JPH08220696A - 写真フイルムパッケージ及び遮光封筒の製造方法並びに装置 - Google Patents

写真フイルムパッケージ及び遮光封筒の製造方法並びに装置

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JPH08220696A
JPH08220696A JP2083195A JP2083195A JPH08220696A JP H08220696 A JPH08220696 A JP H08220696A JP 2083195 A JP2083195 A JP 2083195A JP 2083195 A JP2083195 A JP 2083195A JP H08220696 A JPH08220696 A JP H08220696A
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strip
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Katsumi Tashiro
勝己 田代
Hitoshi Komiyama
均 小宮山
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 帯状の遮光ストリップ30をグリッパフィー
ド装置40により間欠送りして各ステーションST0〜
ST17に遮光ストリップ30の封筒形成部分を位置決
めする。各ステーションST1〜ST17で、副部材の
貼り付け、折りすじの形成、切り込みの形成、折り曲
げ、折曲片の接合、各袋毎の切断を行う。副部材貼付け
ステーションST1,ST2に隣接するステーションS
T3に伸縮補正装置50を設ける。温度や湿度の変化等
で遮光ストリップ30に伸縮が発生したときに、伸縮補
正装置50の遮光ストリップたわみ量を制御して、副部
材貼り付けステーションST1,ST2における遮光ス
トリップ30の位置を微調整する。 【効果】 折り曲げて遮光封筒を形成するから、効率の
良い製造が可能になる。温度変化等で遮光ストリップに
伸縮が発生しても、ストッパ材などの副部材を正規位置
に精度よく貼ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状の写真フイル
ムを遮光封筒内に出し入れ自在に収納した写真フイルム
パッケージ及び遮光封筒の製造方法並びに装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プロ用の写真フイルムとして、比較的大
きなサイズ(例えば12.5×10cm)のシート状写
真フイルムを遮光封筒内に収納した写真フイルムパッケ
ージが例えば特開平4−356039号で提案されてい
る。遮光封筒には前記写真フイルムが出し入れされる挿
入口が形成されており、この挿入口は通常遮光クリップ
で閉鎖されているため、外光によって露光されることは
ない。
【0003】この写真フイルムパッケージはカメラの背
後に装着されたフイルムホルダに装填して使用される。
装填に際し、フイルムホルダのロックレバーを操作し
て、これをロック解除位置にセットする。この後、遮光
クリップを先頭にして、写真フイルムパッケージをフイ
ルムホルダ内に挿入し、次にロックレバーをロック位置
にセットして遮光クリップを係止する。この状態で遮光
封筒のみをカメラから途中まで引き出すと、遮光クリッ
プと遮光封筒との係合が解除され、写真フイルムがカメ
ラの露出開口にセットされ撮影可能になる。撮影終了後
は、フイルムホルダに遮光封筒を押し込むと、撮影済み
の写真フイルムが遮光封筒内に挿入される。写真フイル
ムが遮光封筒内に完全に挿入されると、挿入口が遮光ク
リップで閉鎖されて、写真フイルムは遮光封筒に光密に
収納される。この後、ロックレバーをロック解除位置に
セットし、遮光封筒を写真フイルムとともに引き出す
と、フイルムホルダから写真フイルムパッケージが取り
出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような写真フイル
ムパッケージは使い捨てであるため、カーボンを混抄し
た厚み240μm程度の黒紙により遮光封筒が製造さ
れ、その製造コストが抑えられている。しかも、遮光封
筒は上部シートと下部シートとを重ね合わせた後に、両
側縁部をサイドシールテープで、先端部を接着剤で接合
して構成されているため、2枚の遮光シートと2枚のサ
イドシールテープが必要になり製造コストが高くなると
ともに、サイドシールテープの貼付け装置が2台必要に
なり設備コストも高くなる。しかも、2枚の遮光シート
を精度良く重ね合わせた後にサイドシールテープにより
両側の縁部を接合するため、高速加工適性が低下して大
量生産を効率良く行えない。
【0005】また、遮光封筒の製造ラインでは、大量生
産を行うために帯状の遮光ストリップを用いることが好
ましい。この遮光ストリップは主要部材が紙で構成され
るため、温度や湿度等の環境条件が変わると、遮光スト
リップの伸縮の影響を受け、遮光ストリップの所定位置
に、ワイパー材,ストッパ材,手掛け材等の副部材を精
度よく貼り付けることができなくなる。また、接合した
後の遮光ストリップを遮光封筒として1袋毎に切断する
ときも同じような問題が発生し、カット位置がずれてし
まう。カット位置がずれると、ストッパ材や遮光ストリ
ップに印刷した表示部がずれてしまい不良品となる。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、製造コストを低く抑えた写真フイルムパッケージ
を提供することを目的とする。また、本発明は、温度や
湿度の変化によって遮光ストリップに伸縮が発生して
も、常に一定した正規位置にストッパ材などの副部材を
貼り付けることができ、しかも印刷による表示部や前記
ストッパ材が遮光封筒の所定の正規位置にくるように1
袋毎に切断することができるようにした写真フイルムパ
ッケージ用遮光封筒の製造方法及び装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した写真フイルムパッケージは、折
曲部で2つ折りした矩形状の遮光シートと、この遮光シ
ートの前記折曲部と平行な側縁部を接合する接合部材
と、先端縁部を接合する接合部材とから、前記遮光封筒
を構成したものである。また、請求項2に記載した写真
フイルムパッケージは、折曲部に対し反対側の側縁部を
サイドシールテープにより接合し、先端縁部を熱溶着性
の接着層により接合したものである。
【0008】また、請求項3記載の遮光封筒の製造方法
は、帯状の遮光ストリップに対し遮光ストリップの中心
線に沿って折りすじを形成して遮光ストリップを2つの
シート部材に区画し、一方のシート部材に対し遮光封筒
の1袋製造分の間隔で折りすじまで切り込みを形成して
この切り込みと折りすじとにより囲まれたシート部材の
部分を折曲片とし、この折曲片を折りすじで折り曲げて
他方のシート部材に重ね合わせ、この重ね合わせた折曲
片とシート部材とを接合部材により袋状に接合し、これ
を1袋毎に切り離すようにしたものである。また、請求
項4記載の遮光封筒の製造方法は、折りすじを形成する
前に前記切り込みを形成したものである。
【0009】また、請求項5記載の遮光封筒の製造方法
は、位置決めマークを所定ピッチで形成した遮光ストリ
ップを設け、前記接合部材により各縁部を接合した後
に、前記位置決めマークの検出信号に基づき遮光ストリ
ップを切断して遮光封筒にするようにしたものである。
【0010】また、請求項6記載の遮光封筒の製造方法
は、前記位置決めマークの検出信号に基づき、遮光封筒
となる遮光ストリップを位置決めして、この位置で副部
材を貼着するようにしたものである。
【0011】また、請求項7記載の遮光封筒の製造装置
は、帯状の遮光ストリップを各ステーションに送るスト
リップ送り装置と、このストリップ送り装置による前記
ステーションの1つに配置され、ステーションに位置決
めされた遮光ストリップに対して、遮光ストリップの中
