JPH08216977A - 船舶の居室における配電システム - Google Patents

船舶の居室における配電システム

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JPH08216977A
JPH08216977A JP7045069A JP4506995A JPH08216977A JP H08216977 A JPH08216977 A JP H08216977A JP 7045069 A JP7045069 A JP 7045069A JP 4506995 A JP4506995 A JP 4506995A JP H08216977 A JPH08216977 A JP H08216977A
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茂 松宮
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耕輔 村上
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Hidenobu Nakao
秀信 中尾
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    • H02BBOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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  • Power Engineering (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工事期間を短縮し、かつ工事を容易にした船
舶用居室における配電システムを提供すること。 【構成】 船舶用居室における配電システムは、船舶内
に設ける居室における電力や通信用の配電システムであ
って、ユニット化してなるユニット10と、ユニットの
所定の外壁部分に設けた電源分離箱16と、ユニットの
所定の外壁部分に設けた通信接続箱17と、電源分離箱
16とユニット10内に設けたコンセント20や接続箱
19との間を接続する電力配線および通信接続箱17と
ユニット10内の各種通信用モジュラーや通信接続箱と
の間を接続する通信ケーブルをそれぞれ収納する室内ケ
ーブルダクト18とを備えている。また電源分離箱16
と主電路50との間を幹線51で接続し、かつ通信接続
箱17と主電路50との間を複合ケーブル52で接続し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の居室における配
電システムに係り、特に工事期間の短縮が図れるととも
に、安全で確実な船舶の居室における配電システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶には乗組員等のための居室
が設けられている。これら居室には、電力用配線や通信
用配線がなされていて、快適な居室空間を提供できるよ
うになっている。このような従来の船舶の居室における
配電システムを図6ないし図9に示す。ここに、図6は
当該配電システムの斜視図、図7は同システムの平面
図、図8は同システムの側面図、図9は同システムの電
気機器系統図である。
【0003】船内の所定の空間には、図に示すように、
複数の居室110、130が設けられている。この居室
110には、図示のとおり、ベット111、机112、
ロッカー113、ユニットバス114等が配置されてい
る。また、従来の居室110の配電システムでは、当該
居室110の天井に部屋灯115が、ベット111の一
方の側壁にベットランプ116が、机112の上にデス
クランプ117が、ユニットバス114の天井にバス天
井灯118が、それぞれ配置されている。そして、居室
110の天井部分に設けた副電路151から当該居室用
幹線電路119を引出して一旦部屋灯115の部分に引
込んでいる。
【0004】そして、居室110の入口付近に設けた部
屋灯用スイッチ120には、部屋灯115から引き出さ
れた電路121が接続されており、部屋灯115を点滅
できるようになっている。また、ベットランプ116お
よびデクスランプ117は、部屋灯115から引き出し
た電路122で接続されている。バス天井灯117は、
部屋灯115から引き出した電路123でもって接続さ
れており、この電路123の途中にはユニットバス11
4の入口付近に設置されたスイッチ124が設けられて
いてバス天井灯117を点滅できるようになっている。
【0005】また、ラジオ125、電話機126、およ
び時計127は、ケーブル128、129で副電路15
1内の通信用ケーブルに接続されている。また、上記居
室130には、図示のとおり、ベット131、机13
2、ロッカー133等が配置されている。また、従来の
居室130の配電システムでは、当該居室130の天井
に部屋灯135が、ベット131の一方の側壁にベット
ランプ136が、デスクランプ137がそれぞれ配置さ
れている。
【0006】そして、居室130の天井部分に設けた副
電路151から当該居室用幹線電路139を引出して一
旦部屋灯135の部分に引込んでいる。そして、居室1
30の入口付近に設けた部屋灯用スイッチ140には、
部屋灯135から引き出された電路141が接続されて
おり、部屋灯135を点滅できるようになっている。ま
た、ベットランプ136およびデクスランプ137は、
部屋灯135から引き出した電路142で接続されてい
る。また、ラジオ144、電話機145、および時計1
46は、ケーブル147、148で副電路151内の通
