JPH08212557A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH08212557A
JPH08212557A JP7016298A JP1629895A JPH08212557A JP H08212557 A JPH08212557 A JP H08212557A JP 7016298 A JP7016298 A JP 7016298A JP 1629895 A JP1629895 A JP 1629895A JP H08212557 A JPH08212557 A JP H08212557A
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英治 村松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的な機構を必要とせず、小型、安価な構
成により光ディスクの撓みによる情報記録面と光ビーム
の光軸との直交関係のずれを補正することが可能な情報
再生装置を提供する。 【構成】 光ビームBに基き、グレーティング5によ
り、光ディスク1の情報記録面の半径方向における光ビ
ームBの光軸に対する傾斜によるコマ収差の影響を低減
するための正のコマ収差及び負のコマ収差を有するコマ
収差再生光BC+、B C-を生成し、これらの光ビームを同
一の情報トラックTR上に照射する。そして、これらの
光ビームの反射光に基づくそれぞれの受光信号Sa 、S
b 及びSc の中から、情報記録面の傾斜又は受光信号S
a 、Sb 及びSc の復号時のエラーレートSEa、SEb
びSEcに基づき、傾斜によるコマ収差の影響を低減する
のに最も適した光ビームに基づく受光信号を選択し、選
択された受光信号SS に基づき、情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報再生装置に関し、
より詳細には、記録媒体が、経年変化及び記録媒体の固
定方法により変形することに伴い、記録媒体上の情報記
録面と再生光の光軸の関係(直交関係)が変化した場合
でも、その変化に対応して正確に情報を再生することが
可能な情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における情報再生装置において
は、一般的に図10に示すように、CD(Compact Dis
k)や、LD(LASER Disk)等の光ディスク100の中
心をクランパ101等により固定し、これをスピンドル
モータ102で回転することにより光ディスク100を
回転させ、これに光ピックアップ103からの光ビーム
Bを照射し、当該光ビームBの光ディスク100の情報
記録面からの反射光を光ピックアップ103により受光
することにより、この反射光に基づいて記録された情報
を再生していた。
【0003】この時、光ディスク100の情報記録面と
光ビームBの光軸の関係は、図10に示すように、常に
直交関係を維持しておく必要がある。この直交関係が維
持できなくなると、光ビームBが情報記録面に対して斜
に照射されることになるので、情報記録面上における光
ビームBの照射範囲が広くなり、再生すべき情報が記録
された情報トラックに隣接する情報トラックにまで当該
照射範囲が及ぶこととなる。よって、当該隣接トラック
の情報まで同時に再生され、再生すべき情報に対して、
いわゆるクロストークが発生する。
【0004】ところが、光ディスク100は、通常、樹
脂材料等により形成されているので、図10に点線(光
ディスク100’)で示すように、経年変化及びクラン
パ101等による固定により、その外周部にいくにした
がって撓むようになる。よって、その場合には、情報記
録面と光ビームBの光軸の直交関係が直角からずれるこ
ととなる。
【0005】従来技術においては、この直交関係のずれ
に対して、光ディスク100の撓みによる傾斜角を検出
するチルトセンサを設け、このチルトセンサにより検出
した傾斜角に基づいて光ピックアップ103を中心軸1
04を中心として傾斜させ、図10に示す光ピックアッ
プ103’の位置にすることにより光ビームBの光軸方
向を光ビームB’のように変更し、光ビームBと情報記
録面の直交関係を維持するようにしていた。
【0006】ここで、上記のチルトセンサの構成として
は、実願昭60-123763 号(実公昭64-2265 号公報)に開
示されているように、光ビームBとは別個に傾斜角検出
用に光ビームを設けて情報記録面に照射し、この反射光
を光ディスク100の半径方向に離隔して配置された複
数の受光素子で受光し、その受光量の差から傾斜角を求
めるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の情報再生装置においては、光ディスク100の撓み
による情報記録面と光ビームBの光軸との直交関係のず
れを補正するために、光ピックアップ103を機械的に
傾斜させていたため、そのための駆動系等の傾斜機構が
必要である。よって、装置全体が大型化するとともに、
生産コスト等が高価になるという問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてな
されたもので、その目的は、機械的構造を使用せず、小
型、安価な構成により光ディスク100の撓みによる情
報記録面と光ビームBの光軸との直交関係のずれを補正
することが可能な情報再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、情報トラックを形成し
て情報が記録された光ディスク等の記録媒体の情報記録
面にレーザビームである光ビーム等の再生光を照射し、
前記情報記録面からの当該再生光の反射光に基づき前記
情報を再生する情報再生装置において、前記再生光を出
射する半導体レーザ等の再生光出射手段と、当該再生光
に基づき、前記情報記録面の前記再生光の光軸に対する
傾斜であって、前記情報の読み取り方向に直角な方向の
傾斜によるコマ収差の影響を低減するコマ収差を有する
コマ収差再生光を生成するコマ収差再生光生成手段と、
前記再生光及び前記コマ収差再生光を、同一の前記情報
トラックに照射するビームスプリッタ、対物レンズ等よ
りなる再生光誘導手段と、前記再生光の前記情報記録面
からの反射光及び前記コマ収差再生光の前記情報記録面
からの反射光をそれぞれ個別に受光して受光信号を出力
する複数のフォトディテクタ等の受光手段と、外部から
入力される前記情報記録面の前記傾斜に対応した傾斜信
号に基づいて、複数の前記受光信号から一の前記受光信
号を選択し、選択受光信号として出力する選択回路等の
受光信号選択手段と、前記選択受光信号に基づき前記情
報を再生する情報再生手段と、により構成される。
【0010】請求項2に記載の発明は、情報トラックを
形成して情報が記録された光ディスク等の記録媒体の情
報記録面にレーザビームである光ビーム等の再生光を照
