JPH08214636A - 移植機 - Google Patents

移植機

Info

Publication number
JPH08214636A
JPH08214636A JP7023169A JP2316995A JPH08214636A JP H08214636 A JPH08214636 A JP H08214636A JP 7023169 A JP7023169 A JP 7023169A JP 2316995 A JP2316995 A JP 2316995A JP H08214636 A JPH08214636 A JP H08214636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable frame
ridge
respect
detection member
machine body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7023169A
Other languages
English (en)
Inventor
Konosuke Tsuga
幸之介 津賀
Sadao Omori
定夫 大森
Kazuo Shimazumi
和夫 島隅
Masayuki Harada
真幸 原田
Junji Kurano
淳次 蔵野
Kenkichi Nosaka
健吉 野坂
Yoshiyuki Kojima
祥之 児島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kubota Corp
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO, SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, Kubota Corp filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
Priority to JP7023169A priority Critical patent/JPH08214636A/ja
Publication of JPH08214636A publication Critical patent/JPH08214636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 畝11の略中央部に常に苗を植え付けること
ができるようにする。 【構成】 移植ユニット14を、機体12に左右位置変
更自在に連結した可動フレーム27に取付け、機体12
に対する畝11の左右位置に応じて機体12に対する移
植ユニット14の左右位置を設定するべく制御弁29に
より作動制御されるシリンダ28を機体12と可動フレ
ーム22との間に介装し、可動フレーム22に、畝11
の側部に沿って摺接する検知部材41を左右変位自在に
取付け、該検知部材41の左右変位に追従して切換操作
されるように制御弁29のスプール36を検知部材41
に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗トレイから畝に苗を
移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の移植機としては、例えば、実開平
4−68619号公報に開示された技術がある。この従
来の移植機では、走行機体が畝に沿って走行しながら、
該走行機体に設けられた移植ユニットにより、苗トレイ
に育苗された苗を所定間隔で畝に順次移植する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、畝に対して
走行機体が若干蛇行したり、或いは畝自体が曲がってい
る場合等には、畝に対して移植ユニットが左右方向に位
置ずれしてしまうことがあり、適正な植え付け位置に苗
を植え付けることができず、植え付け不良が生じる場合
があった。
【0004】そこで、本発明は、畝に対して適正な位置
に苗を植え付けることができるようにすることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。すなわち、
本発明は、畝に沿って走行する走行機体に、苗トレイに
育苗された苗を畝に移植する移植ユニットが設けられた
移植機において、走行機体に対する畝の左右方向位置に
応じて移植ユニットを走行機体に対して左右方向に位置
調整する位置補正手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0006】また、本発明は、畝に沿って走行する走行
機体に、苗トレイに育苗された苗を畝に移植する移植ユ
ニットが設けられた移植機において、移植ユニットは、
走行機体に左右方向位置変更自在に連結された可動フレ
ームに取付けられ、走行機体に対する畝の左右方向位置
に応じて走行機体に対する移植ユニットの左右方向位置
を設定するべく切換手段により作動制御されるアクチュ