信用ケーブルに接続されている。
【0007】また、各居室110、130に引き込む各
幹線119、139は、各居室110、130の天井裏
に設けた副電路151から引出されており、かつ副電路
151は所定の区画毎に分岐線路153を介して主電路
150に接続していた。また、主電路150は、各居室
110、130の共用通路154の天井に配線されてい
る。
【0008】なお、このような各居室110、130の
各電路の配線や、主電路150あるいは副電路151の
配線は、従来、居室を構成する外壁に所定の電路管を取
付けて、各電路管に電力線、通信線を引き回して工事を
行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の船舶
の居室における配電システムによれば、副電路等を設け
るため、天井の深さが深くなる欠点があった。また、同
システムによれば、電気工事は、ダクトの設置専門工
事、その後配線工事が必要であり、そのために上記居室
の天井裏で工事を行なう必要があり、工事期間がかかる
という欠点もあった。
【0010】さらに、同システムでは、居室の天井およ
び壁の貫通工事が多く、工事が複雑になるという欠点が
あった。加えて、同システムでは、電装工事の配線工事
と結線工事とを同時に行なうことができず、工事時間が
かかるという欠点があった。本発明は、上述実情に鑑み
てなされたもので、工事期間を短縮し、かつ工事を容易
にした船舶の居室における配電システムを提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る船舶の居室における配電システムは、
船舶に設ける居室における電力や通信用の配電システム
において、居室をユニット化してなり、かつ、当該居室
の所定の位置に、壁灯、室内コンセント、通信モジュラ
ー等必要な電気機器が設けてあり、これら電気機器の
間、および幹線接続箱の間であって、当該居室を構成す
る側壁の所定の位置に予め室内ケーブルダクトを設け、
かつ、前記室内ケーブルダクト内に電力、通信用の必要
な配線を予め配置するとともに、これら配線を前記電気
機器に接続してなり、前記幹線接続箱と主電路との間を
接続線で接続しなることを特徴とするものである。
【0012】また、前記室内ケーブルダクトは、前記居
室内の側壁あるいは前記居室の床面に露出して設けてな
るものである。また、各種電気機器は、所定の位置に設
けたコンセントあるいは電力接続箱で接続できるように
したものである。
【0013】また、各通信機器は、前記通信用モジュラ
ーに着脱できるようにしたことを特徴とする。また、前
記通信接続箱は、複合ケーブルで主電路内の複合ケーブ
ルに接続され、かつ箱内に設けた端子の番号でもって通
信機器の用途を決定できるようにしたすることが望まし
い。
【0014】
【作用】本発明は、上述したように、必要なコンセント
や通信モジュラー、あるいは壁灯等の器具を予め設置
し、これらの間および幹線接続箱の間を室内ケーブルダ
クトで連結し、かつ、その室内ケーブルダクト内に必要
な電力、通信の配線を収納し、かつ、前記電気機器に電
力、通信の配線を接続してなるので、天井等の工事が不
用になり、かつ壁等を貫通させる工事等を不用になる。
また、各電気機器あるいは通信機器は、コンセントや接
続箱で接続され、あるいは通信モジュラーでワッタッチ
で接続可能になり、電気工事が非常に簡単になる。
【0015】また、幹線接続箱は、電源分離箱および通
信接続箱を一体化して構成されているので、誤り配線が
なくなる。また、室内ケーブルダクトは、室内の壁面や
床面に配置しているので、配線工事をすることが容易に
なる。
【0016】また、各種電気機器は、所定の位置に設け
たコンセント、あるいは電力接続箱で接続できるので、
結線工事が簡単になる。また、各通信機器は、前記通信
用モジュラーに着脱できるようにしているので、結線工
事が必要なくなる。また、前記通信接続箱は、複合ケー
ブルで主電路内の複合ケーブルに接続され、かつ箱内に
設けた端子の番号でもって通信機器の用途を決定できる
ようにしたので、専門作業者が工事する必要がなくな
る。
【0017】
【実施例】以下、図1ないし図5を参照しつつ本発明に
係る船舶の居室における配電システムの一実施例につい
て説明する。ここに、図1は、本発明に係る船舶の居室
における配電システムの実施例を示す斜視図である。図
2は、同実施例の平面図である。図3は、同実施例の側
面図である。図4は、同実施例の電気機器系統図であ
る。図5は、同実施例で使用する通信接続箱の詳細図で
ある。
【0018】これらの図において符号10、30は二種
類の居室であり、一つの居室10には、図示のとおり、
ベット11、机12、ロッカー13、ソファー14、ユ
ニットバス15等が配置されており、かつユニットバス
15には、洗面器、トイレ、バス等が配置されている。
また、他の居室30には、図示のとおり、ベット31、
机32、ロッカー33、ソファー34、洗面器35等が
配置されている。
【0019】これら居室10、30の所定の外壁の上部
には、電源分離箱36と通信接続箱37が一体化された
幹線接続箱17が配設されている。この居室10では、
まず、電灯やコンセントや通信モジュラー等が必要な所
定の位置に、配電箱19、19、…やコンセント20、
20、…、および通信接続箱や通信モジュール等を配置
している。また、一体化された幹線接続箱17と、配電
箱19、19、…やコンセント20、20、…、および
通信用接続箱や通信モジュール等25との間を、室内ケ
ーブルダクト18で連結する。
【0020】この室内ケーブルダクト18は、電源分離
箱16部分から一旦床側の向けて立ち下げ、かつ腰の高
