JPH08216624A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH08216624A JPH08216624A JP7023907A JP2390795A JPH08216624A JP H08216624 A JPH08216624 A JP H08216624A JP 7023907 A JP7023907 A JP 7023907A JP 2390795 A JP2390795 A JP 2390795A JP H08216624 A JPH08216624 A JP H08216624A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tread
- grooves
- fine grooves
- peripheral
- tread surface
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 偏摩耗を低減すると同時にリブティアを防止
した重荷重用空気入りタイヤを提供する。 【構成】 複数の周方向主溝によって区分れた少なくと
も３本の陸部のうちの両側陸部内に、これらの陸部を複
数のリブに区分する周方向細溝を有するトレッドを備え
たタイヤにおいて、上記細溝は直線状に延びるトレッド
表面位置から深さの方向がトレッド表面に立てた法線に
対し左右に傾斜し、この左右傾斜を周方向に向かって周
期的に形成した重荷重用空気入りタイヤ。
した重荷重用空気入りタイヤを提供する。 【構成】 複数の周方向主溝によって区分れた少なくと
も３本の陸部のうちの両側陸部内に、これらの陸部を複
数のリブに区分する周方向細溝を有するトレッドを備え
たタイヤにおいて、上記細溝は直線状に延びるトレッド
表面位置から深さの方向がトレッド表面に立てた法線に
対し左右に傾斜し、この左右傾斜を周方向に向かって周
期的に形成した重荷重用空気入りタイヤ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、走行時に発生する偏摩
耗を低減したトラック・バス用など重荷重用空気入りタ
イヤの改良に関するものである。
耗を低減したトラック・バス用など重荷重用空気入りタ
イヤの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高内圧、高荷重が適用される、特にラジ
アル構造の重荷重用空気入りタイヤにつきそのトレッド
が、複数の周方向主溝（通常４乃至５本）により区分さ
れた陸部によって形成されている場合、長距離運送トラ
ックへの使用のように舗装状態の良い良路を長距離に亙
り連続走行が強いられる使用に供されるときは、トレッ
ド端に面するショルダ−陸部に偏摩耗が発生することが
知られている。
アル構造の重荷重用空気入りタイヤにつきそのトレッド
が、複数の周方向主溝（通常４乃至５本）により区分さ
れた陸部によって形成されている場合、長距離運送トラ
ックへの使用のように舗装状態の良い良路を長距離に亙
り連続走行が強いられる使用に供されるときは、トレッ
ド端に面するショルダ−陸部に偏摩耗が発生することが
知られている。
【０００３】この偏摩耗はトレッド端から始まり、陸部
のこの端緒部分の局部摩耗が深く進行するにつれ幅方向
に拡大し、やがてはこの陸部を区分する主溝の位置ま
で、即ちショルダ−陸部全体に及ぶこととなる。その結
果、主溝を境にして隣の陸部との間に段差が生じる一
方、周方向にも波上に起伏が連なり、外観を著しく損ね
る他、摩耗寿命を縮めてしまう。
のこの端緒部分の局部摩耗が深く進行するにつれ幅方向
に拡大し、やがてはこの陸部を区分する主溝の位置ま
で、即ちショルダ−陸部全体に及ぶこととなる。その結
果、主溝を境にして隣の陸部との間に段差が生じる一
方、周方向にも波上に起伏が連なり、外観を著しく損ね
る他、摩耗寿命を縮めてしまう。
【０００４】図３はこのような偏摩耗を改善したトレッ
ドを備えるラジアルタイヤの部分断面図である。図３に
おいてタイヤ1 は、路面と係合するトレッド2 が赤道面
O を挟み２対の周方向主溝3 とこれらの主溝によって区
分されたエンドレス陸部4 より成り、これら陸部のうち
トレッド端E に面したショルダ−陸部4Sにストレ−トに
延びる周方向細溝5 を設け２つのリブ6 に再区分し、そ
