JPH08212536A - 磁気記録媒体用フィルム - Google Patents

磁気記録媒体用フィルム

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JPH08212536A
JPH08212536A JP3899395A JP3899395A JPH08212536A JP H08212536 A JPH08212536 A JP H08212536A JP 3899395 A JP3899395 A JP 3899395A JP 3899395 A JP3899395 A JP 3899395A JP H08212536 A JPH08212536 A JP H08212536A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行性に優れ、かつ突起の耐磨耗性の良好な
フィルムを提供する。さらに表面の無欠点性の優れた複
合フィルムにより、ドロップアウトの少ないデジタルビ
デオ用テ−プに適したポリエステルフィルムを提供す
る。 【構成】 主としてポリエステルからなるフィルムであ
って、該フィルムの磁性層を施す側の面に存在する、主
として該ポリエステルの低分子量物からなり、長径が1
μm以上10μm以下で最大高さh(nm)の微小突起
群の個数(A;個/100cm2 )が下記式を満足する
ことを特徴とする磁気記録媒体用フィルム。 h≧0.27 A<50 h>0.54 A<20 h>0.81 A<10 h>1.08 A<2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体用ポリエ
ステルフィルム、特にデジタルビデオテ−プ用に好適な
磁気記録媒体用ポリエステルフィルム、さらに詳しくは
蒸着型ビデオ用に好適な磁気記録媒体用ポリエステルフ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオテ−プでは従来のビデオ
テ−プに比べ高密度記録化が必要となり、特開昭54−
147010号公報などの方法が提案されている。また
そのベ−スフィルムについては平坦性、無欠点性などが
特に必要になり、例えば特開昭58−155940号公
報などの方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ルビデオテ−プ、特に蒸着型ビデオでは、表面無欠点性
が要求される。すなわち表面の微小突起欠点によってテ
−プ化後に電磁変換特性の一種であるドロップアウトが
多発するためである。特にこの微小突起欠点の原因物の
一つとして、ポリエステルの低分子量物による微小突起
群が挙げられる。すなわち、フィルム製造工程におい
て、ポリエステルの低分子量物が延伸終了前のフィルム
から含浸し、これが製造装置の表面などに蓄積され、塊
状となってフィルム表面に再び付着することで発生す
る。これは、例えば特開昭58−121128号公報な
どにあるような延伸終了後のフィルムにフィルム内部か
ら単純に析出した低分子量物も問題となるが、それより
急峻な構造を持つためドロップアウトを引き起こしやす
い。また、フィルムの保管の際に、経時変化でフィルム
表面にポリエステルの低分子量物が析出し、これもドロ
ップアウトを引き起こす原因となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかるいくつかの問題を
解決するために、本発明は、以下の構成からなる。
【0005】主としてポリエステルからなるフィルムで
あって、該フィルムの磁性層を施す側の面に存在する、
主として該ポリエステルの低分子量物からなり、長径が
1μm以上10μm以下で最大高さh(nm)の微小突
起群の個数(A;個/100cm2 )が下記式を満足す
ることを特徴とする磁気記録媒体用フィルム。
【0006】 h≧0.27 A<50 h>0.54 A<20 h>0.81 A<10 h>1.08 A<2 本発明のポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタ
レ−トやポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト、ポリエ
チレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン
4,4−ジカルボキシレ−ト、ポリブチレンテレフタレ
−トなどが用いられるが、中でもポリエチレンテレフタ
レ−トやポリエチレン−2,6−ナフタレ−トが好まし
く、さらにはポリエチレン−2,6−ナフタレ−トが好
