JPH08213646A - 集積型太陽電池とその製造方法 - Google Patents

集積型太陽電池とその製造方法

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JPH08213646A
JPH08213646A JP7042461A JP4246195A JPH08213646A JP H08213646 A JPH08213646 A JP H08213646A JP 7042461 A JP7042461 A JP 7042461A JP 4246195 A JP4246195 A JP 4246195A JP H08213646 A JPH08213646 A JP H08213646A
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JP
Japan
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layer
element unit
electrode
solar cell
separated
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Application number
JP7042461A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Shimizu
洋昭 清水
Shinji Aida
晋二 合田
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Daido Hoxan Inc
Original Assignee
Daido Hoxan Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一太陽電池を人為的に結線して、所要電圧
が得られるモジュール化を行うのでなく、一枚の太陽電
池ウエハに複数の直列接続済である分離太陽電池素子を
所要数集積し、モジュールの小形化を可能とし、製作上
の取扱いと作業効率の向上を図る。 【構成】 一枚の太陽電池ウエハ1の受光面1Aに表面
電極2を、裏面側1Bに裏面電極3を形成し、この受光
面1A全面に透明接着剤5にて透明基板6を接着する。
裏面電極3から太陽電池ウエハ1を介し表面電極2まで
分断した分離溝7を所要条数設けて、透明基板6と透明
接着剤5を供有し、分離裏面電極3a、3b等と分離太
陽電池ウエハ1a、1b等と分離表面電極2a、2b等
からなる分離太陽電池素子8a、8b等を隣設する。予
め表面電極2から導出のインタコネクタ4は、隣設の分
離裏面電極3a、3b等に付して直列接続とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は太陽電池を製作するのに
用いられる一枚の所要ウエハ内にあって、所要複数の太
陽電池素子が直列接続状態にて集積されている集積型太
陽電池と、これを製造するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽電池としては、例えば一枚の
結晶シリコンウエハを用いて製作された結晶シリコン太
陽電池素子などが知られているが、これによるときは、
得られる電圧が一素子当り0.5V程度であることか
ら、これを実際上、所望用途に供しようとするときは、
要求される数V〜数百Vの電圧を得るため、当該結晶シ
リコン太陽電池素子等を所要数だけ直列に接続して電圧
を上げる必要がある。
【0003】このため、図9のように単一の太陽電池素
子A1 、A2 、A3 を所要複数個だけ離間して一列に並
べ、これらをインタコネクタB1 、B2 により直列に接
続すると共に、両端から正極リード線C1 と、負極リー
ド線C2 とを夫々導出するようにしたり、また図10の
如く太陽電池素子A1 、A2 、A3 を何れも傾斜状態と
して、その表面D1 、D2 と裏面E1 、E2 の端部を、
夫々重積することにより直列に接続すると共に、図9と
同じく正極リード線C1 と、負極リード線C2とを導出
するといった手法によりモジュールを形成し、実用に供
している。
【0004】これに対し、既知の如くアモルファスシリ
コン太陽電池の場合には、製膜によって形成し得る特徴
があることから、当該単一のものを集積化して高電圧を
得ることが容易となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の結晶シ
リコン太陽電子によるときは、太陽電池素子A1
2、A3 を夫々インタコネクタB1 、B2 により接続
したり、押当させて接続状態を保持しなければならず、
このため大変な労力と時間を費やさねばならないだけで
なく、単一素子一個毎の製作となるから生産効率が低
く、かつモジュール製作につき、これを機械化しても、
その集積度に自ら或程度の限界があり、従って、モジュ
ールを大幅に小型化、小スペース化することができず、
小型化のために、一つの太陽電池素子を数mm平方にま
で小さくすると、この場合には接続作業が、実際上不能
となってしまうことになる。
【0006】また、前記のアモルファスシリコン太陽電
池によるときは、その集積化は容易となるが、この種の
ものは基本的に変換効率が低く、しかも劣化し易いとい
う難点を有していることから、結局このような点で優っ
ている結晶シリコン太陽電池素子を用い、その集積化を
図ることが望ましいこととなるのであるが、これまでか
かる結晶シリコン太陽電池の集積型について、満足すべ
き提案はなされていない。
【0007】本願は上記の如き従来技術における難点に
鑑み、請求項1の集積型太陽電池にあっては、一枚の太
陽電池ウエハの受光面と裏面側に、夫々表面電極と裏面
電極とを形成するが、当該受光面には透明基板を接着
し、この裏面電極から表面電極まで所望数条の分離溝を
切り込むよう構成することで、分離太陽電池素子を隣設
するように構成すると共に、この分離溝を介して隣設の
当該分離太陽電池素子をインタコネクタにより接続する
ことで、インタコネクタの接続作業は必要であるが、分
離太陽電池素子を、極めて僅少幅とした分離溝を介して
隣設可能とすることで、小型化を可能にすると共に、製
作を簡易化しようとするのが、その目的である。
【0008】請求項2にあっては、上記請求項1に係る
製品の製作に際して、その製作手順を適切に選定するこ
とによって、分離溝を切り込んでも、受光面における透
明基板の配設によって、常に分離太陽電池ウエハが分断
状態となることを回避し、一枚の太陽電池ウエハにより
一体に構成された複数の分離太陽電池ウエハを、一つの
単位体として簡易に取扱い得るようにしている。
【0009】次に請求項3における集積型太陽電池にあ
っては、前記請求項1の如く表裏に夫々の電極を形成す
るのではなしに、その裏面側にのみ正負の電極を連設す
るようにした一枚の結晶シリコンウエハを基板として構
成するようにしたもので、この場合にも当該結晶シリコ
ンウエハの受光面にあって、分断状態を回避するための
透明基板を形成し、裏面側にはp+ 層とn+ 層との連接
による素子単位層を複数組列接すると共に、これらの素
子単位層に夫々電極と外装はんだによる一極集積体とか
両極複合重積体とか異極重積体を形成する。さらに、適
所にあって切離溝を形成することで、所望複数の分離裏
面コンタクト型太陽電池を隣設し、上記外装はんだの溶
着により、当該各分離裏面コンタクト型太陽電池を直列
に接続した構成を具備させようとしており、このように
することで、裏面側である、一側のみに電極を集約し
て、取扱いの至便な集積型太陽電池を、小型にして生産
効率よく製作しようとしている。