心線に沿って折りすじを形成する折りすじ形成装置と、
前記ステーションの1つに配置され、遮光ストリップの
中心線に達するまで切り込みを形成する切り込み形成装
置と、前記ステーションの1つに配置され、前記折りす
じと切り込みとにより囲まれた折曲片を折りすじで折り
曲げて遮光ストリップに重ね合わせる折り曲げ装置と、
前記ステーションの1つに配置され、重ね合わせた折曲
片と遮光ストリップとを袋状に接合する折曲片接合装置
と、前記ステーションの1つに配置され、袋状の遮光ス
トリップを1袋毎に切り離す切断装置とを備えたもので
ある。
【0012】また、請求項8記載の遮光封筒の製造装置
は、請求項7記載の遮光封筒の製造装置において、前記
遮光ストリップに、前記ストリップ送り装置の各ステー
ションのピッチと同じピッチで、遮光封筒用の表示部と
位置決めマークとを予め印刷するとともに、前記折曲片
を遮光ストリップに接合するための接着層を予め層設し
たものである。
【0013】また、請求項9記載の遮光封筒の製造装置
は、請求項8記載の遮光封筒の製造装置において、前記
ストリップ送り装置を、前記切断装置に対し遮光ストリ
ップの送り方向上流側で切断装置の近くに配置され、前
記遮光ストリップを挟持する挟持部と、この挟持部を前
記各ステーションのピッチ分だけ遮光ストリップの送り
方向で往復動させるとともに、戻り時には挟持部を開放
する移動部と、前記切断装置が配置された切断ステーシ
ョンに配置され、前記位置決めマークを検出するマーク
検出装置と、このマーク検出装置からのマーク検出信号
に基づき切断ステーションにおける遮光ストリップの表
示部の位置を特定し、切断ステーションに表示部を位置
決めするように移動部を制御するコントローラとから構
成したものである。
【0014】また、請求項10記載の遮光封筒の製造装
置は、請求項9記載の遮光封筒の製造装置において、前
記コントローラを、マーク検出装置で検出した位置決め
マークとマーク検出装置とのズレ量を求め、このズレ量
を無くすように、前記移動部の往復動の行程を変えるよ
うに構成したものである。
【0015】また、請求項11記載の遮光封筒の製造装
置は、請求項10記載の遮光封筒の製造装置において、
前記折りすじ形成装置に対し遮光ストリップの送り方向
上流側のステーションに配置され、このステーションに
位置決めされた遮光ストリップに対して、ストッパ材及
びワイパー材を貼り付ける副部材貼り付け装置と、この
副部材貼り付け装置に隣接するステーションで、遮光ス
トリップの送り方向下流側のステーションに配置され、
遮光ストリップをたわませる伸縮補正装置と、前記副部
材貼り付け装置に対し遮光ストリップの送り方向上流側
で副部材貼り付け装置の近くのステーションに配置さ
れ、前記位置決めマークを検出する伸縮補正用マーク検
出装置と、このマーク検出装置からのマーク検出信号に
基づき、マーク検出装置が配置されたステーションにお
ける遮光ストリップの表示部の位置を特定し、このステ
ーションに表示部を位置決めするように伸縮補正装置の
たわみ量を微調整する伸縮補正用コントローラとを備え
たものである。
【0016】
【作用】帯状の遮光ストリップに、折りすじとこの折り
すじに達する切り込みとが形成され、この折りすじと切
り込みとにより折曲片が区画される。折曲片は折りすじ
に沿って折り曲げられ、遮光ストリップに重ねられる。
そして、折曲片と遮光ストリップとが接合部材により袋
状に接合される。次に、1袋毎に切断されて遮光封筒が
構成される。遮光封筒の1袋毎の切断や、遮光ストリッ
プへのワイパー材,ストッパ材,手掛け材等の副部材の
貼付けは、位置決めマークの検出信号に基づき行われ
る。位置決めマークは、予め遮光ストリップに形成した
遮光封筒用の表示部に形成されている。このように、位
置決めマークに基づき1袋毎の切断や副部材の貼付けが
行われるため、温度や湿度の変化によって遮光ストリッ
プに伸縮が発生しても、1袋分の長さ範囲内ではそれほ
どの影響を受けることなく、遮光封筒を精度良く製造す
ることができる。
【0017】
【実施例】図2は、写真フイルムユニットを遮光封筒か
ら引き出した写真フイルムパッケージを示すものであ
る。写真フイルムパッケージ2は、遮光封筒3及びこれ
に収納される写真フイルムユニット4とから構成されて
いる。前記遮光封筒3の後端には、写真フイルムユニッ
ト4を出し入れする挿入口5が形成されている。写真フ
イルムユニット4の後端部には遮光クリップ6が設けら
れている。この遮光クリップ6は遮光封筒3の挿入口5
を挟み込んで、この挿入口5を遮光する。また、遮光封
筒3の先端部には粘着テープ7が剥離可能に取り付けら
れている。この粘着テープ7は撮影終了後に遮光封筒3
と遮光クリップ6との間に貼り付けられ、遮光封筒3が
遮光クリップ6から外れないようにされる。この粘着テ
ープ7は剥離し易いように、遮光封筒3の先端に形成さ
れた切欠き8内にその角部が配置されている。
【0018】また、遮光封筒3には挿入口5の近くでカ
メラに装填したときにレンズ側に位置する面に、帯状の
厚紙からなるストッパ材9が貼り付けられている。スト
ッパ材9は、フイルムホルダ内で遮光封筒3のみを引き
出した際に、フイルムホルダ内の係止部に係止してそれ
以上の引き出しを規制する。これにより、遮光封筒3が
フイルムホルダ内から脱落することがないようにされ
る。
【0019】更に、遮光封筒3の先端部でストッパ材9
を貼り付けた面と反対側の面には、厚紙からなる手掛け
材10が貼り付けられている。この手掛け材10は、遮
光封筒3の引出しの際に指で容易に掴むことができるよ
うにされている。手掛け材10の中央部には、全体の引
出しの際に遮光封筒3の上側シートと下側シートとが直
接掴めるように切欠き10aが形成されている。この手
掛け材10が貼り付けられた部分は、写真フイルムパッ
ケージ2をカメラに装填したときに、カメラのフイルム
ホルダ(図示省略)から外部に突出する。図3に示すよ
うに、遮光封筒3の内側面にはワイパー材11が接着層
25bにより貼り付けられる。このワイパー材11は不
織布から構成されており、写真フイルムに付着した塵な
どを捕捉する。
【0020】図2に示すように、遮光クリップ6は第1
キャリアシート14の後端にかしめられて固着されてい
る。この第1キャリアシート14の先端はホットメルト
を介して、写真フイルム15の後端に剥離可能に接合さ
れている。第1キャリアシート14の端部には、写真フ
イルム15の表裏を判定するための孔14aが形成され
ている。写真フイルム15の先端にはホットメルトを介
して、第2キャリアシート16の後端が剥離可能に接合
されている。この第2キャリアシート16は遮光封筒3
に対して写真フイルムユニット4の出し入れを容易にす
るために、先端部が台形状にカットされている。この第
2キャリアシート16には写真フイルム15との段差を
無くすための段差補正シート17が貼り付けられてい
る。
【0021】第2キャリアシート16の先端部の台形状
の部分にはスリット18と、このスリット18の長手方
向に沿うように3個の丸孔19a,19b,19cとが
形成されている。スリット18は遮光封筒3を指でつま
んだときに、遮光封筒3の上側シートと下側シートとを
直に接触させるものであり、これにより遮光封筒3と写
真フイルムユニット4とがずれることなく一緒に引き出
せるようになる。また、3個の丸孔19a,19b,1
9cはセーフライト下で写真フイルムユニット4の表裏
を検出することができるように、異なる間隔で配置され
ている。このため、工場にて写真フイルムユニット4の
表裏が逆になって遮光封筒3に挿入されるのを防止する
ことができる。
【0022】図3に示すように、遮光封筒3は、1枚の
多層構造の遮光シート20を、折曲部21により2つ折
りし、この折曲部21を一方の側縁とし、他方の側縁を
サイドシールテープ22で、先端縁を接着層25aで接
合して構成されている。
【0023】遮光封筒3は、図1に示すような処理手順
により図4〜図6に示すような遮光封筒製造ラインで製
