JPH08217015A - 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置 - Google Patents

立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置

Info

Publication number
JPH08217015A
JPH08217015A JP4507295A JP4507295A JPH08217015A JP H08217015 A JPH08217015 A JP H08217015A JP 4507295 A JP4507295 A JP 4507295A JP 4507295 A JP4507295 A JP 4507295A JP H08217015 A JPH08217015 A JP H08217015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
contents
sub
band
adhesive portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4507295A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshito Sugai
芳人 菅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oshio Industry Co Ltd
Original Assignee
Oshio Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oshio Industry Co Ltd filed Critical Oshio Industry Co Ltd
Priority to JP4507295A priority Critical patent/JPH08217015A/ja
Publication of JPH08217015A publication Critical patent/JPH08217015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Packaging Of Special Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々の内容物を整列状態でががたつかないよ
うに一つの包装体にまとめてパックすることができるよ
うにする。 【構成】 ほぼ球形の内容物21を縦列及び横列に夫々複
数個整列させて包装フイルム2内に収容し、横列方向の
両端縁付近を帯状に接着封止して帯状接着部5,5aを形成
する。包装体1の周縁部において内容物21の縦列間又は
横列間に生じる空間部8に、該空間部8を潰す副接着部
9,9aを帯状接着部5,5aに隣接又は近接させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体内容物、特にリン
ゴ、梨、伊予柑、オレンジ、柿、びわ、いちご、その他
のほぼ球形をなす青果物(以下、単に球形青果物とい
う)等ほぼ球形の内容物に代表される立体内容物を複数
個、これらをがたつくことなく収容した包装体及びその
製造方法・製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】球形青果物、例えばリンゴの場合、多数
個を箱詰めして流通させる場合、そのままランダムに箱
詰めすると、輸送・運搬時に個々の内容物ががたついて
損傷し易いため、リンゴが一個一個納まる複数の凹部を
形成したプラスチック製の中敷き(モールドパックと呼
ばれる)のその凹部にリンゴを載せて安定させ、この中
敷きを複数段重ねて箱詰めして流通させることが行われ
ている。
【0003】しかし、流通の最終段階等においては、通
常、消費者が購入することが多いのは、少量例えば6個
程度である。このため、消費者の一般的な購入形態に合
わせるべく、産地等から送られた箱詰め商品を一旦解
き、少量を1パックとして一個一個を袋や容器に包装し
直して店頭で販売している。すなわち、ポリエチレン等
の普通の袋に立体的に順次詰め込んで袋詰めしたり、プ
ラスチック製の蓋付き容器に4〜6個程度を一単位とし
て納めたり、あるいはプラスチック製のトレーに載せて
ラップでくるむ等している。このため、多大な労力、コ
ストを要していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、立体
内容物、例えばリンゴ等の球形青果物にあっては比較的
少量のものについてこれら個々の内容物ががたつかない
ように整列状態で一つの包装体にまとめてパックするこ