【0010】さらに、請求項4にあっては、上記請求項
3における集積型太陽電池を製造する方法に関し、前記
の切離溝を形成するため、先ず前記の外装はんだから、
ダイシングソーにより反射防止膜まで切込溝を切り込ん
でしまった後、当該切込溝の開口を外装はんだの溶融固
化によって閉塞してしまうことで形成することで、製作
工程の簡易化と作業効率の向上を図り、このことによ
り、前記各分離裏面コンタクト型太陽電池の直列接続作
業を労せずして簡易迅速に行い得るようにするのが、そ
の目的である。
【0011】請求項5および請求項6における夫々集積
型太陽電池と、その製造方法の場合には、これまた受光
面である表面に電極や拡散層のない裏面コンタクト型太
陽電池の場合であるが、太陽光等の光により生成された
キャリアのライフタイムを長期化するため、結晶シリコ
ンウエハとして高抵抗のものを採択し、かつ、高い変換
効率を得るためにp+ 層のn+ 層とを高密度となるよう
に配設するようにしたものである。このため、その構成
についても、請求項3のそれと相違して、高抵抗結晶シ
リコンウエハを用いるようにし、これの裏面側にp+
と櫛歯のn+ 層の櫛歯とが、離間状態にて噛合される配
置となし、かつ、素子単位層をp+ 層と高抵抗結晶シリ
コンウエハ層そしてn+ 層とにより形成するようにして
おり、その他は当該請求項3の内容と実質的に同じであ
るが、さらに、請求項5および請求項6によるときは、
前記の各目的を達成するだけでなく、櫛歯の噛合状態と
なるようにp+ 層とn+ 層とを配設することによって、
非常に大型な一枚の高抵抗結晶シリコンウエハを用いる
ことにより、これを適度の大きさに切断することで、所
要の複数だけ分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池の具
備された集積型太陽電池ウエハを、需要に応じて任意か
つ容易に制作し得るようにすることも、その目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1にあっては一枚の太陽電池ウエ
ハにおける受光面と裏面側とに、夫々一極の表面電極と
異極の裏面電極が形成されていると共に、上記の受光面
に表面電極を被覆して透明接着剤により透明基板が接着
され、上記裏面電極から太陽電池ウエハを介して表面電
極まで形成された所望数条の分離溝によって、分離裏面
電極と分離太陽電池ウエハと分離表面電極からなる所望
複数の分離太陽電池素子が隣設され、当該隣設の分離太
陽電池素子における夫々分離表面電極と分離裏面電極と
がインターコネクタにより接続されていることを特徴と
する集積型太陽電池を提供しようとしている。
【0013】請求項2は、上記請求項1に係る集積型太
陽電池の製造方法に関し、その特徴とするところは、一
枚の太陽電池ウエハには、その受光面と裏面側とに、適
時夫々一極の表面電極と異極の裏面電極を形成すると共
に、表面電極からは所要数のインターコネクタを導出
し、上記の受光面に透明接着剤により透明基板を接着し
て表面電極を被覆した後、ダイシングソーにより、上記
裏面電極から太陽電池ウエハを介して表面電極まで所要
数条の分離溝を切り込むことによって、分離裏面電極と
分離太陽電池ウエハと分離表面電極からなる所要複数の
分離太陽電池素子を隣設し、前記表面電極から導出のイ
ンターコネクタは、適時隣設の分離太陽電池素子におけ
る裏面電極に接続するようにしたことに存している。
【0014】請求項3の場合は、一枚の結晶シリコンウ
エハにおける受光面に形成の反射防止膜には、透明接着
剤により透明基板が接着被設され、上記結晶シリコンウ
エハの裏面側には、p+ 層とこれに接するn+ 層とによ
る素子単位層が、所要複数組だけ列接して形成され、最
先素子単位層のp+ またはn+ 層には電極と外装はんだ
による一極重積体を形成し、そのn+ またはp+ 層にお
ける一部から必要なる隣設素子単位層のp+ またはn+
層までには、上記最先素子単位層における一極重積体か
ら、小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる両極複
合重積体を形成し、当該隣設素子単位層に列接の必要な
る所要組数の後続する隣設素子単位層にあっては、上記
隣設素子単位層のn+ またはp+ 層における一部から後
続する隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までにわた
り、上記隣設素子単位層における両極複合重積体から、
小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる次設の両極
複合重積体を形成し、最終素子単位層のn+ またはp+
層における一部には、その前段における両極複合重積体
から、小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる異極
重積体を形成し、上記列接の各素子単位層間にあって、
前記両極複合重積体における外装はんだの内深部から、
順次電極、n+ またはp+ 層を介して結晶シリコンウエ
ハより反射防止膜まで分離する切離溝を形成することに
より、分離反射防止膜と分離結晶シリコンウエハと分離
素子単位層とからなる所要複数の分離裏面コンタクト型
太陽電池が隣設され、かつ、両極複合重積体における各
異極側分離電極と一極側分離電極とを、当該外装はんだ
により導通とすることにより、これら各分離裏面コンタ
クト型太陽電池を、直列に接続するようにしたことを特
徴とする集積型太陽電池を提供するものである。
【0015】請求項4は、上記請求項3に係る集積型太
陽電池の製造方法に関し、その特徴とするところは、一
枚の結晶シリコンウエハにおける裏面側にn+ またはp
+ 層を形成し、さらに当該裏面側に所要複数のp+ また
はn+ 層を設けることにより、この裏面側にp+ 層とこ
れに接するn+ 層とによる素子単位層を所要複数組列接
した後、適時上記結晶シリコンウエハの受光面には反射
防止膜と、その上に透明接着剤により透明基板を接着被
装すると共に、裏面側にあっては前記の素子単位層中、
最先素子単位層のp+ またはn+ 層には電極と外装はん
だによる一極重積体を、そのn+ またはp+ 層における
一部から必要なる隣設素子単位層のp+またはn+ 層ま
でには、上記最先素子単位層における一極重積体から、
小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる両極複合重
積体を夫々形成し、当該隣設素子単位層に列接の必要な
る所要組数の後続する隣設素子単位層にあっては、上記
隣設素子単位層のn+ またはp+ 層における一部から後
続する隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までにわた
り、上記隣設素子単位層における両極複合重積体から、
小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる次設の両極
複合重積体を形成し、最終素子単位層のn+ またはp+
層における一部には、その前段における両極複合重積体
から、小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる異極
重積体を形成し、上記列接の各素子単位層間にあって、
前記両極複合重積体における外装はんだからダイシング
ソーにより、順次電極、n+ またはp+ 層を介して結晶
シリコンウエハより反射防止膜まで切り込んで、裏面側
に開口する切込溝を形成した後、上記両極複合重積体に
おける外装はんだを溶融固化することで、当該外装はん
だにおける上記の開口を閉塞することにより切離溝を形