さ位の位置で水平方向に配置させて、コンセント20、
20、…、および通信用接続箱や通信モジュール等の間
に配置する。
【0021】そして、この室内ケーブルダクト18内に
電力配線を収納し、コンセント20、20、…を介して
必要な電気機器例えばデスクランプ21、ベットランプ
22、あるいは壁灯23、バス天井灯24等に電力を供
給できるようにしている。
【0022】また、この室内ケーブルダクト18内に通
信配線を収納し、幹線接続箱17の端子に通信ケーブル
の末端のプラグを挿入するとともに、前記幹線接続箱1
7から引き出した各通信ケーブルを室内ケーブルダクト
18の内部を通して配線し、所定の位置に設けられた専
用の通信用コンセントや通信用モジュラー等25、2
5、…にそれぞれ接続している。通信用コンセントや通
信用モジュラー等25、25、…には、テレビジョン受
像機26、ラジオ受信機27、電話機28あるいは時計
29がそれぞれ接続できるようになっている。なお、室
内ケーブルダクト18は、露出して配置されている。
【0023】一方、この居室30では、電灯やコンセン
トや通信モジュラー等が必要な所定の位置に、コンセン
ト40、40、…、および通信用接続箱や通信モジュー
ル等45を配置している。また、幹線接続箱17と、コ
ンセント40、40、…、および通信用接続箱や通信モ
ジュール等45との間を、室内ケーブルダクト38で連
結する。
【0024】この室内ケーブルダクト38は、幹線接続
箱17部分から一旦床側の向けて立ち下げ、かつ腰の高
さ位の位置で水平方向に配置させる。そして、この室内
ケーブルダクト38内に電力配線を収納し、コンセント
40、40、…を介して必要な電気機器例えばデスクラ
ンプ41、ベットランプ42、あるいは壁灯43、バス
天井灯44等に電力を供給できるようにしている。
【0025】また、この室内ケーブルダクト38内に通
信配線を収納し、通信接続箱37のレセプタクルに通信
ケーブルの末端のプラグを挿入するとともに、前記通信
接続箱37から引き出した各通信ケーブルを室内ケーブ
ルダクト38の内部を通して配線し、所定の位置に設け
られた専用の通信用コンセントや通信用モジュラー等4
5、45、…にそれぞれ接続している。
【0026】そして、所定の位置に設けた専用のコンセ
ントやモジュラー等45を介して、テレビジョン受像機
46、ラジオ受信機47、電話機48、あるいは時計4
9をワッタッチで接続可能にしている。なお、室内ケー
ブルダクト38は、露出して配線されている。
【0027】また、前記居室10の幹線接続箱17は電
源幹線51を介して主電路50の電源ケーブルに接続さ
れており、また、居室10の通信接続箱17は複合ケー
ブル52を介して主電路50の複合ケーブルに接続され
ている。一方、前記居室30の幹線接続箱17は電源幹
線61を介して主電路50の電源ケーブルに接続されて
おり、また、居室30の通信接続箱37は複合ケーブル
62を介して主電路50の複合ケーブルに接続されてい
る。
【0028】次に、通信接続箱37の構成について図6
を参照して説明する。前記通信接続箱37は同一構成で
あるので、通信接続箱37を代表させて説明すると、通
信接続箱37は、番号“1”〜“10”の複合ケーブル
52を介して主電路50の複合ケーブルに接続されてい
る。この通信接続箱37の内部には、番号“1”〜“1
0”が付された端子71が配置されている。この端子7
1には、当該番号の複合ケーブル52がそれぞれ接続さ
れている。
【0029】通信接続箱37には、テレビ用端子72、
電話用モジュラ−ジャック74、および時計用接続端子
75が設けられている。端子71の番号“1”、“2”
はテレビ端子72に接続されており、端子71の番号
“3”に接続されており、端子71の番号“5”〜
“7”は電話用モジュラ−ジャック74に接続されてお
り、端子71の番号“8”〜“10”は時計用端子75
に接続されている。このように端子71の番号に応じて
各種の用途に分離できる。
【0030】また、これらテレビ用端子72、電話用モ
ジュラ−ジャック74および時計用端子75には、テレ
ビ用ケーブル76の末端に設けたプラグ83が、電話用
ケーブル78の末端に設けたプラグ84、および時計用
ケーブル79の末端に設けた端子85がそれぞれ着脱で
きるようになっている。これらケーブル77〜79を室
内ケーブルダクト18を通して各種機器用の各通信用コ
ンセントや各通信用モジュラー等25、25、…に接続
する。
【0031】そして、所定の位置に設置された前記各モ
ジュラー等25、25、…に、例えばテレビジョン受像
機26、ラジオ受信機27、電話機28あるいは時計2
9をそれぞれワンタッチ接続するようにしている。次
に、上記実施例の構成法について居室10を代表して説
明する。
【0032】まず、居室10を箱状に構成する。次に、
この居室10内に、ベット11、机12、ロッカー1
3、ソファー14、ユニットバス15等を配置する。ま
た、居室10の所定の外壁の上部に、一体化した幹線接
続箱17を配設するとともに、通信接続箱を配設する。
【0033】同様に、前記居室10内の所定の位置に、
コンセント20、20、…を設ける。同様に、通信用の
接続箱や通信用モジュラー等25を配置する。次に、こ
れらコンセント20、20、…の間および通信用接続箱
や通信用モジュラー等25の間について、室内ケーブル
ダクト18を配設する。また、これらコンセント20と
幹線接続箱17と通信用接続箱や通信用モジュラー等2
5との間について、室内ケーブルダクト18を配設す
る。
【0034】この室内ケーブルダクト18の配置位置
は、上述したように、幹線接続箱17の位置から下方向
に立ち下げ、所定の位置(腰位置)で横方向に配置する
