JPH0821313A - 内燃機関の排気還流制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気還流制御装置

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JPH0821313A
JPH0821313A JP6151105A JP15110594A JPH0821313A JP H0821313 A JPH0821313 A JP H0821313A JP 6151105 A JP6151105 A JP 6151105A JP 15110594 A JP15110594 A JP 15110594A JP H0821313 A JPH0821313 A JP H0821313A
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JP
Japan
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exhaust gas
internal combustion
combustion engine
gas recirculation
term
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JP6151105A
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English (en)
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Yoshimitsu Takashima
祥光 高島
Shigeki Hidaka
茂樹 日高
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定常学習時のEGRバルブ開度の収束性と加
速時のNOxの悪化の防止とを両立できる内燃機関の排
気還流制御装置を提供すること。 【構成】 ステップ105では、運転状態が過渡状態で
あるか否かを判定する。即ち、エンジン回転数Ne、エ
ンジン負荷QFINE、アクセル開度Accpの3つの値
の内、少なくとも2つの値が以前の同割り込み処理時の
値より所定のしきい値以上変化した場合に、過渡状態と
判定する。そして、このステップ105で過渡状態と判
定した場合は、ステップ106にて、フィードバック補
正デューティ積分項(以下I項と略す)の学習を禁止
し、I項の更新は行なわない。即ち、前回のI項学習値
LDFINI(i-1)を今回のI項学習値LDFINI
(i)として、後述するステップ109に進む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気還流制
御装置に関し、詳しくは排気還流弁の開度を、比例積分
制御を用いて目標開度にフィードバック制御する内燃機
関の排気還流制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関(エンジン)から発
生する有害ガス(NOx)を低減する装置として、エン
ジンに排気還流路を設けて排気ガスの一部を排気通路か
ら吸気通路に還流させるとともに、排気還流路に排気制
御弁(EGRバルブ)を設け、このEGRバルブのオー
プン制御を行なうことによって排気還流量(EGR量)
を調節する排気還流制御装置が知られている。
【0003】しかしながら、オープン制御を行なう装置
では、加速時においてEGRバルブの作動遅れによって
EGR量が多くなりすぎるため、燃料の燃焼に必要な酸
素が足りなくなって、過渡スモークが発生するという問
題がある。この作動遅れを改善する方法として、例えば
特公昭60−11214号公報に記載されている様に、
EGRバルブ開度のフィードバック制御を行なうととも
に、このフィードバック制御に(目標値に制御する手法
として一般的な)比例積分制御(PI制御)を適用し、
それによって応答性を向上させて過渡スモークを低減す
る装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様にEGRバルブ開度のフィードバック制御を行なう
場合でも、下記の問題があり必ずしも十分でない。つま
り、運転の過渡状態に合わせて、制御対象であるEGR
バルブ開度のオーバーシュートを小さくする様に、PI
制御の比例項(P項)及び積分項(I項)を適合させる
と、定常学習時(定常状態におけるI項学習時)におけ
るEGRバルブ開度の収束性が悪化し、結果として、ス
モークが発生したり又はNOxが増加するという問題が
ある。一方、定常学習時に合わせて収束性が良くなる様
に、P項及びI項を適合させると、今度は、過渡状態に
おけるI項の積分学習が過剰となるため、EGRバルブ