成して、分離反射防止膜と分離結晶シリコンウエハと分
離素子単位層とからなる所要複数の分離裏面コンタクト
型太陽電池を隣設し、かつ両極複合重積体における各異
極側分離電極と一極側分離電極とを、当該外装はんだに
より導通することにより、これら各分離裏面コンタクト
型太陽電池を、直列に接続するようにしたことである。
【0016】請求項5は、一枚の高抵抗結晶シリコンウ
エハにおける受光面に形成の反射防止膜には、透明接着
剤により透明基板が接着被設され、上記高抵抗結晶シリ
コンウエハの裏面側には、p+ 層と接する高抵抗結晶シ
リコンウエハ層と、この高抵抗結晶シリコンウエハ層と
接するn+ 層とによる素子単位層が、所要複数組だけ列
接して形成され、最先素子単位層のp+ またはn+ 層に
は電極と外装はんだによる一極重積体を形成し、そのn
+ またはp+ 層における全面から必要なる隣設素子単位
層のp+ またはn+ 層までには、上記最先素子単位層に
おける一極重積体から、上記高抵抗結晶シリコンウエハ
層と同横幅長の小間隙だけ離間して電極と外装はんだに
よる両極複合重積体を形成し、当該隣設素子単位層に列
接の必要なる所要組数の後続する隣設素子単位層にあっ
ては、上記隣設素子単位層のn+またはp+ 層における
全面から後続隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までに
わたり、上記隣設素子単位層における両極複合重積体か
ら、当該高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間
隙だけ離間して電極と外装はんだによる次設の両極複合
重積体を形成し、最終素子単位層のn+ またはp+ 層に
おける全面には、その前段における両極複合重積体か
ら、当該高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間
隙だけ離間して電極と外装はんだによる異極重積体を形
成し、上記列接の各素子単位層間にあって、前記両極複
合重積体における外装はんだの内深部から順次電極、n
+ またはp+ 層を介して高抵抗結晶シリコンウエハより
反射防止膜まで分離する切離溝を形成することにより、
分離反射防止膜と分離高抵抗結晶シリコンウエハと分離
素子単位層とからなる所要複数の分離高抵抗裏面コンタ
クト型太陽電池が隣設され、かつ、両極複合重積体にお
ける各異極側分離電極と一極側分離電極とを、当該外装
はんだにより導通とすることにより、当該各分離高抵抗
裏面コンタクト型太陽電池が直列に接続されていること
を特徴とする集積型太陽電池を提供しようとしている。
【0017】請求項6は、上記請求項5に係る集積型太
陽電池の製造方法に関し、一枚の高抵抗結晶シリコンウ
エハにおける裏面側にn+ またはp+ 層を形成し、さら
に当該裏面側に所要複数の櫛型状に形成したp+ または
+ 層を設けることにより、当該p+ 層の櫛歯とn+
の櫛歯とを離間状態の噛合配置となし、かつp+ 層とn
+ 層とを交互に配列することにより、当該裏面側にあっ
て、p+ 層とこれに接する高抵抗結晶シリコンウエハ層
と、そして当該高抵抗結晶シリコンウエハ層に接するn
+ 層とによる素子単位層を所要複数組列接した後、適時
上記高抵抗結晶シリコンウエハの受光面には反射防止膜
と、その上に透明接着剤により透明基板を接着被装する
と共に、裏面側にあっては、前記の素子単位層中、最先
素子単位層のp+ またはn+ 層には電極と外装はんだに
よる一極重積体を形成し、そのn+ またはp+ 層におけ
る全面から必要なる隣設素子単位層のp+ またはn+
までには、上記最先素子単位層における一極重積体か
ら、上記高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間
隙だけ離間して電極と外装はんだによる両極複合重積体
を形成し、当該隣設素子単位層に列接の必要なる所要組
数の後続する隣設素子単位層にあっては、上記隣設素子
単位層のn+ またはp+ 層における全面から後続隣設素
子単位層のp+ 層までにわたり、上記隣設素子単位層に
おける両極複合重積体から、当該高抵抗結晶シリコンウ
エハ層と同横幅長の小間隙だけ離間して電極と外装はん
だによる次設の両極複合重積体を形成し、最終素子単位
層のn+またはp+ 層における全面には、その前段にお
ける両極複合重積体から、当該高抵抗結晶シリコンウエ
ハ層と同横幅長の小間隙だけ離間して電極と外装はんだ
による異極重積体を形成し、上記列接の各素子単位層間
にあって、前記両極複合重積体における外装はんだから
ダイシングソーにより、順次電極、n+ またはp+層を
介して高抵抗結晶シリコンウエハから反射防止膜まで切
り込んで、裏面側に開口する切込溝を形成した後、上記
両極複合重積体における外装はんだを溶融固化すること
で、当該外装はんだにおける上記の開口を閉塞すること
により切離溝を形成して、分離反射防止膜と分離高抵抗
結晶シリコンウエハと分離素子単位層とからなる所要複
数の分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池を隣設し、か
つ、両極複合重積体における各異極側分離電極と一極側
分離電極とを、当該外装はんだにより導通させることに
より、当該各分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池を直
列に接続するようにしたことを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1の集積型太陽電池によるときは、1以
上所要条数の分離溝が裏面電極から、表面電極を切断す
るところまで離間形成されているから、全体は透明接着
剤と透明基盤とによって一体性を保持し、極めて挟隙と
することができる分離溝により、所要数の分離太陽電池
素子が併装され、隣設の分離太陽電池素子における分離
表面電極と分離裏面電極とがインターコネクタによって
接続されているので、当該分離溝数に1を加えた数だけ
の分離太陽電池素子が直列接続された集積型太陽電池と
しての性能を発揮でき、その占有スペースは、これまで
の太陽電池を所要数だけ直列接続したものに比し、可成
り小さくすることが可能となる。
【0019】請求項2に係る請求項1の集積型太陽電池
製造方法によるときは、一枚の太陽電池ウエハに、表面
電極と裏面電極を形成し、かつ、表面電極からはインタ
ーコネクタを導出しておいた後、表面電極側に透明接着
剤により透明基板を接着してしまい、裏面電極側からダ
イシングソーによって切り込まれる分離溝は、表面電極
側を切断したところで止められるので、これにより、一
枚の太陽電池ウエハに所望複数の分離太陽電池素子を、
労せずして簡易迅速に形成できる。また、この際ダイシ
ングソーの使用により分離溝を極めて小さく形成できる
ので、一枚の太陽電池ウエハに多数の分離太陽電池素子
を形成できることとなる。その後、前記のインターコネ
クタを、隣設の分離太陽電池素子における裏面電極に接
続する工程だけで、これら分離太陽電池素子の直列回路
を構成できる。
【0020】請求項3に係る集積型太陽電池によるとき
は、所望数の切離溝を離間形成してあることで、一枚の
結晶シリコンウエハにあって、透明基板と透明接着剤を
共用して、分離反射防止膜と、分離結晶シリコンウエハ
と分離素子単位層とからなる所要複数個の分離裏面コン
タクト型太陽電池を、一体的に小形化して構成すること
ができる。
【0021】さらに、図示の実施例によるときは、電極
と外装はんだとによる一極重積体の電極−最先素子単位
層のp+ 層−最先素子単位層のn+ 層−両極複合重積体
の一極側(負側)分離電極−両極複合重積体の外装はん
