JPH08216275A - ポリプロピレン容器 - Google Patents

ポリプロピレン容器

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JPH08216275A
JPH08216275A JP2554695A JP2554695A JPH08216275A JP H08216275 A JPH08216275 A JP H08216275A JP 2554695 A JP2554695 A JP 2554695A JP 2554695 A JP2554695 A JP 2554695A JP H08216275 A JPH08216275 A JP H08216275A
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JP
Japan
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sheet
container
polypropylene
tray
food
Prior art date
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Pending
Application number
JP2554695A
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English (en)
Inventor
Hideki Tanaka
秀樹 田中
Yoshinori Takahashi
善徳 高橋
Kazunori Shimada
一紀 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高剛性で耐熱性が高く、透明性が良好で、かつ
ソフト感のあるポリプロピレン容器を提供する。 【構成】結晶配向係数が0.30〜0.95、フィブリ
ル径が0.01〜0.4μmであるポリプロピレン容
器。ポリプロピレンをシート状に溶融押出して冷却し、
一対のロールで予熱した後に圧延し、得られた圧延シー
トをその融点以下の温度で熱成形することによって好適
に製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高剛性で、耐熱性が高
く、透明性良好で、かつソフト感があるポリプロピレン
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品包装のための食品容器にはトレーと
蓋が一体成形された容器(以下、フードパックと略
す。)、トレーと蓋を別々に成形して使用時に蓋をトレ
ーに嵌合して使用する容器(以下、嵌合容器と略
す。)、トレーにフィルムをヒートシール等の方法で張
付けて密封容器として使用する容器(以下、密封容器と
略す。)、トレーに食品を入れてラップフィルム等のフ
ィルムで包み込んで使用する容器(以下、包装容器と略
す。)等がある。
【0003】これらの食品容器のなかでも、スーパーマ
ーケット、コンビニエンスストア、弁当屋、屋台等での
食品の包装には、内容物である食品がよく見えるように
透明性の高い延伸ポリスチレンシート(以下、OPSシ
ートと略す。)がよく使用されている。例えば、上記し
たフードパックや嵌合容器の蓋は、特に透明性が求めら
れており、OPSシートを熱成形することにより作られ
たものが大部分を占めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したOP
Sシートには次のような問題点がある。まず、電子レン
ジの普及により最近ではこれら食品容器に入れた食品を
そのまま直接電子レンジで加熱する機会が増えており、
従来のOPSシートから作られた食品容器では、電子レ
ンジ中で食品容器が熱変形するという問題があった。特
に、フライや天ぷらを入れた食品容器の場合には、油分
が電子レンジによって加熱されて高温になるために食品
容器の変形が大きかった。
【0005】また、OPSシートから作られた食品容器
は、取り扱い時にOPSシート特有の耳障りな金属音を
発しやすく、よりソフト感のある容器が求められてい
た。さらに、上記したフードパックは一般的にホッチキ
スやセロテープ等の止め具により蓋部とトレー部を締結
して使用されるが、その場合、開封時に止め具部分から
裂けやすくスムースな開封が困難であった。
【0006】一方、低コストでリサイクルが可能で、か
つソフト感があるシートとしてポリプロピレンシートが
広く使用されているが、従来のポリプロピレンシートは
OPSシートに比較して剛性が低く、透明性が劣るた
