JPH0822119A - 感光性組成物及び感光性平版印刷版並びにその処理方法 - Google Patents

感光性組成物及び感光性平版印刷版並びにその処理方法

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JPH0822119A
JPH0822119A JP17936594A JP17936594A JPH0822119A JP H0822119 A JPH0822119 A JP H0822119A JP 17936594 A JP17936594 A JP 17936594A JP 17936594 A JP17936594 A JP 17936594A JP H0822119 A JPH0822119 A JP H0822119A
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photosensitive
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chelating agent
lithographic printing
acid
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JP17936594A
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English (en)
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Iku Fukumuro
郁 福室
Kazuo Noguchi
一雄 野口
Shinichi Matsubara
真一 松原
Mitsuru Sasaki
充 佐々木
Daisuke Kanazawa
大輔 金沢
Fumiyuki Matsuo
史之 松尾
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Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Konica Minolta Inc
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、スラッジの発生を防止した上
で、地汚れを防止でき、使用する現像液の濃縮性を高め
ることができ、且つ感光層の感度を高めることができる
感光性組成物及び感光性平版印刷版並びにその処理方法
を提供することにある。 【構成】本発明は、(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)
o−キノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)
キレート剤を含有する感光性組成物、及び該感光性組成
物層を支持体上に有する感光性平版印刷版、並びに該感
光性平版印刷版を画像露光した後、水を主たる溶媒と
するアルカリ性溶液からなる現像液、又は水を主たる
溶媒とするアルカリ金属珪酸塩溶液からなるネガ型及び
ポジ型感光性平版印刷版共用現像液を用いて現像処理す
る感光性平版印刷版の処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性組成物及び感光性
平版印刷版並びにその処理方法に関するものであり、特
にスラッジの発生を防止した上で、地汚れを防止でき、
感光層の感度を高めることができ、使用する現像液の濃
縮性を高めることができる感光性組成物及び感光性平版
印刷版並びにその処理方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】感光性平版印刷版(以下、単にPS版と
いうこともある。)の支持体としては、親水性、感光層
との接着性、印刷時の耐刷性等の点からアルミニウム板
が最も多く使用されている。
【0003】しかし、アルミニウム板を支持体とするP
S版は、アルカリ性現像処理剤にて現像処理をすると、
支持体の表裏面がアルカリにより溶解し、現像液成分で
ある珪酸と不溶性の複合塩を形成するので多量にPS版
を処理した場合、現像液中にヘドロ状のスラッジが発生
してしまうという問題点を有している。このスラッジの
発生は、ネガ型PS版及びポジ型PS版の混合処理を行
う際には更に多く発生する。これは、ネガ型及びポジ型
PS版共用現像液の多様な現像液成分や、ネガ及びポジ
感光層成分の存在に起因するものと思われる。
【0004】そこでスラッジの発生を防止する技術とし
て、本出願人による特開昭62−89060号では、現
像液組成中に金属イオンに対するキレート剤を含有させ
ることでスラッジの発生を防止している。この技術で
は、キレート剤が酸性であることからアルカリ剤を多く
必要とすることになり現像液の濃縮率が低くなってしま
う。従って、現像液の性能の点では問題はないが、高濃
縮化による容器や輸送費等のコストダウン化という要請
の点では不都合であり、改良が望まれている。
【0005】また、特公昭54−21089号や特開平
4−328748号では、感光層上に現像液に難溶性の
有機被覆層を設けることにより、現像液の疲労を抑えて
スラッジの発生を防止している。しかしこれらの技術で
は、現像液中で掻き取られた有機被覆層の膨潤したカス
がPS版上に再付着して汚れの原因になったり、現像液
中に残存するだけでなく、PS版自体の感度も低下して
しまうという欠点を有している。
【0006】
【発明の目的】従って本発明の目的は、スラッジの発生
を防止した上で、地汚れを防止でき、使用する現像液の
濃縮性を高めることができ、且つ感光層の感度を高める
ことができる感光性組成物及び感光性平版印刷版並びに
その処理方法を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 1.(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−キノンジア
ジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレート剤を含
有することを特徴とする感光性組成物、
【0008】2.前記キレート剤が、pH10〜13.
5におけるアルミニウムイオンに対する安定度数が10
以上であることを特徴とする前記1記載の感光性組成
物、
【0009】3.前記キレート剤が、アミノカルボン酸
系であることを特徴とする前記1または2記載の感光性
組成物、
【0010】4.(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o
−キノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キ
レート剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有する
ことを特徴とする感光性平版印刷版、
【0011】5.前記感光性組成物層に含有されるキレ
ート剤が、pH10〜13.5におけるアルミニウムイ
オンに対する安定度数が10以上であることを特徴とす
る前記4記載の感光性平版印刷版、
【0012】6.前記感光性組成物層に含有されるキレ
ート剤が、アミノカルボン酸系であることを特徴とする
前記4または5記載の感光性平版印刷版、
【0013】7.(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o
−キノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キ
