JPH11112008A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JPH11112008A
JPH11112008A JP9271638A JP27163897A JPH11112008A JP H11112008 A JPH11112008 A JP H11112008A JP 9271638 A JP9271638 A JP 9271638A JP 27163897 A JP27163897 A JP 27163897A JP H11112008 A JPH11112008 A JP H11112008A
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JP
Japan
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substrate
solar cell
cell module
junction
protrusion
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JP9271638A
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Yuji Komatsu
雄爾 小松
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池モジュールにおいて、モジュール化
工程を簡略化するインターコネクタ不要のpn接合素子
によって構成された高効率の太陽電池モジュールを提供
する。 【解決手段】 少なくとも第1導電型の基板1、基板1
表面に形成された第2導電型半導体層2、半導体層2に
接続された受光面電極11、基板1裏面に接続された裏
面電極12及び基板1を被覆する絶縁膜8からなるpn
接合素子が複数個接続されて構成される太陽電池モジュ
ールであって、pn接合素子は、基板1の任意の1側面
の少なくとも一部に、側方に突出する突起部4を有し、
前記側面とは異なる任意の1側面の少なくとも一部に、
突起部4が嵌合し得る凹部6を有し、受光面電極11が
突起部4上に延設され、かつ、裏面電極12が凹部6に
形成されてなり、隣接するpn接合素子の突起部4と凹
部6とを嵌合させることにより、隣接するpn接合素子
が電気的に接続される太陽電池モジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池モジュール
に関する。さらに詳しくは、モジュール化の際の素子間
接続用のインターコネクタを不要とし、モジュールの充
填率を向上させた太陽電池モジュールに関する。
【0001】
【従来の技術】太陽電池の製造方法におけるモジュール
化の際、インターコネクタの接続を不要としてモジュー
ルの製造工程を簡略化し、かつ、モジュールの充填率を
向上させた太陽電池モジュールが、特開平7−4585
0号公報に提案されている。
【0002】この太陽電池モジュールによれば、図10
に示したように、pn接合素子25が縦横に複数個配列
されて構成されている。
【0003】太陽電池モジュールを構成する各pn接合
素子25は、図11に示したように、基板1の任意の2
つの側面に、基板表面に連続する傾斜部26と、基板裏
面に連続する傾斜部27とをそれぞれ有しており、傾斜
部26は、半導体層2と受光面電極11とをこの順で有
し、傾斜部27は裏面電界層16と裏面電極12とをこ
の順で有している。そして、互いに隣あうpn接合素子
25は、図11に示したように、傾斜部26の受光面電
極11と傾斜部27の裏面電極12とで接続されてい
る。なお、pn接合素子25は、傾斜部26、27が形
成されていない部分では絶縁処理が施されていないた
め、電気的に接続させる必要がない素子同士は、通常2
mm程度の間隔をあけて配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の太陽電池モジュ
ールにおいては、インターコネクタの接続が不要な点で
モジュールの充填率が大幅に向上しているが、個々のp
n接合素子25が、傾斜部26、27にpn接合を有し
ているため、傾斜部におけるpn接合に起因する太陽電
池特性の悪化が懸念され、さらなる太陽電池特性の安定
化及び向上が望まれている。
【0005】また、最近の太陽電池の設計では、モジュ
ール効率を上げることがさらに要求されており、より小
さい面積で大きな出力を得ることが大きな課題となって
いる。このため、素子自体の効率を向上させるととも
に、下記式 モジュールの充填率(%) =素子面積の合計/モジュール
全体の面積×100 で表されるジュールの充填率を上げることに努力が払わ
れている。ことに、上記式からも判るように接続の際の
素子間の間隔を減少させることは充填率を上げるうえで
