JP2002373436A - チルト検出機能付光ピックアップ - Google Patents

チルト検出機能付光ピックアップ

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JP2002373436A
JP2002373436A JP2001179188A JP2001179188A JP2002373436A JP 2002373436 A JP2002373436 A JP 2002373436A JP 2001179188 A JP2001179188 A JP 2001179188A JP 2001179188 A JP2001179188 A JP 2001179188A JP 2002373436 A JP2002373436 A JP 2002373436A
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tilt
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Kazunori Tokiwa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク傾斜検出用の分割フォトディテク
タの取付け精度の要件を緩和する。 【解決手段】 記録または再生用に発生させたレーザビ
ームMLをメイン光学系27で導き、対物レンズ25を通して
光ディスク1の信号面12に照射し、光ディスク1の信号
面12で反射した戻りレーザビームSLの一部SL2 をサブ光
学系550 のハーフミラー50と集光レンズ54で導き、光デ
ィスク1のラジアル方向に見た傾斜検出用の4分割フォ
トディテクタ60に集光させる。4分割フォトディテクタ
60の分割軸Wは光ディスク1のタンジェンシャル方向に
合わせ、集光レンズ54の直前に戻りレーザビームSL2
横断面の中央部分を、分割軸Wに対応するビーム直径L
に沿って、Lに対し線対象に長方形状に遮光する遮光マ
スク90を配置する。4分割フォトディテクタ60の光検出
出力からラジアル方向に見た傾き検出信号を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチルト検出機能付光
ピックアップに係り、とくに、光ディスクの記録または
再生用のレーザビームが光ディスク信号面で反射した戻
りレーザビームを導きながら集光レンズで光ディスク傾
き検出用の分割光検出手段に集光させ、該分割光検出手
段の検出出力から光ディスク傾き検出信号を生成可能と
したチルト検出機能付光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対し記録または再生を行う
光ディスク装置は、記録または再生を正しく行うため
に、光ピックアップから光ディスクに照射する記録また
は再生用のレーザビームを光ディスクの信号面に対し垂
直に維持し、戻りレーザビームにコマ収差が発生しない
ようにする必要がある。このため、光ディスク装置には
記録または再生用のレーザビームに対する光ディスクの
傾き(チルト)を検出し、検出した光ディスクの傾きを
打ち消すためのチルト制御系が装備されている。
【0003】従来の一般的なチルト制御系は実願昭59
−14295号の如く、光ピックアップの外面に1つの
発光素子と該発光素子を挟んだ2つの受光素子から成る
チルト検出部を設け、発光素子から発射した光ビームが
光ディスクで反射したあと2つの受光素子で同時に受光
されるようにしておく。そして、2つの受光素子の受光
出力の差を演算して光ディスク傾き検出信号を生成し、
該光ディスク傾き検出信号に基づき光ピックアップに設
けたチルトアクチュエータを駆動して、光ディスク傾き
検出信号が傾き零を示すまで光ピックアップ全体を傾斜
させる。
【0004】また、従来の他のチルト制御系は特開20
00−149297号の如く、光ディスクの記録または
再生用のレーザビームを対物レンズを通して光ディスク
に照射した際に生じる光ディスク表面での反射レーザビ
ームを集光レンズでチルト検出用の4分割フォトディテ
クタの検出面中央に集光させ、チルト検出用の4分割フ
ォトディテクタの検出出力からラジアル方向とタンジェ
ンシャル方向の光ディスク傾き検出信号を生成し、該光
ディスク傾き検出信号に基づき対物レンズに設けたチル
トアクチュエータを駆動して、ラジアル方向とタンジェ
ンシャル方向の光ディスク傾き検出信号がいずれも傾き
零を示すまで対物レンズを傾斜させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年は、D
VD(ディジタルバーサタイルディスク)の如く光ディ
スクの記録密度が非常に高くなってきており、記録また
は再生動作を正しく行うためには高精度なチルト制御が
必要となっている。けれども前者の実願昭59−142
95号の発明では、光ディスクの上で、光ピックアップ
から照射したレーザビームで記録または再生を行う位置
とチルト検出部で傾き検出を行う位置が大きくずれてい
る。光ディスクには局部的なソリが有り、記録または再
生を行っている位置での光ディスクの傾斜を正しく検出
できない。また、後者の特開2000−149297号
の発明では、光ディスク表面での反射ビームが光ディス
ク傾斜検出用の4分割フォトディテクタの上に形成する
スポットの位置が光ディスクの傾斜で移動することを利
用して光ディスク傾き検出信号を作成しているので、光
ディスク傾斜検出用の4分割フォトディテクタの取付け
に高い位置精度が必要となる問題があった。本発明は上
記した従来技術の問題に鑑み、記録または再生を行って
いる信号面での傾斜を正しく検出でき、光ディスク傾き
検出用の分割光検出手段の取付け精度の要件を緩和でき
るチルト検出機能付光ピックアップを提供することを、
その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るチルト検
出機能付光ピックアップでは、光ディスクの記録または
再生用のレーザビームを発生させるレーザビーム発生手
段と、レーザビームを導きながら対物レンズで光ディス
クの信号面に合焦させるメイン光学系と、を含む光ピッ
クアップにおいて、光ディスクの記録または再生用のレ
ーザビームが光ディスクの信号面で反射した戻りレーザ
ビームを導きながら集光レンズで戻りレーザビームの軸
に対し垂直に配置された光ディスク傾き検出用の分割光
検出手段の検出面中央に集光させるサブ光学系を設け、
光ディスク傾き検出用の分割光検出手段は1つの分割軸
