JPH08222046A - ワイヤーハーネス製造装置 - Google Patents

ワイヤーハーネス製造装置

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JPH08222046A
JPH08222046A JP7025669A JP2566995A JPH08222046A JP H08222046 A JPH08222046 A JP H08222046A JP 7025669 A JP7025669 A JP 7025669A JP 2566995 A JP2566995 A JP 2566995A JP H08222046 A JPH08222046 A JP H08222046A
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Takamitsu Miyamukai
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤーハーネスを効率良く製造することので
きるワイヤーハーネス製造装置を提供する。 【構成】電線1を布線した布線板2を搬送方向R1に沿
って搬送する。端子圧着装置M1,M3を、布線板2の
搬送路に沿って互いの間隔をdとして配置した。各端子
圧着装置M1,M3は所要の電線端末が通過する際に、
端子圧着作業を行なう。各端子圧着装置M1,M3が一
の電線端末に対して作業するのに要する時間は予め決ま
っている。両端子圧着装置M1,M3が同時に作業する
回数が最も多くなるように、間隔dを設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の搬送路に沿って
搬送され布線板に布線された電線の端末に対して、搬送
路に沿って並んだ複数の加工処理装置が所定の加工処理
を行なうことにより、ワイヤーハーネスを製造するワイ
ヤーハーネス製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネスやワイヤーハーネスの
サブアッセンブリ等の電線束組立体を自動的に製造する
ための手段として、電線を電線束組立体に加工する装置
に併設された搬送装置と、搬送装置により搬送される布
線板とが広く知られている(例えば特公昭61−614
89号公報参照)。
【0003】そのような自動製造装置においては、布線
板に電線を布線し、搬送装置を用いて布線板を所定の工
程順に搬送することにより、布線された電線を順次加工
するようにしている。布線板の搬送装置に併設される加
工処理装置は、電線ウエブから電線を引き出して所定の
長さに裁断する調尺裁断装置、調尺された多数の電線を
布線板に布線する布線装置、布線された電線の端部の被
覆部分を皮剥する皮剥装置、皮剥された電線の端部に端
子を圧着する端子圧着装置、圧着された端子をコネクタ
ハウジングに挿入する端子挿入装置を含んでいる。
【0004】他方、布線板は、搬送装置によって搬送さ
れる板状の本体部と、本体部の上面に配設された多数の
布線用治具と、本体部の搬送方向に沿って所定間隔毎に
併設された多数の電線保持用のクランプとを備えてい
る。布線用治具は、本体部に立設されたピン等で構成さ
れており、電線の着脱を容易に行なうことができるもの
である。他方、電線クランプは、付勢部材で付勢された
挟持部材で構成されており、治具或いは端子挿入装置の
電線クランプヘッド等の装置によって開閉されるもので
ある。電線束組立体に加工される電線は、所定の長さに
調尺され、裁断された後、布線用治具によって本体部の
上方に布線される。他方、電線の端部は、電線クランプ
に着脱可能に保持されることにより、本体部から外側に
突出している。
【0005】以上の構成においては、布線板を搬送装置
によって間欠的に搬送することにより、布線板は、搬送
装置に併設されている各装置に順次搬送される。そし
て、布線板の停止時に、各加工処理装置による電線の加
工が行なわれ、調尺裁断工程、布線工程、皮剥工程、端
子圧着工程、並びに端子挿入工程が順次行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、搬送されて
きた一の布線板に対して、単一の加工処理装置しか加工
処理を行なえなかったり、また、複数の加工処理装置が
同時に加工処理を行なう頻度が非常に少なかったりする
と、ワイヤーハーネスの製造効率が非常に悪くなる。
【0007】例えば、図10(a)を参照して、図にお
いて右方へ搬送される布線板201のワイヤーハーネス
サブアセンブリ201に対して加工処理を行なうため