レート剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有する
感光性平版印刷版を画像露光した後、水を主たる溶媒と
するアルカリ性溶液からなる現像液を用いて現像処理す
ることを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0014】8.(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o
−キノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キ
レート剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有する
感光性平版印刷版を画像露光した後、水を主たる溶媒と
するアルカリ金属珪酸塩溶液からなるネガ型及びポジ型
感光性平版印刷版共用現像液を用いて現像処理すること
を特徴とする感光性平版印刷版の処理方法、
【0015】9.前記感光性平版印刷版に設けられた感
光性組成物層に含有されるキレート剤が、pH10〜1
3.5におけるアルミニウムイオンに対する安定度数が
10以上であることを特徴とする前記7または8記載の
感光性平版印刷版の処理方法、
【0016】10.前記感光性平版印刷版に設けられた
感光性組成物層に含有されるキレート剤が、アミノカル
ボン酸系であることを特徴とする前記7〜9の何れかに
記載の感光性平版印刷版の処理方法、の各々により達成
される。
【0017】
【発明の具体的説明】以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、感光性平版印刷版の支持体としては、通常の平版
印刷版にセットできるたわみ性と印刷時に加わる荷重に
耐えるものが好ましく、例えばアルミニウム、マグネシ
ウム、珪素、亜鉛、クロム、鉄、銅、ニッケル等の金属
板、及びこれらの金属の合金板等が挙げられ、更にはク
ロム、亜鉛、鉛、マンガン、ビスマス、銅、ニッケル、
アルミニウム及び鉄等がメッキまたは蒸着によって被覆
されている金属板でもよい。これらのうち好ましい支持
体は、アルミニウムまたはその合金である。
【0018】本発明に好ましく用いられる支持体には、
この技術分野において通常使用されている脱脂処理、砂
目立て処理及び陽極酸化処理等の処理が施されるが、少
なくとも砂目立て処理及び陽極酸化処理がこの順で行わ
れた支持体を用いることが好ましい。
【0019】アルミニウム表面の圧延油を除去するため
の脱脂処理としてはトリクレン、シンナー等による溶剤
脱脂、ケロシンとトリエタノール等によるエマルジョン
脱脂等がある。また、脱脂のみでは除去できない汚れや
自然酸化皮膜を除去するために、濃度1〜15%の苛性
ソーダ等のアルカリ溶液に、20〜90℃で5秒〜10
分浸漬し、次いで濃度10〜20%の硝酸または硫酸等
の酸性溶液に10〜50℃で5秒〜5分浸漬し、アルカ
リエッチング後の中和及びスマットの除去を行う方法等
が挙げられる。
【0020】感光層との密着性を良好にし、かつ保水性
を改善するために行われる砂目立て処理方法としては、
機械的に表面を粗面化する、いわゆる機械的粗面化法
と、電気化学的に表面を粗面化する、いわゆる電気化学
的粗面化法がある。機械的粗面化法には例えばボール研
磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法があ
る。また電気化学的粗面化法には、例えば塩酸または硝
酸等を含む電解液中で交流或いは直流によって支持体を
電解処理する方法等がある。この内のいずれか1つ、も
しくは2つ以上の方法を併用することにより、支持体を
砂目立てすることができる。
【0021】前述のような砂目立て処理して得られた支
持体の表面には、スマットが生成しているので、このス
マットを除去するために適宜水洗あるいはアルカリエッ
チング等の処理を行うことが一般に好ましい。このよう
な処理としては、例えば特公昭48−28123号公報
に記載されているアルカリエッチング法や特開昭53−
12739号公報に記載されている硫酸デスマット法等
の処理方法が挙げられる。
【0022】本発明に好ましく用いられる支持体には、
通常、耐摩耗性、耐薬品性、保水性を向上させるため
に、陽極酸化によって酸化被膜を形成させる。この陽極
酸化では一般的に、硫酸および/またはリン酸等を10
〜50%の濃度で含む水溶液を電解液として電流密度1
〜10A/dmで電解する方法が好ましく用いられる
が、他に米国特許第1,412,768号明細書に記載
されている硫酸中で高電流密度で電解する方法や米国特
許第3,511,661号明細書に記載されている燐酸
を用いて電解する方法等がある。
【0023】本発明に好ましく用いられる支持体は、陽
極酸化処理の後、封孔処理が施されることが好ましい。
封孔処理としては、沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソー
ダ処理、重クロム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理、酢酸
アンモン処理等が挙げられる。
【0024】更に本発明に好ましく用いられる支持体
は、親水性下塗層を設けてもよい。親水性下塗層として
は、米国特許第3,181,461号明細書に記載のア
ルカリ金属珪酸塩、米国特許第1,860,426号明
細書に記載の親水性セルロース、特開昭60−1494
91号公報、同63−165183号公報に記載のアミ
ノ酸及びその塩、特開昭60−232998号公報に記
載の水酸基を有するアミン類及びその塩、特開昭62−
19494号公報に記載の燐酸塩、特開昭59−101
651号公報に記載のスルホ基を有するモノマー単位を
含む高分子化合物等が挙げられる。
【0025】次に、上記表面処理された支持体上に、感
光性組成物を含む感光層を塗布することにより感光性平
版印刷版が得られる。この感光層中に用いられる感光性
物質としては、(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−
キノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレ
ート剤を含有するものであり、これらに加えて、例え
ば、後述するような通常、感光性平版印刷版に用いられ
ている種々のものを用いることができる。
【0026】(1)アルカリ可溶性樹脂 アルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、フェノ
ール性水酸基を有するビニル系重合体ないし共重合体、
特開昭55−57841号公報に記載されている多価フ
ェノールとアルデヒド又はケトンとの縮合樹脂等の重合
体が挙げられる。
【0027】ノボラック樹脂としては、例えばフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアルデ
ヒド樹脂、特開昭55−57841号公報に記載されて
いるようなフェノール・クレゾール・ホルムアルデヒド
共重合体樹脂、特開昭55−127553号公報に記載
されているようなp−置換フェノールとフェノールもし
くは、クレゾールとホルムアルデヒドとの共重合体樹脂
等が挙げられる。
【0028】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
10〜7.50×10、重量平均分子量Mwが1.