開度がオーバーシュートし、加速時のNOxが悪化する
という問題がある。即ち、各々の運転状態に応じてフィ
ードバック制御によってEGRバルブ開度を調節しよう
としても、互いの長所は相反するので、全ての運転状態
に好適に対応できないという問題があった。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであり、全ての運転状態に好適に対応でき、特に
定常学習時におけるEGRバルブ開度の収束性と加速時
におけるNOxの悪化の防止とを両立できる内燃機関の
排気還流制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、図1に例示する様に、内燃機関の
排気通路と吸気通路とを接続する排気還流路に設けられ
た排気還流弁を備えるとともに、該排気還流弁の開度を
比例積分制御を用いることにより目標開度にフィードバ
ック制御する内燃機関の排気還流制御装置において、前
記内燃機関の運転データを検出する運転データ検出手段
と、該運転データ検出手段によって検出された運転デー
タに基づいて、前記内燃機関の運転状態が過渡状態か否
かを判定する運転状態判定手段と、該運転状態判定手段
によって過渡状態と判定された場合には、前記比例積分
制御における積分制御を抑制する積分制御抑制手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の排気還流制御装置
を要旨とする。
【0007】請求項2の発明は、前記積分制御抑制手段
が、積分制御を中止する手段であることを特徴とする前
記請求項1記載の内燃機関の排気還流制御装置を要旨と
する。請求項3の発明は、前記積分制御抑制手段が、積
分ゲインを減少させる手段であることを特徴とする前記
請求項1記載の内燃機関の排気還流制御装置を要旨とす
る。
【0008】請求項4の発明は、前記積分制御抑制手段
が、積分演算周期の延長を行なう手段であることを特徴
とする前記請求項1記載の内燃機関の排気還流制御装置
を要旨とする。
【0009】
【作用】本発明では、内燃機関の排気還流弁の開度を、
比例積分制御を用いて目標開度にフィードバック制御す
る。そして、運転データ検出手段によって内燃機関の運
転データを検出し、この運転データに基づいて、運転状
態判定手段によって運転状態が過渡状態か否かを判定
し、ここで過渡状態と判定された場合には、積分制御抑
制手段によって比例積分制御における積分制御を抑制す
る。
【0010】ここで、前記積分制御抑制手段としては、
積分制御を中止する手段、積分ゲインを減少させる手
段、積分演算周期を延長する手段を採用できる。次に、
本発明の排気還流制御装置を用いた場合の動作を、図2
を参照して説明する。尚、図において、定常適合とは、
定常状態に合わせて収束性が向上する様にP項及びI項
を調節したもの、過渡適合とは、過渡状態に合わせて過
渡スモークを低減する様にP項及びI項を調節したもの
である。また、実リフト及び目標リフトとは、各々排気
還流弁(EGRバルブ)の実際の開度及び目標となる開
度である。 (定常状態の場合)目標リフト及び基本EGR指令値が
変化しない定常状態の場合に、EGRバルブの開度が何
等かの原因で変化したときには、図2(a)の様なP項
及びI項となる。つまり、定常適合では、この様な定常
状態の場合に適合してP項及びI項が決められるのであ
るから、当然ながらフィードバック制御によって迅速に
実リフトが目標リフトに収束する。また、本発明では、
定常状態の場合は、定常適合と同様に機能するので、同
様に実リフトは迅速に収束する。それに対して、過渡適
合の場合には、定常状態に適合していないので、収束性
が悪い。 (過渡状態の場合)目標リフト及び基本EGR指令値が
例えばステップ状に変化する過渡状態の場合には、図2
(b)の様なP項及びI項となる。つまり、従来の過渡
適合では、この様な場合に適合してP項及びI項が決め
られるのであるから、当然ながら実リフトのオーバーシ
ュートが少なく、NOxの発生も少ない。特に、本発明
では、過渡状態の場合は、積分制御を抑制するので、過
渡適合の場合よりも更に実リフトのオーバーシュートが
少なく、その結果として、NOxの発生が大きく低減さ
れる。それに対して、定常適合の場合には、過渡状態に
適合していないので、オーバーシュートが大きく、NO
xの発生が多い。
【0011】つまり、本発明では、定常状態の場合に
は、通常のPI制御を行なって収束性を向上させ、一
方、過渡状態の場合には、積分制御を抑制するので、過
渡状態におけるオーバーシュートを少なくして、NOx
の発生を低減することができ、定常状態及び過渡状態の
