於て、3桁のデジタル表示器12の
表示内容が、所定の組合せ(ここでは奇数数字のゾロ
目)に一致しているかどうか判断される。
若し、所定の組合せに一致していれば、次に述べる大
当りとしての特別遊技態様の「権利発生」となり、権利
発生表示部64、65の点灯と下記の動作がなされるが、若
し一致していなければ、「ハズレ」であり所定球数(例
えば13個)の賞球排出しか行なわない。
尚、デジタル表示器12が停止する迄の間に、再度、特
定入賞口9への入賞があったときは、記憶球表示器66の
表示内容が+1され、デジタル表示器12が停止したと
き、その表示内容が「ハズレ」であれば、自動的にデジ
タル表示器12が再度始動する。
(ロ)特別遊技態様での動作 補助変動入賞装置の開成 第11図には、権利発生手段としてのデジタル表示が77
7と揃って、一定の条件が満たされたことにより権利発
生信号が出力されて、特別遊技態様の権利が発生した例
を示している。
特別遊技態様の権利発生後、初期ウエイトタイム(こ
の例では1.8秒)が経過すると(第11図のc点)、補助
変動入賞装置4のソレノイドSOL1が作動され、その開閉
翼14が一定時間(この例では5.8秒)だけ第2図に点線
で示すように開かれる。
この初期ウエイトタイムは2.0秒の範囲内で、また開
閉翼14の開成時間は6.0秒の範囲内で、任意の時間長さ
に定めることができる。
補助変動入賞装置4の開閉翼14が開かれると、補助変
動入賞装置4に打球が入賞し易くなる。
そして、幸に補助変動入賞装置4に打球が入賞する
と、変動入賞装置6の開成動作が約束される。
入賞球の1個宛の待機 補助変動入賞装置4に飛び込んだ打球は、遊技者にと
って有利な第2状態下にある左右の開閉翼14、14間を通
過して、一旦、その下方の入賞球貯留部21に貯留されて
から球待機手段23A、実施例では球1個が一列状になっ
て通過可能に形成された溢路に流入し、球移送手段とし
ての回転盤26の外周面周面に流下を妨げられて、当該溢
路に待機させられる。
待機させられている入賞球、即ち待機球は、回転する
回転盤26の外周面に形成された球保持部26Aが巡ってく
るまで待機させられる。
球待機手段23Aに待機の入賞球は、やがて、10rpmで常
時回転している球移送手段としての回転盤26の球保持部
26A内に取り込まれ、回転方向に所定の時間を費やしな
がら移送され、下方位置にて導出口29から釈放される。
このようにして球保持手段25の球移送手段26から入賞
球が1個宛自動的に6.0秒という一定間隔で送られ、球
検出手段としてのカウント検出器SW3によって検出され
る。
変動入賞装置の開成 補助変動入賞装置4への最初の入賞球が球検出手段SW
3に検出されて(第11図のd点)その旨の球検出信号が
出力されると、1.8秒の初期ウエイトタイムを置いて、
変動入賞装置6の駆動制御手段たるソレノイドSOL2が作
動され、その開閉扉33及び可動片34が5.8秒だけ開かれ
る(第11図のe点)。
変動入賞装置6がいつ開成動作するかは、先ず、権利
発生手段としての可変表示装置3からの権利発生信号が
出力されていることを前提条件として、この球検出手段
SW3がONして球検出信号を出力した時点で定まる。
これは入賞球が球待機手段23Aに位置したときに、回
転盤26の球保持部26Aがいかなる回転位置にあったかに
よって決定され、回転盤26の球保持部26Aが1周する回
転時間6.0秒以内で変動する。
この変動入賞装置6の開閉扉33及び可動片34が開かれ
ると、補助変動入賞装置4に加えて変動入賞装置6にも
打球が入賞し易くなる。
詳述すれば、変動入賞装置6が第2状態に変換するこ
とによって、可動片34の先端に斜切状態で形成した誘導
部34Aの面が誘導釘8と連なり、誘導釘8と協働して連
続した一般入賞口7への球誘導路を形成する。
このため、遊技球は、通常遊技状態よりも一般入賞口
7へ導かれ易くなる。
即ち、変動入賞装置6への入賞によって与えられる賞
球の他に、可動片34の誘導部34Aの面と誘導釘8との協
働による一般入賞口7への多量の入賞球が発生し、この
賞球がプラスされるので、遊技者は多大の利益を得るこ
とができる。
更に、この利益については、一般入賞口7の真上の命
釘8aとの距離X(第1図)を調整することによって、遊
技者と遊技店との利益のバランスを図ることができる。
又、変動入賞装置6の可動片34は開閉扉33が開くと同
時に拡開するので、開閉扉33の入賞可能領域に加えて可
動片34による付加的な入賞領域が形成される。
従って、従来のアタッカーと同じ程度の大きさの入賞
領域が、開閉扉33の横幅が従来よりも小さくも形成でき
る。
そして可動片34は、通常状態下では球の流下を阻害し
ない姿態にあるので、全体として、従来のこの種の変動
入賞装置を極めて小型に構成することができる。
この変動入賞装置6の小型化により、遊技盤1の有効
領域の制約がなくなっており、大型の可変法事装置3の
ような他の部品の取付け及びレイアウトの自由度が広が
る。
上記のように、変動入賞装置6は補助変動入賞装置4
への入賞球の検出に関連して、所定時間開放となる1回
の開成動作を行なう。
若し、権利が発生して補助変動入賞装置4が開成動作
しても、その開成動作中に打球が1個も補助変動入賞装
置4に入賞しなかった場合には、遊技者に最も不利益な
状態となる。
つまり、特別遊技態様は、補助変動入賞装置4の開閉
翼14の1回の開成動作のみで終了となる。
しかし、補助変動入賞装置4の1回の開成動作中に打