エータが走行機体と可動フレームとの間に介装されてお
り、可動フレームには、畝の側部に沿って摺接する検知
部材が左右方向変位自在に取付けられ、該検知部材の左
右方向変位に追従して切換操作されるように前記切換手
段が検知部材に連結されていることを特徴としている。
【0007】本発明において、可動フレームを、走行機
体に昇降可能に設けられた装着フレームに連結し、検知
部材を、装着フレームとともに可動フレームを走行機体
に対して上昇したときに可動フレームに対して上昇する
ように構成することができる。さらに、検知部材が可動
フレームに対して上昇したときに該検知部材を中立位置
に案内するガイド部材を可動フレームに取付けることが
できる。
【0008】また、可動フレームを、平行リンクを介し
て走行機体に連結し、該可動フレームに複数の移植ユニ
ットを取付けることができる。
【0009】
【作用】本発明によれば、畝に沿って走行しながら苗ト
レイに育苗された苗を畝に移植するとき、畝に対して走
行機体が左右方向に位置ずれしても、畝に対する移植ユ
ニットの左右方向位置は位置補正手段によって適正なも
のとされ、畝の略中央に苗が植付けられる。
【0010】また、本発明によれば、苗トレイに育苗さ
れた苗を畝に移植しながら畝に沿って走行するときに、
走行機体が畝に対して若干斜めに走行するか或いは畝が
若干左右に曲がっていること等に起因して、畝に対して
移植ユニットが左右方向に位置ずれすると、かかる位置
ずれに応じて検知部材が左右方向に変位し、該検知部材
の変位に追従して切換手段が切換操作され、該切換手段
によりアクチュエータが作動されて、走行機体に対する
畝の左右方向位置に応じて走行機体に対する可動フレー
ムの左右方向位置が設定され、これにより移植ユニット
が自動的に畝に対して適正な位置とされる。
【0011】また、畝の終端で旋回するときや路上走行
する際には、装着フレームとともに可動フレームを走行
機体に対して上昇させ、移植ユニットが路面に緩衝しな
いようにする。このとき、検知部材は、可動フレームと
ともに走行機体に対して上昇するとともに、可動フレー
ムに対しても上昇するため、路面に対しては可動フレー
ムの上昇量以上に検知部材が上昇される。従って、移植
作業時は畝の側部に摺接させるべく移植ユニットよりも
下方側に位置される検知部材が、可動フレームの上昇時
に路面に緩衝することが効果的に防止される。
【0012】また、検知部材は上昇時にはガイド部材に
より中立位置に案内されるため、旋回時等に可動フレー
ムを上昇しているときにアクチュエータが作動して可動
フレームが左右方向に移動することがない。また、平行
リンクを介して走行機体に連結された可動フレームは、
左右方向への移動時においても、水平姿勢が保持され、
複数の移植ユニットを互いに水平位置に保持できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図1〜図8に示す本発明の一実施例に係る乗用
型野菜移植機10は、畝11に沿って走行する乗用型走
行機体12の後方に、苗トレイ13に育苗されたソイル
ブロック苗を畝11に移植する移植ユニット14と、走
行機体12に対する畝11の左右方向位置に応じて移植
ユニット14を走行機体12に対して左右方向に位置調
整する位置補正手段2とを備えて、畝11を跨いでその
長手方向に走行しながらソイルブロック苗を畝11の適
正な位置に所定間隔をおいて自動的に植付けるものであ
る。
【0014】走行機体12は、機体フレーム15の前部
上に、ボンネット16で覆われたエンジン,燃料タンク
等と、ハンドルを備えた操縦部17とを設けると共に、
該操縦部17の後方に運転席18を設け、さらに畝11
間を転動する左右一対の前輪19と左右一対の後輪20
とで機体フレーム15を走行可能に支持して主構成され
ている。
【0015】なお、前輪19は操向輪とされると共に、
前輪19および後輪20にエンジンからの動力が伝達可
能とされ、ボンネット16の左右側方には後述する苗ト
レイ13を載置可能な予備苗のせ台21が設けられてい
る。また、苗トレイ13は、プラスチック製で、薄肉に
形成されて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状
に配列された多数のポット部13aを備え、ポット部1
3aの開口縁部が相互に平面状に連結されて構成されて
いる。そして、ポット部13aに床土を充填し、そこへ
播種し育苗することでソイルブロック苗がポット部13
a内に育成される。
【0016】走行機体12の後部には、三点昇降リンク
機構22を介して移植ユニット14の装着フレーム23
が昇降可能に設けられている。この三点昇降リンク機構
22は、トップリンク22aと左右一対のロワーリンク
22bとからなり、機体フレーム15とトップリンク2
2aとの間には、油圧シリンダからなる昇降用アクチュ
エータ24が介装されており、該アクチュエータ24の
作動制御を行う油圧制御弁25の切換操作によって該ア
