JP2006278697A - 太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 バスバー電極からハンダがはみ出すことのない接続タブを提供することにより、完成した太陽電池モジュールの発電効率や外観の美観を低下させることが無く、製造工程中の割れやクラックを防止できる太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】 透光性受光面部材1と裏面部材7の間に充填材8、9で封止し、接続タブ3をハンダ付けした複数の太陽電池素子1を配置した太陽電池モジュールである。
前記接続タブ3の長手方向の端部のハンダ31厚みが、前記太陽電池素子2の中央部のハンダ32厚みに較べ薄くなっている。
【選択図】 図5
【解決手段】 透光性受光面部材1と裏面部材7の間に充填材8、9で封止し、接続タブ3をハンダ付けした複数の太陽電池素子1を配置した太陽電池モジュールである。
前記接続タブ3の長手方向の端部のハンダ31厚みが、前記太陽電池素子2の中央部のハンダ32厚みに較べ薄くなっている。
【選択図】 図5
Description
本発明は太陽電池モジュールに関するものであり、特に太陽電池素子どうしを電気的に接続するための接続タブの接続構造を改良することによりその信頼性や歩留りを向上させた太陽電池モジュールに関するものである。
太陽電池素子は単結晶シリコン基板や多結晶シリコン基板を用いて作製することが多い。このため太陽電池素子は物理的衝撃に弱く、また野外に太陽電池を取り付けた場合に、雨などからこれを保護する必要がある。また、太陽電池素子1枚では発生する電気出力が小さいため、複数の太陽電池素子を直並列に接続して、実用的な電気出力が取り出せるようにする必要がある。このため複数の太陽電池素子を接続して透光性受光面部材とエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)などを主成分とする充填材で封入して太陽電池モジュールを作成することが通常行われている。
図1は一般に太陽電池モジュールの受光面側の外観の一例を示した図である。
図1において、1は透光性受光面部材、2は太陽電池素子、3は接続タブ、4はモジュール枠、5は太陽電池ストリング(互いに接続された太陽電池素子群)、6は横方向配線を示す。
太陽電池モジュールは、図2に示すように、透光性受光面部材1と裏面部材7の間に接続タブ3より電気的に接続された複数の太陽電池素子2を充填材8、9で封入した太陽電池パネルを作成し、この外周部にモジュール枠4を取り付けていた。
このような太陽電池モジュールにおいて、接続タブ3は太陽電池素子2同士を電気的に直列又は並列に接続するために太陽電池素子2の電極に接続されるものである。(特許文献1の従来技術参照)
このような接続タブ3は、通常厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔の全面をハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。
このような接続タブ3は、通常厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔の全面をハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。
図9は、太陽電池素子2に従来の接続タブを接続する従来の装置の一例を示したものである。図において符号2は同様に太陽電池素子、83は接続タブを示し、さらに10は例えば太陽電池素子の受光側のバスバー電極、81は押しつけピン、82は熱風吹き出しノズルを示す。
接続タブ83の太陽電池素子2のバスバー電極10への取り付けは、取り付ける太陽電池素子2のバスバー電極10上へ接続タブ83を搬送し、バスバー電極10に接続タブ83を当接する。その後、押しつけピン81を下ろし、接続タブ83をバスバー電極10に押しつける。その後、ノズル82から、400から500℃程度の熱風を数秒程度、上記の押しつけピン81で接続タブ83をバスバー電極10に押しつけている部分に吹き付け、接続タブ83のハンダとバスバー電極10のハンダを融かし両者を接続する。その後ハンダが固化したら、押しつけピン81を上げる。
