JPH08214691A - 接ぎ木支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】接ぎ木苗の活着を高める。 【構成】丸棒の外面にネジ状の凹凸を形成した接ぎ木支
持具。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、穂木苗と台木苗の接
ぎ木に利用する接ぎ木支持具に関する。

【０００２】

【従来の技術】接ぎ木に利用する接ぎ木支持具として実
開平５−５３４３８号に開示されたものがある。

【０００３】

【この発明が解決しようとする課題】しかしながら、前
記公知の接ぎ木支持具では苗が円周方向に回り易く、ゆ
るくなるので、穂木苗と台木苗の接合面が離脱したり接
触も弱くなることがあり活着不良を生じる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、活着を高め
る接ぎ木支持具を提供するものであって、つぎの技術的
手段を講じた。すなわち、外面に凹凸を形成してなる穂
木苗１と台木苗２の接合用の接ぎ木支持具とした。

【０００５】

【作用】穂木苗１と台木苗２の所定位置を切断する。そ
して、該穂木苗１の切断面から内部に接ぎ木支持具の一
方を挿し込み、台木苗２の切断面から内部に接ぎ木支持
具の一方を押し込み、台木苗２の切断面から内部にその
他方を挿し込む。そして、両苗１，２の切断面を密着す
る。

【０００６】

【効果】接ぎ木支持具の外面に形成した凹凸１が苗１，
２の動きを抑制するので、切断面の脱れがなく接ぎ木苗
の活着が良い。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。まず、その構成について説明すると、接ぎ木苗
支持具４は棒状（丸形、角何れでもよい。実施例では丸
形を使用している。）で軸芯方向の両端部を山形状に設
けていると共に中間部に軸径よりも大きな外径を有する
輪体５を設けている。そして、該接ぎ木支持具４の軸部
の外面に輪体５を挟んで一方側と他方側に凹凸（実施例
では右ネジと左ネジ）３を形成している。また、輪体５
の途中部を分離し突起６を形成している。なお、該突起
６は輪体５とは別の部材を一体（例えば接着、溶接等）
に設けてもよく、軸芯方向の両方に設けてもよい。

【０００８】そして、接ぎ木支持具４は金属、合成樹
脂、木等何れでもよい。１は穂木苗、２は根鉢を有する
台木苗である。つぎに、接ぎ木苗７の製造について説明
する。まず、穂木苗１と台木苗２の軸部を切断する。そ
して、接ぎ木支持具４の一端を穂木苗１の切断面に突き
刺し輪体５の所まで押し込む（回転しながら差し込んで
もよい）。また、接ぎ木支持具４の他端を台木苗２の切
断面に突き刺し輪体５の所まで押し込む。そして、穂木
苗１と台木苗２の両切断面を密着させる。突起６は穂木
苗１の軸に入り込む。

【０００９】このように、それぞれの苗１，２の軸に接
ぎ木支持具４を突き刺すとき先端を鋭角に設けているの
で円滑に入る。そして、接ぎ木支持具４の外面にネジ部
を設けているので苗の軸部に押し込み易く、また所定位
置まで押し込んだとき一歩の苗の切断面が他方の苗の切
断面に密着し易く接着が良い。その上、押し込んだとき
一方の苗の切断面が他方の苗の切断面に密着し易く接着
が良い。その上、押し込んだとき穂木苗（台木苗側に突
起６を設けた場合には台木苗、両方に設けた場合には穂
木苗１及び台木苗２）に突起６が食い込むので苗が接ぎ
木支持具４の周方向に図るのを防止し得る。そして、突
起６を接ぎ木支持具４の中央部に設けておれば押し込み
長さが一方の苗に偏らず脱れを防止し得る。従って、穂
木苗１と台木苗２の両切断面が密着するので接ぎ木苗７
の活着が高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 接ぎ木支持具の正面図。

【図２】 輪体を設け一部切除した接ぎ木支持具の斜
視図。

【図３】 接ぎ木苗の正面図。

【符号の説明】

１ 穂木苗 ２ 台木苗 ３ 凹凸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外面に凹凸３を形成してなる穂木苗１と
   台木苗２の接合用の接ぎ木支持具。