射し、前記情報記録面からの当該再生光の反射光に基づ
き前記情報を再生する情報再生装置において、前記再生
光を出射する半導体レーザ等の再生光出射手段と、当該
再生光に基づき、前記情報記録面の前記再生光の光軸に
対する傾斜であって、前記情報の読み取り方向に直角な
方向の傾斜によるコマ収差の影響を低減するコマ収差を
有するコマ収差再生光を生成するコマ収差再生光生成手
段と、前記再生光及び前記コマ収差再生光を、同一の前
記情報トラックに照射するビームスプリッタ、対物レン
ズ等よりなる再生光誘導手段と、前記再生光の前記情報
記録面からの反射光及び前記コマ収差再生光の前記情報
記録面からの反射光をそれぞれ個別に受光して受光信号
を出力する複数のフォトディテクタ等の受光手段と、前
記複数の受光信号を復号する際のエラーレートを前記各
受光信号毎に個別に検出する複数のカウンタ等のエラー
レート検出手段と、複数の前記エラーレートに基づき、
前記複数の受光信号から一の前記受光信号を選択し、選
択受光信号として出力するエラー比較器等の受光信号選
択手段と、前記選択受光信号に基づき前記情報を再生す
る情報再生手段と、を備えて構成される。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の情報再生装置において、前記コマ収差再生光生
成手段は、前記情報記録面に含まれ、且つ、前記情報の
読み取り方向に対して垂直な方向のコマ収差を有するコ
マ収差再生光を生成するように構成される。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の情報再生装置において、前記コマ収差再生光生成手段
は、前記情報記録面に含まれ、且つ、前記情報の読み取
り方向に対して相異なる垂直な方向のコマ収差をそれぞ
れに有する二つのコマ収差再生光である正コマ収差再生
光及び負コマ収差再生光を生成するように構成される。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の情報再生装置において、前記受光信号選択手段は、複
数の前記エラーレートを比較し、比較結果を出力する比
較手段を備え、前記比較結果に基づき、前記受光信号の
うち、最もエラーレートの低い前記受光信号を前記選択
受光信号として選択するように構成される。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
に記載の情報再生装置において、前記コマ収差再生光生
成手段は、グレーティング素子により構成される。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、再生光出射手
段は、再生光を出射する。この再生光に基づき、コマ収
差再生光生成手段は、情報記録面の傾斜によるコマ収差
の影響を低減するコマ収差を有するコマ収差再生光を生
成する。
【0016】そして、再生光誘導手段は、これらの再生
光及びコマ収差再生光を、同一の情報トラックに照射す
る。一方、複数の受光手段は、再生光の情報記録面から
の反射光及びコマ収差再生光の情報記録面からの反射光
をそれぞれ個別に受光して受光信号を受光信号選択手段
に出力する。
【0017】そして、受光信号選択手段は、外部から入
力される情報記録面の傾斜に対応した傾斜信号に基づい
て、複数の受光信号の中から一の受光信号を選択し、選
択受光信号として情報再生手段に出力する。
【0018】その後、情報再生手段は、選択受光信号に
基づき情報を再生する。よって、再生光の反射光に基づ
く受光信号及びコマ収差再生光の反射光に基づく受光信
号の中から、情報記録面の傾斜に対応して、再生光の反
射光に基づく受光信号又は当該傾斜によるコマ収差の影
響を低減させるコマ収差を有するコマ収差再生光の反射
光に基づく受光信号のいずれかが選択されて選択受光信
号とされ、当該選択受光信号に基づいて情報が再生され
るので、情報記録面に傾斜がある場合にも当該傾斜によ
る影響を補償して、正確な情報再生ができる。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、再生光出
射手段は、再生光を出射する。この再生光に基づき、コ
マ収差再生光生成手段は、情報記録面の傾斜によるコマ
収差の影響を低減するコマ収差を有するコマ収差再生光
を生成する。
【0020】そして、再生光誘導手段は、再生光及びコ
マ収差再生光を、同一の情報トラックに照射する。一
方、受光手段は、再生光の情報記録面からの反射光及び
コマ収差再生光の情報記録面からの反射光をそれぞれ個
別に受光して受光信号を受光信号選択手段に出力する。
【0021】そして、エラーレート検出手段は、複数の
受光信号を復号する際のエラーレートを各受光信号毎に
個別に検出し、受光信号選択手段に出力する。これらの
複数のエラーレートに基づき、受光信号選択手段は、複
数の受光信号の中から一の受光信号を選択し、選択受光
信号として情報再生手段に出力する。
【0022】その後、情報再生手段は、出力された選択
受光信号に基づき情報を再生する。よって、再生光の反
射光に基づく受光信号及びコマ収差再生光の反射光に基
づく受光信号の中から、各受光信号を復号する際のエラ
ーレートに対応して、最も低いエラーレートに対応する
受光信号が選択されて選択受光信号とされ、当該選択受
光信号に基づいて情報が再生されるので、情報記録面に
傾斜がある場合にも当該傾斜による影響を補償して、正
確な情報再生ができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の作用に加えて、コマ収差再生光生
成手段は、情報記録面に含まれ、且つ、情報の読み取り
方向に対して垂直な方向のコマ収差を有するコマ収差再
生光を生成する。
【0024】よって、情報の読み取り方向に対して垂直
な方向の情報記録面の傾斜に対応して、当該傾斜による
影響を補償し、正確な情報再生ができる。請求項4に記
載の発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え
て、コマ収差再生光生成手段は、情報記録面に含まれ、
且つ、情報の読み取り方向に対して相異なる垂直な方向
のコマ収差をそれぞれに有する二つのコマ収差再生光で
ある正コマ収差再生光及び負コマ収差再生光を生成す
る。
【0025】よって、情報の読み取り方向に対して垂直
な方向の情報記録面の傾斜であって、より広い範囲の傾
斜に対応して、当該傾斜による影響を補償し、正確な情
報再生ができる。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、受光信号選択手段は、比
較手段から出力される複数のエラーレートの比較結果に
基づき、複数の受光信号のうち、復号の際のエラーレー
トが最も低い受光信号を選択受光信号として選択する。
【0027】よって、再生光の反射光に基づく受光信号