造される。図4に示すように、遮光ストリップ30はロ
ール形態で巻き取られており、このロール状の遮光スト
リップ30は巻き戻し部31の取付軸31aに取り付け
られる。図7に示すように、遮光ストリップ30の上面
(遮光封筒3に形成したときに内側面となる)には、遮
光封筒3の先端部になる部分に先端部接着層25a、ま
た遮光封筒3の写真フイルムが対面する部分にワイパー
材接着層25bが予め塗布されている。先端部接着層2
5aは、熱溶着性の接着剤(ホットメルト)により、接
合箇所のパターンに合わせて遮光ストリップ30に層設
されている。また、ワイパー材接着層25bもホットメ
ルトにより層設されており、ワイパー材11を貼り付け
る。
【0024】更に、遮光封筒3を形成したときに外側面
になる下面には、図7(C)に示すように、表示部34
が印刷されている。表示部34には、フイルムメーカー
やフイルム種類やフイルムのセット方向等の他に、1袋
毎に切断する際や伸縮補正の際の位置決めマーク34a
も一緒に記録されている。この切断用の位置決めマーク
34aは四角に形成されており、後に説明するトリミン
グ工程による切り捨てエリアに記録されている。この位
置決めマークは四角状の他に、遮光ストリップの幅方向
に長く帯状に形成したもの又は、丸状に形成したもので
もよい。また、印刷により記録する代わりに、遮光封筒
となるエリアを外した位置に丸孔を形成し、これを位置
決めマークとしてもよい。なお、図7において点線C
1,C2はトリミング工程における切断線を示してい
る。また、L1(L1=250mm)は先端部接着層25
aや表示部34の印刷ピッチを示し、このL1が遮光封
筒3の1袋製造分の長さであり、このL1は、遮光封筒
長さL2(L2=240mm)に切りしろ分(10mm)を
加算した長さに設定されている。
【0025】図4に示すように、巻き戻し部31から引
き出された遮光ストリップ30は、ダンサー部35を介
してデカーラー装置36に送られる。ダンサー部35は
ガイドローラ35a,ダンサーローラ35bを備えてお
り、これにより遮光ストリップ30をループ状に貯留し
て、巻き戻し部31のシート送り速度と、デカーラ装置
36におけるシート送り速度との差を吸収する。デカー
ラ装置36は、小径の巻き癖除去ローラ36a及びガイ
ドローラ36bと大径のサブフィードドラム36cとを
備えて、巻き癖除去ローラ36aによって巻き癖とは反
対方向に遮光ストリップ30を湾曲させることにより巻
き癖を直しながら、サブフィードドラム36cによって
遮光ストリップ30を巻き戻し部31から引き出す。サ
ブフィードドラム36cはサクションドラムから構成さ
れており、遮光ストリップ30をドラム周面に吸着させ
ながら巻き戻し部31から引き出す。これにより、ニッ
プローラタイプのものに比べて遮光ストリップ30への
擦り傷の発生を抑えている。
【0026】図8に示すように、巻き癖を除去した後の
遮光ストリップ30は、ストリップリザーバ37により
一時的に貯留された後に、グリッパフィード装置40に
より遮光封筒1袋製造分の長さL1ずつ間欠送りされ、
これにより、ストッパ材貼付け装置及びワイパー材貼付
け装置からなる副部材貼付け装置41,折りすじ形成装
置42,切り込み装置43,折り曲げ装置44,熱圧着
装置45,サイドシールテープ貼付け装置46,手掛け
材貼付け装置47,カッタ48の各ステーションST1
〜ST17に、遮光ストリップ30が位置決めされる。
なお、ステーションの符号は代表的なもののみに付して
あり、これら代表的なステーションST1〜ST17の
間には、装置のレイアウトの関係等により適宜アイドル
ステーションが設けられている。また、各ステーション
ST1〜ST17は実際には必ずしも1個のステーショ
ンで形成されているわけではなく、後に説明するよう
に、副部材の貼付けステーションST1,ST2のよう
に、各3個の6個のステーションから構成されている場
合もある。ストリップリザーバ37はガイドローラ37
aとルーパーローラ37bとから構成されており、デカ
ーラ装置36における連続送りと、次の副部材貼付け装
置41やその他の装置における間欠送りとの間のストリ
ップ送り速度差を吸収する。
【0027】このように、帯状の遮光ストリップ30に
対し各工程を行うための多数のステーションST1〜S
T17を形成しているため、ストリップリザーバ37か
らカッタ48までの距離が長くなる。したがって、温度
や湿度等が変動すると遮光ストリップ30の伸縮が無視
できなくなり、遮光封筒1袋製造分のピッチL1で遮光
ストリップ30を間欠送りするだけでは、各ステーショ
ンST1〜ST17に遮光ストリップ30を精度良く位
置決めすることができなくなる。特に、図8に示すよう
に、グリッパフィード装置40をカッタ48の近くに配
置して、1つのグリッパフィード装置40により各ステ
ーションST1〜ST17に遮光ストリップ30を位置
決めする場合には、グリッパフィード装置40から遠く
離れたステーションST1では遮光ストリップ30の伸
縮量が累積されて現れるため、位置精度が低下する。し
たがって、このようなステーションST1で、ストッパ
材9などの副部材を遮光ストリップ30に貼り付ける
と、正規位置に副部材を貼り付けることが困難になる。
このため、副部材貼り付けステーションST1,ST2
よりも遮光ストリップ30の送り方向の下流側で次の折
りすじ形成ステーションST4〜ST6との間のステー
ションST3に、伸縮補正装置50が設けられている。
【0028】伸縮補正装置50は、テレビカメラ51
と、位置検出器52と、コントローラ53と、位置微調
整部54とから構成されている。テレビカメラ51は、
ストッパ材貼付けステーションST1の上流側のステー
ションST0に配置されており、このステーションST
0に位置決めされた遮光ストリップ30の位置決めマー
ク34a(図7(C)参照)を撮像する。この撮像デー
タは位置検出器52に送られる。位置検出器52は、周
知の画像処理により位置決めマーク34aの重心を抽出
して、遮光ストリップ30の位置を検出する。この位置
検出データはコントローラ53に送られる。コントロー
ラ53は、位置検出データとカメラ位置(基準位置)と
のズレ量を算出し、このズレ量が「0」になるように、
位置微調整部54のリフト機構55を制御して、位置決
めマーク検出ステーションST0におけるカメラ位置
(基準位置)に位置決めマーク34aが常に来るように
する。なお、位置決めマーク34aの重心を抽出する他
に、位置決めマーク34aの先端や後端のエッジを抽出
して遮光ストリップ30の位置を検出してもよい。
【0029】位置微調整部54は、リフト機構55と1
対のガイドローラ56aと昇降ローラ56bとから構成
されている。昇降ローラ56bは、1対のガイドローラ
56aの間に配置されており、リフト機構55によって
昇降するようになっている。そして、遮光ストリップ3
0は、グリッパフィード装置40により通常はグリップ
されているから、昇降ローラ56bが昇降すると、この
昇降量に応じて、ストリップリザーバ37から遮光スト
リップ30が引き出され、ガイドローラ56a間にたわ
みを形成する。このたわみ量を制御することにより、副
部材の貼付けステーションST1における遮光ストリッ
プ30の位置が微調整される。したがって、温度や湿度
の変化で遮光ストリップ30に伸縮が発生してもこれに
対応して微調整されるため、グリッパフィード装置40
による1袋製造分の長さL1で遮光ストリップ30を間
欠送りしても、副部材貼付けステーションST1に遮光
ストリップ30が正確に位置決めされる。なお、位置決
めマークとカメラ位置とのズレ量が補正範囲を越える
と、伸縮補正範囲オーバーとして製造ラインが停止され
るようになっている。
【0030】コントローラ53は、位置検出器52から
の位置検出データに基づき昇降ローラ56bの設定変位
量を求め、この設定変位量に基づきリフト機構55を制
御し昇降ローラ56bの位置を制御する。例えば、温度
や湿度の変動によって遮光ストリップ30が伸びた場合