00×10〜3.00×10、より好ましくはMn
が5.00×10〜4.00×10、Mwが3.0
0×10〜2.00×10である。上記ノボラック
樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上組合せて用いて
もよい。
【0029】上記ノボラック樹脂の感光性組成物中に占
める割合は5〜95重量%が好ましい。又、フェノール
性水酸基を有するビニル系共重合体としては、該フェノ
ール性水酸基を有する単位を分子構造中に有する重合体
であり、下記一般式[I]〜[V]の少なくとも1つの
構造単位を含む重合体が好ましい。
【0030】
【化1】
【0031】[式中、RおよびRはそれぞれ水素原
子、アルキル基又はカルボキシル基、好ましくは水素原
子を表わす。Rは水素原子、ハロゲン原子又はアルキ
ル基を表わし、好ましくは水素原子又はメチル基、エチ
ル基等のアルキル基を表わす。Rは水素原子、アルキ
ル基、アリール基又はアラルキル基を表わし、好ましく
は水素原子を表わす。Aは窒素原子又は酸素原子と芳香
族炭素原子とを連結する、置換基を有していてもよいア
ルキレン基を表わし、mは0〜10の整数を表わし、B
は置換基を有していてもよいフェニレン基又は置換基を
有してもよいナフチレン基を表わす。]
【0032】重合体としては共重合体型の構造を有する
ものが好ましく、前記一般式[I]〜一般式[V]でそ
れぞれ示される構造単位と組合せて用いることができる
単量体単位としては、例えばエチレン、プロピレン、イ
ソブチレン、ブタジエン、イソプレン等のエチレン系不
飽和オフィレン類、例えばスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロスチレン等のスチ
レン類、例えばアクリル酸、メタクリル酸等のアクリル
酸類、例えばイタコン、マレイン酸、無水マレイン酸等
の不飽和脂肪族ジカルボン酸類、例えばアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−
2−クロロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロア
クリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノ
カルボン酸のエステル類、例えばアクリロニトリル、メ
タアクリロニトリル等のニトリル類、例えばアクリルア
ミド等のアミド類、例えばアクリルアニリド、p−クロ
ロアクリルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m
−メトキシアクリルアニリド等のアニリド類、例えば酢
酸ビニル、プロピアン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酢
酸ビニル等のビニルエステル類、例えばメチルビニルエ
ーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニルエー
テル類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデ
ンシアナイド、例えば1−メチル−1−メトキシエチレ
ン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−ジメトキシ
エチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエチレン、1
−メチル−1−ニトロエチレン等のエチレン誘導体類、
例えばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、
N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、N−ビ
ニルピロリドン等のN−ビニル系単量体がある。これら
のビニル系単量体は、不飽和二重結合が開裂した構造で
高分子化合物中に存在する。
【0033】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。これらの単量体は、本発明に
用いられる重合体中にブロックまたはランダムのいずれ
かの状態で結合していてもよい。
【0034】ビニル系(共)重合体の感光性組成物中に
占める割合は0.5〜70重量%である。ビニル系
(共)重合体は、上記重合体を単独で用いてもよいし、
又2種以上組合せて用いてもよい。又、他の高分子化合
物等と組合せて用いることもできる。
【0035】(2)o−キノンジアジド化合物またはジ
アゾ化合物 o−キノンジアジド化合物としては、例えばo−ナフト
キノンジアジドスルホン酸と、フェノール類及びアルデ
ヒドまたはケトンの重縮合樹脂とのエステル化合物が挙
げられる。
【0036】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロログ
ルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記アルデ
ヒドとしてはホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フラフラール等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはホルムアル
デヒド及びベンズアルデヒドである。前記ケトンとして
はアセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0037】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−、p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹
脂、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。
【0038】前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフ
ェノール類のOH基に対するo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、
15〜80%が好ましく、より好ましいのは20〜45
%である。
【0039】更にo−キノンジアジド化合物としては、
特開昭58−43451号公報に記載のある以下の化合
物も使用できる。即ち、例えば1,2−ベンゾキノンジ
アジドスルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジア
ジドスルホン酸エステル、1,2−ベンゾキノンジアジ
ドスルホン酸アミド、1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸アミドなどの公知の1,2−キノンジアジド化
合物、更に具体的にはジェイ・コサール(J.Kosa
r)著「ライト−センシティブ・システムズ」(Lig
ht−Sensitive Systems)第339
〜352頁(1965年)、ジョン・ウィリー・アンド
・サンズ(John Willey &Sons)社
(ニューヨーク)やダブリュ・エス・ディ・フォレスト
(W.S.De Forest)著「フォトレジスト」
(Photoresist)第50巻(1975年)、
マックローヒル(Mc Graw Hill)社(ニュ
ーヨーク)に記載されている1,2−ベンゾキノンジア
ジド−4−スルホン酸フェニルエステル、1,2,1
´,2´−ジ−(ベンゾキノンジアジド−4−スルホニ
ル)−ジヒドロキシビフェニル、1,2−ベンゾキノン
ジアジド−4−(N−エチル−M−β−ナフチル)−ス
ルホンアミド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸シクロヘキシルエステル、1−(1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホニル)−3,5−ジメチ
ルピラゾール、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン−4´−ヒドロキシジフェニル−4´−アゾ−β
−ナフトール−エステル、N,N−ジ−(1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホニル)−アニリン、2´
−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルオ
キシ)−1−ヒドロキシ−アントラキノン、1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン−2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノンエステル、1,2−ナフトキノノジ