による2分割または直交する2つの分割軸による4分割
とし、サブ光学系の途中に、戻りレーザビームの横断面
の中央部分を、分割光検出手段の検出面上の或る1つの
分割軸に対応するビーム直径に対し線対象に遮光手段で
遮光するようにしたこと、を特徴としている。請求項1
において、遮光手段はサブ光学系の内、集光レンズの前
側に設置しても良く、また、戻りレーザビームの横断面
の中央部分であって、分割光検出手段の検出面上の前記
或る1つの分割軸に対応するビーム直径に沿って略長方
形状に遮光するようにしても良い。
【0007】請求項4に係るチルト検出機能付光ピック
アップでは、光ディスクの記録または再生用のレーザビ
ームを発生させるメインレーザビーム発生手段と、レー
ザビームを導きながら対物レンズで光ディスクの信号面
に合焦させるメイン光学系と、を含む光ピックアップに
おいて、光ディスクの記録または再生用のレーザビーム
が光ディスクの信号面で反射した戻りレーザビームを導
きながら集光レンズで戻りレーザビームの軸に対し垂直
に配置された光ディスク傾き検出用の分割光検出手段の
検出面中央に集光させるサブ光学系を設け、光ディスク
傾き検出用の分割光検出手段は直交する2つの分割軸に
よる4分割とし、サブ光学系の途中に、戻りレーザビー
ムの横断面の中央部分を、分割光検出手段の検出面上の
一方の分割軸に対応するビーム直径に対し線対象に遮光
するとともに、分割光検出手段の検出面上の他方の分割
軸に対応するビーム直径に対しても線対象に遮光する遮
光手段を設けたこと、を特徴としている。請求項5にお
いて、遮光手段はサブ光学系の内、集光レンズの前側に
設置しても良く、また、戻りレーザビームの横断面の中
央部分であって、分割光検出手段の検出面上の前記一方
の分割軸に対応するビーム直径に沿って略長方形状に遮
光するとともに、分割光検出手段の検出面上の前記他方
の分割軸に対応するビーム直径に沿っても略長方形状に
遮光するようにしても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1を参照して説明する。図1は本発明に係るチルト
検出機能付光ピックアップの構成図である。1は光ディ
スク、2は光ディスクを載せたターンテーブル、3はタ
ーンテーブルを回転するスピンドルモータである。光デ
ィスク1は上側基板10と透明な下側基板11の間に信
号面(反射面)12が形成されている。200はチルト
検出機能付光ピックアップ(以下、単に「光ピックアッ
プ」という)であり、光ディスク1の信号面12に波長
405nmの青紫色のレーザビームを照射し、情報の記
録または再生を行う。また、レーザビームが光ディスク
1の信号面12で反射した戻りレーザビームSLの一部
(符号SL2 参照)を光ディスク傾き検出用の4分割フ
ォトディテクタに集光させる。光ディスク傾き検出用の
4分割フォトディテクタの光検出出力から光ディスク1
のラジアル方向の傾き検出信号が作成可能となってい
る。
【0009】光ピックアップ200の内、21は情報の
記録または再生用の波長405nmの青紫色のレーザビ
ームMLを発生し、水平方向に出射させるレーザ発光ダ
イオード、22はレーザビームMLを平行化するコリメ
ータレンズ、23はレーザビームMLを透過させるとと
もに戻りレーザビームSLの一部(符号SL1 参照)を
90°下向きに反射させるハーフミラー、24はレーザ
ビームMLを90°上方へ曲げる立ち上げミラー、25
は対物レンズであり、レーザビームMLを光ディスク1
の信号面12に対し垂直に照射しながら合焦するように
集光させる。レーザビームMLが信号面12で反射した
戻りレーザビームSLは対物レンズ25と立ち上げミラ
ー24を経て、ハーフミラー23で一部(SL1 )が9
0°下向きに反射される。30は情報の記録または再生
用の分割フォトディテクタであり、該分割フォトディテ
クタの光検出出力から、外部に設けられたRFアンプ
(図示せず)でRF信号、フォーカスエラー信号等を作
成できる。26は戻りレーザビームSL1 を分割フォト
ディテクタ30の中央に集光させる集光レンズである。
コリメータレンズ22、ハーフミラー23、立ち上げミ
ラー24、対物レンズ25、集光レンズ26によりメイ
ン光学系27が構成されている。40は対物レンズ25
に付設されたチルトアクチュエータであり、ラジアル方
向とタンジェンシャル方向のチルト調節を行えるように
なっている。
【0010】50はメイン光学系27の内、ハーフミラ
ー23と立ち上げミラー24の間に中に介装されたハー
フミラーであり、レーザビームMLと戻りレーザビーム
SLの一部は透過させる。レーザビームMLが光ディス
ク1の信号面12で反射した戻りレーザビームSL(図
2参照)が対物レンズ25を通過し、立ち上げミラー2
4で反射したあと更にハーフミラー50で一部(SL2
参照)が反射し、下向きに曲がるようにする。60は光
ディスク傾き検出用の4分割フォトディテクタであり、
該4分割フォトディテクタ60の光検出出力から、ラジ
アル方向(図1の左右方向)に見た光ディスク傾き検出
信号を作成できる。54は戻りレーザビームSL2 を4
分割フォトディテクタ60の検出面61の中央に集光さ
せる集光レンズである。
【0011】4分割フォトディテクタ60は集光レンズ
54の光軸(すなわち、戻りレーザビームSL2 の軸)
に垂直でかつ波長405nmの戻りレーザビームSL2
に対する焦点位置から1mmだけ集光レンズ54寄りの
位置に配置されている。検出面61の縦×横のサイズa
×bは、遮光マスク90がなく、対物レンズ25の光軸
に対して光ディスク1がラジアル方向とタンジェンシャ
ル方向のいずれに見ても傾斜零のときに、集光レンズ5
4により集光された戻りレーザビームSL2 の検出面6
1の上での直径rの約1.5倍またはそれ以上の大きさ
に形成されているものとし、ここでは一例として、集光
レンズ54の直前での戻りレーザビームSL2 の直径R
が約4.43(mm)、rが約0.100(mm)、a
が約0.150(mm)、bが約0.150(mm)と
する。ハーフミラー50、集光レンズ54によりサブ光
学系550が構成されている。
【0012】光ディスク傾き検出用の4分割フォトディ
テクタ60は、光ディスク1の上側から見下ろした場
合、図1の符号Eの如く2つの分割軸VとWが各々光デ
ィスク1のラジアル方向及びタンジェンシャル方向に一
致するように配置されている。
【0013】戻りレーザビームSL2 を導き光ディスク
傾斜検出用の4分割フォトディテクタ60に集光させる