及びコマ収差再生光の反射光に基づく受光信号の中か
ら、復号の際のエラーレートが最も低い受光信号が選択
されて選択受光信号とされ、当該選択受光信号に基づい
て情報が再生されるので、情報記録面に傾斜がある場合
にも当該傾斜を補償して、正確な情報再生ができる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5に記載の発明の作用に加えて、コマ収差再生光生
成手段は、グレーティング素子により構成されている。
よって、より簡単な構成で、コマ収差再生光が得られ
る。
【0029】
【実施例】次に本発明に好適な実施例について、図面に
基づいて説明する。 (I)本発明の原理 始めに本発明の原理について図1乃至図3を用いて説明
する。
【0030】通常、光ディスクに再生光としてのレーザ
ビームである光ビームBを照射し、その反射光に基づい
て光ディスクに記録された情報を再生する情報再生装置
においては、図1(a)(i)及び(ii)に示すよう
に、光ビームBを対物レンズ2により集光して光ディス
ク1の情報記録面に光スポットBP を形成し、この光ス
ポットBP 内の情報に基づく光ビームBの反射光の光量
の差を検出して情報を再生する。
【0031】この時、図1(a)(i)に示すように、
光ビームBの光軸に対して光ディスク1の情報記録面が
垂直の位置にある場合には、光ビームBにはコマ収差が
与えられていないので、光ディスク1の情報記録面上の
光スポットBP は図1(a)(ii)に示すようにほぼ真
円になり、またこの時の光スポットBP 内の強度分布は
図1(a)(iii )に示すように、ほぼ対称形の分布と
なる。そして、光スポットBP を再生すべき情報が記録
された情報トラック上に形成することにより、当該情報
トラック上の情報が再生されるのである。
【0032】ところが、経年変化及び光ディスク1の固
定方法等により光ディスク1が撓むと、光ビームBが照
射される照射点においては、図1(b)(i)に示すよ
うに、光ビームBの光軸に対して光ディスク1の情報記
録面が傾斜することになる。そして、光ビームBの光軸
に対する情報記録面の傾斜(以下、ディスクスキューと
いう。)が生じた場合に、図1(a)の場合と同様に光
ビームBを照射すると、その時の光スポットBP は、コ
マ収差を含むこととなり、その形状は図1(b)(ii)
に示すようなものとなる。また、この時の光スポットB
P 内の強度分布は図1(b)(iii )に示すように、非
対称の波形の分布となる。
【0033】ここで、コマ収差についてその概要を説明
する。一般に、プリズム、対物レンズ等の光学系を通過
したレーザビーム等の光ビームは、波面収差を含むよう
になる。そして、一つの物点に対応する波面収差は、瞳
の極関数(R、φ)のベキ級数の形で表され、それを6
次の項で打ち切った場合には、次の様な形になる。
【0034】 W(R、φ)=W11Rcos φ+W202 +W222 cos 2 φ +W313 cos φ+W333 cos 3 φ+W404 +W424 cos 2 φ+W515 cos φ+W606 …(1) ここで、W(R、φ)は波面収差を示している。また、
上式(1)の各項のうち、W20がデフォーカスに相当
し、W22が非点収差に相当し、W31がコマ収差に相当
し、W40が球面収差に相当する(より詳細には、「レン
ズ設計法」、松居吉哉著、共立出版、pp71〜pp72参
照)。
【0035】上式(1)におけるコマ収差W31は、図1
(b)に示すようなディスクスキューによっても発生す
るのであるが、この場合のコマ収差W31の大きさを求め
ると、
【0036】
【数1】 となる。ここで、上式(2)において、tは光ディスク
1の表面から情報記録面までの厚さ、nは光ディスク1
の情報記録面を保護する樹脂層等の光ビームBに対する
屈折率、θはディスクスキュー(角度)、NAは対物レ
ンズ2の開口数を示している。具体的には、例えば、θ
=0.25゜、NA=0.6、n=1.57、t=0.
6mmとすると、W31=0.214μmとなる。
【0037】このコマ収差W31が発生すると、光スポッ
トBP の形状が図1(b)(ii)に示すように光ディス
ク1の半径方向に広がるため、再生すべき情報トラック
に隣接する情報トラックにまで光スポットBP がかか
り、隣接する情報トラックの情報がクロストークとして
再生すべき情報トラックの情報に混入することとなる。
すると、再生すべき情報における読み取りエラーEが増
大することとなるが、この読み取りエラーEとディスク
スキューθの関係は、図1(c)に示すような関係とな
る。ここで、αは信号処理系の処理等において許容でき
る読み取りエラーEに対応するディスクスキューであ
り、±αをもってディスクスキューにおけるスキューマ
ージンが示される。
【0038】次に、図1における光ビームBに代えて、
予めコマ収差を与えたコマ収差光ビームBC を光ディス
ク1に照射した場合について図2を用いて説明する。先
ず、図2(a)(i)に示すように、コマ収差光ビーム
C を、その光軸に対して垂直な位置にある光ディスク
1に照射すると、コマ収差ビームBC には予めコマ収差
31が含まれているため、その光スポットBP は、図2
(a)(ii)に示すように、図1(b)(ii)に示す形
状と同様の光ディスク1の半径方向に広がった形状とな
る。この時の光スポットBP 内の強度分布は図2(b)
(iii)に示すように、非対称の波形の分布となる。
【0039】ここで、光ディスク1を、図2(b)(i
i)に示すように傾斜させ、ディスクスキューを生じさ
せると、そのディスクスキューにより生じるコマ収差と
予めコマ収差光ビームBC が含んでいるコマ収差W31
打ち消し合うディスクスキューが存在する。このコマ収
差同士が打ち消し合うときには、図2(b)(ii)に示
すように、光スポットBP が図1(a)(i)に示す場
合と同様にほぼ真円に近い形状となる。
【0040】光スポットBP の形状がほぼ真円になった
ときのディスクスキューをβとすると、コマ収差光ビー
ムBC を用いた場合の読み取りエラーEとディスクスキ
ューθの関係は、図2(c)に示すような関係となり、
角度βにおいて読み取りエラーEが最低となる。
【0041】そこで、本発明においては、光学系におい
て、複数の光ビームBを生成し、その一部にコマ収差を
与え、コマ収差光ビームBC とする。より具体的には、
例えば、光ビームBを3つの光ビームに分離し、一の光
ビームBはコマ収差を含まない通常の再生光としての光
ビームBとし、他の一の光ビームBに正のコマ収差を与
えて、正コマ収差再生光としての正コマ収差光ビームB
C+とし、更に他の一の光ビームBに負のコマ収差を与え
て、負コマ収差再生光としての負コマ収差光ビームBC-
とする。ここで、正のコマ収差とは、光ディスク1の情
報記録面に含まれ、情報の読み取り方向に垂直な方向の
うち、一方の方向のコマ収差を示し、負のコマ収差と
