JPH08220932A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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Publication number
JPH08220932A
JPH08220932A JP5504095A JP5504095A JPH08220932A JP H08220932 A JPH08220932 A JP H08220932A JP 5504095 A JP5504095 A JP 5504095A JP 5504095 A JP5504095 A JP 5504095A JP H08220932 A JPH08220932 A JP H08220932A
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JP
Japan
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heater
fixing device
electric power
fixing
temperature
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Application number
JP5504095A
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English (en)
Inventor
Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08220932A publication Critical patent/JPH08220932A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 待ち時間低減のために薄肉定着熱ローラを使
用した場合においても、温度分布の不均一なく、かつ電
力を最も有効に利用することができる熱ローラ定着装置
を提供する。 【構成】 ヒータを内蔵する定着ローラと、上記定着ロ
ーラに圧接する加圧ローラとの間にトナー像を担持した
記録シートを通過させてトナー像を上記記録シートに定
着させる定着装置であって、小サイズシートに対応する
配光分布を有する第1ヒータと、それ以外の端部に対応
する配光分布を有する第2ヒータとを有し、上記第1ヒ
ータと第2ヒータの電力の総和が、待機時中に定着装置
が使用可能な電力値以下であり、かつ画像形成中に定着
装置が使用可能な電力値以上であり、上記第1ヒータ、
第2ヒータの各々の電力が画像形成中に定着装置が使用
可能な電力以下であり、ウォームアップ時には上記第
1、第2ヒータで温度制御を行い、画像形成中には上記
第1ヒータあるいは第1ヒータと第2ヒータを切り換え
て温度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機などの画像形成
装置においてトナー像を担持した記録シート上に、その
トナー像を熱で定着させるための定着装置に関し、特
に、待ち時間低減のために薄肉定着熱ローラを使用した
場合においても、温度分布の不均一なく、かつ電力を最
も有効に利用することができる熱ローラ定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機などの画像形成装置の省電
力化が必要とされている。画像形成装置内で最も消費電
力の大である装置は、トナー画像を記録シート上に熱で
定着させる熱ローラ定着装置である。この定着装置は、
定着動作時に記録シートに与える熱、すなわち電力以外
に、待機時に定着ローラ温度を定着可能温度(一般的に
180℃前後)に保つための電力(温度維持電力)が必
要である。そこで、この温度維持電力の低減方法とし
て、待機時の定着ローラ温度を定着可能温度以下で維
持、または定着ローラのヒータOFFする手段があっ
た。
【0003】この手段の不具合点は、画像形成動作を行
う際に定着ローラ温度が定着可能温度に復帰するまでの
待ち時間が発生することにある。この待ち時間低減のた
めに、薄肉化による定着ローラ熱容量の低減ヒータの電
力アップという手段があった。
【0004】上記ヒータの電力アップする技術として
は、特開昭60−87377号および特開昭60−87
378号に、定着ローラに高低2つのヒータを内蔵し、
ウォームアップ時には2つのヒータで温度制御を行う技
術が開示され、特開昭62−157073号に、画像形
成中に定着装置が使用できる電力以下の第1ヒータと、
低電力の第2ヒータとを設け、ウォームアップ時には上
記2つのヒータで温度制御を行う技術が開示されてい
る。これらの技術は待ち時間に使用電力をフルに利用
し、ヒータの電力をフルにアップして待ち時間の低減を