には、この伸び量に応じた分だけ昇降ローラ56bが下
降して、伸び分を補正する。同様にして、遮光ストリッ
プ30が縮んだ場合には、この縮み量に応じた分だけ昇
降ローラ56bが上昇して、縮み分を補正する。なお、
コントローラ53には、後に説明するカットステーショ
ンST17における位置決めマーク34aの検出信号に
基づくカット長補正量が入力されており、カット長補正
の影響を受けることのないように、カット長補正量を伸
縮補正量から差し引いた値での補正を行っている。
【0031】昇降ローラ56bの昇降量に対し、遮光ス
トリップ30の引き出し量(位置決めマーク検出ステー
ションST0におけるカメラ位置(基準位置)からの変
位量)は少ないため、遮光ストリップ30の位置決め微
調整を精度良く行うことができる。なお、ガイドローラ
56a間の距離を大きくすることで、昇降ローラ56b
の昇降量に対し遮光ストリップ30の変位量を少なくす
ることができ、より一層の微調整が可能になる。
【0032】図4に示すように、副部材貼付け装置41
は、ストッパ材貼付け装置60,ワイパー材貼付け装置
61,62から構成されている。ストッパ材貼付け装置
60は、ストッパ材貼付けステーションST1にある遮
光ストリップ30に対しストッパ材9を貼り付ける。ワ
イパー材貼付け装置61,62はワイパー材貼付けステ
ーションST2にある遮光ストリップ30に対しワイパ
ー材11を貼り付ける。図4ではワイパー材貼付けステ
ーションST1を図面の煩雑化を避ける意味で1個のス
テーションST1として描いてあるが、実際には3個の
ステーションを用いて、最初のステーションでストッパ
材9の仮付けを行い、次のステーションでストッパ材9
の本付けを行い、次のステーションで本付けによるスト
ッパ材9のカール除去を行っている。ストッパ材のカー
ルの除去は、圧縮空気の噴出ノズルを備えた冷却ヘッド
をストッパ材9に押しつけることにより行っている。
【0033】ストッパ材貼付け装置60は、デカーラ
部,カッタ部,及び貼付け部から構成されており、ロー
ル状に巻き取られたストッパ用シート65を引き出して
巻き癖を直したのちに、これを帯状に切断してストッパ
材9を形成し、このストッパ材9を遮光ストリップ30
の下面に位置決めした後に熱圧着する。熱圧着は前述し
たように、仮付け,本付け,冷却の3個のステーション
を用いて行う。ストッパ用シート65には予めホットメ
ルトが塗布されている。なお、ストッパ用シート65に
ホットメルトを予め塗布する代わりに、遮光ストリップ
30の貼付け位置にホットメルトを層設してもよい。
【0034】また、ワイパー材貼付けステーションST
2も1個のステーションST2として描いているが、実
際には、2個のワイパー材11をそれぞれ仮付けするス
テーションとこれらを本付けするステーションとの3個
のステーションを用いている。なお、ワイパー材は不織
布から構成されており、本付けによるカールの影響が無
いため、ストッパ材貼付け装置60のように冷却のため
のステーションは設けられていない。
【0035】ワイパー材貼付け装置61,62は、ワイ
パー材11を遮光封筒3の内面に2か所貼付けるため、
2組設けられている。これらのワイパー材貼付け装置6
1,62も、ストッパ材貼付け装置60と同じようにデ
カーラ部,カッタ部,及び貼付け部から構成されてお
り、ロール状に巻き取られたワイパー用シート66を引
き出して巻き癖を直したのちに、これを帯状に切断して
ワイパー材11を形成し、このワイパー材11を遮光ス
トリップ30のワイパー材接着層25bの位置に熱圧着
する。熱圧着は前述したように、仮付け,本付けの2個
のステーションを用いて行う。なお、遮光ストリップ3
0にワイパー材接着層25bを設ける代わりに、ワイパ
ー用シート66に予めホットメルトを塗布してもよい。
【0036】伸縮補正装置50のテレビカメラ51が配
置されている位置決めマーク検出ステーションST0に
近いステーションほど、そのステーションにおける位置
決め精度が向上する。このため、副部材の貼付けに際
し、最も貼付け位置精度が要求されるストッパ材9を位
置決めステーションST0に近いステーションST1を
用いて貼付け、ストッパ材9ほどには貼付け位置精度が
要求されないワイパー材11に対してはその次のステー
ションST2を用いて貼付けを行っている。このように
貼付け位置の精度が要求されるものほど、位置決めマー
ク検出ステーションST0に近いステーションを用いる
ことで、複数の副部材を合理的に貼り付けることができ
る。同様の理由から、後に説明する手掛け材の貼付けス
テーションST15も切断ステーション17のできるだ
け近くに配置して、貼り付け位置の精度を確保してい
る。
【0037】伸縮補正装置50を出た遮光ストリップ3
0はセンタリング装置70を介して折りすじ形成ステー
ションST5に送られる。センタリング装置70は、折
りすじ形成ステーションST5の他に前後のステーショ
ンST4,ST6にも設けられており、確実に遮光スト
リップ30の中心線に沿って折りすじが形成されるよう
になっている。このセンタリング装置70は、固定ガイ
ドプレート70aと可動ガイドプレート70bとシフト
機構70cとから構成されている。可動ガイドプレート
70bは遮光ストリップ30の幅方向で移動自在にされ
ており、遮光ストリップ30のセンタリングの際にシフ
ト機構70cにより固定ガイドプレート70a側にシフ
トするように構成されている。したがって、シフト機構
70cが作動すると、遮光ストリップ30の中心線と折
りすじ形成ステーションST5の中心線とが合うように
される。
【0038】折りすじ形成ステーションST4には、折
りすじ形成装置42が配置されている。図9に示すよう
に、折りすじ形成装置42は、折りすじ形成型71とプ
レス装置72とから構成されている。折りすじ形成型7
1は、折りすじ用凸ピース73aを有する上型73と、
凹部74aを有する下型74とから構成されている。折
りすじ用凸ピース73aは120°の角度で突出させて
形成されている。凹部74aは、深さD=1mmのV字型
の溝から構成されており、遮光ストリップ30の中心線
に沿って折りすじ75を形成する。この折りすじ75に
より遮光ストリップ30はシート部材23a,23bに
区画される。なお、折りすじ用凸ピース73a及び凹部
74aはこれに限定されることなく、種々の断面形状と
してもよい。
【0039】図5に示すように、折りすじ形成装置42
を出た遮光ストリップ30は、次の切り込みステーショ
ンST7で切り込み装置43により切り込み76が形成
される。図10に示すように、切り込み装置43は、切
り込み形成型77とプレス装置78とから構成されてい
る。切り込み形成型77は、上型77aと、下型77b
とから構成されている。上型77aはプレス装置78に
より上下動するようにされており、下降した時に遮光ス
トリップ30の一方のシート部材23aに切り込み76
を形成する。図7(B)に示すように、切り込み76
は、折りすじ75に到達する長さとされ、これにより、
切り込み76と折りすじ75とで区画された部分が折曲
片79となる。
【0040】図5に示すように、切り込みステーション
ST7を出た遮光ストリップ30は折り曲げステーショ
ンST8〜ST10で折曲片79が少しずつ折り曲げら
れる。2個の折り曲げステーションST8,ST9で
は、折曲片79が折りすじ68で約90°ずつ順次折り
曲げられる。各折り曲げステーションST8,ST9に
は図示しない折り曲げ装置が設けられており、各ステー
ションST8,ST9に遮光ストリップ30が間欠送り
されると、折り曲げ装置により折曲片79が約90°の
角度で順次折り曲げられる。図7(C)に、ステーショ
ンST9における折り曲げ状態を示す。このステーショ
ンST9では、シート部材23bに折曲片79が重ね合
わされた状態になる。なお、このように折曲片79を約
90°ずつ折り曲げる他に、180°回転する折曲ガイ
ドにより1つの折り曲げステーションで一気に折りすじ
68で2つ折りにしてもよい。また、折曲片を折り曲げ
