JPH08216774A

JPH08216774A - 車両用の前照灯

Info

Publication number: JPH08216774A
Application number: JP32460795A
Authority: JP
Inventors: Hans-Joachim Schmidt; シュミットハンス−ヨアヒム; Bert Jenner; イェンナーベルト
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1994-12-17
Filing date: 1995-12-13
Publication date: 1996-08-27
Also published as: FR2728208B1; FR2728208A1; US5653528A; DE4445223A1

Abstract

(57)【要約】【発明の課題】ケーシングに定置に配置されたプラグ
部分３１と、ケーシングの外側に配置された解除可能な
プラグ部分３４とを備えた差し込み接続部３０を有す
る、自動車用の前照灯を改良して、組み付け後に前照灯
にアクセスすることができ、しかも高電圧による危険性
がないようにする。【解決手段】閉鎖部材２２が、ケーシングの外側から
解除可能で、開口２０を閉鎖する位置で差し込み接続部
３０内に突入する端部４６を有し、解除可能なプラグ部
分３４が少なくとも部分的に弾性変形可能であり、組み
付け前の初期位置で、定置のプラグ部分３１と導電接続
しない形状を有し、プラグ部分３４は、組み付け時に閉
鎖部材の前記端部４６によって弾性変形されて、定置の
プラグ部分と導電接続可能な組み付け形状にもたらさ
れ、閉鎖部材の前記端部が、解除可能なプラグ部分の組
み付け時に、このプラグ部分と定置のプラグ部分との間
でロックされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングを備え
た車両用の前照灯であって、前記ケーシング内にガス放
電ランプ(Gasentladungslampe)が配置されていて、ケー
シングは、閉鎖部材によって閉鎖可能な開口を有してお
り、前記ガス放電ランプは電圧源に接続部を介して接続
可能であって、この接続部は、前照灯のケーシングに定
置に配置されたプラグ部分と、ケーシングの外側に配置
された解除可能なプラグ部分とを備えた差し込み接続部
を有している形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】このような形式の前照灯は、ドイツ連邦
共和国特許公開第４１３４１０１号明細書により公知で
ある。この公知の前照灯は、内部にガス放電ランプが配
置されているケーシングを有している。前照灯のケーシ
ングは、その後側で開口を備えており、この開口は、閉
鎖部材として使用される、ガス放電ランプのための電気
的な前置装置を受容するケーシングによって閉鎖され
る。閉鎖部分には、電気的な導線の差し込み接続部の一
部が配置されており、この差し込み接続部は、ガス放電
ランプを電圧源に接続するために使用される。ガス放電
ランプには、このガス放電ランプを駆動するための高電
圧が公知の形式で供給される。閉鎖部材は、前照灯のケ
ーシングの内部からしかアクセス（接近）できないねじ
によって前照灯のケーシングに固定されている。これに
よって閉鎖部材は、前照灯の組み付け時においてしか取
り付けることができないようになっていて、取り付け後
はもやは取り外せないようになっている。

【０００３】閉鎖部材を配置したことによって、ガス放
電ランプの駆動中に、ガス放電ランプ、又は前照灯ケー
シング内に配置された電圧供給部に接触しないように保
証される。ガス放電ランプ又は電圧供給部は、高電圧で
あるので非常に危険である。しかしながらこのような閉
鎖部材を配置すると、前照灯の組み付け後に前照灯にア
クセスすることはできなくなり、従ってガス放電ランプ
又はその他の前照灯内部に配置された構成部材を交換す
ることはできなくなるとという欠点がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】そこで本発明の課題は、
以上のような公知の装置における欠点を取り除くことで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の構成によれば、閉鎖部材は、開口を開放するために
前照灯のケーシングの外側から解除可能であって、開口
を閉鎖する位置で差し込み接続部内に突入する端部を有
しており、解除可能なプラグ部分が少なくとも領域的に
弾性変形可能であって、その組み付け前の初期位置で、
定置のプラグ部分と導電接続しない形状を有しており、
解除可能なプラグ部分は、組み付け時に閉鎖部材の前記
端部によって弾性変形せしめられて、定置のプラグ部分
と導電接続可能な組み付け形状にもたらされるようにな
っており、閉鎖部材の前記端部が、解除可能なプラグ部
分の組み付け時に、この解除可能なプラグ部分と定置の
プラグ部分との間でロックされている。