とができ、特に球形青果物にあっては、箱詰めで送られ
る内容物を店舗等で再度包装し直すことが不要であり、
産地から当初のそのままの包装形態で最終需要者まで流
通可能な包装体及びその製造方法・製造装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、立体内容物を
縦列及び横列に夫々複数個整列させて包装フイルム(シ
ートを含む)内に収容し、横列方向の両端縁付近を帯状
に接着封止して帯状接着部を形成した包装体において、
包装体の周縁部において内容物の縦列間及び/又は横列
間に生じる空間部に、該空間部を潰す(該空間部に侵入
する)副接着部を設けたことを特徴とする立体内容物の
包装体である。副接着部は、空間部の包装フイルムを上
下方向からつまむような状態で、包装フイルムの内面同
士を接着している。
【0006】本発明に係る上記包装体の製造方法は、立
体内容物を縦列及び横列に夫々複数個整列させた状態
で、内面を熱接着層とした合成樹脂製フイルムにより縦
列方向にくるみ、前記フイルムの両端縁の内面を重ね合
わせて接着した後、横列方向の内容物の両端部近くを縦
列方向に帯状に接着封止して帯状接着部を形成し、前記
横列間に生じる空間部にも該空間部を潰す副接着部を前
記帯状接着部に隣接又は近接させて形成し、前記帯状接
着部に沿って切断することからなる。
【0007】本発明に係る上記包装体の製造装置は、縦
列及び進行方向である横列に立体内容物を夫々複数個整
列させた状態で搬送するコンベアと、ロールから供給さ
れた、内面を熱接着層とした合成樹脂製フイルムによ
り、前記コンベアの前方において、搬送される整列され
た内容物をくるむように進行方向に向かってフイルムの
両端縁の内面を重ね合わせて接着するドラムヒーター
と、該ドラムヒーターの前方において、包装体の帯状接
着部及びこの帯状接着部に隣接又は近接して、前記横列
間に生じる空間部を潰す副接着部を形成する熱シーラ
と、前記帯状接着部に沿って切断するカッターとを備え
てなる。
【0008】また、本発明の他の包装体は、立体内容物
を縦列及び横列に夫々複数個づつ包装フイルム内に収容
し、横列方向の両端縁付近を帯状に接着封止して帯状接
着部を形成した包装体において、包装体の角部に生じる
空間部を潰す副接着部を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0009】さらには、立体内容物を縦列及び横列に夫
々複数個整列させて包装フイルム内に収容し、横列方向
の両端縁付近を帯状に接着封止して帯状接着部を形成し
た包装体において、包装体の周縁部において内容物の縦
列間又は横列間に生じる空間部並びに包装体の角部に生
じる空間部に、これらの空間部を潰す副接着部を設けた
ことを特徴とするものである。
【0010】本発明においては、前記立体内容物は、内
容物を縦列及び横列に夫々複数個ほぼ当接するような状
態で整列させて矩形の包装フイルム内に収容した場合、
包装体の周縁部において内容物の縦列間及び/又は横列
間に、あるいは包装体の角部に空間部が生じるような立
体物であり(したがって正6面体のような立体物はかか
る空間部が生じないので除かれる)、例えば円柱等の回
転体のような形状であってもよいが、特にほぼ球形のも
の(厳密に球形でなくてもよく、卵形、正12面体のよ
うな多面体、じゃが芋のような不定形も含まれる)であ
る場合に有効である。
【0011】
【作用】本発明の包装体は、包装体の周縁部において
内容物の縦列間及び/又は横列間に生じる空間部、包
装体の角部に生じる空間部、又は前記との両方の
空間部に、該空間部を潰す副接着部を設けたため、この
副接着部により空間が潰されて包装体内での内容物の自
由な動きが抑制され、フイルムが引っ張られて内容物同
士が寄せられてくっついたりして安定して整列され、こ
れらががたつかずぶかり合いにくくなくなり、したがっ
て損傷もしにくい。
【0012】内容物の大きさが全て同じであるならば、
このような副接着部を設けなくても、横列方向の両端縁
の帯状接着部を内容物の近くぎりぎりにいわゆる遊びが
生じないように形成することによりがたつきはなくなる
はずであるが、実際には内容物の大きさにバラツキない
し寸法誤差のあることが多く、また装置の精度、動作
上、遊びをなくすることは困難であり、このような副接
着部を設けない場合はがたつきが生じてしまう。したが
って、本発明における副接着部の存在は極めて有効に作
用する。
【0013】また、特に球形青果物にあっては、産地等
からの箱詰めを解いた後、再度袋や容器に包装し直す作
業が不要となり、余分な労力、コストがかからず、産地
から当初のそのままの包装形態で何ら手を加えることな
く最終需要者へと流通可能となるため、需要者にとって