だ−両極複合重積体の異極側(正側)分離電極−隣設素
子単位層のp+ 層−隣設素子単位層のn+ 層−次設の両
極複合重積体における一極側(負側)分離電極−次設の
両極複合重積体における外装はんだ−次設の両極複合重
積における異極側(正側)分離電極−最終素子単位層の
+ 層−最終素子単位層のn+ 層−異極重積体の電極−
異極重積体の外装はんだのように順次導通状態とあるか
ら、所要複数の分離裏面コンタクト型太陽電池は、夫々
の両極複合重積体における外装はんだを介して直列接続
の状態に構成され、切離溝の条数を増加することで、所
要の高い電圧を得ることができる。
【0022】請求項4に係る請求項3の集積型太陽電池
製造方法によるときは、一枚の結晶シリコンウエハにあ
って、裏面側にp+ 層とn+ 層とによる素子単位層が所
要複数組だけ列設され、一方結晶シリコンウエハの受光
面には、適時透明接着剤を介して透明基板を接着するか
ら、後に切込溝を形成しても一枚の結晶シリコンウエハ
は分断状態とならず一体性を保持し得ることになる。
【0023】次に、最先素子単位層のp+ 層に電極と外
装はんだによる一極重積体が形成されると、これが、当
該集積型太陽電池の正極または負極となり、当該最先素
子単位層のn+ またはp+ 層における一部から必要なる
隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までに、一極重積体
から小間隙だけ離間して、これまた電極と外装はんだを
施すことで両極複合重積体を、さらに、必要に応じて後
続する隣設素子単位層に対して、上記と同じ要領で次設
の両極複合重積体を施し、さらに最終素子単位層のn+
またはp+ 層における一部に、これまた次設の両極複合
重積体から、小間隙だけ離した電極と外装はんだによる
異極重積体が形成され、これが集積型太陽電池の負極ま
たは正極となる。
【0024】さらに、本製造方法では、所要条数だけの
切込溝をダイシングソーによって、裏面側の外装はんだ
から、受光面側である反射防止膜が切断されるまで切り
込むから、この状態で結晶シリコンウエハが分断される
ことなく、2個以上所要複数個の分離裏面コンタクト型
太陽電池を、一体的に形成することができる。
【0025】もちろん、上記の切込溝は、最先素子単位
層と必要なる隣設素子単位層、そして必要なる後続の隣
設素子単位層が、夫々分離されるように切り込まれ、従
って、両極複合重積体、次設の両極複合重積体における
各外装はんだと電極も分断状態となるが、本発明では当
該外装はんだを溶融させることで、分断された一極側分
離電極と他側分離電極とが、外装はんだを介して導通状
態となるため、前記の如く各分離裏面コンタクト型太陽
電池は、簡易な作業により直列状態とすることができ
る。
【0026】請求項5による集積型太陽電池にあって
は、請求項3のそれと違って、一枚の高抵抗シリコンウ
エハを採択するようにしており、その受光面には、同様
にして透明接着剤により透明基盤が設けられているが、
裏面側に設けた所要複数組の素子単位層は、p+ 層と高
抵抗結晶シリコンウエハ層とそしてn+ 層とからなって
いることも、上記請求項3のものと相違しており、この
ことによって分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池を構
成し得るようにしている。
【0027】最先素子単位層のp+ またはn+ 層に一極
重積体が設けられていることも前同様であるが、n+
たはp+ 層の全面から必要なる隣設素子単位層のp+
たはn+ 層までに、両極複合重積体が形成され、従っ
て、これと一極重積体とは高抵抗結晶シリコンウエハ層
の横幅長だけ離間していることになる。同様にして必要
な後続する隣設素子単位層に、次設の両極複合重積体が
形成され、また、最終素子単位層のn+ またはp+ 層に
は、その全面に異極重積体が形成されているから、これ
また請求項3と同様に切離溝によって、所要複数個の分
離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池を一体に構成でき
る。
【0028】そして、当該発明における図示の実施例で
は、上記の分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池が、一
極重積体−最先素子単位層のp+ 層−前同の高抵抗結晶
シリコンウエハ層−前同のn+ 層−両極複合重積体の一
極側(負側)分離電極−前同の外装はんだ−前同の異極
側(正側)分離電極−隣設素子単位層のp+ 層−前同の
高抵抗結晶シリコンウエハ層−前同のn+ 層−次設の両
極複合重積体における一極側(負側)分離電極−前同の
外装はんだ−前同の異極側(正側)分離電極−最終素子
単位層のp+ 層−前同の高抵抗結晶シリコンウエハ層−
前同のn+ 層−異極重積体のように、順次導通状態とな
るよう構成されることで直列接続され、高電圧の発生が
可能となっている。
【0029】請求項6に係る請求項5の集積型太陽電池
製造方法によるときは、一枚の高抵抗結晶シリコンウエ
ハを用いるが、この際、裏面側にn+ 層を形成し、さら
に当該裏面側にあって、p+ 層を形成するが、何れも櫛
型状に形状し、p+ 層とn+層の各櫛歯が離間状態で噛
合配置となるようにする。このような大きな高抵抗結晶
シリコンウエハを形成することで、これを適当な大きさ
に切断することにより所要の高電圧用の集積型太陽電池
を任意に製作することが可能となる。
【0030】本発明では、さらに、上記のp+ 層とn+
層とを交互に配列することで、請求項5につき説示した
如き最先素子単位層、必要なる隣設素子単位層、必要な
る後続の隣設素子単位層、そして最終素子単位層が形成
され、これに対応して一極重積体、両極複合重積体、次
設の両極複合重積体、そして異極重積体が夫々形成され
て行き、その後、切込溝をダイシングソーにより形成す
ることで、分離高抵抗結晶シリコンウエハを所要数だけ
形成し、適時設けた透明接着剤による透明基板により一
体性を確保しながら製作工程をすすめて行くことがで
き、そして、外装はんだの溶融により、これらの分離高
抵抗結晶シリコンウエハを直列接続とすることについて
も、請求項4についての内容と実質的に同じであって、
簡易迅速な製造工程の進行が保証されることになる。
【0031】
【実施例】本発明につき図示の実施例により以下詳記す
ると、請求項1に係る集積型太陽電池につき、これを請
求項2の製造方法により製作する場合を、図1により詳
記すると、一枚の太陽電池ウエハ1には、その受光面1
Aと裏面側1Bとに、適時夫々正または負の表面電極2
と負または正の裏面電極3とを常法により形成し、この
際、表面電極2からは、所望数のインターコネクタ4を
導出しておく。
【0032】次に、上記の受光面1Aには、EVA(エ
チレン−酢酸ビニル共重合体)等の透明接着剤5によっ
て、ガラスやアクリル樹脂等による透明基板6を接着す
ることで、表面電極2を被覆した後、ダイシングソーに
よって、裏面電極3から太陽電池ウエハ1を介して、表
面電極2までが切断されるように、1条以上の所要条数
だけ、分離溝7を太陽電池ウエハ1と直交状に切り込
む。これにより、図示例では分離裏面電極3a、3b、
3cと分離太陽電池ウエハ1a、1b、1cと分離表面
電極2a、2b、2cとからなる3個の分離太陽電池素
子8a、8b、8cを、上記の切離溝7を介して隣設す
る。
【0033】ここで、上記の分離溝7は、ダイシングソ
ーの刃厚である数10μm程度の間隔に形成することが
でき、前記のインターコネクタ4は、適時隣設の分離太
陽電池素子8b、8cよおける夫々分離裏面電極3b、
