JP2000223728A - 薄膜太陽電池モジュール - Google Patents

薄膜太陽電池モジュール

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JP2000223728A
JP2000223728A JP11020140A JP2014099A JP2000223728A JP 2000223728 A JP2000223728 A JP 2000223728A JP 11020140 A JP11020140 A JP 11020140A JP 2014099 A JP2014099 A JP 2014099A JP 2000223728 A JP2000223728 A JP 2000223728A
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electrode
solar cell
thin
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JP11020140A
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Hajime Saito
肇 齋藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極と出力端子とを接続する際の薄膜太陽電
池セルの損傷の発生を防止可能な薄膜太陽電池モジュー
ルを提供する。 【解決手段】 薄膜太陽電池モジュール60は、一対の
電極である、第1電極部111〜114及び第2電極部
131〜135で光電変換部121〜128を挟持して
なる薄膜太陽電池セル22からなる発電領域と、第2電
極部131及び第1電極部114と接続されるリード1
61、162(出力端子)とを備え、発電領域の電極で
ある電極部131、135とリード161、162との
接続部が発電領域である光電変換部132〜134の外
部に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜太陽電池モジ
ュールに関し、特に一対の電極で光電変換部を挟持して
なる薄膜太陽電池セルからなる発電領域と、一対の電極
と接続される出力端子とを備えた太陽電池モジュールに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一対の電極で光電変換部を挟持してなる
薄膜太陽電池セルを作製し、この薄膜太陽電池セルの電
極をその接続部を介して出力端子と接続してなる薄膜太
陽電池モジュールの従来の製造方法の一例を図3、4を
用いて以下に示す。薄膜太陽電池セル42の製造は、図
3で示すように、まず絶縁性基板30上に短冊状の第1
電極部311、312、313,314を形成する。そ
の上に、100μm程度の間隔を有して、短冊状の複数
の光電変換部321、322、323、324、325
を形成し、さらにその上に、100μm程度の間隔を有
して、短冊状の複数の第2電極部331、332、33
3、334を形成する。
【0003】絶縁性基板30は透光性、耐熱性、機械的
強度が必要とされ、ガラス等が用いられる。第1電極部
311〜314には透明の電極を使用する。透明電極の
材料として、SnO2、ZnO、ITO等がよく用いら
れ、電極の膜厚は1μm程度である。発電領域である光
電変換部321〜325は、1層、もしくは複数層から
なり、材質としてはアモルファスシリコン、アモルファ
スシリコンカーバイド、アモルファスシリコンゲルマニ
ウム等が用いられ、その膜厚は全体で500〜800n
m程度である。
【0004】第2電極部331〜334は、低抵抗であ
り、かつ光の有効活用を図れるような高反射率を有する
銀、アルミ等の金属薄膜が用いられ、膜厚は500〜8
00nm程度である。各層のパターニングは、個々の層
を成膜した後、化学的エッチング法や機械的ケガキ等に
よって不要な部分を取り除くことで行われる。また、マ
スクを用いた成膜を行うことで、成膜とパターニングを
同時に行う場合もある。なお、この例では絶縁性基板3
0側より光を入射させるものとする。
【0005】上記のような成膜及びパターニングを行う
ことにより、絶縁性基板30上に第1電極部311〜3
14、光電変換部321〜325、第2電極部331〜
334が積層され、かつ、それらが階段状に重なること
で、個々の薄膜太陽電池セル42の第1電極部311〜
314が、隣接する薄膜太陽電池セル42の第2電極部