は、正のコマ収差と反対方向のコマ収差を示している。
【0042】そして、これらの光ビームB、正コマ収差
光ビームBC+及び負コマ収差光ビームBC-を同一の情報
トラックに照射する。この時、光ディスク1にディスク
スキューθが存在すると、光ビームBにおいては、上述
の用にその光スポットBP においてコマ収差W31が発生
し、その結果、光ビームBの反射光は、クロストークを
含むこととなる。しかしながら、この場合でも、正コマ
収差光ビームBC+及び負コマ収差光ビームBC-のいずれ
かにおいては、それぞれ正コマ収差光ビームB C+の持つ
コマ収差W31又は負コマ収差光ビームBC-の持つコマ収
差W31のいずれかによりディスクスキューθによるコマ
収差の影響が低減され、いずれか一方のコマ収差光ビー
ムBC の反射光においてはクロストークが低減される。
そこで、このクロストークが低減された反射光(ディス
クスキューθによるコマ収差の影響を低減するコマ収差
31を含むコマ収差光ビームBC の反射光)を選択し
て、当該反射光に基づいて情報を再生すれば、ディスク
スキューθの影響を低減して正確な情報再生が可能にな
るのである。また、この時のスキューマージンは、図3
に示すように、それぞれの光ビームにおけるスキューマ
ージンを加えたものとなり、光ビームB単独により情報
を再生する場合よりも広く取ることができる。
【0043】以上が本発明の原理であるが、次に、この
原理に基づく本発明の具体的な実施例について説明す
る。 (II)第1実施例 始めに、請求項1、3、4及び6に記載の発明に対応す
る第1の実施例について図4乃至図7を用いて説明す
る。
【0044】先ず、図4を用いて、第1実施例に係る情
報再生装置について説明する。図4(a)に示すよう
に、第1実施例に係る情報再生装置Sは、情報トラック
TRを形成して情報が記録された光ディスク1を回転さ
せるスピンドルモータ3と、再生光としての光ビームB
を出射する再生光出射手段としての半導体レーザ4と、
光ビームBに基づいて正コマ収差光ビームBC+及び負コ
マ収差光ビームB C-を生成するコマ収差再生光生成手段
としてのグレーティング5と、偏向面の違いによりグレ
ーティング5からの光ビームB、正コマ収差光ビームB
C+及び負コマ収差光ビームBC-(以下、光ビームB等と
いう。)を透過するとともに、光ディスク1からの各光
ビームの反射光を反射して後述のフォトディテクタ
a 、8 b 及び8c に入射させる再生光誘導手段として
のビームスプリッタ6と、光ビームB等及び光ビームB
等の反射光の偏向面を所定量回転させる四分の一波長板
7と、光ビームB等を光ディスク1上の同一の情報トラ
ックTR上に集光する再生光誘導手段としての対物レン
ズ2と、光ビームB等のそれぞれの反射光を個別に受光
し、それぞれ受光信号Sa 、Sb 及びSc に変換して出
力する受光手段としてのフォトディテクタ8a 、8b
び8c と、受光信号Sa 、Sb 及びSc をそれぞれ個別
に増幅するヘッドアンプ9a 、9b 及び9c と、受光信
号Sa 及びS c をそれぞれ個別に所定量遅延させる遅延
回路10a 及び10c と、検出ビームBx を光ビームB
等が照射されている情報トラックTR上に照射し、その
反射光を受光することにより情報トラックTRの位置に
おける光ディスク1のディスクスキューを検出し、傾斜
信号ST を出力するチルトセンサ11と、傾斜信号ST
に基づいて、光ビームB等に基づく各受光信号Sa 、S
b 及びSc の中から、ディスクスキューによるコマ収差
の影響を低減できる光ビームB等に基づく受光信号を選
択して選択受光信号SS として出力する受光信号選択手
段としての選択回路12と、選択受光信号SS に対して
再生処理を行い再生信号SO として出力するデコーダ、
D/Aコンバータ等を含む情報再生手段としての再生処
理部13と、により構成されている。
【0045】なお、第1実施例における情報再生装置S
は、図4(a)に示す各部材の他に、トラッキングサー
ボ、フォーカスサーボ及びスピンドルサーボ等のサーボ
制御を行うサーボ制御部等を含んでいるが、説明の簡略
化のため、これらの部材は、図4(a)には示していな
い。
【0046】次に動作について説明する。半導体レーザ
4から出射された光ビームBは、グレーティング5によ
りコマ収差を持たない光ビームBと、正のコマ収差を含
む正コマ収差光ビームBC+と、負のコマ収差を含む負コ
マ収差光ビームBC-に分離される。そして、ビームスプ
リッタ6及び四分の一波長板7を介して対物レンズ2に
より光ディスク1上の再生すべき情報が記録された情報
トラックTRに照射される。このときのそれぞれの光ビ
ームによる光スポットBP 、BP+及びBP-は、図4
(b)に示すように同一の情報トラックTR上に照射さ
れる。図4(b)において、光スポットBP+及びBP-
ついては、その照射位置において、コマ収差が生じてい
る。
【0047】次に、情報トラックTR上の情報ピット等
により変調された光ビームB等の反射光は、それぞれ対
物レンズ2及び四分の一波長板7を介して再びビームス
プリッタ6に入射する。このときそれぞれの反射光は、
四分の一波長板7によりその偏向面が回転しているの
で、ビームスプリッタ6において反射され、それぞれ個
別にフォトディテクタ8a 、8b 及び8c に入射し、受
光信号9a 、9b 及び9 c に変換される。そして、ヘッ
ドアンプ9a 、9b 及び9c において増幅され、選択回
路12に出力される。このとき、受光信号9a 及び9c
については、選択回路12に入力する前に遅延回路10
a 及び10c により所定量の遅延が施される。
【0048】ここで、受光信号9a 及び9c について所
定量の遅延が施されのは、本実施例においては、図4
(b)に示すように、光ビームB等が情報トラックTR
に照射される際の各光スポットBP 、BP+及びBP-は、
光ディスク1の回転方向に対して照射位置がずれて形成
される。すると、情報トラックTR上の一の情報に着目
した場合には、正コマ収差光ビームBC+が最も早くその
情報により変調され、次いで光ビームB、負コマ収差光
ビームBC-の順で変調されることとなる。よって、それ
ぞれの受光信号Sc 、Sa 及びSb 間には、それぞれの
光スポットの位置のずれに対応した時間差が含まれる。
従って、本実施例では、ディスクスキューに対応して受
光信号Sc 、Sa 及びSb が随時切り換えられて選択受
光信号SSとされることから、選択受光信号SS におけ
る情報の連続性を保つために受光信号Sa 及びSc につ
いて所定量遅延させ、情報のタイミングを受光信号Sb
に含まれる情報に合わせているのである。
【0049】受光信号Sa 、Sb 及びSc が選択回路1
2に入力されるのと並行してチルトセンサ11により検
出ビームBx が光ビームB等が照射されている情報トラ
ックTRに照射され、その反射光に基づいて光ディスク
