JPH08216745A - パワーシートのギアボックス取付構造 - Google Patents

パワーシートのギアボックス取付構造

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JPH08216745A
JPH08216745A JP7051802A JP5180295A JPH08216745A JP H08216745 A JPH08216745 A JP H08216745A JP 7051802 A JP7051802 A JP 7051802A JP 5180295 A JP5180295 A JP 5180295A JP H08216745 A JPH08216745 A JP H08216745A
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JP
Japan
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screw shaft
seat
gear box
bracket
gearbox
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Application number
JP7051802A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kubota
哲夫 窪田
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Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネジ軸の軸方向の荷重をブラケットが変形す
ることなく確実に受け部品点数が少なく組付けが容易な
パワーシートのギアボックス取付構造を供する。 【構成】 モータ30の回転駆動がギアボックス31内のギ
ア32,36の噛合を介してネジ軸35を回転し、同ネジ軸35
の回転により螺合するナット部材45を軸方向に往復動
し、同ナット部材45の往復動によりリンク部材48,52を
介してシートの位置調整が行われるパワーシートにおい
て、ギアボックス31の上下面およびネジ軸35の延出され
る側の反対側面に沿ってコ字状に屈曲されたブラケット
40が嵌合され、ギアボックス31はブラケット40とともに
ボルト43,44により上下方向に貫通されて基板4に固着
されるパワーシートのギアボックス取付構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワーシートに
採用されているギアボックスの取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】パワーシートは、シートの前後位置調整,
シートの上下位置調整,シートバックの傾動角調整など
がそれぞれ各モータの駆動により行われる。主にシート
の昇降やシートバックの傾動は、着座した乗員の重量お
よびシートの重量やシートバックの重量等に基づく荷重
が一方向に加わった状態の下でこの荷重を支えてかつ位
置調整を行うため、ネジ軸にナット部材が螺合するネジ
構造を利用し、モータがネジ軸を回動させ螺合して往復
動するナット部材がリンク部材を介してシートなりシー
トバックに連結されて重量を支える構成をしてモータに
負担が掛からないようにしている。
【0003】それでもネジ軸にはナット部材から軸方向
に大きな力が加わるので、モータの駆動軸をネジ軸に直
交してギアの噛合により動力の伝達を行っており、この
ギアの噛合をギアボックスが保持している。かかる構成
に係る従来の例(特開平5−278505号公報)を図
8に示す。図8は同例のパワーシートにおけるシートの
昇降機構に適用された要部分解斜視図である。
【0004】モータ01はギアボックス02と一体に組付け
られ、ギアボックス02のモータ駆動軸に直交するセレー
ション孔03にネジ軸04の端部近傍のセレーション部分04
aが嵌合するとともに、ネジ軸04の先端ネジ部04bにナ
ット05が螺着される。ネジ軸04に螺合したナット部材06
はリンク部材07を介してロッド08と連結されており、こ
のロッド08の回動でシートが昇降する。
【0005】すなわちモータ01の駆動はギアボックス02
内のギアの噛合でネジ軸04を回動し、ネジ軸04に螺合す
るナット部材06を前後に移動し、リンク部材07を介して
ロッド08が回動してシートを昇降させる。
【0006】以上のシート昇降機構はシート前後動機構
の前後に摺動するアッパーレールと一体のハウジング09
上に搭載される。その際ギアボックス02はハウジング09