さらに太陽電池ストリング5の形成にあたり、上記のように接続タブ83を接続した太陽電池素子2同士を直線的に接続する。
横方向配線6は、この太陽電池ストリング5を互いに電気的に接続するものである。通常、横方向配線6は、厚さ0.1〜1.0mm程度、幅2〜8mm程度の銅箔の全面をハンダコートしたものを所定の長さに切断して用いている。
特開平11−312820号公報
上述のように太陽電池素子2の長手方向に延びるバスバー電極10に、帯状の接続タブ83をハンダ付けする際には、接続タブ83をバスバー電極10上に載置して、所定位置より動かないように押しつけピン81で押さえながら熱風を吹き付ける必要がある。
この状態で接続タブ83とバスバー電極10との当接部分に、熱風を吹き付けた場合、太陽電池素子2の中央部は端部(接続タブ83が接合する部位で、太陽電池素子2のバスバー電極が延びる方向の一方または両方の端部)に較べ熱が逃げにくいため、接続タブ83と太陽電池素子2のバスバー電極10上のハンダはまずバスバー電極(電極部)10の中央部が融け、その後、両端部に向けて広がるようにハンダが融けて行く。さらに熱風の吹き出しを止めた場合、融けたハンダは、接続タブ83が接合するバスバー電極10のうち、その両端部から中央部に向けて凝固してゆく。
ここで接続タブ83は、押しつけピン81でバスバー電極10上に押しつけているので最初に融けた中央部のハンダは、バスバー電極10の両端部側に流れ込むように集まってしまう。このため、溶融したハンダは、バスバー電極10の両端部側からはみ出でしまうことがある。
このことは太陽電池素子1の受光面側のバスバー電極10のみならず、裏面側のバスバー電極(図示せず)においても同様に発生する。
このように太陽電池素子1のバスバー電極10からハンダがはみ出してしまうと、はみ出したハンダは太陽電池素子1の受光面の一部を覆うこととなり、この部分の受光面面積を狭まくなり、太陽電池素子1の発電効率が低下してしまうという問題があった。
また、バスバー電極10からハンダがはみ出した太陽電池素子1は、その外観を損ねてしまうという問題もあった。
さらに、受光面側及び裏面側において、はみ出したハンダが凸部となり、また、バスバー電極10の端部で内部応力が集中してしまう。このため、太陽電池モジュール製造工程の後のラミネート工程などで加熱、押圧したとき、このバスバー電極10の端部付近で太陽電池素子2に割れやクラックが発生してしまい、製造歩留りを低下させてしまう。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものでありその目的は、太陽電池素子への接続タブ取り付けに際し、バスバー電極からハンダがはみ出すことのない接続タブを提供することにより、完成した太陽電池モジュールの発電効率や外観の美観を低下させることが無く、かつ太陽電池モジュール製造工程中の割れやクラックを防止することである。
本発明は、透光性受光面部材と裏面部材の間に充填材で封止し、帯状の接続タブをハンダ付けした複数の太陽電池素子を配置した太陽電池モジュールにおいて、
前記帯状の接続タブが前記太陽電池素子とハンダ接合する領域のうち、接続タブの延びる方向の両側部におけるハンダ厚みが、その中央部のハンダ厚みに較べ薄いことを特徴とする。
前記帯状の接続タブが前記太陽電池素子とハンダ接合する領域のうち、接続タブの延びる方向の両側部におけるハンダ厚みが、その中央部のハンダ厚みに較べ薄いことを特徴とする。
前記帯状の接続タブは、前記太陽電池素子の受光面および裏面に形成したバスバー電極にハンダ付けされることを特徴とする。
接続タブを太陽電池素子のバスバー電極にハンダ付けした時に、接続タブがハンダ接合する太陽電池素子の中央部は、端部に較べ熱が逃げにくいため、接続タブと太陽電池素子のバスバー電極上のハンダはまずバスバー電極の中央部が融け、両端部に向けて広がるようにハンダが融けて行き、接続タブは押しつけピンでバスバー電極上に押しつけているので最初に融けた中央部のハンダは、バスバー電極の両端部側に流れ込むように集まる。しかし、本発明においては、接続タブは太陽電池素子にハンダ接合する領域で、その両側部のハンダ厚みが、中央部のハンダ厚みに較べ薄いため、中央部からハンダが流れ込んできてもハンダがバスバー電極の両端部側からはみ出すことを有効に抑えることができる。