全ての運転状態に好適に対応することが可能である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の内燃機関の排気還流制御装置
を、図面に基づいて説明する。尚、図3は、実施例1の
排気還流制御装置が設けられたディーゼルエンジンの一
つの例を示す概略構成図である。 (実施例1)図3に示す様に、本実施例のシステム構成
においては、ディーゼルエンジン(以下単にエンジンと
記す)1と、このエンジン1に燃料を供給する燃料噴射
ポンプ3と、排気ガスを排気側から吸気側に還流させる
排気還流装置5と、このシステムを制御する電子制御装
置(ECU)7とを主として備えている。以下各構成に
ついて詳細に説明する。
【0013】まず、エンジン1では、吸気口11から
吸気通路13を介して燃焼室15内に空気を吸入し、排
気通路17へ排気ガスを排出する。また、エンジン1の
シリンダヘッド1aには、燃料噴射ノズル19が取り付
けられており、この燃料噴射ノズル19は図示しない渦
流室を介して前記燃焼室15内にディーゼルエンジン用
の液体燃料を噴射する。尚、シリンダヘッド1aには図
示しないグロープラグが取り付けられている。
【0014】前記燃料噴射ポンプ3は、例えば分配型
ポンプVEであり、導管21を経て燃料を燃料噴射ノズ
ル19へ圧送する。この燃料噴射ポンプ3は、エンジン
1によって回転駆動される駆動軸23の動きを、フェイ
スカム25を介してプランジャ27に伝達することによ
って、燃料を燃料噴射ノズル19に分配圧送する。
【0015】前記プランジャ27による燃料圧送量は、
スピルリング29の軸線方向の位置によって決まるが、
このスピルリング29の軸線方向の変位量を検出するた
めに、スピルリング位置センサ31が取り付けられてい
る。このスピルリング位置センサ31が発生する電気信
号は、ECU7に入力されて負荷を示す信号として用い
られる。尚、スピルリング位置センサ31としては、差
動トランスの如く直線移動量を電気量に変換する如きセ
ンサを採用できる。
【0016】また、燃料噴射ポンプ3には、駆動軸23
に接続されたギア33の回転数からエンジン回転数を検
出するために、エンジン回転数センサ35が取り付けら
れている。尚、このエンジン回転数センサ35としては
電磁式ピックアップを使用できる。
【0017】前記排気還流装置5は、吸気通路13と
排気通路17とを連通する排気還流路41と、該排気還
流路41に配置されて流路を開閉するダイヤフラム装置
(EGRバルブ)43とを備えている。このEGRバル
ブ43は、圧力の違いによってEGRバルブ開度を変更
するものであり、排気還流路41を開閉する弁体44
と、弁体44を先端に有するプランジャ45と、プラン
ジャ45を担持するダイヤフラム47と、ダイヤフラム
47の変化位置に基づいてEGRバルブ開度を検出する
リフトセンサ71と、負圧が導入されるダイヤフラム室
59とを備えている。また、ダイヤフラム室59は、導
管61を経て第1及び第2電磁弁63、64に接続され
ている。
【0018】前記第1電磁弁63は、通電時には開弁し
て、負圧を図示しない負圧タンクから導管61を介して
ダイヤフラム室59に与えるものであり、一方、第2電
磁弁64は、通電時に閉弁し非通電時のみ開弁して、大
気圧を大気取入れポート67より導管61を介してダイ
ヤフラム室59に与えるものである。
【0019】つまり、第1及び第2電磁弁63、64
は、大気圧と負圧とを比較的小さい周期(例えば25H
z又は50Hz)にて且つ所定の比率(デューティ比)
にて供給されるようになっているので、ダイヤフラム室
59には両電磁弁63,64の開弁比に応じた負圧が供
給される。
【0020】従って、例えばEGRバルブ開度を増加さ
せる場合には、第1電磁弁63のデューティ比を増加さ
せる様な信号を出力して第1電磁弁63を開弁方向(負
圧の導入方向)に制御するとともに、同一のデューティ
比の信号を第2電磁弁64に出力して第2電磁弁64を
閉弁方向(大気導入の制限方向)に制御する。
【0021】前記ECU7は、周知の図示しないCP
U,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート,バスラ
イン等を備えたコンピュータとして構成されており、入
力ポートには、前記スピルリング位置センサ31,エン
ジン回転数センサ35,リフトセンサ71が接続され、
出力ポートには、第1電磁弁63,第2電磁弁64が接
続されている。尚、入力ポートには、運転状態を検出す
るその他のセンサとして、図示しないアクセルペダルの
踏込量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ
72,吸気圧から吸気量を算出するために用いられる吸
気圧センサ73,エンジン1の冷却水温度を検出する水