に底面を溶着された保持ブラケット011に固定される。
保持ブラケット011 はギアボックス02を挟む前後一対の
側壁012 ,013 をなし、各側壁012 ,013 には大きく切
欠き012a,013aが形成されるとともに、前側壁012 には
螺合部012b,012cが後側壁013 には貫通孔013b,013cが
形成されている。
【0007】一方ギアボックス02にはセレーション孔03
に平行に貫通孔02a ,02b が穿設されており、同ギアボ
ックス02を保持ブラケット011 の前後の側壁012 ,013
間に嵌合し後方より2本のボルト015 ,015 を後側壁01
3 の貫通孔013b,013c、ギアボックス02の貫通孔02a ,
02b にそれぞれ貫通し前側壁012 の螺合部012b,012cに
螺合し緊締する。
【0008】
【解決しようとする課題】ネジ軸04に加わる軸後方への
荷重はギアボックス02を介して保持ブラケット011 が保
持することになり、したがってギアボックス02はギアの
噛合に影響しない剛性の高い強固なものが要求される。
【0009】またこのギアボックス02を保持する保持ブ
ラケット011 にはネジ軸04と平行なボルト015 ,015 を
介してその前側壁012 の螺合部012b,012cに軸後方に荷
重がかかるが、この螺合部012b,012cは前側壁012 がハ
ウジング09に溶着される底面から上方向に距離があり、
したがって前側壁012 の底面溶着部に曲げモーメントが
作用して変形を生じ易い。
【0010】さらに上記例においては保持ブラケット01
1 の前側壁012 に大きく切欠き012aを形成しているの
で、面剛性強度を低下させていて益々変形し易い構造と
なっている。
【0011】保持ブラケット011 のハウジング09への溶
着工程を有しギアボックス02の取付け工数が多いととも
に、ギアボックス02へのネジ軸04の組付けに際しナット
05をネジ軸04の先端に螺着する等部品点数が多くそれだ
け作業工数も多い。
【0012】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処はネジ軸の軸方向の荷重をブラケット
が変形することなく確実に受け部品点数が少なく組付け
が容易なパワーシートのギアボックス取付構造を供する
点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、モータの回転駆動がギアボッ
クス内のギアの噛合を介してネジ軸を回転し、同ネジ軸
の回転により螺合するナット部材を軸方向に往復動し、
同ナット部材の往復動によりリンク部材を介してシート
の位置調整が行われるパワーシートにおいて、前記ギア
ボックスの上下面および前記ネジ軸の延出される側の反
対側面に沿ってコ字状に屈曲されたブラケットが嵌合さ
れ、前記ギアボックスは前記ブラケットとともにボルト
により上下方向に貫通されて基板に固着されるパワーシ
ートのギアボックス取付構造とした。
【0014】ギアボックスの上下面および前記ネジ軸の
延出される側の反対側面に沿ってコ字状に屈曲されたブ
ラケットが嵌合され、共にボルトにより上下方向に貫通
されて基板に固着されるので、ネジ軸に軸方向に加わる
荷重はコ字状に屈曲されたブラケットの垂直側壁が支え
ることができるとともに、同ブラケット自体はギアボッ
クスとともにボルトによりネジ軸と直交する上下方向に
貫通し一体的に基板に固着されるので、構造的に変形し
にくくブラケットの強度に優れネジ軸に掛かる荷重を確
固として受けギアボックスを確実に保持することができ
る。ギアボックスをブラケットとともにボルトが共締め
するので、部品点数が少なくまた比較的簡単な曲げ加工
でブラケットは加工でき、取付作業も容易である。
【0015】前記ボルトは前記ギアボックスの前記ネジ
軸の嵌入する左右側方をそれぞれ上下方向に貫通して前
記基板に螺着することで、ネジ軸の軸方向に加わる荷重
を少ないボルトで確実に支えることができる。
【0016】前記ギアボックスに嵌入される前記ネジ軸
の端部に嵌着されたベアリングを前記ブラケットの垂直
側壁が接触支持することで、ネジ軸の軸方向に加わる荷
重をネジ軸の回転を円滑に維持しながらベアリングを介
してブラケットが受け、ギアの噛合に影響を与えること
がないとともに、ギアボックスへの直接荷重が掛かるの
を避けてギアボックスにそれ程高い強度を要求されな
い。
【0017】
【実施例】以下図1ないし図7に図示した本発明の一実
施例について説明する。図1は本実施例の自動車のパワ
ーシート駆動機構を示す斜視図であり、図1において斜
め右方が車体前方となる。車体フレームに固定される左