れによって偏摩耗が最初に生じる陸部、またはショルダ
−リブ6Sに柔軟性を付与したものである。このように柔
軟化されたショルダ−リブ6Sには偏摩耗が比較的生じに
くく、また生じた場合においても細溝5 で止まり、この
位置より隣のリブ6 への波及が抑制される。
ドを備えるラジアルタイヤの部分断面図である。図３に
おいてタイヤ1 は、路面と係合するトレッド2 が赤道面
O を挟み２対の周方向主溝3 とこれらの主溝によって区
分されたエンドレス陸部4 より成り、これら陸部のうち
トレッド端E に面したショルダ−陸部4Sにストレ−トに
延びる周方向細溝5 を設け２つのリブ6 に再区分し、そ
れによって偏摩耗が最初に生じる陸部、またはショルダ
−リブ6Sに柔軟性を付与したものである。このように柔
軟化されたショルダ−リブ6Sには偏摩耗が比較的生じに
くく、また生じた場合においても細溝5 で止まり、この
位置より隣のリブ6 への波及が抑制される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレッ
ドは走行が進に従い全体が摩耗していくので、摩耗寿命
を通じ問題を新たに発生させることなく偏摩耗を低減し
通すことは困難である。例えば、周方向細溝5 をトレッ
ドの表面に対し垂直に設けた場合、ショルダ−リブ6Sは
摩耗が進むにつれ柔軟性が失われていくため、当初の偏
摩耗抑制効果は走行に伴い減少してしまう。図３に示す
周方向細溝5 は、溝底をトレッド端E 側に近づくごとく
傾け、ショルダ−リブ6Sの摩耗に伴う柔軟性減少の防止
を意図したものである。しかしこの場合は、ショルダ−
リブの柔軟性維持には役立つものの、その逆効果として
ショルダ−リブ付根のくびれ部、または細溝の底に応力
が集中し、その結果、溝底クラックと、その発展による
リブティア（tear) が比較的早期に発生し易い。本発明
は上記問題に鑑みなされたもので、トレッドの偏摩耗を
抑制し、同時に細溝底のクラックとリブティアの発生を
低減した重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的
とする。
ドは走行が進に従い全体が摩耗していくので、摩耗寿命
を通じ問題を新たに発生させることなく偏摩耗を低減し
通すことは困難である。例えば、周方向細溝5 をトレッ
ドの表面に対し垂直に設けた場合、ショルダ−リブ6Sは
摩耗が進むにつれ柔軟性が失われていくため、当初の偏
摩耗抑制効果は走行に伴い減少してしまう。図３に示す
周方向細溝5 は、溝底をトレッド端E 側に近づくごとく
傾け、ショルダ−リブ6Sの摩耗に伴う柔軟性減少の防止
を意図したものである。しかしこの場合は、ショルダ−
リブの柔軟性維持には役立つものの、その逆効果として
ショルダ−リブ付根のくびれ部、または細溝の底に応力
が集中し、その結果、溝底クラックと、その発展による
リブティア（tear) が比較的早期に発生し易い。本発明
は上記問題に鑑みなされたもので、トレッドの偏摩耗を
抑制し、同時に細溝底のクラックとリブティアの発生を
低減した重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の周方向
主溝によって区分れた少なくとも３本の陸部のうちの両
側陸部内に、これらの陸部を複数のリブに区分する周方
向細溝を有するトレッドを備えたタイヤにおいて、上記
細溝は直線状に延びるトレッド表面位置から深さの方向
がトレッド表面に立てた法線に対し左右に傾斜し、この
左右傾斜を周方向に向かって周期的に形成したことを特
徴とする重荷重用空気入りタイヤである。
主溝によって区分れた少なくとも３本の陸部のうちの両
側陸部内に、これらの陸部を複数のリブに区分する周方
向細溝を有するトレッドを備えたタイヤにおいて、上記
細溝は直線状に延びるトレッド表面位置から深さの方向
がトレッド表面に立てた法線に対し左右に傾斜し、この
左右傾斜を周方向に向かって周期的に形成したことを特
徴とする重荷重用空気入りタイヤである。
【０００７】本発明において上記細溝の法線に対する傾
斜角度は、１〜１５°が好ましく、また上記周期的に傾
斜した細溝の最大振幅に対する波長は、１５０〜５００
% の範囲が好ましい。
斜角度は、１〜１５°が好ましく、また上記周期的に傾
斜した細溝の最大振幅に対する波長は、１５０〜５００