図るものであるが、定着ローラの薄肉化による温度分布
の不均一という不具合に対しての解決はなされていなか
った。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上述の如き従来の問題点を解
決するためになされたもので、その目的は、待ち時間低
減のために薄肉定着熱ローラを使用した場合において
も、温度分布の不均一なく、かつ電力を最も有効に利用
することができる熱ローラ定着装置を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、ウォームアップ直後の
定着ローラ温度が軸方向に均一であり、ウォームアップ
直後から安定した定着性能が得られる熱ローラ定着装置
を提供することである。
【0006】
【発明の構成】上記目的を達成するため、請求項1に記
載の発明は、ヒータを内蔵する定着ローラと、上記定着
ローラに圧接する加圧ローラとの間にトナー像を担持し
た記録シートを通過させてトナー像を上記記録シートに
定着させる定着装置において、小サイズシートに対応す
る配光分布を有する第1ヒータと、それ以外の端部に対
応する配光分布を有する第2ヒータとを有し、上記第1
ヒータと第2ヒータの電力の総和が、待機時中に定着装
置が使用可能な電力値以下であり、かつ画像形成中に定
着装置が使用可能な電力値以上であり、上記第1ヒー
タ、第2ヒータの各々の電力が画像形成中に定着装置が
使用可能な電力以下であり、ウォームアップ時には上記
第1、第2ヒータで温度制御を行い、画像形成中には上
記第1ヒータあるいは第1ヒータと第2ヒータを切り換
えて温度制御を行うことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、ヒータを内蔵す
る定着ローラと、上記定着ローラに圧接する加圧ローラ
との間にトナー像を担持した記録シートを通過させてト
ナー像を上記記録シートに定着させる定着装置におい
て、小サイズシートに対応する配光分布を有する第1ヒ
ータと、それ以外の端部に対応する配光分布を有する第
2ヒータと、大サイズシートに対応する配光分布を有す
る第3ヒータとを有し、上記第1ヒータと第2ヒータの
電力の総和が、待機時中に定着装置が使用可能な電力値
以下であり、かつ画像形成中に定着装置が使用可能な電
力値以上であり、上記第1ヒータ、第2ヒータの各々の
電力が画像形成中に定着装置が使用可能な電力以下であ
り、上記第3ヒータの電力は画像形成中に定着装置が使
用可能な電力値以下であって、ウォームアップ時には上
記第1、第2ヒータで温度制御を行い、小サイズの画像
形成中には、上記第1ヒータで温度制御を行い、大サイ
ズの画像形成中には上記第3ヒータで温度制御を行うこ
とを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、ヒータを内蔵す
る定着ローラと、上記定着ローラに圧接する加圧ローラ
との間にトナー像を担持した記録シートを通過させてト
ナー像を上記記録シートに定着させる定着装置におい
て、小サイズシートに対応する配光分布を有する第1ヒ
ータと、それ以外の端部に対応する配光分布を有する第
2ヒータと、大サイズシートに対応する配光分布を有す
る第3ヒータとを有し、上記第1ヒータと第2ヒータの
電力の総和が画像形成中に定着装置が使用可能な電力値
以下であり、上記第1ヒータと第2ヒータと第3ヒータ
の電力の総和が待機時中に定着装置が使用可能な電力値
以下であり、ウォームアップ時には上記第1、第2、第
3ヒータで温度制御を行い、小サイズの画像形成中には
上記第1ヒータで温度制御を行い、大サイズの画像形成
中には上記第1、第2ヒータで温度制御を行うことを特
徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1、2、お
よび3に記載の定着装置において上記第2ヒータは上記
第1ヒータの配光密度より大であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の定着装置に
おいて、上記第3ヒータは中央部より端部の配光密度が
大であることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、小サイズ用の第1ヒータと
端部用の第2ヒータとを備え、第1ヒータと第2ヒータ
の電力の総和が待機時中に使用可能な電力値以下であ
り、かつコピー動作中に使用可能な電力以上であるた
め、薄肉化した定着ローラにおいても小サイズ通紙時に
は第1ヒータで温度制御を行うことで定着ローラ端部の
異常温度上昇を防止し、また、待機時中に使用できるほ
ぼ最大電力で定着ローラを加熱するのでウォームアップ
時間や低温待機からの復帰時間が短時間となる。
【0010】また、小サイズ用の第1ヒータと端部用の