3cにはんだなどにより固設し、透明接着剤5により太
陽電池ウエハ1に被着した前記の透明基板6を共用して
いることとなる各分離太陽電池素子8a、8b、8cに
つき、これらを直列に接続するのである。
【0034】従って、上記の如くして製作された構成の
集積太陽電池によるときは、所要数の分離太陽電池素子
8a、8b、8cを、一枚の太陽電池ウエハ1に透明基
板6により一体的に形成でき、当該分離溝7を適宜に増
減することで、その電圧を倍増化することが可能とな
り、その占有スペースも削減できて、前記図9、図10
により説示した太陽電池モジュールに比し小形化と、製
作工程の簡素化および迅速化を図ることができる。
【0035】次に、請求項3に係る集積型太陽電池につ
き、これを請求項4の製造方法により得ようとする場合
について、図2乃至図6により以下詳記するが、図2の
(A)が請求項3の集積型太陽電池を示した裏面図で、
そのA−A線で切断し受光面を上位として示した断面図
が、同図の(B)に示され、図3より図6までは、請求
項4に係る製造方法を示すため、その製造工程順に開示
されている。
【0036】先ず、図3によって理解されるように、こ
の場合にはp型基板としての一枚の結晶シリコンウエハ
10を用い、その裏面側10Bに、n+ 層11を形成
し、しかも裏面側10Bだけでなく、全周面にわたって
p(燐)の熱拡散によりn+ 層11を形成するようにし
ているが、n型基板を用いてp+ 層を形成するようにし
てもよいこと当然である。そこで、当該実施例によると
きは、当該裏面側10Bの一部にAlペーストを印刷
し、これを焼成することで、所要複数のp+ 層12を形
成し、このことによって、図3(A)のB−B線断面で
は、同図(B)の如くn+ 層11とp+ 層12が交互に
形成され、かつ、図4のVI−VI線断面を示す図5(A)
では、裏面側10Bに順次p+ 層12と、これに対する
+ 層のpn接合により形成された素子単位層13を、
所要複数組だけ列接されることになる。そして、上記の
n型基板によるときはp+ 層、n+ 層の順ではなく、n
+ 層、p+ 層の順に接合された素子単位層13が形成さ
れることとなる。
【0037】上記の処理が施されたならば、適時当該結
晶シリコンウエハ10の受光面10Aに、既知の通り反
射防止膜14を形成し、さらに、その上には前説の如く
透明接着剤5によって、ガラスやアクリル樹脂製の透明
基板6を接着被するのであり、一方結晶シリコンウエハ
10の裏面側10Bにあっては、既に形成されたn+
11とp+ 層12とに対して、以下の如く電極15と外
装ハンダ16とによる重積体を形成するのである。
【0038】すなわち、図4に示す通り裏面側10Bに
形成されたp+ 層12(n型基板使用時はn+ 層)の全
面とn+ 層11(n型基板使用時はp+ 層)との一部
に、Agペーストによる印刷そして焼成処理などによっ
て電極15を形成し、当該電極15の上に外装はんだ1
6を被装することで、前記の重積体を得るのであるが、
この際、同上図(B)に明示の如く各p+ 層12上の重
積体間には小間隙17が離間形成されており、この結
果、図5に示されているように、前掲素子単位層13
中、最先素子単位層13aのp+ 層12には、上記の電
極15と外装はんだ16とにより、この場合は正極であ
り、n型基板使用時は負極となる一極重積体18aが形
成されることになる。
【0039】そして、本実施例では、上記最先素子単位
層13aのn+ 層11における一部から、図示例では必
要なる隣設素子単位層13bのp+ 層12までにわた
り、前記最先素子単位層13aにおける一極重積体18
aから、小間隙17だけ離間して電極15と外装はんだ
16による負正(n型基板使用時は正負)による両極複
合重積体18bが形成され、さらに、当該隣設素子単位
層13bに、必要に応じ設けられた所要組数の後続する
隣設素子単位層にあっては、上記隣設素子単位層13b
のn+ 層11における一部から、後続する隣設素子単位
層のp+ 層12までにわたって、上記隣設素子単位層1
3bにおける両極複合重積体18bから、小間隙17だ
け離間して電極15と外装はんだ16による次設の両極
複合重積体18cが形成されることになる。
【0040】さらに、最終素子単位層13cのn+ 層1
1における一部には、その前段である次設の両極複合重
積体18cから、小間隙17だけ離間して電極15と、
外装はんだ16による当該実施例では負極となる異極重
積体18dが形成されることになる。次に、上記の如く
列設された最先素子単位層13aと隣設素子単位層13
bおよび後続する隣設素子単位層の各単位層間にあっ
て、両極複合重積体18b、18cにおける外装はんだ
16から、ダイシングソーを用いて、順次電極15、本
実施例ではn+ 層11(n型基板使用時はp+ 層)を介
して結晶シリコンウエハ10より前記の反射防止膜14
を切断してしまうまで切り込むことで、裏面側10Bに
あって開口の切込溝19を形成する。
【0041】上記のようにして刃厚数10μmのダイシ
ングソーにより切込溝19が形成されたことで、前記の
透明接着剤5と透明基板6とを共有する図示例では、三
個の分離裏面コンタクト型太陽電池20A、20B、2
0Cが隣設されることになり、これらの各分離裏面コン
タクト型太陽電池は、夫々の分離反射防止膜14a、1
4b、14cと、分離結晶シリコンウエハ10a、10
b、10cと、分離素子単位層21a、21b、21c
とによって構成されることとなる。また、この切込溝1
9によって両極複合重積体18b、18cにおける電極
15は、夫々異極側分離電極15aと一極側分離電極1
5bとに、そして各外装はんだ16も異極側分離外装は
んだ16aと一極側分離外装はんだ16bとに分離され
ることになる。ここで、もちろん2個の分離裏面コンタ
クト型太陽電池を得ようとするときは、一極重積体18
aに次いで、1個の両極複合重積体が形成され、これに
異種側重積体が続設されることとなる。
【0042】ここで、最終工程として上記の切込溝19
周辺における外装はんだ16を、半田ごてにより軽く撫
でるようにしたり、全体を加熱するなどの手段によって
溶融させ、これにより、図2に示す実施例では両極複合
重積体18bと、次段の両極複合重積体18cにあっ
て、夫々の異極側分離外装はんだ16aと、一極側分離
外装はんだ16bとを融着してしまうのである。これに
より、切込溝19の裏面側10Bに開成されていた開口
端部が閉塞されることになり、この結果、図2(B)の
ように、切離溝19aが形成されることになる。
【0043】この結果、図示例では夫々両極複合重積体
18b、18cにおける各異極側分離電極15aと一極
側分離電極15bとが、夫々の外装はんだ16を介して
接続されることとなるから、前記の分離裏面コンタクト
型太陽電池20A、20B、20Cは、一極重積体18
aと異極重積体18dとの間にあって直列に接続される
ことになる。従って、一枚の結晶シリコンウエハ10に
よって、設定された所要数である分離裏面コンタクト型
太陽電池の直列接続完了済となった集積太陽電池を得る
ことができる。
【0044】次に請求項5に係る集積型太陽電池につ
き、これを請求項6の製造方法により得ようとする場合
について、前同p型基板を用いた際の実施例により図7
と図8によって以下詳記するが、当該方法は前記の請求
項4における製造方法と相通ずる内容を有しており、基
本的に、一枚の高抵抗結晶シリコンウエハ30を採択す
る点で相違していると共に、その裏面側30Bにn+
31を請求項4について記述した如く形成する。さら
に、当該裏面側30Bに所要複数の櫛型状としたp+
32を設けることにより、図7(A)の如く当該p+
32の櫛歯32aと、n+ 層31の櫛歯31aとを離間