【０００６】

【発明の効果】請求項１に記載した特徴を有する本発明
による前照灯は、前照灯のケーシングの外部から解除可
能な閉鎖部材が設けられていることによって、前照灯の
ケーシング内部にアクセスすることができ、しかもガス
放電ランプと電圧源との接続は、前照灯のケーシングの
開口を閉鎖する閉鎖部材においてのみ可能であるか、若
しくは、開口を開放するために閉鎖部材を取り除くこと
は、解除可能なプラグ部材を取り外した後でのみ可能、
つまり、ガス放電ランプと電圧源との接続を切り離した
後でのみ可能であるので、閉鎖部材が取り外された時に
は、高電圧による危険性はない。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に図面に示した本発明の実施の
形態について説明する。

【０００８】図１に示した、車両特に自動車用の前照灯
は、自動車の車体に組み込むために設けられていて、ケ
ーシング１０を有している。このケーシング１０内に少
なくとも反射鏡１２が配置されている。反射鏡１２内に
は光源としてガス放電ランプ１４がはめ込まれている。
前照灯ケーシング、プラスチック又はその他の適当な材
料より成っていて、前側で光出口開口１６を有してお
り、この光出口開口１６は、光を通すカバー円板１８を
有しており、このカバー円板１８は、前照灯ケーシング
１０の前縁部に固定されている。前照灯ケーシング１０
はその後ろ側で開口２０を有しており、この開口２０
は、蓋のような形状の解除可能な閉鎖部材つまりカバー
２２によって閉鎖可能である。開口２０は、これが車両
内の是消灯の組み込み条件にどの程度適しているかに応
じて、前照灯ケーシング１０の別の箇所にも配置されて
いる。

【０００９】ガス放電ランプ１４は、フレキシブルなケ
ーブルの形状の１つ又は多数の電気的なライン１４を介
して、電圧源２６に接続されている。電圧源としては、
車両の搭載バッテリーが使用される。ガス放電ランプ１
４と電圧源２６との間には、付加的にさらに電気的な前
置装置２８が配置されており、この前置装置２８によっ
て、電圧源２６の直流電圧が交流電圧に変換され、この
交流電圧から、ガス放電ランプ１４を駆動するために必
要な高電圧が生ぜしめられる。この場合、電気的な前置
装置２８は、前照灯のケーシング１０内又はケーシング
１０の外側に配置されている。しかも前置装置２８は、
点火部分と制御部分とに分割されており、点火部分は前
照灯のケーシング１ー内に設けられていて、制御部分は
前照灯のケーシング１０の外側に配置されている。

【００１０】ガス放電ランプ１４と電圧源２６との電気
的な接続部は差し込み接続部３０より成っており、この
差し込み接続部３０は、第１実施例による図１〜図３に
示されている。差し込み接続部３０は、前照灯のケーシ
ング１０に定置に配置されたプラグ部分３１と、ケーシ
ング１０の外側に配置された解除可能なプラグ部分３４
とから成っている。定置のプラグ部分１からは、前照灯
のケーシング１０内に延びる電気的な導線が前置装置２
８まで通じているか又は、ガス放電ランプ１４まで直接
通じている。定置の差し込み部分３１は、電気的に絶縁
された被覆部３２を有していて、前照灯のケーシング１
０の後壁３７で、開口２０の横に配置されている。被覆
部３２は、有利にはプラスチックから成っていて、後壁
３７と一体的に構成されているか又は、例えば係止接続
部によって後壁３７に固定されている。後壁３７は、開
口３８を有しており、この開口３８を通して、プラグ部
分３１の被覆部３２の一部が外に出されていて、この被
覆部３２の部分に１つ又は多数の係止アーム３９が配置
されており、これらの係止アーム３９が、後壁３７の外
側に係止するようになっている。プラグ部分３１の電気
的に絶縁された被覆部３２内には、１つ又は多数の電気
的な接触エレメント３３が配置されており、これらの接
触エレメントは、外側に突き出る接触ピンとして構成さ
れている。定置の差し込み部分３１は、開口２０の隣で
この開口２０の外周部の任意の箇所（つまり開口２０の
上側又は下側でもよい）に配置される。

