JP2000353817A - 集積化光電変換装置およびその製造方法 - Google Patents

集積化光電変換装置およびその製造方法

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JP2000353817A
JP2000353817A JP11163798A JP16379899A JP2000353817A JP 2000353817 A JP2000353817 A JP 2000353817A JP 11163798 A JP11163798 A JP 11163798A JP 16379899 A JP16379899 A JP 16379899A JP 2000353817 A JP2000353817 A JP 2000353817A
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layer
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Akihiko Nakajima
昭彦 中島
Toshinobu Nakada
年信 中田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない工程数、低コストで精度よく製造され
得るとともに、高性能である、結晶質シリコンを光電変
換層に用いた集積化光電変換装置およびその製造方法を
提供すること。 【解決手段】 基板、電極層と、結晶質半導体層を含む
薄膜光電変換ユニット、および第1の透明導電層を具備
する積層構造を有し、電極層はセルごとに複数に分割さ
れており、積層構造にはセルごとに第1の透明導電層表
面から電極層に達する接続孔が設けられ、積層構造上に
は接続孔内を埋めるように透明導電性材料が堆積され
て、電極層に接続された、第1の透明導電層よりも膜厚
の厚い第2の透明導電層が形成され、セルごとに第2の
透明導電層表面から薄膜光電変換ユニットの上部にかけ
て分離溝が設けられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積化光電変換装
置およびその製造方法に係り、特に、光電変換層として
結晶質シリコン系薄膜を用いた集積化光電変換装置およ
びその製造方法に関する。なお、本明細書において、
「結晶質」なる語は、「多結晶」および「微細結晶」の
双方を含むものとし、いずれも部分的に非晶質を含むも
のを意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】薄膜光電変換装置の代表的なものとし
て、光電変換層として非晶質シリコン薄膜を用いる非晶
質シリコン系太陽電池がある。非晶質シリコン薄膜は、
一般に200℃程度の低い成膜温度で、プラズマCVD
法により成膜することが出来るため、ガラス、ステンレ
ス、有機フィルム等の安価な基板を用いることが可能で
ある。そのため、非晶質シリコン系太陽電池は、低コス
トな太陽電池として期待されている。
【0003】しかし、非晶質シリコン系太陽電池には、
Stebler Wronskey効果と呼ばれる現象
が生じ、長期間の光照射により光電変換特性が低下する
という問題がある。また、その有効感度波長領域は、8
00nm程度までである。従って、非晶質シリコン系太
陽電池には、その信頼性や高性能化に限界があり、基板
選択の自由度や低コストプロセスを利用し得るという利
点が十分には生かされていない。
【0004】これに対し、近年、多結晶シリコンや微結
晶シリコンのような結晶質シリコンの薄膜を用いた結晶
質薄膜系太陽電池の開発が盛んに行われるようになって
いる。しかし、結晶質薄膜系太陽電池にも、非晶質薄膜
系に比べ、問題がある。即ち、多結晶シリコンや微結晶
シリコンを光電変換層として用いる場合には、その吸収
係数を考慮すると、太陽光を十分に吸収するためには、
数μmから数十μmmもの膜厚が必要となることであ
る。この膜厚は、非晶質シリコン薄膜からなる光電変換
層の10倍から100倍も厚いことになる。
【0005】このような光電変換層の厚い膜厚のため、
結晶質薄膜系太陽電池は、その製造に際し、従来の非晶
質シリコン系太陽電池の製造プロセスをそのまま適用す
ることが出来ない。このことは、特に集積化に際し、大
きな問題となる。
【0006】特に、集積化に際しては、透明電極上に櫛