サブ光学系550の途中、ここでは集光レンズ54の直
前に、戻りレーザビームSL2 の横断面の中央部分であ
って、4分割フォトディテクタ60の検出面61の上で
の1つの分割軸Wに対応するビーム直径に沿って、ビー
ム直径全長を略長方形状に遮光する遮光マスク90が配
置されている。遮光マスク90は光ディスク1の真上か
ら見下ろした場合、符号Gに示す如く、遮光領域BAが
分割軸Wに対応するビーム直径Lに対し線対象に形成し
てあり、遮光マスク90の内、遮光領域BA以外は透過
領域TAである。光ディスク1のレーザビームMLが照
射されている位置での光ディスク1にラジアル方向とタ
ンジェンシャル方向の傾きが無い場合の遮光マスク90
の位置での戻りレーザビームSL 2 の直径をRとする
と、遮光マスク90の遮光領域BAの遮光幅hはR/5
〜R/2程度が望ましい。
【0014】次に図3〜図6を参照して上記した実施の
形態の動作を説明する。なお、遮光マスク90は遮光幅
h=2.0mm、遮光長i=6.0mmとする。レーザ
ビームMLで記録または再生している場所での光ディス
ク1がラジアル方向とタンジェンシャル方向のいずれに
見ても傾斜していないとして、戻りレーザビームSL2
の横断面の中央部分が遮光マスク90で、4分割フォト
ディテクタ60の分割軸Wに対応するビーム直径Lに対
し線対象でかつビーム直径全長に沿って遮光されると、
4分割フォトディテクタ60の検出面61の上で見たと
き、戻りレーザビームSL2 は図3に示す如く、V軸の
正側と負側に2分割された分割スポットSPa 、SPb
となり、V=−0.025〜+0.025(mm)の範
囲で、W軸に沿った範囲の光強度分布F零近くに落ち、
4分割フォトディテクタ60の検出面61のV軸上で見
たとき、V=0(mm)の原点Oから離れた位置に2つ
の光強度分布のピークが現れる(ピーク位置は図3のP
a 、Pb 参照)。
【0015】実際、図4(1)、(2)に示す如く、レ
ーザビームMLで記録または再生している場所での光デ
ィスク1がラジアル方向とタンジェンシャル方向のいず
れにも傾斜していなければ(図4(1)は図1の紙面上
から光ディスク1を見た場合を示し、図4(2)は図1
のF方向から光ディスク1を見た場合を示す)、遮光マ
スク90の手前側で戻りレーザビームSL2 に偏りが生
じず、図4(3)に示す如く、V軸上の正側と負側の分
割スポットSPa とSPb の強度分布はV=0(mm)
の原点に対し点対象であり、V軸上の正側と負側の分割
スポットSPa、SPb の光強度ピークは同じ高さとな
っている。図4(4)に示す如く、W軸上では強度分布
は零に近い(図4(3)は4分割フォトディテクタ60
のV軸上での光強度分布を示し、図4(4)は4分割フ
ォトディテクタ60のW軸上での光強度分布を示す。図
3に示す如く、V軸とW軸の交点を原点O(V,W)=
(0,0)としてある。)。よって、フォトディテクタ
AとDの合計受光量と、BとCの合計受光量は同じとな
る。
【0016】また、図5(1)、(2)に示す如く、光
ディスクのレーザビームMLで記録または再生している
場所での光ディスク1が対物レンズ25の光軸に対しラ
ジアル方向に見て図5(1)に示す如く時計回りに1°
だけ傾斜すると、図5(3)に示す如くV軸上で正側と
負側の分割スポットSPa とSPb の光強度分布のピー
ク位置は殆ど変わらないが、正側の分割スポットSPa
の光強度分布のピークがきわだって高くなり、負側の分
割スポットSPb の光強度分布のピークがきわだって低
くなる。図5(4)に示す如くW軸上での光強度分布は
図4の場合と殆ど変化しない。よって、フォトディテク
タAとDの合計受光量が減少し、BとCの合計受光量が
増大する。
【0017】図6(1)、(2)に示す如く、光ディス
クのレーザビームMLで記録または再生している場所で
の光ディスク1が対物レンズ25の光軸に対しラジアル
方向に見て図6(1)に示す如く反時計回りに1°だけ
傾斜すると、図6(3)に示す如くV軸上で正側と負側
の分割スポットSPa とSPb のピーク位置は殆ど変わ
らないが、正側の分割スポットSPa の光強度分布のピ
ークがきわだって低くなり、負側の分割スポットSPb
の光強度分布のピークがきわだって高くなる。図6
(4)に示す如くW軸上での光強度分布は図4の場合と
殆ど変化しない。よって、フォトディテクタAとDの合
計受光量が増大し、BとCの合計受光量が減少する。
【0018】フォトディテクタA、B、C、Dの光検出
出力をa、b、c、dとすると、光ピックアップ200
の外部に設けられた光ディスク傾き検出信号作成部70
0は、(b+c)−(a+d)=ラジアル方向の光ディ
スク傾き検出信号として光ディスク1の傾き検出信号を
求めることができ、このラジアル方向の光ディスク傾き
検出信号に基づきチルト制御部800がチルトアクチュ
エータ40を駆動し、ラジアル方向の光ディスク傾き検
出信号が零となるように、対物レンズ25を傾斜させ
る。
【0019】図1の実施の形態によれば、記録または再
生用のレーザビームMLが光ディスク1の信号面12で
反射した戻りレーザビームSLの一部の戻りレーザビー
ムSL2 を集光レンズ54で光ディスク傾斜検出用の4
分割フォトディテクタ60の検出面中央に集光させ、こ
の際、遮光マスク90により、戻りレーザビームSL 2
の横断面の中央部分であって、4分割フォトディテクタ
60の検出面61の上での1つの分割軸Wに対応するビ
ーム直径(図1のL参照)に沿って、該ビーム直径に対
し線対象となるようにビーム直径全長を略長方形状に遮
光したので、光ディスク1のラジアル方向の傾斜角に応
じて、4分割フォトディテクタ60のV軸の正側と負側
で、検出面の中心から離れた位置に生じている分割スポ
ットSP a とSPb のピークの高さが差動的に変化す
る。よって、4分割フォトディテクタ60の光検出出力
から作成したラジアル方向の光ディスク傾き検出信号
は、記録または再生用のレーザビームMLが照射されて
いる位置での光ディスク1のラジアル方向の傾きを示
す。ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号に基づきチ
ルト制御部800がチルトアクチュエータ40を駆動
し、ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号が零となる
ように対物レンズ25を傾斜させることで、記録または
再生用のメインレーザビームMLをラジアル方向に見て
正しく光ディスク1に対し垂直に維持でき、情報の記録