球が入賞すれば、変動入賞装置6の開閉扉33の開成動作
が約束される。
補助変動入賞装置4及び変動入賞装置6は場所的に上
下に異なって配置されているので、従来のように権利発
生後に同じ場所に打球を落すように打球発射装置を調整
していたのでは、多くの賞球の獲得を望めないことにな
る。
ここに、権利発生後、遊技者が技術介入する余地が生
れ、遊技者の個人的な遊技の面白さを味わうことが可能
となる。
各変動入賞装置の開成回数 この実施例では、上記のように、変動入賞装置6は補
助変動入賞装置4に関連して開かれるが、それだけでは
なく、球保持手段25から球の排出があることを条件とし
て、変動入賞装置6が開成動作し、その変動入賞装置6
の開成動作回数は、補助変動入賞装置4の球保持手段25
から排出される球の総数、つまり補助変動入賞装置4に
入賞した入賞個数により決定されている。
このため、変動入賞装置6の開成動作回数は、遊技者
が異なるたびに或いは遊技の都度相違し、開成動作回数
の増減変動が生れる。
この様にすると、遊技者が技術介入する価値が大幅に
高揚される。
球保持手段25から球の排出があることを条件として、
変動入賞装置6を開成動作させる仕方としては、幾つか
の具体的方法が考えられる。
第1の方法は、球保持手段25からの入賞球数と変動入
賞装置6の実際の開成動作回数との差数(記憶個数)を
逐次求め、これを記憶手段に記憶し、該記憶手段に記憶
個数が存在する限り、変動入賞装置6の開成動作を繰返
すものである。
この方法によれば、回転盤26の回転速度が速く、第1
入賞装置からの球の流下間隔が短い場合でも、変動入賞
装置6が開成動作すべき回数を記憶個数として遊技者に
知らせることができ、遊技者に対して、第1入賞装置へ
の入賞個数と変動入賞装置6の実際の開成動作時期の時
間的ずれに起因する不信感をなくすことができる。
第2の方法は、球保持手段25からの球の排出間隔より
も変動入賞装置6の1回の開成動作期間が短いことを前
提として、球保持手段25からの入賞球がカウント検出器
SW3(球検出手段)で或いは機械的な検知レバー等で検
出される度に、変動入賞装置6を開成動作させるもので
ある。
この第2の方法によれば、第1の方法に於るような記
憶手段が不必要となる利点がある。
第11図の例は、上記第1の方法に基づくものである。
即ち、補助変動入賞装置4が開成動作している間に入
賞した入賞球は、球保持手段25からの釈放タイミングを
以ってカウント検出器SW3(球検出手段)により検出さ
れる。
この釈放タイミングは、変動入賞装置6の開閉周期6.
2秒(5.8+0.4)より若干短い6.0秒間隔である。
そして、カウント検出SW3(球検出手段)により検出
された入賞球数の積算値が、次の変動入賞装置6を作動
させる回数として記憶されて行く。
しかし、この積算の途中に於て、変動入賞装置6が開
成動作すると、その開成動作回数を当該積算値から減算
した値に、記憶球数が変更される。
結局、変動入賞装置6はその1回の開成動作を終了し
た時点に於て、記憶球数が“1"より大きければ、再び開
成動作を行ない、この開成動作を記憶球数が“0"となる
まで繰返す。
第11図には、補助変動入賞装置4に対し5個の入賞球
があった場合が例示してある。
先ず、補助変動入賞装置4から第1番目の入賞球があ
ることにより(第11図のd点)、次の変動入賞装置6が
作動することが約束され、記憶球数は“1"となる。
そして、変動入賞装置6が1回開成動作すると、記憶
球数が−1される。
この記憶球数“1"から変動入賞装置6の開成動作回数
“1"を減算するタイミングは、第2ソレノイドSOL2のON
又はOFFの時点に同期させて、補助変動入賞装置4の開
成動作が開始された時点(第19図のe点)で行なっても
よいし、その開成動作が終了した時点(第11図のf点)
で行なってもよい。
今、開成動作が開始された時点(第11図のe点)で記
憶の減算を行なうものとすると、記憶球数は、第11図の
e点で“0"に戻り、第2番目の入賞球が検出されたd′
点で“1"と変化する。
変動入賞装置6の第1回目の開成動作が終了した第11
図のf点に於ては、記憶球数が“1"のままであるので、
変動入賞装置6は、一定の継続ウエイトタイム(この例
では0.4秒)を置いて、再び5.8秒間の開成動作を行な
う。
以下同様にして、その開成動作を終了した時点(f′
点、f″点…)で記憶球数が有る限り開成動作し、結
局、変動入賞装置6は計5回の開成動作を継続的に繰返
す。
中当りの動作 第11図に於て、補助変動入賞装置4の開閉翼14が閉じ
た時点(第11図のg点)に於て、若し、それまでに特定
入賞口9への入賞があった場合には、0.5秒の間隔を置
いて、直ちに可変表示装置3のデジタル表示器12がスタ
ートする。これは、或る意味では、権利発生がこの時点
で消失すると考えることもできる。
補助変動入賞装置4の開閉翼14が閉じた時点でスター
トしたデジタル表示器12は、既に説明したようにして順
次に停止し、そのデジタル表示器12の表示内容が、奇数
のゾロ目「大当り」であるかどうか、偶数のゾロ目の
「中当り」であるかどうかが、再度判断される。
第11図のb点に、偶数のゾロ目の222に揃って「中当
り」となった場合を示す。第11図のb点にはゾロ目以外
の「ハズレ」であった場合を示している。
勿論、第11図に示すタイミングから分るように、変動
入賞装置6の開成動作が繰返されている間に於て、その
デジタル表示器12の表示内容が大当りとなることも生じ
得る。