状電極を形成し、この櫛状電極と隣接するセルの取り出
し電極とを金属ワイヤ等により接続する工程が必要であ
る等、工程数が多く、製造コストが高くなってしま
う。。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下になされ、少ない工程数、低コストで精度よく
製造され得るとともに、高性能である、結晶質シリコン
を光電変換層に用いた集積化光電変換装置およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来困難
であった、結晶質シリコンを光電変換層に用いた光電変
換装置の集積化につき、検討を重ねた結果、透明電極層
上に、更に厚膜の透明電極層を設けることにより、櫛状
電極を形成することなく、セル間の接続が可能であり、
それによって、簡易な方法で精度よく集積化が可能であ
ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくもの
である。
【0009】即ち、本発明は、基板と、この基板上に形
成された電極層と、この電極層上に形成された結晶質半
導体層を含む薄膜光電変換ユニットと、この薄膜光電変
換ユニット上に形成された第1の透明導電層とを具備す
る積層構造を有し、前記電極層はセルごとに複数に分割
されており、前記積層構造にはセルごとに前記第1の透
明導電層表面から前記電極層に達する接続孔が設けら
れ、前記積層構造上には前記接続孔内を埋めるように透
明導電性材料が堆積されて、前記電極層に接続された、
前記第1の透明導電層よりも膜厚の厚い第2の透明導電
層が形成され、セルごとに前記第2の透明導電層表面か
ら前記薄膜光電変換ユニットの上部にかけて分離溝が設
けられていることを特徴とする集積化光電変換装置を提
供する。
【0010】また、本発明は、基板上に、セルごとに複
数に分割された電極層を形成する工程、前記電極層上に
結晶質半導体層を含む薄膜光電変換ユニット、および第
1の透明導電層を順次成膜する工程、前記第1の透明導
電層の、前記電極層の取り出し部に対応する部分をスク
ライブする工程、前記第1の透明導電層をエッチングマ
スクとして用いて、前記薄膜光電変換ユニットをエッチ
ングし、前記薄膜光電変換ユニットに、前記電極層に達
する接続孔を形成する工程、前記接続孔を埋めるように
全面に、前記第1の透明導電層よりも厚い第2の透明導
電層を形成する工程、および前記第2の透明導電層、第
1の透明導電層および薄膜光電変換ユニットをスクライ
ブし、個々の光電変換セルに分離する分離溝を形成する
工程を具備することを特徴とする集積化光電変換装置の
製造方法を提供する。
【0011】以上の集積化光電変換装置およびその製造
方法において、第1の透明導電層の膜厚は60〜100
nmであり、第2の透明導電層の膜厚は300〜600
nmであることが好ましい。
【0012】また、前記第1および第2の透明導電層
は、ITO、SnOおよびZnOからなる群から選択
された1種により構成することが出来るが、特に、Zn
Oにより構成することが望ましい。
【0013】以上のように構成される本発明の集積化光
電変換装置およびその製造方法によると、前面電極を、
膜厚の薄い透明電極層と、厚い透明電極層からなる2層
の透明電極により構成することにより、低抵抗の透明電
極とすることが出来るため、収集電極を別途形成するこ
となく複数の光電変換セル間の接続が可能である。従っ
て、本発明によると、簡単な構造の集積構造を、少ない
工程数で、低コストで得ることが出来る。
【0014】なお、下層の膜厚の薄い透明電極層は、薄
膜光電変換ユニットをエッチングする際のエッチャント
に対し、高い耐エッチング性を有するので、裏面電極の
取り出しのための接続孔成形の際のエッチングマスクと
しても用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係る集積化光電変換装置を模式的に示す断面図で
ある。図1に示す光電変換装置は、基板1上に順次成膜
された裏面電極4、光電変換ユニット5、および前面電
極6により構成されている。前面電極6は、薄膜の透明
電極層6aと厚膜の透明電極層6bとにより形成され
る。
【0016】このように構成される光電変換装置におい
て、裏面電極4はセルごとに分割されており、また前面
電極6および光電変換ユニット5の上部(p層)は、分