または再生を高精度に行うことが可能となる。
【0020】また、4分割フォトディテクタ60の検出
面61の上に生じている分割スポットSPa とSP
b は、対物レンズ25の光軸に対する光ディスク1のラ
ジアル方向の傾斜角によってもピーク位置が殆ど移動し
ない(図5(3)、図6(3)参照)。一方、光ディス
ク1のラジアル方向の傾斜角に応じて、4分割フォトデ
ィテクタ60のV軸の正側と負側でピークの高さが差動
的に変化する分割スポットSPa 、SPb が検出面61
の中心から離れた位置に生じているので、4分割フォト
ディテクタ60の検出面61の中心と集光レンズ54の
光軸に多少ずれがあっても、ラジアル方向の光ディスク
1の傾き検出を精度良く行える。従って、4分割フォト
ディテクタ60の取付け精度の要件を緩和できる。
【0021】なお、図1中の4分割フォトディテクタ6
0のV軸とW軸を各々、光ディスク1のラジアル方向と
タンジェンシャル方向に一致するように配置したが、図
7に示す如く、4分割フォトディテクタ60の検出面内
で45°回転させた状態で配置するようにしても良い。
この場合、遮光マスク90は、戻りレーザビームSL2
の横断面の中央部分であって、4分割フォトディテクタ
60の検出面61の上での1つの分割軸Wと45°を成
す軸W´に対応するビーム直径(図1のL参照)に沿っ
てビーム直径全長を長方形状に遮光するように配置され
ることになる。光ピックアップ200の外部に設けられ
た光ディスク傾き検出信号作成部700は、 b−d=ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号 として光ディスク1のラジアル方向の傾き検出信号を求
めれば良い。
【0022】また、4分割フォトディテクタ60の代わ
りに、図8に示す如く2分割フォトディテクタ601
分割軸Xが光ディスク1のタンジェンシャル方向に一致
するように配置し、光ディスク傾き検出信号作成部70
0は、フォトディテクタA、Bの光検出出力をa、bと
して、 b−a=ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号 として光ディスク1のラジアル方向の傾き検出信号を求
めるようにしても良い。
【0023】また、遮光マスク90の遮光領域BAはビ
ーム直径Lの全長を長方形状に遮光するようにしたが、
図9(1)の符号901 に示す如く、ビーム直径全長を
部分楕円状に遮光するようにしたり、図9(2)〜
(4)の符号902 、903 、904 に示す如く、ビー
ム直径の内の中心寄りの一部を長方形状または楕円形状
または円形等に遮光するようにしても良い。
【0024】図10は本発明の第2の実施の形態に係る
チルト検出機能付光ピックアップの構成図であり、図1
と同様の構成部分には同一の符号が付してある。図10
のチルト検出機能付光ピックアップ(以下、「光ピック
アップ」という)201では、戻りレーザビームSL2
を導き光ディスク傾斜検出用の4分割フォトディテクタ
60に集光させるサブ光学系551の途中、ここでは集
光レンズ54の直前に、戻りレーザビームSL2 の横断
面の中央部分であって、4分割フォトディテクタ60の
検出面61の上での1つの分割軸Vに対応するビーム直
径に沿って、ビーム直径全長を略長方形状に遮光する遮
光マスク91が配置されている。遮光マスク91は光デ
ィスク1の真上から見下ろした場合、符号Hに示す如
く、長方形状の遮光領域BAが分割軸Vに対応するビー
ム直径Mに対し線対象に形成してある。レーザビームM
Lが照射されている位置での光ディスク1にラジアル方
向とタンジェンシャル方向の傾きが無い場合の遮光マス
ク91の位置での戻りレーザビームSL2 の直径をRと
すると、遮光マスク91の遮光領域BAの遮光幅kはR
/5〜R/2程度が望ましい。チルト検出機能付光ピッ
クアップ201の他の構成部分は図1と同様に構成され
ている。
【0025】次に図11〜図14を参照して上記した実
施の形態の動作を説明する。なお、遮光マスク91は遮
光幅k=2.0mm、遮光長j=6.0mmとする。レ
ーザビームMLで記録または再生している場所での光デ
ィスク1がラジアル方向とタンジェンシャル方向のいず
れに見ても傾斜していないとして、戻りレーザビームS
2 の横断面の中央部分が遮光マスク91で、4分割フ
ォトディテクタ60の分割軸Vに対応するビーム直径M
に対し線対象でかつビーム直径全長に沿って遮光される
と、4分割フォトディテクタ60の検出面61の上で見
たとき、戻りレーザビームSL2 は図11に示す如く、
W軸の正側と負側に2分割された分割スポットSPc
SPd となり、W=−0.025〜+0.025(m
m)の範囲で、V軸に沿った範囲の光強度分布が零近く
に落ちる。よって、4分割フォトディテクタ60の検出
面61のW軸上で見たとき、W=0(mm)の原点Oか
ら離れた位置に2つの光強度分布のピークが現れる(ピ
ーク位置は図11の符号Pc 、Pd 参照)。
【0026】実際、図12(1)、(2)に示す如く、
レーザビームMLで記録または再生している場所での光
ディスク1がラジアル方向とタンジェンシャル方向のい
ずれにも傾斜していなければ(図12(1)は図1の紙
面上から光ディスク1を見た場合を示し、図12(2)
は図1のF方向から光ディスク1を見た場合を示す)、
遮光マスク91の手前側で戻りレーザビームSL2 に偏
りが生じず、図12(4)に示す如く、W軸上の正側と
負側の分割スポットSPc とSPd の強度分布はW=0
(mm)の原点に対し点対象であり、W軸上の正側と負
側の分割スポットSPc 、SPd の光強度ピークは同じ
高さとなっている。図12(3)に示す如く、V軸上で
は強度分布は零に近い(図12(3)は4分割フォトデ
ィテクタ60のV軸上での光強度分布を示し、図12
(4)は4分割フォトディテクタ60のW軸上での光強
度分布を示す。V軸とW軸の交点を原点(V,W)=
(0,0)としてある)。よって、フォトディテクタA
とBの合計受光量と、CとDの合計受光量は同じとな
る。
【0027】また、図13(1)、(2)に示す如く、
光ディスクのレーザビームMLで記録または再生してい
る場所での光ディスク1が対物レンズ25の光軸に対し
タンジェンシャル方向に見て図13(2)に示す如く時
計回りに1°だけ傾斜すると、図13(4)に示す如く
W軸上で正側と負側の分割スポットSPc とSPd の光
強度分布のピーク位置は殆ど変わらないが、正側の分割
スポットSPc の光強度分布のピークがきわだって高く