も産地直送の商品をそのままの形態で購入できる安心感
が得られる。最終需要者が購入する際の取扱性もよく、
生産者から最終需要者に至る流通過程において極めて有
効な包装形態として機能する。
【0014】本発明に係る上記包装体の製造方法は、立
体内容物を縦列及び横列に夫々複数個整列させた状態
で、内面を熱接着層とした合成樹脂製フイルムにより縦
列方向にくるみ、前記フイルムの両端縁の内面を重ね合
わせて接着した後、横列方向の内容物の両端部近くを縦
列方向に帯状に接着封止して帯状接着部を形成し、前記
横列間に生じる空間部にも該空間部を潰す副接着部を前
記帯状接着部に隣接又は近接させて形成し、前記帯状接
着部に沿って切断することからなるので、複雑な工程を
要することもなく、連続的な製造が容易かつ確実に行わ
れる。
【0015】本発明に係る上記包装体の製造装置は、縦
列及び進行方向である横列に立体内容物を夫々複数個整
列させた状態で搬送するコンベアと、ロールから供給さ
れた、内面を熱接着層とした合成樹脂製フイルムによ
り、前記コンベアの前方において、搬送される整列され
た内容物をくるむように進行方向に向かってフイルムの
両端縁の内面を重ね合わせて接着するドラムヒーター
と、該ドラムヒーターの前方において、包装体の帯状接
着部及びこの帯状接着部に隣接又は近接して、前記横列
間に生じる空間部を潰す副接着部を形成する熱シーラ
と、前記帯状接着部に沿って切断するカッターとを備え
てなるので、熱シーラ部分に改良を施すことにより、既
存の装置を利用することもできる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。図1は本発明に係る包装体の一実施例を示すもの
で、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図、(c)
はc−c線断面図、(d)は斜視図、図2,図3,図4
は副接着部の位置を例示する平面図、図5(a)は本発
明に係る包装体の製造装置の概略を示す平面図、(b)
は側面図、図6は熱シーラ35の形状を例示する平面図
である。
【0017】包装体1の包装フイルム2内には、縦列に
2個及び横列に3個、ほぼ球形の内容物21(本実施例
ではリンゴ)が整列されて収容されている。包装フイル
ム2は、内面を熱接着性素材とした透明性の可撓性フイ
ルムよりなる。その上面においてセンターシール部3に
よって重ね合わされて接着される(寝かされている)と
ともに、横列方向の両端縁付近が帯状に接着封止されて
帯状接着部5,5aが形成され、内容物21を収容して
いる。各接着部のさらに外縁に設けられた非接着部4,
6,6aは、縁部等の緩衝部として機能し、取扱の際の
安全性を確保する。符号7は包装によって生じるシワで
ある。
【0018】包装フイルム2としては、例えば内層の熱
接着層を無延伸ポリプロピレン、外層を二軸延伸ポリプ
ロピレンとしたものや内層の熱接着層をポリエチレン、
外層をナイロンとしたもの、その他各種の合成樹脂製フ
イルムが好適である。センターシール部3の位置は上面
(いわゆる逆ピロー)でなく、背面(いわゆる正ピロ
ー)に設けてもよく、また、センターシールとせずに縁
部(3方シール)に設けてもよい。また、いわゆる四方
シール、すなわち、包装体の四辺の各辺にシールを施し
た包装体としてもよい。図7に示すように、包装体1の
角部に折り込み部13を設けてもよい。
【0019】包装体1の周縁部において内容物21の横
列間に生じる空間部8には、該空間部8を潰す副接着部
9,9aが設けられている。この副接着部9,9aは、
帯状接着部5,5aに隣接させて、かつ横列方向に対向
するように(したがって本実施例では2箇所)設けられ
ている。この副接着部9,9aにより空間が潰されてフ
イルム2が引っ張られ、その結果内容物同士21が寄せ
られてぴったりと隙間なくくっついて安定して整列さ
れ、これらががたつかずぶつかり合いにくくなくなり、
したがって損傷もしにくい。
【0020】副接着部9,9aは、必ずしも上記のよう
に複数箇所設ける(複数の空間部8に設けること)必要
はないが、一箇所よりは複数箇所の方が内容物が安定し
易い。副接着部9,9aを、図2(a)に示すように、
帯状接着部5,5aに隣接させずにやや離して近接させ
るようにしてもよい。また、副接着部9,9aの位置
は、横列間に生じる空間部8の他、例えば図2(b),
(c)に示すように、縦列間に生じる空間部8aに設け
てもよい。縦列間及び横列間に生じる空間部双方に設け
てもよい。
【0021】図3は、ほぼ球形の内容物21を縦列及び
横列に夫々複数個づつ包装フイルム2内に収容し、横列
方向の両端縁付近を帯状に接着封止して帯状接着部5,
5aを形成した包装体1において、包装体1の角部に生