かかる場合には、再び補助変動入賞装置4を作動させ
てもよいし、変動入賞装置6や第3入賞装置の開成動作
回数を増加させてもよい。
尚、「中当り」となるケースとしては、可変表示装置
3のデジタル表示器12が上記のように偶数のゾロ目に一
致した場合の他に、可変表示装置13の上部に在るチャッ
カー11に入賞した球を検出しこれを「中当り」としても
よい。
いずれの場合にも、「中当り」のときは、変動入賞装
置6の開閉扉33及び可動片34が1回だけ開かれる。
制御装置 第12図はマイクロコンピュータを使用して構成した上
記第11図の実施例の制御装置のブロック図である。
マイクロコンピュータは基本的にはCPU80、ROM81及び
RAM82で構成されている。
ROM81にはCPUを制御するプログラムが書込まれてお
り、CPU80はこのプログラムに従ってI/Oポート83より必
要とされる外部データを取込んだり、あるいは又RAM82
との間でデータの授受を行なったりしながら演算処理
し、必要に応じて処理したデータをI/Oポート83やアウ
トプットポート84へ出力する。
発振子85はCPUの動作の基準となるCPUシクルのクロッ
クを与えるものであり、CPU80は発振子85からのクロッ
クの所定周期ごとにRAMの所定エリアに累積的に記憶さ
れたカウント値を更新するいわゆるソフトタイマを構成
して、任意の設定時間計測、その他を行なうことができ
る。
第13図はROM81に書込まれているプログラムのメイン
ルーチンであり、“権利発生”“中当り”の処理が定義
されている。この“権利発生”“中当り”処理のサブル
ーチンは、第14図及び第15図に示されている。
次に動作について説明する。
(イ)デジタル表示器の作動停止 第13図に於て、プログラムがスタートすると、CPUは
可変表示装置3を作動させるべき記憶回数に関する「記
憶カウンタ」を“0"に初期化し(0.10)、特定入賞口9
のいずれかへの入賞があったかどうか、即ち作動検出器
SW1、SW2、SW2が作動したかをチェックする(0.11)。
特定入賞口9への入賞がなければ、記憶球があるかど
うか、即ち記憶カウンタの内容が1以上であるかどうか
をチェックし(0.12)、記憶球がなければステップ0.10
に戻る。こうして、特定入賞口9への入賞を待つ。
特定入賞口9へ入賞し、ステップ0.2の判断がYESとな
ったときは、記憶カウンタを+1し(0.13)、記憶球表
示器66の表示内容を+1する(0.14)と共に、3桁のデ
ジタル表示器12(A、B、C)の一定時間(約5秒)の
作動を開始させる(0.15)。
そして、一定時間が経過するか、ストップスイッチが
押されるまで待つ(0.16、0.17)。
デジタル表示器12(A、B、C)の始動後、一定時間
が経過するかストップスイッチが押されたら(0.16、0.
17)、上位桁からデジタル表示器12をA、B、Cの順に
停止させて行く。
即ち、デジタル表示器Aについては、付加時間+αと
して40msecのx倍を指定して作動を停止させる(0.18、
0.19)。
次いで、1秒の区間期間たるウエイトタイムを置き
(0.20)、付加時間+αとして40msecのx′倍を指定し
てデジタル表示器12Bを停止させる(0.21、0.22)。
次いで、1秒の区間期間たるウエイトタイムを置き
(0.23)、付加時間+αとして40msecのx″倍を指定し
てデジタル表示器12Cを停止させる(0.24、0.25)。
デジタル表示器A、B、Cが全て停止したならば、そ
のデジタル表示器A、B、Cの内容が所定の組合せと一
致するかどうか、ここではゾロ目に一致するかどうか判
断する(0.26)。
一致していなければ、記憶カウンタの内容を−1し
(0.27)、記憶球表示器66の内容を−1して(0.28)、
ステップ0.11に戻る。
ステップ0.26に置いて、若しもデジタル表示器A、
B、Cの表示がゾロ目であったならば、奇数のゾロ目で
あるかどうか判断し(0.29)、奇数のゾロ目であったな
らば、大当りとして「権利発生」の処理に(1.00)、そ
うでなければ「中当り」の処理にジャンプする(2.0
0)。
(ロ)権利発生 補助変動入賞装置の作動 第14図の権利発生処理に於て、CPUは、先ず、特別遊
技態様表示をする(1.10)。即ち、遊技盤1の権利発生
表示部64、65等を点滅状態で点灯させる。
そして、第11図のb点からc点の区間に対応する1.8
秒の初期ウエイトタイムをとり(1.11)、補助変動入賞
装置4のソレノイドSOL1の開成時間5.8秒を定める「SOL
1オンタイマ」をスタートさせる(1.12)。
次に、「SOL1オンタイマ」によるソレノイドSOL1の開
成時間5.8秒が経過したかどうか判断し(1.13)、5.8秒
が経過するまではソレノイドSOL1をONして(1.14、1.2
0、1.26、1.13)、補助変動入賞装置4の開閉翼14を開
く(第11図のc点)。
補助変動入賞装置4の開閉翼14が開かれたので、カウ
ント検出器SW3(球検出手段)により球保持手段25から
球検出信号が出力されるのを待つ(1.15、1.20、1.26、
1.13、1.30)。
通常、開閉翼14が開成されている5.8秒間に少なくと
も1個入賞球が発生すれば、カウント検出器SW3がONす
る。
若し、もし不幸にして、球保持手段25からの入賞球が
1個も検出されなかった場合は、5.8秒が経過した時点
でソレノイドSOL1をOFFし(第11図のg点)、補助変動
入賞装置4の開閉翼14を閉じてリターンする(1.45、1.