% の範囲が好ましい。
【０００８】
【作用】本発明に成るタイヤは、トレッド両端に面した
周方向に延びる陸部内に、これらの陸部を夫々複数のリ
ブに区分する周方向細溝を有し、この細溝は直線状に延
びるトレッド表面位置から深さの方向がトレッド表面に
立てた法線に対し左右に傾斜し、この左右傾斜を周方向
に向かって周期的に形成したことを構成上の特徴とす
る。このように、直線状に延びるトレッド表面位置から
深さの方向が周期的に左右に傾斜した細溝によって区分
されたトレッド端に面するショルダ−リブは、トレッド
表面位置から細溝の底に対応する位置に至る間の幅が周
期的に漸増および漸減しているため、幅が減少する周方
向の区域においては、摩耗に伴うショルダ−リブの剛性
増加が回避され、従って剛性増加による早期摩耗を抑制
することができる。またリブ幅減少により懸念される細
溝底のクラックと、これが発展して生じるリブティア
は、ショルダ−リブ幅が増加する区域による前後方向か
らの支持を受けるため、過剰な変形が制限されことによ
り防止することができる。
周方向に延びる陸部内に、これらの陸部を夫々複数のリ
ブに区分する周方向細溝を有し、この細溝は直線状に延
びるトレッド表面位置から深さの方向がトレッド表面に
立てた法線に対し左右に傾斜し、この左右傾斜を周方向
に向かって周期的に形成したことを構成上の特徴とす
る。このように、直線状に延びるトレッド表面位置から
深さの方向が周期的に左右に傾斜した細溝によって区分
されたトレッド端に面するショルダ−リブは、トレッド
表面位置から細溝の底に対応する位置に至る間の幅が周
期的に漸増および漸減しているため、幅が減少する周方
向の区域においては、摩耗に伴うショルダ−リブの剛性
増加が回避され、従って剛性増加による早期摩耗を抑制
することができる。またリブ幅減少により懸念される細
溝底のクラックと、これが発展して生じるリブティア
は、ショルダ−リブ幅が増加する区域による前後方向か
らの支持を受けるため、過剰な変形が制限されことによ
り防止することができる。
【０００９】一方、ショルダ−リブ幅が増加する区域の
早期摩耗、または偏摩耗は、ショルダ−リブ全体が幅増
加のまま周方向に連なる訳ではなく、前後に幅が減少し
た柔軟区域が位置しているため相応の抑制効果を得るこ
とができ、またこの区域が早期に摩耗しても軸方向内側
への波及は、細溝のバリア効果によって有利に抑制する
ことができるのである。
早期摩耗、または偏摩耗は、ショルダ−リブ全体が幅増
加のまま周方向に連なる訳ではなく、前後に幅が減少し
た柔軟区域が位置しているため相応の抑制効果を得るこ
とができ、またこの区域が早期に摩耗しても軸方向内側
への波及は、細溝のバリア効果によって有利に抑制する
ことができるのである。
【００１０】上記作用に照らし細溝の法線に対する傾斜
角度は１〜１５°、そして周期的に傾斜した細溝の最大
振幅に対する波長は、１５０〜５００% の範囲に設定し
たとき一層好結果が達成される。
角度は１〜１５°、そして周期的に傾斜した細溝の最大
振幅に対する波長は、１５０〜５００% の範囲に設定し
たとき一層好結果が達成される。
【００１１】
【実施例】以下図面に基づき説明する。図１は本発明に
おける一実施例を示す重荷重用空気りタイヤのトレッド
平面図、図２は図１におけるA-A 位置での部分断面図で
ある。本発明に成るタイヤ1 は、複数の周方向主溝3 に
よって区分された少なくとも３本の陸部4 のうちの両側
陸部4S内に、これらの陸部を複数のリブ6 に区分する周
方向細溝5 を有する。そしてこの細溝5 は、直線状に延
びるトレッド表面7 の位置から深さの方向がトレッド表
面7 に立てた法線j に対し左右に傾斜し、この左右傾斜
を周方向に向かって周期的に形成するものとする。な
お、図２ではクラウン部C から径方向内側の先端部がビ
−ドに終わるサイドウォ−ルと赤道面O より右側全体を
省略しているが、タイヤ1 はクラウン部C の両端から径
方向内側に向かって夫々サイドウォ−ルがトロイダルに
連なる公知の構造である。
おける一実施例を示す重荷重用空気りタイヤのトレッド
平面図、図２は図１におけるA-A 位置での部分断面図で
ある。本発明に成るタイヤ1 は、複数の周方向主溝3 に
よって区分された少なくとも３本の陸部4 のうちの両側