め、食品容器、特に透明性を求められるフードパックや
嵌合容器の蓋としては適当ではなかった。また、耐熱性
も不十分であるため耐熱性を必要とする食品容器には適
用できなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、結晶配向係数とフィ
ブリル径が特定の範囲内にあるポリプロピレン製の容器
が高剛性で耐熱性が高く、透明性が良好で、しかもソフ
ト感があり、食品容器として最適であることを見出だ
し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明はポリプロピレンシートの熱
成形体であって、結晶配向係数が0.30〜0.95、
フィブリル径が0.01〜0.4μmであるポリプロピ
レン容器である。
【0009】本発明において、結晶配向係数とはX線回
折法によって求められたポリプロピレン結晶のC軸の配
向係数を指し、フィブリル径とは固体光散乱測定装置を
用いてVv散乱強度分布を測定し、Debyeプロット
から求められる繊維状組織の相関長をいう。
【0010】本発明において、ポリプロピレンシートを
構成するポリプロピレンとしてはプロピレン単独重合
体、プロピレンとプロピレン以外のα−オレフィンとの
ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合
体等の共重合体を挙げることができる。プロピレン以外
のα−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、ヘキセン−1等を挙げることができ、これ
らのα−オレフィンの共重合割合は10モル%以下であ
ることがポリプロピレンの剛性を発揮させるために好適
である。また、本発明におけるポリプロピレンとして
は、上記したプロピレンの単独重合体や共重合体の混合
物を使用することもできる。これらのなかでも、剛性と
透明性の改良に優れたプロピレン単独重合体が特に好ま
しい。
【0011】また必要に応じて、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロ
ピレン−ブテン共重合体等のオレフィン系エラストマ
ー;スチレン−ブテン共重合体、スチレン−エチレン−
ブテン共重合体等のスチレン系エラストマー等のエラス
トマーを本発明の特性が損なわれない範囲で適宜配合す
ることができる。
【0012】ポリプロピレンのメルトインデックスは、
後述する成形加工を良好に行うためには、0.3〜10
g/10分の範囲であることが好ましい。
【0013】上記のポリプロピレンには必要に応じて結
晶化核剤を添加することが透明性を改良するうえで効果
的である。結晶化核剤としては、タルク;シリカ;リン
酸メチレン(2,4−tert−ブチルフェニル)ナト
リウム等の芳香族リン酸化合物の金属塩;安息香酸ナト
リウム、トルイル酸ナトリウム、p−tert−ブチル
安息香酸ナトリウム等の芳香族モノカルボン酸の金属
塩;1・3,2・4−(ジメチルベンジリデン)ソルビ
トール等のソルビトール類;ポリ(3−メチル−ペンテ
ン−1)等の高分子核剤等を挙げることができる。特に
芳香族リン酸化合物の金属塩、芳香族モノカルボン酸の
金属塩、ソルビトール類、高分子核剤等の有機系結晶化
核剤が好ましく、なかでもソルビトール類が透明性の改
良効果のうえで最も好適である。結晶化核剤の添加量は
特に制限されないが、ポリプロピレン100重量部に対
して0.0001〜1重量部の範囲であることが好まし
い。
【0014】さらに必要に応じて、安定剤、帯電防止
剤、滑剤、防曇剤、紫外線吸収剤、ブロッキング防止
剤、着色剤等の添加剤を適宜配合することができる。
【0015】ポリプロピレンシートの厚みは特に制限さ
れないが、十分な実用強度、高透明性、柔軟性、耐熱性
を付与するためには、通常は0.1〜1.0mmの範囲
であることが好ましい。
【0016】本発明のポリプロピレン容器は、上記した
ポリプロピレンシートの熱成形体よりなる。熱成形の方
法としては、一般に公知の方法を採用することができ、
例えば、真空成形、圧空成形、真空圧空成形の各方法を
好適に採用することができる。
【0017】こうして熱成形された本発明のポリプロピ
レン容器はどのような形状であってもよい。例えば、上
記したフードパック、嵌合容器のトレーや蓋、密封容器
のトレー、包装容器のトレー等を挙げることができる。
最も代表的な本発明のポリプロピレン容器の形状を示せ
ば、例えば、図1のようなフードパックである。図1の
フードパックはトレー1の一上辺から蓋2が伸びた形で
これらが一体に成形されている。蓋2はトレー1の開口