クチュエータ24が伸縮動作され、装着フレーム23が
昇降されるようになっている。
【0017】この走行機体12の装着フレーム23の上
端部背面には、図4にも示すように、左右に平行する平
行リンク26の上端部が枢結され、該平行リンク26の
下端部に水平枠状の可動フレーム27が枢結されてお
り、これにより可動フレーム27が走行機体12に対し
て左右方向位置変更自在に連結されている。従って、可
動フレーム27の水平姿勢は、昇降するときでも、ま
た、左右方向に移動するときにおいても姿勢保持され
る。また、装着フレーム23の下端部と可動フレーム2
7の左前端部との間には、軸方向が左右方向とされた油
圧シリンダからなる位置補正用アクチュエータ28が介
装されており、該アクチュエータ28の作動制御を行う
油圧制御弁からなる切換手段29によって該アクチュエ
ータ28が伸縮動作され、可動フレーム26を装着フレ
ーム23に対して左右方向位置調節自在としている。
【0018】前記移植ユニット14は、可動フレーム2
7上に取付けられている。従って、移植ユニット14
は、昇降用アクチュエータ24の作動によって走行機体
12に対して昇降可能であるとともに、位置補正用アク
チュエータ28の作動によって走行機体12に対して左
右方向位置変更自在とされている。昇降用アクチュエー
タ24と位置補正用アクチュエータ28は、図8に示す
ように単一の油圧モータ30から供給される圧油により
作動されるように構成されている。この油圧回路を説明
すると、油圧モータ30は位置補正用アクチュエータ2
8の制御弁29のポンプポート31に接続されている。
該制御弁29のリターンポート32は、昇降用アクチュ
エータ24の制御弁25のポンプポート33に接続され
ており、該制御弁25のリターンポート34はオイルタ
ンク35に接続されている。
【0019】位置補正用アクチュエータ28は単ロッド
形複動シリンダとされ、該シリンダ28の制御弁29は
直動スプール形3位置切換弁とされている。この制御弁
29では、スプール36が中立位置のときポンプポート
31とリターンポート32とが接続される。また、スプ
ール36が中立位置から引出方向に切換操作されると、
ポンプポート31がシリンダ28のピストン頂部側に接
続されてシリンダ28が伸長し、可動フレーム27を走
行機体12に対して右方向に変位させる。また、スプー
ル36が中立位置から押込方向に切換操作されると、ポ
ンプポート31がシリンダ28のピストンロッド側に接
続されてシリンダ28が収縮し、可動フレーム27を左
方向に変位させる。なお、該制御弁29には、油圧回路
内の最高圧力を制限するためのリリーフ弁37が組み込
まれている。
【0020】昇降用アクチュエータ24は単ロッド形単
動シリンダとされ、該シリンダ24の制御弁25は直動
スプール形3位置切換弁とされている。この制御弁25
では、スプールが中立位置のときポンプポート33がリ
ターンポート34に接続される。また、スプールが中立
位置から一方向に切換操作されると、ポンプポート33
がシリンダポート38に接続されてシリンダ24が伸長
し、三点リンク機構22を介して移植ユニット14を上
昇させる。また、スプールが中立位置から他方向に切換
操作されると、ポンプポート33がリターンポート34
に接続されるとともに、シリンダポートがリターンポー
ト34に接続されてシリンダ24が収縮し、三点リンク
機構22を介して移植ユニット14を下降させる。な
お、該制御弁25には、油圧回路内の最高圧力を制限す
るためのリリーフ弁39と、路上走行時等に移植ユニッ
ト14が下降しないようにロックするためのロック弁4
0とが組み込まれている。
【0021】また、前記可動フレーム27の左右方向中
央部には、畝11の側部に沿って摺接する検知部材41
が左右方向変位自在に取付けられている。該検知部材4
1は、畝11に対する可動フレーム27上の移植ユニッ
ト14の左右方向の位置ずれを検知するものであって、
図5又は図6にも示すように、揺動杆42の前端部を可
動フレーム27に上下軸心廻りに回動自在に枢結し、該
揺動杆42の後端部に昇降杆43の基端部を左右軸心廻
りに回動自在に枢結し、該昇降杆43の先端部に畝11
の側部に昇降杆43の自重によって押し当てられる左右
一対の摺接板44を取付けてなり、該一対の摺接板44
は隣合う畝11の対向側部間に案内され、該摺接板44
が可動フレーム27に対して左右方向に変位すると昇降
杆43と揺動杆42とが一体的に左右方向に揺動するよ
うに構成されている。
【0022】なお、揺動杆42の後端部には、昇降杆4
3の揺動杆42の下方への屈折角度を規制するべく昇降
杆43の下面を受ける受持部45が一体的に設けられて
いる。また、左右一対の摺接板44は、ボルト44aの
締緩により左右方向の幅調節可能とされており、畝11
間の間隔に応じて適宜調節する。一方、検知部材41の
揺動杆42の枢軸42aの近傍にベルクランク状の連動
リンク46が可動フレーム27に枢結され、該リンク4