アジド−5−スルホン酸−2,3,4−トリヒドロキシ
ベンゾフェノンエステル、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホン酸クロリド2モルと4,4´−ジアミ
ノベンゾフェノン1モルとの縮合物、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホン酸クロリド2モルと4,4
´−ジヒドロキシ−1,1´−ジフェニルスルホン1モ
ルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸クロリド1モルとプルプロガリン1モルとの縮
合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−(N−ジヒ
ドロアビエチル)−スルホンアミド等の1,2−キノン
ジアジド化合物を例示することができる。また、特公昭
37−1953号、同37−3627号、同37−13
109号、同40−26126号、同40−3801
号、同45−5604号、同45−27345号、同5
1−13013号、特開昭48−96575号、同48
−63802号、同48−63803号各公報に記載さ
れた1,2−キノンジアジド化合物も挙げることができ
る。
【0040】上記o−キノンジアジド化合物のうち、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドをピ
ロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノンと反応させて得られるo−キノ
ンジアジドエステル化合物が特に好ましい。o−キノン
ジアジド化合物としては上記化合物を各々単独で用いて
もよいし、2種以上組合せて用いてもよい。o−キノン
ジアジド化合物の感光性組成物中に占める割合は、6〜
60重量%が好ましく、特に好ましいのは、10〜50
重量%である。
【0041】次にジアゾ樹脂としては、例えば、好まし
くは芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドまたはア
セトアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂であ
る。特に好ましくは、p−ジアゾフェニルアミンとホル
ムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物の塩、
例えばヘキサフルオロホウ燐酸塩、テトラフルオロホウ
酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮合物との
反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、米国特許第3,
300,309号明細書中に記載されているような、前
記縮合物とスルホン酸類との反応生成物であるジアゾ樹
脂有機塩等が挙げられる。さらにジアゾ樹脂は、好まし
くは結合剤と共に使用される。かかる結合剤としては種
々の高分子化合物を使用することができるが、好ましく
は特開昭54−98613号公報に記載されているよう
な芳香族性水酸基を有する単量体、例えばN−(4−ヒ
ドロキシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロ
キシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−、または
p−ヒドロキシスチレン、o−、m−、またはp−ヒド
ロキシフェニルメタクリレート等と他の単量体との共重
合体、米国特許第4,123,276号明細書中に記載
されているようなヒドロキシエチルアクリレート単位ま
たはヒドロキシエチルメタクリレート単位を主な繰り返
し単位として含むポリマー、シェラック、ロジン等の天
然樹脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,75
1,257号明細書中に記載されているような線状ポリ
ウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹
脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンから縮合さ
れたエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セルロースアセテ
ートフタレート等のセルロール誘導体が包含される。
【0042】(3)キレート剤 キレート剤としては、pH10〜13.5におけるアル
ミニウムイオンに対する安定度数が10以上のものが好
ましく、より好ましくはアミノポリカルボン酸系のキレ
ート剤である。ここでアルミニウムイオンに対する安定
度数とは、下記式化2のようなアルミニウムイオンとキ
レート剤から生成されるアルミニウム錯体生成反応の平
衡定数をいうものである。
【0043】
【化2】 安定度数が10未満のものであるとキレート効果が小さ
くなるので、10以上のものであることが好ましい。
【0044】このようなキレート剤の例としては、シク
ロヘキサン−1,2−ジアミンテトラ酢酸(CDT
A)、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸(GET
A)、シクロジアミンテトラ酢酸(CyDTA)、エチ
レンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢
酸(NTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DT
PA)、トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸(TTH
A)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(H
EDTA)、N′−ヒドロキシエチル−N,N,N′−
トリ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、1,3
−ジアミノ−2−プロパノールテトラ酢酸、エチレンジ
アミンテトラプロピオン酢酸、N,N′−エチレンジア
ミン酢酸及びこれらのナトリウム塩、カリウム塩等のア
ミノポリカルボン酸類、2−ホスホノブタン−1,2,
4−トリカルボン酸、2−ホスホノブタン−2,3,4
−トリカルボン酸、1−ホスホノエタン−1,2,2−
トリカルボン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホ
スホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)及びこれ
らのナトリウム塩、カリウム塩等の有機ホスホン酸類或
いはホスホントリカルボン酸類を挙げることができる。
特に好ましくは、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチ
レントリアミンペンタ酢酸、トリエチレントリアミンヘ
キサン酢酸である。
【0045】上記キレート剤の添加量は、現像液組成物
の全量に対して0.001〜1重量%が好ましく、より
好ましくは0.01〜0.2重量%であり、単独或いは
組み合わせて用いることができる。
【0046】感光性組成物中のキレート剤の含有量は、
キレート剤の種類によって異なるが、固形分に対して概
ね0.5〜20重量%が好ましい。
【0047】また、ネガ型及びポジ型PS版を同時に現
像処理する際には、両方に含有されているキレート剤は
同一であることが好ましい。
【0048】尚、以上説明した感光性組成物には、露光
により可視画像を形成させるプリントアウト材料を添加
することができる。プリントアウト材料は露光により酸
もしくは遊離基を生成する化合物と相互作用することに
よってその色調を変える有機染料よりなるもので、露光
により酸もしくは遊離基を生成する化合物としては、例
えば特開昭50−36209号公報に記載のo−ナフト
キノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニド、特開昭5
3−36223号公報に記載されているo−ナフトキノ
ンジアジド−4−スルホン酸クロライドと電子吸引性置
換基を有するフェノール類、またはアニリン酸とのエス
テル化合物またはアミド化合物、特開昭55−7774
2号公報、特開昭57−148784号公報等に記載の
ハロメチルビニルオキサジアゾール化合物及びジアゾニ
ウム塩等が挙げられる。
【0049】また感光性組成物には、上記の素材の他、
必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸無水物な
