JPH08217628A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

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JPH08217628A
JPH08217628A JP3119495A JP3119495A JPH08217628A JP H08217628 A JPH08217628 A JP H08217628A JP 3119495 A JP3119495 A JP 3119495A JP 3119495 A JP3119495 A JP 3119495A JP H08217628 A JPH08217628 A JP H08217628A
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JP
Japan
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copolymer
polyvinylpyrrolidone
emulsified composition
alkyl
composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP3119495A
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English (en)
Inventor
Hiromi Hiraiwa
裕美 平岩
Kenzo Ito
建三 伊藤
Hideo Terai
英雄 寺井
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、こくのある良好な使用感をもち、
かつ乳化安定性の良好な乳化組成物を提供することを目
的とする。 【構成】 本発明の乳化組成物は、アルキル変性カルボ
キシビニルポリマー及びポリビニルピロリドンとα−オ
レフィンとの共重合体を含有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳化組成物に係わり、特
に、皮膚に対して、こくのある使用感に優れ、かつ耐水
性や皮膚の保護性にも優れ、さらに乳化安定性の極めて
良好な乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧用の乳化組成物としては、
各種の油性、水性成分、およびアルキル変性カルボキシ
ビニルポリマーを用いたクリーム、乳液、化粧液、日焼
け止め乳液、ハンドクリームなどが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この乳
化組成物は使用感が充分でなく、特に皮膚に塗布中のこ
くがないという欠点があった。そこで、本発明は、こく
のある良好な使用感をもち、かつ乳化安定性の良好な乳
化組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実情に
鑑み鋭意研究を行った結果、アルキル変性カルボキシビ
ニルポリマーとポリビニルピロリドン−α−オレフィン
共重合体とを併用することにより、こくのある優れた使
用感をもち、かつ耐水性や皮膚の保護性にも優れ、さら
に乳化粒子が細かく均一で安定性の良好な乳化組成物が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明の乳化組成物は、アルキル変
性カルボキシビニルポリマー及びポリビニルピロリドン
とα−オレフィンとの共重合体を含有することを特徴と
する。
【0006】本発明に用いられるアルキル変性カルボキ
シビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アルキル
共重合体で、例えば、CARBOPOL 1342,PEMULEN TR−
1,PEMULEN TR−2(BF Goodrich社)の商品名で
知られているものが挙げられる。アルキル変性カルボキ
シビニルポリマーは1種でも2種以上を混合して用いて
もよい。配合量は0.01〜10重量%とすることが好
ましく、さらに使用感の観点からは、0.02〜5重量
%の範囲がもっとも好ましい。0.01重量%未満では
乳化しにくく、10重量%を越えて配合しても乳化作用
および乳化安定性向上効果の増大は期待できず、使用感
も良好なものは得られない。
【0007】なお、増粘剤として通常用いられるカルボ
キシビニルポリマー(例えば、ハイビスワコー104,
ハイビスワコー105(和光純薬社製)、CARBOPOL 9
41,CARBOPOL 940(BF Goodrich社製)等)で
は、種々の油分を安定に乳化することはできない。
【0008】本発明に用いられるポリビニルピロリドン
とα−オレフィンとの共重合体としては、ポリビニルピ
ロリドン/エイコセン共重合体、ポリビニルピロリドン
/ヘキサデセン共重合体などが挙げられ、アンタロンV
−220、アンタロンV−216(GAF社)の商品名
で知られる。配合量は0.01〜10重量%とすること
が好ましく、さらに使用感の観点からは、0.1〜5重
量%の範囲がもっとも好ましい。0.01重量%未満で
は十分な使用感の改善が見られず、10重量%を越えて
配合しても効果の向上は少なく好ましくない。
【0009】本発明の乳化組成物には、通常化粧料に用
いられる各種の原料が使用できる。液体油脂、固体油
脂、エステル油、ロウ類、炭化水素油、シリコーン油、
高級アルコール、ステロールなどの油分、低級アルコー
ル、保湿剤、水溶性高分子、紫外線吸収剤、金属封鎖
剤、中和剤、pH調整剤、酸化防止剤、抗菌剤、薬剤、
植物抽出液、などがある。さらに、本発明の乳化組成物
には、必要に応じて適当な香料、色素などを乳化安定性
を損なわない範囲で添加できる。
【0010】また、界面活性剤を添加すると、耐水性や
皮膚の保護性はやや劣るが、こくのある使用感について
は同等のものが得られる。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例によりさ
らに詳しく説明する。なお、本発明は、これに限定され
るものではない。なお、以下に示す配合量はすべて重量
%である。
【0012】(実施例1、比較例1、2)表1に示す種
々の組成の乳化組成物を、油性成分を加熱して液状に
し、水相成分に添加しながら乳化機で乳化することによ
り作製した。
【0013】作製した乳化組成物の使用感及び乳化安定
性の評価を行った。その結果も表1に示す。
【0014】なお、使用感の評価は、女性専門パネル2