の、加工処理装置A,Bが、布線板202の搬送方向2
03に沿って配置されている。布線板201に布線され
たワイヤーハーネスサブアセンブリ201の電線の端末
〜の配置間隔は、と、及びとの間隔がそれ
ぞれ10mmであり、との間隔は70mmであり、
と、との間隔がそれぞれ10mmである。
【0008】この場合、との間隔は、90mmとな
るが、これに対して、仮に、加工処理装置AとBとの間
隔が、110mmであるとすると、図10(a)に示す
ように、加工処理装置Aがの加工処理を開始した時点
では、加工処理装置Bは、まだの加工処理が行なえな
い。そして、布線板201が20mm移動して、ず10
(b)に示すように加工処理装置Aがの加工を開始し
た時点で始めて、加工処理装置Bはの加工処理を開始
することになる。このため、加工処理装置Bは、加工処
理装置Aによって,及びの加工処理が終了した後
に、及びの加工処理を行なうことになり、結局、全
体として、5回分の加工処理時間を要することになる。
【0009】そこで、一の布線板に対して複数の加工処
理装置に同時に加工処理を行なわせる頻度を最大限にし
ようとする場合、上記一の布線板に対して適合するよう
に、加工処理装置の配置間隔を設定することが必要とな
る。例えば、図10(A),(b)の例では、加工処理
装置Bを左方へ20mmずらすか、又は加工処理装置A
を右方へ20mmずらすかすることが必要となる。
【0010】ところが、通常、一の仕様のワイヤーハー
ネスサブアセンブリ用の布線板が、1又は所定のロット
数搬送された後、これに続いて別の仕様のワイヤーハー
ネスサブアセンブリ用の布線板が、1又は所定ロット数
搬送され、このようにして、順次に異なる仕様のワイヤ
ーハーネスサブアセンブリが搬送される。したがって、
仮に一つの仕様に関して製造効率が高くなるように、加
工処理装置を配置したとしても、別の仕様に関しては製
造効率が悪くなって、全体として、ワイヤーハーネスの
製造効率が悪くなる場合がある。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、ワイヤーハーネスを効率良く製造することの
できるワイヤーハーネス製造装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係るワイヤーハーネス製造装置は、所定
の搬送路に沿って所定の搬送方向に搬送される布線板
と、この布線板上に上記搬送方向に沿って所定間隔で複
数が並び、ワイヤーハーネスの種類に対応して所要のも
のが加工対象の電線端末を保持したクランプと、上記搬
送路の近傍に設けられ、且つ1つの電線端末に対する加
工処理時間が決まっている複数の加工処理装置とを備え
たワイヤーハーネス製造装置において、上記複数の加工
処理装置の配置間隔は、少なくとも一部の加工処理装置
が同時に加工処理を行なう回数が最も多くなるように設
定されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項2に係るワイヤーハーネス製造装置
は、請求項1記載のワイヤーハーネス製造装置におい
て、少なくとも一部の加工処理装置が同時に加工処理を
行なう回数が最も多くなるような上記複数の加工処理装
置の配置位置データを、ワイヤーハーネスの仕様毎に記
憶した記憶手段と、上記複数の加工処理装置を搬送方向
に沿って移動させる移動手段と、搬送される布線板上の
ワイヤーハーネスの仕様が変更されるときに、上記記憶
手段によって記憶されている配置位置データに基づい
て、移動手段によって複数の加工処理装置の少なくとも
一部を移動させることにより、上記複数の加工処理装置
を、変更された仕様に応じた配置間隔にする制御手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明によれば、電線を布線した
布線板が搬送されてくると、複数の加工処理装置が同時
に加工処理を行なうことができる場合は、同時に加工処
理を行なう。本発明では、同時に加工処理を行なう回数
が最も多くなるように、加工処理装置の配置間隔を設定
しているので、効率良くワイヤーハーネスを製造するこ
とができる。
【0015】請求項2に係る発明によれば、ワイヤーハ
ーネスの仕様が変更されたときに、記憶されている配置
位置データに基づいて、加工処理装置の少なくとも一部
が移動され、変更されたワイヤーハーネスの仕様に適合
した配置間隔に自動的に設定される。効率良くワイヤー
ハーネスを製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図2は、本発明の一実施例
に係るワイヤーハーネス製造装置全体を示す斜視図であ
