JPH08212A - 表面に印刷表示を施した椎茸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 椎茸の傘表面に色彩を付した文字、模様等を
印刷表示し商品性を高める。 【構成】 椎茸の傘表面をそのまま、或いは適宜面積だ
け切削して平滑面を形成し、この面に可食性粉末或いは
可食性インキを用いて文字、模様等を印刷表示する。 【効果】 色彩を付した文字、模様等を印刷したので贈
答品としての適性を高めることができた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は椎茸に関するものであ
り、特に傘部分の表面に文字、模様等を可食性粉末或い
は可食性インキ等を印刷表示した椎茸に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】椎茸の傘表面を平滑に切削し、当該切削
部分に焼印で文字、図案等を焼付けたしいたけの加工品
は実公昭６１−２３３５３号公報によって知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
のものは、椎茸の傘表面を平滑に切削し、当該切削部に
白色の焼付け表示部を形成したのち、この白色部に焼印
などで焼付け表示をしなければならないという作業上の
煩雑さがあるほか、表示手段が焼印による焼付けである
ため傘表面には黒色の表示しか行えず多色性を要求され
る贈答品としての適格性、多用途性に欠ける点が指摘さ
れていた。

【０００４】

【発明の目的】本発明は上記の問題に対応しようとする
ものであり、椎茸の傘表面を切削して表示する場合は勿
論のこと、傘表面を切削しなくても傘表面に容易に所望
の色彩からなる印刷表示が行えるように構成した表面に
印刷表示を施した椎茸を提供せんとするものである。

【０００５】

【発明の要点】本発明は、椎茸の傘表面に、可食性粉末
或いは可食性インキ等により文字、模様等を印刷表示し
た椎茸を発明の要点としている。

【０００６】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

【０００７】１は椎茸であり、公知の加工手段により半
乾燥若しくは全乾燥している。２は椎茸１の傘３の表面
31に印刷表示した文字、模様等の表示部であり、各種の
可食性粉末、或いは可食性インキ等を用い、用途に応じ
て各種、各色の文字や模様等を組み合わせて印刷表示し
ている。

【０００８】なお椎茸の傘３の表面31は図２例示のよう
に、素材のままの状態、即ち全く未加工のまま、その表
面に文字、模様等を印刷表示する場合のほか、図１例示
のように傘３の表面31を適宜面積だけ切削して平滑面32
を形成し、当該平滑面32に文字、模様等の表示部２を形
成することもできる。

【０００９】傘３の表面31を未処理のまま使用する場合
は、印刷表示する文字、模様等に使用する表示素材は椎
茸１が具有する素材の色彩（黒色）とは反対色となる色
彩、例えば白色、ピンク等の明るい色彩を採用すること
がよい。また傘３の表面31に印刷表示部２を形成するた
めの平滑面32を形成した場合は、切削された平滑面32が
本来的に白色ないし白色類似の明るい色彩であるため印
刷表示をする色彩やその組合せに限定がない。

【００１０】傘３の表面31に印刷表示する可食性粉末と
しては、例えば、粉糖を主材とし、これに、少量の卵
白、酒石酸、酢、及び水を混合して得たペースト状の印
刷素材を傘３の表面にスクリーン印刷手段により印刷表
示するものであり、多色表示を行う場合は、前記第１の
印刷素材が乾燥した後に傘３の表面31に第２の印刷を行
い、順次印刷と乾燥の工程を繰り返して完成品を得るも
のである。

【００１１】椎茸１の傘表面に施す印刷手段は任意に選
択できるが、適当する品物の性質に適応させるため、シ
ルクスクリーン印刷が最適であり、その他には弾撥力を
具えたシリコーンゴムにより形成した印刷版を利用して
転写印刷する印刷手段等が適用できる。

【００１２】

【発明の効果】従来のしいたけの加工品は、傘表面を平
滑に切削処理し、この切削面に焼印により文字、模様等
を印刷表示していたため、表示面が黒色一色となって装
飾性に欠けるほか焼印による表示のため表示部分に小さ
い文字や模様の表示が困難となる欠点があったが、本発
明は上記のように椎茸１の傘３表面に可食性粉末或いは
可食性インキを用いて印刷表示２したので、表示をされ
る文字、模様等の種類が極めて多様なものを得ることが
可能となるほか表示される文字や模様が鮮明かつ多色に
表示できる利点がある。

【００１３】また本発明によれば椎茸の表面に表示され
た文字、模様等の表示部２は椎茸１が本来的に有する味
覚を損なうことのない表示素材（可食性粉末、可食性イ
ンク等）を自由に選択できるので調理に神経を使うこと
なく、自由に使用できる利点がある。

【００１４】なお、椎茸１の傘３の表面に表示する文
字、模様等の印刷表示を文字のみ、或いは文字と模様の
組合せ等として適宜選択すれば祝儀用の贈答品等として
広く利用できるほか、文字だけでなく、模様等を適切に
表示すれば季節の贈答品等としても利用でき、椎茸の販
売促進にも寄与できる優れた利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】 椎茸の傘表面を平滑に切削して表示部を形成
した場合の斜視図

【図２】 椎茸の傘表面をそのまま表示部に使用した場
合の斜視図

【符号の説明】

１ 椎茸 ２ 表示部 ３ 傘 31 表面 32 平滑面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】椎茸の傘表面に、可食性粉末或いは可食性
   インキ等により文字、模様等を印刷表示した椎茸。
2. 【請求項２】椎茸の傘表面が、椎茸の素材のままである
   請求項１記載の表面に可食性粉末或いは可食性インキに
   より印刷表示を施した椎茸。
3. 【請求項３】椎茸の傘表面に適宜範囲の平滑な切削面を
   形成し、当該平滑面に可食性粉末或いは可食性インキに
   より印刷表示を施した請求項１記載の表面に印刷表示を
   施した椎茸。