331〜334と接続されることになり、複数の小面積
薄膜太陽電池セル42が相互に直列接続された集積化薄
膜太陽電池セルを形作ることになる。
【0006】電極部と出力端子との接続を行う際には、
図中の左右両端の第2電極部331、334を出力端子
との接続部として第2電極部331、334上に電極保
護層34、35を形成する。電極保護層34、35は、
真空蒸着法や真空スパッタ法等でニッケル、錫等により
5μm以上の層厚で形成される。次に、錫と鉛からなる
ハンダ36、37(以下、錫−鉛ハンダと称する)で、
出力端子としてのリード38、39を機械的及び電気的
接続(以下、ハンダ付けと称する)を行う。
【0007】リード38、39が接続されてなる薄膜太
陽電池セル42は、図4で示すように、表面(図中下
面)の接着剤41及び表面保護用の強化ガラス40と、
裏面(図中上面)の接着剤43及び裏面封止材44によ
り封入され、さらに接続部保護用の端子ボックス45が
取り付けられて薄膜太陽電池モジュール50が形成され
る。なお、接着剤41、43としては、EVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)樹脂等が用いられ、裏面封止
材44としては耐候性フッ素樹脂フィルム等が用いられ
る。また、端子ボックス45は接着材により裏面封止材
44上に固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すような構造
の薄膜太陽電池セル42では、第2電極部331、33
4とリード38、39の接続部が発電領域を形成する光
電変換部321、325の上にあるため、ハンダ付け等
の際に、第2電極部331、334を介して、光電変換
層321、324がハンダゴテ等によって加熱、加圧さ
れることになる。そのため、加熱による光電変換部33
1、334の膜特性の変化、加圧による第1電極部31
1及び314と第2電極部331及び334との間のシ
ョート、作業時のミス等による膜の破損等によって、薄
膜太陽電池セル42で効率低下が生じていた。
【0009】また、従来、薄膜太陽電池モジュール50
において、薄膜太陽電池セル42の第2電極部331、
334とリード38、39をハンダ付けするには、錫−
鉛ハンダが主に用いられてきた。錫−鉛ハンダは、強
さ、長期安定性、導電率の点で優れており、価格も安
く、使い勝手もよいことから、従来から様々な分野で使
われている。しかしながら、近年、環境保護への関心が
高まってきており、今後の薄膜太陽電池モジュールが廃
棄物として処理される時に、薄膜太陽電池モジュールで
使用されたハンダに含まれている鉛の持つ毒性は無視で
きないものとなることが予想され、これについて早急に
対策を図る必要がある。
【0010】また、薄膜太陽電池モジュール50の第2
電極部331〜334として、反射率が高く、導電性に
優れた銀を用いた場合、接続部の銀の上にリード38、
39を直接、錫−鉛ハンダでハンダ付けしようとする
と、銀がハンダによって溶食される、いわゆる「銀食わ
れ」現象を生じ、接着力が低下する。そのため、銀を電
極に用いた場合、その表面に、ある程度の厚さのニッケ
ル、錫等からなる電極保護層34、35を設ける必要が
あり、この電極保護層34、35が厚くなると、タクト
タイムや材料の面で薄膜太陽電池モジュール50のコス
トアップの要因となる。
【0011】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、電極と出力端子とを接続する際の薄膜太
陽電池セルの損傷の発生を防止可能な薄膜太陽電池モジ
ュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、一対
の電極で光電変換部を挟持してなる薄膜太陽電池セルか
らなる発電領域と、発電領域と接続される出力端子とを
備えた太陽電池モジュールであって、発電領域と出力端
子との接続部が前記発電領域外に位置することを特徴と
する薄膜太陽電池モジュールが提供される。
【0013】すなわち、この発明の薄膜太陽電池モジュ
ールでは、発電領域と出力端子との接続部が、薄膜太陽
電池モジュール内の、一対の電極で光電変換部を挟持し
てなる薄膜太陽電池セルからなる発電領域外の部位に形
成されているので、発電領域の接続部である電極と、出
力端子とが接続される際の熱及び/または圧力が光電変
換部に及ばない構成とすることができる。したがって、
ハンダ付け等の際に、薄膜太陽電池セルに局所的な加
