JPH08219768A - 測距信号処理装置 - Google Patents

測距信号処理装置

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JPH08219768A
JPH08219768A JP2967595A JP2967595A JPH08219768A JP H08219768 A JPH08219768 A JP H08219768A JP 2967595 A JP2967595 A JP 2967595A JP 2967595 A JP2967595 A JP 2967595A JP H08219768 A JPH08219768 A JP H08219768A
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circuit
circuits
signal processing
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JP2967595A
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Kunihiko Karasawa
国彦 唐沢
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PSDからの出力電流を信号処理して距離情
報を得る際、S/N比を改善し測距精度を向上させ、か
つ回路規模を削減する測距信号処理装置を得る。 【構成】 PSD1から出力される第1と第2の電流成
分の分流比に誤差が生じないようにPSD1のインピー
ダンスに対して入力インピーダンスを十分低い値にする
第1と第2のインピーダンス変換回路14Aと14B、
インピーダンス変換回路の出力端子に接続されて入力電
流を増幅するカレントミラー回路でなる第1と第2の電
流増幅回路18Aと18B、インピーダンス変換回路の
各出力を交互に低インピーダンスのアースラインに短絡
して電流増幅回路18Aと18Bを時系列に交互にオン
オフ制御する第1と第2のスイッチ21Aと21B、電
流増幅回路の出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回
路22を備え、この電流電圧変換回路22の出力に基づ
き距離情報を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、受光素子として、測
距対象の被写体に向けた赤外光の照射に基づき該被写体
で反射され受光レンズを介して入射される入射光に基づ
いて被写体の距離に応じた信号を得る半導体位置検出素
子を使用し、その出力信号を処理するための測距信号処
理装置に関するもので、特に、コンパクトカメラ等に使
用されるアクティブ方式の距離測定装置に適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の測距信号処理装置のブロッ
ク図である。図4において、1は測距対象の被写体に向
けた赤外光の照射に基づき該被写体で反射され受光レン
ズを介して入射される被写体の距離に応じた入射光の位
置によってそれぞれの電極までの抵抗値に逆比例するよ
うな相互電流比を有する第1と第2の電流出力を得る半
導体位置検出素子(Position Sensitive Device 、以
下、PSDと略す)、2Aと2Bはそれぞれ上記PSD
の第1と第2の電流出力端子に接続されて出力電流を電
圧に変換する一対の電流電圧変換回路を示し、第1の電
流電圧変換回路2Aは、反転入力端子がPSD1の第1
の電流出力端子に接続されると共に非反転入力端子が基
準電圧を発生する基準電源5に接続され、かつ出力端子
と上記反転入力端子間に電流電圧変換用抵抗3Aが接続
された第1の電流電圧変換用オペレーショナルアンプ4
Aを備え、同様に、第2の電流電圧変換回路2Bは、反
転入力端子がPSD1の第2の電流出力端子に接続され
ると共に非反転入力端子が基準電圧を発生する基準電源
5に接続され、かつ出力端子と上記反転入力端子間に電
流電圧変換用抵抗3Bが接続された第2の電流電圧変換
用オペレーショナルアンプ4Bを備えている。
【0003】また、6A、6Bはそれぞれ上記第1と第
