JP2843465B2 - 布線板 - Google Patents

布線板

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JP2843465B2
JP2843465B2 JP4248301A JP24830192A JP2843465B2 JP 2843465 B2 JP2843465 B2 JP 2843465B2 JP 4248301 A JP4248301 A JP 4248301A JP 24830192 A JP24830192 A JP 24830192A JP 2843465 B2 JP2843465 B2 JP 2843465B2
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裕 西出
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤーハーネスの
製造システムに用いられる布線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数種類の被覆電線を結束して構成され
るワイヤーハーネスの製造工程には、電線長の計測およ
び切断工程、電線の端部の被覆を剥ぐ皮剥工程、皮剥ぎ
された電線の端部に端子金具を圧着する端子圧着工程、
端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入工程、な
らびに電線を結束する結束工程等が含まれる。
【0003】これらの製造工程は、従来は手作業に依っ
ていたが、最近では、各工程を自動化するための機械装
置が提案されている。かかる機械装置は、たとえば各工
程ごとに独立した機械装置として構成されており、複数
の機械装置が連結されてワイヤーハーネス製造ラインが
構成されたものや、1つの連続した機械装置によってワ
イヤーハーネス製造ラインが構成されたもの等がある。
【0004】このような機械装置を用いたワイヤーハー
ネス製造ラインでワイヤーハーネスが製造される場合、
布線板が使用される。布線板は、形態特定性の困難な電
線をワイヤーハーネスの配線形態に応じて配線するため
のものである。ワイヤーハーネス製造ラインにおいてワ
イヤーハーネスが製造される場合、まず、布線板上に電
線が布線され、布線された電線が必要に応じてテープ止
めされ、布線板に布線された電線の端部の被覆が除去さ
れ、該電線端部に端子が圧着され、電線端部に圧着され
た端子がコネクタハウジングに挿入される。
【0005】かかるワイヤーハーネス製造ラインに適用
される布線板の従来例としては、たとえば特公昭61−
61489号公報に記載の布線台がある。この公告公報
に記載の布線台は、ワイヤーハーネスの配線形態に応じ
て電線が作業台上に布線され、布線された電線の端部が
複数の布線台上に搭載される構成になっている。また、
布線台上の電線の端部は作業台上において種々の方向を
向いており、同一方向に整列されているわけではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の布
線台では、布線された電線の端部が同一平行に向かって
整列されていないので、電線端部の被覆を剥ぐ皮剥工
程、皮を剥いだ電線端部に端子を圧着する端子圧着工
程、端子をコネクタハウジングに挿入する端子挿入工程
等において、処理がしにくいという欠点があった。
【0007】特に、ワイヤーハーネス製造ラインをすべ
て機械化しようとする場合には、該ワイヤーハーネス製
造ラインを移動する布線板が、機械装置が各工程処理を
行いやすい形状に工夫する必要がある。従来の布線板に
おいては、かかる自動化製造ラインに適した布線板は考
案されていなかった。
【0008】そこでこの発明は、自動化されたワイヤー
ハーネス製造ラインを移動する、自動化製造ラインに適
した布線板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
電線の布線、布線した電線の結束、布線した電線端の皮
剥、皮を剥いだ電線端への端子の圧着、および、電線端
に圧着された端子をコネクタハウジングへ挿入等するこ
とによりワイヤーハーネスを製造するワイヤーハーネス
製造ラインを移動する布線板であって、前記ワイヤーハ
ーネス製造ラインに備えられた搬送機構によって搬送さ
れるベースプレートと、ベースプレートに対して交換可
能に取り付けられるピンボードと、ベースプレート上に
取り付けられ、ピンボード上から退避した位置とピンボ
ード上の所定の位置とに移動可能なコネクタハウジング
保持手段とを含み、該ピンボードは、板状部材と、板状
部材の表面の予め定める位置に植立された複数個の布線
用ピンとを有することを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の布
線板において、前記ベースプレートは、枠板と、枠板の