なり、負側の分割スポットSPd の光強度分布のピーク
がきわだって低くなる。図13(3)に示す如くV軸上
での光強度分布は図12の場合と殆ど変化しない。よっ
て、フォトディテクタAとBの合計受光量が増大し、C
とDの合計受光量が減少する。
【0028】図14(1)、(2)に示す如く、光ディ
スクのレーザビームMLで記録または再生している場所
での光ディスク1が対物レンズ25の光軸に対しタンジ
ェンシャル方向に見て図14(2)に示す如く反時計回
りに1°だけ傾斜すると、図14(4)に示す如くW軸
上で正側と負側の分割スポットSPc とSPd のピーク
位置は殆ど変わらないが、正側の分割スポットSPc
光強度分布のピークがきわだって低くなり、負側の分割
スポットSPd の光強度分布のピークがきわだって高く
なる。図14(3)に示す如くV軸上での光強度分布は
図12の場合と殆ど変化しない。よって、フォトディテ
クタAとBの合計受光量が減少し、CとDの合計受光量
が増大する。
【0029】フォトディテクタA、B、C、Dの光検出
出力をa、b、c、dとすると、光ピックアップ201
の外部に設けられた光ディスク傾き検出信号作成部70
1は、 (a+b)−(c+d)=タンジェンシャル方向の光デ
ィスク傾き検出信号 として光ディスク1の傾き検出信号を求めることがで
き、このタンジェンシャル方向の光ディスク傾き検出信
号に基づきチルト制御部801がチルトアクチュエータ
40を駆動し、タンジェンシャル方向の光ディスク傾き
検出信号が零となるように、対物レンズ25を傾斜させ
る。
【0030】図10の実施の形態によれば、記録または
再生用のレーザビームMLが光ディスク1の信号面12
で反射した戻りレーザビームSLの一部の戻りレーザビ
ームSL2 を集光レンズ54で光ディスク傾斜検出用の
4分割フォトディテクタ60の検出面中央に集光させ、
この際、遮光マスク91により、戻りレーザビームSL
2 の横断面の中央部分であって、4分割フォトディテク
タ60の検出面61の上での1つの分割軸Vに対応する
ビーム直径(図10のM参照)に沿って、該ビーム直径
に対し線対象となるようにビーム直径全長を略長方形状
に遮光したので、光ディスク1のタンジェンシャル方向
の傾斜角に応じて、4分割フォトディテクタ60のW軸
の正側と負側で、検出面の中心から離れた位置に生じて
いる分割スポットSPc とSPd のピークの高さが差動
的に変化する。よって、4分割フォトディテクタ60の
光検出出力から作成したタンジェンシャル方向の光ディ
スク傾き検出信号は、記録または再生用のレーザビーム
MLが照射されている位置での光ディスク1のタンジェ
ンシャル方向の傾きを示す。タンジェンシャル方向の光
ディスク傾き検出信号に基づきチルト制御部801がチ
ルトアクチュエータ40を駆動し、タンジェンシャル方
向の光ディスク傾き検出信号が零となるように対物レン
ズ25を傾斜させることで、記録または再生用のレーザ
ビームMLをタンジェンシャル方向に見て正しく光ディ
スク1に対し垂直に維持でき、情報の記録または再生を
高精度に行うことが可能となる。
【0031】また、4分割フォトディテクタ60の検出
面61の上に生じている分割スポットSPc とSP
d は、対物レンズ25の光軸に対する光ディスク1のタ
ンジェンシャル方向の傾斜角によってもピーク位置が殆
ど移動しない(図13(4)、図14(4)参照)。一
方、光ディスク1のタンジェンシャル方向の傾斜角に応
じて、4分割フォトディテクタ60のW軸の正側と負側
でピークの高さが差動的に変化する分割スポットS
c 、SPd が検出面61の中心から離れた位置に生じ
ているので、4分割フォトディテクタ60の検出面61
の中心と集光レンズ54の光軸に多少ずれがあっても、
タンジェンシャル方向の光ディスク1の傾き検出を精度
良く行える。従って、4分割フォトディテクタ60の取
付け精度の要件を緩和できる。
【0032】なお、図10中の4分割フォトディテクタ
60のV軸とW軸を各々、光ディスク1のラジアル方向
とタンジェンシャル方向に一致するように配置したが、
図7に示す如く、4分割フォトディテクタ60の検出面
内で45°回転させた状態で配置するようにしても良
い。この場合、遮光マスク91は、戻りレーザビームS
2 の横断面の中央部分であって、4分割フォトディテ
クタ60の検出面61の上での1つの分割軸Vと45°
を成す軸V´に対応するビーム直径(図10のM参照)
に沿ってビーム直径全長を長方形状に遮光するように配
置されることになる。光ピックアップ201の外部に設
けられた光ディスク傾き検出信号作成部701は、 a−c=タンジェンシャル方向の光ディスク傾き検出信
号 として光ディスク1のタンジェンシャル方向の傾き検出
信号を求めれば良い。
【0033】また、4分割フォトディテクタ60の代わ
りに、図15に示す如く2分割フォトディテクタ601
を分割軸Xが光ディスク1のタンジェンシャル方向に一
致するように配置し、光ディスク傾き検出信号作成部7
01は、フォトディテクタA、Bの光検出出力をa、b
として、 a−b=タンジェンシャル方向の光ディスク傾き検出信
号 として光ディスク1のタンジェンシャル方向の傾き検出
信号を求めるようにしても良い。
【0034】また、遮光マスク91の遮光領域BAはビ
ーム直径Mの全長を長方形状に遮光するようにしたが、
図16(1)の符号911 に示す如く、ビーム直径全長
を部分楕円状に遮光するようにしたり、図16(2)〜
(4)の符号912 、913、914 に示す如く、ビー
ム直径の内の中心寄りの一部を長方形状または楕円形状
または円形等に遮光するようにしても良い。
【0035】図17は本発明の第3の実施の形態に係る
チルト検出機能付光ピックアップの構成図であり、図1
と同様の構成部分には同一の符号が付してある。図17
のチルト検出機能付光ピックアップ(以下、「光ピック
アップ」という)202では、戻りレーザビームSLの
一部の戻りレーザビームSL2 を導き光ディスク傾斜検
出用の4分割フォトディテクタ60に集光させるサブ光
学系552の途中、ここでは集光レンズ54の直前に、
戻りレーザビームSL2 の横断面の中央部分であって、
4分割フォトディテクタ60の検出面61の上での1つ
の分割軸Wに対応するビーム直径に沿ってビーム直径全
長を長方形状に遮光し、かつ、4分割フォトディテクタ
60の検出面61の上での他の1つの分割軸Vに対応す
るビーム直径に沿ってビーム直径全長を略長方形状に遮
光する遮光マスク92が配置されている。遮光マスク9
2は光ディスク1の真上から見下ろした場合、符号Iに