2の電流電圧変換回路2A、2Bの出力端子に接続され
た第1と第2の結合コンデンサ、7A、7Bはそれぞれ
上記第1と第2の結合コンデンサ6Aと6Bを介して入
力される上記第1と第2の電流電圧変換回路2A、2B
からの出力を増幅する第1と第2の増幅回路を示し、第
1の増幅回路7Aは、反転入力端子が上記第1の結合コ
ンデンサ6Aを介して上記第1の電流電圧変換回路2A
の出力端子に接続された第1のゲイン設定用抵抗8Aに
接続され、非反転入力端子が上記基準電源5に接続され
たオフセット補正用抵抗9Aに接続され、かつ出力端子
と上記反転入力端子間に第2のゲイン設定用抵抗10A
が接続された増幅回路用オペレーショナルアンプ11A
を備え、同様に、第2の増幅回路7Bは、反転入力端子
が上記第2の結合コンデンサ6Bを介して上記第2の電
流電圧変換回路2Bの出力端子に接続された第1のゲイ
ン設定用抵抗8Bに接続され、非反転入力端子が上記基
準電源5に接続されたオフセット補正用抵抗9Bに接続
され、かつ出力端子と上記反転入力端子間に第2のゲイ
ン設定用抵抗10Bが接続された増幅回路用オペレーシ
ョナルアンプ11Bを備えており、上記第1と第2の増
幅回路7A及び7Bの出力は、所定の演算やA/D変換
等を行う信号処理回路12に入力され、この信号処理回
路12により距離情報が求められて距離情報出力端子1
3より出力される。
【0004】次に上記構成に係る動作について説明す
る。測距を行うには、まず、図示しない赤外光投光部よ
り、図示しない被写体に向けて赤外光を予め決められた
周期で断続的に照射する。その赤外光は、上記被写体で
反射され、さらに図示しない受光レンズを介してPSD
1で受光される。このPSD1には、測距のための赤外
光の他に、例えば太陽光に含まれる赤外光等も定常的に
入射している。従って、上記受光レンズを介して入射さ
れる被写体の距離に応じた入射光の位置によってPSD
1のそれぞれの電極までの抵抗値に逆比例するような相
互電流比を有する第1と第2の電流成分には、上記定常
的に入射している赤外光によって発生する定常光電流に
上記測距のための赤外光により発生する信号光電流が加
算されたものとなっている。
【0005】この第1と第2の電流成分は、第1の第2
の電流電圧変換回路2Aと2Bにそれぞれ流入し、電圧
に変換される。この時、上記測距のための赤外光により
発生する信号光電流の大きさは、最小時には数百pAか
ら数nA程度まで低下する。従って、上記第1と第2の
電流電圧変換回路2Aと2Bの電流電圧変換用抵抗3A
と3Bの値は、一般的には数十kΩから数百kΩの物が
使用される。
【0006】このようにして、上記PSD1で発生する
電流成分は電圧に変換されるが、上記のようにその電圧
には、当然定常光電流に相当する電圧も含まれている。
そこで、信号光電流に相当する電圧のみを次段に伝達す
るために、第1と第2の結合コンデンサ6Aと6Bが使
用される。すなわち、これら結合コンデンサ6Aと6B
は、上記のように予め決められた周期で断続的に入力さ
れる信号光電流に相当する電圧のみを、スルーさせるよ
うな定数設定になっている。
【0007】ところで、この信号光電流に相当する電圧
の大きさは、上記のように電流電圧変換用抵抗として数
十kΩから数百kΩの物を使用したとしても、なお数m
V以下まで低下することは明らかである。従って、一般
的には数倍から数百倍のゲインをかけないと次の信号処
理ができないことになるが、この役目を果たすのが、第
1と第2の増幅回路7Aと7Bである。これら第1と第
2の増幅回路7Aと7Bの増幅率は、第1のゲイン設定
用抵抗8Aと8Bに対する第2のゲイン設定用抵抗10
Aと10Bの比率によってそれぞれ決定されることは説
明するまでもないが、上記のように数倍から数百倍のゲ
インをかけるため、特に上記第2のゲイン設定用抵抗1
0Aと10Bの大きさは、数十kΩから数百kΩになる
ことは、容易に予測できる。
【0008】このようにして増幅されたそれぞれの信号
は、信号処理回路12に入力され、積分、演算、A/D
変換等の処理をした後、距離情報出力端子13より出力
される。なお、信号処理回路の具体的な回路構成及び動
作等は、本発明の基本構成とは無関係であるため、詳細