一端辺に備えられ、布線された電線の端部を挟持するた
めの電線クランプとを含むことを特徴とするものであ
る。請求項3記載の発明は、請求項2記載の布線板にお
いて、前記ベースプレートは、さらに、枠板の一端辺に
おいて、電線クランプの内側に配列され、電線クランプ
に与えられる電線を所定の間隔に保つ平行櫛を含むこと
を特徴とするものである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
記載の布線板において、前記コネクタハウジング保持手
段は、コネクタハウジングを保持するためのハウジング
保持台を取り替え可能に取り付けられていることを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、布線板はベース
プレートとピンボードとからなり、ピンボードがベース
プレートに対して着脱可能になっている。したがって、
製造するワイヤーハーネスの形態が変わった場合は、ベ
ースプレートはそのまま使用しながら、ピンボードを交
換することにより形態が変わったワイヤーハーネスの製
造に用いることができる。しかも、ベースプレートには
コネクタハウジング保持手段が備えられているが、コネ
クタハウジング保持手段は、ピンボード上から退避した
位置と、ピンボード上の所定の位置とに移動可能であ
る。よって、電線の布線工程、電線端の皮剥工程、電線
端への端子圧着工程等においては、コネクタハウジング
保持手段をピンボード上から退避させておくことができ
る。したがって、コネクタハウジング保持手段が上記各
工程における作業の邪魔にならない。一方、端子挿入工
程では、コネクタハウジング保持手段をピンボード上の
所定の位置に移動させれば、端子挿入工程が良好に行え
る。
【0013】請求項2および3記載の発明によれば、ワ
イヤーハーネスの形態が変わっても変える必要のない電
線クランプおよび平行櫛はベースプレートに含まれてい
る。それゆえ、ピンボードが交換されても、電線クラン
プおよび平行櫛を有するベースプレートはそのまま活用
することができる。請求項4記載の発明によれば、製造
するワイヤーハーネスの種類が変わり、ワイヤーハーネ
スに備えられるコネクタハウジングの数が変わっても、
それに柔軟に対処することができる。
【0014】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の一実
施例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一
実施例にかかる布線板1の斜視図である。布線板1に
は、ベースプレート2およびベースプレート2にねじ9
で取り付けられたピンボード3が含まれている。図2に
示すように、ピンボード3はベースプレート2に対して
着脱可能にされている。ピンボード3は、ワイヤーハー
ネスの種類、すなわち製造する製品の形態に応じて取り
替えられる。
【0015】図1および図2を参照して、ピンボード3
は、薄い矩形のボード4と、ボード4の表面に植立され
た多数の布線用ピン5とを有している。布線用ピン5
は、布線する製品の形態、すなわちワイヤーハーネスの
形態に応じて必要な数が必要な位置に配置されている。
したがって、このピンボード3は、ワイヤーハーネスご
とに、それに応じた布線用ピン5が植立されたものが用
意される。
【0016】ボード4の裏面には、たとえば2つの位置
決め用凹部6が形成されており、また、ボード4のたと
えば短辺端部には、それぞれ位置決め用凹欠部7が形成
されている。これら位置決め用凹部6および位置決め用
凹欠部7は、ピンボード3をベースプレート2に取り付
ける際に、ベースプレート2に対するピンボード3の取
付位置を定めるのに用いられる。
【0017】さらに、ボード4の四隅には、それぞれ、
ピンボード3をベースプレート2に取り付ける際にねじ
9が挿通される取付孔8が形成されている。ベースプレ
ート2は、たとえばアルミニウム製の、比較的厚みがあ
り、平面外形状が矩形をした枠板11を備えている。枠
板11は、重量を軽くするため、大きなくりぬき窓Mが
形成されている。枠板11の上面には、ピンボード3の
裏面に形成された位置決め用凹部6と係合する位置決め
用突起26が形成されている。また、ピンボード3を固
定するためのねじ9が螺合されるねじ孔10が形成され
ている。さらに、ピンボード3に形成された位置決め用
凹欠部7(図2参照)と係合する位置決め用突起が備え
られていてもよい。
【0018】枠板11の先方側(図1,2において左
側)長辺(先端縁)11aに沿って多数の電線クランプ
13が配列されている。電線クランプ13は、後述する
ように、布線された電線の端部を保持するためのもので
ある。電線クランプ13は、互いに隣接するように等間
隔で配列されており、電線の端部を一定間隔で保持する
ことができるようにされている。