る。先ず、図1を参照して、本実施例に係るワイヤーハ
ーネス製造装置は、工程単位でモジュール化された装置
が、各工程ごとに所定の数ずつ配列されて連結された構
成になっている。
【0017】すなわち、ワイヤーハーネス製造装置は、
3台の自動布線モジュール51、1台の自動テープ止め
モジュール(図示せず)、2台の皮剥モジュール53、
1台の皮剥検査モジュール54、4台の端子圧着モジュ
ール55、1台の圧着検査モジュール56、3台の端子
挿入モジュール57、および1台の導通検査モジュール
58が、この順序で直列に連結された構成になってい
る。また、2台目の端子圧着モジュール55の下流側で
ワイヤーハーネス製造装置が折り返されている関係上、
2台目の端子圧着モジュール55と3台目の端子圧着モ
ジュール55との間に、搬送用のバッファモジュール5
9が挿入されている。また、導通検査モジュール58の
下流側にはバッファモジュール60が連結されている。
そして、モジュールからモジュールへ、周知の布線板搬
送機構によって布線板2が間欠的に搬送される。各モジ
ュール51,53,54,55,56,57,58,5
9,60及び布線板搬送機構の動作は、後述する中央制
御装置700によって制御される。
【0018】図1は上記端子圧着モジュール55の全体
の構成を示す斜視図である。複数本の電線1が所定のパ
ターンに布線された布線板2は、搬送機構3によって矢
印R1の方向に間欠的に搬送される。布線板2の搬送経
路に沿って異なる種類の端子の圧着を担当する複数の加
工処理装置としての端子圧着装置M1〜M8(総称する
ときは「端子圧着装置M」)が配置されている。布線板
2は電線1の端部を、端子圧着装置Mに対向する側縁2
aに整列状態で保持している。なお、端子圧着装置Mに
導かれる以前に、図外の皮剥装置によって電線の端部の
被覆は一定長だけ除去されている。各端子圧着装置M
は、それぞれ1種類の端子の圧着を担当する。
【0019】図3は布線板2の詳しい構成を示す平面図
である。布線板2は、布線用ピンが立設されるビンボー
ド2Aと、このピンボード2Aを保持しているとともに
搬送機構3により搬送されるベースプレート2Bとを有
している。ピンボード2Aの表面には所望の布線パター
ンに対応する位置に複数の布線用ピン5が立設されてい
る。図外の布線装置は、電線1を布線用ピン5に順に巻
き掛けていくことで、電線1を布線する。ベースプレー
ト2Bにおいて、端子圧着装置Mに対向する側縁4に
は、電線1の端部を一定間隔で保持することができる電
線クランプ6が配置されている。
【0020】電線クランプ6の構成は、図4に拡大して
示されている。すなわち、電線クランプ6は、電線を1
本ずつ保持する図4(a)に示されたクランプ部材を、
長尺状の搬送方向に沿うフレーム10に一定ピッチで取
り付けて構成されている。なお、図4(b)は、フレー
ム10の長手方向に交差する切断面から見た断面図であ
る。
【0021】クランプ部材7は、先端をテーパ状に形成
した一対の挟持片8と、この一対の挟持片8を相互に近
接する方向に付勢する略U字状の板ばね9とを有してい
る。各挟持片8の基端部には相互に向かい合う半円柱状
の凹部が形成されており、この凹部により孔8aが形成
されている。フレーム10の長手方向に交差する断面が
略U字状に形成されており、このフレーム10の一対の
立ち上がり部10aに形成した取付け孔14と一対のク
ランプ部材7の上記凹部で形成される孔8aとを取付け
ピン11が挿通している。また、板ばね9の底部に形成
された孔12を挿通してボルト13がフレーム10の内
底面10bに螺着されている。
【0022】フレーム10の底部には長手方向に沿う位
置決め溝15が形成されており、この位置決め溝15に
ベースプレート2Bの側縁4に形成した位置決め用突条
16が嵌め込まれ、この状態で略L字状の取付け部材1
7によりフレーム10の長手方向及び交差方向に関する
移動が規制されている。このようにして、ベースプレー
ト2Bとフレーム10とが相互に位置決めして固定され
ることになる。
【0023】電線クランプ6のクランプ部材7には、図
4(a),(b)に示されているように、ベースプレー
ト2Bの側縁4から一定長だけ突出するように電線1の
端部が把持される。ベースプレート2Bにおいて、電線
クランプ6よりも布線板2側には、布線板2から参照符
合20で示すように扇形に拡散しつつ導かれる電線を平
行状態に整列させるための平行用くし18が配置されて
いる。この平行用くし18と電線クランプ6との働きに
より、複数の電線1の端部はベースプレート2Bの側縁