5名による官能試験により行い以下の評価基準に従っ
た。
【0015】[こくの評価基準] ◎:25名中20名以上がこくがあると評価 ○:25名中15名以上20名未満がこくがあると評価 △:25名中10名以上15名未満がこくがあると評価 ×:25名中10名未満がこくがあると評価 なお、こくとは、使用時の感触がまろやかでとろみのあ
ることをいう。
【0016】[耐水性、皮膚の保護性の評価基準] ◎:25名中20名以上が耐水性、皮膚保護性に優れる
と評価 ○:25名中15名以上20名未満が耐水性、皮膚保護
性に優れると評価 △:25名中10名以上15名未満が耐水性、皮膚保護
性に優れると評価 ×:25名中10名未満が耐水性、皮膚保護性に優れる
と評価 また、乳化組成物の安定性は、乳化組成物を50℃の恒
温槽中に静置し、1カ月後の状態を観察することにより
評価した。評価基準は次の通りである。
【0017】[安定性の評価基準] ○:油分離が全く認められない。
【0018】△:油分離がわずかに認められる。
【0019】×:油分離が明確に認められる。
【0020】
【表1】 ─────────────────────────────────── 成 分 実施例1 比較例1 比較例2 ─────────────────────────────────── A.油相 ポリビニルピロリドン/ 2 − 2 エイコセン共重合体 (アンタロンV−220) ワセリン − 2 − 流動パラフィン 2 2 2 ジメチルポリシロキサン 3 3 3 メトキシケイ皮酸オクチル 3 3 3 B.水相 PEMULEN TR−1 0.2 0.2 − ハイビスワコー105 − − 0.2 苛性ソーダ 0.1 0.1 0.1 グリセリン 5 5 5 パラベン 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 イオン交換水 残余 残余 残余 ────────────────────────────────── こく ◎ △ × 耐水性、皮膚保護性 ◎ △ × 安定性 ○ ○ × 乳化粒子径 5μ以下 30μ程度 乳化不良 ──────────────────────────────────
【0021】表1より、実施例1の乳化組成物は、こく
のある使用感、耐水性、皮膚保護性に優れていることが
わかる。また、本実施例の乳化組成物は極めて小径の乳
化粒子からなり、乳化安定性に優れていることがわか
る。
【0022】(実施例2)表2に示す組成の乳化組成物
を実施例1と同様にして作製した。実施例と同様な評価
を行ったところ、本実施例の乳化組成物は、実施例1と
同様、こくのある使用感、耐水性、皮膚保護性に優れ、
かつ乳化安定性のよい優れたものであることがわかっ
た。
【0023】
【表2】 ─────────────────────────────────── 成 分 配合量 ─────────────────────────────────── A.油相 ポリビニルピロリドン/ヘキサデセン共重合体 0.2 (アンタロンV−216) メチルフェニルポリシロキサン 3 2−ヒドロキシ−4メトキシベンゾフェノン 0.5 ベヘニルアルコール 0.3 トコフェロール 0.1 パルミチン酸オクチル 3 B.水相 CARBOPOL1342 0.3 エデト酸3ナトリウム 0.1 1、3−ブチレングリコール 10 エタノール 5 プラセンタキエス 0.5 イオン交換水 残 余 ──────────────────────────────────
【0024】(実施例3)表3に示す組成の乳化組成物
を実施例1と同様にして作製した。実施例と同様な評価
を行ったところ、本実施例の乳化組成物は、実施例1と
同様、こくのある使用感、耐水性、皮膚保護性に優れ、
かつ乳化安定性のよい優れたものであることがわかっ
た。
【0025】
【表3】 ─────────────────────────────────── 成 分 配合量 ─────────────────────────────────── A.油相 ポリビニルピロリドン/エイコセン共重合体 1 (アンタロンV−220) ジメチルポリシロキサン 14 流動パラフィン 10 ミリスチン酸イソプロピル 3 B.水相 ハイビスワコー104 0.1 PEMULEN TR−2 5.0 エデト酸3ナトリウム 0.1 マンニトール 10 エタノール 5 グルタミン酸ソーダ 0.5 クエン酸 1 イオン交換水 残 余 ──────────────────────────────────
【0026】
【発明の効果】本発明により、即ちアルキル変性カルボ
キシビニルポリマー及びポリビニルピロリドンとα−オ
レフィンとの共重合体をさせることにより、こくのある
使用感に優れ、耐水性、皮膚保護性に優れ、かつ乳化安
定性に優れた乳化組成物を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル変性カルボキシビニルポリマー
    及びポリビニルピロリドンとα−オレフィンとの共重合
    体を含有することを特徴とする乳化組成物。
  2. 【請求項2】 実質的に界面活性剤を含有しない請求項
    1記載の乳化組成物。
JP3119495A 1995-02-20 1995-02-20 乳化組成物 Pending JPH08217628A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998020841A1 (fr) * 1996-11-14 1998-05-22 Shiseido Company, Ltd. Cosmetiques solubles
JP2009523718A (ja) * 2006-01-16 2009-06-25 レキット ベンキサー (ユーケイ) リミテッド 組成物、調製方法及び使用方法

Cited By (3)

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US6350459B1 (en) 1996-11-14 2002-02-26 Shiseido Company, Ltd. Solubilized cosmetic composition with a pharmaceutical or cosmetic agent, a methacrylate copolymer and a cyclodextrin
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Effective date: 20030205