右一対の前後方向に指向した固定レール1,1にそれぞ
れ摺動レール2,2が前後方向に摺動自在に嵌合支持さ
れ、各摺動レール2,2にベースブラケット3,3が固
着され、左右のベースブラケット3,3間にハウジング
プレート4が架設されて、同ハウジングプレート4上に
シートを上下動する機構が支持されている。
【0018】左右のベースブラケット3,3の前端部間
に架設された支持プレート5には前後動用モータ6が支
持され、同前後動用モータ6の駆動により左右の摺動レ
ール2,2が固定レール1,1に沿って前後動しシート
の前後動調整ができる。
【0019】また右側(図1において左側)のベースブ
ラケット3にはリクライニング用モータ7が配設される
とともにベースブラケット3の後部においてカバープレ
ート8に挟まれて支軸9により傾動アーム10が枢支され
ており、同傾動アーム10には一体にシートバックが固着
される。リクライニング用モータ7の駆動はギア等動力
伝達部材11を介して傾動アーム10をシートバックととも
に傾動させる。
【0020】前記ハウジングプレート4上に配設される
シートの昇降機構について以下説明する。ハウジングプ
レート4は、図5に示すように概ね左右長尺の水平板部
4aの左右両端が上方に屈曲して側板部4b,4cが相
対して形成されるとともに、水平板部4aの前端縁の左
右の一部が上方に延出して軸受部4d,4eを形成して
いる。
【0021】左側側板部4bの前後所定位置に円形の支
持孔4f,4gが形成されており、他方の右側側板部4
cの上端縁には前記支持孔4f,4gに対応して半円状
の下側支持孔4h,4iが形成されている。
【0022】一方図1および図2に示すようにハウジン
グプレート4の左右側板部4b,4c間に平行に2本架
設されるシャフト20,21は円筒状をなし、右端外周面に
溝幅がハウジングプレート4およびベースブラケット3
の板厚に略等しい外周溝20a,21aが周方向に亘って形
成されている。
【0023】前方のシャフト20には左側に寄った所定位
置に揺動片20b,20cが互いに90度の角度で突設され、
右側に寄った位置に突設された揺動片20dは前記揺動片
20cと対称に対をなしている。また後方のシャフト21は
右側に寄った所定位置に揺動片21b,21cが同角度で突
設され、左側に寄った位置に突設された揺動片21dは前
記揺動片21cと対称に対をなしている(図3,図4,図
7参照)。
【0024】かかるシャフト20,21は、その左端をハウ
ジングプレート4の左側側板部4bの支持孔4f,4g
にそれぞれ嵌入し、右端の外周溝20a,21aをハウジン
グプレート4の右側側板部4cの下側支持孔4h,4i
にそれぞれ嵌合してシャフト20,21は回動自在に支持さ
れる(図2参照)。なお外周溝20a,21aの上側は右側
ベースブラケット3の半円状の上側支持孔(図示せず)
が嵌合する。
【0025】こうしてハウジングプレート4に架設され
たシャフト21の後方にシート前側昇降用モータ30とシー
ト後側昇降用モータ60がハウジングプレート4の水平板
部4a上に配設されている。シート前側昇降用モータ30
とシート後側昇降用モータ60は幾らか前後にずれて左右
に位置して、その互いの反対側に配設されたギアボック
ス31,61にそれぞれ一体に固着されている。
【0026】シート前側昇降用モータ30からギアボック
ス31を介してシャフト20に至る動力伝達機構を図5に分
解斜視図として示す。ギアボックス31は直方体状をした
本体31aの右側方にモータ取付部31bを有し、その中央
に形成された横穴にシート前側昇降用モータ30のウォー
ムギア32の嵌着された駆動軸30aがカラー33を介して挿
入されてモータ取付部31bにシート前側昇降用モータ30
が固着される。
【0027】さらにギアボックス31はその本体31aを前
後方向に貫通する円孔31cが形成されるとともに、同円
孔31cの左右前側部分を上下方向に貫通する2本のボル
ト孔31d,31eが形成されている。一方前後方向に指向
したネジ軸35の後側セレーション部35bにウォームホイ
ール36がセレーション嵌合されて、前記ギアボックス31
の円孔31cに後方から嵌入して前方に延出させ、ウォー
ムホイール36がギアボックス31内で円孔31cの前側開口
に嵌着されたカラー37に位置決めされ、ネジ軸35のウォ
ームホイール36より後方に露出した後端に後方からベア
リング38がそのインナーレースにおいて嵌着されて円孔
31cに嵌入される(図6参照)。
【0028】こうしてギアボックス31の円孔31c内に前
後方向に指向して挿入されたウォームホイール36は前記
横穴から挿入されたウォームギア32と噛合してシート前