示す如く、十字形状の遮光領域BAが分割軸Wに対応す
るビーム直径Lに対し線対象に形成してあり、かつ、分
割軸Vに対応するビーム直径Mに対しても線対象に形成
してある。レーザビームMLが照射されている位置での
光ディスク1にラジアル方向とタンジェンシャル方向の
傾きが無い場合の遮光マスク92の位置での戻りレーザ
ビームSL2 の直径をRとすると、遮光マスク92の遮
光幅jはR/5〜R/2程度が望ましい。チルト検出機
能付光ピックアップ202の他の構成部分は図1と同様
に構成されている。
【0036】次に図18を参照して上記した実施の形態
の動作を説明する。なお、遮光マスク92は遮光幅n=
2.0mm、遮光長m=6.0mmとする。レーザビー
ムMLで記録または再生している場所での光ディスク1
がラジアル方向とタンジェンシャル方向のいずれに見て
も傾斜していないとして、戻りレーザビームSL2 の横
断面の中央部分が遮光マスク92で、4分割フォトディ
テクタ60の分割軸Wに対応するビーム直径Lに対し線
対象でかつビーム直径全長に沿って遮光されるととも
に、4分割フォトディテクタ60の分割軸Vに対応する
ビーム直径Mに対し線対象でかつビーム直径全長に沿っ
て遮光されると、4分割フォトディテクタ60の検出面
61の上で見たとき、戻りレーザビームSL2 は図18
に示す如く、V−W座標平面の第1象限〜第4象限の各
象限で原点Oから離れた位置に1つづつ分割された分割
スポットSPe 、SPf 、SPg 、SPhとなり、W=
−0.025〜+0.025(mm)の範囲で、V軸に
沿った範囲の光強度分布が零近くに落ち、また、V=−
0.025〜+0.025(mm)の範囲で、W軸に沿
った範囲の光強度分布が零近くに落ちる。よって、4分
割フォトディテクタ60の検出面61の直線W=Vの上
で見たとき、原点Oから離れた原点Oと対象な位置に2
つの分割スポットSPe とSPg の光強度分布のピーク
が現れる。また、4分割フォトディテクタ60の検出面
61の直線W=−Vの上で見たとき、原点Oから離れた
原点Oと対象な位置に2つの分割スポットSP f とSP
h の光強度分布のピークが現れる(ピーク位置は図18
の符号Pe 〜P h 参照)。
【0037】レーザビームMLで記録または再生してい
る場所での光ディスク1がラジアル方向とタンジェンシ
ャル方向のいずれに見ても傾斜していなければ、遮光マ
スク92の手前側で戻りレーザビームSL2 に偏りが生
じず、各分割スポットSPe、SPf 、SPg 、SPh
の光強度分布のピーク高さは等しい。よって、フォトデ
ィテクタA、B、C、Dの受光量はいずれも同じとな
る。
【0038】若し、レーザビームMLで記録または再生
している場所での光ディスク1が対物レンズ25の光軸
に対し、タンジェンシャル方向には傾斜していないが、
ラジアル方向に見て時計回りに或る角度だけ傾斜すると
(図5(1)、(2)参照)、各分割スポットSPe
SPf 、SPg 、SPh の光強度分布のピーク位置はほ
とんど変わらないが、ピーク高さはSPe とSPh がき
わだって高くなり、SPf とSPg がきわだって低くな
る。よって、フォトディテクタAとDの合計受光量が減
少し、BとCの合計受光量が増大する。反対に、レーザ
ビームMLで記録または再生している場所での光ディス
ク1が対物レンズ25の光軸に対し、タンジェンシャル
方向には傾斜していないが、ラジアル方向に見て反時計
回りに或る角度だけ傾斜すると(図6(1)、(2)参
照)、各分割スポットSPe 、SPf 、SPg 、SPh
の光強度分布のピーク位置はほとんど変わらないが、ピ
ーク高さはSPe とSPh がきわだって低くなり、SP
f とSPg がきわだって高くなる。よって、フォトディ
テクタAとDの合計受光量が増大し、BとCの合計受光
量が減少する。
【0039】また、レーザビームMLで記録または再生
している場所での光ディスク1が対物レンズ25の光軸
に対し、ラジアル方向には傾斜していないが、タンジェ
ンシャル方向に見て時計回りに或る角度だけ傾斜すると
(図13(1)、(2)参照)、各分割スポットS
e 、SPf 、SPg 、SPh の光強度分布のピーク位
置は殆ど変わらないが、ピーク高さはSPe とSPf
きわだって高くなり、SP g とSPh がきわだって低く
なる。よって、フォトディテクタAとBの合計受光量が
増大し、CとDの合計受光量が減少する。反対に、レー
ザビームMLで記録または再生している場所での光ディ
スク1が対物レンズ25の光軸に対し、ラジアル方向に
は傾斜していないが、タンジェンシャル方向に見て反時
計回りに或る角度だけ傾斜すると(図14(1)、
(2)参照)、各分割スポットSPe 、SPf 、S
g 、SPh の光強度分布のピーク位置は殆ど変わらな
いが、ピーク高さはSPe とSPf がきわだって低くな
り、SPg とSPh がきわだって高くなる。よって、フ
ォトディテクタAとBの合計受光量が減少し、CとDの
合計受光量が増大する。
【0040】フォトディテクタA、B、C、Dの光検出
出力をa、b、c、dとすると、光ピックアップ202
の外部に設けられた光ディスク傾き検出信号作成部70
2は、 (b+c)−(a+d)=ラジアル方向の光ディスク傾
き検出信号 (a+b)−(c+d)=タンジェンシャル方向の光デ
ィスク傾き検出信号 として光ディスク1の傾き検出信号を求めることがで
き、これらラジアル方向の光ディスク傾き検出信号とタ
ンジェンシャル方向の光ディスク傾き検出信号に基づき
チルト制御部802がチルトアクチュエータ40を駆動
し、ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号とタンジェ
ンシャル方向の光ディスク傾き検出信号がともに零とな
るように、対物レンズ25を傾斜させる。ラジアル方向
の光ディスク傾き検出信号とタンジェンシャル方向の光
ディスク傾き検出信号は、記録または再生用のレーザビ
ームMLが照射されている位置での光ディスク1のラジ
アル方向の傾きと、タンジェンシャル方向の傾きを示す
ので、記録または再生用のレーザビームMLをラジアル
方向とタンジェンシャル方向ともに正しく光ディスク1
に対し垂直に維持できることになる。
【0041】図17の実施の形態によれば、記録または
再生用のレーザビームMLが光ディスク1の信号面12
で反射した戻りレーザビームSL2 を集光レンズ54で
光ディスク傾斜検出用の4分割フォトディテクタ60の
検出面中央に集光させ、この際、遮光マスク92によ