有効な手段となるため、その開発がより一層期待されて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも第1導電型の基板、該基板表面に形成された第2導
電型半導体層、該半導体層に接続された受光面電極、前
記基板を被覆する絶縁膜及び前記基板裏面に接続された
裏面電極からなるpn接合素子が複数個接続されて構成
される太陽電池モジュールであって、前記pn接合素子
は、前記基板の任意の1側面の少なくとも一部に、側方
に突出する突起部を有し、前記側面とは異なる任意の1
側面の少なくとも一部に、前記突起部が嵌合し得る凹部
を有し、前記受光面電極が前記突起部上に延設され、か
つ、前記裏面電極が前記凹部に形成されてなり、隣接す
るpn接合素子の前記突起部と前記凹部とを嵌合させる
ことにより、前記隣接するpn接合素子が電気的に接続
される太陽電池モジュールが提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の太陽電池モジュールは、
主として、第1導電型の基板、この基板表面に形成され
た第2導電型半導体層、この半導体層に接続された受光
面電極、基板を被覆する絶縁膜及び基板裏面に接続され
た裏面電極からなるpn接合素子を複数個接続して構成
されている。
【0008】本発明における第1導電型の基板とは、例
えばシリコン、ゲルマニウム等の半導体、GaP、Ga
As等の化合物半導体基板等の公知のものを使用するこ
とができ、なかでもシリコン基板が好ましい。第1導電
型とは、リン等のN型又はホウ素等のP型のいずれかの
不純物を含有している基板を意味し、通常半導体装置や
太陽電池等に使用されている程度の不純物濃度を有す
る。基板の厚さは、通常シリコン太陽電池モジュールに
使用される程度の厚さであれば、特に限定されるもので
はないが、一般的に用いられるシリコン基板より50〜
100μm程度厚いものが望ましい。具体的には、25
0〜500μm程度が挙げられる。
【0009】また、この基板は、任意の1側面の少なく
とも一部に、側方に突出する突起部を有している。この
突起部は、後述するように、隣接するpn接合素子の凹
部と嵌合することによって、電気的な接続を確保するた
めに設けられるものであるため、その際の接触抵抗が十
分に小さくなるような形状及び大きさを必要とする。例
えば、用いる基板の大きさ等により適宜調節することが
できるが、突起部の幅は基板の幅の10〜100%程
度、奥行きが0.5〜10mm程度、厚さが50〜10
0μm程度の直方体形状が挙げられる。この突起部は、
基板の一側面のいずれの位置に形成されていてもよい
が、好ましくは、裏面に面一で形成されているか、突起
部が形成されている基板側面に隣接する2つの側面のい
ずれかあるいは双方に面一で形成されているか、裏面及
び2つの側面の少なくとも一方に面一で形成されている
ことが好ましい。
【0010】この突起部は、例えば、基板表面に、突起
部を形成しようとする領域にのみ開口部を有するレジス
トを形成し、このレジストをマスクとして用いる選択エ
ッチング等により形成することができる。
【0011】さらに、この基板は、突起部が形成される
側面とは異なる任意の1側面の少なくとも一部に、突起
部が嵌合し得る凹部を有している。凹部が形成される側
面は、突起部を形成した面に対向する面の場合が多い
が、隣接する2つの側面のいずれかであってもよい。こ
の凹部は基板の裏面側より上述と同様のフォトリソグラ
フィ等及び選択エッチング等により形成することができ
る。凹部の形状及び大きさは、絶縁膜や電極等が形成さ
れて最終的に得られる上述の突起部が好適に嵌合するよ
うな形状及び大きさであることが好ましい。
【0012】上記のように突起部と凹部が形成された基
板においては、後述する第2導電型半導体層と受光電極
との接続部分及び基板と裏面電極との接続部分以外の表
面が全面絶縁膜に被覆されている。この際の絶縁膜は、
隣接するpn接合素子が接触した場合にも絶縁性を確保
するために設けられるものであり、その材料は、酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜、酸化チタン膜等の公知のも
のを使用することができる。この絶縁膜の膜厚は、特に
限定されるものではなく、例えば0.03〜3μm程度
が挙げられる。なお、絶縁膜として酸化シリコン膜を使
用する場合には、熱酸化法、CVD法等により形成する
ことができる。
【0013】上記の基板の表面には、第2導電型半導体
層が形成されている。この第2導電型半導体層は、基板
の導電型と逆の導電型の不純物が含有された層である。
この第2導電型半導体層は、後述する受光電極と十分な
接続を得るために形成される層であり、その不純物濃度
は、例えば1018〜1021cm-3程度、接合深さは0.