これにより太陽電池素子のバスバー電極からハンダがはみ出してしまうことを抑えることができるため、はみ出したハンダが太陽電池素子の受光面を覆うことが無くなり、太陽電池素子の発電効率が低下してしまうことがない。
また、バスバー電極からはみ出したハンダが原因となり、太陽電池モジュール製造工程中に太陽電池素子が割れたり、クラック等が発生することがない。
さらに太陽電池モジュールの外観を損ねてしまうということもない。
以下、本発明の太陽電池モジュールを図面に用いて説明する。図1は、一般的な太陽電池モジュールの平面図、図2は太陽電池モジュールの部分的な断面図、図3は太陽電池素子の受光面側の平面図であり、図4は、複数の太陽電池素子を接続タブを用いて直列に接続した状態の平面図である。
透光性受光面部材1としては、ガラスやポリカーボネート樹脂などからなる基板が用いられる。ガラス板については、白板ガラス、強化ガラス、倍強化ガラス、熱線反射ガラスなどが用いられるが、一般的には厚さ3mm〜5mm程度の白板強化ガラスが使用される。他方、ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂からなる基板を用いた場合には、厚みが5mm程度のものが多く使用される。
受光面側封止材8および裏面側封止材9は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、エチレン−酢酸ビニル共重合体をEVAと略す)から成り、厚さ0.4〜1mm程度のシート状形態のものが用いられる。これらはラミネート装置により減圧下で加熱加圧を行うことで、融着して他の部材と一体化する。EVAは、酸化チタンや顔料等を含有させ白色等に着色させてもよい。本発明に係る受光面側封止材32においては、着色させると太陽電池素子2に入射する光量が減少し、発電効率が低下する傾向にあり、望ましくは透明材にするとよい。
また、裏面側封止材9に用いるEVAは透明材により構成するとよいが、その他、太陽電池モジュールの周囲の設置環境に合わせて酸化チタンや顔料等を含有させ、これにより、白色等に着色させてもよい。
太陽電池素子2は、正方形、矩形又は円形、半円形などの形状で、その受光面側に図3に示すように、バスバー電極10、フィンガー電極12を示す。尚、裏面側も受光面側と同様に、接続タブ3がハンダ接合するバスバー電極11が形成されている。
太陽電池素子2は、例えば厚み0.3〜0.4mm程度、大きさ150mm角程度の単結晶シリコンや多結晶シリコンで作られている。太陽電池素子2の内部にはボロンなどのP型不純物を多く含んだP層とリンなどのN型不純物を多く含んだN層が接しているPN接合(不図示)が形成されている。また太陽電池素子2の表面にはバスバー電極10とフィンガー電極12が形成されている。
このバスバー電極10とフィンガー電極12は、銀ペーストなどをスクリーンプリント法などにより形成され、またバスバー電極10の表面は、その保護と接続タブ3を取り付けやすくするために、そのほぼ全面にわたりハンダコートされる。このバスバー電極10の全部が受光面側の電極部となる。またフィンガー電極12は幅0.1〜0.2mm程度で、太陽電池素子2の辺に平行に、光生成キャリヤーを収集するため多数本形成される。またバスバー電極10は収集されたキャリヤーを集電し、接続タブ3を取り付けるために幅2mm程度で、フィンガー電極12と垂直に交わるように2本程度形成される。このようなバスバー電極10とフィンガー電極12は、太陽電池素子2の裏面(非受光面)側にも同様に形成されている。尚、裏面側において、接続タブ3と接続する領域を、バスバー電極として符号11を付す。
太陽電池素子2の受光面側のバスバー電極10と裏面側のバスバー電極11に接続される接続タブ3は、例えば、太陽電池素子2の2つ分の長さに切断して用いる。この接続タブ3の厚みは0.1〜1.0mm程度で、またその幅は太陽電池素子2への接続後に接続タブ3自身により太陽電池素子2の受光面に影を作らないように、バスバー電極10の幅と同じかそれ以下にする。さらに接続タブ3の長さはバスバー電極10のほぼ全てに重なり、さらに所定の太陽電池素子2間の間隔と隣り合う太陽電池素子2の非受光面側の電極部11(不図示)に重なるようにする。例えば、一辺が150mmの多結晶シリコン太陽電池素子を使用する場合、接続タブ3の幅は1〜3mm程度、その長さは200〜300mm程度である。