じる空間部11を潰す副接着部12,12aを角部に設
けた例を示す。図3(a)は、包装体1の対角線上の両
角部に副接着部12,12aを設けたものであり、図3
(b)は、包装体1の一辺を挟む両角部に副接着部1
2,12aを設けたものであり、図3(c)は、包装体
1の四隅の角部に副接着部12,12aを設けたもので
ある。このような副接着部を複数箇所ではなく、一の角
部に形成してもよい。
【0022】なお、副接着部9,9a,12,12aの
大きさ、位置、言い換えると空間部8,11を潰す程度
又は空間部8,11に侵入する程度は、内容物及びその
大きさその他必要に応じて適宜決定される。また副接着
部9,9a,12,12aの形状は特に限定されるもの
ではない(半円、円、楕円、三角形等の角形、線状のも
の等々)。一の空間部8(又は11)に複数の副接着部
(点状のもの等)を設けてもよい。
【0023】また、図4は、ほぼ球形の内容物21を縦
列及び横列に夫々複数個づつ包装フイルム2内に収容
し、横列方向の両端縁付近を帯状に接着封止して帯状接
着部5,5aを形成した包装体1において、包装体1
の周縁部において内容物の横列間に生じる空間部8、並
びに、包装体1の角部に生じる空間部11、の両方の
空間部に、該空間部を潰す副接着部9,9a,12,1
2aを設けた一例を示す。上記の両方の空間部に、
該空間部を潰す副接着部9,9a,12,12aを設け
てあるため、個々の内容物は極めて安定して整列され
る。図示のものは、上記の両方の空間部のすべて合
計6箇所に副接着部を設けたものである。
【0024】次に包装体1の製造装置の実施例を説明す
る。該製造装置は、図5に示すように、縦列及び進行方
向である横列に立体内容物21を夫々複数個整列させた
状態で搬送するコンベア31と、ロール30から供給さ
れた、内面を熱接着層とした合成樹脂製フイルム2aに
より、コンベア31の前方において、内容物21をくる
むように進行方向に向かってフイルムの両端縁の内面を
重ね合わせて接着するドラムヒーター32と、該ドラム
ヒーター32の前方において、包装体1の帯状接着部
5,5a及びこの帯状接着部5,5aに隣接(又は近
接)して、前記横列間に生じる空間部8を潰す副接着部
9,9aを形成する熱シーラ35と、前記帯状接着部
5,5aを切断するカッター36とを備えている。符号
33は熱シーラ35付近で内容物21を搬送するコンベ
アであり、適宜間隔をおいて空隙33aが設けられてお
り、この空隙部を通して熱シーラ35が上下より包装体
1をシールするようになっている。熱シーラ35は矢印
で示すように動くボックスモーションタイプのものが好
ましい。
【0025】熱シーラ35は、帯状接着部5,5a及び
この帯状接着部5,5aに隣接(又は近接)して、前記
横列間に生じる空間部8を潰す副接着部9,9aを形成
するために、図6に示すような一体形状のものを用いる
ことにより、帯状接着部5,5a及び副接着部9,9a
を同時に形成することができる。すなわち、熱シーラ3
5ほぼ中央の両側には、副接着部9,9aを形成するた
め、この副接着部9,9aに対応する形状をなす突出部
35aが設けられている。
【0026】包装体の製造方法の実施例を説明すると、
先ず、ほぼ球形の内容物21は、ロール30から引き出
された上面を熱接着層とした合成樹脂製フイルム2aの
上に、縦列及び進行方向である横列に夫々複数個、整列
されて載置され、コンベア31上を搬送される。次に、
ドラムヒーター32によって、進行方向に向かってフイ
ルム2aの両端縁の内面を重ね合わせて接着して内容物
をくるみ、センターシール部3が形成される。この状態
は、包装フイルム2aが筒状体をなす状態である。セン
ターシール部3は形成された後、案内板(図示せず)等
によって進行方向に向かって左右何れかの方向に寝かさ
れる。
【0027】次いで、熱シーラ35によって、横列方向
の内容物21の片側端部近くを縦列方向に帯状に接着封
止して帯状接着部5,5aを形成し、かつ、前記横列間
に生じる空間部にも該空間部を潰す副接着部9,9aを
前記帯状接着部5,5aに隣接又は近接させて形成す
る。包装体1の進行方向後ろ側の帯状接着部5及び副接
着部9と、後行する包装体1aの進行方向前側の帯状接
着部5a及び副接着部9aとが一緒に熱シーラ35によ
って形成される。包装体1の角部に生じる空間部11を
潰す副接着部12,12aも形成するのも、前記横列間
に生じる空間部8を潰す副接着部9,9aの場合と同様
に、帯状接着部5,5aと同時に形成することができ
る。コンベア33の移行によって、進行方向前側の帯状
接着部5a及び副接着部9aとが形成された包装体1a
の進行方向後ろ側の帯状接着部5及び副接着部9と、さ
らに後行する包装体の進行方向前側の帯状接着部5a及