4において一定ピッチで相互に平行な状態で整列するこ
とになる。なお、図4(b)において、19は電線の高
さを一定に保つための部材である。
【0024】図1および図2を参照して、ワイヤーハー
ネス等の電線束組立体が製造される際には、自動布線モ
ジュール51から導通検査モジュール58に向かって、
モジュールからモジュールへ順次布線板1が搬送され、
布線板1上に多数の電線31が布線され、組み上げられ
ていく。この布線板1の搬送に先立って、布線板1のハ
ウジング取付板19には、所定のコネクタハウジング4
7が装着されている(図1、図3参照)。
【0025】図2に戻って、布線が終了すると、皮剥モ
ジュール53により突出している電線31の端部に皮剥
加工が施され、当該電線31の芯線が露出される。さら
に、皮剥検査モジュール54の検査に合格した電線31
の端部には、端子圧着モジュール55によって端子31
Aがかしめられ、一体的に固定される。端子圧着工程を
終了した布線板1は、端子挿入モジュール57に搬送さ
れ、端子挿入工程が行なわれる。
【0026】各端子圧着装置M1〜M8の配置間隔は、
順次に搬送されてくる布線板2に対する加工時間を最も
短くなるように、すなわち一枚の布線板2に対して異な
る端子圧着装置M1〜M8が同時に端子圧着動作を行な
う回数が最も多くなるように設定されている。上記各端
子圧着装置Mの配置間隔は、図5に示すようなパーソナ
ルコンピュータ等の演算装置によって演算される。図5
を参照して、演算処理装置103には、キーボード等の
入力キー104、各種データを記憶したメモリ105、
演算結果を出力するためのディスプレイ109及びプリ
ンタ110に接続されている。
【0027】上記のメモリ105には、ワイヤーハー
ネスサブアセンブリに関連する上記クランプの番号、電
線サイズ及び端子種類の組合せデータを、ワイヤーハー
ネスサブアセンブリの仕様毎に記憶したワイヤーハーネ
スサブアセンブリデータファイル(以下、「SUB−A
SSYデータファイルという)106(次の表2参照)
と、各モジュールにおける複数の加工処理設備を互い
に干渉しない間隔で配置することのできる複数の位置デ
ータを記憶した設備位置データファイル107(次の表
1参照)と、シミュレーション順序を決めた、上記2
つのファイル106,107の組合せデータを記憶した
組合せデータファイル108と(次の表3参照)、上
記の及びのデータを読み込んでのデータの組合せ
順序でシミュレーションを行なうためのシミュレーショ
ンファイル109とが格納されている。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】表1を参照して、設備位置データファイル
107は、設備位置のパターン番号N0.1,N02,
…毎に、端子圧着装置M1〜M8とこれらが配置される
位置(設備位置)との関連を記憶したものである。端子
圧着装置M1〜M8は、それぞれ端子1〜端子8を圧着
するための装置である。表2を参照して、SUB−AS
SYデータファイル106は、SUB−ASSYの番号
N0.1,N02,…毎に、クランプ番号N0.1,N
02,…とこれらに保持される電線のサイズ及び保持さ
れた電線に圧着されるべき端子の種類との関連を記憶し
たものである。
【0032】表3を参照して、組合せデータファイル1
08は、設備位置のパターン番号とSUB−ASSYの
番号N0.1,N02,…との組合せを記憶したもので
ある。なお、表3において間隔とあるのは、設備位置の
パターン毎の、端子圧着装置M1と端子圧着装置M3の
間隔(後述する図7の間隔dに相当)を示している。次
いで、図6のフローチャートを参照して、上記演算装置
を用いた演算について説明する。まず、シミュレーショ
ンファイル109を開いて、SUB−ASSYデータフ
ァイル106、設備位置データファイル107及び組合
せデータファイル108を順次に読み込む(ステップS
1〜S4)。
【0033】読み込んだ組合せデータの組合せパターン
番号順に、ステップS5〜ステップS17の処理を繰り
返す。すなわち、図板位置を搬送方向に10mmずつず
らし(ステップS8)、その位置での作業内容に応じた
作業時間を出力していき(ステップS9〜S15)、図
板位置が終端に到達すると、作業時間を集計して集計フ
ァイルを閉じる(ステップS7,S16,S17)。
【0034】図7(a),(b)は、設備位置のパター
ン番号NO.2と、SUB−ASSYの番号N0.1と
の組合せを模式的に示すワイヤーハーネス製造装置の概
略平面図である。電線1の端末をクランプしたクランプ
番号は、NO.1〜NO.4、及びNO.11〜NO.