どを添加することができる。
【0050】更に感光性組成物には、該感光性組成物の
感脂性を向上するために例えば、p−tert−ブチル
フェノールホルムアルデヒド樹脂やp−n−オクチルフ
ェノールホルムアルデヒド樹脂や、あるいはこれらの樹
脂がo−キノンジアジド化合物で部分的にエステル化さ
れている樹脂などを添加することもできる。
【0051】これらの各成分を下記の溶媒に溶解させ、
支持体表面に塗布乾燥させることにより、感光層を設け
て、感光性平版印刷版を製造することができる。
【0052】本発明の感光性組成物を溶解する際に使用
し得る溶媒としては、メチルセロソルブ、メチルセロソ
ルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブ
アセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジカルボン酸メチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチルエー
テル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸ア
ミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸
メチル、酪酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジ
アセトンアルコール、アセチルアセトン、γ−ブチロラ
クトン等が挙げられる。これらの溶媒は、単独あるいは
2種以上混合して使用することができる。
【0053】感光性組成物を支持体表面に塗布する際に
用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等
が用いられる。この際塗布量は用途により異なるが、例
えば固形分として0.05〜5.0g/mの塗布量が
好ましい。こうして得られた感光性平版印刷版の使用に
際しては、従来から常用されている方法を適用すること
ができ、例えば線画像、網点画像などを有する透明原画
を感光面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像液
を用いて非画像部の感光性層を除去することによりレリ
ーフ像が得られる。露光に好適な光源としては、水銀
灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカル
ランプ、カーボンアーク灯などが使用される。
【0054】本発明で用いられるネガ型及びポジ型用現
像液は、水を主たる溶媒とするアルカリ金属珪酸塩溶液
から成るものであればいかなるものであってもよい。例
えば、アルカリ剤、有機溶媒、アニオン系界面活性剤、
水溶性還元剤及び非イオン型界面活性剤及び/又はカチ
オン系界面活性剤を含有する。現像液組成において珪酸
塩[SiO]/アルカリ金属酸化物[MO]比(但
し、珪酸塩[SiO]、アルカリ金属酸化物[M
O]はモル濃度を示す。)が、0.5〜2.0のもの
であり、その他のアルカリ金属珪酸塩、添加剤等は従来
の現像処理剤を使用することができる。
【0055】本発明の現像液に用いられるアルカリ剤と
しては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リ
ン酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリ
ウム、第三リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウ
ム、メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウムなどのような
無機アルカリ剤、モノ−、ジ−またはトリエタノールア
ミン及び水酸化テトラアルキルアンモニウムのような有
機アルカリ剤及び有機珪酸アンモニウムなどが有用であ
る。これらの中で珪酸塩アルカリが最も好ましい。アル
カリ剤の現像液中における含有量は、0.05〜20重
量%の範囲で用いるのが好適であり、より好ましくは、
0.1〜10重量%である。
【0056】尚、従来用いられている現像液において成
分中にキレート剤を含有していないことが好ましい。こ
れらは、キレート剤は酸性であることから現像液及び補
充液に含有させた場合、アルカリ剤を多く必要とするの
で、現像液の濃縮率が低くなり、容器・輸送コストの点
で不都合が生じるからである。
【0057】本発明で用いられる有機溶媒としては20
℃において水に対する溶解度が10重量%以下であるも
のが好ましいが、このような有機溶媒としては、例え
ば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミ
ル、酢酸ベンジル、エチレングリコールモノブチルアセ
テート、乳酸ブチル、レブリン酸ブチルのようなカルボ
ン酸エステル;エチルブチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサンのようなケトン類;エチレング
リコールモノブチルエーテル、エチレングリコールベン
ジルモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、エチ
ルフェニルカルビノール、n−アミルアルコール、メチ
ルアミルアルコールのようなアルコール類;キシレンの
ようなアルキル置換芳香族炭化水素、メチレンジクロラ
イド、エチレンジクロライド、モノクロルベンジンのよ
うなハロゲン化炭化水素などがある。これら有機溶媒は
一種以上用いてもよい。これらの有機溶媒の中では、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリ
コールベンジルエーテル及びベンジルアルコールが特に
好ましい。また、含有量は、一般に0.0001重量%
から20重量%が好ましい。
【0058】該有機溶媒は、ネガ型とポジ型の両印刷版
に対して現像性を向上させるための優れた添加剤であ
る。
【0059】また、本発明に用いられるアニオン系界面
活性剤としては、高級アルコール(C〜C22)硫酸
エステル塩類[例えば、ラウリルアルコールサルフェー
トのナトリウム塩、オクチルアルコールサルフェートの
ナトリウム塩、ラウリルアルコールサルフェートのアン
モニウム塩、「ティーボールB−81」(商品名・シェ
ル化学製)、第二ナトリウムアルキルサルフェートな
ど]、脂肪族アルコールリン酸エステル塩類(例えば、
セチルアルコールリン酸エステルのナトリウム塩な
ど)、アルキルアリールスルホン酸塩類(例えば、ドデ
シルベンジンスルホン酸ナトリウム塩、イソプロピルナ
フタレンスルホン酸のナトリウム塩、ジナフタリンジス
ルホン酸のナトリウム塩、メタニトロベンゼンスルホン
酸のナトリウム塩など)、アルキルアミドのスルホン酸
塩類(例えば、下記化3で示される化合物、二塩基性脂
肪族エステルのスルホン酸塩類(例えば、ナトリウムス
ルホコハク酸ジオクチルエステル、ナトリウムスルホコ
ハク酸ジヘキシルエステルなど)がある。これらの中で
特にアルキルナフタレンスルホン酸塩類が好適に用いら
れる。
【0060】
【化3】 上記アニオン系界面活性剤の濃度は好ましくは、0.2
〜10重量%、特に1〜5重量%の範囲が好ましい。
【0061】また、本発明で用いられる現像液には、好
ましくは水溶性還元剤が含有されるが、この水溶性還元
剤としては、有機及び無機の還元剤が含まれる。
【0062】有機の還元剤としては、例えば、ハイドロ
キノン、メトール、メトキシキノンなどのフェノール化
合物、フェニレンジアミン、フェニルヒドラジンなどの
アミン化合物があり、無機の還元剤としては、例えば亜
硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウムなどの
亜硫酸塩、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸カリウム、亜
リン酸水素ナトリウム、亜リン酸水素カリウム、亜リン
酸二水素ナトリウム、亜リン酸水素二カリウムなどのリ
ン酸塩、ヒドラジン、チオ硫酸ナトリウム、亜ジチオン
酸ナトリウム、などを挙げることができるが、本発明に
おいて特に優れている還元剤は亜硫酸塩である。
【0063】上記した水溶性還元剤の水溶性と云う意味
の中には、アルカリ可溶性をも含むものであり、これら
水溶性還元剤は、好ましくは0.1〜10重量%、より
好ましくは0.5〜5重量%の範囲で含有される。
【0064】更に、本発明で用いられる現像液には、非
イオン系及び又はカチオン系界面活性剤が含有されるこ
とが好ましい。
【0065】非イオン型界面活性剤としては、各種の化