熱、加圧が生じても、光電変換部を含む発電領域の損傷
を緩和することになり、光電変換における効率低下を抑
制することが可能となる。
【0014】この発明における発電領域とは、薄膜太陽
電池モジュール内に形成され、光電変換部に照射された
光を電気に変換して一対の電極から取り出せるよう構成
された1つの薄膜太陽電池セル及びこれらセルを直列ま
たは並列に接続してなる薄膜太陽電池セル群を意味す
る。
【0015】一対の電極と出力端子との接続部が発電領
域外に位置する構成の一例としては、前記接続部を下方
に発電領域を形成する光電変換部が存在しない電極上に
設ける構成、あるいは前記接続部の下方に光電変換部が
存在してもその光電変換部の部位が発電領域を形成する
光電変換部の部位と分離され、それによって接続部の下
方に光電変換部が非発電領域として残される構成が挙げ
られる。
【0016】後者の構成を、本発明を説明する図1を参
照してより具体的に例示すると、接続部が光電変換部1
21〜128を挟持する一対の電極131〜135及び
111〜114のうちの一方の電極131,135上に
形成され、接続部の下部の一方の電極131及び135
並びに光電変換部121,122及び127,128が
発電領域の一方の電極132,134及び光電変換部1
23,126と分離され、接続部の下部の他方の電極1
11,114が発電領域の一方の電極132または他方
の電極134と接続し、かつ接続部の下部の光電変換部
121,122及び127,128に設けられたスルー
ホール120,130を介して一方の電極131,13
5と接続されてなる薄膜太陽電池モジュールの構成が挙
げられる。上記のスルーホール120,130は光電変
換部のパターニングを行う際に形成することができる。
なお、この例では、接続部の下部の他方の電極114
は、光電変換部126に直接接続された発電領域の他方
の電極114となる。
【0017】上記した、接続部の下部の一方の電極及び
光電変換部と、発電領域の一方の電極及び光電変換部と
の分離は、一方の電極及び光電変換部を所定の幅で貫通
するギャップ101,102が挙げられる。このような
ギャップ101,102は、電極と出力端子とをハンダ
付けにより接続される際の、操作されるハンダゴテの熱
及び/または操作されるハンダゴテからの圧力が発電領
域を形成する光電変換部に及ぶのを防止する。
【0018】この発明の別の観点によれば、一対の電極
と出力端子との接続部が、主に錫と、金、銀、銅、ビス
マス、アンチモンのうちの1つまたは複数とからなり、
かつ鉛を含まない合金から形成された薄膜太陽電池モジ
ュールが提供される。これにより、電極と出力端子のリ
ードとのハンダ付けを行う際、従来の錫−鉛ハンダのよ
うな鉛を使うことなく薄膜太陽電池モジュールを作製す
ることが可能となり、自然環境への有害物質の流出を抑
制できる。
【0019】この発明の鉛を含まない合金としては、主
に錫と、金、銀、ビスマス、アンチモンのうちの1つと
からなるものが好ましい。また、この発明の鉛を含まな
い他の合金としては、主に錫及び銀と、ビスマス、銅、
亜鉛、アンチモンのうちの1つまたは複数とからなるも
のが好ましい。なお、発電領域の接続部となる電極の部
位は、低抵抗で光の有効活用を図れるような高反射率を
有する銀、アルミ等の金属薄膜が好ましい。この電極の
部位に接続される出力端子は、低抵抗で耐腐食性を有す
る材質からなるリードが好ましく、金、銀、銅が例示さ
れる。銀を一定量以上含んだ合金で電極と出力端子のリ
ードとのハンダ付けを行うと、電極に使用された銀が合
金中へ溶融により拡散されるのが緩和される。これによ
り、銀電極を覆う表面保護層の厚さを従来より薄くする
ことができ、薄膜太陽電池モジュールのコストアップを
抑えることが可能となる。
【0020】この発明の鉛を含まない合金は、使用した
電極ならびに出力端子の材質に従って選択するのが好ま
しい。一方、前記合金は、一般に融解温度が180〜2
40℃の間にあるのが望まれる。さらに錫を主とする合
金には、例えば、錫90.0重量%と金10.0重量
%、錫96.5重量%と銀3.5重量%、錫48.0重
量%とビスマス52.0重量%、錫90.0重量%とア
ンチモン10.0重量%が挙げられる。また、錫及び銀
を主とする合金には、例えば、錫91.7重量%と銀
3.5重量%とビスマス4.8重量%、錫95.5重量
%と銀3.5重量%と銅1.0重量%、錫59.0重量
%と銀11.0重量%と亜鉛30.0重量%、錫61.