46)。
変動入賞装置の作動 球保持手段25のカウント検出器SW3(球検出手段)がO
Nしたら(1.15)、それが球保持手段25から払い出され
る第1個目の入賞球であるかどうかチェックし(1.1
6)、第1個目の入賞球であれば、その第1個目の入賞
球が検出された時点(第11図のd点)から、変動入賞装
置6の初期ウエイトタイム1.8秒を定めるための「SOL2
オフタイマ」をスタートさせ(1.17)、ソレノイドSOL1
はOFFとして補助変動入賞装置4の開閉翼14は閉じてお
く(1.18)。
カウント検出器SW3(球検出手段)に関する入賞記憶
数個数のための「SW3カウンタ」を+1する(1.19)。
そして、「SOL2オフタイマ」による1.8秒が経過するの
を待つ(1.20、1.26、1.13、1.15)。
「SOL2オフタイマ」による1.8秒の初期ウエイトタイ
ムが終了したら、「SOL2オフタイマ」をストップする
(1.21)。
そして、「SW3カウンタ」が1より大きい値であるこ
とを確認して(1.22)、変動入賞装置6のソレノイドSO
L2の開成時間5.8秒を定める「SOL2オンタイマ」をスタ
ートさせ(1.23)、ソレノイドSOL2をONして(1.24)、
変動入賞装置6の開閉扉33を開く。
そして、カウント検出器SW3(球検出手段)に検出さ
れた入賞個数と開閉扉33が開閉された回数との対応関係
を保つため、「SW3カウンタ」から−1して(1.25)、
「SOL2オンタイマ」の5.8秒がタイムアップするのを待
つ(1.26、1.13、1.15、1.20、1.26)。
その間、に通常ならば、多くの打球が変動入賞装置6
に入賞することになる。
「SOL2オンタイマ」の5.8秒が経過したら(第11図の
f点)、変動入賞装置6のソレノイドSOL2をOFFし(1.2
7)、「SW3カウンタ」の内容が1以上であるかを見る
(1.28)。
若し、1以上であれば、記憶球が存在していることに
なる。そこで、継続的に変動入賞装置6を作動させるた
め、その継続ウエイトタイム0.4秒を「SOL2オフタイ
マ」にセットしスタートさせる(1.29)。
従って、この0.4秒に「SOL2オフタイマ」がセットと
された以降については、ステップ1.20の判断は、当該継
続ウエイトタイム0.4秒についての判断になる。
(ハ)中当りの動作 第15図の中当り処理に於て、CPUはまず特別遊技態様
表示をする(2.10)。即ち、遊技盤1の権利発生表示部
64、65等を単に点灯させる。
そして、第11図のb′点からm点の区間に対応する1.
8秒の初期ウエイトタイムをとり(2.11)、変動入賞装
置6の駆動制御手段たるソレノイドSOL2の開成時間5.8
秒を定める「SOL2オンタイマ」をスタートさせる(2.1
2)。
次に、「SOL2オンタイマ」によるソレノイドSOL2の開
成時間5.8秒が経過したかどうか判断し(2.13)、5.8秒
が経過するまでソレノイドSOL2をONし(2.14)、5.8秒
が経過したらSOL2をOFFする(第11図のn点)。
このようにして「中当り」の場合には、変動入賞装置
6の開閉扉33及び可動片34を1回だけ開かせる。
他の実施例1 第16図は、球保持手段25により送り出される入賞球を
球検出手段SW3が検出して、その旨の球検出信号が出力
される度に、変動入賞装置6を開成動作させるこの実施
例におけるメインの例を示す。
ここでは、球移送手段としての回転盤26の回転周期2T
を12.0秒とし、変動入賞装置6の開成時間5.8秒より長
いという条件を満している。
又、説明の便宜上、回転盤26は、第16図のh点に於
て、その球保持部26Aが真上に来るタイミングで示して
ある。
権利発生後、1.8秒の初期ウエイトタイムを置いて、
補助変動入賞装置4が開き(第16図のc点)、この例で
は、補助変動入賞装置4に計3個の入賞球が発生する。
球保持手段25は、これらの入賞球を逐次1個づつ移送
する。
即ち、第1個目の移送は、回転盤26の球保持部26Aが
6.0秒かかって真上から真下に移動した時点(第16図の
e点)に於てなされ、それから12.0秒かかって1回転す
る毎に、第2個目、第3個目が移送される(第16図の
e′点、e″点)。この移送球が球検出手段たるカウン
ト検出器SW3により検出される度に、その都度、変動入
賞装置6が開成動作する。
この変動入賞装置6の開成動作期間は、移送周期の半
分であるから、変動入賞装置6は次の移送球が検出され
る前に、一旦閉じて再度開く、という変換動作を繰返す
ことになる。
かくして、変動入賞装置6は補助変動入賞装置4に入
賞した入賞球数分だけ開閉動作を繰返すことになる。
従って、この第16図の動作例の特徴は、第11図で述べ
たように、電気的記憶手段が不必要である点にある。
又、回転盤26に形成される多摩保持部26Aの設定位置
如何によれば、補助変動入賞装置4と変動入賞装置6と
が同時に開成しているという状態を回避することもでき
る。
この結果、遊技者にあっては、狙い目、即ち補助変動
入賞装置4に的を絞り易くなる上、全体的に見て、変動
入賞装置6が開成されている時間が短縮されることもな
くなる。
一方、遊技店にあっては、発射される弾発球の数は、
単位時間当り一定であるので、入賞することのできる入
賞領域は拡大されるが、これがイコール入賞球数の増大
とはならない。
勿論、回転盤26の回転周期が変動入賞装置6の開成時
間よりも長いという条件を満たせば、回転盤26の回転周
期の時間及び変動入賞装置6の開成時間は自由に設定可
能である。
他の実施例2 第17図の実施例が第16図と異なる点は、球移送手段た
る回転盤26が、変動入賞装置6の開成時間5.8秒より1.2
秒だけ長い1回転7.0秒の速度で回転されること、及
び、その回転盤26を回転駆動するモータMが、補助変動
入賞装置4の閉じた時点(第17図のg点)でONされ、変
動入賞装置6の開閉動作の継続がなくなったらOFFされ
る(第17図のi点)ということである。
従って、第16図の例では、補助変動入賞装置4の開成
期間(第16図のc−g間)中に、既に球保持手段25の球
移送手段たる回転盤26による入賞球の移送が開始される
のに対し、この第17図の場合は、補助変動入賞装置4の
開成期間(第17図のc−g間)中ではまだ入賞球の移送
が開始されず、c−g区間後に於て行なわれる。
従って、この第17図の場合は、移送球の検出される時
点(第17図のe、e′、e″点)が、常に、この開成期
間c−g分だけ第16図の場合より遅れるという差異を生
じている。
変動入賞装置6の1回の開成期間(5.8秒)の終了
後、次の開成期間との間に生じる1.2秒の区間は、変動
入賞装置6の1回の開閉動作の区切りをつける余裕時間
である。
この余裕時間を変更したいときは、球移送間隔が変動
入賞装置6の開成時間5.8秒より短くならない範囲以内
で、モータMの回転速度の設定値を変更すればよい。
第18図は、上記第17図の動作を行なわせる制御例を示
すものである。
第13図のフローに於て権利発生となると、この第18図
のフローに入る。
先ず、権利が発生したら特別遊技態様表示を行ない、
初期ウエイトタイム1.8秒を置いて、補助変動入賞装置
4の開成時間5.8秒を定める「SOL1オンタイマ」をスタ
ートさせる(3.10、3.11、3.12)。
第1ソレノイドSOL1をONして補助変動入賞装置4を開
成動作させ(第17図のc点)、「SOL1オンタイマ」の5.