温センサ75等が接続されている。
【0022】次に、上述した構成を有する本実施例の排
気還流制御装置の動作を、図4のフローチャートを用い
て説明する。尚、本処理は、8ms毎の割り込み処理の
中で、実行される。図4に示す様に、まず、ステップ1
01では、エンジン回転数センサ35より検出されるエ
ンジン回転数Ne及びスピルリング位置センサ31によ
り検出されるエンジン負荷(噴射量)QFINEに応じ
て、基本EGR指令値DEBSEを読み出す。この基本
EGR指令値DEBSEとは、EGRバルブ43の弁体
44の開度(EGRバルブ開度)を制御するための基本
値であり、具体的には、第1電磁弁63及び第2電磁弁
64の制御信号の基本値である。
【0023】前記基本EGR指令値DEBSEは、エン
ジン回転数Ne及びエンジン負荷QFINEの関数とし
て、図5の様に格子状にマップ化されており、ROMに
記憶されている。よって、この基本EGR指令値DEB
SEは、図5のマップを補間計算することにより、精密
に設定することができる。
【0024】次に、ステップ102では、ステップ10
1の基本EGR指令値算出手段と同様の手順により、図
6の様なエンジン回転数Ne及びエンジン負荷QFIN
Eのマップから、目標リフトTELFを読み出す。次
に、ステップ103では、リフトセンサ71の出力電圧
をA/D変換した値VELFと、以前にEGRバルブ4
3が全閉位置にあるときのリフトセンサ71の出力電圧
をA/D変換した値VELFGを用いて、2値の差分に
より、実リフトAELFを次式(1)にて算出する。
【0025】 AELF=K・(VELF−VELFG)(K:定数) …(1) 次に、ステップ104では、ステップ102,103で
算出した目標リフトTELF、実リフトAELFの差分
(目標リフトTELF−実リフトAELF)に応じて、
フィードバック補正デューティ比例項(以下P項と略
す)LDFINPを読み出す。P項LDFINPは、図
7(a)の様な特性のグラフが図7(b)の様にマップ
化されており、ROMに記憶されている。このP項LD
FINPは、図7(b)のマップを補間計算することに
より求める。
【0026】次に、本実施例の要部であるステップ10
5,106について説明する。ステップ105では、運
転状態が過渡状態であるか否かを判定する。即ち、前記
エンジン回転数Ne、エンジン負荷QFINEに加え、
アクセル開度センサ72から検出したアクセル開度Acc
pの3つの値の内、少なくとも2つの値が以前の同割り
込み処理時の値より所定のしきい値以上変化した場合
に、過渡状態と判定する。
【0027】そして、このステップ105で過渡状態と
判定した場合は、ステップ106にて、フィードバック
補正デューティ積分項(以下I項と略す)LDFINI
の学習を禁止し、I項LDFINIの更新は行なわな
い。即ち、前回のI項学習値LDFINI(i-1)を今
回のI項学習値LDFINI(i)として、後述するス
テップ109に進む。
【0028】一方、ステップ105で定常状態と判定し
た場合には、ステップ107にて、前記ステップ10
2,103で算出した目標リフトTELF、実リフトA
ELFの差分(目標リフトTELF−実リフトAEL
F)に応じて、I項変化量△Iの値を読み出す。このI
項変化量△Iは、図8(a)の様な特性のグラフが図8
(b)の様にマップ化されており、ROMに記憶されて
いる。また、I項変化量△Iは、図8(b)のマップを
補間計算することにより求める。
【0029】次に、ステップ108で、前記ステップ1
07で算出したI項変化量△Iを以前の割り込み処理で
算出したI項学習値LDFINI(i-1)に加算し、今
回のI項学習値LDFINI(i)を次式(2)にて算
出する。 LDFINI(i)=LDFINI(i-1)+△I …(2) 次に、ステップ109にて、前記各ステップ101,1
04,108で算出した基本EGR指令値DEBSE
と、P項LDFINPと、I項学習値LDFINI
(i)を加算して、最終EGR指令値DEFINを次式
(3)にて算出し、一旦本処理を終了する。
【0030】 DEFIN=DEBSE+LDFINP+LDFINI(i)…(3) 従って、この最終EGR指令値DEFINを用いて第1
電磁弁63及び第2電磁弁64を制御することによっ
て、EGRバルブ43の開度を調節する。具体的には、
最終EGR指令値DEFINを両電磁弁63,64のデ
ューティ比に対応させ、上述した様に両電磁弁63,6
4の開度の制御を行なって、ダイヤフラム室59の負圧
を調節することにより、EGRバルブ開度を制御する。
【0031】この様に、本実施例の排気還流制御装置で
は、エンジン回転数Ne、エンジン負荷QFINE、ア
クセル開度Accp等を用いて過渡状態を判定し、過渡状