離溝8によりセルごとに分離されており、このようにし
て複数の光電変換セル2a〜2cに分離されている。
【0017】また、薄膜の透明電極層6aおよび光電変
換ユニット5には、裏面電極4に達する接続孔11が設
けられ、この接続孔11を埋めるように透明導電性材料
が堆積されて、厚膜の透明電極層6bが形成されてい
る。その結果、この接続孔11内の透明導電性材料を介
して、光電変換セル2bの裏面電極4と隣接する光電変
換セル2aの前面電極6とが電気的に接続される。
【0018】以上のように、複数の光電変換セル2a〜
2cは、透明電極層6bによって直接に接続され、集積
化されている。なお、このように集積化された光電変換
装置において、光電変換されるべき光は、前面電極6の
側から照射される。
【0019】次に、以上説明した集積化光電変換装置の
製造プロセスについて、具体的に説明する。
【0020】まず、基板1としては、ステンレス等の金
属、有機フィルム、または低融点の安価なガラス等から
なる基板を用いることが出来る。この基板1上に形成さ
れている裏面電極4は、金属薄膜、または金属薄膜と透
明導電性酸化膜との組合せを含み、たとえば蒸着法、ス
パッタ法、CVD法等によって成膜された後、YAGレ
ーザ等によりレーザスクライブされることにより、個々
のセルごとに分割されている。
【0021】金属薄膜としては、Ti、Cr、Al、A
g、Au、CuおよびPtから選択された少なくとも1
以上の金属またはこれらの合金からなる層を用いること
が出来る。また、透明導電性酸化膜としては、ITO、
SnOおよびZnOから選択された少なくとも1以上
の酸化物の層を用いることが出来る。
【0022】次いで、裏面電極4上に、第1導電型半導
体層、光電変換層、および第2導電型半導体層が順次、
例えばプラズマCVD法により成膜され、光電変換ユニ
ット膜5が形成される。第1導電型半導体層としては、
たとえばリン若しくは窒素がドープされたn型シリコン
系薄膜、またはボロンがドープされたp型シリコン系薄
膜などを用いることが出来る。材料としては、非晶質シ
リコンまたは非晶質シリコンカーバイドや非晶質シリコ
ンゲルマニウム等の合金材料の他に、多結晶もしくは部
分的に非晶質を含む微結晶のシリコンまたはその合金材
料を用いることもできる。なお、必要ならば、このよう
な第1導電型半導体層にパルスレーザ光を照射すること
により、その結晶化分率や不純物原子によるキャリア濃
度を制御することもできる。
【0023】第1導電型半導体層上に形成される光電変
換層としては、結晶質シリコン系薄膜が堆積される。こ
の結晶質シリコン系光電変換層としては、ノンドープi
型多結晶シリコン薄膜や体積結晶化分率が80%以上の
i型微結晶シリコン膜、または微量の不純物を含む弱p
型もしくは弱n型で光電変換機能を十分に備えているシ
リコン系薄膜材料を用いることが出来る。しかし、この
光電変換層はこれらに限定されず、シリコンカーバイド
やシリコンゲルマニウム等の合金材料を用いて形成して
もよい。光電変換層の厚さは1〜20μmの範囲内にあ
り、これは結晶質シリコン系薄膜光電変換層として必要
かつ十分な膜厚である。
【0024】結晶質光電変換層上には、第1導電型半導
体層とは逆タイプの第2導電型半導体層としてのシリコ
ン系薄膜が堆積される。この第2導電型半導体層として
は、たとえばボロン若しくはアルミニウムがドープされ
たp型シリコン系薄膜、またはリンがドープされたn型
シリコン系薄膜などが用いられ得る。材料としては、非
晶質シリコンまたは非晶質シリコンカーバイドや非晶質
シリコンゲルマニウム等の合金材料の他に、多結晶もし
くは部分的に非晶質を含む微結晶のシリコンまたはその
合金材料を用いることもできる。
【0025】次に、図2(b)に示すように、光電変換
ユニット5上に、ITO、SnOおよびZnOから選
択された材料からなる透明導電性酸化膜6aを、スパッ
タリング法または蒸着法により形成する。この透明導電
性酸化膜6aの膜厚は、60〜100nmが好ましい。
【0026】その後、図2(c)に示すように、YAG
レーザ等により、透明導電性酸化膜6aの、裏面電極取
り出し部に対応する部分をスクライブする。次いで、図
2(d)に示すように、この透明導電性酸化膜6aをマ
スクとして用いて、光電変換ユニット5をエッチング
し、接続孔11を形成する。その結果、この接続孔11