14である(図中、,,…はクランプ番号を示して
いる)。端子圧着装置M1と端子圧着装置M3の間隔d
は、100mmである。図7(a)は端子圧着装置M
1,M3が作業せずに布線板2が移動される状態を示
て、図7(b)は、端子圧着装置M1,M3が同時に作
業をしている状態を示している。
【0035】なお、上記の作業内容に応じた作業時間に
関しては、作業なしである場合での作業時間が0sec
とされ(ステップS10)、電線1の端末を切断する場
合での作業時間がAsecとされ(ステップS11、次
の表5を参照して、通常、1secに設定される)、電
線1の端末に端子を圧着する場合での作業時間がBse
cとされ(ステップS12、表5に示すように端子の種
類毎に圧着時間が設定される。本実施例では、1.5s
ecに設定される)、電線1の端末への端子の圧着状態
をカメラでチェックするための作業時間がCsecとさ
れ(ステップS13、本実施例では、表5に示すよう
に、1secに設定される)、電線1の端末に圧着され
た端子のいわゆるクリンプハイトをチェックするための
作業時間がDsecとされる(ステップS14)。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】また、布線板2が1cm移動するのに要す
る時間は、表4に示すように、布線板2が作業を施され
る加工処理設備を通過する区間〔図7(b)に相当〕で
は0.5sec/cmであるのに対して、布線板2が作業を施
されない加工処理設備を通過する区間〔図7(a)に相
当〕では0.1sec/cmとなっており、作業が施されない
区間で相対的に速く布線板2が移動されるようになって
いる。したがって、ステップS16での作業時間の集計
時には、このことが考慮される。
【0039】また、加工処理設備として皮剥ぎ装置が含
まれる場合には、表5に示すように、端子の線径(0.
3mm、0.5mm、0.85mm又は1.25mm)
に応じて作業時間が設定される。上記ステップS17の
集計ファイルの内容は、次の表6及び表8のようなもの
である。
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
【0042】
【表8】
【0043】すなわち、表6は、各設備位置パターンに
おける各ワイヤーハーネスの仕様毎の作業時間(この作
業時間は、布線板2の搬送方向先端が、端子圧着モジュ
ールに到達してから、布線板2の全ての圧着を終えて、
布線板2の搬送方向後端が圧着設備の端部から30cm
の位置に到達するまでの時間である。)、その最大値
(MAX)及びその合計を示す、シミュレーション結果
1に相当する。また、表8は、各ワイヤーハーネスの仕
様毎の生産ロット数(表7参照)を、表6の対応するワ
イヤーハーネスの仕様毎の作業時間に乗じた値、その最
大値(MAX)及びその合計を示す、シミュレーション
結果2に相当し、実際の1日の生産計画に対応するもの
である。
【0044】例えば、上記表6のシミュレーション結果
1では、設備位置のパターン番号NO.2と、SUB−
ASSYの番号N0.1との組合せに対して、12.6
secとなっている。この内訳について、表9を参照し
て説明する。
【0045】
【表9】
【0046】本場合において、端子1の圧着と端子3の
圧着とは同時に行なえるので、作業回数としては4回で
良く、したがって、端子圧着作業の作業時間の合計は、
単位作業時間2secに4を乗じて8secとなる。一
方、移動時間に関しては、作業なしの区間の距離が26
cmであり、この区間の移動時間の合計は2.6sec
となる。また、作業有りの区間の距離が4cmでり、こ
の区間の移動時間の合計は、2secとなる。これら全
てを合計して、所要時間は、12.6secとなる。
【0047】表6のシミュレーション結果1を見ると、
SUB−ASSYの番号N0.1及びN0.2のワイヤ
ーハーネスサブアセンブリに対しては、最も作業時間が
短くなる設備位置のパターン番号NO.2のレイアント
が最適である。また、SUB−ASSYの番号N0.3