【0019】電線クランプ13の内側には平行櫛14が
配置されている。平行櫛14は、後述するように、電線
クランプ13に保持される電線端を一定ピッチで相互に
平行な状態に整列させるためのものである。枠板11の
長辺方向両側には、枠板11の短辺と平行に延びるスラ
イドガイドバー15が備えられている。スライドガイド
バー15の先端は第1保持部材16で保持されており、
その後端は第2保持部材17で保持されている。第2保
持部材17は、その先方部17aが枠板11の表面に固
着されており、その後方部17bは枠板11の後端縁1
1bよりも後方へ延び出している。それゆえ、スライド
ガイドバー15の後方部も枠板11の後端縁11bより
も後方に延び出ている。
【0020】スライドガイドバー15は、次に説明する
ように、スライドフレーム18をスライド可能に案内す
るためのものであるから、枠板11の表面よりも所定間
隔上方に配置されている。また、枠板11の後端縁11
bから後方へ突出するスライドガイドバー15の突出量
は、図示のように、スライドフレーム18がピンボード
3の上に位置しないよう、ピンボード3の後方へ退避さ
せ得るのに必要十分な突出量にされている。
【0021】スライドフレーム18は、枠板11の長辺
と平行に延びるハウジング取付板19と、ハウジング取
付板19の両端にそれぞれ取り付けられ、スライドガイ
ドバー15に係合してスライド可能なスライド部材20
とを有している。それゆえ、スライドフレーム18は、
スライドガイドバー15に案内されて、枠板11の前後
方向、すなわち図1に示す矢印21方向へスライド自在
にされている。
【0022】スライドフレーム18が最後方までスライ
ドされると、緩衝部材22に当接する。そして、スライ
ド部材20に突設された係止フック27が第2保持部材
17に備えられた係止片28と係合し、スライドフレー
ム18は、最後方の位置で固定される。逆に、スライド
フレーム18が最前方までスライドされると、図3に示
すように、スライドフレーム18はスライドガイドバー
15の先端に備えられた緩衝部材23に当接し、スライ
ド部材20に突設された係止フック29が第1保持部材
16に備えられた係止片30と係合する。これにより、
スライドフレーム18は最前方で固定される。
【0023】ハウジング取付板19の表面には、ハウジ
ング取付板19の長さ方向にたとえば等間隔で多数の突
起24が配列されている。これら多数の突起24は、そ
れぞれ、ハウジング保持台25を取り付けるためのもの
である。突起24に取り付けられたハウジング保持台2
5には、後述するように、コネクタハウジングが保持さ
れる。
【0024】この実施例のように、ベースプレート2に
対してピンボード3を着脱可能な構成にすると、ワイヤ
ーハーネスの設計変更に対する対応性を向上させること
ができ、設備コストの低減を図ることができる。より具
体的に述べると、布線板1の構成要素のうち、製品形態
に応じて行う必要のある布線用ピンの数や位置の変更
は、ピンボード3を交換することにより対処可能とされ
ている。一方、製品形態が変わっても変える必要のない
電線クランプ13および平行櫛14は、ベースプレート
2に固着されている。それゆえ、製品形態が変わった場
合は、ピンボード3を交換するだけでよく、ベースプレ
ート2は製品形態にかかわらず使用できる。よって、ワ
イヤーハーネスの設計変更に対する対応性が向上する。
また、ワイヤーハーネスの形態が変わった場合は、ピン
ボード3をワイヤーハーネスの形態に合わせて作製する
だけでよく、設備コストの低減を図ることができる。
【0025】さらに、ハウジング保持台25は、後に詳
述するように、突起24に必要な個数だけ嵌め込むだけ
でよいから、ワイヤーハーネスの形態が変わった場合に
柔軟に対処することができる。図4は、電線が布線され
た状態を表わす布線板1の平面図である。図4において
上方を布線板1の前方、下方を布線板1の後方と称する
ことにする。
【0026】図4を参照して説明すると、電線31を布
線する場合は、スライドフレーム18はスライドガイド
バー15の後端に位置される。つまり、スライドフレー
ム18がピンボード3の上方に位置しないように、ピン
ボード3の後方へ退避される。このため、ピンボード3
の上方には障害物がなく、電線31を機械で布線する際
に、支障なく布線が行える。
【0027】ピンボード3の布線用ピン5に沿って布線
された多数の電線31の各端部は、平行櫛14に嵌めら
れ、電線クランプ13で保持されている。それゆえ電線
クランプ13から布線板1の前方へ延びる電線31の各
端部は、互いに平行に所定の間隔で布線板1から延び出
している。図5は、図4における電線クランプ13およ
び平行櫛14を長手方向に交差する切断面から見た断面
図であり、図6は、電線クランプ13を長手方向に沿う
切断面から見た断面図である。
【0028】次に、図5および図6を参照して、電線ク