側昇降用モータ30の駆動軸30aの回転駆動をウォームギ
ア32とウォームホイール36との噛合によりネジ軸35の回
転に変換することができる。
【0029】かかるギアボックス31に対して長方形の平
板をコ字状に屈曲したブラケット40がギアボックス31の
本体31aの上下面および後面に沿って嵌合される。すな
わちブラケット40は上下側壁40a,40bと両側壁40a,
40bを連結する垂直側壁40cからなり、各側壁40a,40
b,40cがギアボックス31の本体31aの上下面および後
面に接するように後方から嵌合される。
【0030】なおブラケット40の垂直側壁40cには円孔
40dが形成されていて、ギアボックス31の後方より円孔
31cに嵌入されたベアリング38のアウターレースに垂直
側壁40cが円孔40dの周縁部で接する(図6参照)。ブ
ラケット40の上下側壁40a,40bには、ギアボックス31
に形成されたボルト孔31d,31eに対応してボルト孔40
e,40fが穿設されており、一方でハウジングプレート
4の水平板部4aの所定箇所に2個ボルト孔4j,4k
が形成されていて同ボルト孔4j,4kの下部にはナッ
ト41,42が溶接されている(図4参照)。
【0031】したがってギアボックス31はブラケット40
を嵌合してハウジングプレート4の水平板部4aの所定
箇所に位置させ中心軸を一致させたボルト孔40e,31
d,4jおよびボルト孔40f,31e,4kをそれぞれ上
方よりワッシャ付きボルト43,44が貫通してナット41,
42に螺合し緊締することで、ブラケット40とともにハウ
ジングプレート4に固着される。
【0032】一方ネジ軸35のネジ部35aにナット部材45
が螺合され、ネジ軸35の前端部はカラー44を介してハウ
ジングプレート4の軸受部4dの取付孔に嵌入されて回
動自在に支持される。ナット部材45は上下面に凸部45
a,45aを有し、側方からコ字状に屈曲されたナットホ
ルダー46が嵌合される。
【0033】ナットホルダー46は上下側壁の一部切欠か
れた円孔46a,46aがナット部材45の凸部45a,45aに
嵌合し、ナットホルダー46の垂直側壁にリベット47によ
りリンク部材48の一端が枢着され、リンク部材48の他端
はリベット49により前記シャフト20に突設された揺動片
20bの端部に枢着される。
【0034】したがってシート前側昇降用モータ30が駆
動され前記したようにネジ軸35が回転すると螺合するナ
ット部材45がナットホルダー46とともに前後方向に移動
し、ナット部材45の移動はリンク部材48を介して揺動片
20bを揺動し一体のシャフト20を回転させる。
【0035】シャフト20には前記したように左右に一対
の揺動片20c,20dが揺動片20bに対して90度の角度
を存して突設されており、各揺動片20c,20dの先端に
それぞれリベット51,51によりリンク部材52,52が枢着
され、同リンク部材52,52の他端にリベット53,53を介
してシート支持部材54,54が枢着され、左右のシート支
持部材54,54がシートの前端に固着されてシートを支持
する。前記シャフト20の回転は揺動片20c,20dを揺動
し、リンク部材52,52を介してシート支持部材54,54を
シート前側とともに昇降させる。
【0036】以上の組付けられたシート前側昇降構造を
図6に断面図で示す。前記したようにシート前側昇降用
モータ30の駆動でギアボックス31内のウォームギア32と
ウォームホイール36を介してネジ軸35を回転し、これに
螺合するナット部材45を前後動してリンク部材48を介し
てシャフト20を回転し、シャフト20と一体の揺動片20
c,20dの揺動がリンク部材52,52を介してシート前側
を昇降させる。
【0037】図6においてシート前端を支持するシート
支持部材54に掛かるシートおよびシートに着座した乗員
の重量はリンク部材52を介してシャフト20を反時計方向
に回転させるように作用し、さらにシャフト20と一体の
揺動片20b,リンク部材48を介してナット部材45を後方
に押圧してこれと螺合するネジ軸35に軸後方に向かう荷
重が掛かる。このネジ軸35に掛かる荷重はネジ軸35の後
端に介装されたベアリング38を介してブラケット40の垂
直側壁40cが受けて支えている。
【0038】ブラケット40は、上下側壁40a,40bがギ
アボックス31を間に挟んで、ネジ軸35を間に存して同ネ
ジ軸と直交する2本のワッシャ付きボルト43,44によっ
て上下方向に貫通されてハウジングプレート4に固着さ
れており、ネジ軸35の軸後方に掛かる荷重を上記のよう
に2本のワッシャ付きボルト43,44によって支持される
上下側壁40a,40bを連結する垂直側壁40cが受ける構