り、戻りレーザビームSL2 の横断面の中央部分であっ
て、4分割フォトディテクタ60の検出面61の上での
1つの分割軸Wに対応するビーム直径に沿って、該ビー
ム直径に対し線対象にビーム直径全長を略長方形状に遮
光し、かつ、他の1つの分割軸Vに対応するビーム直径
に沿っても、該ビーム直径に対し線対象にビーム直径全
長を略長方形状に遮光したので、光ディスク1のラジア
ル方向の傾斜角に応じて、4分割フォトディテクタ60
のV軸の正側と負側で、検出面61の中心から離れた位
置に生じている分割スポットSPe及びSPh のピーク
高さと、分割スポットSPf 及びSPg のピーク高さが
差動的に変化する。また、光ディスク1のタンジェンシ
ャル方向の傾斜角に応じて、4分割フォトディテクタ6
0のW軸の正側と負側で、検出面61の中心から離れた
位置に生じている分割スポットSPe 及びSPf のピー
ク高さと、分割スポットSPg 及びSPh のピーク高さ
が差動的に変化する。よって、4分割フォトディテクタ
60の光検出出力から作成したラジアル方向の光ディス
ク傾き検出信号とタンジェンシャル方向の光ディスク傾
き検出信号は、記録または再生用のレーザビームMLが
照射されている位置での光ディスク1のラジアル方向の
光ディスク1の傾きとタンジェンシャル方向の光ディス
ク1の傾きを示す。よって、これらラジアル方向の光デ
ィスク傾き検出信号とタンジェンシャル方向の光ディス
ク傾き検出信号に基づきチルト制御部802がチルトア
クチュエータ40を駆動し、ラジアル方向の光ディスク
傾き検出信号とタンジェンシャル方向の光ディスク傾き
検出信号がともに零となるように対物レンズ25を傾斜
させることで、記録または再生用のレーザビームMLを
ラジアル方向とタンジェンシャル方向に見て正しく光デ
ィスク1に対し垂直に維持でき、情報の記録または再生
を高精度に行うことが可能となる。
【0042】また、4分割フォトディテクタ60の検出
面61の上に生じている分割スポットSPe 、SPf
SPg 、SPh は光ディスク1のラジアル方向とタンジ
ェンシャル方向の傾斜角によってもピーク位置が殆ど移
動しない。これらの分割スポットSPe 、SPf 、SP
g 、SPh は検出面61の中心から離れた位置に生じて
おり、4分割フォトディテクタ60の検出面61の中心
と集光レンズ54の光軸に多少ずれがあっても、ラジア
ル方向の光ディスクの傾き検出とタンジェンシャル方向
の光ディスクの傾き検出を精度良く行える。従って、4
分割フォトディテクタ60の取付け精度の要件を緩和で
きる。
【0043】なお、図17中の4分割フォトディテクタ
60のV軸とW軸を各々、光ディスク1のラジアル方向
とタンジェンシャル方向に一致するように配置したが、
図7に示す如く、4分割フォトディテクタ60の検出面
内で45°回転させた状態で配置するようにしても良
い。この場合、遮光マスク92は、戻りレーザビームS
2 の横断面の中央部分であって、4分割フォトディテ
クタ60の検出面61の上での1つの分割軸Wと45°
を成す軸W´に対応するビーム直径(図17のL参照)
に沿ってビーム直径全長を略長方形状に遮光し、かつ、
他の1つの分割軸Vと45°を成す軸V´に対応するビ
ーム直径(図17のM参照)に沿ってビーム直径全長を
略長方形状に遮光するように配置されることになる。光
ピックアップ202の外部に設けられた光ディスク傾き
検出信号作成部702は、 b−d=ラジアル方向の光ディスク傾き検出信号 a−c=タンジェンシャル方向の光ディスク傾き検出信
号 として光ディスク1のラジアル方向の傾き検出信号とタ
ンジェンシャル方向の傾き検出信号を求めれば良い。
【0044】また、遮光マスク92の遮光領域BAはビ
ーム直径全長を長方形状に遮光するようにしたが、図1
9(1)の符号921 に示す如く、ビーム直径全長を部
分楕円状に遮光するようにしたり、図19(2)〜
(4)の符号922 、923 、924 に示す如く、ビー
ム直径の内の中心寄りの一部を長方形状または楕円形状
または円形等に遮光するようにしても良い。
【0045】なお、上記した第1乃至第3の実施の形態
及びそれらの変形例では、遮光マスクはサブ光学系の
内、集光レンズの直前に配置するようにしたが、ハーフ
ミラー50から集光レンズ54の間の任意の位置に配置
したり、集光レンズ54の直後など集光レンズ54と光
ディスク傾斜検出用の分割フォトディテクタ60の間に
配置しても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、記録または再生用のレ
ーザビームが光ディスク信号面で反射した戻りレーザビ
ームを光ディスクの傾斜検出用の分割光検出手段に導
き、光ディスクの傾斜を検出するようにしているので、
記録または再生している場所での光ディスクの傾斜を精
度良く検出できる。また、戻りレーザビームを導き光デ
ィスクの傾斜検出用の分割光検出手段に集光させるサブ
光学系の途中に、戻りレーザビームの横断面の中央部分
を、分割光検出手段の分割軸または分割軸と45°ずれ
た軸に対応するビーム直径に対し線対象に遮光したの
で、分割光検出手段の検出面上に、光ディスクの傾斜に
応じてピーク高さが差動的に変化する光強度分布のピー
クが、光ディスクの傾斜検出用の分割光検出手段の検出
面の中心から離れた位置に生じる。よって、光ディスク
の傾斜検出用の分割光検出手段の検出面の中心とサブ光
学系の光軸に多少ずれがあっても、光ディスクの傾き検
出を精度良く行うことができ、光ディスクの傾斜検出用
の分割光検出手段の取付け精度の要件を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るチルト検出機
能付光ピックアップの構成図である。
【図2】図1中の対物レンズ近傍の拡大図である。
【図3】図1において、光ディスク傾斜検出用の4分割
フォトディテクタ上での戻りレーザビームの分割スポッ
トの説明図である。
【図4】図1において、光ディスクにラジアル方向とタ
ンジェンシャル方向に見た傾斜が無い場合の戻りレーザ
ビームによる光ディスク傾斜検出用の4分割フォトディ
テクタ上の光強度分布の説明図である。
【図5】図1において、光ディスクにラジアル方向に見
た傾斜が有り、タンジェンシャル方向に見た傾斜が無い
場合の戻りレーザビームによる光ディスク傾斜検出用の
4分割フォトディテクタ上の光強度分布の説明図であ
る。
【図6】図1において、光ディスクにラジアル方向に見
た傾斜が有り、タンジェンシャル方向に見た傾斜が無い
場合の戻りレーザビームによる光ディスク傾斜検出用の