2〜0.4μm程度が好ましい。また、この第2導電型
半導体層は、後述する基板表面の絶縁膜が除去された部
分全体に形成されていることが好ましい。
【0014】この第2導電型半導体層は、表面全面に絶
縁膜が被覆された基板のうち、一表面の絶縁膜を、好ま
しくは周辺部から2〜10μm程度の幅のみを残して部
分的に除去し、残存する絶縁膜をマスクとして、あるい
は残存する絶縁膜上にレジストマスクを形成して、不純
物拡散又はイオン注入により形成することができる。
【0015】上記第2導電型半導体層上には、第2導電
型半導体層と直接接続される受光面電極が形成されてい
る。受光面電極の占める面積は、第2導電型半導体層が
形成されている面積に対して、1〜10%程度の大きさ
で形成されていることが好ましい。また、その形状は、
幅1μm〜1mm程度の櫛の歯状の電極を0.5〜10
mm程度の間隔で配置された形状であることが好まし
く、この場合、全てが上述した突起部の一部上に配置さ
れた電極と電気的に接続されていることが必要である。
受光面電極の厚さは、1〜10μm程度が好ましい。ま
た、受光面電極の材料としては、Ti、Cu、Al、A
g、Pt等又はこれらの合金、あるいはTi/Pd/A
gやTi/Ag等のような積層構造を使用することがで
きる。これらの金属材料は、スパッタリング法、蒸着法
等の公知の方法で形成することができる。例えば、蒸着
法により形成する場合には、蒸着源に対して基板を傾け
ることによって、受光面(第2導電型半導体層)、基板
側面、突起部上部にほぼ同一の膜厚の金属を蒸着させる
ことができる。
【0016】また、基板の裏面側には、基板と直接接続
された裏面電極が形成されている。この場合の基板と裏
面電極との接続は、裏面電極形成領域の基板表面全面が
露出した状態で行われてもよいし、裏面電極形成領域の
基板表面に部分的に複数の絶縁膜が形成された状態で、
この絶縁膜間の基板の露出部を介して行われてもよい
が、基板の裏面全面にわたって形成されていることが好
ましい。ただし、少なくとも、上記した基板裏面の凹部
の少なくとも一部にまで裏面電極が延設されていること
が必要である。裏面電極の厚さは、0.5〜2μm程度
が好ましい。また、受光面電極の材料としては受光面電
極と同様のものが挙げられ、受光面電極と同様に形成す
ることができる。
【0017】なお、本発明における太陽電池モジュール
においては、得られたpn接合素子に、さらに、ディッ
プ法により表面及び裏面の電極を半田で被覆することに
よって完成することができる。
【0018】このようなpn接合素子は、まず、突起部
上部を隣接するpn接合素子の凹部の下部に嵌合、密着
して接触させ、縦横に所望の数配列し、次に、半田の融
点をやや上回る温度になるまで配列されたpn接合素子
を加熱し、pn接合素子の突起部上部と凹部下部の半田
を溶解させて、溶かして隣接する素子同志を接続する。
さらに、接続された複数の配列素子を、ガラス/EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)/素子/EVA/白
色テドラフィルムの順に積層し、熱を加えて圧着し、出
力端子、アルミ等からなるフレームをつけることによっ
て太陽電池モジュールを形成することができる。
【0019】なお、pn接合素子同志を、半田を溶解さ
せて接続する工程は、積層体に熱を加えて圧着する工程
と同時に行ってもよい。また、ガラス、EVA、白色テ
ドラフィルムは、これらに限定されることはなく、アク
リル、ポリカーボネート等の樹脂をガラスの代わりに使
用してもよいし、PVB(ポリビニルブチラール)、シ
リコン樹脂等をEVAの代わりに使用してもよいし、フ
ッ化ビニルフィルム等を白色テドラフィルムの代わりに
使用してもよい。さらに、積層体は、必ずしもこれらの
膜等の全てを積層して形成されなくてもよい。
【0020】以下に本発明の太陽電池モジュールについ
て、図面に基づいて説明する。
【0021】実施例1 本発明の太陽電池モジュールは、図8に示したようにp
n接合素子15が複数個縦横に配列されて構成されてお
り、個々のpn接合素子15は、図7に示したように、
突起部4及び凹部6を有するp型シリコン基板1の上面
に、n型半導体層2が形成され、このn型半導体層2上
に、n型半導体層2上から突起部4上面にわたって受光
面電極11が形成されている。また、凹部6を含む基板
1の裏面側には裏面電極12が形成されて構成されてい
る。このような構成を有するpn接合素子15は、隣接
するpn接合素子15の突起部4と凹部6とを嵌合させ
ることにより、隣接するpn接合素子15同志が電気的
に接続されている。