ようにしている。幹線接続箱17から引き出したケーブ
ルは、居室内部壁面に設けた室内ケーブルダクト18内
に収納し、所定のコンセント20、20、…、あるいは
通信接続箱や通信モジュラー等25に接続する。このよ
うにして居室10の配線等が終了する。
【0035】このように構成された居室10を船舶の所
定の位置に配置し、かつ幹線接続箱17と主電路50内
の電源ケーブルとの間を電源幹線51で接続し、かつ、
同箱17と主電路50内の複合ケーブルとの間を複合ケ
ーブル52で接続することにより、居室10の設置が完
成する。
【0036】このように本実施例では、各居室は必要な
大きさの居室10、30から構成し、かつ各居室10、
30の内部壁面の所定の位置に室内ケーブルダクト18
を配置しているので、天井工事等をする必要がなく、工
事期間が短くなり、かつ居室の天井および壁の貫通工事
をする必要がなく、電気機器はコンセントで簡単に接続
できる。
【0037】したがって、この実施例では、副電路を設
ける必要がなくなり、かつ天井等の工事が不用になる。
なお、上記実施例では、室内ケーブルダクト18は、居
室10、30の腰の高さの当たりに横方向に配置してい
るが、床面に配置するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、幹
線接続箱と所定の位置に設けたコンセントとの間を室内
ケーブルダクトで連結し、かつその内部に収納した線路
でもって幹線接続箱とコンセントとの間を接続している
ので、天井等の工事が不用になり、天井の深さが浅くて
すみ、かつ壁等を貫通させる工事等を不用になり、しか
も、各電気機器や、通信機器は、コンセントで、あるい
は通信モジュラーでワンタッチで接続でき、電気工事が
簡単になる。
【0039】また、幹線接続箱は、通信接続箱内にて分
離されているので、誤り配線等の工事ミスがなくなる。
また、室内ケーブルダクトは、室内の壁面や床面に配置
しているので、配線工事が容易で、かつ容易にコンセン
ト等の増設工事等を行なうことができる。
【0040】また、各種電気機器は、所定の位置に設け
たコンセントで接続できるので、結線工事が簡単にな
り、しかも工事工数を短縮できる。また、各通信機器
は、前記通信用モジュラーに着脱できるようにしている
ので、結線工事が必要なくなり、かつ通信機器を容易に
接続できる。また、前記通信接続箱は、複合ケーブルで
主電路内の複合ケーブルに接続され、かつ箱内に設けた
端子の番号でもって通信機器の用途を決定できるように
したので、専門作業者が工事する必要がなくなり、かつ
誤った工事をすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の船舶の居室における配電システムの実
施例を示す斜視図である。
【図2】同実施例の平面図である。
【図3】同実施例の側面図である。
【図4】同実施例の電気機器系統図である。
【図5】同実施例の通信接続箱の例を示す説明図であ
る。
【図6】従来の配電システムの例を示す斜視図である。
【図7】同従来のシステムを示す平面図である。
【図8】同従来のシステムを示す側面図である。
【図9】同従来のシステムを示す電気機器系統図であ
る。
【符号の説明】
10、30・・・居室 11、31・・・ベット 12、32・・・机 13、33・・・ロッカー 14、34・・・ソファー 15・・・ユニットバス 17・・・幹線接続箱 18、38・・・室内ケーブルダクト 20、40・・・コンセント 36・・・電源分離箱 37・・・通信接続箱
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 船舶の居室における配電システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶用居室における配
電システムに係り、特に工事期間の短縮が図れるととも
に、安全で確実な船舶用居室における配電システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶には乗組員等のための居室
が設けられている。これら居室には、電力用配線や弱電
配線がなされていて、快適な居室空間を提供できるよう
になっている。
【0003】このような従来の船舶用居室における配電
システムを図6ないし図9に示す。ここに、図6は当該
配電システムが適用された一方の居室の斜視図、図7は
同システムが適用された二種類の居室の例の平面図、図
8は同システムが適用された一方の居室の側面図であ
る。
【0004】船内の所定の空間には、図7に示すよう
に、居室110、130が設けられている。これらの図
において、この居室110には、ベット111、机11
2、ロッカー113、ユニットバス114等がそれぞれ
配置されている。
【0005】従来の居室の配電システムでは、次のよう
に構成されている。当該居室110の天井には、部屋灯
115を設けられている。ベット111の一方の側壁に
は、ベット灯116が設けられている。机112の上に
は、デスクランプ117が設けられている。ユニットバ
ス114の天井には、バス天井灯118が設けられてい
る。
【0006】居室110の天井部分には、図に示すよう
に、副電路151が設けられている。この副電路151
からは居室用幹線電路119が引き出され、一旦部屋灯
115の部分に引き込まれている。この部屋灯115か
ら引き出された電路121は部屋灯用スイッチ120に
接続されており、この部屋灯用スイッチ120により部
屋灯115を点滅できるようになっている。また、ベッ
ト灯116およびデクスランプ117は、部屋灯115
から引き出された電路122に接続されている。バス天