【００１１】閉鎖部材としてのカバー２２は、開口２０
を閉鎖するために、前照灯のケーシング１０に解除可能
に接続可能であって、開口２０を開放するために、ケー
シング１０の外側から解除可能である。閉鎖部材２２
は、例えば係止接続装置によって前照灯のケーシング１
０に接続可能であって、このために少なくとも１つの、
弾性的に変形可能な係止アーム４０を有しており、この
係止アーム４０は、開口２０の縁部でケーシング１０に
設けられた対応する突起部４２の後ろに係合する。しか
しながらカバー２２は、１つ又は多数のねじ又はその他
の固定部材によってケーシング１９に固定することがで
きる。この固定部材には、前照灯のカバー１０の外側か
らアクセス可能、つまり作業員が近づくことができる。
ケーシング１０の内部を外部に対して、特に湿気の侵入
に対してシールするために、カバー２２とケーシング１
０との間に弾性的なシール部材４４を緊締することがで
きる。カバー２２は、このカバー２２から突き出る、ア
ーム４６の形状の端部を有している。この端部４６は、
カバー２２が開口２０を閉鎖する状態で、開口２０の縁
部を越えて突き出て、定置のプラグ部分３１が前照灯の
ケーシング１０の外側を部分的に覆う。アーム４６は、
横断面が方形に構成されていて、図３に示した長手方向
では、図１に示したような扁平な断面を有している。ア
ーム４６の、後壁３７から離れた方の縁部は、図１に示
したように、その下側及び上側が斜めに形成されていて
先細りして構成されている。アーム４６は、その外側の
端部４７が、プラグ部分３１をやや越えて突き出てい
て、この端部４７が、後壁３６から離れた側で、アーム
４６の斜めに形成された縁部をやや越えて突き出てい
る。

【００１２】解除可能なプラグ部分３４は、電気的に絶
縁された被覆部３５を有しており、この被覆部３５内に
は、定置のプラグ部分３１と同数の接触エレメント３６
が配置されており、これらの接触エレメント３６は差し
込みスリーブとして構成されていて、プラグ部分３４の
被覆部３５の、組み付け方向４８に向けられた端面側５
０を通って開口しているので、この開口を通して接触ピ
ン３３を侵入させることができる。プラグ部分３４の被
覆部３５の端面側５０は、接触スリーブ３６の領域内だ
けが開放している。プラグ部分３４の被覆部３５は、プ
ラスチックより成っていて、形状の安定した２つの区分
３５ａ及び３５ｂを有しており、これらの区分３５ａ及
び３５ｂは、弾性的に変形可能な区分３５ｃによって一
体的に互いに結合されている。弾性的に変形可能な区分
３５ｃは、被覆部３５の組み付け方向４８とは逆側に向
けられた縁部に配置されていて、２つの区分３５ａと３
５ｃとの間には、組み付け方向４８で開放する中間室４
９が形成されている。２つの区分３５ａと３５ｂとの間
の中間室４９は、図１及び図２に示した長手方向で見て
鍵穴状に形成されていて、組み付け方向４８とは逆向き
の縁部に向かって円形の領域を有している。プラグ部分
３４の組み付けていない状態では、区分３５ｃは、２つ
の区分３５ａ及び３５ｂが組み付け方向４８で互いに収
斂して延びるように、つまり中間室４９が２つの区分３
５ａと３５ｂとの間の組み付け方向４８で次第に小さく
なるように変形されている。図２に示した状態において
は、上側の区分３５ａだけが下方に傾斜しているが、２
つの区分３５ａと３５ｂとが互いに傾斜するようにする
ことも可能である。傾斜した上側の区分３５ａの端面側
５０は、これによってその初期位置では、つまりプラグ
部分３４を組み付ける前では、組み付け方向４８に直接
向いてはいない。