る折り曲げ装置を用いる代わりに、固定式の折り曲げガ
イドを用いて遮光ストリップ30の移動によって折曲片
を少しずる折り曲げるようにしてもよい。また、折り曲
げガイドと折り曲げ装置とを併用してもよい。
【0041】図5に示すように、最後の折り曲げステー
ションST10では、折り曲げ角度調整装置80によっ
て折曲部21の折り曲げ角度の調整が行われる。折り曲
げ角度調整装置80は、上型81a,下型81bからな
る角度調整型81とプレス装置82とから構成されてい
る。折り曲げ角度調整装置80は、図11に示すよう
に、折曲部21の各領域A1,A2,A3のプレス圧を
調整して、各領域A1,A2,A3毎に折り曲げ角度を
変化させる。これにより、各領域における断面形状は、
図12及び図13に示すようになる。
【0042】図5に示すように、折り曲げステーション
ST8〜ST10で折曲片79とシート部材23bとが
重ね合わされた遮光ストリップ30は、次の熱圧着ステ
ーションST11で図示しない熱圧着機により先端部接
着層25aに対して熱圧着が行われ、遮光封筒3の先端
部となる部分が接合される。
【0043】この後、サイドシールテープ貼付けステー
ションST12〜ST14で、サイドシールテープ貼付
け装置46によりサイドシールテープ22が貼付けら
れ、折曲片79がシート部材23b側に接合される。サ
イドシールテープ貼付け装置46は、デカーラ部86
と、テープガイドローラ87と、テープ熱圧着部88と
から構成されている。
【0044】図6に示すように、手掛け材の貼付けステ
ーションST15では、手掛け材貼付け装置47により
手掛け材10が貼付けられる。手掛け材貼付け装置47
は、ロール状の厚紙シート90を用い、巻き癖の除去,
打ち抜きを行って手掛け材10を形成し、これを遮光封
筒3となったときの先端部に対応する位置に、貼り付け
る。この手掛け材10もストッパ材9と同じように、実
際には仮付け,本付け,冷却の3個のステーションを用
いて遮光ストリップ30に貼り付けている。
【0045】手掛け材10が貼付けられた遮光ストリッ
プ30は、送りステーションST16でグリッパフィー
ド装置40により、遮光封筒3の1袋製造分の長さL1
のピッチで間欠送りされ、次のカットステーションST
17に送られる。カットステーションST17にはカッ
タ48の他に、テレビカメラ93が配置されている。テ
レビカメラ93は、遮光ストリップ30の位置決めマー
ク34a(図7(C)参照)を撮像する。図8に示すよ
うに、この撮像データは位置検出器94に送られる。位
置検出器94は、位置検出マーク34aを検出して、こ
の検出信号により遮光ストリップ30の位置を検出す
る。この位置検出データはコントローラ95に送られ
る。コントローラ95は、位置検出データとカメラ位置
(基準位置)とのズレ量を求め、このズレ量が「0」と
なるように、グリッパフィード装置40のフィードアー
ム96の連結軸97の位置を変更して、遮光ストリップ
30の間欠送り量L1を微調整し、位置決めマークが常
にカメラ位置(基準位置)に来るようにする。これによ
り、温度や湿度の変化で遮光ストリップ30が伸縮して
も、遮光ストリップ30を1袋毎の切断位置にセットす
ることができる。なお、前記ズレ量が基準値を越えた場
合には、この基準値を越えたときのカッタ48で切り離
された半完成封筒3aと、カットステーションST17
にある遮光ストリップ30とは不良品とされ、後に説明
する不良品排出ステーションST18で、不良品トレイ
に排出され、製造ラインから外される。また、基準値を
越えるズレ量が連続して発生した場合には、ズレ連続異
常と判定され、製造ラインが停止する。
【0046】グリッパフィード装置40は、フィードア
ーム96とグリッパ98とを備えている。グリッパ98
は、ガイド棒99で遮光ストリップ30の送り方向に移
動自在にされている。フィードアーム96はスイング機
構100により約60°の角度で揺動するようにされて
いる。フィードアーム96には連結軸97が設けられて
おり、この連結軸97はシフト機構101によって、フ
ィードアーム96の中心線方向に沿って変位するように
されている。グリッパ98の背面には鉛直方向ガイド機
構102が設けられており、これに連結軸97の先端が
案内されている。したがって、フィードアーム96が先
ず反時計方向に60°で回転し、次に時計方向に60°
回転して戻る揺動運動を行うと、このフィードアーム9
6に連結軸97及びガイド機構102を介して連結され
るグリッパ98は遮光ストリップ30の送り方向で往復
動する。そして、連結軸97の位置をシフト機構101
により変えることにより、グリッパ98の往復動の移動
量を微少変化させることができる。例えば、連結軸97
を上方に変位させると、グリッパ98の移動量が増加
し、連結軸97を下方に変位させると、グリッパ98の
移動量が減少する。また、グリッパ98には図示しない
開閉機構が設けられており、グリッパ98が図中左方向
に移動する時にはグリッパ98を閉じ、これとは逆方向
に移動する時にはグリッパ98を開く。これにより、フ
ィードアーム96の約60°の揺動で例えばL1=25
0mm(遮光封筒3の長さ240mm+切りしろ10mm)ほ
ど遮光ストリップ30が間欠送りされる。各ステーショ
ンでの所定作業時間を経過した後は、フィードアーム9
6の揺動により次の間欠送りが行われる。
【0047】フィードアーム96の揺動による遮光スト
リップ30の間欠送り量L1は、温度や湿度の変化によ
る遮光ストリップ30の伸縮に応じて制御される。例え
ば、遮光ストリップ30が温度や湿度の変化によって伸
びた場合には、この伸び量に対応する分だけフィードア
ーム96の連結軸97が上方に変位し、遮光ストリップ
30の間欠送り量も僅かに増える。また、遮光ストリッ
プ30が温度等の変化により縮んだ場合にはこの縮み量
に対応する分だけ連結軸97が下方に変位し、遮光スト
リップ30の間欠送り量も縮み量に対応して僅かに減
る。
【0048】図6に示すように、カットステーションS
T17でカッタ48により1袋毎に切断された半完成封
筒3aは図示しない間欠送り装置によって間欠送りさ
れ、先ず不良品排出ステーションST18でカット長さ
不良の半完成封筒3aのみが不良品トレイに排出され
る。また、カット長さが基準値内にある良品の半完成封
筒3aは、トリミングカットステーションST19に送
られる。トリミングカットステーションST19には図
示しないトリミングカット装置が設けられており、この
カット装置は1袋毎に切断された半完成封筒3aを、図
7(C)に示す切断線C1,C2に沿って遮光封筒3の
形にトリミングカットする。この後、トリミングカット
された半完成封筒3aは、間欠送り装置により熱圧着ス
テーションST20に送られ、ここで図示しない熱圧着
機により手掛け先端部の完全熱圧着が行われる。次に、
第1検査ステーションST21において、検査カメラ1
00で手掛け材10の形状,寸法及び貼付け位置が検査
される。この検査後に、反転ステーションST22で反
転装置102の反転アーム103によって封筒が挟持さ
れ180°回転されて、反転される。この反転後に図示
しない間欠送り装置により検査ステーションST23に
間欠送りする。第2検査ステーションST23では検査
カメラ101によりストッパ材9の取り付け位置及び遮
光封筒3の長さの検査を行う。排出ステーション24で
は遮光封筒3を集積装置のストッカ106に排出する。
この排出の際に、2台の検査カメラ100,101によ
る検査の結果、不良品は図示しない排出装置によって不
良品排出ステーションST25で図示しない不良品トレ
イに排出される。検査に合格した遮光封筒3は排出装置
により、図示しない集積装置のストッカ106に集積さ
れる。
【0049】図5に示す折り曲げステーションST10
における折り曲げ角度調整装置80では、図11に示す
ように、折曲部21を3つの領域A1,A2,A3に分
けて、各領域毎にプレス圧を変更し、折曲部21の折り
曲げ角度を微調整する。中央領域A2に対しては、ハッ