部上に折り曲げ自在である。食品を包装する時には、蓋
2をトレー1の開口部上に折り曲げ、ホッチキス等の止
め具で蓋とトレーを締結して使用する。また、図2のよ
うな嵌合容器では、トレーと蓋は別々に成形され、食品
をトレーに充填した後、蓋をトレーに嵌合して締結して
使用する。これらの容器では、トレーおよび蓋の形状は
特に制限されないが、一般には上方からみて長方形、正
方形、円形、楕円形であることが多い。トレーおよび蓋
の大きさは内容物である食品の種類によって決定され、
通常は100〜400(縦)×100〜400(横)×
10〜50(深さ)mmの範囲から選ばれる。
【0018】本発明のポリプロピレン容器においては、
その結晶配向係数が0.30〜0.95であることが必
要であり、0.40〜0.90であることが好ましい。
結晶配向係数が0.30未満の場合には剛性及び耐熱性
の改良効果が不十分であり、本発明の目的を達成できな
い。また、結晶配向係数が0.95を越える容器は経済
的に製造することが困難である。
【0019】また、本発明のポリプロピレン容器におい
ては、フィブリル径が0.01〜0.4μmであること
が必要である。フィブリル径を0.01μm未満にして
も透明性の改良効果は変わらないばかりか、経済的に製
造することが困難である。フィブリル径が0.4μmを
越える場合には透明性の改良効果が十分でなく、本発明
の目的を達成できない。
【0020】本発明のポリプロピレン容器は、どのよう
な方法によって得られたものでもよいが、以下に述べる
方法によって好適に製造することができる。即ち、ポリ
プロピレンをシート状に溶融押出して冷却した後、特定
温度で十分に予熱した後、予熱温度以上結晶融点より低
い温度でロール圧延してシートを作成し、そのシートか
ら真空圧空成形等の熱成形で容器を得る方法をあげるこ
とができる。この場合、ポリプロピレンをシート状に溶
融押出して冷却する方法は公知の技術を採用することが
できる。例えば、ポリプロピレンを押出機に供給して樹
脂温度200〜280℃で溶融し、ダイからシート状に
押出し、表面温度20〜100℃、好ましくは30〜8
0℃、更に好ましくは50〜70℃の冷却ロールで冷却
してシートにする方法がある。
【0021】ロール圧延の方法は次の方法を好適に採用
できる。上記の冷却ロールで冷却したシートを圧延ロー
ル間に通す前に十分に予熱し、その後、予熱温度以上シ
ートの結晶融点より低い温度でロール圧延する方法を好
適に採用できる。圧延前の予熱は、本発明にとって極め
て重要な工程であり、予熱を行うことによって特定の結
晶配向係数とフィブリル径を有する圧延シートを製造す
ることができ、さらには本発明の特定の結晶配向係数と
フィブリル径を有する容器を製造することができる。
【0022】予熱温度は予熱するシートの厚さにより変
わるが、圧延前のシート温度が以下の式を満足するよう
に予熱することが好ましい。
【0023】 80+35×t1−15×t1/t2≦T≦155+15×t1−27×t1/t2 (但し、Tは圧延前のシート温度(℃)、t1は圧延前
のシートの厚さ(mm)、t2は圧延後のシートの厚さ
(mm)である。) シート温度が前記式の範囲よりも高い場合には圧延によ
る延伸ムラが発生して均一なシートが得られないばかり
か、透明性の改良効果が劣るため好ましくない。シート
温度が逆に低すぎると圧延が困難になるばかりでなく、
フィブリル径が0.4μmを越える場合が多くなり透明
性の改良効果が劣るため好ましくない。
【0024】圧延前のシート温度を上記温度とする方法
は、圧延前のシート温度が上記温度となるように表面温
度を調節した予熱ロール間にシート通す方法、遠赤外線
ヒータ等の間接加熱方法で予熱する方法、所定の温度に
加熱された空気や水等の媒体内にシートを通す方法等を
挙げることができる。これらのなかでも、予熱ロールを
使用する方法が簡便に温度調整が可能であるために好適
である。
【0025】次に圧延は、表面温度が好ましくは120
〜160℃、さらに好ましくは130〜155℃の圧延
ロール間にシートを通すことによって行われる。圧延
は、結晶配向係数が0.2〜0.9、フィブリル径が
0.01〜0.4μmの範囲の圧延シートが得られるよ
うに行うのが好ましい。このためには、圧延シートの厚
みが元のシート厚みの1/1.5〜1/3.5の範囲と
なるように行うことが好ましい。圧延は必要に応じて複
数回繰り返すこともできる。
【0026】このようにして得られた圧延シートは次い
で熱成形され、それによって最終的に得られる容器は結
晶配向係数が0.30〜0.95、フィブリル径が0.