【００１３】プラグ部分３４がこの初期状態において、
カバー２２がその開口２０を閉鎖する位置を占めること
なしに、組み付け方向４８で定置のプラグ部分３１に向
かって移動すると、プラグ部分３４は、上側の区分３５
ａの接触スリーブ３６と共に、定置のプラグ部分３１の
所属の接触ピン３３上に位置するのではなく、閉鎖した
端面側５０が接触ピン３３上に来るので、接触スリーブ
３６と接触ピン３３との接続は形成されず、ガス放電ラ
ンプ１４は、電圧源２６に接続されない。これによって
区分３５ａは、区分３５ｃが弾性変形することによっ
て、組み付け方向４８に対して直交する方向で可動な部
分を形成し、この可動な部分によって、図２に示したそ
の初期位置で、解除可能なプラグ部分３４と定置のプラ
グ部分３１との電気的な接続は阻止される。この場合、
区分３５ａの接触スリーブ３６に配属された接触ピン３
３は、区分３５ａのための受容部を形成し、この受容部
に対して、区分３５ａ若しくはその接触スリーブ３６
は、その初期位置でずらして配置されている。

【００１４】カバー２２が、開口２０を閉鎖する位置を
占めると、カバー２２のアーム４６は、定置のプラグ部
分３１上に突き出る。解除可能なプラグ部分３４を組み
付け方向４８で組み付ける際には、被覆部の上側の区分
３５ａの端面側５０が接触ピン３３に接触する前に、ア
ーム４６の、組み付け方向４８とは逆方向に向けられ
た、傾斜した縁部が、中間室４９内に侵入する。アーム
４６によって、上側の区分３５ａは区分３５ｃが弾性変
形する際に上方に押しやられるので、この上側の区分３
５ａは、下側の区分３５ｂに対してほぼ平行に配置さ
れ、その端面側５０は、組み付け方向４８を向いてい
る。上側の区分３５ａは、その接触スリーブ３６が、定
置のプラグ部分３１の対応配置された接触ピン３３と合
致する位置を占める。プラグ部分３４が組み付け方向４
８でさらに移動すると、定置のプラグ部分３１の接触ピ
ン３３は、プラグ部分３４の接触スリーブ３６内に侵入
し、これによってガス放電ランプ１４の電気的な接続が
形成される。これによって、プラグ部分３４の可動な区
分３５ａは、解除可能なプラグ部分３４の組み付け時に
アーム４６によって、図２に示したその初期位置から図
１に示したその組み付け位置に移動する。この組み付け
位置では、区分３５ａは、定置のプラグ部分３１との導
電接続を妨げることはない。区分３５ａ若しくはその接
触スリーブ３６は、定置のプラグ部分３１の、受容部を
形成する接触ピン３３と結合することができる。

【００１５】解除可能なプラグ部分３４の組み付けた状
態で、カバー２２のアーム４６は中間室４９内に配置さ
れており、この場合、開口２０を開放するためにカバー
２２を取り除くことはできない。何故ならば中間室４９
は、プラグ部分３４の組み付け方向４８に抗して、区分
３５ｃによって閉鎖されているからである。アーム４６
の外側の端部４７は、中間室４９から突き出ていて、プ
ラグ部分３４の区分３５ｃを組み付け方向４８とは逆方
向で覆う。カバー２２の取り外しは、解除可能なプラグ
部分３４を解除して、これによってガス放電ランプ１４
と電圧源２６との接続を中断してからのみ可能である。