第2ヒータと大サイズ用の第3ヒータとを備え、第1ヒ
ータと第2ヒータの電力の総和は、待機時中に使用可能
な電力値以下であり、第3ヒータはコピー動作中に使用
可能な電力以下であるため、上記の利点の他に、記録シ
ートによる奪熱量が大きい高速複写機の大サイズ紙の通
紙においても第3ヒータで制御を行うことで定着ローラ
の温度低下がなく(ヒータの発熱量>シートの奪熱量で
あるから)、安定した温度制御が行える。
【0011】また、小サイズ用の第1ヒータと端部用の
第2ヒータと大サイズ紙に対応する第3ヒータとを備
え、第1ヒータと第2ヒータの電力総和はコピー動作中
に使用可能な電力以下であり、第1ヒータ、第2ヒー
タ、第3ヒータの電力総和は、待機時に使用できる電力
以下であるため、上記の利点の他に記録シートによる奪
熱量の大きい高速複写機の大サイズ通紙においても第
1、第2ヒータで制御することでコピー中に使用可能な
最大限の電力を使用することができ、定着ローラの温度
低下がなく安定した温度制御が行える。
【0012】また、第1ヒータより第2ヒータの発光密
度が大となるようにしたため、第1、第2ヒータの発光
密度が同じ場合にはウォームアップ直後の定着ローラ端
部の温度が支持部からの放熱現象によって中央部より低
くなってしまうが、本構成では端部の温度低下がなく、
ウォームアップ直後でも定着ローラの温度は均一であ
る。そのためウォームアップ直後から安定した定着性能
が得られる。
【0013】また、第3ヒータの端部の発光密度を中央
部のそれより大となるようにしたため端部の温度低下が
なく、ウォームアップ直後でも定着ローラの温度は均一
である。そのためウォームアップ直後から安定した定着
性能が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明を実施した定着装置の概略構成
図である。図1に示す様に、この定着装置においては、
表面にフッ素樹脂をコーティングした金属製円筒形状の
定着ローラ1が回転自在に支持されており、定着ローラ
1には耐熱弾性体層を有する加圧ローラ3が圧接され、
定着ローラ1に従動回転する。上記定着ローラ1の内部
には複数のハロゲンヒータ5が設けられ、定着ローラ表
面に接触した温度検知素子7(サーミスタ)の信号によ
ってコントローラ9がSSRを駆動することで上記ハロ
ゲンヒータ5の発光をON−OFFし、定着ローラ表面
を温度を一定(約180℃)にコントロールする。
【0015】この定着ローラ1と加圧ローラ3の圧接部
をトナー画像の付着した記録シートが通過することによ
って、トナーが溶融し、シート上に定着する。また、記
録シート通過のない待機時には定着ローラ表面温度をシ
ート通過時よりも低く維持することによって定着ローラ
1の放熱を抑え、省電力化を図ることも可能である。ち
なみに、この実施例は、100V15A電源対応の複写
機の熱定着装置であって、コピー動作中は約800W
(コピー動作中は露光ランプや駆動系、その他が電力を
消費する)、待機時中には約1200Wを定着装置で使
用可能であるものとする。また、コピー動作中は定着ロ
ーラ温度を180℃、待機時中は120℃に制御するも
のとする。
【0016】ここで、この第1実施例においては、上記
ハロゲンヒータ5が、第1ヒータ5a、第2ヒータ5b
から成っており、これらの配光は各々図2の、に示
す様になっている。このとき、第1ヒータ5aの発光密
度は約1100W/320mm、すなわち790Wヒー
タであり、第2ヒータ5bの発光密度は約1400W/
320mm、すなわち400Wヒータである。各々のヒ
ータはコピー動作中に使用可能な電力の800W以下で
あり、かつ各々のヒータの総和は待機時中に使用可能な
電力の1200W以下である。
【0017】次に、上記第1実施例の動作について図3
(b)を参照して説明する。まず、ここで、動作例とし
ては、図3(a)に示す様に、ウォームアップ(複写機
電源ON、定着ローラ温度180℃)、大サイズ通紙
(ここではA3サイズ)、低温待機(コピー中止後12
0℃維持)、ウォームアップ(コピー開始信号によって
コピー可能温度180℃までへの復帰)、小サイズ通紙
(ここではA4サイズ)、低温待機(コピー中止後12
0℃維持)へ順次移行する場合とする。
【0018】図3(b)に示す様に、上記ウォームアッ
プ時には第1、第2ヒータ5a、5bとも点灯させるこ
とでウォームアップ時に利用できる電力(待機中に利用
できる電力と等しい)を最大限に利用しているので、コ
ピー動作が可能になる状態(定着ローラ温度が180
℃)までの待ち時間が短い。次に、大サイズ通紙中には
第1ヒータ5a、第2ヒータ5bの配光に対応する部分
でシートによる奪熱が生じるため、両ヒータによる温度
制御が必要である。この場合、コピー動作中にはいづれ