6の一端部が揺動杆42の先端部近傍に枢結されて、検
知部材41の左右方向変位に連動して連動リンク46が
左右方向に揺動されるようになっている。
【0023】そして、該リンク46の他端部を、位置補
正用アクチュエータ28の作動制御を行う制御弁(切換
手段29)のスプール36の突出端部に枢結して、検知
部材41が可動フレーム27に対して右方向に変位する
と(図1参照)、連動リンク46を介してスプール36
が引出方向に切換操作されて可動フレーム27が右方向
に移動され、検知部材41が可動フレーム27に対して
左方向に変位すると、連動リンク46を介してスプール
36が押込方向に切換操作されて可動フレーム27が左
方向に移動されるように構成されており、而して、走行
機体12に対する畝11の左右方向位置に応じて移植ユ
ニット14を走行機体12に対して左右方向に位置調整
する位置補正手段2が構成されている。
【0024】従って、畝11に対して走行機体12が若
干蛇行したり、畝11自体が曲がっていること等に起因
して、畝11に対して可動フレーム27上の移植ユニッ
ト14が左右方向に位置ずれした場合には、かかる位置
ずれ方向に検知部材41が変位され、該検知部材41の
左右方向変位に追従して切換手段29が切換操作され、
該切換手段29によって位置補正用アクチュエータ28
が作動制御されて、自動的に可動フレーム27が左右方
向に位置調節され、移植ユニット14が畝11に対して
適正な位置とされる。かかる適正な位置とは、通常は、
移植ユニット14によって畝11の幅方向中央部に苗を
植付けることができる位置、即ち、後述する植付開孔器
66が畝11の幅方向中央部に突き刺される位置であ
る。
【0025】また、図7に示すように、前記検知部材4
1の昇降杆43には、可撓性を有するワイヤ51の一端
部が接続され、該ワイヤ51の他端部は、ロワーリンク
22bの基端部近傍に接続され、さらに、該ワイヤ51
の中途部は、装着フレーム23の上端部近傍,可動フレ
ーム27の前端部近傍及び可動フレーム27の後端部近
傍にそれぞれ取付けられたリール52により案内されて
いる。
【0026】前記した三点昇降リンク機構22では、植
付作業時の下降位置においてはロワーリンク22bは後
下がり傾斜状とされ、路上走行時等の上昇位置において
はロワーリンク22bは略水平姿勢とされるため、ワイ
ヤ51のロワーリンク22bへの取付位置と、装着フレ
ーム23に取付けられたリール52との距離が、三点昇
降リンク機構22の下降位置よりも上昇位置の方が長く
なる。従って、三点昇降リンク機構22によって装着フ
レーム23とともに可動フレーム27を走行機体12に
対して上昇させると、ワイヤ51が緊張されて検知部材
41の昇降杆43が可動フレーム27に対して上昇され
る。このように、検知部材41の昇降杆43を、可動フ
レーム27の上昇量よりも大きく上昇させることによ
り、畝11の終端における旋回時や路上走行時等に、検
知部材41が邪魔になることが防止される。なお、植付
作業時においては、ワイヤ51は弛まされており、畝1
1に追従する検知部材41の左右方向変位を阻害しない
ようにしている。
【0027】また、可動フレーム27には、検知部材4
1の昇降杆43がワイヤ51によって可動フレーム27
側に引き上げられたときに、検知部材41を中立位置に
案内する左右一対のガイド部材53が取付けられてい
る。このガイド部材53は棒状であって、先端側が左右
方向に拡開されており、上昇前に左右方向に変位された
検知部材41をも確実に中立位置に案内するようになっ
ている。
【0028】ガイド部材53によって検知部材41が中
立位置に案内されれば、スプール36も中立位置に保持
されるため、旋回時等に可動フレーム27を上昇させた
ときに、不慮に可動フレーム27がアクチュエータ28
によって左右方向に移動されることが防止される。ま
た、スプール36が中立位置であれば、制御弁29のポ
ンプポート31がリターンポート32に直結されるた
め、該リターンポート32に接続された昇降用アクチュ
エータ24の制御弁25に迅速かつ確実に油圧モータ3
0からの圧油を供給でき、三点昇降リンク機構22を円
滑かつ迅速に作動させることができる。
【0029】また、本実施例では、図1に示すように、
2つの移植ユニット14が左右に並列して可動フレーム
26に取付けられており、隣合う2条の畝11のそれぞ
れに同時に苗を植付け可能に構成されている。なお、3
つ又はそれ以上の移植ユニット14を備えて多条植えの
移植機とすることもできる。また、各移植ユニット14
は左右方向位置調節自在に可動フレーム26に取付けら
れており、畝11間の間隔に対応可能とされている。
【0030】各移植ユニット14は、図3にも示すよう
に、可動フレーム27の上方前側に、多数のソイルブロ
ック苗を縦横に収容した苗トレイ13を縦横に間欠送り
する苗トレイ送り装置60を設け、この苗トレイ送り装
置60の下部後方に前記苗トレイ13からソイルブロッ
ク苗を一つずつ取出して可動フレーム27の下方に設け