【００１６】差し込み接続部３０及びカバー２２を以上
のように構成したことによって、カバー２２は、まず解
除可能なプラグ部分３４を解除しなければ、開口２０を
開放するために取り外すことができないようになってお
り、また、解除可能なプラグ部分３４は、カバー２２が
開口２０を閉鎖する位置を占めるた時にしか組み立てる
ことができないようになっている。接触ピン３３及び接
触スリーブ３６の配置を逆にすることも可能である。つ
まり、定置のプラグ部分３１が接触スリーブを有し、解
除可能なプラグ部分３４が接触ピンを有していおり、こ
れに応じて、解除可能なプラグ部分３４の区分３５ａの
初期位置において、接触ピンが定置のプラグ部分３１の
被覆部３２上に来て、これによって導電接続が避けられ
るようになっている。

【００１７】図４〜図６には、第２実施例による差し込
み接続部１３０が示されている。前照灯のケーシング１
１０の後壁１３７には、前述のように定置のプラグ部分
１３１が配置されており、このプラグ部分１３１は、外
側に突き出る複数の接触ピン１３３を有している。これ
らの接触ピン１３３の間で、プラグ部分１３１の被覆部
１３２の底部１５２内には、解除可能なプラグ部分１３
４の組み付け方向４８とは逆方向に開放する切欠１５４
が形成されている。この切欠１５４の縁部は、組み付け
方向４８とは逆方向に広がるように延びているので、切
欠１５４は組み付け方向４８とは逆方向に拡開してい
る。切欠１５４を取り囲んで、底部１５２内にＵ字形の
凹部１５６が形成されており、Ｕ字形の脚部は、開口１
２０に向けられている。

【００１８】解除可能なプラグ部分１３４は、絶縁性の
被覆部１３５を有しており、この被覆部１３５内に接触
スリーブ１３６が配置されている。接触スリーブ１３６
は、組み付け方向４８に向けられた、被覆部１３２の端
面側１５０を通って開放している。プラグ部分１３４の
被覆部１３５は、組み付け方向４８で開放する凹部１５
８を有しており、この凹部１５８の底部１５９から一体
的に、組み付け方向４８に対して直交する方向に弾性的
に変形可能なフィンガー１６０が組み付け方向で突き出
ている。フィンガー１６０の自由端部は、被覆部１３５
の端面側１５０を越えて突き出ていて、組み付けていな
い状態でつまりプラグ部分１３４の初期位置で、組み付
け方向４８に対してほぼ平行に延びている。フィンガー
１６０を取り囲んで、被覆部１３５の端面側１５０から
Ｕ字形の縁部１６２が組み付け方向４８で突き出てい
る。このＵ字形の縁部１６２は、フィンガー１６０を３
方側で取り囲んでいて、開口１２０に向けられた側が開
放している。縁部１６２は、組み付け方向４８で、フィ
ンガー１６０とほぼ同じ長さだけ延びている。

【００１９】カバー１２２は、第１実施例におけるもの
と同様に、前照灯のケーシング１０の外側から解除可能
に、例えば係止接続部又はその他の固定部材によって、
開口１２０を閉鎖するためにケーシング１１０と解除可
能に接続可能である。カバー１２２は、開口１２０を閉
鎖する位置で、開口１２０の縁部を越えて突き出るアー
ム１４６を有しており、このアーム１４６は、定置のプ
ラグ部分１３１を部分的に覆っている。アーム１４６
は、図６に示されているように、横断面がＵ字形に形成
されており、Ｕ字形の脚部を介してカバー１２２に一体
成形されていて、脚部の間にには中間室が形成されてい
る。組み付け方向４８とは逆方向にアーム１４６の脚部
の縁部は先細りしていて、これらの縁部は、互いに向き
合う側が傾斜している。アーム１４６の脚部は、切欠１
５４の隣に配置されている。