かのヒータしか点灯することができないため、定着ロー
ラの中央部と端部にサーミスタ7を設け、設定温度(1
80℃)より低い方に対応するヒータのみを点灯するよ
うコントローラ9にプログラミングする。低温待機時に
おいても設定温度が120℃と変わるが、同様の制御を
行う。そして、小サイズ通紙中は第1ヒータ5aに対応
する部分でのみ記録シートによる奪熱が発生するため第
1ヒータ5aのみをコントローラ9が制御する様になっ
ている。
【0019】この様に、この第1実施例によれば、小サ
イズ用の第1ヒータと端部用の第2ヒータとを備え、第
1ヒータと第2ヒータの電力の総和が待機時中に使用可
能な電力値以下であり、かつコピー動作中に使用可能な
電力以上であるため、薄肉化した定着ローラにおいても
小サイズ通紙時には第1ヒータで温度制御を行うことで
定着ローラ端部の異常温度上昇を防止し、また、待機時
中に使用できるほぼ最大電力で定着ローラを加熱するの
でウォームアップ時間や低温待機からの復帰時間が短時
間となる。
【0020】次に、本発明の定着装置の第2実施例につ
いて説明する。まず、大サイズの通紙中は仮に第1ヒー
タ、第2ヒータが連続点灯を必要とするような高速複写
機の場合、上記第1実施例では大サイズ通紙中の平均消
費電力(W)は(W)=790×(第1ヒータ点灯率)
+400×(第2ヒータ点灯率)<800であり電力不
足で不利になる場合がある。(なお、ここで平均消費電
力を表す上記符号「(W)」は、「W」の直上にバー
「 ̄」を付した符号として表現したいが、明細書中に入
力可能な符号上の制限から使用できない符号に該当する
ので、便宜上「(W)」のように表した。)そこで、こ
の第2実施例では、高速複写機のように大サイズ通紙時
の電力不足を解決する様にしている。この第2実施例で
は、第1、第2、第3のヒータ5a、5b、5cを設
け、この第1、第2、第3ヒータの配光は、それぞれ図
2のに示す様になっている。
【0021】すなわち、第1ヒータ5aは小サイズ紙に
対応し、第2ヒータ5bはそれ以外の端部に対応し、第
3ヒータ5cは大サイズ紙に対応した配光分布を有す
る。上記第1、第2ヒータ5a、5bは、第1実施例と
同じ790W、400Wであり、第3ヒータ5cはコピ
ー動作中の最大使用電力位の800Wヒータである。こ
の第2実施例の動作は、図3(c)に示す様に、第1実
施例の動作と異なるのは大サイズ通紙の場合である。こ
の第2実施例においては大サイズ通紙時には第3ヒータ
5cのみによって温度制御を行う。第3ヒータ5cは8
00Wと大容量であるため奪熱量の大きい高速複写機で
も対応できる。なお、待機中の温度制御は第1実施例と
同じ方式(第1、第2ヒータによる)でも問題ないが図
3(c)に示すように第3ヒータ3cのみで行ってもよ
い。他の動作は、上記第1実施例と同様である。
【0022】この第2実施例によれば、小サイズ用の第
1ヒータと端部用の第2ヒータと大サイズ用の第3ヒー
タとを備え、第1ヒータと第2ヒータの電力の総和は、
待機時中に使用可能な電力値以下であり、第3ヒータは
コピー動作中に使用可能な電力以下であるため、上記第
1実施例の利点の他に、記録シートによる奪熱量が大き
い高速複写機の大サイズ紙の通紙においても第3ヒータ
で制御を行うことで定着ローラの温度低下がなく(ヒー
タの発熱量>シートの奪熱量であるから)、安定した温
度制御が行える。
【0023】次に、本発明の定着装置の第3実施例につ
いて説明する。この第3実施例も、上記第1実施例にお
いて高速複写機で大サイズの通紙中に起こる電力不足を
解決するためのもので、第1、第2、第3ヒータ5a、
5b、5cの配光は、それぞれ図4のに示す様に
なっている。すなわち、第1ヒータ5aは、小サイズ紙
に、第2ヒータ5bは、それ以外の端部に対応し、第3
ヒータ5cは、定着ローラ全体に対応する配光分布を有
する。上記第1ヒータ5aは575Wであり、第2ヒー
タ5bは225Wであり、第1と第2の電力和は800
Wとなる。第3ヒータ5cは400Wであり、第1、第
2、第3ヒータの総和は1200Wとなる。
【0024】この第3実施例の動作は、図3(d)に示
す様に、ウォームアップ時には第1、第2、第3ヒータ
(会計1200W)を点灯させる。ウォームアップ時に
利用できる電力を最大限に利用しているため待ち時間は
短い。大サイズ通紙中は第1ヒータ5aおよび第2ヒー
タ5bによる制御となる。このとき、第1ヒータと第2
ヒータの合計W数は800Wであるため、同時点灯が可
能である。よって定着ローラ中央部の温度によって第
1、第2ヒータをON−OFFして制御するのが簡単で
ある。なお、上記第1ヒータ5aは中央部のサーミス
タ、上記第2ヒータ5bは端部のサーミスタでそれぞれ
独立して制御してもよい。小サイズ通紙中は上記第1ヒ
ータ5aのみを中央部のサーミスタで制御する。待機時