井灯118は、部屋灯115から引き出した電路123
により接続されている。この電路123の途中には、ユ
ニットバス114の入口付近に設置されたスイッチ12
4が設けられており、このスイッチ124によりバス天
井灯118を点滅できるようになっている。
【0007】また、上記居室130には、図示のとお
り、ベット131、机132、及びロッカー133等が
配置されている。なお、この居室130には、ユニット
バスが設置されていない。当該居室130の天井には部
屋灯135が設けられている。ベット131の一方の側
壁には、ベット灯136及びデスクランプ137がそれ
ぞれ配置されている。居室130の天井部分には、副電
路151が設けられている。この副電路151から居室
用幹線電路139を引出して、一旦部屋灯135の部分
に引き込んでいる。部屋灯135は、電路141を介し
て居室130の入口付近に設けたスイッチ140に接続
されている。このスイッチ140によって部屋灯135
は点滅できるようになっている。また、ベット灯136
およびデクスランプ137は、部屋灯135から引き出
した電路142により接続されている。
【0008】また、各居室110、130に引き込む各
幹線119、139は、各居室110、130の天井裏
に設けた副電路151から引出されており、かつ副電路
151は所定の区画毎に分岐線路153を介して主電路
150に接続されている。また、主電路150は、各居
室110、130の共用通路154の天井に配線されて
いる。
【0009】図9は、上記従来の配電システムの電力配
線、通信配線の系統図である。居室用幹線電路119
(139)は部屋灯115(135)に引き込まれてい
る。部屋灯115(135)は、電路121(141)
を介して部屋灯用スイッチ120(140)に接続され
ている。デクスランプ117(137)は、電路122
(142)を介して部屋灯115(135)の内部にお
いて居室用幹線電路119(139)に接続されてい
る。ベット灯116(136)は、電路及び手元スイッ
チSW1(SW2)を介して電路122(142)に接
続されている。
【0010】バス天井灯118は、電路123の途中に
スイッチ124を持つ電路123により部屋灯115の
内部において居室用幹線電路119に接続されている。
なお、居室130にはユニットバスがないため、バス天
井灯が設置されていない。
【0011】ラジオ125(145)及び電話機126
(146)はケーブル128(148)を介して副電路
151の内部の弱電ケーブルに接続されている。時計1
27(147)は、ケーブル129(149)で副電路
151内の弱電ケーブルに接続されている。
【0012】なお、上記各居室110、130の各電路
の配線や、主電路150あるいは副電路151の配線
は、従来、居室を構成する外壁に所定の配線管を取付け
て、各配線管に電力線、通信線を引き回していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の船舶
用居室における配電システムによれば、副電路等を設け
るため、天井の深さが深くなる欠点があった。
【0014】また、同システムによれば、電気工事は、
ダクトの設置専門工事、その後配線工事が必要であり、
そのために上記居室の天井裏で工事を行なう必要があ
り、工事期間がかかるという欠点もあった。
【0015】さらに、同システムでは、居室の天井およ
び壁の貫通工事が多く、工事が複雑になるという欠点が
あった。
【0016】加えて、同システムでは、電装工事の配線
工事と結線工事とを同時に行なうことができず、工事時
間がかかるという欠点があった。
【0017】本発明は、上述実情に鑑みてなされたもの
で、工事期間を短縮し、かつ工事を容易にした船舶用居
室における配電システムを提供することを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る船舶用居室における配電システムは、
船舶内に設ける居室における電力や通信用の配電システ
ムにおいて、居室ユニットをユニット化してなり、か
つ、当該居室ユニットの所定の位置に、壁灯、室内コン
セント、通信モジュラー等必要な器具、接続具が設けて
あり、これら器具、接続具等の間、および幹線接続箱の
間であって、当該居室ユニットを構成する側壁の所定の
位置に予め室内ケーブルダクトを設け、かつ前記室内ケ
ーブルダクト内に電力、通信用の必要な配線を予め配置
するとともに、これら配線を前記器具、接続具に接続し
てなり、前記幹線接続箱と主電路との間を接続線で接続
しなることを特徴とするものである。
【0019】また、前記幹線接続箱は、電源分離箱およ
び通信接続箱に分離することが望ましい。また、前記室
内ケーブルダクトは、前記居室ユニット内の側壁あるい
は前記居室ユニットの床面に露出して設けてなるもので
ある。また、各種電力機器は、所定の位置に設けたコン
セント、あるいは電力接続箱で接続できるようにしたも
のである。
【0020】また、各通信機器は、前記通信用モジュラ
ーに着脱できるようにしたことを特徴とする。また、前
記通信接続箱は、複合ケーブルで主電路内の複合ケーブ
ルに接続され、かつ箱内に設けた端子の番号でもって通
信機器の用途を決定できるようにすることが望ましい。
【0021】
【作用】本発明は、上述したように、必要なコンセント
や通信モジュラー、あるいは壁灯等の器具や接続具を予
め設置し、これらの間および幹線接続箱の間を室内ケー
ブルダクトで連結し、かつその室内ケーブルダクト内に
必要な電力、通信の配線を収納し、かつ前記器具や接続
具や幹線接続具に電力、通信の配線を接続してなるの
で、天井等の工事が不用になり、かつ壁等を貫通させる
