JPH08217254A

JPH08217254A - コンベア装置

Info

Publication number: JPH08217254A
Application number: JP4898295A
Authority: JP
Inventors: Kentaro Tayama; 健太郎田山; Yoshiaki Hashimoto; 善紀觜本; Kensuke Yagi; 謙介八木; Shoji Sugiura; 庄次杉浦
Original assignee: Nichirei Corp
Current assignee: Nichirei Corp
Priority date: 1995-02-14
Filing date: 1995-02-14
Publication date: 1996-08-27

Abstract

(57)【要約】【目的】人手による積載貨物の搬出作業や貨物の積載
作業において、高い位置にある貨物の積み卸しや高い位
置への貨物の積み込みを容易かつ安全に行うことがで
き、作業性向上及び貨物保護を図ることのできるコンベ
ア装置を提供する。また、簡単にコンテナ内に乗り入れ
させることのできるコンベア装置とする。【構成】中間部が屈曲した略へ字状のコンベア本体１
８と、コンベア本体１８の先端部を昇降させる昇降機構
２２とを備えたコンベア装置２とする。昇降機構２２
は、コンベア本体１８の下方で連結されたピストン装置
２４とリンク２６とから構成され、ピストン３０の進退
によりコンベア本体１８の先端部を昇降させるようにな
っている。また、コンベア本体１８の屈曲箇所２０より
先方に、ピストン３０を最後退させたときにコンベア本
体１８の先端部及び昇降機構２２を浮いた状態に支持す
る支持車輪３２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、人手による積載貨物の
搬出作業や貨物の積載作業、例えば冷蔵倉庫におけるコ
ンテナ車からプラットホームへの貨物積み卸し作業やコ
ンテナ車への貨物積み込み作業などに好適に使用される
コンベア装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】冷蔵倉
庫においてコンテナ車からプラットホームへの貨物積み
卸し作業を行う場合、多くは図７に示す方法が採られて
いる。すなわち、トラックヤードＡに停車したコンテナ
車のコンテナＢ内にコンベア装置Ｃを搬入するととも
に、このコンベア装置ＣをプラットホームＤに設置した
コンベア装置Ｅに連結し、コンテナＢ内に積載された貨
物Ｆを人手によって１個ずつコンベア装置Ｃに移載し、
これをプラットホームＤのコンベア装置Ｅに搬送してい
る。

【０００３】上述した貨物積み卸し作業では、コンテナ
Ｂ内に搬入するコンベア装置Ｃとしては水平で高さの低
いものが使用される。一方、コンテナＢ内の積載貨物Ｆ
の高さは床面レベルから通常２ｍ程度であり、最大では
２．４ｍ位になる。したがって、上部に積まれた貨物Ｆ
をコンベア装置Ｃに移載する場合、貨物Ｆとコンベア装
置Ｃの貨物移載面との距離が長くなるので、移載時に人
力では貨物Ｆを十分に保持することができず、そのため
貨物Ｆをコンベア装置Ｃ上や床上に落として破損させる
事態がしばしば生じていた。

【０００４】これに対し、上部に積まれた貨物Ｆにコン
ベア装置Ｃの貨物移載面を近づける手段として、図８に
示すようにコンベア装置Ｃの先端側を昇降テーブルＧに
載せ、昇降テーブルＧの作動によってコンベア装置Ｃの
先端部を上昇させる方法がある。しかし、従来使用され
ているコンベア装置Ｃは直線的な形状であるので、先端
部を上昇させるとコンベア装置Ｃは先端側から後端側に
向けて下向きに傾斜した状態となる。そのため、上述し
た手段を採用した場合には、作業者がコンベア装置Ｃ上
に貨物を載せるときの姿勢に無理が生じ、貨物を移載し
ずらくなって作業性が低下するという問題が生じてい
た。

【０００５】また、一般にプラットホームＤとコンテナ
Ｂの床面との間には段差があり、コンテナＢの床面の方
が高くなっている。そのため、コンベア装置Ｃをコンテ
ナＢ内に搬入する場合、リフター等を用いてコンベア装
置Ｃの先端部を持ち上げ、先端部をコンテナＢの床に載
せてからコンベア装置Ｃを乗り入れさせなければなら
ず、コンテナＢ内へのコンベア装置Ｃの搬入が面倒であ
った。