8秒間がタイムアップするのを待つ(3.13、3.14)。こ
の間に入賞球が発生し流入してくる。
「SOL1オンタイマ」がタイムアップしたら(第17図の
g点)、第1ソレノイドSOL1をOFFに戻して補助変動入
賞装置4を開じると共に(3.15)、モータの作動時間幅
を定める「モータ・オンタイマ」をスタートさせ、球保
持手段25のモータMを起動させる(3.16、3.17)。
この「モータ・オンタイマ」により設定される時間幅
は、変動入賞装置6が1回の開成動作を行ない且つ次回
の開成動作に継続させるに必要な時間長さ、即ち1回の
開成動作時間5.8秒と余裕時間τとの和であって、この
例では7.0秒である。
かかる時間幅を設定する理由は、球保持手段25のモー
タMが起動した後(第17図のg点)、若し、入賞球があ
るならばこれを回転盤26が確実に移送できる期間だけモ
ータMの回転を継続させること、ひいては、その期間内
に移送球がなければ入賞球の発生はなかったと判断させ
る期間として利用するためである。
続いて、球保持手段25からの移送球があったかどう
か、即ち、球検出手段たるカウント検出器SW3がONした
かどうかチェックしつつ(3.18)、「モータ・オンタイ
マ」の7.0秒が経過するのを待つ(3.18、3.19)。
若し、移送球が無いまま7.0秒が経過したら、補助変
動入賞装置4に入賞球は発生しなかったものとして、モ
ータをOFFしてリターンする(3.20)。
若し、ステップ3.18に於て移送球が検出されたときは
(第17図のe点)、「モータ・オンタイマ」を設定しな
おして新たに7.0秒の時計を開始させ(3.21、3.22)、
変動入賞装置6の開成時間5.8秒を定める「SOL2オンタ
イマ」をスタートさせ、第2ソレノイドSOL2をONする
(3.23、3.24)。
かくして、変動入賞装置6が移送球の検出と同時に開
く(第17図のe点)。
変動入賞装置の1回の開成動作時間5.8秒が経過した
ら(3.25)、第2ソレノイドSOL2をOFFして(3.26)、
ステップ3.18に戻る。
以下、排出球がなくなるまでステップ3.18〜ステップ
3.26を繰返す。
他の実施例3 第19図は、上、中、下と3つの変動入賞装置を設けて
連係させた他の実施例を示す。
即ち、上位に位置する電動によるチューリップ形式の
補助変動入賞装置4と、中間に位置するアタッカ形式の
変動入賞装置6と、下位に位置する電動によるチューリ
ップ形式の第3変動入賞装置70とを有し、この順序で連
係されている。
先ず、各装置の構成を第19図〜第21図を参照しながら
説明する。
(イ)球保持手段の球移送手段 補助変動入賞装置4の構成は第1図の実施例と同じで
あるが、第1図の実施例と異なり、球保持手段25は、遊
技者から見えないように、遊技盤1の厚味内から遊技盤
1の裏面にかけて設けてある。
即ち、第20図に示すように、入賞球貯留部21の導出口
23のすぐ下には、導出口23を塞ぐ形で、球移送手段26の
球保持部26Aと同様の機能を果たす球通過用切欠67Aを有
する回転板67が配置され、ギヤ装置68を介してモータM
で常時回転されている。
この球移送手段は、回転板67の切欠67Aが導出口23と
一致した回転位置に来ると、その都度、入賞球貯留部21
の入賞球を1個だけ通過させて、遊技盤1の裏面へと流
下させる。
その際、1個宛自動的に流下される入賞球は、球検出
手段としてのカウント検出器SW3によって検出され計数
される。
(ロ)変動入賞装置 変動入賞装置6は、第5図〜第10図で説明した変動入
賞装置と同様にして、駆動制御手段としての第2ソレノ
イドSOL2で開閉動作される可動部材としての開閉扉33を
有する。
この開閉扉33は、通常は第21図に示すように閉じてお
り、打球を受け入れない遊技者にとって不利な第1状態
を維持している。
カウント検出器SW3からの出力信号によって駆動制御
手段たる第2ソレノイドSOL2が付勢されると、開閉扉33
が第1状態から打球を受け入れ易い第2状態に変換す
る。
変動入賞装置6は、左右に大きく形成した入賞球貯留
部72を有し、その前面は、取付基板74に設けた窓部とし
ての透明板73によって覆われている。
入賞球貯留部72の内部に、より多くの球を球詰りしな
いように貯留するため、案内棚72Aを蛇行するように斜
めに設けてある。
入賞球貯留部72の底部の案内棚72Bの流下下端には導
出口75が設けてあり、該導出口75の下方には、第17図で
説明したのと同様に構成された第2の球保持手段(図示
せず)が設けてある。
この第2の球保持手段に於ても、回転板67の回転によ
り、入賞球貯留部72の入賞球が1個宛自動的に移送さ
れ、球検出手段たるカウント検出器SW4(図示せず)に
よって検出計数された後、遊技盤1の裏面に流下する。
(ハ)第3変動入賞装置 この例に於ける第3変動入賞装置70についても、補助
変動入賞装置4とほぼ同様に、第3ソレノイドSOL3(図