ランプ13および平行櫛14の具体的な構成について説
明をする。電線クランプ13は、電線を1本ずつ保持す
るクランプ部材32を、長尺状のフレーム33に一定ピ
ッチで取り付けて構成されている。クランプ部材32
は、図6に示すように、先端に相互に拡開する傾斜面3
4が形成された1対の挟持片35を対向させて略U字状
の板ばね36に嵌め込んだもので、この略U字状の板ば
ね36で1対の挟持片35を相互に近接する方向に付勢
する構成となっている。各挟持片35の基端部には相互
に向かい合う半円柱状の凹部が形成されており、この凹
部内に取付ピン37が挿通されている。
【0029】フレーム33は、図5に示すように、長手
方向に交差する断面が略U字状に形成されており、この
フレーム33の1対の立ち上がり部38には取付孔39
が形成されている。そして、取付孔39と1対の挟持片
35の上記凹部とを取付ピン37が挿通している。ま
た、板ばね36の底部に形成された挿通孔40を挿通し
て取付ボルト41がフレーム33の内底面内に螺着され
ている。
【0030】フレーム33の底部には長手方向に沿う位
置決め溝42が形成されており、この位置決め溝42が
枠板11の先端縁11aに形成された位置決め用突条4
3に嵌め込まれ、この状態で略L字状の取付部材44に
よりフレーム33の長手方向およびその交差方向に関す
る移動が規制されている。電線31の端部は、図4に示
されているように、枠板11の先端縁11aから一定長
だけ突出した状態で、電線クランプ13に挟持される。
電線クランプ13の各クランプ部材32の内側(図5に
おいて右側)には、平行櫛14が配置されている。平行
櫛14は、一定ピッチで形成された突起を有し、電線3
1を嵌め込むためのものである。平行櫛14は、長さ方
向断面が略コ字状の高さ調整部材45に取り付けられて
いる。電線31は、この高さ調整部材45によってベー
スプレート2表面からの高さが一定に揃えられ、かつ、
平行櫛14によって配列ピッチが揃えられて、クランプ
部材32へ与えられ、保持される。それゆえ、電線31
の端部はベースプレート2の先端縁において一定ピッチ
で相互に平行な状態で整列保持される。
【0031】図7は、図4に示すように布線板1に電線
31が布線された後、布線された電線31の端部に端子
が取り付けられ、端子が取り付けられた電線31の端部
をコネクタハウジングに挿入する様子を表わす図であ
る。特に、図7(A)は平面図であり、図7(B)は
(A)におけるB−B部分の端面図である。図7を参照
して説明すると、端子(図示せず)が取り付けられた電
線31の端部がコネクタハウジング47へ挿入される場
合は、スライドフレーム18は、スライドガイドバー1
5に沿って最前方にスライドされ、固定される。
【0032】この状態において、ハウジング取付板19
の上面には、予め定める位置に複数個のハウジング保持
台25が取り付けられている。そして、各ハウジング保
持台25にはそれぞれ予め定める形状のコネクタハウジ
ング47が保持されている。ハウジング保持台25に保
持された各コネクタハウジング47は、端子挿入口が布
線板1の前方側に向くように保持されている。
【0033】布線された電線31の各端部には、事前に
端子(図示せず)が圧着されている。そしてこの端子が
圧着された電線31の端部は、順次電線クランプ13か
ら外され、コネクタハウジング47へ挿入される。この
場合、コネクタハウジング47への挿入方向は、布線板
1の後方向きになっている。したがって、布線板1に緊
張状態で布線された電線31の端部を電線クランプ13
から外し、さらに先方へ引っ張るのではなく、後方へ戻
しながら挿入するから、端子を無理なくコネクタハウジ
ング47へ挿入することができる。また、電線31の端
部を配列順にではなく、任意の順序で電線クランプ13
から外して、任意のコネクタハウジング47へ挿入する
こともできる。
【0034】さらに、布線時には、ベースプレート2の
後方へ退避されていたスライドフレーム18が、ベース
プレート2の前方部へ移動されている。したがって、ハ
ウジング取付板19上のハウジング保持台25に保持さ
れたコネクタハウジング47が、電線31の端部を挿入
しやすい位置に来ている。よって、電線31の端部の挿
入がしやすく、また、挿入時に、電線31がもつれるこ
ともない。
【0035】また、端子挿入機によって電線31の端部
をコネクタハウジング47へ挿入する際に、端子挿入機
の動作範囲を必要最低限の範囲にすることができ、端子
挿入速度を速められるという利点もある。図8は、ハウ
ジング取付板19へのハウジング保持台25の取付状態
を説明するための図である。
【0036】図8を参照して、ハウジング取付板19の
上面には、前述したようにたとえば等間隔で多数の突起
24が配列されている。ハウジング保持台25は、正面
U字状の部材である。このハウジング保持台25の底面