【００２０】組み付けるために、解除可能なプラグ部分
１３４は組み付け方向４８で、定置のプラグ部分１３１
に向かって移動する。プラグ部分１３４は、その初期状
態にある。つまりフィンガー１６０は組み付け方向４８
に対してほぼ平行に延びている。フィンガー１６０は、
プラグ部分１３１のこの初期位置で、定置のプラグ部分
１３１の底部１５２上に位置していて、切欠１５４内に
侵入していない。何故ならば切欠１５４はずらして配置
されているからである。フィンガー１６０の長さは、フ
ィンガー１６０が底部１５２に当接した時に、接触ピン
１３３がまだ接触スリーブ１３６内に侵入しないよう
に、接触ピン１３３の長さに合わされている。フィンガ
ー１６０がより長い長さを有していれば、プラグ部分１
３４を次のように組み付けることが可能である。つま
り、フィンガー１６０の、組み付け方向４８に向けられ
た端部が切欠１５４内に侵入し、次いでプラグ部分１３
４に力を加えることによって、フィンガー１６０は、接
触ピン１３３を接触スリーブ１３６内に導入できるよう
に湾曲させることができる。しかしながらこれは避けな
ければならない。フィンガー１６０は、これによって解
除可能なプラグ部分１３４の一部を形成し、このプラグ
部分１３４は、解除可能なプラグ部分１３４の組み付け
方向４８に対して直交する方向で弾性的に変形可能であ
って、図５に示したその初期位置で、解除可能なプラグ
部分１３４と定置のプラグ部分１３１との導電接続が避
けられる。切欠１５４は、フィンガー１６０のための受
容部を形成しており、この受容部に対してフィンガー１
６０はその初期位置でずらして配置されている。

【００２１】カバー１２２が、開口１２０を閉鎖する位
置に配置されていれば、カバー１２２のアーム１４６
は、前述のように定置のプラグ部分１３１を越えて突き
出ている。解除可能なプラグ部分１３４が組み付け方向
４８で定置のプラグ部分１３１に向かって移動すると、
組み付け方向４８に向けられたフィンガー１６０の端部
は、まずアーム１４６の脚部に当接し、プラグ部分１３
４が組み付け方向４８でさらに移動すると、脚部の傾斜
した縁部上を滑動し、この際に弾性変形しながら切欠１
５４に向かって湾曲する。この場合、アーム１４６は、
解除可能なプラグ部分１３４の縁部１６２によって取り
囲まれているので、アーム１４６は組み付け方向４８に
対して直交する方向で変位することはない。プラグ部分
１３４が組み付け方向４８でさらに移動すると、フィン
ガー１６０は切欠１５４内に侵入し、縁部１６２は、定
置のプラグ部分１３１の被覆部１３２内の凹部１５８内
に侵入し、また接触ピン１３３は、接触スリーブ１３６
内に侵入するので、ガス放電ランプ１４と電圧源２６と
の接続が形成される。これによって、プラグ部分１３４
のフィンガー１６０は、解除可能なプラグ部分１３４の
組み付け時に、アーム１４６によって、図５に示したそ
の初期位置から、図４に示した組み付け位置に移動せし
められる。この組み付け位置において、フィンガーは、
定置のプラグ部分１３１との導電接続をもはや妨げるこ
とはない。次いでフィンガー１６０は、受容部を形成す
る定置のプラグ部分１３１の切欠１５４と結合すること
ができる。つまりフィンガー１６０は切欠１５４内に導
入することができる。

【００２２】解除可能なプラグ部分１３４の組み付け状
態において、カバー１２２のアーム１４６は、定置のプ
ラグ部分１３１と解除可能なプラグ部分１３４との間に
配置されており、この場合に、開口１２０を開放するた
めにカバー１２２を取り外すことはできない。何故なら
ばアーム１４６を引き抜くことはできないからである。
カバー１２２の取り外しは、解除可能なプラグ部分１３
４を取り外し、これによってガス放電ランプ１４と電圧
源２６との接続を中断してから可能である。

【００２３】前述の差し込み接続部３０若しくは１３０
を介して、前照灯のさらに別の電気的な消費器、例えば
前照灯から放出された光束の照明幅を調節するための調
節装置及び別の光源を、電圧源に接続することも可能で
ある。この場合には、前照灯に、１つの差し込み接続部
３０若しくは１３０を設けるだけでよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例による拡大した差し込み接続
部を備えた、車両用の前照灯の概略的な鉛直縦断面図で
ある。