1のディスクスキューθが検出され、当該ディスクスキ
ューθに対応した傾斜信号ST が選択回路12に出力さ
れる。なお、このときの検出ビームBx による光スポッ
トBPxは、図4(b)に示す位置に照射される。
【0050】また、チルトセンサ11の構成について
は、後述する。選択回路12においては、傾斜信号ST
に対応して、受光信号Sa 、Sb 及びSc の中から、そ
のときのディスクスキューθにより生じるコマ収差の影
響を低減する(ディスクスキューによる読み取りエラー
が許容範囲内になる)ことが可能なコマ収差W31を含む
光ビームB等に基づく受光信号が選択され、選択受光信
号SS として出力される。
【0051】より具体的には、ディスクスキューθが図
3に示す−αから+αの範囲にあるときは、光ビームB
に対応する受光信号Sa が選択されて選択受光信号SS
とされる。また、ディスクスキューθが図3に示す+α
から+γの範囲にあるときは、負のコマ収差を含む負コ
マ収差光ビームBC-に対応する受光信号Sb が選択され
て選択受光信号SS とされる。更に、ディスクスキュー
θが図3に示す−γから−αの範囲にあるときは、正コ
マ収差光ビームBC+に対応する受光信号Sc が選択され
て選択受光信号SS とされる。そして、選択受光信号S
S は、再生処理部13に入力され、デコード及びD/A
変換等が施されて再生信号SO として出力される。
【0052】次に、チルトセンサ11について図5を用
いて説明する。図5に示すように、チルトセンサ11
は、検出ビームBx を出射する発行素子30と、光ディ
スク1の半径方向に離隔して配置され、検出ビームBx
の光ディスク1からの反射光を個別に受光するフォトデ
ィテクタ31及び32と、発行素子30、フォトディテ
クタ31及び32を支持するセンサ本体33と、フォト
ディテクタ31の出力信号とフォトディテクタ32の出
力信号との差信号を生成して出力する差動アンプ34
と、差動アンプ34の出力を増幅して傾斜信号ST とし
て出力するアンプ35と、により構成されている。
【0053】次に動作を説明する。発光素子30から出
射された検出ビームBx は、光ディスク1の情報記録面
で反射され、その反射光はフォトディテクタ31及び3
2により受光される。このとき、フォトディテクタ31
及び32が光ディスク1の半径方向に離隔して配置され
ているので、光ディスク1に半径方向のディスクスキュ
ーθがあると、それぞれのフォトディテクタが受光する
反射光に光量の差が生じることとなる。よって、差動ア
ンプ34により、フォトディテクタ31及び32の出力
信号の差をとれば、そのときのディスクスキューθに対
応した差信号が得られる。そして、この差信号がアンプ
35により増幅され、傾斜信号ST として選択回路12
に出力される。
【0054】以上の動作により、ディスクスキューθに
対応した傾斜信号ST が得られる。次に、図6乃至図8
を用いて、図4におけるグレーティング5についてその
グレーティングパターン等を具体的に説明する。
【0055】具体的な説明の前に、説明において使用す
るグレーティング5における座標軸について図6を用い
て説明する。図6に示すように、以下の説明において
は、グレーティング5上において直交するη軸とξ軸よ
りなるη−ξ平面を設定する。そして、光ビームBは、
η軸とξ軸の交点Oにη−ξ平面に垂直に入射し、グレ
ーティング5により回折されて、ξ軸に平行な方向に光
ビームB、正コマ収差光ビームBC+及び負コマ収差光ビ
ームBC-に分離される。今、この分離における回折角を
ψとする。上記のグレーティング5において、光ビーム
B等を得るためには、そのグレーティングパターンは、
図6(a)に示すように、無収差の光ビームBに対応す
る波面Wと、コマ収差を含むコマ収差光ビームBC に対
応する波面W’との干渉縞として与えられる。この干渉
縞は、以下の方程式で与えられる。
【0056】 mλ=b1 ξ+b4 (η2 +ξ2 )η ……(3) ここで、b1 =sin ψ、b4 =W31/R3 であり、mは
整数、λは光ビームBの波長、W31はコマ収差光ビーム
C に含ませるべきコマ収差(式(2)参照)、Rは対
物レンズ2における対物瞳の半径である。この場合、式
(2)におけるθは図2(c)又は図3におけるディス
クスキューβに置き換えられる。
【0057】また、上式(3)は、正コマ収差光ビーム
C+を分離するための縞の式であり、負コマ収差光ビー
ムBC-を生成するための干渉縞を表す方程式は、 mλ=b1 ξ−b4 (η2 +ξ2 )η ……(4) となる。但し、実際の設計においては、式(3)のみを
考慮することで足りる。さらに、上式(3)及び(4)
は、回折方向(ξ軸に平行な方向)とコマ収差の方向が
垂直の場合に適用される。この式(3)に示す干渉縞に
より、正コマ収差光ビームBC+及び負コマ収差光ビーム
C-の回折角が±ψ(deg )となり、それぞれのコマ収
差が±W31(μm)となるグレーティングパターンが得
られる。そして、このグレーティングパターンによって
分離されたコマ収差光ビームBC は、ディスクスキュー
θがθ=β(図2(c)又は図3参照)となるときの当
該ディスクスキューによるコマ収差を打ち消すことがで
きるコマ収差W31を含むこととなるのである。
【0058】ここで、グレーティングパターンの例とし
て、α=0.25゜、NA=0.6、n=1.57、t
=0.6mm、R=2500μm、ψ=0.293゜のと
きの光ビームB,正コマ収差光ビームBC+及び負コマ収
差光ビームBC-を得るグレーティングパターンを図7に
示す。図7において、干渉縞の平均ピッチPは、式
(3)をξについて解くと、ξ≒mλ/b1 となるの
で、λを0.69μmとすればP=0.133(mm)と
なる。
【0059】ところで、実際のグレーティング作成時に
おいては、各パターン(干渉縞)が図6(b)にその一
部を示すような幅を持つこととなる。このとき、図6
(b)における干渉縞a、a’、……が上式(3)を満
たすこととすると、干渉縞b、b’……は以下の式
(5)を満たす。
【0060】 (m+1/2)λ=b1 ξ’+b4 (η2 +ξ’2 )η ……(5) 次に、光ビームBの波長を0.69μmとして干渉縞が
幅を持つ場合のグレーティングパターンを実際に求めて
みる。
【0061】上式(3)よりξを求めるとη≠0のと
き、
【0062】
【数2】 となる。また、上式(5)よりξ’を求めるとη≠0の
とき、
【0063】
【数3】 となる。式(6)及び(7)において、a=b4 η、b
=b1 、c=b4 η3−mλ、d=b4 η3 −(m+1
/2)λである。
【0064】ここで、ディスクスキューθ=0.5゜と
してこれによるコマ収差を打ち消すためのコマ収差W31
(β=0.5゜に対応する)を含むコマ収差光ビームB
C を分離する場合には、上式(2)において、θ=0.