合物を用いることができるが、大別するとポリエチレン
グリコール系化合物と多価アルコール系化合物に分ける
ことができ、ポリエチレングリコール系化合物がより好
ましく使用される。中でも、オキシエチレン単位が3以
上の繰返し構造を有し且つHLB値(Hydrophi
le−Lipophile Balance)が5以
上、更に好ましくは、10〜20の非イオン系界面活性
剤が好適である。即ち、上記の好ましい非イオン系界面
活性剤を一般式で表わすと下記の化4の通りである。
【0066】
【化4】 ここでn、m、a、b、c、x、yは1〜40の整数を
表す。
【0067】上記一般式で表わされる化合物の具体例を
挙げると下記の通りである。例えば、エチレングリコー
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンノニルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
べへニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンべへニルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリル
アミン、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオキ
シエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンヒ
マシ油、ポリオキシエチレンアビエチルエーテル、ポリ
オキシエチレンラノリンエーテル、ポリオキシエチレン
モノラウレート、ポリオキシエチレンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレングリセリルモノオレート、ポリ
オキシエチレングリセリルモノステアレート、ポリオキ
シエチレンプロピレングリコールモノステアレート、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、ジス
チレン化フェノールポリエチレンオキシド付加物、トリ
ベンジルフェノールポリエチレンオキシド付加物、オク
チルフェノールポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ン付加物、グリセロールモノステアレート、ソルビタン
モノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレートなどを挙げることができる。
【0068】これらの非イオン系界面活性剤の添加量
は、好ましくは0.001〜1.0重量%であり、より
好ましくは0.01〜1.0重量%の範囲である。
【0069】また、これら非イオン系界面活性剤の重量
平均分子量は、300〜50,000が好ましく、特に
好ましくは500〜5,000の範囲である。
【0070】本発明においては、上記した非イオン系界
面活性剤は単独で用いられてもよいし、2種以上を併用
してもよい。
【0071】一方、本発明で用いられるカチオン系界面
活性剤としては、各種の化合物があるが、有機アミン系
化合物と第四級アンモニウム塩系化合物を挙げることが
できる。
【0072】有機アミン系化合物の例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、N−アルキルプロピレン
ジアミン、N−アルキルポリエチレンポリアミン、N−
アルキルポリエチレンポリアミン、N−アルキルポリエ
チレンポリアミンジメチル硫酸塩、アルキルビグアニ
ド、長鎖アミンオキシド、アルキルイミダゾリン、1−
ヒドロキシエチル−2−アルキルイミダゾリン、1−ア
セチルアミノエチル−2−アルキルイミダゾリン、2−
アルキル−4−メチル−4−ヒドロキシメチルオキサゾ
リンなどがある。
【0073】また、第四級アンモニウム塩化合物の例と
しては、長鎖第1アミン塩、アルキルトリメチルアンモ
ニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキ
ルメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルキノ
リニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、アルキルビ
リジニウム硫酸塩、ステアミドメチルピリジニウム塩、
アシルアミノエチルジエチルアミン塩、アシルアミノエ
チルメチルジエチルアンモニウム塩、アルキルアミドプ
ロピルジメチルベンジルアンモニウム塩、脂肪族ポリエ
チレンポリアミドアシルアミノエチルビリジニウム塩、
アシルコラミノホルミルメチルビリジニウム塩、ステア
ロオキシメチルビリジニウム塩、脂肪酸トリエタノール
アミン、脂肪酸トリエタノールアミンギ酸塩、トリオキ
シエチレン脂肪酸トリエタノールアミン、脂肪酸ジブチ
ルアミノエタノール、セチルオキシメチルビリジニウム
塩、p−イソオクチルフェノキシエトキシエチルジメチ
ルベンジルアンモニウム塩などがある。
【0074】これらの化合物の中では、特に水溶性の第
四級アンモニウム塩のカチオン系界面活性剤が効果に優
れており、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキ
ルジメチルベンジルアンモニウム塩、エチレンオキシド
付加アンモニウム塩などを挙げることができる。また、
カチオン成分をくり返し単位として有する重合体も一般
的にはカチオン系界面活性剤であり、本発明の目的を達
成するのに効果的である。特に、親油性モノマーと共重
合して得られた第四級アンモニウム塩を含む重合体は好
適に用いることができる。
【0075】上記カチオン系界面活性剤の添加量は非イ
オン系界面活性剤と同じく、好ましくは0.001〜5
重量%、より好ましくは0.01〜1.0重量%の範囲
である。
【0076】また、重量平均分子量は、300〜50,
000の範囲で、特に好ましくは500〜5,000の
範囲である。
【0077】これらカチオン型界面活性剤は単独で用い
られるが、2種以上を併用してもよい。
【0078】更に、本発明によれば、非イオン系界面活
性剤とカチオン系界面活性剤とを併用しても発明の効果
を得ることができる。
【0079】本発明で用いられる現像液には、更に現像
性を高めるために以下のような添加剤を加えることがで
きる。
【0080】例えば、特開昭58−75152号記載の
NaCl、KCl、KBrなどの中性塩、特開昭59−
121336号記載の[Co(NH]Clなど
の錯体、特開昭50−51324号記載のアルキルフタ
レンスルホン酸ナトリウム、N−テトラデジル−N、N
−ジヒドロキシエチルベタインなどのアニオンまたは両
性界面活性剤、特開昭55−95946号記載のp−ジ
メチルアミノメチルオリスチレンのメチルクロライド4
級化物などのカチオニックポリマー、特開昭56−14
2528号記載のビニルベンジルトリメチルアンモニウ
ムクロライドとアクリル酸ナトリウムの共重合体などの
両性高分子電解質、特開昭57−192952号記載の
還元性無機塩、特開昭58−59444号記載の塩化リ
チウムなどの無機リチウム化合物、特公昭50−344
42号記載の安息香酸リチウムなどの有機リチウム化合
物、特開昭59−75255号記載のSi、Tiなどを
含む有機金属界面活性剤、特開昭59−84241号記
載の有機ホウ素化合物などが挙げられる。
【0081】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明する。
【0082】支持体の作成 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調
質H16)を5%水酸化ナトリウム水溶液中で60℃で
1分間脱脂処理した後、1リットルの0.5モル塩酸水
溶液中において温度25℃、電流密度60A/dm
30秒間電解粗面化を行った後、5重量%水酸化ナトリ
ウム水溶液中で60℃で10秒間のデスマット処理を行
い、その後、20重量%硫酸溶液中で温度20℃、電気
密度3A/dmの条件で1分間、陽極酸化処理した。
更に80℃の熱水で20秒間熱水封孔処理を行い、支持
体を作成した。
【0083】実施例1 試料1−1の作成 上記のようにして作成した支持体に下記組成のポジ型感
光液をワイヤーバーを用いて塗布し、90℃で2分間乾
燥して、感光層を有する感光性平版印刷版試料1−1を
得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は2.2g/mであっ
た。