な説明は省略する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の測距信号処理装
置は上記のように構成されているため、次に示す様な問
題点がある。第1の問題点として、電流電圧変換用抵抗
3Aと3Bとして高抵抗を使用するために、抵抗自身で
発生するノイズ(主に熱雑音)が比較的大きくなり、ま
た、同様に、高抵抗を使用するために、誘導等の外乱に
対して弱くなることが上げられる。これらのことは、上
記のように、信号光電流に相当する電圧の大きさが数m
V以下まで低下した場合、S/N比の悪化につながる。
なお、同様のことが、当然増幅回路を構成するゲイン設
定用の高抵抗8Aと8B及び10Aと10Bにも当ては
まる。
【0010】また、第2の問題点は、先ず、第1と第2
の電流電圧変換回路2Aと2Bにより電流電圧変換をし
た後、次に第1と第2の増幅回路7Aと7Bにより増幅
するという構成にある。すなわち、上述したように、ど
ちらの回路も高抵抗を使用しなければならないという事
情も含め、先ず、第1と第2の電流電圧変換回路2Aと
2BでS/N比が悪化し、さらに、第1と第2の増幅回
路7Aと7BでもS/N比が悪化するという構成になっ
ている。
【0011】さらに、別の問題点としては、PSD1の
それぞれの出力端子に対して、それぞれ第1と第2の電
流電圧変換回路2Aと2B及び第1と第2の増幅回路7
Aと7Bを設けていることが上げられる。これは、回路
規模の増加になるのは明らかであるが、さらにそれぞれ
の電流電圧変換回路間あるいはそれぞれの増幅回路間の
ばらつき、例えばそれぞれの抵抗値のばらつきやオペレ
ーショナルアンプのオフセットのばらつき等が精度に対
して大きく影響する。この影響を軽減するためには、当
然何らかの調整手段が必要となるが、それも回路規模の
増加や調整コストの増加につながるという問題点があっ
た。
【0012】この発明は上述した従来例に係る問題点を
解消するためになされたもので、S/N比を改善し測距
精度を向上させることができると共に、回路規模を削減
することができる測距信号処理装置を得ることを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る測距信号
処理装置は、半導体位置検出素子から出力される第1と
第2の出力電流を信号処理して距離情報を得る信号処理
回路を備えた測距信号処理装置において、上記半導体位
置検出素子の第1と第2の電流出力端子にそれぞれ接続
されて第1と第2の電流出力端子から出力される第1と
第2の電流成分の分流比に誤差が生じないように該半導
体位置検出素子のインピーダンスに対して入力インピー
ダンスを充分小さな値にする第1と第2のインピーダン
ス変換回路と、第1と第2のインピーダンス変換回路を
介して入力される上記半導体位置検出素子から出力され
る第1と第2の出力電流をそれぞれ増幅する第1と第2
の電流増幅回路と、上記第1と第2のインピーダンス変
換回路の出力をそれぞれ低インピーダンスに短絡して上
記第1と第2の電流増幅回路の出力をそれぞれ時系列に
交互にオンオフ制御する第1と第2のスイッチング手段
と、上記第1と第2の電流増幅回路の出力端子に接続さ
れて上記第1と第2のスイッチング手段によるオンオフ
タイミングに応じて出力される第1または第2の電流増
幅出力を電圧変換して上記信号処理回路を与える電流電
圧変換回路とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】また、上記第1と第2の電流増幅回路を、
入出力電流の比例係数を変更によって電流増幅が可能な
カレントミラー回路で構成したことを特徴とするもので
ある。
【0015】また、上記カレントミラー回路として、第
1のトランジスタと、エミッタ面積が上記第1のトラン
ジスタのエミッタ面積より大きく設定された第2のトラ
ンジスタとを備え、エミッタ面積の比率に基づいて電流
増幅を行うことを特徴とするものである。
【0016】また、上記カレントミラー回路として、エ
ミッタ抵抗を有する第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタとを備え、エミッタ抵抗の比率に基づいて電流増
幅を行うことを特徴とするものである。
【0017】さらに、上記第1と第2の電流増幅回路と