4分割フォトディテクタ上の光強度分布の説明図であ
る。
【図7】図1中の光ディスク傾斜検出用の4分割フォト
ディテクタの配置を変えた例を示す説明図である。
【図8】図1中の光ディスク傾斜検出用の4分割フォト
ディテクタの代わりに用いる2分割フォトディテクタの
説明図である。
【図9】図1中の遮光マスクの変形例を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るチルト検出
機能付光ピックアップの構成図である。
【図11】図10において、光ディスク傾斜検出用の4
分割フォトディテクタ上での戻りレーザビームの分割ス
ポットの説明図である。
【図12】図10において、光ディスクにラジアル方向
とタンジェンシャル方向に見た傾斜が無い場合の戻りレ
ーザビームによる光ディスク傾斜検出用の4分割フォト
ディテクタ上の光強度分布の説明図である。
【図13】図1において、光ディスクにラジアル方向に
見た傾斜が無く、タンジェンシャル方向に見た傾斜が有
る場合の戻りレーザビームによる光ディスク傾斜検出用
の4分割フォトディテクタ上の光強度分布の説明図であ
る。
【図14】図1において、光ディスクにラジアル方向に
見た傾斜が無く、タンジェンシャル方向に見た傾斜が有
る場合の戻りレーザビームによる光ディスク傾斜検出用
の4分割フォトディテクタ上の光強度分布の説明図であ
る。
【図15】図10中の光ディスク傾斜検出用の4分割フ
ォトディテクタの代わりに用いる2分割フォトディテク
タの説明図である。
【図16】図10中の遮光マスクの変形例を示す説明図
である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係るチルト検出
機能付光ピックアップの構成図である。
【図18】図17において、光ディスク傾斜検出用の4
分割フォトディテクタ上での戻りレーザビームの分割ス
ポットの説明図である。
【図19】図17中の遮光マスクの変形例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光ディスク 12 信号面 200、201、202 チルト検出機能付光ピックア
ップ 21 レーザ発光ダイオード 25 対物レンズ 27 メイン光学系 40 チルトアク
チュエータ 23、50 ハーフミラー 54 集光レンズ 550、551、552 サブ光学系 60 4分割フォトディテクタ 601 2分割フ
ォトディテクタ 61 検出面 700、701、702 光ディスク傾き検出信号作成
部 800、801、802 チルト制御部 90、901 〜904 、91、911 〜914 、92、
921 〜924 遮光マスク ML レーザビーム SL、SL1 、SL2 戻りレーザビーム BA 遮光領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの記録または再生用のレーザ
    ビームを発生させるレーザビーム発生手段と、レーザビ
    ームを導きながら対物レンズで光ディスクの信号面に合
    焦させるメイン光学系と、を含む光ピックアップにおい
    て、 光ディスクの記録または再生用のレーザビームが光ディ
    スクの信号面で反射した戻りレーザビームを導きながら
    集光レンズで戻りレーザビームの軸に対し垂直に配置さ
    れた光ディスク傾き検出用の分割光検出手段の検出面中
    央に集光させるサブ光学系を設け、 光ディスク傾き検出用の分割光検出手段は1つの分割軸
    による2分割または直交する2つの分割軸による4分割
    とし、 サブ光学系の途中に、戻りレーザビームの横断面の中央
    部分を、分割光検出手段の検出面上の或る1つの分割軸
    に対応するビーム直径に対し線対象に遮光手段で遮光す
    るようにしたこと、 を特徴とするチルト検出機能付光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 遮光手段はサブ光学系の内、集光レンズ
    の前側に設置したこと、 を特徴とする請求項1記載のチルト検出機能付光ピック
    アップ。
  3. 【請求項3】 遮光手段は、戻りレーザビームの横断面
    の中央部分であって、分割光検出手段の検出面上の前記
    或る1つの分割軸に対応するビーム直径に沿って略長方
    形状に遮光するようにしたこと、 を特徴とする請求項1または2記載のチルト検出機能付
    光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 光ディスクの記録または再生用のレーザ
    ビームを発生させるメインレーザビーム発生手段と、レ
    ーザビームを導きながら対物レンズで光ディスクの信号
    面に合焦させるメイン光学系と、を含む光ピックアップ
    において、 光ディスクの記録または再生用のレーザビームが光ディ
    スクの信号面で反射した戻りレーザビームを導きながら
    集光レンズで戻りレーザビームの軸に対し垂直に配置さ
    れた光ディスク傾き検出用の分割光検出手段の検出面中
    央に集光させるサブ光学系を設け、 光ディスク傾き検出用の分割光検出手段は直交する2つ
    の分割軸による4分割とし、 サブ光学系の途中に、戻りレーザビームの横断面の中央
    部分を、分割光検出手段の検出面上の一方の分割軸に対
    応するビーム直径に対し線対象に遮光するとともに、分
    割光検出手段の検出面上の他方の分割軸に対応するビー
    ム直径に対しても線対象に遮光する遮光手段を設けたこ
    と、 を特徴とするチルト検出機能付光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 遮光手段はサブ光学系の内、集光レンズ
    の前側に設置したこと、 を特徴とする請求項4記載のチルト検出機能付光ピック
    アップ。
  6. 【請求項6】 遮光手段は、戻りレーザビームの横断面
    の中央部分であって、分割光検出手段の検出面上の前記
    一方の分割軸に対応するビーム直径に沿って略長方形状
    に遮光するとともに、分割光検出手段の検出面上の前記
    他方の分割軸に対応するビーム直径に沿っても略長方形
    状に遮光するようにしたこと、 を特徴とする請求項4または5記載のチルト検出機能付
    光ピックアップ。
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