【０００６】一方、コンテナ内の上部に積まれた貨物を
取り易くし、労力軽減及び貨物保護を図ることのできる
装置として、作業者が乗る作業台を昇降可能としたフォ
ークリフト（特開平６−１６６４９３号）やバン出し装
置（特願昭６０−４８７６４号）が提案されている。し
かし、フォークリフトやバン出し装置は重量があるた
め、これらをコンテナ内部に乗り入れさせるためにはテ
ーブルリフター等の大型の昇降装置を別に設置したり、
鉄板等を用いてスロープを形成したりしなければならな
い。したがって、これらのフォークリフトやバン出し装
置は簡便に貨物の積み卸しを行うには不向きであった。

【０００７】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、低い位置のみならず、高い位置にある貨物の積み卸
しや高い位置への貨物の積み込みをも容易かつ安全に行
うことができ、作業性向上及び貨物保護を図ることが可
能なコンベア装置を提供することを第１の目的とする。

【０００８】また、本発明は、高い位置にある貨物の積
み卸しや高い位置への貨物の積み込みを容易かつ安全に
行うことができる上、別の昇降装置を要することなく簡
単にコンテナ内に乗り入れさせることのできるコンベア
装置を提供することを第２の目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、第１の目的を
達成するため、中間部が屈曲した略へ字状のコンベア本
体と、該コンベア本体の先端部を昇降させる昇降機構と
を具備することを特徴とするコンベア装置を提供する
（第１発明）。

【００１０】また、本発明は、第２の目的を達成するた
め、上記第１発明のコンベア装置において、昇降機構
が、シリンダと該シリンダに進退可能に取り付けられた
ピストンとからなるピストン装置と、先端部がコンベア
本体の下方において前記ピストンの先端部に連結された
リンクとを備え、コンベア本体の屈曲箇所より先方及び
後方の一方にシリンダの基端部、他方にリンクの基端部
が連結されてピストンの進退によりコンベア本体の先端
部を昇降させるものであり、かつコンベア本体の屈曲箇
所より先方に、前記ピストンを最後退させたときにコン
ベア本体の先端部及び前記昇降機構を浮いた状態に支持
する支持車輪が設けられているコンベア装置を提供する
（第２発明）。

【００１１】第１発明及び第２発明においてコンベア本
体の種類に限定はなく、ベルトコンベア、ローラーコン
ベア等の任意のものを使用することができる。また、第
１発明において昇降機構の構造は限定されず、コンベア
本体の先端部を昇降させることができるものであればど
のような構造であってもよい。

【００１２】コンベア本体の屈曲角度に特に限定はない
が、次の状態となるように屈曲角度を決定することが適
当である。すなわち、図１（Ａ）に示すようにコンテナ
本体の先端部を上昇させたときに、屈曲箇所を中心点と
したコンベア本体の先端側と水平線との角度ｘが＋１５
度〜−１５度の範囲となるように決定することが好まし
い。また、図１（Ｂ）に示すようにコンテナ本体の先端
部を下降させたときに、コンベア本体の先端を中心点と
したコンベア本体の先端側と水平線との角度ｙが０度〜
＋１５度の範囲となるように決定することが好ましい。

【００１３】第１発明及び第２発明では、コンベア本体
を屈曲角度変更可能に形成するとともに、コンベア本体
にその屈曲角度を調節する角度調節機構を設けることが
できる。これにより、作業時にコンベア本体の貨物移載
面の角度を自由に調整することが可能となり、作業性、
安全性をより向上させることが可能となる。

【００１４】

【作用】第１発明のコンベア装置では、コンベア本体の
先端部を昇降させる昇降機構を設けたので、高い位置に
ある貨物の積み卸しや高い位置への貨物の積み込みを行
う場合、昇降機構を作動してコンテナ本体の先端部を上
昇させることにより、貨物とコンベア本体とを近づける
ことができる。この場合、第１発明ではコンベア本体を
略へ字状に屈曲させているので、コンベア本体の先端部
を上昇させたときにコンベア本体の屈曲箇所より先方は
水平又は先端側から後端側に向けて上向きに傾斜した状
態となる。したがって、貨物移載作業に無理が生じるこ
とがなく、作業性、安全性が向上する。