状態の噛合配置とするのであり、従って、図7(A)に
おけるB−B線断面図を示すと、同図(B)のようにな
る。
【0045】従って、図7(A)をC−C線により断面
することで、同図7(C)の如く当該裏面側30Bにあ
って、順次p+ 層32と、これに接する高抵抗結晶シリ
コンウエハ層30L、そして、これに接するn+ 層31
とによって形成される素子単位層33が、所要複数組列
接されることになり、その後適時上記の高抵抗結晶シリ
コンウエハ30の受光面30Aに対して、請求項4の場
合と同様に、反射防止膜14とその上に透明接着剤5に
より透明基板6を接着被装する。
【0046】そして、裏面側30Bにあっては、前記し
た素子単位層33中、最先素子単位層33aのp+ 層3
2には、これまた前同様にして電極15と外装はんだ1
6とによる一極重積体18aを形成し、そのn+ 層31
における全面から隣設素子単位層33bのp+ 層32ま
でには、上記最先素子単位層33aにおける一極重積体
18aから、上記の高抵抗結晶シリコンウエハ層30L
と同一である横幅長とした小間隙17だけ離して、これ
また電極15と外装はんだ16とによる両極複合重積体
18bを形成する。
【0047】さらに、上記隣設素子単位層33bに列接
の必要なる所要数の後続する隣設素子単位層33cにあ
っては、上記隣設素子単位層33bのn+ 層31におけ
る全面から後続する隣設素子単位層のp+ 層32までに
わたって、上記隣設素子単位層33bにおける両極複合
重積体18bから、これまた高抵抗結晶シリコンウエハ
層30Lと同横幅長の小間隙17だけ離間して電極15
と外装はんだ16とによる次設のを両極複合重積体18
cを形成し、最終素子単位層33cのn+ 層31におけ
る全面には、その前段である次設の両極複合重積体18
bから、当該高抵抗結晶シリコンウエハ層30Lと同横
幅長の小間隙17だけ離間して、電極15と外装はんだ
16とによる異極重積体18dを形成する。
【0048】次に、本発明では請求項4につき説示した
如く、ダイシングソーを用いることで、上記列接の各素
子単位層間にあって、前記両極複合重積体18b、18
cにおける外装はんだ16から、順次当該実施例では電
極15、n+ 層31を介して、高抵抗結晶シリコンウエ
ハ30から反射防止膜14まで切り込み、これにより裏
面側30Bに開口する切込溝19を形成し、その後、当
該両極複合重積体18b、18cの外装はんだ16を溶
融固化して、上記切込溝19の開口を閉塞し、これによ
り切離溝19aを形成する。
【0049】従って、上記の工程により分離反射防止膜
14a、14b、14cと、分離高抵抗結晶シリコンウ
エハ30a、30b、30cと、分離素子単位層34
a、34b、34cとからなる図示例では3個の分離高
抵抗裏面コンタクト型太陽電池35A、35B、35C
が隣設されることになると共に、両極複合重積体18
b、18cにおける各異極側分離電極15aと一極側分
離電極15bとを、上記の外装はんだ16により導通さ
せ、これにより、各分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電
池35A、35B、35Cを直列に接続した集積型太陽
電池を製作することができる。
【0050】ここで、図8は大形の高抵抗結晶シリコン
ウエハ30を用いて、前記の如く櫛型のp+ 層32とn
+ 層31とを、その櫛歯32a、31aが噛合状態とな
るよう形成したもので、同図中一点鎖線により形成され
た枠形Sは、この大形である集積型太陽電池から、所要
の電圧を得るに充分な分離高抵抗裏面コンタクト型太陽
電池を得るために切除すべき箇所を示しており、このよ
うにすることで電圧設計に応じた集積型太陽電池を任意
に取り出すことができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上のようにして構成され、
または実施し得るものであるから、請求項1乃至請求項
6によるときは、既知の結晶シリコン太陽電池が通常1
0cm平方で、出力は0.5V、3A程度であり、これ
を多数直列に配装接続してモジュール化しなければなら
ないのに対して、10cm平方一枚の所定ウエハ一枚で
高い電圧が得られることになる。従って、これを多数並
列にしてモジュール化すれば、その一部分に光が照射し
ないことがあっても、当該一枚分だけの出力低下ですむ
ことになる。
【0052】また、上記一枚の集積型太陽電池を直列に
して高電圧モジュールとすれば、電流が少ない分だけ配
線を細くすることもでき、もちろん蓄電池をもつ携帯機
器の如く数Vの電圧が必要である需要に対して、これを
充足でき、その取扱上も小型化ができ、かつ、製作の簡
易化により安価に提供し得るようになるから至便であ
る。さらに、請求項3と請求項5による集積型太陽電池
によるときは、電極がすべて裏面側にあるため、出力の
取り出しが容易となり、この結果、例えば10素子直列
の集積型太陽電池を5直列としたものにつき、これを並
列に接続するといったことも容易にでき、このため、電
源としての設計自由度を増すことができると共に、Ag
による銀色の電極が表出しないことにより、外観上の美
感を害することもない。
【0053】しかも、何れの集積型太陽電池において
も、透明基板により一体に形成されているので、取扱い
が容易であるだけでなく、請求項3、請求項5の場合に
は外装はんだの溶着で、結線作業ができることとなるか
ら、効率的な直列接続作業を行うことができ、また、製
造方法にあって、ダイシングソーにより極めて僅かな寸
法の分離溝や切込溝乃至切離溝を形成し得るようにした
ので、充分な集積化を行うことができる。
【0054】請求項5、請求項6によるときは、その透
明基板を切断し易い素材で形成しておくことで、ICの
ような一枚のウエハから数多く作るといった量産も可能
となり、また基本的に櫛型である同じパターンの繰り返
しであるから、任意の集積数で切断することにより、一
枚のウエハの中から自由に電圧設計した集積太陽電池の
取り出しも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る集積型太陽電池を示し、(A)
はその略示平面図、(B)は(A)のB−B線矢視正面
図である。
【図2】請求項3に係る集積型太陽電池を示し、(A)
はその裏面図で、(B)は(A)のB−B線断面図であ
る。
【図3】請求項4に係る製造方法に関し、(A)はその
+ 層とn+ 層形成状態における裏面図で、(B)は
(A)のB−B線矢視断面図である。
【図4】請求項4に係る製造方法に関し、(A)は電極
と外装はんだを施した状態における裏面図で、(B)は
(A)のB−B線矢視断面図である。
【図5】図4(A)のVI−VI線断面図である。
【図6】請求項4に係る製造方法に関し、(A)はその
切込溝形成状態を示す裏面図で、(B)は(A)のB−
B線断面図である。
【図7】請求項5に係る集積型太陽電池を示し、(A)
はその裏面図、(B)は(A)のB−B線矢視断面図、
(C)は(A)のC−C線断面図である。
【図8】請求項5に係る所要電圧を得ることのできる集
積型太陽電池を切除手段により取得することのできる大
形の原板を示した裏面図である。
【図9】従来の太陽電池を所要数だけ直列接続して形成
したモジュールを示す一実施例の平面図である。
【図10】同上モジュールの他実施例を示した平面図で
ある。
【符号の説明】