01〜0.4μmとなる。熱成形時のシート表面温度
は、透明性の優れた容器を得るためにはポリプロピレン
の融点以下であることが必要である。通常は130〜1
65℃の範囲から選ぶことが得られた容器の透明性の点
から好ましい。
【0027】熱成形の方法は、公知の方法を何ら制限な
く採用できる。例えば、真空成形機、圧空成形機、これ
らを組み合わせた真空圧空成形機を使用して、熱板によ
る直接加熱や遠赤外線ヒータによる間接加熱により成形
する方法があげられる。この場合、良好な金型転写性を
確保するために3kg/cm2以上の比較的高い圧空圧
力で熱成形することが望ましい。
【0028】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン容器は、ポリプ
ロピレンでありながらOPSシートから製造されたもの
に匹敵する剛性、透明性を有し、しかもソフト感があ
り、ホッチキスやセロテープ等の止め具で蓋部とトレー
部を締結して使用した場合でもその開封が容易であるば
かりでなく、耐熱性も優れているポリプロピレン容器で
ある。
【0029】したがって、本発明のポリプロピレン容器
は、例えば、肉、魚、刺身、寿司、野菜、果物、菓子、
揚げ物、テンプラ、惣菜、やきそば、たこ焼き、スパゲ
ッティ、サラダ、サンドイッチ、弁当、ご飯、オムライ
ス、チャーハン、むすび、氷、アイスクリーム、ケー
キ、ギョーザ、シューマイ、しるこ等の各種食品容器と
して好適に使用することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するため実施例
を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の実施例および比較例において、結
晶配向係数は「アドバンシズ・イン・エックスレイ・ア
ナリシス(Advances in X-ray Analysis)」第6巻、p
231(1963)に記載された方法により、また、フ
ィブリル径は「ジャーナル・オブ・ポリマー・サイエン
ス(Journal of Polymer Sience)」第27巻、p87
(1958)に示された方法により測定した。
【0031】実施例1〜3 メルトインデックス0.9g/10分、融点161℃の
ポリプロピレンを、スクリュー径65mmの二軸押出機
により溶融し、ダイ幅1300mmのダイからシート状
に押出し、表面温度70℃の冷却ロールで冷却して表1
の厚さのシートを得た。このシートを各ロールの表面温
度が表1の値に設定された4本の予熱ロールに通すこと
によって予熱した。圧延前のシート温度を接触型温度計
で測定したところ表1のとおりであった。引き続き、こ
の予熱されたシートを表面温度135℃の一対の圧延ロ
ールで最終的なシート厚さが0.3mmになるように圧
延した。この圧延シートはMD方向(押出方向)にC軸
が配向した一軸配向シートで、その結晶配向係数、フィ
ブリル径は表1のとおりであった。引続き、このシート
を真空圧空成形機でシート表面温度162℃、圧空圧力
5kg/cm2で真空圧空成形を行い、トレー部寸法1
60mm×100mm×深さ30mm、蓋部寸法160
mm×100mm×深さ3mm、全体寸法160mm×
200mm×最大深さ30mmのフードパックを成形し
た。
【0032】得られたフードパックは取扱い時に発する
音も小さく、また蓋部とトレー部をホッチキスで締結し
た後に開封しても、フードパックが裂けることなく容易
に開封できた。そのフードパックのヘイズ、結晶配向係
数、フィブリル径は表1のとおりであった。また、得ら
れたフードパックのトレー部の底部を上にして島津製作
所製オートグラフを用いて100mm/minの圧縮速
度で圧縮した時の最大荷重を測定し圧縮強度とした。さ
らに、得られたフードパックのトレー部に市販のサラダ
油を300cc入れ、蓋部を折り曲げてトレー部と蓋部
をホッチキスで締結した。そのサラダ油の入ったフード
パックを出力600Wの電子レンジで加熱し、容器が変
形を開始した時のサラダ油の温度を測定し耐熱温度とし
た。結果を表1に示した。
【0033】比較例1 実施例3において、シート製造工程での圧延を行わなか
った以外は実施例3と全く同様にして厚み0.3mmの
シートおよびフードパックを得た。得られたシートは無
配向のシートでフィブリル構造は認められなかった。シ
ートとフードパックの結晶配向係数、ヘイズ、圧縮強
度、耐熱温度を測定し、結果を表1に示した。
【0034】比較例2 実施例3において、真空圧空成形時のシート表面温度を
その融点より高い175℃としたこと以外は、実施例3
と全く同様にして厚み0.3mmのシートおよびフード
パックを得た。結果を表1に示した。
【0035】比較例3 実施例3において、予熱ロールの温度および圧延前のシ
ート温度を表1のとおりとしたこと以外は実施例3と全
く同様にして厚み0.3mmのシートを作成したが、得
られたシートはMD方向に延伸ムラが発生し、また同時
にTD方向のシート幅の変動が激しく、均一なシートが