には突起24と係合する凹部48が形成されている。凹
部48は、ハウジング保持台25が幅の広いものの場合
は2つまたは3つ形成されている。ハウジング保持台2
5は、凹部48が突起24に嵌め込まれることにより、
ハウジング取付19上に固定されるようにされてい
る。そしてハウジング取付19上に固定されたハウジ
ング保持台25にコネクタハウジング47が嵌め込まれ
ることにより、コネクタハウジング47が保持される。
【0037】このような構成であるから、ハウジング取
19上の所望の位置に、所望の間隔で、所望の幅の
ハウジング保持台25を所望の個数取り付けることがで
き、取り付けられた各ハウジング保持台25によってコ
ネクタハウジング47を保持することができる。よっ
て、製造するワイヤーハーネスの種類が変わり、ワイヤ
ーハーネスに備えられるコネクタハウジングの数が変わ
っても、それに柔軟に対処することができる。
【0038】図9は、ベースプレート2の底面図であ
る。ベースプレート2の底面には、たとえば6個の送り
孔49a,49b,49c,50a,50b,50cが
形成されている。そしてこれら6個の送り孔のうち、た
とえばA1およびA2の2組、またはB1およびB2の
2組の送り孔が使用されて、ベースプレート2が搬送さ
れる。つまり、後述するように、ワイヤーハーネスの自
動化製造時には、作業ステーションから作業ステーショ
ンへ布線板1が搬送される。この搬送時に、ベースプレ
ート2に形成された上述の送り孔が使用される。
【0039】ベースプレート2に形成された送り孔のう
ち、送り孔49a,49b,49cは、ベースプレート
2のたとえば前方辺側に備えられ、送り孔50a,50
b,50cはベースプレート2の後方辺側に備えられて
いる。そして同時に使用される送り孔、たとえば送り孔
49a,49bの間隔および送り孔50a,50bの間
隔は、予め定める寸法とされている。同様に、送り孔4
9bと49cとの間隔および50bと50cとの間隔
も、予め定める間隔(この間隔は、たとば送り孔49
a,49bの間隔と異なっていてもよい。また、等しく
てもよい。)とされている。
【0040】なお、ベースプレート2の底面に形成する
送り孔は、上述のように6個とする必要はなく、たとえ
ば送り孔49a,49b,50a,50bの4個であっ
てもよい。図10は、上述した布線板1を用いるワイヤ
ーハーネスの製造ラインの一例を示す全体斜視図であ
る。図10に示す製造ラインは、工程単位でモジュール
化された装置が、各工程ごとに所定の数ずつ配列されて
連結された構成になっている。
【0041】それゆえ、このワイヤーハーネスの製造ラ
インは、3台の自動布線モジュール51、1台の自動テ
ープ止めモジュール、2台の皮剥モジュール53、1台
の皮剥検査モジュール54、4台の端子圧着モジュール
55、1台の圧着検査モジュール56、3台の端子挿入
モジュール57および1台の導通検査モジュール58
が、この順序で直列に連結された構成になっている。ま
た、2台目の端子圧着モジュール55の下流側で製造ラ
インが折り返されている関係上、2台目の端子圧着モジ
ュール55と3台目の端子圧着モジュール55との間に
搬送・バッファモジュール59が挿入されている。ま
た、導通検査モジュール58の下流側にはバッファモジ
ュール60が連結されている。
【0042】このようなワイヤーハーネスの製造ライン
においてワイヤーハーネスが製造される際には、自動布
線モジュール51から導通検査モジュール58に向かっ
て、モジュールからモジュールへ順次布線板1が搬送さ
れ、布線板1上にワイヤーハーネスが布線され、組み上
げられていく。そして、たとえば自動布線モジュール5
1において、図4に示したように布線板1に電線51が
布線される。また、端子挿入モジュール57において、
図7に示すように、端子が圧着された電線31の端部が
コネクタハウジングへ挿入される。
【0043】以上説明した布線板1の構成は、単なる一
例であって、この発明にかかる布線板は、上記実施例に
限定されるわけではない。たとえば、布線板1の構成と
しては、少なくともベースプレート2とピンボード3と
が取り外し可能な構成であればよく、ベースプレート2
やピンボード3の形状等は実施例に限定されるものでは
ない。
【0044】また、ベースプレート2において、平行櫛
14が省略されてい簡易型のベースプレート2が用い
られてもよい。その他、この発明は、請求項記載の範囲
内において種々の変更が可能である。
【0045】請求項1記載の発明によれば、布線板はベ
ースプレートと、ベースプレートに着脱可能に取り付け
られたピンボードとに分離設計されているので、製造す
るワイヤーハーネスの形態が変わっても、ピンボードの
みを交換するだけでベースプレートはそのまま活用する
ことができる。したがって、ワイヤーハーネスの設計変
更に対する対応性を良くすることができる。また、ワイ
ヤーハーネスの形態が変わっても、ベースプレートはそ