【図２】図１に示した差し込み接続部の解除可能なプラ
グ部分の、組み付けていない状態を示す断面図である。

【図３】差し込み接続部の、図１のIII−III線に沿った
縦断面図である。

【図４】第２実施例による差し込み接続部の鉛直縦断面
図である。

【図５】図４に示した差し込み接続部の解除可能なプラ
グ部分の組み付け前の状態の縦断面図である。

【図６】図４に示した差し込み接続部のVI−VI線に沿っ
た横断面図である。

【符号の説明】

１０，１１０ケーシング、１２反射鏡、１４
ガス放電ランプ、１６光放出開口、１８カバー
ディスク、２０，１２０開口、２２閉鎖部材若
しくはカバー、２４ライン、２６電圧源、２
８前置装置、３０，１３０差し込み接続部、３１
定置のプラグ部分、３２，１３２被覆部、３４，
１３４解除可能なプラグ部分、３３接触部材、
３５，１３５被覆部、３５ａ，ｂ区分、３６
接触エレメント、３７，１３７後壁、３８開
口、３９，４０係止アーム、４２突起部、４
４シール部材、４６アーム、４７外側の端
部、４８組み付け方向、４９中間室、５０，
１５０端面側、１５２底部、１５４切欠、
１５６，１５８凹部、１６０フィンガー、１６
２縁部