び副接着部9aとが一緒に熱シーラ35によって形成さ
れ、このような動作が連続的に行なわれていく。
【0028】もっとも、本発明方法は、帯状接着部5,
5a及び副接着部9,9aを同時に形成しなくても、先
ず帯状接着部5,5aを先に形成した後、副接着部9,
9a(及び/又は副接着部12,12a)を形成するこ
とによって製造してもよい。その場合は、帯状接着部
5,5aを形成する熱シーラ35と副接着部9,9aを
形成する熱シーラとを別体のものとして装置を構成すれ
ばよい(図示省略)。図に2〜4に示すものも上記と同
様の工程により製造できるが、図2〜4のうち、図2
(b)(c)に例示した副接着部9,9aの位置のもの
は、副接着部9,9aが帯状接着部5,5aの位置と離
れているので、副接着部9,9aを形成する熱シーラと
別体とし、帯状接着部5,5aを先に形成した後に副接
着部9,9aを形成する方が良い。
【0029】最後に、カッター36により前記帯状接着
部5,5aにて切断する。切断は、熱シーラ35にカッ
ター36が一体化した熱シーラ35により熱シールする
際に同時に行うと簡単であり、好ましい。もっとも、切
断を別に行ってもよい。このようにして、順次、先行す
る包装体の後ろ側と後行する包装体の前側とを切断分離
して、包装体1が連続して製造される。
【0030】上記装置は、センターシール部3が上面に
位置する場合(いわゆる逆ピロー)を示したが、センタ
ーシール部3の位置が背面の場合(いわゆる正ピロー)
は、合成樹脂フイルム2aを内容物21に対して上方か
らくるんで、内容物21の下面側にてドラムヒーター3
2によって、フイルム2aの両端縁の内面を重ね合わせ
て接着してセンターシール部3を形成する。
【0031】なお、図1に示した実施例のように、帯状
接着部5,5aのさらに最外周縁に非接着部6,6aを
設けると、最外周縁が硬くならず取扱上危険がない。こ
の場合は、前後する包装体の帯状接着部5,5aの間に
位置するように非接着部6,6aを形成しておき、この
非接着部にて切断分離することになる。
【0032】また、本発明の包装体は完全な密封包装の
みに限られるものではなく、包装体のフイルムの適宜位
置に透孔を設けたり、帯状接着部の一部に非接着部を設
ける等して内外を流通可能にしても良いのは勿論であ
る。また、包装体内には必要に応じて脱酸素剤、二酸化
炭素吸着剤等を入れてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
立体内容物、例えばリンゴ等をこれら個々の内容物がが
たつかないように一つの包装体にまとめてパックするこ
とができ、内容物が安定され、がたつかずぶつかり合い
にくくなくなり、したがって損傷もしにくい。
【0034】球形青果物にあっては、産地等からの箱詰
めを解いた後、再度袋や容器に包装し直す作業が不要と
なり、余分な労力、コストがかからず、産地から当初の
そのままの包装形態で何ら手を加えることなく最終需要
者へと流通可能となるため、需要者にとっても産地直送
の商品をそのままの形態で購入できる安心感が得られ
る。最終需要者が購入する際の取扱性もよく、生産者か
ら最終需要者に至る流通過程において極めて有効な包装
形態として機能する。従来行われていなかった、少量の
リンゴ等を確実に安定させて自動的に包装する包装形態
を実現するもので、その効果は極めて大きい。リンゴ等
の価格は、一個一個の重さにばらつきがあるにもかかわ
らず従来は一個いくら、あるいは1袋いくらというよう
に大雑把に決められていたが、精肉の場合のように1パ
ック毎に単位重量当たりの単価に基いて算出した正当な
価格を表示(しかも自動的に)することもでき、消費者
にきわめて有益である。
【0035】また、本発明に係る上記包装体の製造方法
によれば、上記のような包装体について複雑な工程を要
することもなく、連続的な製造が容易かつ確実に行われ
る。
【0036】また、本発明に係る上記包装体の製造装置
によれば、上記のような包装体について複雑な工程を要
することもなく、連続的な製造が容易かつ確実に行わ
れ、熱シーラ部分に改良を施すことにより、既存の装置
を利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装体の一実施例を示すもので、
(a)は平面図、(b)はb−b線断面図、(c)はc
−c線断面図、(d)は斜視図である。
【図2】副接着部9,9aの位置を例示する平面図であ
る。
【図3】副接着部9,9aの位置を例示する平面図であ
る。
【図4】副接着部12,12aの位置を例示する平面図
である。
【図5】(a)は本発明に係る包装体の製造装置の実施
例の概略を示す平面図、(b)はその側面図である。
【図6】熱シーラ35の形状を例示する平面図である。