た植付装置61へと搬送する苗分送装置62を設け、可
動フレーム27の後部下方に覆土・鎮圧ローラ63を備
えて主構成されている。
【0031】各移植ユニット14の植付装置61及び覆
土・鎮圧ローラ63は、可動フレーム27に上下揺動自
在に取付けられた左右の揺動フレーム64にそれぞれ取
付けられている。各揺動フレーム64は、可動フレーム
27の前端部に左右方向の揺動支軸65を介して取付け
られている。なお、各揺動フレーム64は、揺動支軸6
5の軸方向に沿って移動調節自在とされている。
【0032】また、可動フレーム27に固定された吊り
下げ部材55に形成された上下に長い長孔55aに、揺
動フレーム64の後端部に設けた横軸56が上下動自在
に係合保持されている。したがって、揺動フレーム64
は、長孔55a内を横軸56が移動する範囲においては
自在に上下揺動することができ、畝11の若干の上下の
凹凸を覆土・鎮圧ローラ63によって拾って、該畝11
の凹凸に応じて植付装置61を上下に揺動させること
で、苗の植付深さの一定化と、植付作業の安定化とを図
っている。なお、畝11が大きく上下に起伏している場
合等には、可動フレーム27側に取付けられたベルクラ
ンク57を介して昇降用アクチュエータ24のコントロ
ールバルブ25を切換操作して、可動フレーム27を上
下動させることで、移植ユニット14を全体的に退避す
るようになっている。
【0033】植付装置61は、苗を植付けるべく畝11
に突き刺される植付開孔器66と、この植付開孔器66
を上下揺動自在に支持する揺動リンク機構67とから主
構成されており、該機構67によって、植付開孔器66
を、側面視において上下に長い楕円状の軌跡を描くよう
に揺動させて、走行しながら植付開孔器66により苗を
植付ける際において、植付開孔器66が畝11に対して
略前方移動のないようになっている。
【0034】苗分送装置62は、ポット部13aの開口
が後上方を向くように苗送り装置60に装填された苗ト
レイ13に対して苗取出爪59を往復動作するものであ
り、可動フレーム27に左右方向位置変更自在に固定さ
れた支持フレーム68に往復運動機構69を介して取付
けられており、この往復運動機構69によって、苗取出
爪59は以下のようにして、植付開孔器66の一揺動動
作に対して一往復動作する。
【0035】すなわち、苗取出爪59はポット部13a
内のブロック土の下部側を斜め後方向から突刺し、ソイ
ルブロック苗を掬い上げるようにやや上方移動しながら
後退してソイルブロック苗をポット部13aから引出
し、その後ソイルブロック苗を略鉛直姿勢となるように
姿勢変更しながら下方移動し、その移動軌跡下端位置で
ソイルブロック苗を放出し、植付開孔器移動軌跡上端に
位置した植付開孔器66に落下供給する。その後は元の
位置に戻り、前記と同様の動作が繰り返される。
【0036】苗トレイ送り装置60は、運転席18の後
方に配置されると共に、可動フレーム27に固定された
サポートフレーム70にガイドレール71等を介して左
右方向移動支持された可動枠72を備え、この可動枠7
2は前傾状に固定されてその後面が前方に向けて斜め上
方傾斜状とされている。なお、各移植ユニット14の可
動枠72は、互いに連結部材73を介して連結されて、
一体的に左右方向移動するようになっている。そして、
該可動枠72を左右に往復移送しつつ、左右の移送端に
おいて苗トレイ13をポット部13aの1ピッチ分だけ
縦送りするように構成され、苗分送装置62による苗取
出位置にポット部13aを順次位置させるように苗トレ
イ13を縦横に搬送する。
【0037】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、移植
ユニット14の苗分送装置62は上記実施例のものに以
外に、特開平6−261608号公報に開示された押出
ロッド式のものとすることができる。また、走行機体1
2としてトラクタ等を利用することができる。また、位
置補正用アクチュエータ28としては、空気圧式、電動
式のものを採用してもよい。なお、空気圧式のアクチュ
エータ28とした場合には、切換手段29としては空気
圧制御弁を採用し、また、電動式のアクチュエータ28
とした場合には、切換手段29としては電気スイッチ等
を採用する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移植機に
よれば、畝に沿って走行しながら、移植ユニットを畝に
対して左右方向の適正な位置に自動的に位置付けること
ができ、苗の植付作業の安定化を図り、植付不良の発生
を防止することができる。また、本発明では、移植ユニ
ットは、走行機体に左右方向位置変更自在に連結された
可動フレームに取付けられ、走行機体に対する畝の左右
方向位置に応じて走行機体に対する移植ユニットの左右
方向位置を設定するべく切換手段により作動制御される
アクチュエータが走行機体と可動フレームとの間に介装
されており、可動フレームには、畝の側部に沿って摺接