のワイヤーハーネスサブアセンブリに対しては、最も作
業時間が短くなる設備位置のパターン番号NO.4のレ
イアントが最適である。一方、SUB−ASSYの番号
N0.1〜N0.3の全体に対しては、最も作業時間が
短くなる設備位置のパターン番号NO.2のレイアント
が最適である。したがって、各SUB−ASSYの一日
の生産ロット数が互いに等しい場合には、この設備位置
のパターン番号NO.2のレイアントが最適となる。
【0048】さらに、表8のシミュレーション結果1を
見ると、各SUB−ASSYの生産ロット数が表7のよ
うに異なる場合には、合計作業時間が最も少なくなる設
備位置のパターン番号NO.4のレイアントが最適とな
る。そして、全ての組合せパターンに対してステップS
5〜ステップS17の処理を行い、全ての組合せパター
ンに対する演算が終了すると、集計ファイルを読み(ス
テップS17)、作業時間の短い順に並べ替えた(ステ
ップS18)後、最適値を出力してシミュレーションフ
ァイルを閉じ、処理を終了する(ステップS20,S2
1)。
【0049】本実施例によれば、端子圧着装置M1〜M
8が同時に処理を行なう回数が最も多くなるように、加
工処理装置としての端子圧着装置M1〜M8の配置間隔
を設定しているので、効率良くワイヤーハーネスを製造
することができる。図8及び図9は本発明の他の実施例
を示している。図8は各端子圧着装置の支持構造の概略
側面図であり、図9は本実施例のワイヤーハーネス製造
装置の電気的構成の要部(加工処理装置を所要位置に移
動させるための機構に関わる部分)を示すブロック図で
ある。これらの図を参照して、本実施例が図1の実施例
と異なるのは、下記の1)〜3)である。すなわち、 1)図8を参照して、各端子圧着装置M1〜M8は、搬
送方向R1に沿うレール101上をスライド自在なベー
ス102に固定されており、上記ベース101は、移動
手段としてのサーボモータQ1〜Q8(総称していうと
きは、「サーボモータQ」という)によって搬送方向R
1及び反搬送方向に移動され、搬送方向R1の所定位置
に変位されるようになっている。 2)図9を参照して、上記のサーボモータQ1〜Q8
は、対応する駆動回路301〜308を介して装置間隔
制御部309と接続されており、装置間隔制御部309
からの指令により所要のものが駆動される。これによ
り、所要の端子圧着装置M1〜M8が所要の距離だけ移
動されるようになっている。 3)布線板2のピンボード2Aの裏面に、当該布線板2
に布線されて電線クランプ6に端部が配列される個々の
電線1の種類とその配列形態とに対応した識別情報であ
る布線板番号を表すバーコードを形成したラベル(図示
せず)が貼着されている。このバーコードは、布線板2
の搬送経路上の所定位置に設けられたバーコードリーダ
からなる読取部310により読み取られ、各端子圧着装
置Mを、搬送方向に沿う所定位置に移動させる動作制御
のために供されるようになっている。 4)制御部309に接続されたメモリ311には、ワイ
ヤーハーネスサブアセンブリの各仕様にそれぞれ対応し
て、同時処理頻度が最も高くなる、各端子圧着装置M1
〜M8の配置位置のデータが格納されている。このデー
タは、図1の実施例のシミュレーションにより得られた
ものである。
【0050】本実施例によれば、布線板2が端子圧着モ
ジュールに搬送されてくると、読取部310によって布
線板番号、すなわち、ワイヤーハーネスサブアセンブリ
の仕様が読み取られる。そして、ワイヤーハーネスサブ
アセンブリの仕様が変更されたときには、これに応じた
加工処理装置の配置間隔に、自動的に変更される。した
がって、複数の仕様のワイヤーハーネスサブアセンブリ
が連続してラインを流されるときに、効率良くワイヤー
ハーネスサブアセンブリを製造することができる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の設計変更を施すことができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、電線を布