【図7】包装体1の角部の他の態様を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 包装体 2 フイルム 3 センターシール部 4 非接着部 5,5a 帯状接着部 6,6 非接着部 8,8a 包装体の周縁部において内容物の縦列間又は
横列間に生じる空間部 9,9a 副接着部 11 包装体1の角部に生じる空間部 12,12a 副接着部 21 内容物 31,33 コンベア 32 ドラムヒーター 35 熱シーラ 36 カッター

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体内容物を縦列及び横列に夫々複数個
    整列させて包装フイルム内に収容し、横列方向の両端縁
    付近を帯状に接着封止して帯状接着部を形成した包装体
    において、包装体の周縁部において内容物の縦列間及び
    /又は横列間に生じる空間部に、該空間部を潰す副接着
    部を設けたことを特徴とする立体内容物の包装体。
  2. 【請求項2】 前記副接着部を複数箇所設けたことを特
    徴とする請求項1記載の包装体。
  3. 【請求項3】 前記副接着部を、前記横列間に生じる空
    間部に、前記帯状接着部に隣接又は近接させて設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の包装体。
  4. 【請求項4】 前記副接着部を前記横列方向に対向する
    ように設けたことを特徴とする請求項3記載の包装体。
  5. 【請求項5】 立体内容物を縦列及び横列に夫々複数個
    整列させた状態で、内面を熱接着層とした合成樹脂製フ
    イルムにより縦列方向にくるみ、前記フイルムの両端縁
    の内面を重ね合わせて接着した後、横列方向の内容物の
    両端部近くを縦列方向に帯状に接着封止して帯状接着部
    を形成し、前記横列間に生じる空間部にも該空間部を潰
    す副接着部を前記帯状接着部に隣接又は近接させて形成
    し、前記帯状接着部に沿って切断することからなる請求
    項1記載の包装体を製造する方法。
  6. 【請求項6】 縦列及び進行方向である横列に立体内容
    物を夫々複数個整列させた状態で搬送するコンベアと、
    ロールから供給された、内面を熱接着層とした合成樹脂
    製フイルムにより、前記コンベアの前方において、搬送
    される整列された内容物をくるむように進行方向に向か
    ってフイルムの両端縁の内面を重ね合わせて接着するド
    ラムヒーターと、該ドラムヒーターの前方において、包
    装体の帯状接着部及びこの帯状接着部に隣接又は近接し
    て、前記横列間に生じる空間部を潰す副接着部を形成す
    る熱シーラと、前記帯状接着部に沿って切断するカッタ
    ーとを備えてなる請求項1記載の包装体を製造する装
    置。
  7. 【請求項7】 立体内容物を縦列及び横列に夫々複数個
    づつ包装フイルム内に収容し、横列方向の両端縁付近を
    帯状に接着封止して帯状接着部を形成した包装体におい
    て、包装体の角部に生じる空間部を潰す副接着部を設け
    たことを特徴とする立体内容物の包装体。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の包装体において、包装体
    の角部に生じる空間部にも、これらの空間部を潰す副接
    着部を設けたことを特徴とする立体内容物の包装体。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7又は
    8において、前記立体内容物は、ほぼ球形の内容物であ
    るもの。
JP4507295A 1995-02-10 1995-02-10 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置 Pending JPH08217015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4507295A JPH08217015A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4507295A JPH08217015A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08217015A true JPH08217015A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12709146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4507295A Pending JPH08217015A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08217015A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014076850A (ja) * 2012-09-20 2014-05-01 Fuji Machinery Co Ltd 横形製袋充填機および包装方法