する検知部材が左右方向変位自在に取付けられ、該検知
部材の左右方向変位に追従して切換操作されるように前
記切換手段が検知部材に連結されているので、移植ユニ
ットが取付けられた可動フレームに対する畝の相対的な
左右位置関係を検知部材により随時検知し、植付ユニッ
トが畝に対して左右に位置ずれしたときにアクチュエー
タを作動させて移植ユニットを畝に対する適正位置に位
置調整することができる。
【0039】また、可動フレームを、走行機体に昇降可
能に設けられた装着フレームに連結し、検知部材を、装
着フレームとともに可動フレームを走行機体に対して上
昇したときに可動フレームに対して上昇するように構成
したので、旋回時や路上走行時等に移植ユニットが路面
に緩衝しないように可動フレームを走行機体に対して上
昇したときに、移植作業時には畝の側部に摺接するべく
移植ユニットよりも下方に位置される検知部材を、移植
ユニットよりも大きく上昇させることができ、かかる検
知部材が可動フレームの上昇時に路面に緩衝することを
効果的に防止することができる。
【0040】また、検知部材が可動フレームに対して上
昇したときに該検知部材を中立位置に案内するガイド部
材を可動フレームに取付けたので、旋回時や路上走行時
等に可動フレームを上昇させたときに、検知部材の左右
方向変位をガイド部材により規制して中立位置に保持す
ることができ、不慮に可動フレームがアクチュエータに
より作動されることを防止できる。
【0041】また、可動フレームを、平行リンクを介し
て走行機体に連結し、該可動フレームに複数の移植ユニ
ットを取付けたので、かかる複数の移植ユニットを互い
に水平位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る移植機の簡略平面図であ
る。
【図2】同移植機の左側面図である。
【図3】移植ユニットの拡大側面図である。
【図4】装着フレームと可動フレームとの連結構造を示
す拡大背面図である。
【図5】検知部材と畝との関係を示す拡大背面図であ
る。
【図6】検知部材の拡大平面図である。
【図7】検知部材の昇降時の作用を示す簡略側面図であ
る。
【図8】油圧回路図である。
【符号の説明】
2 位置補正手段 10 移植機 11 畝 12 走行機体 13 苗トレイ 14 移植ユニット 23 装着フレーム 26 平行リンク 27 可動フレーム 28 位置補正用油圧アクチュエータ 29 切換手段(油圧制御弁) 41 検知部材 53 ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島隅 和夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 原田 真幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 蔵野 淳次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 野坂 健吉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 児島 祥之 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝(11)に沿って走行する走行機体
    (12)に、苗トレイ(13)に育苗された苗を畝(1
    1)に移植する移植ユニット(14)が設けられた移植
    機において、 走行機体(12)に対する畝(11)の左右方向位置に
    応じて移植ユニット(14)を走行機体(12)に対し
    て左右方向に位置調整する位置補正手段(2)を備えて
    いることを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】 畝(11)に沿って走行する走行機体
    (12)に、苗トレイ(13)に育苗された苗を畝(1
    1)に移植する移植ユニット(14)が設けられた移植
    機において、 移植ユニット(14)は、走行機体(12)に左右方向
    位置変更自在に連結された可動フレーム(27)に取付
    けられ、走行機体(12)に対する畝(11)の左右方
    向位置に応じて走行機体(12)に対する移植ユニット
    (14)の左右方向位置を設定するべく切換手段(2
    9)により作動制御されるアクチュエータ(28)が走
    行機体(12)と可動フレーム(22)との間に介装さ
    れており、可動フレーム(22)には、畝(11)の側
    部に沿って摺接する検知部材(41)が左右方向変位自
    在に取付けられ、該検知部材(41)の左右方向変位に
    追従して切換操作されるように前記切換手段(29)が
    検知部材(41)に連結されていることを特徴とする移
    植機。
  3. 【請求項3】 可動フレーム(27)は、走行機体(1
    2)に昇降可能に設けられた装着フレーム(23)に連
    結されており、検知部材(41)は、装着フレーム(2