フロントページの続き (72)発明者ベルトイェンナードイツ連邦共和国ハンブルクビルザーシュトラーセ 30

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ケーシング（１０；１１０）を備えた車
両用の前照灯であって、前記ケーシング内にガス放電ラ
ンプ（１４）が配置されていて、ケーシング（１０；１
１０）は、閉鎖部材（２２；１２２）によって閉鎖可能
な開口（２０；１２０）を有しており、前記ガス放電ラ
ンプ（１４）は電圧源（２６）に接続部を介して接続可
能であって、この接続部は、前照灯のケーシング（１
０；１１０）に定置に配置されたプラグ部分（３１；１
３１）と、ケーシング（１０；１１０）の外側に配置さ
れた解除可能なプラグ部分（３４；１３４）とを備えた
差し込み接続部（３０；１３０）を有している形式のも
のにおいて、前記閉鎖部材（２２；１２２）は、開口（２０；１２
０）を開放するために前照灯のケーシング（１０；１１
０）の外側から解除可能であって、開口（２０；１２
０）を閉鎖する位置で差し込み接続部（３０；１３０）
内に突入する端部（４６；１４６）を有しており、解除
可能なプラグ部分（３４；１３４）が少なくとも領域的
に弾性変形可能であって、その組み付け前の初期位置
で、定置のプラグ部分（３１；１３１）と導電接続しな
い形状を有しており、解除可能なプラグ部分（３４；１
３４）は、組み付け時に閉鎖部材（２２；１２２）の前
記端部（４６；１４６）によって弾性変形せしめられ
て、定置のプラグ部分（３１；１３１）と導電接続可能
な組み付け形状にもたらされるようになっており、閉鎖
部材（２２；１２２）の前記端部（４６；１４６）が、
解除可能なプラグ部分（３４；１３４）の組み付け時
に、この解除可能なプラグ部分（３４；１３４）と定置
のプラグ部分（３１；１３１）との間でロックされてい
ることを特徴とする、車両用の前照灯。
【請求項２】解除可能な差し込み接続部（３４；１３
４）が、その組み付け方向（４８）に対して直交する方
向で弾性変形可能な部分（３５ａ；１４６）を有してお
り、該弾性変形可能な部分が、初期位置から、閉鎖部材
（２２；１２２）の端部（４６；１４６）によって組み
付け位置にもたらされるようになっており、前記弾性変
形可能な部分（３５ａ；１４６）の初期位置において、
解除可能なプラグ部分（３４；１３４）と定置のプラグ
部分（３１；１３１）との導電接続が妨げられるように
なっている、請求項１記載の前照灯。
【請求項３】定置のプラグ部分（３１；１３１）が、
解除可能なプラグ部分（３４；１３４）の部分と協働す
る受容部（３３；１５４）を有しており、該受容部に対
して弾性変形可能な部分（３５ａ；１６０）がその初期
位置でずらして配置されていて、この受容部と弾性変形
可能な部分（３５ａ；１６０）とが組み付け位置で結合
可能である、請求項２記載の前照灯。
【請求項４】２つのプラグ部分（３１；３４）がそれ
ぞれ電気的に絶縁された被覆部（３２，３５）を有して
おり、一方のプラグ部分（３１）が、このプラグ部分
（３１）から突出する、電気的な接触エレメントとして
の接触ピン（３３）を有していて、他方のプラグ部分
（３４）が、このプラグ部分（３４）内に配置された、
接触エレメントとしての少なくとも１つの接触スリーブ
（３６）を有しており、解除可能なプラグ部分（３４）
の組み付け時に、このプラグ部分の初期状態で、一方の
プラグ部分（３１）の接触ピン（３３）が、他方のプラ
グ部分（３４）の被覆部（３５）に当接する、請求項１
から３までのいずれか１項記載の前照灯。
【請求項５】解除可能なプラグ部分（３４）の被覆部
（３５）が、それぞれ少なくとも１つの電気的な接触エ
レメント（３６）を備えた少なくとも２つの形状の安定
した区分（３５ａ、３５ｂ）を有しており、これら２つ
の区分（３５ａ，３５ｂ）が少なくとも１つの弾性的に
変形可能な区分（３５ｃ）を介して互いに接続されてお
り、解除可能なプラグ部分（３４）の初期位置におい
て、少なくとも１つの形状の安定した区分（３５ａ）
は、その接触スリーブ（３６）が定置のプラグ部分（３
１）の所属の接触部材（３３）に接触しない初期位置に
位置している、請求項４記載の前照灯
【請求項６】弾性的に変形可能な区分（３５ｃ）が、
解除可能なプラグ部分（３４）の組み付け方向（４８）
とは逆方向に向けられた、被覆部（３５）の縁部付近に
配置されており、形状の安定した２つの区分（３５ａ，
３５ｂ）の間に、組み付け方向で開放する中間室（４
９）が形成されており、解除可能なプラグ部分（３４）
の組み付け時に閉鎖部材（２２）の端部（４６）が中間
室（４９）内に侵入し、少なくとも１つの区分（３５
ａ）がその初期位置から、この区分（３５ａ）の接触ス
リーブ（３６）が定置のプラグ部分（３１）の所属の接
触エレメント（３３）に接触する組み付け位置に移動す
るようになっている、請求項５記載の前照灯。
【請求項７】プラグ部分（１３１；１３４）がそれぞ
れ１つの電気的に絶縁された被覆部（１３２；１３５）
を有しており、解除可能なプラグ部分（１３４）の被覆
部（１３５）から組み付け方向（４８）で、この組み付
け方向（４８）に対して直交する方向に弾性変形可能な
突起部（１６０）が突き出ており、定置のプラグ部分
（１３１）の被覆部（１３２）が、前記突起部（１６
０）のための受容部としての切欠（１５４）を有してお
り、前記突起部（１６０）がその初期位置で、切欠（１
５４）に対してずらして配置されており、突起部（１６
０）が、解除可能なプラグ部分（１３４）の組み付け時
に閉鎖部材（１２２）の端部（１４６）によってその組
み付け位置にもたらされ、この組み付け位置において前
記突起部（１６０）が切欠（１５４）内に侵入するよう
になっている、請求項１から３までのいづれか１項記載
の前照灯。
【請求項８】解除可能なプラグ部分（１３４）の被覆
部（１３５）から、組み付け方向で縁部（１６２）が突
出しており、該縁部（１６２）が、突起部（１６０）を
周方向で部分的に間隔を保って取り囲んでおり、定置の
プラグ部分（１３１）の被覆部（１３２）が、縁部（１
６２）を受容するための凹部（１５６）を有しており、
閉鎖部材（１２２）の端部（１４６）が突起部（１６
０）と縁部（１６２）との間に配置されている、請求項
７記載の前照灯。