示せず)により開閉動作する開閉翼71を有するチューリ
ップ形式の構成である。
開閉翼71は、通常は閉じた状態にあり、第3ソレノイ
ドSOL3を付勢することにより開かれる。
ただし、第3変動入賞装置70は権利発生後の連動動作
の最後に当り、次に連動させるべき変動入賞装置が存在
しないので、カウント検出器は備えていない。
図中の符号76は変動入賞装置6によって定まる第3変
動入賞装置70の開くべき回数を表示する記憶球表示器で
あり、変動入賞装置6への入賞個数から第3変動入賞装
置70の開閉翼71の開成回数を引いた数を、「記憶球数」
として表示する。
この記憶球表示器76は5個のLEDより成り、記憶球数
が1〜5個までは点灯状態で個数表示し、記憶数の数が
6個以上となったときは、点滅状態で個数表示する。
尚、球検出器としてのカウント検出器SW3、SW4は、こ
の実施例ではフラットパッケージセンサ(近接スイッ
チ)から成る。
第3変動入賞装置70は、第19図では、遊技盤1の下方
中央に配置され、その両側には照明装置を兼た入賞領域
拡大部材77が配置されている。
即ち、この左右の入賞領域拡大部材77と第3変動入賞
装置70との間には、開閉翼71が拡開できるだけでなく、
その拡開された開閉翼先端より外側に、更に打球の通過
し得るような空間が形成されている。
この空間部分の中間上部、正確には拡開した開閉翼71
の先端と同一かそれより若干高い位置に、3本の釘78を
三角形状に重ねて集中的に植設してある。かかる形態に
3本の釘78を設けることは、各1本の釘を単独に外方向
へ曲げることができ、それによって、第3変動入賞装置
70の開閉翼71に対する入賞領域を拡大するよう調整する
ことができることは勿論、そのように調整しつつもそれ
以外の部分への入賞確率も調整できる利点がある。
即ち、3本釘の周囲全体の入賞確率の調整をカバーで
きるという、1本釘にはない特異な利益が得られるもの
である。
(ニ)動作の概要 変動入賞装置が3つの場合についても、第11図、第16
図、第17図で説明した動作を行なわせることができるも
のである。
ここでは、第19図のパチンコ遊技機について、代表的
に第11図と同様の動作を行なわせる場合を、第23図、第
24図に従って説明する。
図中の符号33は、打球を受入れないか受け入れ難いと
いう遊技者にとって不利な第1状態に在る。
特定入賞口9に入った入賞球が作動検出器SW1又はSW2
で検出され(第2図のa点)、権利発生手段としてのデ
ジタル表示器12が回転し、その後停止する。
停止した時点(第22図のb点)で、権利発生手段たる
デジタル表示器12の表示内容が、一定の条件を満たす大
当りであれば権利発生信号が出力されて、特別遊技態様
の「権利発生」となる。
「中当り」の場合に、第3変動入賞装置70の開閉翼71
が1回だけ開かれるのは、第1図の実施例の場合と同様
である 補助変動入賞装置の開成 特別遊技態様の権利発生後、初期ウエイトタイム1.8
秒が経過すると(第22図のc点)、補助変動入賞装置4
のソレノイドSOL1が作動され、その開閉翼14が5.8秒だ
け開かれる。
変動入賞装置の開成 補助変動入賞装置4に打球が入賞すると、変動入賞装
置6の開成動作が約束される。
補助変動入賞装置4への最初の入賞球が球検出手段た
るカウント検出器SW3で検出されると(第22図のd
点)、1.8秒の初期ウエイトタイムを置いて、変動入賞
装置6の駆動制御手段のソレノイドSOL2が作動され、そ
の開閉扉33が5.8秒だけ開かれる(第22図のe点)。
この変動入賞装置6の開閉扉33が開かれると、補助変
動入賞装置4に加えて変動入賞装置6にも打球が入賞し
易くなる。
第3変動入賞装置の開成 変動入賞装置6に打球が入賞すると、第3変動入賞装
置70の開成動作が約束される。
変動入賞装置6への最初の入賞球が第2の球検出手段
たるカンウント検出器SW4で検出されると(第22図のi
点)、1.8秒の初期ウエイトタイムを置いて、第3変動
入賞装置70の駆動制御手段たるソレノイドSOL3が作動さ
れ、その開閉翼71が5.8秒だけ開かれる(第22図のj
点)。
この第3変動入賞装置22の開閉翼71が開かれると、変
動入賞装置6に加えて第3変動入賞装置70にも打球が入
賞し易くなる。
上記のように、変動入賞装置6は補助変動入賞装置4
への入賞球の球検出信号に関連して、又、第3変動入賞
装置70は変動入賞装置6への入賞球の球検出信号に関連
して、所定時間開放となる1回の開成動作を行なう。
若し、開成動作中に打球が1個も補助変動入賞装置4
に入賞しなかった場合には、特別遊技態様は、開閉翼14
の1回の開成動作のみで終了となる。
しかし、補助変動入賞装置4の1回の開成動作中に打
球が入賞すれば、変動入賞装置6の開閉扉33の開成動作
が約束され、その変動入賞装置6へ打球が入賞すれば第
3変動入賞装置70の開成動作が約束される。
これらの補助変動入賞装置4、変動入賞装置6及び第
