JPH0822057A

JPH0822057A - カメラ

Info

Publication number: JPH0822057A
Application number: JP6154818A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tanioka; 洋谷岡
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 1994-07-06
Filing date: 1994-07-06
Publication date: 1996-01-23

Abstract

(57)【要約】【目的】暗い環境での撮影においても、撮影レンズの交
換が確実かつ迅速にできるカメラを提供する。【構成】撮影レンズ２を交換可能なボディマウント３を
有するカメラであって、撮影レンズ２の装着時に、ボデ
ィマウント３近傍を照明する照明手段７，８を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、特に、撮
影レンズを交換可能なボディマウントを有するカメラに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術を１眼レフカメラを例に説明
する。図６は従来の１眼レフカメラを示す概要図であ
る。図６において、カメラボディ１は、撮影レンズ２を
交換するためのボディマウント３を有している。ボディ
着脱指標４は、カメラボディ１に設けられており、撮影
レンズ２を交換するときの指標となるものである。

【０００３】レンズ着脱指標５は、撮影レンズ２に設け
られており、前述のボディ着脱指標４と対応させること
により撮影レンズ２の着脱する位置の目安となってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、暗い環境で
撮影をする時などは、ボディ着脱指標４とレンズ着脱指
標５とがよく見えず位置合わせが困難であるという問題
点があった。また、このため撮影レンズ２の交換に時間
がかかり、シャッターチャンスを逃してしまうという問
題点があった。

【０００５】更に、ボディ着脱指標４とレンズ着脱指標
５との位置合わせが不十分な状態で撮影レンズ２を無理
に装着しようとすると、ボディマウント３や撮影レンズ
２側のレンズマウント（不図示）を損傷してしまうとい
う問題点があった。そこで本発明では、暗い環境で撮影
するときでも、撮影レンズの交換が確実で迅速にできる
カメラを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、一実施例を示す図１〜図４とに対応付けて説明す
ると、請求項１記載のカメラは、撮影レンズ（２）を交
換可能なボディマウント（３）を有するカメラであっ
て、撮影レンズ（２）の装着時に、ボディマウント
（３）近傍を照明する照明手段（７，８）を設けてい
る。

【０００７】請求項２記載のカメラは、更に、自動合焦
動作時に被写体を発光する発光手段（１０）を備えたカ
メラであって、照明手段（７，８）と発光手段（１０）
との光源（１０ａ）を共通にしている。請求項３記載の
カメラは、照明手段（７，８）が光源（１０ａ）からの
光束をボディマウント（３）近傍に導く光ファイバー
（１１）を有している。

【０００８】請求項４記載のカメラは、発光手段（１
０）の発光方向をボディマウント（３）の方向に切り換
える切り換え手段（８，１０ｂ）を有している。請求項
５記載のカメラは、照明手段（７，８）が照明を実行す
るスイッチ部材を有しており、このスイッチ部材は、レ
リーズを実行するシャッターボタン（９）と兼用してい
る。

【０００９】請求項６記載のカメラは、照明手段（７，
８）の光源として、電球またはＬＥＤを使用している。

【００１０】

【作用】請求項１記載のカメラは、照明手段（７，８）
がボディマウント（３）近傍を照明するので、暗い環境
においても撮影レンズ（２）の交換を迅速に行うことが
できる。請求項２記載のカメラは、照明手段（７，８）
と発光手段（１０）との光源（１０ａ）を共通にしてい
るので、カメラボディ（１）内のスペースを有効利用す
ることができる。

【００１１】請求項３記載のカメラは、発光手段（１
０）の光源（１０ａ）を光ファイバー（１１）により導
いているので、カメラボディ（１）内のスペースを有効
利用することができる。請求項４記載のカメラは、切り
換え手段（８，１０ｂ）が発光方向を切り換えているの
で、更に、カメラボディ（１）内のスペースを有効利用
することができる。

【００１２】請求項５記載のカメラは、シャッターボタ
ン（９）が照明スイッチを兼用しているので、カメラの
使い勝手を向上することができる。請求項６記載のカメ
ラは、照明手段（７，８）の光源として、豆電球または
ＬＥＤを使用しているので、照明手段（７，８）の構成
を簡単にすることができる。

【００１３】

【実施例】以下、図１〜図５を用いて本発明の一実施例
を説明する。図１は本発明の第１実施例を表す一眼レフ
カメラの概要図である。図１において、カメラボディ１
は、撮影レンズ２を交換するためのボディマウント３を
有している。ボディ着脱指標４は、カメラボディ１に設
けられており、撮影レンズ２を交換するときの指標とな
るものである。