陸部4S内に、これらの陸部を複数のリブ6 に区分する周
方向細溝5 を有する。そしてこの細溝5 は、直線状に延
びるトレッド表面7 の位置から深さの方向がトレッド表
面7 に立てた法線j に対し左右に傾斜し、この左右傾斜
を周方向に向かって周期的に形成するものとする。な
お、図２ではクラウン部C から径方向内側の先端部がビ
−ドに終わるサイドウォ−ルと赤道面O より右側全体を
省略しているが、タイヤ1 はクラウン部C の両端から径
方向内側に向かって夫々サイドウォ−ルがトロイダルに
連なる公知の構造である。
【００１２】図１および２は、12R22.5 サイズのトラッ
クバス用ラジアルタイヤの例を示したもので、トレッド
2 は赤道面O を中心に２対の周方向ストレ−ト主溝3 を
有し、これら主溝3 の間、および主溝3 とトレッド端E
との間に５本の陸部4 を形成している。そしてこれら陸
部4 は、赤道面O 上およびその両側に幅を等しくして並
び、一方トレッド端に面するショルダ−陸部4Sは幅が比
較的広い。
クバス用ラジアルタイヤの例を示したもので、トレッド
2 は赤道面O を中心に２対の周方向ストレ−ト主溝3 を
有し、これら主溝3 の間、および主溝3 とトレッド端E
との間に５本の陸部4 を形成している。そしてこれら陸
部4 は、赤道面O 上およびその両側に幅を等しくして並
び、一方トレッド端に面するショルダ−陸部4Sは幅が比
較的広い。
【００１３】ショルダ−陸部4Sは、トレッド端E に近接
して周方向細溝5 （幅１．５mm）を備え、それによって
２本のリブ6 に再区分しており、このうちトレッド端E
に面したショルダ−リブ6Sは幅がより狭い。なお細溝5
は走行時接地面内において横力が作用した時には閉じる
程度の幅である。
して周方向細溝5 （幅１．５mm）を備え、それによって
２本のリブ6 に再区分しており、このうちトレッド端E
に面したショルダ−リブ6Sは幅がより狭い。なお細溝5
は走行時接地面内において横力が作用した時には閉じる
程度の幅である。
【００１４】この実施例において細溝5 の延びは、トレ
ッド表面7 の位置においてにトレッド端O と平行にスト
レ−トである。しかしこの位置から深さの方向が、法線
j に対し左右に周期的に傾斜している。より詳細に述べ
ると、細溝5 の深さ方向への延びは、位置8 では法線j
と平行である。そしてこの位置から周方向に距離をおく
につれ傾斜が漸増し位置9 において最大となり、最大傾
斜角度α、 βは、この実施例においは共に８°である。
これらの角度α、 βは１〜１５°の範囲が好ましい。な
お角度αとβは必ずしも等しく設ける必要はなく、例え
ばβをαより小さく設けることもできる。また細溝のト
レッド表面位置でのトレッド端からの距離w は４mmであ
る。
ッド表面7 の位置においてにトレッド端O と平行にスト
レ−トである。しかしこの位置から深さの方向が、法線
j に対し左右に周期的に傾斜している。より詳細に述べ
ると、細溝5 の深さ方向への延びは、位置8 では法線j
と平行である。そしてこの位置から周方向に距離をおく
につれ傾斜が漸増し位置9 において最大となり、最大傾
斜角度α、 βは、この実施例においは共に８°である。
これらの角度α、 βは１〜１５°の範囲が好ましい。な
お角度αとβは必ずしも等しく設ける必要はなく、例え
ばβをαより小さく設けることもできる。また細溝のト
レッド表面位置でのトレッド端からの距離w は４mmであ
る。
【００１５】周方向細溝5 の最大振幅m に対する波長n
の比率は２５０% である。この比率は１５０〜５００%
の範囲が好ましい。細溝5 の法線j 方向の深さについて
は、主溝3 の深さの１００% である。この比率は９０〜
１２０% とし、また周方向への延びは、この実施例のよ
うにエンドレスに設けることの他、目的を損なわない限
り断続的に設けることも可能である。
の比率は２５０% である。この比率は１５０〜５００%
の範囲が好ましい。細溝5 の法線j 方向の深さについて
は、主溝3 の深さの１００% である。この比率は９０〜
１２０% とし、また周方向への延びは、この実施例のよ
うにエンドレスに設けることの他、目的を損なわない限
り断続的に設けることも可能である。
【００１６】なお図１に示す符号10は、中間陸部をブロ