のまま活用することができるから、設備コストの低減を
図ることができる。さらに、布線工程、テープ止め工
程、皮剥工程、端子圧着工程等においてはコネクタハウ
ジング保持手段が邪魔にならず、しかも、端子挿入工程
においては端子を挿入しやすい位置にコネクタハウジン
グを配置することのできる布線板を提供することができ
る。
【0046】請求項2または3記載の発明によれば、ベ
ースプレートに含まれる枠板の一端辺に電線クランプま
たは電線クランプおよび平行櫛が配列されているから、
布線板に布線された電線の端部は枠板の一端辺に揃えら
れて配列される。したがって、自動化されたワイヤーハ
ーネス製造ラインに好適な布線板とすることができる。
【0047】さらに、請求項4記載の発明によれば、
造するワイヤーハーネスの種類が変わり、ワイヤーハー
ネスに備えられるコネクタハウジングの数が変わって
も、それに柔軟に対処することができるので、この点か
らも汎用性を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる布線板の斜視図で
ある。
【図2】この発明の一実施例にかかる布線板において、
ピンボードとベースプレートとが分離された状態を示す
斜視図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる布線板の斜視図で
あり、スライドフレームが最前方で固定された状態を示
す図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる布線板において、
電線が布線された状態を表わす平面図である。
【図5】図4における電線クランプおよび平行櫛を長手
方向に交差する切断面から見た断面図である。
【図6】図4における電線クランプを長手方向に沿う切
断面から見た断面図である。
【図7】図4に示す布線板に電線が布線された後、布線
された電線の端部に端子が取り付けられ、端子が取り付
けられた電線の端部をコネクタハウジングに挿入する様
子を表わす図である。
【図8】ハウジング取付板へのハウジング保持台の取付
状態を説明するための図である。
【図9】この発明の一実施例にかかる布線板のベースプ
レートの底面図である。
【図10】この発明の一実施例にかかる布線板を用いる
ワイヤーハーネスの製造ラインの一例を示す全体斜視図
である。
【符号の説明】
1 布線板 2 ベースプレート 3 ピンボード 4 ボード 5 布線用ピン 11 枠板 13 電線クランプ 14 平行櫛 15 スライドガイドバー 18 スライドフレーム 19 ハウジング取付板 25 ハウジング保持台 31 電線 47 コネクタハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 悌二 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−132010(JP,A) 特開 平1−221813(JP,A) 実開 平4−15300(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線の布線、布線した電線の結束、布線し
    た電線端の皮剥、皮を剥いだ電線端への端子の圧着、お
    よび、電線端に圧着された端子をコネクタハウジングへ
    挿入等することによりワイヤーハーネスを製造するワイ
    ヤーハーネス製造ラインを移動する布線板であって、 前記ワイヤーハーネス製造ラインに備えられた搬送機構
    によって搬送されるベースプレートと、 ベースプレートに対して交換可能に取り付けられるピン
    ボードと ベースプレート上に取り付けられ、ピンボード上から退
    避した位置とピンボード上の所定の位置とに移動可能な
    コネクタハウジング保持手段と を含み、 該ピンボードは、板状部材と、板状部材の表面の予め定
    める位置に植立された複数個の布線用ピンとを有するこ
    とを特徴とする布線板
  2. 【請求項2】請求項1記載の布線板において、 前記ベースプレートは、枠板と、枠板の一端辺に備えら
    れ、布線された電線の端部を挟持するための電線クラン
    プとを含むことを特徴とする布線板
  3. 【請求項3】請求項2記載の布線板において、 前記ベースプレートは、さらに、枠板の一端辺におい
    て、電線クランプの内側に配列され、電線クランプに与
    えられる電線を所定の間隔に保つ平行櫛を含むことを特
    徴とする布線板
  4. 【請求項4】請求項1ないし3記載の布線板において、 前記コネクタハウジング保持手段は、コネクタハウジン
    グを保持するためのハウジング保持台を取り替え可能に
    取り付けられていることを特徴とする布線板
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