ましい。上記ポリエステルはホモポリエステルであって
もよいし、また他のポリエステルが20モル%未満の割
合でのコポリエステルであってもよいし、また20モル
%未満の割合で単に混合したものでも良い。
【0007】本発明のポリエステルフィルムは、2層以
上の複合フィルムであるのが好ましい。すなわち走行面
は走行性のために十分に粗い面であるのが好ましく、蒸
着面側のポリエステル層については、電磁変換特性の向
上のために平滑な面とするのが好ましい。なお走行面の
十分に粗い面とは中心線表面粗さで0.005〜0.0
30μm、好ましくは0.010〜0.025μm、よ
り好ましくは0.015〜0.020μmの範囲の面で
ある。中心線表面粗さが0.005μm未満の平滑な面
の場合は、製膜工程や磁性層の塗布工程および蒸着型ビ
デオの場合の冷却キャンでの走行性不良などを引き起こ
す。さらに中心線表面粗さが0.030μmより大きい
場合は、走行性は良好となるが、蒸着型ビデオの場合に
冷却キャンへの接触面積が小さくなり、冷却不足とな
り、熱による変形や熱寸法変化が大きくなる、いわゆる
“熱負け”が起こる。
【0008】この表面粗さを達成するためには、走行面
側のポリエステル層に、粒子を含有することが望まし
い。すなわち粒子径が10〜1000nm、さらに好ま
しくは50〜500nmの範囲であり、材料としては、
例えばシリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸
化ジルコニウムや酸化チタンなどの無機粒子、あるいは
架橋ポリビニルベンゼン、アクリル粒子、架橋ポリスチ
レン、ポリエステル粒子などの有機高分子からなる粒
子、あるいは表面に他の有機高分子を被覆せしめた上記
の有機高分子粒子、あるいは表面に上記の有機高分子を
被覆せしめた無機粒子が挙げられる。該粒子の形状につ
いては、突起高さや突起の形状を制御しやすい観点から
球状粒子であることが特に好ましい。またフィルム表面
に形成する突起の高さをそれぞれ均一にするために、該
粒子の粒度分布が相対標準偏差で0.5以下であること
が特に好ましい。該粒子の含有量は0.01〜3重量
%、好ましくは0.1〜1重量%である。該粒子を含有
せしめる方法としては、重合前、重合中、重合後のいず
れに添加しても良いが、ポリエステルのジオ−ル成分で
あるエチレングリコ−ルに、スラリ−の形で混合、分散
せしめて添加する方法が有効である。また粒子の含有量
を調節する方法としては、高濃度のマスタ−ペレットを
製膜時に他のチップ、ペレットにより希釈して所定の濃
度にする方法が有効である。
【0009】本発明のフィルムのB面は、電磁変換特性
向上のため、平滑な面であるのが好ましい。なお、B面
の平滑な面とは、中心線粗さで10nm以下、好ましく
は5nm以下の面である。中心線表面粗さが10nm以
上の面では電磁変換特性が低下する。
【0010】なお平滑性を損なわない限りにおいては蒸
着面側の層にも、上記走行面のポリエステルに含有せし
める粒子、含有量および添加法が適用できる。走行性の
向上のため、該フィルムの走行面および蒸着面のいずれ
かあるいは両方に下記の水溶性高分子や微細粒子、ある
いはその両方とからなる水性塗液を塗布せしめてなる塗
膜を形成しても良い。その際には、塗膜形成後の表面粗
さについて蒸着面が中心線表面粗さで0.010μm以
下の面であり、走行面については中心線表面粗さで0.
005〜0.030μmの範囲の面であるのが好まし
い。上記の水溶性高分子としては、分子量が1万〜20
0万、好ましくは10万〜100万のものが使用され
る。かかる水溶性高分子としては、ポリビニルアルコ−
ル、トラガントゴム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラチ
ンメチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−ス、カ
ルボキシメチルセルロ−ス等が適用できる。
【0011】本発明の塗膜中および塗膜表面に存在する
微細粒子とは、粒子径が5nm以上のものであり、高さ
は100nm以下、好ましくは50nm以下である。か
かる微細粒子としては、コロイダルシリカ、酸化アルミ
ニウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、架橋ポリビニ
ルベンゼン、アクリル樹脂粒子や、該粒子表面にフィル
ムと接着する成分を積層せしめた粒子などが用いられ
る。ここで高さとは、塗膜形成面(ポリエステルフィル
ムの表面)から塗膜表面上に存在する微粒子の最大高さ
を指し、その値は100nm以下である。本発明の効果