3変動入賞装置70は、遊技領域1Aの上、中、下と場所的
に異なって配置されているので、権利発生後、同じ場所
に打球を落すように打球発射装置を調整していたので
は、多くの賞球の獲得を望めないことになる。
従って、第1図の実施例と同等かそれ以上に、権利発
生後に於ける遊技者の介入余地が生まれ、個人的な特技
の面白さをあじわい得る。
各変動入賞装置の開成回数 上記のように、変動入賞装置6は補助変動入賞装置4
に関連して、また第3変動入賞装置70は変動入賞装置6
に関連して開かれるが、それだけではなく、その変動入
賞装置6及び第3変動入賞装置70の開成動作回数は、関
連する1つ前の補助変動入賞装置4又は変動入賞装置6
が開成動作している間に入賞した入賞個数により決定さ
れ、遊技者が異なるたびに或いは遊技の都度相違する。
従って、遊技者が技術介入する価値が大いに存在する
ことになる。
詳述すれば、補助変動入賞装置4が開成動作している
間に入賞した場合には、その入賞球が球保持手段25から
の移送タイミングを以って検出され、その積算値が、次
の変動入賞装置6を作動させる回数として記憶されて行
く。
しかし、その積算の途中に於て、次の変動入賞装置6
が開成動作すると、その開成動作回数を当該積算値から
減算した値に、記憶球数が変更される。
結局、変動入賞装置6はその1回の開成動作を終了し
た時点に於て、変動入賞装置6に関する記憶球数が“1"
より大きければ、再び開成動作を行ない、この開成動作
を記憶球数が“0"となるまで繰返す。
先ず、補助変動入賞装置4から第1番目の入賞球によ
る球検出信号があることにより(第22図のd点)、次の
変動入賞装置6が作動することが約束され、記憶球数は
“1"となる。
記憶球数は、開成動作が開始された時点(第22図のe
点)で“0"に戻り、第2番目の排出球が検出されたd′
点で“1"と変化する。
変動入賞装置6の第1回目の開成動作が終了した第22
図のf点に於ては、記憶球数が“1"であるので、変動入
賞装置6は、0.4秒の継続ウエイトタイムを置いて、再
び5.8秒間の開成動作を行なう。
以下同様にして、その開成動作を終了した時点(f′
点、f″点)で記憶球数が有る限り開成動作し、結局、
変動入賞装置6は計3回の開成動作を継続的に繰返す。
変動入賞装置6と第3変動入賞装置70との関連につい
ても同様であって、変動入賞装置6が計3回の開成動作
をしている間に入賞した入賞球が、その移送タイミング
を以って検出され積算される。
第22図では、変動入賞装置6の計3回の開成動作中に
計5個が入賞し、第3変動入賞装置70の1回の開成動作
中にそれぞれ1個の入賞球が移送されるタイミングの場
合を示してある。
第3変動入賞装置70に関する記憶球数は、まず、変動
入賞装置6から第1番目の入賞球が検知されることによ
り(第22図のi点)“1"となり、第3変動入賞装置70が
第1回目の開成動作を開始した時点(第22図のj点)で
“0"、第2番目の排出球を検知した時点で“1"となる。
従って、第1回目の開成動作を終了した時点(第22図
のk点)では“1"となっている。
以下同様に、第2回目の開成動作開始で“0"、第3番
目の排出球検知で“1"、第2回目の開成動作終了時には
“1"のまま、第3回目の開成動作開始で“0"、第3回目
の開成動作終了で“1"というように“0"と“1"を繰返
し、所定の5回の開成動作を繰返し実行する。
(ホ)制御装置 権利発生手段としてのデジタル表示器12の始動及び停
止並びにその表示内容の判定の仕方は、既に第13図のフ
ローで説明した通りである。
第23図(A)は、権利発生後における補助変動入賞装
置4と変動入賞装置6との制御フローであるが、ここに
示すステップ4.10〜4.29は、変動入賞装置6が第20図の
入賞球貯留部72及び球保持手段を具備する点が相違する
だけで、既に第14図で説明したところと同様であり、説
明を省略する。
第23図(B)に於て、変動入賞装置6と第3変動入賞
装置70の連係について説明すれば、次のようになる。
補助変動入賞装置4に次いで変動入賞装置6の開閉扉
33が開かれたならば(第11図(A)のステップ4.24、4.
26)、第23図(B)に於て、変動入賞装置6へ入賞した
入賞球が移送されて第2の球検出手段のカウント検出器
SW4により検出されるのを待つ(4.30、4.35、4.41、4.1
5、4.20、4.26)。
第2の球検出手段のカウント検出器SW4により変動入
賞装置6への入賞球が検出されたときは、第3変動入賞
装置70を作動させる準備をする。
先ず、変動入賞装置6からの第1個目の入賞球がある
かどうかチェックし(4.30)、第1個目の入賞球があれ
ば(第22図のi点)、第3変動入賞装置70の継続ウエイ
トタイム4.8秒を定めるための「SOL3オフタイマ」をス
タートさせ(4.32)、第3ソレノイドSOL3はOFFとして
第3変動入賞装置70の開閉翼71は閉じたままとする(4.