して、電流増幅特性を有するトランジスタで構成したこ
とを特徴とするものである。
【0018】
【作用】この発明に係る測距信号処理装置においては、
電流電圧変換回路の前段に第1と第2の電流増幅回路を
設けているため、電流電圧変換用抵抗として高抵抗のも
のを使用する必要が無くなり、また、電流電圧変換回路
の後段に増幅回路を設ける必要がないので、S/N比が
向上し、さらに、第1と第2のスイッチング手段によ
り、第1と第2の電流増幅回路の出力を時系列的に交互
にオンオフ制御することにより、電流電圧変換回路以降
を一系列化することができるため、回路規模が削減でき
るとともに、各回路間のばらつきの問題が解消でき、測
距精度を向上させる。
【0019】また、上記第1と第2の電流増幅回路を、
入出力電流の比例係数を変更によって電流増幅が可能な
カレントミラー回路で構成することにより、電流増幅が
可能で、かつ第1と第2のスイッチング手段により、第
1と第2の電流増幅回路の出力を時系列的に交互にオン
オフ制御してその出力電流を電流電圧変換回路に流入さ
せたり遮断させたりする機能を簡易な構成で得ることを
可能にする。
【0020】また、上記カレントミラー回路として、第
1のトランジスタと、エミッタ面積が上記第1のトラン
ジスタのエミッタ面積より大きく設定された第2のトラ
ンジスタとを備えることにより、エミッタ面積の比率に
基づいて電流増幅を可能にする。
【0021】また、上記カレントミラー回路として、エ
ミッタ抵抗を有する第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタとを備えることにより、エミッタ抵抗の比率に基
づいて電流増幅を行うことを可能にする。
【0022】さらに、上記第1と第2の電流増幅回路と
して、電流増幅特性を有するトランジスタで構成するこ
とにより、少ない回路規模で大きな増幅率が得られる。
【0023】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る測距信号処
理装置を示す回路図である。図1において、1は測距対
象の被写体に向けた赤外光の照射に基づき該被写体で反
射され受光レンズを介して入射される被写体の距離に応
じた入射光の位置によってそれぞれの電極までの抵抗値
に逆比例するような相互電流比を有する第1と第2の電
流出力を得るPSD(半導体位置検出素子、:Position
Sensitive Device )、14Aと14Bは上記PSD1
の第1と第2の電流出力端子から出力される第1と第2
の電流成分の分流比に誤差が生じないようにPSD1の
インピーダンスに対して入力インピーダンスを十分低い
値にする第1と第2のインピーダンス変換回路で、それ
ぞれ反転入力端子が上記PSD1の第1と第2の電流出
力端子に接続されると共に非反転入力端子がPSD出力
端子用基準電源(基準電圧Va)17に接続された第1
と第2のインピーダンス変換回路用オペレーショナルア
ンプ15Aと15B及びそれぞれエミッタが上記オペレ
ーショナルアンプ15Aと15Bの反転入力端子に接続
されると共にベースが該オペレーショナルアンプ15A
と15Bの出力端子に接続された第1と第2のPNPト
ランジスタ16Aと16Bを備えている。
【0024】また、18Aと18Bはそれぞれ上記イン
ピーダンス変換回路14Aと14Bの出力端子に接続さ
れて入力電流を増幅する第1と第2の電流増幅回路を示
し、それぞれ上記第1と第2のPNPトランジスタ16
Aと16Bのコレクタにコレクタが接続されると共にエ
ミッタがアースに接続され、かつコレクタとベース間が
短絡された第1のNPNトランジスタ19Aと19B及
びこれら第1のNPNトランジスタ19Aと19Bにベ
ース及びエミッタが共通接続された第2のNPNトラン
ジスタ20Aと20Bを有するカレントミラー回路で構
成されている。なお、この実施例1において、上記第2
のNPNトランジスタ20Aと20Bのエミッタ面積は
第1のNPNトランジスタ19Aと19Bのエミッタ面
積より大きく設定されている。また、21Aと21Bは
それぞれ上記第1のNPNトランジスタ19Aと19B
のコレクタ−エミッタ間に設けられた第1と第2のスイ
ッチで、それぞれ上記インピーダンス変換回路14Aと