JP2014227182A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社フジキカイ 横形製袋充填機
EP2815992A1 (en) * 2013-06-17 2014-12-24 Agricola Famosa Ltda. Packaging for transportation and commercialization of the papaya formosa
JP7093906B1 (ja) * 2021-03-26 2022-06-30 株式会社生産日本社 製品入り外袋、給袋装置及び供給方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014076850A (ja) * 2012-09-20 2014-05-01 Fuji Machinery Co Ltd 横形製袋充填機および包装方法
JP2014227182A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 株式会社フジキカイ 横形製袋充填機
EP2815992A1 (en) * 2013-06-17 2014-12-24 Agricola Famosa Ltda. Packaging for transportation and commercialization of the papaya formosa
JP7093906B1 (ja) * 2021-03-26 2022-06-30 株式会社生産日本社 製品入り外袋、給袋装置及び供給方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6588594B2 (en) Innovative shipping package
US7007444B2 (en) Method of fabricating a stackable package for displaying products
US20020054943A1 (en) Display packaging for fruits or vegetables
JPH04232723A (ja) 多数の製品区画部分を有するパッケージを製造する方法及びそのパッケージ
JPH08217015A (ja) 立体内容物の包装体及びその製造方法・製造装置
KR20080113234A (ko) 포장체
US20090238498A1 (en) Compaction Package
JP2008007185A (ja) ノントレー包装方法及びそれに用いる熱可塑性樹脂製チューブの帯状連結物の巻物
US5697202A (en) Method for carton packaging
WO2006119268A2 (en) Produce packaging system and method of use
JPH02205572A (ja) 開封部を設けたシュリンク集合包装体
JP3028264U (ja) 包装球形青果物
JP2019142578A (ja) 包装容器
CA2824600C (en) Flexible film container and method for making same
US20220055811A1 (en) Easy open shrink-wrapped package
US9290304B2 (en) Device for packing bulk products, especially for food
JP2800034B2 (ja) 輸送用パック
JPS5815337Y2 (ja) 包装体
JPH09286477A (ja) 包装球形青果物
JPH021252Y2 (ja)
GB1603567A (en) Packaging unit
JP4259958B2 (ja) 梱包部材、梱包材および梱包方法
JPS6134279Y2 (ja)
JPS5943222Y2 (ja) 中袋付包装容器
GB2114529A (en) Packaging groups of elongate parallelepiped articles

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02