接続タブ3が受光面側バスバー電極10のほぼ全てに重なるようにするのは、その抵抗成分を少なくするためである。図4は、2つ太陽電池素子2a、2bを、接続タブ3bを介して直列接続した状態を示す即ち、一方の太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11(不図示)に接続した接続タブ3bは、他方の太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10上に接続されている。また、一方の太陽電池素子2aの受光面側のバスバー電極10に接続した接続タブ3aは、一方の太陽電池素子2aの外周に延出されている。尚、この接続タブ3aの延出側の端部は、別の太陽電池素子の裏面側のバスバー電極や横方向配線6に接続される。また、他方の太陽電池素子2bの裏面側のバスバー電極11には、図では省略されているが、さらに、別の太陽電池素子の受光面側のバスバー電極に接続される接続タブがハンダ接合される。
この接続タブ3(3a、3b)は、銀、銅、アルミニウム、鉄などの良導電性の金属で作製されるが、その導電性やハンダコートのしやすさなどを考慮して、銅で作製されるのが好適である。また接続タブ3は、その表面全面には共晶ハンダなどでハンダ(符号を省略する)で被覆されている。このハンダは、銅箔などの接続タブ3をハンダ槽にディピングすることにより、表面に所定厚みのハンダを被覆することができる。
裏面部材7は水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
裏面部材7は水分を透過しないようにアルミ箔を挟持した耐候性を有するフッ素系樹脂シートやアルミナまたはシリカを蒸着したポリエチレンテレフタレ−ト(PET)シートなどが用いられる。
このような太陽電池モジュールの組み立て方法は次の通りである。
まず透光性受光面部材1、受光面側封止材8となるEVAシート、接続タブ3を接続した太陽電池素子2、裏面側封止材9となるEVAシート、裏面部材7を用意し、受光面部材1上に積層順序に応じて受光面側封止材8となるEVAシート、接続タブ3を接続した太陽電池素子2、裏面側封止材9となるEVAシート、裏面部材7を積層して、ラミネーターと呼ばれる装置にセットし、50〜150Pa程度の減圧下で100から200℃程度の温度で15〜60分間程度に加熱しながら加圧することにより一体化する。これにより、太陽電池モジュールの主要部分をなす太陽電池パネルが形成できる。そして、裏面側においては、外部回路接続用のケーブルを具備した端子ボックス(不図示)を接着材などで取り付ける。さらに太陽電池モジュールとしての必要な強度や太陽電池モジュールを建物等に設置に必要なモジュール枠4を太陽電池パネル部の外周に嵌め込み、太陽電池モジュールが完成する。
図5は本発明に用いられる帯状接続タブ3の延出方向に沿った縦方向の断面図である。
接続タブ3は、上述の材料からなる帯状導電部材30であり、この帯状導電部材30の両主面には、ハンダ層31〜33が形成されている。図5の帯状の接続タブ3は、図4の接続タブ3bに相当するものであり、帯状の接続タブ3は2つの領域A、Bを有する。図中の領域Aは、他方の太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10に取り付けられる部分であり、領域Bは、一方の太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11に接合される部分を示す。そして、領域A(太陽電池素子の受光面側に接続される領域)におけるハンダ層の厚みが相違している。領域Aの中央部分、即ち、太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10の中央部付近に当接する領域のハンダ層32の厚みは、他の領域Aの他の部分、即ち、太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10の延出方向の両端部2のハンダ層31の厚みに比して、厚く設定されている。尚、領域B、即ち、太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11に当接する部分のハンダ層33の厚みは、ハンダ層31の厚み同様に、ハンダ層32に比較して薄く設定されている。