14Bの各出力を低インピーダンスのアースラインに短
絡して電流増幅回路18Aと18Bをオフにするように
なされている。
【0025】さらに、22は上記電流増幅回路18Aと
18Bの出力電流を電圧に変換する電流電圧変換回路を
示し、反転入力端子が電流増幅回路18Aと18Bの出
力端子に接続されると共に非反転入力端子が基準電圧V
sを発生する基準電源25に接続され、かつ出力端子と
上記反転入力端子間に電流電圧変換用抵抗23が接続さ
れた電流電圧変換用オペレーショナルアンプ24を備え
ており、この電流電圧変換回路22の出力は結合コンデ
ンサ26を介して所定の演算やA/D変換等を行う信号
処理回路12に入力され、この信号処理回路12により
距離情報が求められて距離情報出力端子13より出力さ
れるようになされている。
【0026】次に上記構成に係る動作について説明す
る。まず、PSD1からの第1と第2の出力電流は、そ
れぞれインピーダンス変換回路14Aと14Bに入力さ
れる。このインピーダンス変換回路14Aと14Bの役
割について説明すると、上記PSD1は、その表面に高
抵抗層が形成されており、そこに入射する光の位置によ
り、その高抵抗を抵抗分割したのと等価の割合で発生し
た光起電流が分流し、出力端子より出力される素子であ
る。従って、PSD1の出力端子に接続される回路は、
PSD1の抵抗値に対して充分入力インピーダンスを低
くしておかないと、その分流比に誤差を生じる。つま
り、インピーダンス変換回路14Aと14Bは、PSD
1の出力端子を低インピーダンスで受けるための回路で
あり、PSD1から出力される第1と第2の出力電流の
分流比に誤差が生じないようになされている。
【0027】その後、上記各インピーダンス変換回路1
4Aと14Bを介して出力されたPSD1の出力電流
は、カレントミラー回路でなる増幅回路18Aと18B
によりそれぞれ増幅される。ここで、カレントミラー回
路を構成する第2のNPNトランジスタ20Aと20B
のエミッタ面積はそれぞれ第1のNPNトランジスタ1
9Aと19Bのエミッタ面積に比べ大きくなっており、
それぞれのカレントミラー回路に入力される電流は、上
記エミッタ面積の比率に基づいて増幅され、出力される
ことになる。この出力電流は、上記従来例と全く同様の
電流電圧変換回路22にそれぞれ入力されることにな
り、従来例と同様の処理がなされるが、ここで注意すべ
き点は、上記カレントミラー回路の作用によりPSD1
の出力電流を増幅しているため、電流電圧変換用抵抗2
3としては、従来例のような高抵抗を使用する必要がな
いことと、同様に、PSD1の出力電流を増幅している
ため、従来例において電流電圧変換回路の次段に接続し
ていた増幅回路が不要になることである。
【0028】次に、上記第1のNPNトランジスタ19
Aと19Bのコレクタ−エミッタ間に設けた第1と第2
のスイッチ21Aと21Bの役割を中心に説明する。上
記インピーダンス変換回路14Aと14Bからそれぞれ
出力されるPSD1の出力電流は、上記第1と第2のス
イッチ21Aと21Bがオフの時はカレントミラー回路
に流入し、他方、オンしている時は、カレントミラー回
路がオフして、アースラインGNDへ放出される。ここ
で、特筆すべき点は、電流増幅回路、すなわち、カレン
トミラー回路がオフしていても、PSD1の出力端子を
低インピーダンスで受ける状態が保たれていることであ
る。つまり、PSD1の出力端子には何の影響も与える
ことなく、その出力電流を電流電圧変換回路22に流入
させたり遮断したりすることができることである。
【0029】さらに、上記第1と第2のスイッチ21A
と21Bのオンオフのタイミングは、当然任意に設定で
きるため、例えば第1のスイッチ21Aがオンしている
時は、第2のスイッチ21Bはオフしており、逆に、第
2のスイッチ21Bがオンしている時は、第1のスイッ
チ21Aはオフしていると言うように、それぞれのスイ
ッチを時系列的に交互にオン、オフ制御すれば、電流電
圧変換回路22以降には、片方のPSD1の出力端子の
信号しか入力されないため、一系列の回路で信号処理で
きることになる。
【0030】実施例2.上述した実施例1の回路図で
は、電流増幅回路18Aと18Bとしてのカレントミラ
ー回路を構成する第1と第2のNPNトランジスタ19