チングで示す先端領域A1及び後端領域A2よりもその
プレス圧力を下げて、この領域A2の折り曲げ角度を他
の領域A1,A3よりも緩くプレスする。これにより、
図12に示すように、中央領域A2では折り曲げ角度が
緩くなり、遮光封筒3の断面積が増加して、この領域A
2における曲げ剛性を向上することができる。また、先
端領域A1及び後端領域A3では、図13に示すよう
に、折り曲げ角度がきつくなり、遮光封筒3の断面積が
それ程増加しない。特に、後端領域A3では挿入口5に
おける隙間を小さくすることができ、遮光性を向上する
ことができる。
【0050】遮光封筒3に折れが発生する率は中央領域
A2の比率を増やすことで減少するが、中央領域A2の
比率を増やし過ぎると、挿入口5の開口面積が増大して
遮光性が損なわれてしまう。このため、折曲部21の全
体長さに対する前記中央領域A2の比率は40〜86
%、好ましくは50〜80%、より好ましくは60〜8
0%にして、残りをA1,A3の領域で等分すること
で、ほぼ満足のいく遮光性,動作性が得られることが実
験により判っている。
【0051】更に、遮光封筒の曲げ剛性を向上するため
に、図14に示すように遮光シート20は、ポリオレフ
ィン系の熱可塑性樹脂シート例えばポリエチレンシート
24の両面にカーボンブラックを混抄した一対の紙20
a,20bを接合した構造にしている。紙20a,20
bの接合はポリエチレンの押出しラミネートで行われて
いる。このような遮光シート20では、紙の片面に樹脂
をコーティングしたものに比較し、よりカールを小さく
することができる。紙20a,20bは温度変化や湿度
変化に対する伸縮率が略同一のものが用いられ、カール
バランスが崩れないように配慮されている。紙20aが
遮光封筒3の内側となり、写真フイルムユニット4と触
れ合うので、紙20aの写真フイルムと接触する側には
1g/m 2 〜15g/m2 のワックスを塗布した滑剤層
25が形成されている。この滑剤層25は遮光封筒3の
引出し,押込みを円滑にするとともに、写真フイルムユ
ニット4に傷を付けないようにしている。この実施例で
は遮光封筒3を押出しラミネートで製造したが、ドライ
ラミネートやウェットラミネートで製造してもよい。熱
可塑性樹脂としてポリエチレン樹脂を用いているが、各
種ポリオレフィン樹脂(単独重合樹脂,共重合樹脂,及
び2種以上の混合樹脂)を用いて製造してもよい。
【0052】上記構成であっても、前記紙20a,20
bの坪量が60g/m2 以下であると、遮光封筒3の曲
げ剛性を充分に確保することができないから、写真フイ
ルムパッケージ2はフイルムホルダに出し入れするとき
に、折れ曲がってしまう。また坪量が120g/m2
上であると、フイルムホルダへの出し入れがきつくな
る。これにより紙20a,20bの坪量は60g/m2
〜120g/m2 が好ましい。なお、この実施例では紙
20a,20bは坪量が90g/m2 のものを用いてい
る。また、紙20a,20bはカーボンブラック濃度を
2wt%〜15wt%(1.2g/m2 〜18g/m
2 )にして、遮光封筒3の表面で光の反射を抑えるとと
もに、遮光封筒3の遮光性を確保している。なお、紙2
0a,20bにカーボンブラックだけでなく、カチオン
染料等の黒色染料を混ぜ合わせると、更に遮光性を高め
ることができる。
【0053】遮光封筒3は表面での光の反射を防止する
必要があり、紙20a,20bは着色することが不可欠
であるが、遮光性については、紙20a,20b,ポリ
エチレンシート24の組み合わせで考慮してもよい。例
えばポリエチレンシート24にカーボンブラックを練り
込んで、遮光性を確保してもよい。なお、この場合に
は、カーボンブラック濃度を0.5wt%〜10wt%
の範囲に収めることが好ましい。なお、このようにする
ことで、写真フイルムパッケージ2は100,000ル
ックスの照明下に10分間放置しても、遮光封筒3の内
部を光密に保つことが可能である。
【0054】前記ポリエチレンシート24は厚みが10
μm以下であると、ラミネートするときにポリエチレン
の被膜形成がうまくいかずに、紙20a,20bとの接
着力が不足する。またポリエチレンシート24の厚みが
70μm以上であると、ラミネートするときの加工性が
悪くなるとともに、コストアップにつながる。このた
め、ポリエチレンシート24の厚みは10μm〜70μ
mの範囲に収めることが好ましい。なお、10μm〜7
0μmの厚みのポリエチレンシート24の坪量は10g
/m2 〜70g/m2 に相当する。このような厚みのポ
リエチレンシート24は防湿性を充分に確保することが
でき、遮光封筒3の内部に湿気が進入するのを防ぐこと
ができる。また、紙20a,20bに耐水紙を用いた
り、紙20a,20bに耐水処理を施したりすると、遮
光封筒3の防湿性を高めることができる。更にまた、紙
20a,20bに樹脂を含浸させると、遮光封筒3の曲
げ剛性を更に高めることも可能である。
【0055】このように構成された写真フイルムパッケ
ージ2の作用について説明する。写真フイルムパッケー
ジ2は、図2に示すように遮光封筒3の挿入口5が遮光
クリップ6により挟持され、挿入口5が閉鎖されてい
る。写真フイルムパッケージ2はクリップ6を先にして
フイルムホルダに装填される。この装填に際しては、フ
イルムホルダをロック解除状態にセットする。この挿入
後に、ロック状態にセットして遮光クリップ6をフイル
ムホルダに係止する。
【0056】この状態で、手掛け材10を軽く掴んで引
っ張ると、遮光クリップ6から遮光封筒3がはずれて、
遮光封筒3のみが図2に示すように引き出され、撮影可
能状態になる。遮光封筒3の内側にはワックスが塗布さ
れているから、引き出し時には写真フイルムユニット4
が接触しても写真フイルム15に傷が付くこともなく、
引き出しが円滑に行われる。また、遮光封筒3内の図示
しないワイパー材によって写真フイルムに付着した塵な
どが捕捉される。
【0057】撮影終了後に、遮光封筒3をフイルムホル
ダ内に押し込むと、撮影済みの写真フイルムユニット4
は遮光封筒3内に収納される。遮光封筒3は中央領域A
2の折曲部21によって中央領域A2の断面積が増加す
るようにされているため、曲げ剛性が向上されている。
したがって、遮光封筒3をフイルムホルダ内に押し込む
操作をしても遮光封筒3が折れ曲がることがなく、遮光
封筒3を円滑にフイルムホルダ内に収納することができ
る。しかも、後端領域A3の折曲部21の折り曲げ角度
はきつくされているので、挿入口5に隙間ができること
がなく確実な遮光が得られるとともに、遮光封筒3の後
端部が遮光クリップ6に円滑に嵌合される。
【0058】次に、フイルムホルダをロック解除状態に
セットしてから、切欠き10aの部分を強く掴むと、遮
光封筒3の上面と下面はスリット18を介して直に接触
する。この状態で、遮光封筒3を引き出すと、写真フイ
ルムユニット4は位置ずれをおこすことなく、遮光封筒
3とともにフイルムホルダから引き出される。この後、
遮光封筒3の先端部から粘着テープ7を剥がして、これ
により遮光封筒3の挿入口5と遮光クリップ6とに貼り
付けて、挿入口5から写真フイルムユニット4の脱落を
阻止する。
【0059】図15は、他の実施例における遮光シート
26の断面を示しており、図14に示すようなポリエチ
レンシート24の両面にカーボンブラックを混抄した一
対の紙20a,20bを接合したものに対し、印刷によ
り形成した印刷インク層27の上に、硬化型ニスを2回
塗布してなる2層の硬化剤層28a,28bと、更にこ
の硬化剤層28bの上に滑剤層29を形成して構成され
ている。なお、図14に示すものと同一構成部材には同
一符号が付してある。硬化剤層28a,28bは、表1
に示すような構成物からなる主剤と、キシレンジイソシ
アネート(XDI)100%からなる硬化剤とから構成
されており、硬化剤は主剤に対し5%添加される。ま
た、滑剤層29の構成物を表2に示す。各層の塗布量
(厚み)は1回の塗布で、0.5〜3μmにされる。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】このように、硬化剤層28a,28bを2