【００１４】また、レンズ着脱指標５は、撮影レンズ２
に設けられており、撮影レンズ２をボディマウント３に
取り付けるときに前述のボディ着脱指標４に対応させる
指標である。レンズ取り外しボタン６は、ボディマウン
ト３の右側に配設されており、撮影レンズ２を外り取す
ときに押圧するボタンである。

【００１５】照明ランプ７は、ボディマウント３近傍を
照明するための光源であり、本実施例では豆電球により
構成されている。マウント照明スイッチ８はカメラボデ
ィ１の上面に配設されている。このマウント照明スイッ
チ８を押圧することにより、前述の照明ランプ７がボデ
ィマウント３近傍を照明する。

【００１６】なお、本第１実施例においては、照明ラン
プ７とマウント照明スイッチ８とが照明手段を構成して
おり、この照明手段は、カメラボディ１に内蔵されてい
る不図示の電池を電源として利用している。また、シャ
ッターボタン９は周知のものである。以上のように構成
された本第１実施例の作用について以下説明を行う。

【００１７】本第１実施例では、暗い環境で撮影レンズ
２を交換するときに、マウント照明スイッチ８を押圧す
れば、ボディマウント３近傍を照明ランプ７により照明
することができる。これにより、従来のように撮影レン
ズ２の交換に時間を要することがなく、また、ボディマ
ウント３や不図示の撮影レンズ２側のレンズマウントを
損傷してしまうこともない。

【００１８】なお、本第１実施例では照明ランプ７を豆
電球により構成したがＬＥＤで構成してもいいことは勿
論である。次に、図２〜図３を用いて、本発明の第２実
施例を説明する。図２は本発明の第２実施例を表す一眼
レフカメラの概要図であり、図１の一眼レフカメラと同
じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。

【００１９】なお、本第２実施例のカメラは、周知の自
動合焦機能を有しており、シャッターボタン９を半押し
することにより、被写体に自動合焦動作を行う。ＡＦ補
助光照射部１０は、自動合焦動作を行うときに、被写体
が低輝度若しくは低コントラストの時に、被写体に補助
光を照射する公知のものである。図３は、図２のＡＦ補
助光照射部１０の内部の概要を示した図であり、Ａ方向
への光の反射を示す図３（ａ）とＢ方向への光の反射を
示す図３（ｂ）とを示している。

【００２０】図３において、ＡＦ補助光照射部１０の内
部は、光源１０ａと反射ミラー１０ｂとこの反射ミラー
１０ｂをほぼ９０°回転駆動する不図示の駆動部とから
構成されている。本第２実施例において、シャッターボ
タン９を押圧すると、反射ミラー１０ｂは図３（ａ）の
位置にセットされ、図２に示すＡ方向に光源１０ａから
の光束を投光する。

【００２１】また、マウント照明スイッチ８を押圧する
と、不図示の駆動部は反射ミラー１０ｂを図３（ｂ）の
位置にセットする。これにより、ＡＦ補助光照射部１０
は図２に示すＢ方向に光源１０ａからの光束を投光す
る。即ち、本第２実施例においては、反射ミラー１０ｂ
とこの反射ミラー１０ｂをほぼ９０°回転駆動する不図
示の駆動源とマウント照明スイッチ８とにより切り換え
手段を構成しており、この切り換え手段により、ＡＦ補
助光照射部１０の光源１０ａを利用してボディマウント
３近傍を照明することができる。

【００２２】なお、本第２実施例の光源１０ａも、第１
実施例と同様に、豆電球またはＬＥＤのどちらでも使用
することができる。次に図４を用いて本発明の第３実施
例を説明する。図４は本発明の第３実施例を表す一眼レ
フカメラの概要図であり、図１〜図３の一眼レフカメラ
と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。

【００２３】光ファイバー１１は、ＡＦ補助光照射部１
０の光源１０ａの光の一部をボディマウント３に導くも
のである。即ち、本第３実施例では、マウント照明スイ
ッチ８とＡＦ補助光照射部１０の光源１０ａと光ファイ
バー１１とで照明手段を構成している。本第３実施例で
は、マウント照明スイッチ８を押圧すれば、光ファイバ
ー１１がＡＦ補助光照射部１０の光源１０ａからの光束
をボディマウント３近傍に導くので、暗い環境でも撮影
レンズ２を迅速に交換することができる。