5゜、t=1200μm、n=1.57、NA=0.6
とすると、 W31=0.856323 となる。そこで、ψ=0.293゜、R=2460μm
とすると、 b1 =5.11379×10-34 =5.75217×10-11 となる。従って、上式(6)及び(7)において、λ=
0.69μmだから、 a=5.75217×10-11 η b=5.11379×10-3 c=5.75217×10-11 η3 −0.69m d=5.75217×10-11 η3 −0.69(m+1
/2) となる。また、上式(6)及び(7)において、η=0
のときは、それぞれ ξ=0.69m/b ξ’=0.69(m+1/2)/b となる。ここで、b=b1 =5.11379×10-3
ある。
【0065】以上の計算結果に基づいて作成したグレー
ティング5のグレーティングパターンを図8に示す。図
8において、黒色部分が溝となる部分を示し、パターン
中の楕円形は光ビームBの入射範囲を示している。
【0066】なお、上記の計算において、グレーティン
グ5に入射する光ビームBは、通常、その断面が図8に
示すような楕円形となるが、光ディスク1に照射される
際にほぼ真円となるように整形するには、上記のηに代
えて、 η’=ηr となるようなη’を用いればよい。このとき、rの値と
しては、例えば、2.06とされる。
【0067】以上説明したように、第1実施例によれ
ば、グレーティング5を用いてコマ収差を含む光ビーム
B、正コマ収差光ビームBC+及び負コマ収差光ビームB
C-を生成し、これを同一の情報トラックTR上に照射
し、それぞれの受光信号Sa 、S c 及びSb の中から、
ディスクスキューに対応して当該ディスクスキューによ
るコマ収差の影響を低減することが可能なコマ収差W31
を有する光ビームに基づく受光信号を選択し、選択した
受光信号に基づいて情報を再生するようにしたので、光
ディスク1にディスクスキューがある場合でも、機械的
な可動部分を設けることなく正確な情報再生が可能な情
報再生装置を、簡単な構成で、小型、且つ、安価に実現
することができる。 (III )第2実施例 次に、請求項2乃至6に記載の発明に対応する第2の実
施例について図9を用いて説明する。
【0068】上述の第1実施例においては、受光信号S
a 、Sb 及びSc の選択については、チルトセンサ11
からの傾斜信号ST に基づいて選択回路12において実
行したが、本第2実施例においては、受光信号Sa 、S
b 及びSc の復号の際のエラーレートを検出することに
より、当該検出したエラーレートに基づいて復号の際の
エラーレートが最も低い受光信号が選択受光信号SS
される。
【0069】始めに、図9を用いて第2実施例に係る情
報再生装置S’について説明する。なお、図9におい
て、第1実施例における情報再生装置Sと同様の部材に
ついては、同様の部材番号を付し、構成及び動作等の細
部の説明は省略する。
【0070】図9に示すように、第2実施例の情報再生
装置S’は、第1実施例に示す情報再生装置Sにおける
チルトセンサ11、選択回路12及び再生処理部13に
代えて、ヘッドアンプ9b により増幅された受光信号S
b 並びに遅延回路10a 及び10c により所定量遅延さ
れた受光信号Sa 及びSc をそれぞれ個別に復号して復
号受光信号SDa、SDb及びSDcを出力するデコーダ20
a 、20b 及び20cと、受光信号Sa 、Sb 及びSc
の復号の際における読み取りエラーのエラーレートを個
別に検出し、エラーレートSEa、SEb及びSEcを出力す
るエラーレート検出手段としてのカウンタ21a 、21
b 及び21c と、検出されたエラーレートSEa、SEb
びSEcを比較して、最も低いエラーレートの受光信号を
示す比較信号SP を後述の選択回路23に出力する比較
手段としての比較回路22と、比較信号SP に基づき最
もエラーレートの低い復号受光信号を選択受光信号SS
として出力する受光信号選択手段としての選択回路23
と、選択受光信号SS に対して再生処理を行い再生信号
O として出力するD/Aコンバータ等を含む情報再生
手段としての再生処理部24と、により構成されてい
る。
【0071】次に、動作を説明する。ヘッドアンプ9b
により増幅された受光信号Sb 並びに遅延回路10a
び10c により所定量遅延された受光信号Sa 及びSc
は、デコーダ20a 、20b及び20c において個別に
復号され、復号受光信号SDa、SDb及びSDcとして選択
回路23に出力される。そして、受光信号Sa 、Sb
びSc の復号の際のエラー信号が、それぞれ個別にカウ
ンタ21a 、21b 及び21c に入力され、それぞれの
受光信号の復号の際の読み取りエラーのエラーレートS
Ea、SEb及びSEcが検出される。そして、検出されたエ
ラーレートSEa、SEb及びSEcが比較回路22において
比較され、最も低いエラーレートが選択され、当該エラ
ーレートに対応する受光信号を示す比較信号SP が選択
回路23に出力される。そして、選択回路23におい
て、比較信号SP に基づき、復号受光信号SDa、SDb
びS Dcの中から最もエラーレートの低い復号受光信号が
選択され、選択受光信号SSとして出力される。その
後、選択受光信号SS に基づき、再生処理部24におい
て、D/A変換等の再生処理が施され、再生信号SO
出力される。
【0072】以上の動作により、最もエラーレートの低
い、すなわち、光ディスク1のディスクスキューによる
コマ収差の影響を低減するために最も適したコマ収差を
含むコマ収差光ビームBC に基づく復号受光信号SDa
はSDc(ディスクスキューがないときは光ビームBに基
づく復号受光信号SDb)が選択受光信号SS とされ、こ
の選択受光信号SS に基づいて再生信号SO が出力され
る。
【0073】以上説明したように、第2実施例によれ
ば、チルトセンサ11等を必要とせず電気的に最適の受
光信号を選択できるので、第1実施例の効果に加えて、
より簡単な構成により、機械的な可動部分を設けること
なく光ディスク1のディスクスキューに対応して正確な
情報再生が可能な情報再生装置を実現することができ
る。
【0074】なお、上述の第1及び第2実施例において
は、コマ収差光ビームBC として、正コマ収差光ビーム
C+及び負コマ収差光ビームBC-の二つを生成したが、
本発明はこれに限るものではなく、ディスクスキューθ