1 太陽電池ウエハ 1A 受光面 1B 裏面側 1a 分離太陽電池ウエハ 1b 分離太陽電池ウエハ 1c 分離太陽電池ウエハ 2 表面電極 2a 分離表面電極 2b 分離表面電極 2c 分離表面電極 3 裏面電極 3a 分離裏面電極 3b 分離裏面電極 3c 分離裏面電極 4 インターコネクタ 5 透明接着剤 6 透明基板 7 分離溝 8a 分離太陽電池素子 8b 分離太陽電池素子 8c 分離太陽電池素子 10 結晶シリコンウエハ 10A 受光面 10B 裏面側 10a 分離結晶シリコンウエハ 10b 分離結晶シリコンウエハ 10c 分離結晶シリコンウエハ 11 n+ 層 12 p+ 層 13 素子単位層 13a 最先素子単位層 13b 隣設素子単位層 13c 最終素子単位層 14 反射防止膜 14a 分離反射防止膜 14b 分離反射防止膜 14c 分離反射防止膜 15 電極 15a 異極側分離電極 15b 一極側分離電極 16 外装はんだ 16a 異極側分離外装はんだ 16b 一極側分離外装はんだ 17 小間隙 18a 一極重積体 18b 両極複合重積体 18c 両極複合重積体 18d 異極重積体 19 切込溝 19a 切離溝 20A 分離裏面コンタクト型太陽電池 20B 分離裏面コンタクト型太陽電池 20C 分離裏面コンタクト型太陽電池 21a 分離素子単位層 21b 分離素子単位層 21c 分離素子単位層 30 高抵抗結晶シリコンウエハ 30A 受光面 30B 裏面側 30L 分離高抵抗結晶シリコンウエハ層 30a 分離高抵抗結晶シリコンウエハ 30b 分離高抵抗結晶シリコンウエハ 30c 分離高抵抗結晶シリコンウエハ 31 n+ 層 31a 櫛歯 32 p+ 層 32a 櫛歯 33 素子単位層 33a 最先素子単位層 33b 隣設素子単位層 33c 最終素子単位層 34a 分離素子単位層 34b 分離素子単位層 34c 分離素子単位層 35A 分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池 35B 分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池 35C 分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/04 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚の太陽電池ウエハにおける受光面と
    裏面側とに、夫々一極の表面電極と異極の裏面電極が形
    成されていると共に、上記の受光面に表面電極を被覆し
    て透明接着剤により透明基板が接着され、上記裏面電極
    から太陽電池ウエハを介して表面電極まで形成された所
    望数条の分離溝によって、分離裏面電極と分離太陽電池
    ウエハと分離表面電極からなる所望複数の分離太陽電池
    素子が隣設され、当該隣設の分離太陽電池素子における
    夫々分離表面電極と分離裏面電極とがインターコネクタ
    により接続されていることを特徴とする集積型太陽電
    池。
  2. 【請求項2】 一枚の太陽電池ウエハには、その受光面
    と裏面側とに、適時夫々一極の表面電極と異極の裏面電
    極を形成すると共に、表面電極からは所要数のインター
    コネクタを導出し、上記の受光面に透明接着剤により透
    明基板を接着して表面電極を被覆した後、ダイシングソ
    ーにより、上記裏面電極から太陽電池ウエハを介して表
    面電極まで所要数条の分離溝を切り込むことによって、
    分離裏面電極と分離太陽電池ウエハと分離表面電極から
    なる所要複数の分離太陽電池素子を隣設し、前記表面電
    極から導出のインターコネクタは、適時隣設の分離太陽
    電池素子における裏面電極に接続するようにしたことを
    特徴とする集積型太陽電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 一枚の結晶シリコンウエハにおける受光
    面に形成の反射防止膜には、透明接着剤により透明基板
    が接着被設され、上記結晶シリコンウエハの裏面側に
    は、p+ 層とこれに接するn+ 層とによる素子単位層
    が、所要複数組だけ列接して形成され、最先素子単位層
    のp+ またはn+ 層には電極と外装はんだによる一極重
    積体を形成し、そのn+ またはp+ 層における一部から
    必要なる隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までには、
    上記最先素子単位層における一極重積体から、小間隙だ
    け離間して電極と外装はんだによる両極複合重積体を形
    成し、当該隣設素子単位層に列接の必要なる所要組数の
    後続する隣設素子単位層にあっては、上記隣設素子単位
    層のn+ またはp+ 層における一部から後続する隣設素
    子単位層のp+ またはn+ 層までにわたり、上記隣設素
    子単位層における両極複合重積体から、小間隙だけ離間
    して電極と外装はんだによる次設の両極複合重積体を形
    成し、最終素子単位層のn+ またはp+ 層における一部
    には、その前段における両極複合重積体から、小間隙だ
    け離間して電極と外装はんだによる異極重積体を形成
    し、上記列接の各素子単位層間にあって、前記両極複合
    重積体における外装はんだの内深部から、順次電極、n
    + またはp+ 層を介して結晶シリコンウエハより反射防
    止膜まで分離する切離溝を形成することにより、分離反
    射防止膜と分離結晶シリコンウエハと分離素子単位層と
    からなる所要複数の分離裏面コンタクト型太陽電池が隣
    設され、かつ、両極複合重積体における各異極側分離電
    極と一極側分離電極とを、当該外装はんだにより導通と
    することにより、これら各分離裏面コンタクト型太陽電
    池を、直列に接続するようにしたことを特徴とする集積
    型太陽電池。
  4. 【請求項4】 一枚の結晶シリコンウエハにおける裏面
    側にn+ またはp+層を形成し、さらに当該裏面側に所
    要複数のp+ またはn+ 層を設けることにより、この裏
    面側にp+ 層とこれに接するn+ 層とによる素子単位層
    を所要複数組列接した後、適時上記結晶シリコンウエハ
    の受光面には反射防止膜と、その上に透明接着剤により
    透明基板を接着被装すると共に、裏面側にあっては前記
    の素子単位層中、最先素子単位層のp+ またはn+ 層に
    は電極と外装はんだによる一極重積体を、そのn+ また
    はp+ 層における一部から必要なる隣設素子単位層のp
    + またはn+ 層までには、上記最先素子単位層における
    一極重積体から、小間隙だけ離間して電極と外装はんだ
    による両極複合重積体を夫々形成し、当該隣設素子単位
    層に列接の必要なる所要組数の後続する隣設素子単位層
    にあっては、上記隣設素子単位層のn+ またはp+ 層に
    おける一部から後続する隣設素子単位層のp+ またはn
    + 層までにわたり、上記隣設素子単位層における両極複
    合重積体から、小間隙だけ離間して電極と外装はんだに
    よる次設の両極複合重積体を形成し、最終素子単位層の
    + またはp+ 層における一部には、その前段における
    両極複合重積体から、小間隙だけ離間して電極と外装は
    んだによる異極重積体を形成し、上記列接の各素子単位
    層間にあって、前記両極複合重積体における外装はんだ
    からダイシングソーにより、順次電極、n+ またはp+
    層を介して結晶シリコンウエハより反射防止膜まで切り
    込んで、裏面側に開口する切込溝を形成した後、上記両