工事等を不用になる。また、各電力機器あるいは通信機
器は、コンセントや接続箱で接続され、あるいは通信モ
ジュラーでワッタッチで接続可能になり、電気工事が非
常に簡単になる。
【0022】また、幹線接続箱は、電源分離箱および通
信接続箱に分離しているので、誤り配線がなくなり、か
つノイズ等に強くなる。また、室内ケーブルダクトは、
室内の壁面や床面に配置しているので、配線工事をする
ことが容易になる。
【0023】また、各種電力機器は、所定の位置に設け
たコンセント、あるいは電力接続箱で接続できるので、
結線工事が簡単になる。また、各通信機器は、前記通信
用モジュラーに着脱できるようにしているので、結線工
事が必要なくなる。
【0024】また、前記通信接続箱は、複合ケーブルで
主電路内の複合ケーブルに接続され、かつ箱内に設けた
端子の番号でもって通信機器の用途を決定できるように
したので、専門作業者が工事する必要がなくなる。
【0025】
【実施例】以下、図1ないし図5を参照しつつ本発明に
係る船舶用居室における配電システムの一実施例につい
て説明する。ここに、図1は、本発明に係る船舶用居室
における配電システムを一方の居室に適用した例を示す
斜視図である。図2は、同配電システムを二種類の居室
に適用した例を示す平面図である。図3は、同配電シス
テムの実施例の側面図である。
【0026】本発明に係る船舶用居室における配電シス
テムは、図2に示すように、種類の異なる居室ユニット
10、30に適用されている。
【0027】まず、一方の居室ユニット10について説
明する。この居室ユニット10は、図2に示すように、
ベット11、机12、ロッカー13、ソファー14、及
びユニットバス15等が配置されている。ユニットバス
15には、図示しないが、洗面器、トイレ、バス等が配
置されている。
【0028】この居室ユニット10の所定の外壁の上部
には、図1〜図3に示すように、電源分離箱と通信接続
箱とを一体化してなる幹線接続箱17が配設されてい
る。
【0029】前記居室ユニット10では、電灯、コンセ
ントや、通信モジュラー等が必要な所定の位置に、電力
接続箱(図1〜図3では図示せず)やコンセント20、
20、…、及び通信用接続箱や通信モジュール(図1〜
図3では図示せず)等を配置している。また、幹線接続
箱17と、電力接続箱やコンセント20、20、…との
間は、室内ケーブルダクト18で連結されている。ま
た、幹線接続箱17と、通信用接続箱や通信モジュール
等との間も、室内ケーブルダクト18で連結されてい
る。
【0030】この室内ケーブルダクト18は、図1及び
図3に示すように、幹線接続箱17の裏面部分から一旦
床側の向けて立ち下げて設けられており、かつ腰の高さ
位の位置位で水平方向に配置されている。前記室内ケー
ブルダクト18は、電力接続箱やコンセント20、2
0、…、および通信用接続箱や通信モジュール等の間に
配置されている。このように設置された室内ケーブルダ
クト18の内部には電力配線が収納されている。この電
力配線の一端は、幹線接続箱17の内部の電源分離箱の
電力配線に接続されている。また、室内ケーブルダクト
18の内部の前記電力配線は、所定の位置に設けた配電
箱…やコンセント20、20、…に接続されている。そ
して、図3に示すように、これら配電箱やコンセント2
0、20、…を介して電力機器、例えばデスクランプ2
1、ベットランプ22、あるいは壁灯23等に電力を供
給できるようになっている。
【0031】この室内ケーブルダクト18の内部には、
通信ケーブルも収納されている。この通信ケーブルの末
端のプラグは、幹線接続箱17の内部の通信接続箱のレ
セプタクルに挿入されている。また、前記通信ケーブル
は、所定の位置に設けられた専用の通信用接続箱や通信
用モジュラー等にそれぞれ接続されている。なお、幹線
接続箱17の内部の電源分離箱内の電力配線は、電源幹
線51により主電路50の電力配線と接続されている。
同様に、幹線接続箱17の内部の通信接続箱内の接続端
子は、複合ケーブル52により主電路50内の複合ケー
ブルに接続されている。
【0032】また、他方の居室ユニット30には、図2
に示すように、ベット31、机32、ロッカー33、ソ
ファー34、及び洗面器35等が配置されている。この
居室ユニット30にはユニットバスは配設されていな
い。
【0033】この居室ユニット30の所定の外壁の上部
には、図2及び図3に示すように、電源分離箱と通信接
続箱とを一体化してなる幹線接続箱37が配設されてい
る。
【0034】一方、この居室ユニット30では、電灯や
コンセントや通信モジュラー等が必要な所定の位置に、
電力接続箱(図1〜図3には図示せず)やコンセント4
0、40、…、および通信用接続箱や通信モジュール
(図1〜図3には図示せず)等を配置している。また、
電源分離箱と通信接続箱とを一体化した幹線接続箱37
と、電力接続箱やコンセント40、40、…、および通
信用接続箱や通信モジュール等との間を、室内ケーブル
ダクト38で連結する。
【0035】この室内ケーブルダクト38は、幹線接続
箱37の裏面部分から一旦床側の向けて立ち下げて設け
てあり、かつ腰の高さ位の位置で水平方向に配設されて
いる。この室内ケーブルダクト38の内部には電力配線
を収納し、幹線接続箱37の電源分離箱の電力配線に接
続する。また、室内ケーブルダクト38の内部の電力配
線は、所定の位置に設けた電力接続箱やコンセント4
0、40、…に接続されている。そして、図3に示すよ
うに、これら電力接続箱やコンセント40、40、…を
介して必要な電力機器、例えばデスクランプ41、ベッ
トランプ42、あるいは壁灯43等に電力を供給できる
ようにしている。