33)。
第2の球検出手段のカウント検出器SW4に関する記憶
球数のための「SW4カウンタ」を+1する(4.34)。
そして、「SOL3オフタイマ」による4.8秒が経過する
のを待つ(4.35、4.41、4.13、4.15、4.20、4.26、4.3
0、4.35)。
「SOL3オフタイマ」による4.8秒の初期ウエイトタイ
ムが終了したら、「SOL3オフタイマ」をストップする
(4.36)。
そして、「SW4カウンタ」が1より大きい値であるこ
とを確認して(4.37)、第3変動入賞装置70の駆動制御
手段たるソレノイドSOL3の開成時間5.8秒を定める「SOL
3オンタイマ」をスタートさせ(4.38)、ソレノイドSOL
3をONして(4.39)、第3変動入賞装置70の開閉翼71を
開く。
そして、第2の球検出手段のカウント検出器SW4に検
出された入賞個数と開閉翼71が開閉された回数との対応
関係を保つため、「SW4カウンタ」から−1して(4.4
0)、「SOL3オンタイマ」の5.8秒がタイムアップするの
を待つ(4.41、4.13、4.15、4.20、4.26、4.30、4.35、
4.41)。
その間に通常ならば、多くの打球が第3変動入賞装置
70に入賞することになる。
「SOL3オンタイマ」の5.8秒が経過したら(第22図の
k点)、第3変動入賞装置70のソレノイドSOL3をOFFし
(4.42)、「SW4カウンタ」の内容が1以上であるかを
見る(4.28)。
若し、1以上であれば、記憶球が存在していることに
なる。
そこで、ステップ4.12に戻り、継続的に第3変動入賞
装置70を作動させる。この継続ウエイトタイム0.4秒を
「SOL2オフタイマ」にセットしスタートさせる(4.4
4)。
従って、この第3変動入賞装置70の開成動作が記憶回
数分だけ繰返され、「SW4カウンタ」の内容が“0"に戻
ると、全ての動作が終了となる。
従って、第23図(B)のステップ4.43から第13図のス
テップ1.00にリターンする。
上記実施例では、すべて可変表示装置3を権利発生手
段の例として説明したが、権利発生手段としては、一定
のゲーム結果により権利発生信号を出力するものであれ
ばよく、公知の任意の装置を使用することができるもの
である。
例えば、模様の組合せや回転ドラムによる可変表示装
置や、上記実施例に示してある単なる特別入賞口として
機能するチャッカ11等のように、権利発生を電気的信号
の形で出力する装置であってよいことは勿論、通常の入
賞装置であって権利発生信号を機械的な動力伝達の形で
出力するものであってもよい。
又、変動入賞装置も任意のものを利用することができ
る。
例えば、開閉翼やスライド体を有する変動入賞装置で
あって、その開閉翼やスライド体が複数回の開閉動作或
いは突出後退動作することを以って、第11図の開閉扉等
の1回の開成動作として扱うものであってもよい。
尚、本実施例においては、待機手段23Aや球移送手段2
6で構成される球保持手段25の上方位置に、補助変動入
賞装置や入賞球貯留部21等を一体的に付設してあるが、
本発明の球保持手段は、特許請求の範囲の記載から明ら
かなように、最小限、球待機手段と球移送手段とで構成
される手段であればよい。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明に於ては、権利発生手段か
らの権利発生信号があることを条件として、球検出手段
からの球検出信号があると、変動入賞装置が遊技者にと
って有利な第2状態に変換する。
そして、若し、次の打球が連続的に入賞して来ても、
入賞球は球待機手段と球移送手段及び球検出手段からな
る球保持手段によって、時間差をもって入賞球1個毎に
球検出信号が出力されるので、変動入賞装置の1回の作
動サイクルと球保持手段による入賞球1個毎の球検出の
時間間隔を適当に設定することにより、入賞球1個が球
検出される度に、変動入賞装置が遊技者にとって有利な
第2状態へと変換される。
これによって、本発明による遊技機の変動入賞装置の
変換動作は、球保持手段の球検出手段が検出する入賞球
の球数に応じた数だけ、確実に第2状態への転換が繰返
されることになる。
従って、従来に比べて、検出された入賞球の数に応じ
た遊技者への賞、即ち、利益還元が全く公平となるだけ
でなく、場合によっては、遊技者にとってより有利に遊
技が展開するため、遊技の興趣をすこぶる高めることに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の遊技機の実施例を示す正面図、 第2図はその主要構成部の概観を示す斜視図、 第3図は補助変動入賞装置の開閉翼の開閉機構部分を示
す斜視図、 第4図は球待機手段の断面図、 第5図は変動入賞装置の斜視図、 第6図はその分解斜視図、 第7図はその側面図、 第8図はその上面図、 第9図はその正面図、 第10図は変動入賞装置の開閉扉の開閉機構部分を示す断
面図、 第11図は第1図の遊技機の動作例を示す図、 第12図は制御装置のブロック図、 第13図は制御装置のメインプログラムを示す流れ図、 第14図及び第15図はそのサブルーチンを示す流れ図、 第16図及び第17図はそれぞれ変形動作例を示す図、 第18図は第17図の動作制御例を示す流れ図、 第19図は本発明の遊技機の他の実施例を示す正面図、 第20図は第19図の補助変動入賞装置及び変動入賞装置に
設けられる球保持手段の具体例を示す一部断面斜視図、 第21図は第19図の変動入賞装置を一部切欠いて前側から
示した斜視図、 第22図は第19図の遊技機の動作例を示す図、 第23図(A)及び第23図(B)は第19図の遊技機の制御
例を示す流れ図である。 1……遊技盤、3……可変表示装置(権利発生手段) 4……補助変動入賞装置、6……変動入賞装置 9……特定入賞口、12……デジタル表示器(権利発生手
段) 21……入賞球貯留部、23A……球待機手段 25……球保持手段、26……回転盤(球移送手段) 26A……球保持部 SW3……カウント検出器(球検出手段) SW4……カウント検出器(球検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域内に一定の条件が成立したときに
    権利発生信号を出力する権利発生手段を有する遊技機に
    於いて、 前記遊技領域内には、 入賞を1個宛待機させる球待機手段と当該球待機手段か
    らの球を移送する球移送手段と当該球移送手段が移送し
    た球を検出する球検出手段とから成る球保持手段と、 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な
    第2状態とに変換可能な変動入賞装置とが配設され、 前記権利発生手段からの権利発生信号があることを条件
    に、前記球検出手段からの球検出信号がある場合、前記
    変動入賞装置を遊技者にとって有利な第2状態に変換す
    る駆動制御手段を備えたことを特徴とする遊技機。
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