造であるので、構造的に強度に優れブラケット40が変形
を生じることなく確実に荷重を支えることができる。
【0039】また上記のようにネジ軸35の軸後方に掛か
る荷重はブラケット40が受け、ギアボックス31は受ける
ことがないので、ギアボックス31自体にそれ程高い強度
は要求されず、ウォームギア32とウォームホイール36と
の噛合に影響を与えることも避けることができる。
【0040】一方シート後側の昇降機構においてもシー
ト後側昇降用モータ60の駆動軸の回転からシャフト21を
回転駆動させるまでの機構は前記シート前側の昇降機構
と略同様である。図2を参照してシート後側昇降用モー
タ60はギアボックス61に側方から固着され、ギアボック
ス61はコ字状に屈曲されたブラケット62が嵌合されて両
者共に2本のワッシャ付きボルト63,64により上下方向
に貫通されハウジングプレート4の水平板部4aに固着
される。
【0041】ギアボックス61からは前方にネジ軸65が延
出して前端が軸受部4eに回転自在に支持されている。
ネジ軸65にはナット部材66が螺合され、同ナット部材66
にナットホルダー67が嵌合しており(図3,図7参
照)、以上の構成は前記シート前側昇降機構のものと同
じであり、ギアボックス61内の構造も同じである。
【0042】図7はシート後側の昇降機構を図示した断
面図であり、リンク部材68はその後端がナットホルダー
67にリベット69により枢着され、前端が揺動片21bの先
端にリベット70により枢着されており、揺動片21bと同
角度を存してシャフト21に突設された揺動片21cの先端
に長尺のリンク部材71が前端をリベット72により枢着さ
れてリンク部材71は後方に延びている。
【0043】後方ではベースブラケット3に揺動リンク
部材80が支軸81に枢支されて揺動自在に設けられてお
り、同揺動リンク部材80はベースブラケット3に枢支さ
れる外側板部80aと前記リンク部材71の後端にリベット
83により枢着される内側板部80bとを連結部80cが連結
し、外側板部80aと内側板部80bとは側面視で略く字状
をなしている。
【0044】この揺動リンク部材80の内側板部80bの連
結部80c側の端部にリベット84によりシート支持部材85
が枢着されており、同シート支持部材85がシート後部下
面に固着されてシート後部を支持する。他方の左側ベー
スブラケット3にも図1に示すように対称に揺動リンク
部材87が支軸88によって枢支され、同揺動リンク部材87
とシャフト21の揺動片21dとを長尺のリンク部材86が連
結し、一方で揺動リンク部材87にはシート支持部材89が
枢着されていて同シート支持部材89がシートの後部下面
に固着してシート後部を支持し、左右対称の構造をして
いる。
【0045】したがってシート後側昇降用モータ60が駆
動するとギアの噛合によりネジ軸65が回動しナット部材
66がナットホルダー67とともに前後動し、リンク部材68
を介してシャフト21を回動する。シャフト21の回動は左
右一対の揺動片21c,21dを前後に揺動し、リンク部材
71,86を介して揺動リンク部材80,87を支軸81,88を中
心に揺動し、同揺動リンク部材80,87の揺動はシート支
持部材85,89とともにシートの後部を昇降させることが
できる。
【0046】なお以上のようなシート後側の昇降機構に
おいては、シートおよび乗員の荷重は、図7において揺
動リンク部材80を反時計方向に揺動しようとしリンク部
材71を介してシャフト21をやはり反時計方向に回転しよ
うとし、したがってリンク部材68を介してナット部材66
をネジ軸65とともに前方に押す荷重が加わるが、ネジ軸
65の軸前方への荷重はハウジングプレート4の軸受部4
eが受けることができる。
【0047】以上のように本実施例のギアボックス35,
61はブラケット40,62と共にワッシャ付きボルト43,4
4,63,64により一緒に共締めされてハウジングプレー
ト4に固着され、ネジ軸35,65の端部にナット等を螺着
する必要もなく部品点数が少なく作業工数が削減されコ
ストの低減を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は、ギアボックスの上下面および
前記ネジ軸の嵌入される反対側面に沿ってコ字状に屈曲
されたブラケットが嵌合され、共にボルトにより上下方
向に貫通されて基板に固着されるので、ネジ軸に軸方向
に加わる荷重はコ字状に屈曲されたブラケットの垂直側
壁が支えることができるとともに、同ブラケット自体は
ギアボックスとともにボルトによりネジ軸と直交する上
下方向に貫通し一体的に基板に固着されるので、構造的