得られなかった。引き続き、このシートから実施例3と
全く同様にしてフードパックを成形した。その結果を表
1に示した。
【0036】比較例4 実施例3において、圧延ロール温度を150℃、予熱ロ
ール温度および圧延前のシート温度を表1のとおりとし
たこと以外は実施例3と全く同様にして厚み0.3mm
のシートおよびフードパックを作成し、その結果を表1
に示した。
【0037】実施例4、5 実施例3において、予熱ロール温度および圧延前のシー
ト温度を表1のとおりとしたこと以外は実施例3と全く
同様にして厚み0.18mmおよび0.8mmのシート
を作成した。さらに実施例3と同様にしてフードパック
を作成し、その結果を表1に示した。
【0038】実施例6〜8 メルトインデックス0.9g/10分のプロピレン単独
重合体100重量部に、1・3,2・4−(ジメチルベ
ンジリデン)ソルビトールを0.3重量部配合したポリ
プロピレン組成物を用い、予熱ロール温度および圧延前
のシート温度を表1のとおりとしたこと以外は実施例3
と同様にしてフードパックを成形した。得られたフード
パックは取扱い時に発する音も小さく、また蓋部とトレ
ー部をホッチキスで締結した後開封しても、フードパッ
クが裂けることなく容易に開封できた。そのフードパッ
クのヘイズ、結晶配向係数、フィブリル径、圧縮強度、
耐熱温度を表1に示した。
【0039】実施例9〜11 メルトインデックス1.5g/10分のプロピレン単独
重合体100重量部に、1・3,2・4−(ジメチルベ
ンジリデン)ソルビトールを0.3重量部配合したポリ
プロピレン組成物を用い、予熱ロール温度および圧延前
のシート温度を表1のとおりとしたこと以外は実施例3
と同様に熱成形して160mm×110mm×深さ10
mmの嵌合容器の蓋を成形した。得られた嵌合容器の蓋
は取扱い時に発する音も小さかった。得られた嵌合容器
の蓋のヘイズ、結晶配向係数、フィブリル径、圧縮速
度、および耐熱温度を表1に示した。
【0040】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のポリプロピレン容器の代表的
な形状を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明のポリプロピレン容器の他の形
状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トレー 2 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 22:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレンシートの熱成形体であっ
    て、結晶配向係数が0.30〜0.95、フィブリル径
    が0.01〜0.4μmであるポリプロピレン容器。
JP2554695A 1995-02-14 1995-02-14 ポリプロピレン容器 Pending JPH08216275A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2554695A JPH08216275A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 ポリプロピレン容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP2554695A JPH08216275A (ja) 1995-02-14 1995-02-14 ポリプロピレン容器

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JPH08216275A true JPH08216275A (ja) 1996-08-27

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ID=12168980

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JP (1) JPH08216275A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD807120S1 (en) 2016-08-26 2018-01-09 Perk-Up, Inc. Rectangular shaped container assembly with stylized base

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD807120S1 (en) 2016-08-26 2018-01-09 Perk-Up, Inc. Rectangular shaped container assembly with stylized base

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