ック状に分割するため設けた、細溝5 と同様に幅が狭
く、且つ浅めの山形ラグ溝であり、符号11は短い切欠
き、そして符号12は、陸部とリブの端部に設けた軸方向
ショ−トサイプである。
ック状に分割するため設けた、細溝5 と同様に幅が狭
く、且つ浅めの山形ラグ溝であり、符号11は短い切欠
き、そして符号12は、陸部とリブの端部に設けた軸方向
ショ−トサイプである。
【００１７】
【発明の効果】本発明に成るタイヤの効果を確かめるべ
く、12R22.5 サイズの重荷重用ラジアルタイヤ（スチ−
ルコ−ドプライの１枚より成るラジアルカ−カスと、ス
チ−ルコ−ド傾斜配列層の４枚より成るベルト層で補
強）による図１、２に基づき述べた実施例のタイヤと図
３に示す比較例との間で、実車１０万粁走行テストを行
い、偏摩耗並びに細溝底のクラック、またはショルダ−
リブ6Sのティアの発生状態を調べ評価した。テストに当
たって比較例のタイヤは、ショルダ−陸部に設けた細溝
の傾斜角度を全周に亙り実施例のタイヤにおける角度α
と等しい８°とした点を除いて実施例のタイヤと同一構
造とした。
く、12R22.5 サイズの重荷重用ラジアルタイヤ（スチ−
ルコ−ドプライの１枚より成るラジアルカ−カスと、ス
チ−ルコ−ド傾斜配列層の４枚より成るベルト層で補
強）による図１、２に基づき述べた実施例のタイヤと図
３に示す比較例との間で、実車１０万粁走行テストを行
い、偏摩耗並びに細溝底のクラック、またはショルダ−
リブ6Sのティアの発生状態を調べ評価した。テストに当
たって比較例のタイヤは、ショルダ−陸部に設けた細溝
の傾斜角度を全周に亙り実施例のタイヤにおける角度α
と等しい８°とした点を除いて実施例のタイヤと同一構
造とした。
【００１８】テストタイヤは9.00リムに組み、８．１５
Kgf/Cm2 の内圧に調整した後、トラックのフロント左右
輪に夫々実施例および比較例のタイヤを装着し、１００
% 積載条件の下で、８０〜９０Km/Hの速度によりアスフ
ァルト舗装路上の実車走行を行った。走行後タイヤを外
し、偏摩耗性としてステップダウンの幅×深さ、溝底ク
ラック性として細溝の底に発生したクラックの長さ、リ
ブティア性としてリブティアの周方向発生率を夫々測定
した。
Kgf/Cm2 の内圧に調整した後、トラックのフロント左右
輪に夫々実施例および比較例のタイヤを装着し、１００
% 積載条件の下で、８０〜９０Km/Hの速度によりアスフ
ァルト舗装路上の実車走行を行った。走行後タイヤを外
し、偏摩耗性としてステップダウンの幅×深さ、溝底ク
ラック性として細溝の底に発生したクラックの長さ、リ
ブティア性としてリブティアの周方向発生率を夫々測定
した。
【００１９】テスト結果を表１に示す。
【表１】
【００２０】このように、タイヤトレッドのショルダ−
陸部を複数のリブに区分する周方向細溝につき、直線状
に延びるトレッド表面位置から深さの方向がトレッド表
面に立てた法線に対し左右に傾斜し、この左右傾斜方向
を周方向に向かって周期的に形成することによって、シ
ョルダ−陸部の偏摩耗を抑制し、同時に細溝底に発生し
がちなクラックと、これが発展して生じるリブティアを
有利低減させることができるのである。
陸部を複数のリブに区分する周方向細溝につき、直線状
に延びるトレッド表面位置から深さの方向がトレッド表
面に立てた法線に対し左右に傾斜し、この左右傾斜方向
を周方向に向かって周期的に形成することによって、シ
ョルダ−陸部の偏摩耗を抑制し、同時に細溝底に発生し
がちなクラックと、これが発展して生じるリブティアを
有利低減させることができるのである。
【図１】本発明における実施例のタイヤのトレッド平面
図。
図。
【図２】同タイヤの断面図。
【図３】比較例のタイヤのトレッド平面図。
【符号の説明】 1 タイヤ 2 トレッド 3 周方向主溝 4 陸部 5 周方向細溝 6 リブ 7 トレッド表面 α 傾斜角度 β 傾斜角度
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の周方向主溝によって区分れた少な
くとも３本の陸部のうちの両側陸部内に、これらの陸部
を複数のリブに区分する周方向細溝を有するトレッドを
備えたタイヤにおいて、上記細溝は直線状に延びるトレ
ッド表面位置から深さの方向がトレッド表面に立てた法
線に対し左右に傾斜し、この左右傾斜を周方向に向かっ