線した布線板が搬送されてくると、複数の加工処理装置
が同時に加工処理を行なうことができる場合は、同時に
加工処理を行なう。本発明では、同時に処理を行なう回
数が最も多くなるように、加工処理装置の配置間隔を設
定しているので、効率良くワイヤーハーネスを製造する
ことができる。
【0053】請求項2に係る発明によれば、ワイヤーハ
ーネスの仕様が変更されたときに、これに応じた加工処
理装置の配置間隔に自動的に変更されるので、複数の仕
様のワイヤーハーネスが連続してラインを流されるとき
に、効率良くワイヤーハーネスを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るワイヤーハーネス製造
装置の端子挿入モジュールの全体を示す斜視図である。
【図2】ワイヤーハーネス製造装置の概略斜視図であ
る。
【図3】電線が布線された状態を示す布線板の平面図で
あり、
【図4】(a)は上記布線板の電線クランプのクランプ
部材の斜視図であり、(b)は電線クランプの要部拡大
断面図である。
【図5】加工処理装置の配置間隔を決定するための演算
装置のブロック図である。
【図6】加工処理装置の配置間隔を演算するためのフロ
ーチャートである。
【図7】布線板と端子圧着装置との位置関係の一例を示
す模式的平面図であり、(a)は両端子圧着装置が作業
しない状態を示し、(b)は両端子圧着装置が同時に作
業する状態を示している。
【図8】本発明の他の実施例に係るワイヤーハーネス製
造装置の端子圧着装置の支持構造を示す概略図である。
【図9】図8の実施例のワイヤーハーネス製造装置の電
気的構成のうち、加工処理装置の配置間隔を制御する部
分に関わる電気的構成を示すブロック図である。
【図10】従来の位置関係における、電線を布線した布
線板と加工処理装置を示す模式的平面図であり、(a)
は両加工処理装置が作業しない状態を示し、(b)は両
加工処理装置が同時に作業する状態を示している。
【符号の説明】
1 電線 2 布線板 R1 搬送方向 6 電線クランプ 7 クランプ部材 M1〜M8 端子圧着装置(加工処理装置) 309 装置間隔制御部 310 読取部 311 メモリ Q1〜Q8 サーボモータ(移動手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の搬送路に沿って所定の搬送方向に搬
    送される布線板と、 この布線板上に上記搬送方向に沿って所定間隔で複数が
    並び、ワイヤーハーネスの仕様に対応して所要のものが
    加工対象の電線端末を保持したクランプと、 上記搬送路の近傍に設けられ、且つ1つの電線端末に対
    する加工処理時間が決まっている複数の加工処理装置と
    を備えたワイヤーハーネス製造装置において、 上記複数の加工処理装置の配置間隔は、少なくとも一部
    の加工処理装置が同時に加工処理を行なう回数が最も多
    くなるように設定されていることを特徴とするワイヤー
    ハーネス製造装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のワイヤーハーネス製造装置
    において、 少なくとも一部の加工処理装置が同時に加工処理を行な
    う回数が最も多くなるような上記複数の加工処理装置の
    配置位置データを、ワイヤーハーネスの仕様毎に記憶し
    た記憶手段と、 上記複数の加工処理装置を搬送方向に沿って移動させる
    移動手段と、 搬送される布線板上のワイヤーハーネスの仕様が変更さ
    れるときに、上記記憶手段によって記憶されている配置
    位置データに基づいて、移動手段によって複数の加工処
    理装置の少なくとも一部を移動させることにより、上記
    複数の加工処理装置を、変更された仕様に応じた配置間
    隔にする制御手段とをさらに備えたことを特徴とするワ
    イヤーハーネス製造装置。
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