の底部において、裏面電極4が露出する。なお、エッチ
ング方法としては、ドライエッチングまたはウェットエ
ッチングのいずれを用いてもよい。
【0027】そして、図2(e)に示すように、全面に
ITO、SnOおよびZnOから選択された材料を堆
積し、接続孔11内を埋めるとともに、透明導電性酸化
膜6a上に透明導電性酸化膜6bを形成する。この透明
導電性酸化膜6bは、透明導電性酸化膜6aと同一の材
質からなることが好ましく、その膜厚は、透明導電性酸
化膜6aよりも厚く、300〜600nmが望ましい。
【0028】この透明導電性酸化膜6bにより、透明導
電性酸化膜6aとともに構成する前面電極6の低抵抗化
を図ることが出来、同時に裏面電極とのコンタクト部分
を形成することが出来る。
【0029】最後に、前面電極6および光電変換ユニッ
ト5の上部(p層)をレーザスクライブして分離溝8を
形成することにより、光電変換ユニット5の上部(p
層)を含めた前面電極6をセルごとに分離する。
【0030】その結果、図1に示すように、接続孔11
内の透明導電性材料を介して、裏面電極4と隣接する光
電変換セルの前面電極6とが電気的に接続されることに
より、複数の光電変換セルが接続され、集積化された光
電変換装置が得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。以下のようにして、36個の光電変換セルからな
り、6個ごとに直列に接続した集積化光電変換装置を作
製した。まず、5インチ角のガラス基板1上に、スパッ
タリングにより、銀薄膜(膜厚200nm)とZnO薄
膜(膜厚80nm)、からなる裏面電極4を形成した。
そして、この裏面電極4を、YAGレーザによりセルご
とにスクライブした。このYAGレーザによるスクライ
ブの条件は、SHG1.2W、3kHz、スクライブ速
度50nm/sec、ジャストフォーカスであった。
【0032】次いで、原料ガスとしてシランガス(Si
)とホスフィンガス(PH)とを用いたプラズマ
CVD法により、裏面電極4上に、リンがドープ(濃度
10 20cm−3)されたn型非晶質シリコン層(膜厚
10nm)を形成した。そして、このn型非晶質シリコ
ン層上に、原料ガスとしてシランガス(SiH)を用
いたプラズマCVD法により、ノンドープの多結晶シリ
コン薄膜(膜厚2.0μm)を形成した。更に、原料ガ
スとしてシランガス(SiH)とジボランガス(B
)とを用いたプラズマCVD法により、多結晶シリ
コン薄膜上に、ボロンがドープ(濃度1020
−3)されたp型非晶質シリコン薄膜(膜厚15n
m)を形成し、光電変換ユニット5を形成した。
【0033】次に、光電変換ユニット5上に、ZnO膜
6a(膜厚80nm)を、スパッタリングにより形成し
た。このようにして、図2(b)に示す構造を得た。そ
の後、図2(c)に示すように、YAGレーザにより、
ZnO膜6aをスクライブし、ITO膜6のパターンを
形成した。このYAGレーザによるスクライブの条件
は、SHG0.5W、3kHz、スクライブ速度50n
m/sec、膜焦点から2mmずらしての焦点位置で加
工した。
【0034】次に、得られたZnO膜6aのパターンを
マスクとして用いて、フッ酸をエッチャントとして用い
たウェットエッチングにより、光電変換ユニット5を選
択的にエッチングした。このとき、ZnO膜6aはこの
エッチャントに対する耐エッチング性が高いので、十分
にエッチングマスクとして用いることが出来る。このよ
うにして、底部において裏面電極4が露出した接続孔1
1が得られた。
【0035】次いで、全面に、ZnO膜6b(膜厚35
0nm)をスパッタリングにより形成した。この時、接
続孔11はZnOにより埋められ、 ZnO膜6bは、
裏面電極4と電気的に接続された。
【0036】最後に、 ZnO膜6a,6bおよびp型
非晶質シリコン薄膜をレーザスクライブして分離溝8を
形成することにより、p型非晶質シリコン薄膜を含めた
前面電極6をセルごとに分離し、図1に示す構成の光電
変換装置を得た。各セルに端子20を設け、各端子間の
抵抗を測定したところ、0.1メガオームであり、素子
分離に必要な0.01メガオーム以上の抵抗率であっ
た。
【0037】得られた光電変換装置は、裏面電極4と隣
接するセルの前面電極6とが、接続孔11内を埋めるZ
nOにより接続されて、36個の光電変換セルからな
り、6個ごとに直列に接続された、集積化光電変換セル