【0084】 [ポジ型感光液] ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が1 0/54/36でMwが4000) 6.7g ピロガロールアセトン樹脂(Mw3000)とナフトキノンジアジド−5−ス ルホニルクロライドの縮合物(エステル化率30%) 1.5g ポリエチレングリコール#2000 0.2g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−ト リアジン 0.15g フッ素系界面活性剤FC−430(住友3M社製) 0.03g cis−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸 0.2g トリエチレンテトラミン六酢酸[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化 学社製)] 0.1g メチルセロソルブ 100ml
【0085】試料1−2の作成 前記ポジ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.1gに代えてジエチレントリアミン五酢酸
[(DTPA)、(キレストPA、キレスト化学社
製)]0.1g加えた以外は前記試料1−1と同様にし
て試料1−2を得た。
【0086】試料1−3の作成 前記ポジ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.1gに代えてエチレンジアミン四酢酸[(E
DTA)、(キレストB、キレスト化学社製)]0.1
gを加えた以外は前記試料1−1と同様にして試料1−
3を得た。
【0087】上記試料1−1〜1−3について、メタル
ハライドランプ2kw(岩崎電気社製、アイドルフィン
2000)を光源としてポジ透明原画及び濃度差0.1
5のグレースケールを通して、90cmの距離から20
秒間露光した。
【0088】次に、露光後の試料1−1〜1−3につい
て、下記組成の現像液1により、30℃12秒で多数枚
現像処理を行い、スラッジの有無、クリア感度及び地汚
れについて評価した。結果を表1に示す。
【0089】 [現像液1] A珪酸カリ(日本化学工業社製) 15重量部 水酸化カリウム(50%溶液) 20重量部 N−フェニルエタノールアミン 0.6重量部 プロピレングリコール 5重量部 p−t−ブチル安息香酸 10重量部 ノニオン界面活性剤(エマルゲン147、花王社製) 0.2重量部 亜硫酸カリウム(50%溶液) 25重量部 トリエタノールアミン 10重量部 純水 15重量部 希釈水(7.5倍希釈) 650ml
【0090】[クリア感度評価]得られるグレースケー
ル現像画像の完全にクリアーになるグレースケール段数
を用いて、感度の評価を行う。段数が大きい程、感度が
高い。
【0091】[地汚れ評価]現像後のPS版にSPO−
1(コニカ社製現像インキ)を手盛りし、非画像部にお
けるインキ汚れ(地汚れ)を目視により下記基準にて評
価する。
【0092】○:インキの着肉が全くない △:インキの着肉が僅かにある ×:インキの着肉がはっきりと確認できる
【0093】比較例1(その1) 試料1−4の作成 前記ポジ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.1gを除いた以外は前記試料1−1と同様に
して試料1−4を得、次に該試料1−4について、メタ
ルハライドランプ2kw(岩崎電気社製、アイドルフィ
ン2000)を光源としてポジ透明原画及び濃度差0.
15のグレースケールを通して、90cmの距離から2
0秒間露光した。
【0094】次に、露光後の試料1−4について、下記
組成の現像液2により、30℃12秒で多数枚現像処理
を行い、スラッジの有無、クリア感度及び地汚れについ
て評価した。結果を表1に示す。
【0095】 [現像液2] A珪酸カリ(日本化学工業社製) 15重量部 水酸化カリウム(50%溶液) 20重量部 N−フェニルエタノールアミン 0.6重量部 プロピレングリコール 5重量部 p−t−ブチル安息香酸 10重量部 ノニオン界面活性剤(エマルゲン147、花王社製) 0.2重量部 亜硫酸カリウム(50%溶液) 25重量部 トリエタノールアミン 10重量部 エチレンジアミン四酢酸 5重量部 純水 15重量部 希釈水(6倍希釈) 500ml
【0096】比較例1(その2) 試料1−5の作成 前記支持体に前記ポジ型感光液を乾燥重量にして2.0
g/mとなるように塗布し、90℃で1分間乾燥した
後、ポリアクリル酸エステル共重合体のラテックス(固
形分濃度40%)20gを水90gで希釈し、更にビク
トリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製)0.05
gを溶解した有機被覆層を乾燥重量にして0.5g/m
となるように感光層上部に塗布し乾燥して、試料1−
5を得た。
【0097】得られた試料1−5について、実施例1と
同様にメタルハライドランプ2kw(岩崎電気社製、ア
イドルフィン2000)を光源としてポジ透明原画及び
濃度差0.15のグレースケールを通して、90cmの
距離から20秒間露光した。
【0098】次に、露光後の試料1−5について、実施
例1と同様に前記現像液1により、30℃12秒で多数
枚現像処理を行い、スラッジの有無、クリア感度及び地
汚れについて評価した。結果を表1に示す。
【0099】
【表1】
【0100】表1の結果から、試料1−1〜1−3はス
ラッジ、クリア感度及び地汚れのいずれについても全く
問題がないが、試料1−5ではスラッジ、クリア感度及
び地汚れのいずれについても問題のあることが判った。
【0101】また、試料1−4はスラッジ、クリア感度
及び地汚れのいずれについても問題はないが、用いた現
像液2(希釈率6倍)の濃縮率が低いため、容器・輸送
コストの点では問題が生じる。これに比して試料1−1
〜1−3では用いた現像液1(希釈率7.5倍)の濃縮
率が高いため、容器・輸送コストの点でコストダウンを
図ることができる。
【0102】実施例2 試料2−1の作成 前記のようにして作成した支持体に下記組成のネガ型感
光液をワイヤーバーを用いて塗布し、90℃で2分間乾
燥して、感光層を有する感光性平版印刷版試料2−1を
得た。乾燥後の塗布膜の膜厚は2.2g/mであっ
た。
【0103】 [ネガ型感光液] ジアゾ樹脂(p−ジアゾフェニルアミンとホルムアルデヒドとの共縮合体) 1g アクリル樹脂(EA:MA:AN:MAA:4HBA:LA=30:13:2 8:10:18:1、Mw63000) 10g ポリアクリル酸(重合度100) 0.24g ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製) 0.2g カヤセットオレンジAN(日本化薬社製) 0.1g トリエチレンテトラミン六酢酸[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化 学社製)] 0.2g エチルセロソルブ 150g 上記において、EAはエチルアクリレート、MAはアク
リル酸メチル、ANはアクリロニトリル、MAAはメタ
クリル酸、4HBAは4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、LAはラウリルアクリレートを表す。
【0104】試料2−2の作成 前記ネガ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.2gに代えてジエチレントリアミン五酢酸
[(DTPA)、(キレストPA、キレスト化学社
製)]0.2g加えた以外は前記試料2−1と同様にし
て試料2−2を得た。
【0105】試料2−3の作成 前記ポジ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.2gに代えてエチレンジアミン四酢酸[(E
DTA)、(キレストB、キレスト化学社製)]0.2
gを加えた以外は前記試料2−1と同様にして試料2−
3を得た。
【0106】上記試料2−1〜2−3について、メタル
ハライドランプ2kw(岩崎電気社製、アイドルフィン
2000)を光源としてポジ透明原画及び濃度差0.1
5のグレースケールを通して、90cmの距離から20
秒間露光した。
【0107】次に、露光後の試料2−1〜2−3につい
て、前記現像液1により、30℃12秒で多数枚現像処
理を行い、スラッジの有無及び地汚れについて実施例1
と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0108】比較例2(その1) 試料2−4の作成 前記ネガ型感光液中のトリエチレンテトラミン六酢酸
[(TTHA)、(キレストQA、キレスト化学社
製)]0.2gを除いた以外は前記試料2−1と同様に
して試料2−4を得、次に該試料2−4について、メタ
ルハライドランプ2kw(岩崎電気社製、アイドルフィ
ン2000)を光源としてポジ透明原画及び濃度差0.