【0022】次に、上記の太陽電池モジュールの製造方
法について、図1(a)〜(g)の側断面図に基づいて
説明する。まず、図1(a)に示すように、大きさ1
0.0×10.2cm、厚さ400μmのp型シリコン
基板1の表面における長さ10.0cmの任意の一辺を
含む10.0×10.0cmの部分をフォトレジストで
覆い、表面側から反応性イオンエッチングによってレジ
ストで被覆されていない部分を300μmエッチング
し、突起部4を形成した。さらに、フォトレジストを除
去したのち、突起部4の両端から3mmの部分をそれぞ
れダイヤモンドカッターで切り落とした。このときの基
板1の平面図を図2に示す。
【0023】次いで、図1(b)に示すように、基板1
の裏面における突起部4を形成した辺以外の任意の一辺
を含み、隣接する2辺からそれぞれ3mmずつ離した、
94mm×2mmの部分以外の部分をフォトレジストで
覆い、裏面側から反応性イオンエッチングによってレジ
ストで被覆されていない部分を100μmエッチング
し、凹部6を形成した後、フォトレジストを除去した。
このときの基板1の裏面図を図3に示す。なお、凹部6
を形成する辺は、必ずしも突起部4の対向する辺である
必要はなく、図4(a)及び図4(b)に示したよう
に、突起部4に隣接する辺であってもよい。
【0024】続いて、図1(c)に示すように、基板1
の表面全面を酸化して、厚さ0.5μmの酸化膜8を形
成した。
【0025】さらに、図1(d)に示すように、基板1
表面の各辺から3mm幅の部分をフォトレジストで覆
い、フォトレジストで被覆されていない部分の酸化膜を
フッ化水素酸で除去した。
【0026】フォトレジストを除去した後、図1(e)
に示すように、基板1の表面の酸化膜8を除去した部分
にリンを拡散させて、厚さ0.3μmのn型半導体層2
を形成した。
【0027】次に、図1(f)に示すように、基板1の
裏面および凹部6の酸化膜8を、各辺から3mm幅の部
分をフォトレジストで覆い、フォトレジストで被覆され
ていない部分の酸化膜8をフッ化水素酸で除去し、裏面
電極接触部3を形成した。
【0028】さらに、図1(g)に示すように、n型半
導体層2から突起部4上の酸化膜8上にかけて、厚さ5
μmの受光面電極11を金属蒸着法によって形成した。
また、突起部4の裏面から凹部6の裏面電極接触部3か
けて、厚さ1μmの裏電極12を金属蒸着法によって形
成した。なお、金属蒸着を行う際は、基板1を蒸着源に
対して45°傾けることによって、各面での厚さが一定
になるようにした。受光面電極11にはTi/Pd/A
gの組み合わせからなる金属層を形成し、裏電極12に
はAl/Ti/Pd/Agの組み合わせからなる金属層
を形成した。このときの基板1の裏面図を図5に示す。
なお、凹部6を形成する辺が突起部4に隣接する辺であ
る場合については図6(a)及び図6(b)に示す。最
後に、ディップ法により電極を半田で被覆してpn接合
素子を完成させた。
【0029】このようにして形成したpn接合素子を光
電極変換動作させたときの開放電圧と変換効率とを表1
に示す。
【0030】
【表1】
【0031】この表からも明らかなように、従来に比べ
て太陽電池特性が約6%改善された。
【0032】次に、上記のようにして形成された素子を
太陽電池モジュールとするために、図7に示すように、
互いに隣り合う素子の突起部4と凹部6を噛み合わせ、
突起部4の上部と凹部6の下部を接触させて隣接する素
子を密着させた。
【0033】さらに、図5の素子を7枚用いて直列配列
したものを4組作製し、できあがった4組の列を横に密
着して並べ、それぞれの組の両端に、図5及び図6
(a)及び(b)の素子を適宜用いて36枚の素子を4
×9列で直列に配列した。
【0034】続いて、厚さ5mmのガラス/厚さ2mm
のEVA/配列素子/厚さ2mmのEVA/厚さ60μ
mの白色テドラフィルムの順で重ね、全体を200℃ま
で熱し、隣接する突起部と凹部の溶接及びEVAの圧着
を行った。
【0035】さらに、出力端子、アルミフレームを接着
し、図8に示すようなモジュールを得た。
【0036】このように形成したモジュールの充填率
を、図12に示した従来のモジュールの充填率と比較
し、その結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2から明らかなように、本発明のモジュ
ールにおいては、素子間の隙間をほぼなくすことがで
き、フレーム部以外のほぼ全域を太陽電池素子で埋める
ことができ、従来に比べて充填率が改善され、モジュー
ル効率が相対値で約3%向上していることがわかった。