を得た。この集積化光電変換セルにLEDを接続したと
ころ、LEDの点灯を確認することが出来た。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よると、前面電極を、膜厚の薄い透明電極層と、厚い透
明電極層からなる2層の透明電極により構成することに
より、収集電極を別途形成することなく、複数の光電変
換セル間の接続が可能であるので、簡単な構造の集積構
造を、少ない工程数で、低コストで得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る集積化光電変換装置
を示す断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る集積化光電変換装置
の製造プロセスを工程順に示す断面図。
【符号の説明】
1…基板 2a,2b,2c,2d,2e,2f…光電変換セル 4…裏面電極 5…光電変換ユニット 6…前面電極 6a…薄い透明導電性酸化膜 6b…厚い透明導電性酸化膜 8…分離溝 11…接続孔 20…端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板上に形成された電極層
    と、この電極層上に形成された結晶質半導体層を含む薄
    膜光電変換ユニットと、この薄膜光電変換ユニット上に
    形成された第1の透明導電層とを具備する積層構造を有
    し、前記電極層はセルごとに複数に分割されており、前
    記積層構造にはセルごとに前記第1の透明導電層表面か
    ら前記電極層に達する接続孔が設けられ、前記積層構造
    上には前記接続孔内を埋めるように透明導電性材料が堆
    積されて、前記電極層に接続された、前記第1の透明導
    電層よりも膜厚の厚い第2の透明導電層が形成され、セ
    ルごとに前記第2の透明導電層表面から前記薄膜光電変
    換ユニットの上部にかけて分離溝が設けられていること
    を特徴とする集積化光電変換装置。
  2. 【請求項2】前記第1の透明導電層の膜厚は60〜10
    0nmであり、前記第2の透明導電層の膜厚は300〜
    600nmであることを特徴とする請求項1に記載の集
    積化光電変換装置。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の透明導電層は、 I
    TO、SnOおよびZnOからなる群から選択された
    1種からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の集積化光電変換装置。
  4. 【請求項4】基板上に、セルごとに複数に分割された電
    極層を形成する工程、 前記電極層上に結晶質半導体層を含む薄膜光電変換ユニ
    ット、および第1の透明導電層を順次成膜する工程、 前記第1の透明導電層の、前記電極層の取り出し部に対
    応する部分をスクライブする工程、 前記第1の透明導電層をエッチングマスクとして用い
    て、前記薄膜光電変換ユニットをエッチングし、前記薄
    膜光電変換ユニットに、前記電極層に達する接続孔を形
    成する工程、 前記接続孔を埋めるように全面に、前記第1の透明導電
    層よりも厚い第2の透明導電層を形成する工程、および
    前記第2の透明導電層、第1の透明導電層および薄膜光
    電変換ユニットをスクライブし、個々の光電変換セルに
    分離する分離溝を形成する工程を具備することを特徴と
    する集積化光電変換装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の透明導電層の膜厚は60〜10
    0nmであり、前記第1の透明導電層の膜厚は300〜
    600nmであることを特徴とする請求項4に記載の集
    積化光電変換装置。
  6. 【請求項6】前記第1および第2の透明導電層は、 I
    TO、SnOおよびZnOからなる群から選択された
    1種からなることを特徴とする請求項4または5に記載
    の集積化光電変換装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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