ハンダ層31〜32の厚みは、例えば150mm角程度の多結晶シリコンからなる太陽電池素子2に用いられる接続タブ3では、太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10に取り付けられる領域Aのうち、中央部部分のハンダ層32の厚みは、片面で60〜150μm程度となっており、領域Aの端部部分のハンダ層31の厚み及び太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11に取り付けられる領域Bおよび太陽電池素子2a、2bの間隙部分のハンダ層33の厚みは、片面で5〜30μm程度に設定されている。
また、接続タブ3の領域Aの長さは、例えば150mm角の太陽電池素子2bの場合、145〜149mm程度であり、中央部分と両端部分とは、それぞれ領域Aの長さの1/3程度がよい。すなわち、両端部のハンダ層31の厚みが薄い部分の長さ、および中央部分のハンダ層32の厚みが厚い部分の長さは、それぞれ48mm〜49mm程度が最適である。
このようなハンダ層31〜33の厚みの部分的に違う接続タブ3は、銅箔などの導電材30をハンダコートする場合のハンダ槽の通過速度を制御することにより可能である。すなわち、通常接続タブ3は、数十メートルから数百メートルの所定の幅に切断した導電材30を一定速度で送りながら、溶融したハンダ槽をくぐらせることにより行っている。この導電材30の送り速度を部分的に速くすることによりハンダ層の厚みは厚くなり、送り速度を遅くすることによりハンダ層の厚みは薄くなる。これより本発明に係る接続タブ3をハンダ層31〜33を形成する場合においては、太陽電池素子2の受光面側のバスバー電極10に取り付けられる領域Aのうち中央部部分に相当する部分ではハンダ槽にくぐらせる導電材30の送り速度を速くし、その他の領域Bおよびその他の部分では導電材20の送り速度を遅くする。そして、これを繰り返した導電部材30を、所定長さに切断して、ハンダ層31〜33のうち、ハンダ層32の厚みを厚くした接続タブ3が形成される。
また本発明に係る接続タブの別の作製方法では、ハンダ層32の厚みのあつい部分に合わせて全面をハンダコートし、領域Aの両端部分および領域Bに相当する部分のハンダ層をエッチング又は機械的研磨により所定の厚みのハンダ層31、33を形成しても構わない。
図6は本発明に係る接続タブ3を太陽電池素子2の受光面のバスバー電極10にハンダ付けにより取り付けている状態を示したものである。図6において2は太陽電池素子、10は太陽電池素子受光面側のバスバー電極、11は太陽電池素子裏面側のバスバー電極、31は接続タブ3の領域Aのうち、受光面側のバスバー電極10の端部に取り付けられる部分のハンダ層を示し、32は受光面側のバスバー電極10の中央部分に取り付けられるハンダ層を示し、さらに36は押しつけピン、37は熱風吹き出しノズルを示す。
これにおいて本発明に係る接続タブの太陽電池素子2受光面側のバスバー電極10への取り付けは、取り付ける太陽電池素子2のバスバー電極10の上へ接続タブ3を搬送し、位置きめを行う。その後、押しつけピン36を下ろし、接続タブ3をバスバー電極10に沿って押しつける。その後、熱風吹き出しノズル37から、400から500℃程度の熱風を数秒程度、押しつけピン36で接続タブ3をバスバー電極10に押しつけている部分に吹き付け、接続タブ3のハンダ層31、33とバスバー電極10のハンダを融かし両者を接続する。その後ハンダが固化したら、押しつけピン36を上げる。太陽電池素子2の裏面側のバスバー電極11にも同様に別の接続タブを接続する。
ここで太陽電池素子2の受光面側のバスバー電極10の中央部は、端部に較べ熱が逃げにくいため、接続タブ3と太陽電池素子2のバスバー電極10上のハンダは、まずバスバー電極10の中央部が融け、両端部に向けて広がる様にハンダの融けて行き、接続タブ3は押しつけピン36でバスバー電極10上に押しつけているので、最初に融けた中央部のハンダ(ハンダ層32)は、バスバー電極10の両端部側に流れ込むように集まるが、上述の接続タブ3では、太陽電池素子2の受光面側のバスバー電極10にハンダ付けされる接続タブ3の領域Aのうち両側部のハンダ層31の厚みが、中央部分のハンダ層32の厚みに較べて薄いため、中央部分から両端部側にハンダが流れ込んできても溶融したハンダがバスバー電極10の両端部側からはみ出すことを有効に抑えることができる。