Aと20A及び19Bと20Bのエミッタ面積の比率に
基づいて電流を増幅する方法について説明したが、例え
ば図2に示すように、第1と第2のNPNトランジスタ
19Aと20Aのエミッタ端子とアース間に、第1と第
2のエミッタ抵抗27Aと28Aを挿入し、それらの抵
抗値を適当に設定することによっても、同様の効果を得
られることは説明するまでもない。また、当然、エミッ
タ面積の変更と抵抗値の設定を組み合わせてもよい。
【0031】実施例3.次に、図3は実施例3に係る測
距信号処理装置を示す回路図である。図3において、図
1に示す実施例1と同一部分は同一符号を示し、その説
明は省略する。図3に示す構成において、実施例1の回
路と異なる点は、電流増幅回路を、実施例1のカレント
ミラー回路に対し、第1と第2の電流増幅用NPNトラ
ンジスタ29Aと29Bで構成した点である。すなわ
ち、インピーダンス変換回路14Aと14Bを構成する
第1と第2のPNPトランジスタ16Aと16Bのコレ
クタ端子は、第1と第2の電流増幅用NPNトランジス
タ29Aと29Bのベース端子に接続され、上記第1と
第2の電流増幅用NPNトランジスタ29Aと29Bの
コレクタ端子は、電流電圧変換回路22の反転入力端子
に接続され、かつそれらのエミッタ端子はアースに接続
されている。
【0032】このように構成された実施例3の回路によ
る動作が上述した実施例1の回路動作と異なるのは、説
明するまでもなく、PSD1の出力電流をカレントミラ
ー回路により増幅していたものを、トランジスタの電流
増幅特性を利用して増幅していることである。一般的
に、NPNトランジスタの電流増幅率は、百倍程度であ
るため、カレントミラー回路を使用するよりも、少ない
回路規模で大きな増幅率が得られると言う利点がある。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電流
電圧変換回路の前段に第1と第2の電流増幅回路を設け
ているため、電流電圧変換用抵抗として高抵抗のものを
使用する必要が無くなり、また、電流電圧変換回路の後
段に増幅回路を設ける必要がないので、S/N比が向上
し、さらに、第1と第2のスイッチング手段により、第
1と第2の電流増幅回路の出力を時系列的に交互にオン
オフ制御することにより、電流電圧変換回路以降を一系
列化することができるため、回路規模が削減できるとと
もに、各回路間のばらつきの問題が解消でき、測距精度
を向上させることができるという効果がある。
【0034】また、上記第1と第2の電流増幅回路を、
入出力電流の比例係数を変更によって電流増幅が可能な
カレントミラー回路で構成することにより、電流増幅が
可能で、かつ第1と第2のスイッチング手段により、第
1と第2の電流増幅回路の出力を時系列的に交互にオン
オフ制御してその出力電流を電流電圧変換回路に流入さ
せたり遮断させたりする機能を簡易な構成で得ることが
できるという効果がある。
【0035】また、上記カレントミラー回路として、第
1のトランジスタと、エミッタ面積が上記第1のトラン
ジスタのエミッタ面積より大きく設定された第2のトラ
ンジスタとを備えることにより、エミッタ面積の比率に
基づいて電流増幅を行うことができるという効果があ
る。
【0036】また、上記カレントミラー回路として、エ
ミッタ抵抗を有する第1のトランジスタと第2のトラン
ジスタとを備えることにより、エミッタ抵抗の比率に基
づいて電流増幅を行うことができるという効果がある。
【0037】さらに、上記第1と第2の電流増幅回路と
して、電流増幅特性を有するトランジスタで構成するこ
とにより、少ない回路規模で大きな増幅率が得られると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る測距信号処理装置
を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施例2に係る測距信号処理装置
を説明するもので、図1に示すカレントミラー回路の変
形例を示す結線図である。
【図3】 この発明の実施例3に係る測距信号処理装置
を示す回路図である。
【図4】 従来の測距信号処理装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体位置検出素子(PSD)、12 信号処理回