【0039】実施例2 実施例1におけるpn接合素子の製造工程において、図
1(f)のように、裏面電極接続部3を裏面のほぼ全面
に形成せずに、図9(a)に示すように、大きさ200
μm角の領域を2mmの間隔をあけて酸化膜8を除去し
て、裏面電極接触部3を形成し、図9(b)に断面を示
すような素子を得た。
【0040】このようにして形成したpn接合素子を光
電変換動作させたときの、開放電圧と変換効率を表3に
示した。
【0041】
【表3】
【0042】この表からも明らかなように、従来に比べ
て太陽電池特性が約12%、実施例1に比べて6%改善
された。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、pn接合素子側面の一
部に突起部及び凹部を形成し、隣接するpn接合素子の
これらを嵌合することにより、隣接するpn接合素子の
受光面電極と裏面電極とを電気的に接続させることがで
きるため、傾斜部に形成されたpn接合を形成すること
なく、隣接する素子の電気的接続部の間隙を最小限にと
どめることができ、モジュールの充填率を格段に向上さ
せることができる。また、圧着時の素子の欠け等の損傷
を防止することができ、大幅なコストダウンを図ること
ができる。さらに、本発明のpn接合素子は、傾斜部自
体を有さないため、pn接合に起因する太陽電池特性の
悪化を避けることができる。
【0044】このように、従来の太陽電池モジュールと
比較して、占有面積、太陽電池特性、生産コストのいず
れにおいても大幅な改善が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの製造工程を説明
するための概略断面工程図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールにおける基板に突
起部を形成した際の基板の平面図である。
【図3】本発明の太陽電池モジュールにおける基板に突
起部及び凹部を形成した際の基板の裏面図である。
【図4】本発明の太陽電池モジュールにおける基板に突
起部及び凹部を形成した際の別の基板の裏面図である。
【図5】本発明の太陽電池モジュールにおけるpn接合
素子の平面図である。
【図6】本発明の太陽電池モジュールにおける別のpn
接合素子の平面図である。
【図7】本発明の太陽電池モジュールにおけるpn接合
素子を2個接続した際の概略断面図である。
【図8】本発明の太陽電池モジュールの平面図である。
【図9】本発明の太陽電池モジュールの別のpn接合素
子を製造するための概略断面工程図である。
【図10】従来の太陽電池モジュールの製造工程を説明
するための概略断面工程図である。
【図11】従来の太陽電池モジュールにおけるpn接合
素子を2個接続した際の概略断面図である。
【図12】従来の太陽電池モジュールの平面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板(第1導電型基板) 2 n型シリコン層(第2導電型半導体層) 3 裏面電極接触部 4 突起部 6 凹部 8 酸化膜(絶縁膜) 11 受光面電極 12 裏面電極 15 pn接合素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1導電型の基板、該基板表
    面に形成された第2導電型半導体層、該半導体層に接続
    された受光面電極、前記基板裏面に接続された裏面電極
    及び前記基板を被覆する絶縁膜からなるpn接合素子が
    複数個接続されて構成される太陽電池モジュールであっ
    て、 前記pn接合素子は、前記基板の任意の1側面の少なく
    とも一部に、側方に突出する突起部を有し、前記側面と
    は異なる任意の1側面の少なくとも一部に、前記突起部
    が嵌合し得る凹部を有し、前記受光面電極が前記突起部
    上に延設され、かつ、前記裏面電極が前記凹部に形成さ
    れてなり、 隣接するpn接合素子の前記突起部と前記凹部とを嵌合
    させることにより、前記隣接するpn接合素子が電気的
    に接続されることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 pn接合素子が、突起部と凹部とが形成
    されていない2側面を絶縁膜で被覆されてなる請求項1
    記載の太陽電池モジュール。 【0000】
JP9271638A 1997-10-03 1997-10-03 太陽電池モジュール Pending JPH11112008A (ja)

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