【００１５】第２発明のコンベア装置では、プラットホ
ームでコンテナ本体の先端部を上昇させ、コンテナ車を
トラックヤードに停車させることにより、コンベア本体
の先端部をコンテナ内に簡単に乗り入れさせることがで
きる。また、コンベア本体の先端部をコンテナ内に乗り
入れさせた後、コンテナ本体の先端部を下降させること
により、支持車輪をコンテナの床に接地させてコンベア
本体の先端部及び昇降機構を浮いた状態にすることがで
きる。したがって、この状態でコンベア装置をコンテナ
内部に進行させることができ、コンベア装置全体をコン
テナ内に簡単に乗り入れさせることができる。

【００１６】

【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。図
２〜５において２は本発明の一実施例に係るコンベア装
置を示す。また、図中４はトラックヤード、６はトラッ
クヤード４に停車したコンテナ車のコンテナ、８はコン
テナ６内の積載貨物、１０はプラットホーム、１２はプ
ラットホーム１０に設置されたコンベア装置、１４はコ
ンベア装置１２の支持車輪、１６はコンベア装置１２が
載置された昇降テーブルを示す。

【００１７】本実施例のコンベア装置２は、中間部が屈
曲した略へ字状のコンベア本体１８と、コンベア本体１
８の先端部を昇降させる昇降機構２２とを具備する。昇
降機構２２は、コンベア本体１８の下方で連結されたピ
ストン装置２４とリンク２６とから構成されている。ピ
ストン装置２４は、基端部がコンベア本体１８の屈曲箇
所２０より後方に連結されたシリンダ２８と、このシリ
ンダ２８に進退可能に取り付けられたピストン３０とか
らなる。なお、ピストン装置２４としては油圧ピストン
装置等を用いることができる。また、リンク２６の基端
部はコンベア本体１８の屈曲箇所２０より先方に回動可
能に連結され、先端部はピストン３０の先端部に回動可
能に連結されている。

【００１８】本例の昇降機構２２では、コンベア本体１
８の後端部をプラットホーム１０上のコンベア装置１２
に連結し、コンベア本体１８の後端部の高さを固定した
状態でピストン装置２４のピストン３０を前進させる
と、リンク２６の角度が垂直に近づいてコンベア本体１
８の先端部が上昇する（図２、５参照）。また、逆にピ
ストン３０を後退させると、リンク２６の角度が水平に
近づいてコンベア本体１８の先端部が下降する（図３、
４参照）。

【００１９】また、本実施例のコンベア装置２には、コ
ンベア本体１８の屈曲箇所２０より先方に、ピストン３
０を最後退させたときにコンベア本体１８の先端部及び
昇降機構２２を浮いた状態に保持する支持車輪３２が取
り付けられている（図３、４参照）。さらに、本実施例
ではコンベア本体１８の屈曲箇所２０より後方に支持車
輪３４が取り付けられている。この支持車輪３４は、ピ
ストン３０を最後退させたときにコンベア本体１８の後
端部を浮いた状態に支持するものである（図４参照）。

【００２０】次に、本例のコンベア装置を用いた積載貨
物の積み卸し作業を図２〜５にしたがって説明する。（１）図２に示すように、プラットホーム１０上でコン
ベア本体１８の後端部をプラットホーム１０に設置した
コンベア装置１２に連結する。これにより、コンベア本
体１８の後端部の高さが固定された状態となる。次に、
ピストン３０を前進させ、コンベア本体１８の先端部を
上昇させた後、コンテナ車をトラックヤード４に停車さ
せる。これにより、簡単にコンベア装置２の先端側がコ
ンテナ６内に入り、この状態でコンテナ６の後側に積載
された貨物８を積み卸すことができる。

【００２１】（２）積み卸し作業が進行してコンベア装
置２をコンテナ６の前側に進める場合、図３に示すよう
にピストン３０を最後退させ、コンベア本体１８の先端
部を下降させる。これにより、コンベア本体１８の先端
部及び昇降機構２２は支持車輪３２に支持されて浮いた
状態となる。この状態でプラットホーム１０に設置した
コンベア装置１２をコンテナ６の方に動かすと、図４に
示すようにコンベア装置２全体がコンテナ６内に簡単に
入るので、この状態でコンテナ６の前側に積載された貨
物８の積み卸しを行うことができる。