【0036】また、この室内ケーブルダクト38の内部
に通信ケーブルを収納している。この通信ケーブルのの
末端のプラグは通信接続箱37のレセプタクルに挿入さ
れている。前記通信ケーブルは、室内ケーブルダクト3
8の内部を通して配線し、所定の位置に設けられた専用
の通信用接続箱や通信用モジュラー等にそれぞれ接続さ
れている。なお、幹線接続箱37の内部の電源分離箱内
の電力配線は、電源幹線61により主電路50の配線と
接続されている。同様に、幹線接続箱37の内部の通信
接続箱内の接続端子は、複合ケーブル62により主電路
50内の複合ケーブルに接続されている。
【0037】図4は、本発明の配電システムが適用され
た一方の居室10の内部の電力系統の単線結線図であ
る。この図において、室内ケーブルダクトの内部に配置
された電力配線Wは、電力接続箱19やコンセント2
0、20、…間を接続している。また、この電力配線W
の一端は、幹線接続箱17の内部の電源分離箱の電力配
線51に接続されている。そして、図に示すように、こ
れら配電箱19やコンセント20、20、…を介して、
例えばデスクランプ21、ベットランプ22、壁灯2
3、あるいはバス天井灯24等の電力機器に電力を供給
できるようになっている。幹線接続箱17には、電源幹
線51及び複合ケーブル52が引き込まれている。な
お、居室30における電力系統も、バス天井灯がないだ
けで他の構成は同一であるので、説明を省略する。
【0038】図5は、本発明の配電システムが適用され
た一方の居室10の内部の通信系統の結線図である。こ
の図において、幹線接続箱17の内部の通信接続箱は、
番号“1”〜“10”の複合ケーブル52を介して主電
路50の複合ケーブルに接続されている。この幹線接続
箱17の内部の通信接続箱には、番号“1”〜“10”
が付された端子71が配置されている。この端子71に
は、当該番号の複合ケーブル52がそれぞれ接続されて
いる。幹線接続箱17の内部の通信接続箱には、テレ
ビ、ラジオ用レセプタクル73、電話用レセプタクル7
4、および時計用レセプタクル75が設けられている。
端子71の番号“1”、“2”はテレビ用として、端子
71の番号“3”、“4”はラジオ用としてテレビ、ラ
ジオ用レセプタクル73に接続されている。端子71の
番号“5”〜“7”は電話用レセプタクル74に接続さ
れている。端子71の番号“8”〜“10”は時計用レ
セプタクル75に接続されている。このように端子71
の番号に応じて各種の用途に分離できる。また、これら
テレビ、ラジオ用レセプタクル73にはテレビ、ラジオ
用ケーブル77の末端に設けたプラグ83が着脱できる
ようになっている。電話用レセプタクル74には電話用
ケーブル78の末端に設けたプラグ84が着脱できるよ
うになっている。時計用レセプタクル75には時計用ケ
ーブル79の末端に設けたプラグ85が着脱できるよう
になっている。これらケーブル77〜79を室内ケーブ
ルダクトを通して各種機器用の各通信用コンセントや各
通信用モジュラー等25、25、…に接続する。そし
て、所定の位置に設置された前記各モジュラー等25、
25、…に、例えば通信用接続箱L、電話機28あるい
は時計29をそれぞれワンタッチ接続するようにしてい
る。また、通信用接続箱Lには、テレビジョン受像機2
6、ラジオ受信機27がワンタッチ接続されている。な
お、居室30における通信系統も、上記説明と同様であ
るので、説明を省略する。
【0039】次に、上記実施例の構成法について居室ユ
ニット10を代表して説明する。まず、居室ユニット1
0を箱状に構成する。次に、この居室ユニット10内
に、ベット11、机12、ロッカー13、ソファー1
4、ユニットバス15等を配置する。
【0040】また、居室ユニット10の所定の外壁の上
部に、幹線接続箱17を配設する。同様に、前記居室ユ
ニット10内の所定の位置に、配電箱(図1〜図3では
図示せず)やコンセント20、20、…を設ける。同様
に、通信用接続箱や通信用モジュラー等を配置する。次
に、これら配電箱やコンセント20、20、…の間およ
び通信用接続箱や通信用モジュラー等の間について、室
内ケーブルダクト18を配設する。また、これら電力接
続箱やコンセント20、通信用接続箱や通信用モジュラ
ー等と、幹線接続箱17の電源分離箱との間に室内ケー
ブルダクト18を配設する。この室内ケーブルダクト1
8の配置位置は、上述したように、幹線接続箱17の位
置から下方向に立ち下げ、所定の位置(腰位置)で横方
向に配置するようにしている。幹線接続箱17から引き
出したケーブルは、居室内部壁面に設けた室内ケーブル
ダクト18内に収納し、所定の電力接続箱やコンセント
20、20、…、あるいは通信用接続箱や通信モジュラ
ー等に接続する。このようにして居室ユニット10の配
線等が終了する。
【0041】このように構成された居室ユニット10を
船舶の所定の位置に配置し、かつ幹線接続箱17の電源
分離箱と主電路50内の電源ケーブルとの間を電源幹線
51で接続する。また、幹線接続箱17の通信接続箱と
主電路50内の複合ケーブルとの間を複合ケーブル52
で接続する。これにより、居室10の設置が完成する。
【0042】このように本実施例では、各居室は必要な
大きさの居室ユニット10、30から構成し、かつ各居
室ユニット10、30の内部壁面の所定の位置に室内ケ
ーブルダクト18を配置しているので、天井工事等をす
る必要がなく、工事期間が短くなり、かつ居室の天井お
よび壁の貫通工事をする必要がなく、電気機器はコンセ
ントや配線箱で簡単に接続できる。したがって、この実
施例では、副電路を設ける必要がなくなり、かつ天井等
の工事が不用になる。
【0043】なお、上記実施例では、室内ケーブルダク