が正負いずれか一方に限定されている場合(光ディスク
1の撓みが、図4(a)又は図9(a)における上方向
又は下方向のいずれか一方向のみの場合)には、当該デ
ィスクスキューθに対応して、正コマ収差光ビームBC+
及び負コマ収差光ビームBC-のうち、いずれか一方のデ
ィスクスキューθによるコマ収差を打ち消すことが可能
なコマ収差W31を含むコマ収差光ビームBC のみを生成
し、これに基づく受光信号と光ビームBに基づく受光信
号の中から、当該ディスクスキューを打ち消すのに最も
適した受光信号を選択するようにしてもよい。 (IV)他の実施例 以上説明した第1及び第2実施例においては、光ビーム
Bに基づき、ディスクスキューによるコマ収差を打ち消
すコマ収差を含むコマ収差光ビームBC を生成し、これ
らの反射光に基づく受光信号の中から、最も正確な受光
信号を選択し、選択した受光信号に基づいて情報を再生
することとした。
【0075】しかしながら、これに限らず、複数(例え
ば3つ)のコマ収差のない光ビームを通常のグレーティ
ングにより生成し、これらの光路を制御して、光ディス
クの情報記録面に対し直角以外の所定の角度で光ディス
クに照射し、それぞれの反射光に基づく受光信号の中か
ら、ディスクスキューによるコマ収差を打ち消すのに最
も適した受光信号を選択するようにしても、機械的な手
段によることなく光ディスクの情報記録面の傾斜による
コマ収差の影響を低減することができる。
【0076】より具体的には、例えば、3つのコマ収差
のない光ビームを生成し、このうち、一の光ビームは光
ディスクに対して垂直に照射し、他の一の光ビームは、
光ディスクに対してその半径方向に所定角度θ’だけ傾
斜させて照射し、残りの一の光ビームは光ディスクに対
してその半径方向に所定角度−θ’だけ傾斜させて照射
する。そして、これらの反射光に基づく受光信号の中か
ら、ディスクスキューによるコマ収差を打ち消すのに最
も適した受光信号を選択するのである。なお、このと
き、複数の収差のない光ビームは、一の光ビームをグレ
ーティングで分離することにより生成してもよいし、複
数の半導体レーザから出射した光ビームの光路を制御し
て上述のように光ディスクに入射するようにしてもよ
い。
【0077】以上の様な構成によっても上記各実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、情報記録面の傾斜に対応して、再生光の
反射光に基づく受光信号又は当該傾斜によるコマ収差の
影響を低減するコマ収差を有するコマ収差再生光の反射
光に基づく受光信号のいずれかが選択されて選択受光信
号とされ、当該選択受光信号に基づいて情報が再生され
るので、情報記録面に傾斜がある場合にも、当該傾斜に
よる影響を補償して正確な情報再生ができる。
【0079】従って、機械的な傾斜機構によらないで情
報記録面の傾斜に対応して正確な情報再生ができるの
で、情報記録面の傾斜を補償可能な情報再生装置を、小
型、簡略、且つ、安価に実現することができる。
【0080】請求項2に記載の発明は、各受光信号のエ
ラーレート対応して、再生光の反射光に基づく受光信号
又は情報記録面の傾斜を打ち消すコマ収差を有するコマ
収差再生光の反射光に基づく受光信号のいずれかが選択
されて選択受光信号とされ、当該選択受光信号に基づい
て情報が再生されるので、情報記録面に傾斜がある場合
にも、当該傾斜による影響を補償して正確な情報再生が
できる。
【0081】従って、機械的な傾斜機構によらないで情
報記録面の傾斜に対応して正確な情報再生ができ、且
つ、情報記録面の傾斜を検出する装置を必要としないの
で、情報記録面の傾斜を補償可能な情報再生装置を、よ
り小型、簡略、且つ、安価に実現することができる。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、コマ収差再生光生
成手段は、情報記録面に含まれ、且つ、情報の読み取り
方向に対して垂直な方向のコマ収差を有するコマ収差再
生光を生成するので、情報の読み取り方向に対して垂直
な方向の情報記録面の傾斜に対応して当該傾斜による影
響を補償し、正確な情報再生ができる。
【0083】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、コマ収差再生光生成手段
は、情報記録面に含まれ、且つ、情報の読み取り方向に
対して相異なる垂直な方向のコマ収差をそれぞれに有す
る二つのコマ収差再生光である正コマ収差再生光及び負
コマ収差再生光を生成するので、情報の読み取り方向に
対して垂直な方向の情報記録面の傾斜であって、より広
い範囲の傾斜に対応して当該傾斜による影響を補償し、
正確な情報再生ができる。
【0084】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、複数のエラーレートの比
較結果に基づき、複数の受光信号のうち、復号の際のエ
ラーレートが最も低い受光信号を選択受光信号として選
択されるので、より正確な情報再生ができる。
【0085】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至5に記載の発明の効果に加えて、コマ収差再生光生
成手段は、グレーティング素子により構成されているの
で、より簡単な構成で、コマ収差再生光が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図(I)であり、(a)は
ディスクスキューがなく、光ビームにコマ収差が含まれ
ていないときの光スポットの形状及び強度分布であり、
(b)はディスクスキューがあり、光ビームに当該ディ
スクスキューを打ち消すコマ収差が含まれていないとき
の光スポットの形状及び強度分布であり、(c)はディ
スクスキューと読み取りエラーとの関係を示す図であ
る。
【図2】本発明の原理を示す図(II)であり、(a)は
ディスクスキューがなく、光ビームにコマ収差が含まれ
ているときの光スポットの形状及び強度分布であり、
(b)はディスクスキューがあり、光ビームに当該ディ
スクスキューを打ち消すコマ収差が含まれているときの
光スポットの形状及び強度分布であり、(c)はディス
クスキューと読み取りエラーとの関係を示す図である。
【図3】本発明の原理を示す図(III )である。
【図4】第1実施例の情報再生装置の構成を示す図であ