を損なわない限りにおいて、塗膜は他の成分を含有する
ことができる。かかる他の成分としては、水溶性ポリエ
ステル、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、ワックスなどや、これらの混合物が挙げられる。
【0012】本発明のフィルムの磁性層を設ける側の面
は無欠点性の高い面である必要がある。すなわち該フィ
ルムの磁性層を設ける側の面に存在する、主として該ポ
リエステルの低分子量物による直径が1μm以上10μ
m以下で高さh(nm)の微小突起群の個数(A;個/
100cm2 )が下記式を満足する必要がある。
【0013】 h≧0.27 A<50 h>0.54 A<20 h>0.81 A<10 h>1.08 A<2 ここで、該ポリエステルの低分子量物による微小突起群
とは、群を構成する各微小突起が最も近い微小突起に対
して10μm以上離れていないものを指す。すなわち、
ある微小突起が、最も近い微小突起群の最も近い微小突
起に対して10μmより離れている場合、前者の微小突
起は後者の微小突起群には含まれない別の微小突起であ
る。例えば、図1の微小突起群の場合は3個として計数
する。デジタルビデオテ−プでは、上記の式の範囲を越
えるような欠点の多い面では、電磁変換特性の一つであ
るドロップアウトが多く、到底本発明の用途に供するこ
とは出来ない。さらに好ましくは、主として該ポリエス
テルの低分子量物による直径が1μm以上10μm以下
で高さh(nm)の微小突起群の個数(A;個/100
cm2 )が下記式を満足する必要がある。
【0014】 h≧0.27 A<20 h>0.54 A<10 h>0.81 A<5 h>1.08 A<1 なお上記目的を達成するため、製造装置、特にフィルム
の磁性層を設ける面に接触する装置を定期的に掃除する
方法が好ましい。さらに得られたフィルムの磁性層を設
ける側の面を、機械的あるいは化学的に処理し、該微小
突起群を除去しても良い。例えば、コロナ放電処理や、
クロロホルム、アセトン、などの溶媒による表面洗浄が
挙げられる。
【0015】本発明のフィルムでは、50℃で48時間
後の該フィルムの表面に析出する該ポリエステルの低分
子量物の量が0.2mg/m2 以下であることが望まし
い。すなわち、該フィルムの表面に析出する該ポリエス
テルの低分子量物の量が0.2mg/m2 を越えると、
フィルムを保管の際に経時変化で析出のポリエステルの
低分子量物が突起となり、ドロップアウトを引き起こ
す。好ましくは、50℃で48時間後の該フィルムの表
面に析出する該ポリエステルの低分子量物の量が0.1
mg/m2 以下、より好ましくは0.05mg/m2
下である。
【0016】次に本発明フィルムの製造方法について述
べる。
【0017】まず磁性面側および走行面側のポリエステ
ルペレットを分けて、少なくともいずれかの側のポリエ
ステルペレットに平均粒子径で10〜1000nmの無
機粒子および/又は有機高分子粒子および/又は表面を
有機高分子被膜によって被覆された無機粒子を0.01
〜3重量%添加し、それぞれ十分に乾燥させる。その後
に、磁性面側となるポリエステルペレットを溶融状態と
し、濾過精度が4μm未満のフィルタ−によって濾過せ
しめ、走行面側となるポリエステルペレットを溶融せし
めたポリマ−と積層し、口金からシ−ト状物として押出
する。この際の粒子添加法、溶融法、押出法および積層
法については公知の方法を適用する。得られた該シ−ト
状物をフィルム長手方向あるいは幅方向に一方向に延伸
し、その後に該方向の直角方向に延伸を行ない2軸方向
に配向せしめる。さらに強力化する場合は、該延伸が終
了した後、さらにフィルム長手方向および幅方向に再延
伸する。なお、該フィルムに塗膜を設ける場合は、口金
からのシ−ト状物あるいは、該シ−ト状物を一方向に延
伸した後に、その少なくとも片面に、水溶性高分子およ
び/又は微細粒子とからなる水溶液を塗布し、乾燥し、
その後2軸配向せしめる。延伸終了後に該フィルム両端
を把持した状態で、ステンタ−にて180〜250℃の
温度範囲で5秒以上熱処理し、最終的には所定の幅に裁
断し製品とする。なお必要があれば得られたフィルム表
面をコロナ放電処理あるいはクロロホルム、アセトンな
どの溶媒による表面洗浄により表面の低分子量物による
突起群を除去する。
【0018】なお、磁気記録媒体とするためには、該フ
ィルム表面に磁性体粉末を含んだ高分子バインダーを塗
布する方法、あるいはコバルト等の磁性体金属を減圧下
で蒸着する方法によって磁性体を施し、表面処理などを
施した後に、所定の幅に裁断し、カッセトなどに組み込