0重量%と銀28.0重量%とアンチモン11.0重量
%、錫90.0重量%と銀2.0と銅0.5重量%とビ
スマス7.5重量%が挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明によ
る薄膜太陽電池モジュールの構成及びその製作の一例を
図1及び2を参照しながら説明する。図1は、一対の電
極で光電変換部を挟持してなる薄膜太陽電池セルの一断
面を示し、図2は、この薄膜太陽電池セルの電極をその
接続部を介して出力端子と接続して形成される薄膜太陽
電池モジュールの分解図である。
【0022】薄膜太陽電池セル22の製造は、図1で示
すように、まず透光性を有する絶縁性基板10上に短冊
状の第1電極部111、112、113、114を形成
する。本例の場合、第1電極部111〜114として、
透明電極であるSnO2を常圧CVD法で成膜し、膜厚
は約1μmとする。パターニングは、基板10上にSn
2を一面に成膜した後、化学的エッチング法、機械的
ケガキ法、もしくはレーザ等の手法により不要となる部
分の膜のみを除去して個々の第1電極部111〜114
に分割する。
【0023】第1電極部111〜114の上に、分割さ
れた第1電極部111〜114の短冊と同一のパターン
で、100μm程度位置をずらして、光電変換部12
1、122、123、124、125、126、12
7、128を形成する。本実施例では、光電変換部12
1〜128として、アモルファスシリコン及びその化合
物を、1層もしくは複数層、プラズマCVD法で成膜す
る。成膜の際、ホスフィン、ジボラン等をシランガスと
一緒に分解することにより、光電変換層内にPIN接続
を作り込む。光電変換部121〜128の膜厚は全体で
約100nmとする。パターニングは、第1電極部11
1〜114上にアモルファスシリコンを一面に成膜した
後、化学的エッチング法、機械的ケガキ法、もしくはレ
ーザ等の手法により不要となる部分の膜のみを除去して
個々の光電変換部121〜128に分割する。
【0024】光電変換部121〜128の上に、分割さ
れた光電変換部121〜128の短冊と同一のパターン
で、100μm程度位置をずらして、第2電極部13
1、132、133、134、135を形成する。本実
施例では、低抵抗でありかつ高反射率を有する銀を第2
電極部131〜135として真空蒸着法により成膜す
る。第2電極部131〜135の膜厚は約500nmで
ある。パターニングは、光電変換部121〜128上に
銀を一面に成膜した後、化学的エッチング法、機械的ケ
ガキ法、もしくはレーザ等の手法によって、不要となる
部分の膜のみを除去し個々の第2電極部131〜135
に分割する。図中両端の第2電極部131、135は出
力端子であるリード161、162との接続部となる。
【0025】上記のような成膜、パターニングを行うこ
とにより、絶縁基板10上の発電領域においては、第1
電極部111〜114、光電変換部121〜128、第
2電極部131〜135が積層され、かつ、それらが階
段状に重なる。また、個々の薄膜太陽電池セル22の第
1電極部111〜114が、隣接する薄膜太陽電池セル
22の第2電極部131〜135と接続されることにな
る。以上のようにして、複数の小面積薄膜太陽電池セル
22が相互に直列接続された集積化薄膜太陽電池セルと
なる。
【0026】第2電極部131、135及び光電変換部
122、127と、第2電極部132、134及び光電
変換部123、126との間にはギャップ101及び1
02がそれぞれ形成されている。ギャップ101は光電
変換部122及び123を分離し、ギャップ102は光
電変換部126及び127を分離する。第1電極部11
1は発電領域の第2電極部132と接続し、第1電極部
114は発電領域の光電変換部126と接続されてい
る。第1電極部111及び114は、接続部の下部の光
電変換部121,122及び127,128に設けられ
たスルーホール120,130を介して第1電極部13
1,135と接続する。これにより光電変換部122及
び127は発電領域として作用しない。
【0027】リード161及び162との接続部となる
第2電極部131及び135は、第1電極部111、1
14を介して発電領域となる光電変換部124及び12
6とそれぞれ電気的にのみ接続されるが、熱及び圧力等
の物理力による影響の点から光電変換部124及び12
6と分離される。したがって、接続部におけるハンダ付
けの際の、操作されるハンダゴテの熱及び/または操作
されるハンダゴテからの圧力は、後述するハンダ15
1、152、表面保護層141、142と、第2電極部
131、135及び光電変換部122、127の非発電
領域に及ぶが、発電領域となる光電変換部123〜12
6への影響を最小限に抑えることができる。
【0028】次に、この集積化薄膜太陽電池セル22に
出力端子のリード161、162を接着する第2電極部
131、135の接続部分に、表面保護層141、14
2として、真空スパッタ法でニッケルを膜厚2μm程度
で成膜する。この膜厚は、従来の膜厚約5μmに比べ半
分以下となっており、成膜時間、材料コストを削減する
ことができる。その後、表面保護層141、142に、