これにより太陽電池素子2のバスバー電極10からハンダがはみ出してしまうことがないため、はみ出したハンダが太陽電池素子2の受光面を覆うことが無くなり、太陽電池素子の発電効率が低下してしまうことがない。
さらにはみ出したハンダに起因して、太陽電極素子2の局部的に内部応力が蓄積することがないため、太陽電池モジュール製造工程中に、例えばラミネート工程で、太陽電池素子2が割れたり、クラック等が発生することが無い。
また、さらにこのようなバスバー電極10からハンダがはみ出した太陽電池素子2を使用することにより太陽電池モジュールの外観を損ねてしまうということも無い。
さらに接続タブ3の太陽電池素子2、2間部分のハンダ層の厚みが薄く設定しているため、ハンダ層が厚い場合に較べてしなやかさが増すため、太陽電池素子2の受光面側のバスバー電極10から他の太陽電池素子の裏面側のバスバー電極11への曲がり部分への対応も容易になり、太陽電池素子2の端部にこの曲がり部分が当たり欠けたりすることがない。
図7、図8は本発明に係る接続タブの別の実施例を示す図である。
図7は、接続タブ3のうち、厚みが厚いハンダ層32、34は、領域A、Bの両領域に設けられている。すなわち、領域Aの厚みの厚いハンダ層32は、例えば太陽電池素子2bの受光面側のバスバー電極10の延出方向の中央部分に位置し、領域Bの厚みの厚いハンダ層34は、例えば太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11の中央部分に位置するようになっている。これにより、太陽電池素子2aの裏面側のバスバー電極11に付着するハンダにおいて、バスバー電極11からはみ出すことがないため、特に、太陽電池素子の周囲(バスバー電極の端部付近)で発生するクラックやわれなどの原因となる内部応力の集中を緩和することができる。
また、図8は、接続タブ3のうち、領域A、Bのうち、太陽電池素子2bの受光面側および、太陽電池素子2aの裏面側、すなわち、バスバー電極10、11に当接する面側の片面のハンダ層32a、34aのみを厚くしている。
このような接続タブ3の作製方法は、ハンダコートの厚みの厚い部分に合わせて全面をハンダコートしたものを、厚みが薄いハンダ層31、33部分をエッチング又は機械的研磨により所定の薄さになるまで取り去ることで作製できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、接続タブや太陽電池素子のバスバー電極をコートしているハンダは鉛を含有した共晶ハンダなどの他に鉛フリーのハンダでも応用可能であり、さらに太陽電池素子の電極にハンダコート行わないものでも応用可能である。
A:接続タブの太陽電池素子の受光面側電極に取り付けられる部分
B:接続タブの太陽電池素子の裏面側電極に取り付けられる部分
2:太陽電池素子
10:受光面側のバスバー電極
3:接続タブ
36:押しつけピン
37:熱風吹き出しノズル
30:接続タブの主たる導電材
3133:接続タブの端部側のハンダコート部分
32、34:接続タブの中央部のハンダコート部分
B:接続タブの太陽電池素子の裏面側電極に取り付けられる部分
2:太陽電池素子
10:受光面側のバスバー電極
3:接続タブ
36:押しつけピン
37:熱風吹き出しノズル
30:接続タブの主たる導電材
3133:接続タブの端部側のハンダコート部分
32、34:接続タブの中央部のハンダコート部分
Claims (2)
- 透光性受光面部材と裏面部材の間に充填材で封止し、帯状の接続タブをハンダ付けした複数の太陽電池素子を配置した太陽電池モジュールにおいて、
前記帯状の接続タブが前記太陽電池素子とハンダ接合する領域のうち、接続タブの延びる方向の両側部におけるハンダ厚みが、その中央部のハンダ厚みに較べ薄いことを特徴とする太陽電池モジュール。 - 前記帯状の接続タブは、前記太陽電池素子の受光面および裏面に形成したバスバー電極にハンダ付けされることを特徴とする請求項1記載の太陽電池モジュール。
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