み、製品とする。このようにして得られたテープは特に
デジタル用途に適している。
【0019】
【特性の測定法】本発明の特性値は次の測定法、評価基
準によるものである。 表面粗さ(Ra) 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用い
て測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定
の平均値をもって値とした。 ・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、Raの定義は、たとえば奈良治郎著「表面粗さの
測定・評価法」(総合技術センタ−、1983)に示さ
れているものである。 ポリエステル低分子量物による微小突起群の個数つい
て ポリエステル低分子量物による微小突起群については、
顕微鏡により50cm2 以上観察し、その突起高さは多
重干渉法により求め、個数を100cm2 当たりの個数
に換算した。尚、ポリエステル低分子量物かどうかの判
別は、該突起にクロロホルムを滴下し該突起群が消失し
た場合にポリエステル低分子量物と判定した。 ポリエステル低分子量物の析出の経時変化 30cm四方のフィルムをオ−ブンにて50℃で24時
間加熱し、その後に該フィルム表面をエチルアルコ−ル
で5分間抽出する。抽出した溶液を所定の濃度に希釈
し、紫外線吸光度法にて定量し、1m2 当りの量に換算
した。 熱負けの判定 熱負けについては、20℃のク−リングキャンに沿わせ
て1×10-5Torrの真空中で0.1μmコバルトを
電子ビ−ム蒸着し、そのフィルムを長手方向に10m観
察し、熱による膨らみや凹みなど、変形の度合いにて判
定した。 ・蒸着後の変形がまったくない ◎ ・部分的に変形がある △ (膨らみ、凹みあり) ・全面が著しく変形している × (膨らみ、凹みの他、熱による穴開き有り) ドロップアウトの測定 にて得られたコバルト蒸着後のフィルムを、1/2イ
ンチにスリットし、松下電器(株)製NV−3700型
ビデオデッキにより、常速にて4.4メガヘルツの信号
を記録し、該テ−プを再生し、大倉インダストリ−
(株)製ドロップアウトカウンタ−にて15μsec−
20dBにおけるドロップアウト数を20分間測定し、
1分間当たりのドロップアウト数(個/分)に換算し
た。
【0020】
【実施例】次に実施例に基づき本発明の実施形態を説明
する。 (実施例1)エチレングリコ−ルと、ジメチルナフタレ
−トの重合により、実質的に粒子を含まないポリエチレ
ンナフタレ−トのペレットAを得た。このペレットAを
蒸着面側とし、平均粒径0.3μmで粒度分布の相対標
準偏差が0.4の球状の架橋ポリスチレン粒子で、該粒
子の含有量が0.2重量%であるペレットBを走行面側
とする複合フィルムを製膜した。まずペレットAについ
ては溶融押出機から、金属繊維焼結タイプのフィルタ−
にて濾過し、ペレットBについてはペレットAで用いた
ものとは別の溶融押出機から、金属繊維焼結タイプのフ
ィルタ−にて濾過し、スリット状口金真上に設置したピ
ノ−ルでポリマ−厚み方向に積層し、未延伸フィルムを
作った。その未延伸フィルムを長手方向にロ−ル延伸法
にて135℃で4.23倍に延伸し、その後、ステンタ
−にて横方向に135℃で4.75倍に延伸し、延伸終
了後にステンタ−にて200℃で10秒間、熱処理を施
し、最終的に厚さ6.2μmのフィルムを製造した。 (実施例2)実施例2は、実施例1の方法について、長
手方向に延伸後に、メタリングバ−コ−タ−を用いて、
下記水溶液を蒸着面および走行面にそれぞれ塗布し、そ
の後ステンタ−にて横方向に延伸した以外は、実施例1
と同じ方法で、本発明を実施した。 ・蒸着面 メチルセルロ−ス 0.1重量% 水溶性ポリエステル 0.4重量% コロイダイルシリカ 0.03重量% (平均粒径18nm) ・走行面 メチルセルロ−ス 0.2重量% 水溶性ポリエステル 0.3重量% コロイダイルシリカ 0.1重量% (平均粒径15nm) (実施例3)実施例3は、実施例2の方法について、ペ
レットAを用いる代わりに、ペレットAを90重量部
と、平均粒径0.1μmの球状シリカ粒子で該粒子の含
有量が1.0重量%であるペレットCを10重量部混合
することによって得られたペレットDを用いる他は、実
施例2と同じ方法で、本発明を実施した。 (実施例4)実施例4は、実施例2の方法について、製
膜終了後にフィルム表面をクロロホルムにて表面洗浄を
行う他は、実施例2と同じ方法で、本発明を実施した。 (実施例5)実施例2の方法について、ポリエチレンナ
フタレ−トの代わりにポリエチレンテレフタレ−トを用