錫、銀、ビスマスを主成分とし、鉛を含まないハンダ1
51、152を介して、リード161、162をハンダ
付けする。
【0029】次に、リード161、162が接続されて
なる薄膜太陽電池セル22は、図2で示すように、表面
(図中下面)の接着剤21及び表面保護用の強化ガラス
20と、裏面(図中上面)の接着剤23及び裏面封止材
24により封入され、さらに接続部保護用の端子ボック
ス25が取り付けられて薄膜太陽電池モジュール60が
形成される。なお、接着剤21、23としてはEVA樹
脂等が用いられ、裏面封止材24としては耐候性フッ素
樹脂フィルム等が用いられる。また、端子ボックス25
は接着材により裏面封止材24上に固定される。
【0030】上記構成により、ハンダ付け等の際に、薄
膜太陽電池セル22に局所的な加熱、加圧が生じても、
光電変換部123〜126の発電領域への影響を緩和す
ることになり、光電変換における効率低下を抑制するこ
とが可能となる。また、鉛を含まないハンダ151、1
52を介して、リード161、162をハンダ付けする
ので、表面保護層141、142の膜厚を従来より著し
く薄くでき、それによって成膜時間、材料コストを削減
することができる。さらに、鉛による環境汚染を防止で
きる。
【0031】
【発明の効果】この発明の薄膜太陽電池モジュールで
は、一対の電極と出力端子との接続部が、一対の電極で
光電変換部を挟持してなる薄膜太陽電池セルからなる発
電領域外の部位に形成されるので、電極と出力端子とが
ハンダ付けにより接続される際の熱及び/または圧力が
光電変換部に及ばない構成とすることができる。したが
って、ハンダ付け等の際に、薄膜太陽電池セルに局所的
な加熱、加圧が生じても、光電変換部の発電領域へのダ
メージを緩和することになり、効率低下を抑制すること
が可能となる。
【0032】さらに、一対の電極と出力端子との接続部
が、主に錫と、金、銀、銅、ビスマス、アンチモンのう
ちの1つまたは複数とからなり、かつ鉛を含まない合金
から形成されているので、電極と出力端子のリードとの
ハンダ付けを行う際、従来の錫−鉛ハンダのように、鉛
を使うことなしに、薄膜太陽電池モジュールを作製する
ことが可能となり、自然環境への有害物質の流出を抑制
できる。本発明により、安価で歩留りがよく、鉛という
有害物質を使用しない薄膜太陽電池モジュールを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積化薄膜太陽電池セルの斜視
図。
【図2】図1にあげた集積化薄膜太陽電池セルを用いた
薄膜太陽電池モジュールの斜視図。
【図3】従来の集積化薄膜太陽電池セルを説明する図1
に相当する図。
【図4】図3にあげた集積化薄膜太陽電池セルを用いた
薄膜太陽電池モジュールを説明する図2に相当する図。
【符号の説明】
22 薄膜太陽電池
セル 60 薄膜太陽電池
モジュール 101、102 ギャップ 111、112、113、114 第1電極部 120,130 スルーホー
ル 121、122、123、124、125、126、1
27、128光電変換部 131、132、133、134、135 第2電極部 151、152 ハンダ 161、162 リード(出
力端子)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極で光電変換部を挟持してなる
    薄膜太陽電池セルからなる発電領域と、発電領域と接続
    される出力端子とを備えた太陽電池モジュールであっ
    て、発電領域と出力端子との接続部が前記発電領域外に
    位置することを特徴とする薄膜太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 接続部が光電変換部を挟持する一対の電
    極のうちの一方の電極上に形成され、接続部の下部の一
    方の電極及び光電変換部が発電領域の一方の電極及び光
    電変換部と分離され、接続部の下部の他方の電極が発電
    領域の一方または他方の電極と接続し、かつ接続部の下
    部の光電変換部に設けられたスルーホールを介して一方
    の電極と接続されてなる請求項1に記載の薄膜太陽電池
    モジュール。
  3. 【請求項3】 一対の電極と出力端子との接続部が、主
    に錫と、金、銀、ビスマス、アンチモンのうちの1つと
    からなり、かつ鉛を含まない合金から形成されている請
    求項1または2に記載の薄膜太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 一対の電極と出力端子との接続部が、主
    に錫及び銀と、ビスマス、銅、亜鉛、アンチモンのうち
    の1つまたは複数とからなり、かつ鉛を含まない合金か
    ら形成されている請求項1または2に記載の薄膜太陽電
    池モジュール。
JP11020140A 1999-01-28 1999-01-28 薄膜太陽電池モジュール Pending JP2000223728A (ja)

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