に変形しにくくブラケットの強度に優れネジ軸に掛かる
荷重を確固として受けギアボックスを確実に保持するこ
とができる。ギアボックスをブラケットとともにボルト
が共締めするので、部品点数が少なく、また比較的簡単
な曲げ加工でブラケットは加工でき、取付作業も容易で
ある。
【0049】前記ボルトはギアボックスのネジ軸の嵌入
する左右側方をそれぞれ上下方向に貫通して基板に螺着
することで、ネジ軸の軸方向に加わる荷重を少ないボル
トで確実に支えることができる。
【0050】ギアボックスに嵌入されるネジ軸の端部に
嵌着されたベアリングをブラケットの垂直側壁が接触支
持することで、ネジ軸の軸方向に加わる荷重をネジ軸の
回転を円滑に維持しながらベアリングを介してブラケッ
トが受け、ギアの噛合に影響を与えることがないととも
に、ギアボックスへの直接荷重が掛かるのを避けてギア
ボックスにそれ程高い強度を要求されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動車のパワーシート
駆動機構を示す斜視図である。
【図2】ハウジングプレート上のシート昇降機構を示す
斜視図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】シート前側の昇降機構の構造を示す分解斜視図
である。
【図6】シート前側の昇降機構を示す左断面図である。
【図7】シート後側の昇降機構を示す右断面図である。
【図8】従来のパワーシートにおけるシートの昇降機構
に適用された要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1…固定レール、2…摺動レール、3…ベースブラケッ
ト、4…ハウジングプレート、5…支持プレート、6…
前後動用モータ、7…リクライニング用モータ、8…カ
バープレート、9…支軸、10…傾動アーム、11…動力伝
達部材、20,21…シャフト、30…シート前側昇降用モー
タ、31…ギアボックス、32…ウォームギア、33…カラ
ー、35…ネジ軸、36…ウォームホイール、37…カラー、
38…ベアリング、40…ブラケット、41,42…ナット、4
3,44…ワッシャ付きボルト、45…ナット部材、46…ナ
ットホルダー、47…リベット、48…リンク部材、49…リ
ベット、51…リベット、52…リンク部材、53…リベッ
ト、54…シート支持部材、60…シート後側昇降用モー
タ、61…ギアボックス、62…ブラケット、63,64…ワッ
シャ付きボルト、65…ネジ軸、66…ナット部材、67…ナ
ットホルダー、68…リンク部材、69,70…リベット、71
…リンク部材、72…リベット、80…揺動リンク部材、81
…支軸、83,84…リベット、85…シート支持部材、86,
87…リンク部材、88…支軸、89…シート支持部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転駆動がギアボックス内のギ
    アの噛合を介してネジ軸を回転し、同ネジ軸の回転によ
    り螺合するナット部材を軸方向に往復動し、同ナット部
    材の往復動によりリンク部材を介してシートの位置調整
    が行われるパワーシートにおいて、 前記ギアボックスの上下面および前記ネジ軸の延出され
    る側の反対側面に沿ってコ字状に屈曲されたブラケット
    が嵌合され、 前記ギアボックスは前記ブラケットとともにボルトによ
    り上下方向に貫通されて基板に固着されることを特徴と
    するパワーシートのギアボックス取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルトは前記ギアボックスの前記ネ
    ジ軸の嵌入する左右側方をそれぞれ上下方向に貫通して
    前記基板に螺着することを特徴とする請求項1記載のパ
    ワーシートのギアボックス取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ギアボックスに嵌入される前記ネジ
    軸の端部に嵌着されたベアリングを前記ブラケットの垂
    直側壁が接触支持することを特徴とする請求項1記載の
    パワーシートのギアボックス取付構造。
JP7051802A 1995-02-16 1995-02-16 パワーシートのギアボックス取付構造 Pending JPH08216745A (ja)

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Cited By (2)

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