層形成し、この上に滑剤層29を1層形成することによ
り、折曲部21の表面にヒビ割れが発生することもな
く、しかも遮光封筒3に形成したときに曲げ剛性も満足
するものが得られた。
【0063】上記実施例では、図5に示すように、折り
曲げ工程の最終ステーションST10で、折曲部21の
プレス圧を調整して各領域A1,A2,A3の折り曲げ
角度を変化させたが、この折り曲げ角度の調整は、図6
に示す熱圧着ステーションST20で行うようにしても
よい。また、プレス圧の変更はプレス金型の形状を変え
て変更する他に、プレスローラを用いてこれの接触圧力
や押し下げ量を変えることにより行ってもよい。
【0064】また、上記実施例では同じ領域内ではプレ
ス圧力を同じにしたが、この他に、折曲部21の各領域
の境界付近において、プレス圧力を次第に少しずつ変化
させるようにしてもよい。この場合には、折曲部21を
押圧するプレス型の中央領域A2に対応する部分と、先
端領域A1及び後端領域A3に対応する部分との境界部
分の高さを次第に少しずつ変えることでなだらかにプレ
ス圧力を変えることができる。したがって、プレス圧力
が変わる部分に、遮光封筒の押し込み時の曲げ応力が集
中することがなくなり、遮光封筒の折れ曲がりをより一
層効果的に防止することができる。また、遮光封筒の製
造手順は上記実施例に限定されることなく、種々の変更
を加えてよい。例えば、折り曲げステーションST8の
上流側に空気吹き出し又は吸入によるクリーニングステ
ーションを設け、遮光ストリップ30に付着した塵等を
除去するようにしてもよい。また、遮光封筒3の挿入口
5近くでその両端部に遮光凸条を形成してもよく、この
場合に遮光封筒3の遮光特性が向上する。
【0065】また、上記実施例ではグリッパフィード装
置40により各ステーションST0〜ST17に遮光ス
トリップ30を間欠送りするようにしたが、この間欠送
りは他の送り手段、例えばサクションドラムやニップロ
ーラ等により構成するようにしてもよい。また、上記実
施例では、折りすじを形成した後に切り込みを入れるよ
うにしたが、この他に、切り込みを入れた後に折りすじ
を形成するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】2つ折りにした遮光シートの折曲部を一
方の側縁とし、他方の側縁及び先端縁を接合して遮光封
筒を構成したから、2枚の遮光シートを重ねてこれらを
接合する場合に比べて遮光封筒を容易に製造することが
できる。しかも、接合箇所が折曲部の分だけ減少するた
め、サイドシールテープの貼付け装置等の複雑な装置を
減らすことができ、設備コストを抑えることができると
ともに、高速加工適性が向上し、遮光封筒の製造ライン
において効率良く大量生産が可能になる。
【0067】帯状の遮光ストリップに対し遮光ストリッ
プの中心線に沿って折りすじを形成して遮光ストリップ
を2つのシート部材に区画したから、腰の強い遮光スト
リップを精度良く且つ直線状に折りたたむことが可能に
なる。また、一方のシート部材に対し遮光封筒の1袋製
造分の間隔で折りすじまで切り込みを形成してこの切り
込みと折りすじとにより囲まれたシート部材の部分を折
曲片とし、この折曲片を折りすじで折り曲げたから、折
り曲げを容易にしかも精度良く行うことができる。しか
も、切り込みにより折曲片を区画したから、1つのステ
ーションで折曲片を一気に折りたたむことも可能にな
り、ステーション数が減り製造ラインの全体長さを短く
することができる。
【0068】また、位置決めマークを所定ピッチで遮光
ストリップに形成しておき、前記接合部材により各縁部
を接合した後に、前記位置決めマークの検出信号に基づ
き切断ステーションを基準にして1ピッチ分の間欠送り
を行い、遮光ストリップを切断して遮光封筒にするよう
にしたから、温度や湿度の変化によって遮光ストリップ
に伸縮が発生しても、これの影響を受けることなく、遮
光ストリップを正規の位置で正確に1袋毎に切り離すこ
とができる。同様にして、位置決めマークの検出信号に
基づき、遮光封筒となる遮光ストリップを位置決めし
て、この位置で副部材を貼着したから、温度や湿度の変
化によって遮光ストリップに伸縮が発生してもこれの影
響を受けることなく、遮光ストリップの正規位置に正確
にストッパ材などの副部材を貼り付けることができる。
【0069】また、マーク検出装置で検出した位置決め
マークとマーク検出装置とのズレ量を求め、このズレ量
を無くすように、前記間欠送り量を変えるようにしたか
ら、1袋毎の切断の位置決めをより一層精度良く行うこ
とができる。
【0070】更に、折りすじ形成装置と副部材貼り付け
装置との間に遮光ストリップの伸縮補正装置を設け、こ
の伸縮補正装置によって遮光ストリップをたわませ、こ
のたわみ量を遮光ストリップの伸縮量に応じて制御した
から、グリッパフィード装置等の間欠送り装置を用いて
各ステーションに遮光ストリップを間欠送りする場合
に、間欠送り装置から離れたステーションで、温度変化
等による遮光ストリップの伸縮量が累積されて位置誤差
が発生しても、これを簡単に補正することができる。し
たがって、遮光ストリップの伸縮の影響を排除して、遮
光ストリップの所定位置に精度良く副部材を張りつける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光封筒の製造方法を示すフローチャ
ートである。
【図2】同遮光封筒を用いた写真フイルムパッケージに
おいて、遮光封筒から写真フイルムユニットを引き出し
た状態を示す斜視図である。
【図3】遮光封筒を分解して示す斜視図である。
【図4】遮光封筒の製造ラインの上流側部分を示す斜視
図である。
【図5】遮光封筒の製造ラインの中流側部分を示す斜視
図である。
【図6】遮光封筒の製造ラインの下流側部分を示す斜視
図である。
【図7】折りすじ形成工程と切り込み形成工程と折り曲
げ工程とにおける遮光ストリップを示す平面図である。
【図8】遮光ストリップの伸縮補正装置とグリッパフィ
ード装置とを示す概略図である。
【図9】折りすじ形成型を示す概略図である。
【図10】切り込み形成型を示す斜視図である。
【図11】遮光封筒を示す平面図である。
【図12】図11における XII− XII線に沿う拡大した
断面図である。
【図13】図11におけるXIII−XIII線に沿う拡大した
断面図である。
【図14】遮光シートの層構造を示す断面図である。
【図15】他の実施例における遮光シートの層構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムパッケージ 3 遮光封筒 4 写真フイルムユニット 5 挿入口 6 遮光クリップ 9 ストッパ材 10 手掛け材 11 ワイパー材 15 写真フイルム 20,26 遮光シート 20a,20b 紙 21 折曲部 22 サイドシールテープ 23a,23b シート部材 24 ポリエチレンシート 25,29 滑剤層 28a,28b 硬化剤層 30 遮光ストリップ 31 巻き戻し部 36 デカーラ部 40 グリッパフィード装置 41 副部材貼付け装置 42 折りすじ形成装置 43 切り込み装置 44 折り曲げ装置 45 熱圧着装置 46 サイドシールテープ貼付け装置 47 手掛け材貼付け装置 48 カッタ 50 伸縮補正装置 54 位置微調整部 60 ストッパ材貼付け装置 61,62 ワイパー材貼付け装置 71 折りすじ形成型 75 折りすじ 76 切り込み 77 切り込み形成型 79 折曲片 80 折り曲げ角度調整装置 96 フィードアーム 98 グリッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/30 B65D 81/30 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の写真フイルム及び遮光クリッ
    プを備えた写真フイルムユニットと、前記遮光クリップ