には第1、第2ヒータ5a、5bを用いて定着ローラ温
度が120℃になるように制御する。なお、待機時には
第3ヒータ5cを用いて制御を行うことも当然可能であ
る。
【0025】この第3実施例によれば、小サイズ用の第
1ヒータと端部用の第2ヒータと大サイズ紙に対応する
第3ヒータとを備え、第1ヒータと第2ヒータの電力総
和はコピー動作中に使用可能な電力以下であり、第1ヒ
ータ、第2ヒータ、第3ヒータの電力総和は、待機時に
使用できる電力以下であるため、上記第1実施例の利点
の他に記録シートによる奪熱量の大きい高速複写機の大
サイズ通紙においても第1、第2ヒータで制御すること
でコピー中に使用可能な最大限の電力を使用することが
でき、定着ローラの温度低下がなく安定した温度制御が
行える。
【0026】次に、本発明の定着装置の第4実施例につ
いて説明する。
【0027】この第4実施例は、図2に示すように上記
第1〜第3実施例における第1ヒータ5aの発光密度
より第2ヒータ5b(端部)の発光密度が大となるよ
うに構成する。定着ローラ1は両端部をベアリングで装
置と連結しているためこの部分より放熱が発生する。そ
のため、図2ののようなフラットな配光ではウォーム
アップ時に端部の温度が中央部のそれに比較して低く、
場合によってはこの部位で定着不良等の不具合が発生す
る。そのため、第2ヒータの発光密度を大としてウォー
ムアップ時に定着ローラの温度が均一になるようにして
いる。
【0028】この第4実施例によれば、第1ヒータより
第2ヒータの発光密度が大となるようにしたため、第
1、第2ヒータの発光密度が同じ場合にはウォームアッ
プ直後の定着ローラ端部の温度が支持部からの放熱現象
によって中央部より低くなってしまうが、本構成では端
部の温度低下がなく、ウォームアップ直後でも定着ロー
ラの温度は均一である。そのためウォームアップ直後か
ら安定した定着性能が得られる。
【0029】次に、本発明の定着装置の第5実施例につ
いて説明する。この第5実施例においては、図4のに
示す様に、上記第3実施例におけるウォームアップ専用
の第3ヒータ5cの配光分布を両端が大となるようにし
ている。もちろん図5のに示すような配光でもよい。
理由は上記第4実施例と同じくウォームアップ時の定着
ローラの温度均一化のためである。この第5実施例によ
れば、第3ヒータの端部の発光密度を中央部のそれより
大となるようにしたため上記第4実施例と同様の効果が
得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、小サイズ用の第1ヒー
タと端部用の第2ヒータとを備え、第1ヒータと第2ヒ
ータの電力の総和が待機時中に使用可能な電力値以下で
あり、かつコピー動作中に使用可能な電力以上であるた
め、薄肉化した定着ローラにおいても小サイズ通紙時に
は第1ヒータで温度制御を行うことで定着ローラ端部の
異常温度上昇を防止し、また、待機時中に使用できるほ
ぼ最大電力で定着ローラを加熱するのでウォームアップ
時間や低温待機からの復帰時間が短時間となる。また、
小サイズ用の第1ヒータと端部用の第2ヒータと大サイ
ズ用の第3ヒータとを備え、第1ヒータと第2ヒータの
電力の総和は、待機時中に使用可能な電力値以下であ
り、第3ヒータはコピー動作中に使用可能な電力以下で
あるため、上記利点の他に、記録シートによる奪熱量が
大きい高速複写機の大サイズ紙の通紙においても第3ヒ
ータで制御を行うことで定着ローラの温度低下がなく
(ヒータの発熱量>シートの奪熱量であるから)、安定
した温度制御が行える。
【0031】また、小サイズ用の第1ヒータと端部用の
第2ヒータと大サイズ紙に対応する第3ヒータとを備
え、第1ヒータと第2ヒータの電力総和はコピー動作中
に使用可能な電力以下であり、第1ヒータ、第2ヒー
タ、第3ヒータの電力総和は、待機時に使用できる電力
以下であるため、上記利点の他に記録シートによる奪熱
量の大きい高速複写機の大サイズ通紙においても第1、
第2ヒータで制御することでコピー中に使用可能な最大
限の電力を使用することができ、定着ローラの温度低下
がなく安定した温度制御が行える。
【0032】また、第1ヒータより第2ヒータの発光密
度が大となるようにしたため、第1、第2ヒータの発光
密度が同じ場合にはウォームアップ直後の定着ローラ端
部の温度が支持部からの放熱現象によって中央部より低
くなってしまうが、本構成では端部の温度低下がなく、
ウォームアップ直後でも定着ローラの温度は均一であ
る。そのためウォームアップ直後から安定した定着性能
が得られる。また、第3ヒータの端部の発光密度を中央
部のそれより大となるようにしたため端部の温度低下が
なく、ウォームアップ直後でも定着ローラの温度は均一
である。そのためウォームアップ直後から安定した定着