り、(a)は情報再生装置の概要構成ブロック図、
(b)は光ディスクにおける情報トラックと各光スポッ
トとの関係を示す図である。
【図5】チルトセンサの構成を示す図である。
【図6】グレーティングにおける座標軸と干渉縞を示す
図であり、(a)は座標軸を示す図、(b)は干渉縞を
示す図である。
【図7】グレーティングパターン(I)を示す図であ
る。
【図8】グレーティングパターン(II)を示す図であ
る。
【図9】第2実施例の情報再生装置の構成を示す図であ
り、(a)は情報再生装置の概要構成ブロック図、
(b)は光ディスクにおける情報トラックと各光スポッ
トとの関係を示す図である。
【図10】従来技術における情報記録面の傾斜の補償を
説明する図である。
【符号の説明】
1、100、100’…光ディスク 2…対物レンズ 3、102…スピンドルモータ 4…半導体レーザ 5…グレーティング 6…ビームスプリッタ 7…四分の一波長板 8a 、8b 、8c 、31、32…フォトディテクタ 9a 、9b 、9c …ヘッドアンプ 10a 、10c …遅延回路 11…チルトセンサ 12、23…選択回路 13、24…再生処理部 20a 、20b 、20c …デコーダ 21a 、21b 、21c …カウンタ 22…比較回路 30…発光素子 33…センサ本体 34…差動アンプ 35…アンプ 101…クランパ 103、103’…光ピックアップ 104…中心軸 a、a’、a”、b、b’、b”…干渉縞 B、B’…光ビーム BC+…正コマ収差光ビーム BC-…負コマ収差光ビーム Bx …検出光ビーム BP 、BP+、BP-、BPx…光スポット BC …コマ収差光ビーム Sa 、Sb 、Sc …受光信号 SDa、SDb、SDc…復号受光信号 SEa、SEb、SEc…エラーレート SP …比較信号 SS …選択受光信号 ST …傾斜信号 SO …再生信号 W、W’…波面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 572 C 9558−5D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報トラックを形成して情報が記録され
    た記録媒体の情報記録面に再生光を照射し、前記情報記
    録面からの当該再生光の反射光に基づき前記情報を再生
    する情報再生装置において、 前記再生光を出射する再生光出射手段と、 当該再生光に基づき、前記情報記録面の前記再生光の光
    軸に対する傾斜であって、前記情報の読み取り方向に直
    角な方向の傾斜によるコマ収差の影響を低減するコマ収
    差を有するコマ収差再生光を生成するコマ収差再生光生
    成手段と、 前記再生光及び前記コマ収差再生光を、同一の前記情報
    トラックに照射する再生光誘導手段と、 前記再生光の前記情報記録面からの反射光及び前記コマ
    収差再生光の前記情報記録面からの反射光をそれぞれ個
    別に受光して受光信号を出力する複数の受光手段と、 外部から入力される前記情報記録面の前記傾斜に対応し
    た傾斜信号に基づいて、複数の前記受光信号から一の前
    記受光信号を選択し、選択受光信号として出力する受光
    信号選択手段と、 前記選択受光信号に基づき前記情報を再生する情報再生
    手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 情報トラックを形成して情報が記録され
    た記録媒体の情報記録面に再生光を照射し、前記情報記
    録面からの当該再生光の反射光に基づき前記情報を再生
    する情報再生装置において、 前記再生光を出射する再生光出射手段と、 当該再生光に基づき、前記情報記録面の前記再生光の光
    軸に対する傾斜であって、前記情報の読み取り方向に直
    角な方向の傾斜によるコマ収差の影響を低減するコマ収
    差を有するコマ収差再生光を生成するコマ収差再生光生
    成手段と、 前記再生光及び前記コマ収差再生光を、同一の前記情報
    トラックに照射する再生光誘導手段と、 前記再生光の前記情報記録面からの反射光及び前記コマ
    収差再生光の前記情報記録面からの反射光をそれぞれ個
    別に受光して受光信号を出力する複数の受光手段と、 前記複数の受光信号を復号する際のエラーレートを前記
    各受光信号毎に個別に検出する複数のエラーレート検出
    手段と、 複数の前記エラーレートに基づき、前記複数の受光信号
    から一の前記受光信号を選択して選択受光信号として出
    力する受光信号選択手段と、 前記選択受光信号に基づき前記情報を再生する情報再生
    手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報再生装置に
    おいて、 前記コマ収差再生光生成手段は、前記情報記録面に含ま
    れ、且つ、前記情報の読み取り方向に対して垂直な方向
    のコマ収差を有するコマ収差再生光を生成することを特
    徴とする情報再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報再生装置におい
    て、 前記コマ収差再生光生成手段は、前記情報記録面に含ま
    れ、且つ、前記情報の読み取り方向に対して相異なる垂
    直な方向のコマ収差をそれぞれに有する二つのコマ収差
    再生光である正コマ収差再生光及び負コマ収差再生光を
    生成することを特徴とする情報再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の情報再生装置におい
    て、 前記受光信号選択手段は、複数の前記エラーレートを比
    較し、比較結果を出力する比較手段を備え、 前記比較結果に基づき、前記受光信号のうち、前記エラ
    ーレートが最も低い前記受光信号を前記選択受光信号と
    して選択することを特徴とする情報再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載の情報再生装置に
    おいて、 前記コマ収差再生光生成手段は、グレーティング素子で
    あることを特徴とする情報再生装置。
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