15のグレースケールを通して、90cmの距離から2
0秒間露光した。
【0109】次に、露光後の試料2−4について、前記
現像液2により、30℃12秒で多数枚現像処理を行
い、スラッジの有無及び地汚れについて評価した。結果
を表2に示す。
【0110】比較例2(その2) 試料2−5の作成 前記支持体に前記ネガ型感光液を乾燥重量にして2.0
g/mとなるように塗布し、90℃で1分間乾燥した
後、ポリアクリル酸エステル共重合体のラテックス(固
形分濃度40%)20gを水90gで希釈し、更にビク
トリアピュアブルーBOH(保土谷化学社製)0.05
gを溶解した有機被覆層を乾燥重量にして0.5g/m
となるように感光層上部に塗布し乾燥して、試料2−
5を得た。
【0111】得られた試料2−5について、実施例1と
同様にメタルハライドランプ2kw(岩崎電気社製、ア
イドルフィン2000)を光源としてポジ透明原画及び
濃度差0.15のグレースケールを通して、90cmの
距離から20秒間露光した。
【0112】次に、露光後の試料2−5について、実施
例1と同様に前記現像液1により、30℃12秒で多数
枚現像処理を行い、スラッジの有無及び地汚れについて
評価した。結果を表2に示す。
【0113】
【表2】
【0114】表2の結果から、試料2−1〜2−3はス
ラッジ及び地汚れのいずれについても全く問題がない
が、試料2−5ではスラッジ及び地汚れのいずれについ
ても問題のあることが判った。
【0115】また、試料2−4はスラッジ及び地汚れの
いずれについても問題はないが、用いた現像液2(希釈
率6倍)の濃縮率が低いため、容器・輸送コストの点で
は問題が生じる。これに比して試料2−1〜2−3では
用いた現像液1(希釈率7.5倍)の濃縮率が高いた
め、容器・輸送コストの点でコストダウンを図ることが
できる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、スラッジの発生を防止
した上で、地汚れを防止でき、使用する現像液の濃縮性
を高めることができ、且つ感光層の感度を高めることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 真一 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 佐々木 充 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 金沢 大輔 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 松尾 史之 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−キ
    ノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレー
    ト剤を含有することを特徴とする感光性組成物。
  2. 【請求項2】前記キレート剤が、pH10〜13.5に
    おけるアルミニウムイオンに対する安定度数が10以上
    であることを特徴とする請求項1記載の感光性組成物。
  3. 【請求項3】前記キレート剤が、アミノカルボン酸系で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の感光性組
    成物。
  4. 【請求項4】(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−キ
    ノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレー
    ト剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有すること
    を特徴とする感光性平版印刷版。
  5. 【請求項5】前記感光性組成物層に含有されるキレート
    剤が、pH10〜13.5におけるアルミニウムイオン
    に対する安定度数が10以上であることを特徴とする請
    求項4記載の感光性平版印刷版。
  6. 【請求項6】前記感光性組成物層に含有されるキレート
    剤が、アミノカルボン酸系であることを特徴とする請求
    項4または5記載の感光性平版印刷版。
  7. 【請求項7】(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−キ
    ノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレー
    ト剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有する感光
    性平版印刷版を画像露光した後、水を主たる溶媒とする
    アルカリ性溶液からなる現像液を用いて現像処理するこ
    とを特徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  8. 【請求項8】(1)アルカリ可溶性樹脂、(2)o−キ
    ノンジアジド化合物またはジアゾ化合物、(3)キレー
    ト剤を含有する感光性組成物層を支持体上に有する感光
    性平版印刷版を画像露光した後、水を主たる溶媒とする
    アルカリ金属珪酸塩溶液からなるネガ型及びポジ型感光
    性平版印刷版共用現像液を用いて現像処理することを特
    徴とする感光性平版印刷版の処理方法。
  9. 【請求項9】前記感光性平版印刷版に設けられた感光性
    組成物層に含有されるキレート剤が、pH10〜13.
    5におけるアルミニウムイオンに対する安定度数が10
    以上であることを特徴とする請求項7または8記載の感
    光性平版印刷版の処理方法。
  10. 【請求項10】前記感光性平版印刷版に設けられた感光
    性組成物層に含有されるキレート剤が、アミノカルボン
    酸系であることを特徴とする請求項7〜9の何れかに記
    載の感光性平版印刷版の処理方法。
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