    で閉鎖される挿入口を備え、写真フイルムを光密に収納
    する遮光封筒とからなる写真フイルムパッケージにおい
    て、 折曲部で2つ折りした矩形状の遮光シートと、この遮光
    シートの前記折曲部に対し平行な側縁部を接合する接合
    部材と、先端縁部を接合する接合部材とから、前記遮光
    封筒を構成したことを特徴とする写真フイルムパッケー
    ジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の写真フイルムパッケージ
    において、前記側縁部を接合する接合部材はサイドシー
    ルテープであり、先端縁部を接合する接合部材は熱溶着
    性の接着層であることを特徴とする写真フイルムパッケ
    ージ。
  3. 【請求項3】 シート状の写真フイルム及び遮光クリッ
    プを備えた写真フイルムユニットを光密に収納する遮光
    封筒の製造方法において、帯状の遮光ストリップに対し
    遮光ストリップの中心線に沿って折りすじを形成して遮
    光ストリップを2つのシート部材に区画し、一方のシー
    ト部材に対し遮光封筒の1袋製造分の間隔で折りすじま
    で切り込みを形成してこの切り込みと折りすじとにより
    囲まれたシート部材の部分を折曲片とし、この折曲片を
    折りすじで折り曲げて他方のシート部材に重ね合わせ、
    この重ね合わせた折曲片とシート部材とを接合部材によ
    り袋状に接合し、これを1袋毎に切り離すようにしたこ
    とを特徴とする遮光封筒の製造方法。
  4. 【請求項4】 シート状の写真フイルム及び遮光クリッ
    プを備えた写真フイルムユニットを光密に収納する遮光
    封筒の製造方法において、帯状の遮光ストリップに対し
    遮光ストリップの中心線に達する切り込みを遮光封筒の
    1袋製造分の間隔で形成し、この切り込みと遮光ストリ
    ップの中心線とにより囲まれた部分を折曲片とし、他方
    をシート部材として、この折曲片とシート部材との間に
    折りすじを形成し、この折りすじで折曲片を折り曲げて
    他方のシート部材に重ね合わせ、この重ね合わせた折曲
    片とシート部材とを接合部材により袋状に接合し、これ
    を1袋毎に切り離すようにしたことを特徴とする遮光封
    筒の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の遮光封筒の製造方
    法において、前記遮光ストリップには位置決めマークを
    所定ピッチで形成しておき、遮光ストリップを1袋毎に
    切り離す際に、この位置決めマークの検出信号を用いる
    ことを特徴とする遮光封筒の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遮光封筒の製造方法にお
    いて、前記位置決めマークの検出信号に基づき遮光スト
    リップを位置決めして、この位置で副部材を貼着するこ
    とを特徴とする遮光封筒の製造方法。
  7. 【請求項7】 シート状の写真フイルム及び遮光クリッ
    プを備えた写真フイルムユニットを光密に収納する遮光
    封筒の製造装置において、 帯状の遮光ストリップを各ステーションに送るストリッ
    プ送り装置と、 このストリップ送り装置による前記ステーションの1つ
    に配置され、ステーションに位置決めされた遮光ストリ
    ップに対して、遮光ストリップの中心線に沿って折りす
    じを形成する折りすじ形成装置と、 前記ステーションの1つに配置され、遮光ストリップの
    中心線に達するまで切り込みを形成する切り込み形成装
    置と、 前記ステーションの1つに配置され、前記折りすじと切
    り込みとにより囲まれた折曲片を折りすじで折り曲げて
    遮光ストリップに重ね合わせる折り曲げ装置と、 前記ステーションの1つに配置され、重ね合わせた折曲
    片と遮光ストリップとを袋状に接合する折曲片接合装置
    と、 前記ステーションの1つに配置され、袋状の遮光ストリ
    ップを1袋毎に切り離す切断装置とを備えたことを特徴
    とする遮光封筒の製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の遮光封筒の製造装置にお
    いて、 前記遮光ストリップには、前記ストリップ送り装置の各
    ステーションのピッチと同じピッチで、遮光封筒用の表
    示部と位置決めマークとが予め印刷されるとともに、前
    記折曲片を遮光ストリップに接合するための接着層が予
    め層設されていることを特徴とする遮光封筒の製造装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の遮光封筒の製造装置にお
    いて、 前記ストリップ送り装置を、 前記切断装置に対し遮光ストリップの送り方向上流側で
    切断装置の近くに配置され、前記遮光ストリップを挟持
    する挟持部と、 この挟持部を前記各ステーションのピッチ分だけ遮光ス
    トリップの送り方向で往復動させるとともに、戻り時に
    は挟持部を開放する移動部と、 前記切断装置が配置された切断ステーションに配置さ
    れ、前記位置決めマークを検出するマーク検出装置と、 このマーク検出装置からのマーク検出信号に基づき切断
    ステーションにおける遮光ストリップの表示部の位置を
    特定し、切断ステーションに表示部を位置決めするよう
    に移動部を制御するコントローラとから構成したことを
    特徴とする遮光封筒の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の遮光封筒の製造装置に
    おいて、 前記コントローラを、マーク検出装置で検出した位置決
    めマークとマーク検出装置とのズレ量を求め、このズレ
    量を無くすように、前記移動部の往復動の行程を変える
    ように構成したことを特徴とする遮光封筒の製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の遮光封筒の製造装置
    において、 前記折りすじ形成装置に対し遮光ストリップの送り方向
    上流側のステーションに配置され、このステーションに
    位置決めされた遮光ストリップに対して、ストッパ材及
    びワイパー材を貼り付ける副部材貼り付け装置と、 この副部材貼り付け装置に隣接するステーションで、遮
    光ストリップの送り方向下流側のステーションに配置さ
    れ、遮光ストリップをたわませる伸縮補正装置と、 前記副部材貼り付け装置に対し遮光ストリップの送り方
    向上流側で副部材貼り付け装置の近くのステーションに
    配置され、前記位置決めマークを検出する伸縮補正用マ
    ーク検出装置と、 このマーク検出装置からのマーク検出信号に基づき、マ
    ーク検出装置が配置されたステーションにおける遮光ス
    トリップの表示部の位置を特定し、このステーションに
    表示部を位置決めするように伸縮補正装置のたわみ量を
    微調整する伸縮補正用コントローラとを備えたことを特
    徴とする遮光封筒の製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101504756B1 (ko) * 2013-07-15 2015-03-23 (주)가림정공 카메라 렌즈모듈용 차광시트 제작장치 및 제작방법
CN108163244A (zh) * 2018-01-19 2018-06-15 珠海市安粤科技有限公司 一种工业胶片自动包装装置
CN110261413A (zh) * 2019-06-27 2019-09-20 广东省特种设备检测研究院珠海检测院 一种用于自动化装片的暗袋

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