【００２４】なお、本第３実施例のカメラは、反射ミラ
ー１０ｂが常に図２のＡ方向を投光する様に固定されて
いる。また、第１〜３実施例において、マウント照明ス
イッチ８をシャッターボタン９に兼用させてもいい。図
５は、マウント照明スイッチ８をシャッターボタン９に
兼用させたときのブロック図を示した図である。

【００２５】図５において、撮影レンズ検出回路１２
は、撮影レンズ２が装着されているかどうかを検出す
る。自動焦点調節回路１３は、後述のＣＰＵ１４の指令
に応じて、撮影レンズ２の合焦状態を調節する。ＣＰＵ
１４は、カメラ全体を制御しており、特に、撮影レンズ
検出回路１２の検出結果に基づいて、前述の照明手段と
自動焦点調節回路１３とを以下のように制御する。

【００２６】即ち、ＣＰＵ１４は、撮影レンズ検出回路
１２が撮影レンズ２を装着していると検出したときに、
シャッターボタン９から入力信号を受けると自動焦点調
節回路１３を制御して撮影レンズ２の合焦状態を調節す
る。また、ＣＰＵ１４は、撮影レンズ検出回路１２が撮
影レンズ２を装着していないと検出したときに、シャッ
ターボタン９から入力信号を受けると照明ランプ７（も
しくはＡＦ補助光照射部１０）を制御してボディマウン
ト３近傍を照明する。

【００２７】これにより、撮影者は、自動合焦動作を含
む撮影動作とボディマウント３近傍の照明動作とをシャ
ッターボタン９のみの操作で行うことができる。

【００２８】

【発明の効果】以上説明してきたように、請求項１記載
のカメラは、照明手段がボディマウント近傍を照明する
ので、暗い環境においても撮影レンズの交換を迅速に行
うことができる。これによりシャッターチャンスを逃す
こともない。また、ボディマウントを損傷することもな
い。

【００２９】請求項２記載のカメラは、照明手段と発光
手段との光源を共通にしているので、カメラボディ内の
スペースを有効利用することができる。請求項３記載の
カメラは、発光手段の光源を光ファイバーにより導いて
いるので、カメラボディ内のスペースを有効利用するこ
とができる。請求項４記載のカメラは、切り換え手段が
発光方向を切り換えているので、更に、カメラボディ内
のスペースを有効利用することができる。

【００３０】請求項５記載のカメラは、レリーズボタン
が照明スイッチを兼用しているので、カメラの使い勝手
を向上することができる。請求項６記載のカメラは、照
明手段の光源として、豆電球またはＬＥＤを使用してい
るので、照明手段の構成を簡単にすることができる。特
に、豆電球を用いた時は、照明手段を安価に構成するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を表す一眼レフカメラの概
要図である。

【図２】本発明の第２実施例を表す一眼レフカメラの概
要図である。

【図３】図２のＡＦ補助光照射部１０の内部の概要を示
した図であり、Ａ方向への光の反射を示す図３（ａ）と
Ｂ方向への光の反射を示す図３（ｂ）である。

【図４】本発明の第３実施例を表す一眼レフカメラの概
要図である。

【図５】マウント照明スイッチ８をシャッターボタン９
に兼用させたときのブロック図を示した図である。

【図６】従来の１眼レフカメラを示す概要図である。

【符号の説明】

２撮影レンズ３ボディマウント７照明ランプ８マウント照明スイッチ９シャッターボタン１０ＡＦ補助光照射部１０ａ光源１０ｂ反射ミラー１１光フアイバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】撮影レンズを交換可能なボディマウントを
有するカメラにおいて、前記撮影レンズの装着時に、前記ボディマウント近傍を
照明する照明手段を設けたことを特徴とするカメラ。
【請求項２】請求項１記載のカメラにおいて、前記カメラは、自動合焦動作時に被写体へ発光する発光
手段を備えたカメラであり、前記照明手段と前記発光手段との光源は共通であること
を特徴とするカメラ。
【請求項３】請求項２記載のカメラにおいて、前記照明手段は、前記光源からの光束を前記ボディマウ
ント近傍に導く光ファイバーを有することを特徴とする
カメラ。
【請求項４】請求項２記載のカメラにおいて、前記発光手段の発光方向を前記ボディマウントの方向に
切り換える切り換え手段を有することを特徴とするカメ
ラ。
【請求項５】請求項１乃至請求項４記載のカメラにおい
て、前記照明手段は、前記照明を実行するスイッチ部材を有
しており、前記スイッチ部材は、レリーズを実行するシャッターボ
タンと兼用していることを特徴とするカメラ。
【請求項６】請求項１記載のカメラにおいて、前記照明手段の光源は、電球またはＬＥＤであることを
特徴とするカメラ。