態の場合には、I項の学習を禁止している。つまり、本
実施例では、定常状態においては、I項学習を含む通常
の定常適合におけるPI制御を行なうので収束性に優れ
ており、スモークの発生やNOxの発生を効果的に防止
できる。しかも、過渡状態においては、I項の学習を禁
止しているので、実リフトのオーバーシュートを防止で
き、よってNOxの発生を防止できる。この結果、定常
状態及び過渡状態の全ての状態において、スモークの発
生やNOxの発生を防止できるという顕著な効果を奏す
る。 (実施例2)次に実施例2について説明する。
【0032】本実施例は、前記実施例1とは、図4のス
テップ105の過渡判定で過渡状態と判定した後の処理
が相違しており、I項学習禁止ではなく、I項のゲイン
減少によるI項学習となる。尚、その他のハード構成等
は前記実施例1と同様であるので、異なる点のみ詳細に
説明する。
【0033】図9のフローチャートに示す様に、ステッ
プ201で基本EGR指令値DEBSEを算出し、ステ
ップ202で目標リフトTELFを算出し、ステップ2
03で実リフトAELFを算出し、ステップ204でP
項LDFINPを算出し、ステップ205でI項変化量
△Iを算出する。
【0034】そして、ステップ206で過渡状態か否か
を判定し、過渡状態でないと判定されると、ステップ2
07でそのまま通常のI項学習を行ない、ステップ20
8で最終EGR指令値DEFINを算出して、一旦本処
理を終了する。一方、前記ステップ206で過渡状態で
あると判断された場合は、ステップ209にて、I項ゲ
インの減少の処理を行なう。即ち、前記ステップ205
で算出したI項変化量△Iを1/a倍して、減少したI
項変化量(△I/a)を求めるとともに、この減少した
I項変化量(△I/a)を△Iと設定し、続くステップ
207では、このI項を用いて前記と同様にI項学習を
行なう。
【0035】本実施例でも、前記実施例1と同様の効果
を奏する。 (実施例3)次に実施例3について説明する。本実施例
は、前記実施例1,2とは、図4のステップ105の過
渡判定で過渡状態と判定した後の処理が相違しており、
I項学習禁止やI項のゲイン減少ではなく、I項演算周
期延長によるI項学習となる。尚、その他のハード構成
等は前記実施例1,2と同様であるので、異なる点のみ
詳細に説明する。
【0036】図10のフローチャートに示す様に、ステ
ップ301で基本EGR指令値DEBSEを算出し、ス
テップ302で目標リフトTELFを算出し、ステップ
303で実リフトAELFを算出し、ステップ304で
P項LDFINPを算出する。
【0037】そして、ステップ305で過渡状態か否か
を判定し、過渡状態でないと判定されると、ステップ3
06でI項△Iを算出し、ステップ307そのまま通常
のI項学習を行ない、ステップ308で最終EGR指令
値DEFINを算出して、一旦本処理を終了する。
【0038】一方、前記ステップ305で過渡状態であ
ると判断された場合は、ステップ309にて、I項演算
を行なうか否かを判定するためのカウンタ値がB(B;
任意設定値)に達したか否かを判定する。ここで、カウ
ンタ値がBに達していないと判断されると、ステップ3
11に進み、カウンタ値をインクリメントし、ステップ
308に進む。つまり、ステップ309,311の処理
は、カウンタ値が所定のBに達していないので、今回の
I項加算をスキップするための処理である。尚、本実施
例では、8×Bmsの周期までI項演算周期を延長する
例を示しており、カウンタ値より、前回のI項更新から
8×Bms経過したかどうかを判定している。
【0039】一方、ステップ309でカウンタ値がBに
達したと判断されると、ステップ310に進み、カウン
タ値をクリアし、ステップ306に進む。つまり、ステ
ップ309,310の処理は、カウンタ値が所定のBに
達したので、通常のI項加算を再開するための処理であ
る。
【0040】本実施例でも、前記実施例1,2と同様の
効果を奏する。尚、本発明は前記実施例になんら限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明では、内燃機
関の排気還流弁の開度を比例積分制御を用いて目標開度
にフィードバック制御している。そして、内燃機関の運
転データを検出し、この運転データに基づいて運転状態
が過渡状態か否かを判定し、過渡状態と判定された場合
には比例積分制御における積分制御を抑制している。
【0042】従って、従来のPI制御で問題であった、
定常状態又は過渡状態に合わせた適合によって生じる、
相反するI項特性を両立することができ、更に過渡時に
おけるI項の過剰学習が防止され、EGRバルブ開度の
オーバーシュートによる加速時のNOx悪化といった問
題が改善できる。即ち、本発明は、全ての運転状態に好