い、長手方向に108℃で3.00倍に延伸し、その
後、ステンタ−にて横方向に90℃で3.75倍に延伸
し、製膜終了後にフィルム表面をクロロホルムにて表面
洗浄を行う他は、実施例2と同じ方法で本発明を実施し
た。 (比較例1)実施例5の方法について、走行面の表面粗
さをRa=0.080μmとする他は、実施例5と同じ
方法で、本発明との比較を行なった。 (比較例2)実施例5の方法について、製膜終了後にフ
ィルム表面をクロロホルムにて表面洗浄を行わない他
は、実施例5と同じ方法で本発明を実施した。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明フィルムは、ポリエステルフィル
ムの複合フィルムを用い、さらに表面に易滑性のコ−テ
ィングを施すことにより、走行性に優れ、かつ突起の耐
磨耗性の良好なフィルムを提供する。さらに表面の無欠
点性の優れた複合フィルムにより、ドロップアウトの少
ないデジタルビデオ用テ−プに適したポリエステルフィ
ルムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のフィルム上に存在するポリエステ
ル低分子量物からなる微小突起群の顕微鏡写真を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてポリエステルからなるフィルム
    であって、該フィルムの磁性層を施す側の面に存在す
    る、主として該ポリエステルの低分子量物からなり、長
    径が1μm以上10μm以下で最大高さh(nm)の微
    小突起群の個数(A;個/100cm2 )が下記式を満
    足することを特徴とする磁気記録媒体用フィルム。 h≧0.27 A<50 h>0.54 A<20 h>0.81 A<10 h>1.08 A<2
  2. 【請求項2】 該微小突起群の個数(A;個/100c
    2 )が下記式を満足することを特徴とする請求項1に
    記載の磁気記録媒体用フィルム。 h≧0.27 A<20 h>0.54 A<10 h>0.81 A<5 h>1.08 A<1
  3. 【請求項3】 該フィルムの一方の面の表面粗さが中心
    線表面粗さで0.010μm以下の平滑な面であり、か
    つもう一方の面の表面粗さが中心線表面粗さで0.00
    5〜0.030μmであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の磁気記録媒体用フィルム。
  4. 【請求項4】 該フィルムが主としてポリエチレン−
    2,6−ナフタレ−トからなることを特徴とする請求項
    1〜3に記載の磁気記録媒体用フィルム。
  5. 【請求項5】 該フィルムが少なくとも2層からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜4に記載の磁気記録媒体用フ
    ィルム。
  6. 【請求項6】 該フィルムの少なくとも片面に水溶性高
    分子および/又は微細粒子からなる塗膜が施されている
    ことを特徴とする請求項1〜5に記載の磁気記録媒体用
    フィルム。
  7. 【請求項7】 50℃で48時間後に該フィルムの表面
    に析出する該ポリエステルの低分子量物の量が0.3m
    g/m2 以下であることを特徴とする請求項1〜6に記
    載の磁気記録媒体用フィルム。
  8. 【請求項8】 デジタルビデオ用に用いられてなること
    を特徴とする請求項1〜7に記載の磁気記録媒体用フィ
    ルム。
  9. 【請求項9】 蒸着型ビデオ用に用いられてなることを
    特徴とする請求項1〜8に記載の磁気記録媒体用フィル
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100492219B1 (ko) * 1999-11-17 2005-05-31 에스케이씨 주식회사 자기 기록용 폴리에스테르 필름
WO2007111098A1 (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 透明バリア性シート及びその製造方法

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KR100492219B1 (ko) * 1999-11-17 2005-05-31 에스케이씨 주식회사 자기 기록용 폴리에스테르 필름
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