【００２２】（３）以上の貨物積み卸し作業において、
本実施例のコンベア装置２では、取り出す貨物８の高さ
に応じてピストン３０の進退によってコンベア本体１８
の先端部の位置を昇降させることができる。すなわち、
図４に示したように先端部の位置を低くしたり、図５に
示したように先端部の位置を高くしたりすることができ
る。また、コンベア本体１８の先端部の位置を高くした
場合に、コンベア本体１８の貨物移載面は水平又は先端
側から後端側に向けて上向きに傾斜した状態となる。し
たがって、本実施例のコンベア装置２によれば、高い位
置にある貨物の積み卸しを行う場合でも作業者がコンベ
ア本体１８上に貨物を載せるときの姿勢に無理が生じ
ず、貨物を移載し易いので、作業性、安全性が向上す
る。

【００２３】図６は本発明の他の実施例に係るコンベア
装置を示す。このコンベア装置４０は、コンベア本体１
８を屈曲角度変更可能に形成するとともに、コンベア本
体１８にその屈曲角度を調節する角度調節機構４２を設
けたものである。本例の角度調節機構４２は、屈曲箇所
２０の前方と後方との間にシリンダ４４とピストン４６
とからなる油圧ピストン装置４８を設けたものであり、
ピストン４６の進退によって屈曲箇所２０の角度を調節
できるようになっている。本例のコンベア装置４０は、
作業時にコンベア本体の貨物移載面の角度を自由に調整
することができ、作業性、安全性のいっそうの向上を図
ることができるものである。

【００２４】なお、本発明において、コンベア本体、昇
降機構、コンベア本体の角度調節機構等の構成は上記実
施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変更して差し支えない。

【００２５】

【発明の効果】第１発明のコンベア装置は、高い位置に
ある貨物の積み卸しや高い位置への貨物の積み込みを容
易かつ安全に行うことができ、作業性向上及び貨物保護
を図ることできるという効果を奏する。第２発明のコン
ベア装置は、第１発明の効果に加え、別の昇降装置を要
することなく簡単にコンテナ内に乗り入れさせることが
できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明コンベア装置のコンテナ本体先
端部を上昇させた状態を示す概念図、（Ｂ）は本発明コ
ンベア装置のコンテナ本体先端部を下降させた状態を示
す概念図である。

【図２】本発明の一実施例に係るコンベア装置を示す概
略正面図である。

【図３】本発明の一実施例に係るコンベア装置を示す概
略正面図である。

【図４】本発明の一実施例に係るコンベア装置を示す概
略正面図である。

【図５】本発明の一実施例に係るコンベア装置を示す概
略正面図である。

【図６】本発明の他の実施例に係るコンベア装置を示す
概略正面図である。

【図７】従来のコンベア装置の一例を示す概略正面図で
ある。

【図８】従来のコンベア装置の一例を示す概略正面図で
ある。

【符号の説明】

２コンベア装置６コンテナ８積載貨物１８コンベア本体２０屈曲箇所２２昇降機構２４ピストン装置２６リンク２８シリンダ３０ピストン３２支持車輪４０コンベア装置４２角度調節機構４４シリンダ４６ピストン４８油圧ピストン装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者八木謙介東京都大田区東海５丁目３番５号株式会社ニチレイ大井埠頭物流サービスセンター内 (72)発明者杉浦庄次宮城県石巻市松並１丁目11番２号

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】中間部が屈曲した略へ字状のコンベア本
体と、該コンベア本体の先端部を昇降させる昇降機構と
を具備することを特徴とするコンベア装置。
【請求項２】昇降機構が、シリンダと該シリンダに進
退可能に取り付けられたピストンとからなるピストン装
置と、先端部がコンベア本体の下方において前記ピスト
ンの先端部に連結されたリンクとを備え、コンベア本体
の屈曲箇所より先方及び後方の一方にシリンダの基端
部、他方にリンクの基端部が連結されてピストンの進退
によりコンベア本体の先端部を昇降させるものであり、
かつコンベア本体の屈曲箇所より先方に、前記ピストン
を最後退させたときにコンベア本体の先端部及び前記昇
降機構を浮いた状態に支持する支持車輪が設けられてい
る請求項１記載のコンベア装置。
【請求項３】コンベア本体を屈曲角度変更可能に形成
するとともに、コンベア本体にその屈曲角度を調節する
角度調節機構を設けた請求項１又は２記載のコンベア装
置。