適に対応でき、特に定常学習時における排気還流弁の開
度の収束性と加速時におけるNOxの悪化の防止とを両
立できるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を例示する概略構成図であ
る。
【図2】 本発明の効果を比較例とともに示す説明図で
ある。
【図3】 実施例1の排気還流制御装置を装備したエン
ジンの全体構成図である。
【図4】 実施例1のEGRバルブ開度のPI制御の処
理を示すフローチャートである。
【図5】 実施例1の基本EGR指令値DEBSEのマ
ップ図である。
【図6】 実施例1の目標リフトLEFTのマップ図で
ある。
【図7】 (a)はF/B補正デューティ比例項(P
項)の特性グラフであり、(b)はF/B補正デューテ
ィ比例項(P項)のマップ図である。
【図8】 (a)はF/B補正デューティ積分項(I
項)の特性グラフであり、(b)はF/B補正デューテ
ィ積分項(I項)のマップ図である。
【図9】 実施例2の積分ゲイン減少処理を示すフロー
チャートである。
【図10】 実施例3の積分演算周期延長の処理を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、 3…燃料噴射ポンプ、
5…排気還流装置、 7…電子制御装置(E
CU)、13…吸気通路、 17…排気通
路、19…燃料噴射ノズル、 21,61…導
管、31…スピルリング位置センサ、35…エンジン回
転数センサ、41…排気還流路、 43…ダ
イヤフラム装置(EGRバルブ)、63…第1電磁弁、
64…第2電磁弁、71…リフトセンサ、
72…アクセル開度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路と吸気通路とを接続
    する排気還流路に設けられた排気還流弁を備えるととも
    に、該排気還流弁の開度を比例積分制御を用いることに
    より目標開度にフィードバック制御する内燃機関の排気
    還流制御装置において、 前記内燃機関の運転データを検出する運転データ検出手
    段と、 該運転データ検出手段によって検出された運転データに
    基づいて、前記内燃機関の運転状態が過渡状態か否かを
    判定する運転状態判定手段と、 該運転状態判定手段によって過渡状態と判定された場合
    には、前記比例積分制御における積分制御を抑制する積
    分制御抑制手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の排気還流制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記積分制御抑制手段が、積分制御を中
    止する手段であることを特徴とする前記請求項1記載の
    内燃機関の排気還流制御装置。
  3. 【請求項3】 前記積分制御抑制手段が、積分ゲインを
    減少させる手段であることを特徴とする前記請求項1記
    載の内燃機関の排気還流制御装置。
  4. 【請求項4】 前記積分制御抑制手段が、積分演算周期
    の延長を行なう手段であることを特徴とする前記請求項
    1記載の内燃機関の排気還流制御装置。
JP6151105A 1994-07-01 1994-07-01 内燃機関の排気還流制御装置 Pending JPH0821313A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5921223A (en) * 1996-09-17 1999-07-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for an internal combustion engine
US6973382B2 (en) * 2004-03-25 2005-12-06 International Engine Intellectual Property Company, Llc Controlling an engine operating parameter during transients in a control data input by selection of the time interval for calculating the derivative of the control data input
JP2010216436A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Daihatsu Motor Co Ltd 内燃機関の排気ガス再循環制御方法

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