て周期的に形成したことを特徴とする重荷重用空気入り
タイヤ。 - 【請求項２】 上記細溝の法線に対する傾斜角度が１〜
１５°であることを特徴とする請求項１記載の重荷重用
空気入りタイヤ。 - 【請求項３】 上記周期的に傾斜した細溝の最大振幅に
対する波長が１５０〜５００% の範囲にあることを特徴
とする請求項１乃至２記載の重荷重用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023907A JPH08216624A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023907A JPH08216624A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08216624A true JPH08216624A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12123555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7023907A Pending JPH08216624A (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | 重荷重用空気入りタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08216624A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001005608A1 (en) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Tire tread having uneven groove walls |
| US6591880B1 (en) * | 1999-10-26 | 2003-07-15 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire including zig-zag circumferential fine grooves |
| JP2019001396A (ja) * | 2017-06-19 | 2019-01-10 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP7023907A patent/JPH08216624A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001005608A1 (en) * | 1999-07-15 | 2001-01-25 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Tire tread having uneven groove walls |
| US6412531B1 (en) | 1999-07-15 | 2002-07-02 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Tire tread having groove walls with compound contours |
| AU760098B2 (en) * | 1999-07-15 | 2003-05-08 | Michelin Recherche Et Technique S.A. | Tire tread having uneven groove walls |
| US6591880B1 (en) * | 1999-10-26 | 2003-07-15 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire including zig-zag circumferential fine grooves |
| JP2019001396A (ja) * | 2017-06-19 | 2019-01-10 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
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