    3)とともに可動フレーム(27)を走行機体(12)
    に対して上昇したときに可動フレーム(27)に対して
    上昇するように構成されていることを 特徴とする請求項2に記載の移植機。
  4. 【請求項4】 検知部材(41)が可動フレーム(2
    7)に対して上昇したときに該検知部材(41)を中立
    位置に案内するガイド部材(53)が可動フレーム(2
    7)に取付けられていることを特徴とする請求項3に記
    載の移植機。
  5. 【請求項5】 可動フレーム(27)は、平行リンク
    (26)を介して走行機体(12)に連結されており、
    該可動フレーム(27)に複数の移植ユニット(14)
    が取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の
    移植機。
JP7023169A 1995-02-10 1995-02-10 移植機 Pending JPH08214636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7023169A JPH08214636A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7023169A JPH08214636A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 移植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08214636A true JPH08214636A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12103130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7023169A Pending JPH08214636A (ja) 1995-02-10 1995-02-10 移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08214636A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084827A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2010246568A (ja) * 2010-08-07 2010-11-04 Iseki & Co Ltd 苗移植機
CN108064510A (zh) * 2018-01-17 2018-05-25 辽宁省盐碱地利用研究所 水稻本田移栽补苗器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084827A (ja) * 2000-09-11 2002-03-26 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2010246568A (ja) * 2010-08-07 2010-11-04 Iseki & Co Ltd 苗移植機
CN108064510A (zh) * 2018-01-17 2018-05-25 辽宁省盐碱地利用研究所 水稻本田移栽补苗器
CN108064510B (zh) * 2018-01-17 2024-01-16 辽宁省盐碱地利用研究所 水稻本田移栽补苗器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08214636A (ja) 移植機
JP2013048570A (ja) 移植機
JP2936771B2 (ja) 苗移植機の機体姿勢制御装置
JPS6133526B2 (ja)
JP3757846B2 (ja) 田植機
JP3294485B2 (ja) 移植機
JP2000139119A (ja) 苗植機
JP3204882B2 (ja) 移植機の機体高さ調整装置
JP4078731B2 (ja) 野菜移植機
JP2002065006A (ja) 対地作業同時移植機
JPS58209909A (ja) 田植機
JPS6329373Y2 (ja)
JP2586569B2 (ja) 作業機の姿勢制御装置
JPS5820083Y2 (ja) 歩行型田植機におけるフロ−ト
JP3405795B2 (ja) 田植機
JPS602731Y2 (ja) 乗用田植機における補助苗供給装置
JP3873731B2 (ja) 苗移植機
JPH0228651Y2 (ja)
JPH0112446B2 (ja)
JP2000083416A5 (ja)
JP2002335722A (ja) 苗植機のピッチング制御装置
JPH07147806A (ja) 移植機
JPH0556711A (ja) 乗用田植機
JPH04325012A (ja) 苗移植機
JPH04281705A (ja) 苗移植機