性能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した定着装置の概略構成図であ
る。
【図2】本発明を実施した定着装置におけるヒータの配
光分布を示す図である。
【図3】(a)乃至(d)は本発明を実施した定着装置
における温度制御のタイムチャート図である。
【図4】本発明を実施した定着装置におけるヒータの配
光分布を示す図である。
【図5】本発明を実施した定着装置におけるヒータの配
光分布を示す図である。
【符号の説明】
1…定着ローラ、 3…加圧ロ
ーラ、5…ハロゲンヒータ(第1、第2、第3のヒー
タ)、7…サーミスタ、 9…
コントローラ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 3/00 370 H05B 3/00 370 3/10 0380−3K 3/10 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータを内蔵する定着ローラと、上記定
    着ローラに圧接する加圧ローラとの間にトナー像を担持
    した記録シートを通過させてトナー像を上記記録シート
    に定着させる定着装置であって、小サイズシートに対応
    する配光分布を有する第1ヒータと、それ以外の端部に
    対応する配光分布を有する第2ヒータとを有し、上記第
    1ヒータと第2ヒータの電力の総和が、待機時中に定着
    装置が使用可能な電力値以下であり、かつ画像形成中に
    定着装置が使用可能な電力値以上であり、上記第1ヒー
    タ、第2ヒータの各々の電力が画像形成中に定着装置が
    使用可能な電力以下であり、ウォームアップ時には上記
    第1、第2ヒータで温度制御を行い、画像形成中には上
    記第1ヒータあるいは第1ヒータおよび第2ヒータを切
    り換えて温度制御を行うことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 ヒータを内蔵する定着ローラと、上記定
    着ローラに圧接する加圧ローラとの間にトナー像を担持
    した記録シートを通過させてトナー像を上記記録シート
    に定着させる定着装置であって、小サイズシートに対応
    する配光分布を有する第1ヒータと、それ以外の端部に
    対応する配光分布を有する第2ヒータと、大サイズシー
    トに対応する配光分布を有する第3ヒータとを有し、上
    記第1ヒータと第2ヒータの電力の総和が、待機時中に
    定着装置が使用可能な電力値以下であり、かつ画像形成
    中に定着装置が使用可能な電力値以上であり、上記第1
    ヒータ、第2ヒータの各々の電力が画像形成中に定着装
    置が使用可能な電力以下であり、上記第3ヒータの電力
    は画像形成中に定着装置が使用可能な電力値以下であ
    り、ウォームアップ時には上記第1、第2ヒータで温度
    制御を行い、小サイズの画像形成中には、上記第1ヒー
    タで温度制御を行い、大サイズの画像形成中には上記第
    3ヒータで温度制御を行うことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 ヒータを内蔵する定着ローラと、上記定
    着ローラに圧接する加圧ローラとの間にトナー像を担持
    した記録シートを通過させてトナー像を上記記録シート
    に定着させる定着装置であって、小サイズシートに対応
    する配光分布を有する第1ヒータと、それ以外の端部に
    対応する配光分布を有する第2ヒータと、大サイズシー
    トに対応する配光分布を有する第3ヒータとを有し、上
    記第1ヒータと第2ヒータの電力の総和が画像形成中に
    定着装置が使用可能な電力値以下であり、上記第1ヒー
    タと第2ヒータと第3ヒータの電力の総和が待機時中に
    定着装置が使用可能な電力値以下であり、ウォームアッ
    プ時には上記第1、第2、第3ヒータで温度制御を行
    い、小サイズの画像形成中には上記第1ヒータで温度制
    御を行い、大サイズの画像形成中には上記第1、第2ヒ
    ータで温度制御を行うことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 上記第2ヒータは上記第1ヒータの配光
    密度より大であることを特徴とする請求項1、2、およ
    び3記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 上記第3ヒータは中央部より端部の配光
    密度が大であることを特徴とする請求項3記載の定着装
    置。
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