    極複合重積体における外装はんだを溶融固化すること
    で、当該外装はんだにおける上記の開口を閉塞すること
    により切離溝を形成して、分離反射防止膜と分離結晶シ
    リコンウエハと分離素子単位層とからなる所要複数の分
    離裏面コンタクト型太陽電池を隣設し、かつ両極複合重
    積体における各異極側分離電極と一極側分離電極とを、
    当該外装はんだにより導通することにより、これら各分
    離裏面コンタクト型太陽電池を、直列に接続するように
    したことを特徴とする集積型太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 一枚の高抵抗結晶シリコンウエハにおけ
    る受光面に形成の反射防止膜には、透明接着剤により透
    明基板が接着被設され、上記高抵抗結晶シリコンウエハ
    の裏面側には、p+ 層と接する高抵抗結晶シリコンウエ
    ハ層と、この高抵抗結晶シリコンウエハ層と接するn+
    層とによる素子単位層が、所要複数組だけ列接して形成
    され、最先素子単位層のp+ またはn+ 層には電極と外
    装はんだによる一極重積体を形成し、そのn+ またはp
    + 層における全面から必要なる隣設素子単位層のp+
    たはn+ 層までには、上記最先素子単位層における一極
    重積体から、上記高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅
    長の小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる両極複
    合重積体を形成し、当該隣設素子単位層に列接の必要な
    る所要組数の後続する隣設素子単位層にあっては、上記
    隣設素子単位層のn+ またはp+ 層における全面から後
    続隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までにわたり、上
    記隣設素子単位層における両極複合重積体から、当該高
    抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間隙だけ離間
    して電極と外装はんだによる次設の両極複合重積体を形
    成し、最終素子単位層のn+ またはp+ 層における全面
    には、その前段における両極複合重積体から、当該高抵
    抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間隙だけ離間し
    て電極と外装はんだによる異極重積体を形成し、上記列
    接の各素子単位層間にあって、前記両極複合重積体にお
    ける外装はんだの内深部から順次電極、n+ またはp+
    層を介して高抵抗結晶シリコンウエハより反射防止膜ま
    で分離する切離溝を形成することにより、分離反射防止
    膜と分離高抵抗結晶シリコンウエハと分離素子単位層と
    からなる所要複数の分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電
    池が隣設され、かつ、両極複合重積体における各異極側
    分離電極と一極側分離電極とを、当該外装はんだにより
    導通とすることにより、当該各分離高抵抗裏面コンタク
    ト型太陽電池が直列に接続されていることを特徴とする
    集積型太陽電池。
  6. 【請求項6】 一枚の高抵抗結晶シリコンウエハにおけ
    る裏面側にn+ またはp+ 層を形成し、さらに当該裏面
    側に所要複数の櫛型状に形成したp+ またはn+ 層を設
    けることにより、当該p+ 層の櫛歯とn+ 層の櫛歯とを
    離間状態の噛合配置となし、かつp+ 層とn+ 層とを交
    互に配列することにより、当該裏面側にあって、p+
    とこれに接する高抵抗結晶シリコンウエハ層と、そして
    当該高抵抗結晶シリコンウエハ層に接するn+ 層とによ
    る素子単位層を所要複数組列接した後、適時上記高抵抗
    結晶シリコンウエハの受光面には反射防止膜と、その上
    に透明接着剤により透明基板を接着被装すると共に、裏
    面側にあっては、前記の素子単位層中、最先素子単位層
    のp+ またはn+ 層には電極と外装はんだによる一極重
    積体を形成し、そのn+ またはp+ 層における全面から
    必要なる隣設素子単位層のp+ またはn+ 層までには、
    上記最先素子単位層における一極重積体から、上記高抵
    抗結晶シリコンウエハ層と同横幅長の小間隙だけ離間し
    て電極と外装はんだによる両極複合重積体を形成し、当
    該隣設素子単位層に列接の必要なる所要組数の後続する
    隣設素子単位層にあっては、上記隣設素子単位層のn+
    またはp+ 層における全面から後続隣設素子単位層のp
    + 層までにわたり、上記隣設素子単位層における両極複
    合重積体から、当該高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横
    幅長の小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる次設
    の両極複合重積体を形成し、最終素子単位層のn+ また
    はp+ 層における全面には、その前段における両極複合
    重積体から、当該高抵抗結晶シリコンウエハ層と同横幅
    長の小間隙だけ離間して電極と外装はんだによる異極重
    積体を形成し、上記列接の各素子単位層間にあって、前
    記両極複合重積体における外装はんだからダイシングソ
    ーにより、順次電極、n+ またはp+ 層を介して高抵抗
    結晶シリコンウエハから反射防止膜まで切り込んで、裏
    面側に開口する切込溝を形成した後、上記両極複合重積
    体における外装はんだを溶融固化することで、当該外装
    はんだにおける上記の開口を閉塞することにより切離溝
    を形成して、分離反射防止膜と分離高抵抗結晶シリコン
    ウエハと分離素子単位層とからなる所要複数の分離高抵
    抗裏面コンタクト型太陽電池を隣設し、かつ、両極複合
    重積体における各異極側分離電極と一極側分離電極と
    を、当該外装はんだにより導通させることにより、当該
    各分離高抵抗裏面コンタクト型太陽電池を直列に接続す
    るようにしたことを特徴とする集積型太陽電池の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010283339A (ja) * 2009-05-02 2010-12-16 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 光電変換装置及びその作製方法
JP2016519851A (ja) * 2013-04-13 2016-07-07 ソレクセル、インコーポレイテッド スマート太陽電池及びモジュール
JP2016181694A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 茂迪股▲分▼有限公司 バックコンタクト型太陽電池セット及びその製造方法
JP2018152595A (ja) * 2013-03-15 2018-09-27 エムティーピーヴィ・パワー・コーポレーション 物理的に分離されないマルチセルデバイスのための方法および構造

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