路、14A 第1のインピーダンス変換回路、14B
第2のインピーダンス変換回路、18A 第1の電流増
幅回路、18B 第2の電流増幅回路、19A、19B
第1のNPNトランジスタ、20A、20B 第2の
NPNトランジスタ、21A 第1のスイッチ、21B
第2のスイッチ、22 電流電圧変換回路、27A
第1のエミッタ抵抗、28A 第2のエミッタ抵抗、2
9A 第1の電流増幅用NPNトランジスタ、29B
第2の電流増幅用NPNトランジスタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体位置検出素子から出力される第1
    と第2の出力電流を信号処理して距離情報を得る信号処
    理回路を備えた測距信号処理装置において、上記半導体
    位置検出素子の第1と第2の電流出力端子にそれぞれ接
    続されて第1と第2の電流出力端子から出力される第1
    と第2の電流成分の分流比に誤差が生じないように該半
    導体位置検出素子のインピーダンスに対して入力インピ
    ーダンスを充分小さな値にする第1と第2のインピーダ
    ンス変換回路と、第1と第2のインピーダンス変換回路
    を介して入力される上記半導体位置検出素子から出力さ
    れる第1と第2の出力電流をそれぞれ増幅する第1と第
    2の電流増幅回路と、上記第1と第2のインピーダンス
    変換回路の出力をそれぞれ低インピーダンスに短絡して
    上記第1と第2の電流増幅回路の出力をそれぞれ時系列
    に交互にオンオフ制御する第1と第2のスイッチング手
    段と、上記第1と第2の電流増幅回路の出力端子に接続
    されて上記第1と第2のスイッチング手段によるオンオ
    フタイミングに応じて出力される第1または第2の電流
    増幅出力を電圧変換して上記信号処理回路を与える電流
    電圧変換回路とを備えたことを特徴とする測距信号処理
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第1と第2の電流増幅回路は、入出
    力電流の比例係数を変更によって電流増幅が可能なカレ
    ントミラー回路でなることを特徴とする請求項1記載の
    測距信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記カレントミラー回路は、第1のトラ
    ンジスタと、エミッタ面積が上記第1のトランジスタの
    エミッタ面積より大きく設定された第2のトランジスタ
    とを備え、エミッタ面積の比率に基づいて電流増幅を行
    うことを特徴とする請求項2記載の測距信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記カレントミラー回路は、エミッタ抵
    抗を有する第1のトランジスタと第2のトランジスタと
    を備え、エミッタ抵抗の比率に基づいて電流増幅を行う
    ことを特徴とする請求項2または3記載の測距信号処理
    装置。
  5. 【請求項5】 上記第1と第2の電流増幅回路は、電流
    増幅特性を有するトランジスタでなることを特徴とする
    請求項1記載の測距信号処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242728A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nidec Copal Corp 測距装置
CN111121626A (zh) * 2019-12-30 2020-05-08 广东博智林机器人有限公司 信号检测电路、位置敏感检测器以及位置检测系统

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JP2006242728A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nidec Copal Corp 測距装置
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