ト18は、居室10、30の腰の高さの当たりに横方向
に配置しているが、床面に配置するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
源分離箱および通信接続箱と所定の位置に設けたコンセ
ントや接続箱との間を室内ケーブルダクトで連結し、か
つその内部に収納した線路でもって電源分離箱および通
信接続箱とコンセントや接続箱との間を接続しているの
で、天井等の工事が不用になり、天井の深さが浅くてす
み、かつ壁等を貫通させる工事等を不用になり、しか
も、各電力機器や、通信機器は、コンセントや接続箱
で、あるいは通信モジュラーでワッタッチで接続でき、
電気工事が簡単になる。
【0045】また、幹線接続箱は、電源分離箱および通
信接続箱に分離されているので、誤り配線等の工事ミス
がなくなる。
【0046】また、室内ケーブルダクトは、室内の壁面
や床面に配置しているので、配線工事が容易で、かつ容
易にコンセント等の増設工事等を行なうことができる。
【0047】また、各種電力機器は、所定の位置に設け
たコンセント、あるいは電力接続箱で接続できるので、
結線工事が簡単になり、しかも工事工数を短縮できる。
また、各通信機器は、前記通信用モジュラーに着脱でき
るようにしているので、結線工事が必要なくなり、かつ
通信機器を容易に接続できる。
【0048】また、前記通信接続箱は、複合ケーブルで
主電路内の複合ケーブルに接続され、かつ箱内に設けた
端子の番号でもって通信機器の用途を決定できるように
したので、専門作業者が工事する必要がなくなり、かつ
誤った工事をすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船舶用居室における配電システム
を一方の居室に適用した例を示す斜視図である。
【図2】同配電システムを二種類の居室に適用した例を
示す平面図である。
【図3】同配電システムの実施例の側面図である。
【図4】同配電システムが適用された一方の居室の内部
の電力系統の単線結線図である。
【図5】同配電システムが適用された一方の居室の内部
の通信系統の結線図である。
【図6】従来の配電システムが適用された一方の居室の
斜視図である。
【図7】同従来の配電システムが適用された二種類の居
室の例の平面図である。
【図8】同従来の配電システムが適用された一方の居室
の側面図である。
【図9】同従来の配電システムの電力配線、通信配線の
系統図である。
【符号の説明】 10、30 居室ユニット 11、31 ベット 12、32 机 13、33 ロッカー 14、34 ソファー 15 ユニットバス 17、37 幹線接続箱 18、38 室内ケーブルダクト 20、40 コンセント
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図6】
【図7】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 耕輔 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内 (72)発明者 青野 準 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内 (72)発明者 中尾 秀信 愛媛県越智郡大西町大字新町甲945番地 株式会社新来島どっく内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶に設ける居室における電力や通信用
    の配電システムにおいて、 居室をユニット化してなり、 かつ、当該居室の所定の位置に、壁灯、室内コンセン
    ト、通信モジュラー等必要な電気機器が設けてあり、 これら電気機器の間、および幹線接続箱の間であって、
    当該居室を構成する側壁の所定の位置に予め室内ケーブ
    ルダクトを設け、 かつ、前記室内ケーブルダクト内に電力、通信用の必要
    な配線を予め配置するとともに、これら配線を前記電気
    機器に接続してなり、 前記幹線接続箱と主電路との間を接続線で接続してなる
    ことを特徴とする船舶の居室における配電システム。
  2. 【請求項2】 前記幹線接続箱は、電源分離箱および通
    信接続箱からなり、これらが一体に形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の船舶の居室における配電システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記室内ケーブルダクトは、前記居室内
    の側壁あるいは前記居室の床面に配設したことを特徴と
    する請求項1記載の船舶の居室における配電システム。
  4. 【請求項4】 各種電気機器は、所定の位置に設けたコ
    ンセントあるいは電力接続箱で接続できるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の船舶の居室における配電
    システム。
  5. 【請求項5】 各通信機器は、前記通信用モジュラーに
    着脱できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    船舶の居室における配電システム。
  6. 【請求項6】 前記通信接続箱は、複合ケーブルで主電
    路内の複合ケーブルに接続され、かつ箱内に設けた端子
    の番号でもって通信機器の用途を決定できるようにした
    ことを特徴とする請求項2記載の船舶の居室における配
    電システム。
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