JPH082119A - 熱転写用印画紙 - Google Patents
熱転写用印画紙Info
- Publication number
- JPH082119A JPH082119A JP6159301A JP15930194A JPH082119A JP H082119 A JPH082119 A JP H082119A JP 6159301 A JP6159301 A JP 6159301A JP 15930194 A JP15930194 A JP 15930194A JP H082119 A JPH082119 A JP H082119A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receiving layer
- dye
- thermal transfer
- dye receiving
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G73/00—Recovery or refining of mineral waxes, e.g. montan wax
- C10G73/38—Chemical modification of petroleum
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高階調域において、マット化されずに高い転
写感度で画像を形成できる熱転写用印画紙を提供する。 【構成】 基材1上に、下層染料受容層2とその上に形
成される上層染料受容層3とからなる2層構造の染料受
容層を設けて熱転写用印画紙を構成する。ここで、上層
染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移点
を、下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹脂のガラス
転移点よりも低くなるようにする。
写感度で画像を形成できる熱転写用印画紙を提供する。 【構成】 基材1上に、下層染料受容層2とその上に形
成される上層染料受容層3とからなる2層構造の染料受
容層を設けて熱転写用印画紙を構成する。ここで、上層
染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移点
を、下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹脂のガラス
転移点よりも低くなるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録方式、特に
昇華型熱転写記録方式に適した熱転写用印画紙に関す
る。より詳しくは、本発明は、高電圧印加時の高階調域
において、印画紙の表面がマット化することなく高い転
写感度で染料を受容することのできる熱転写用印画紙に
関する。
昇華型熱転写記録方式に適した熱転写用印画紙に関す
る。より詳しくは、本発明は、高電圧印加時の高階調域
において、印画紙の表面がマット化することなく高い転
写感度で染料を受容することのできる熱転写用印画紙に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報に応じてインクリボンをサーマ
ルヘッドあるいはレーザ等により加熱し、インクリボン
から染料を熱溶融又は熱拡散もしくは昇華により印画紙
へ移行させ、印画紙に画像を形成する熱転写記録方式が
広く採用されている。特に近年では、昇華性染料等の熱
拡散性染料を使用し、連続的な階調のフルカラー画像を
形成する、いわゆる昇華型熱転写記録方式が注目されて
いる。例えば、ビデオ画像の画像信号に応じてインクリ
ボンを選択的に加熱し、ビデオ印画紙に画像を形成する
ことが試みられている。
ルヘッドあるいはレーザ等により加熱し、インクリボン
から染料を熱溶融又は熱拡散もしくは昇華により印画紙
へ移行させ、印画紙に画像を形成する熱転写記録方式が
広く採用されている。特に近年では、昇華性染料等の熱
拡散性染料を使用し、連続的な階調のフルカラー画像を
形成する、いわゆる昇華型熱転写記録方式が注目されて
いる。例えば、ビデオ画像の画像信号に応じてインクリ
ボンを選択的に加熱し、ビデオ印画紙に画像を形成する
ことが試みられている。
【0003】このようなビデオ印画紙としては、図2に
示すように、ポリプロピレン等からなるシート状の基材
21の上に染料受容層22を形成したものが使用されて
いる。この染料受容層は、加熱によりインクリボンから
移行してくる染料を受容し、それにより形成された画像
を保持する層である。このような染料受容層22は、従
来より染料に染着されやすい熱可塑性樹脂、例えば、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体、
ポリウレタン樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹
脂、あるいはセルロースエステル樹脂と、可塑剤や紫外
線吸収剤などの添加剤とをトルエンなどの溶媒に溶解又
は分散させた樹脂組成物を、基材21に塗工し、乾燥す
ることにより単層で形成されている(特開平4−296
595号公報等)。
示すように、ポリプロピレン等からなるシート状の基材
21の上に染料受容層22を形成したものが使用されて
いる。この染料受容層は、加熱によりインクリボンから
移行してくる染料を受容し、それにより形成された画像
を保持する層である。このような染料受容層22は、従
来より染料に染着されやすい熱可塑性樹脂、例えば、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体、
ポリウレタン樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹
脂、あるいはセルロースエステル樹脂と、可塑剤や紫外
線吸収剤などの添加剤とをトルエンなどの溶媒に溶解又
は分散させた樹脂組成物を、基材21に塗工し、乾燥す
ることにより単層で形成されている(特開平4−296
595号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単層構
成の染料受容層に熱転写を行う場合、付与される印加エ
ネルギーが低い低階調域での転写濃度を確保するため
に、約70℃程度の比較的低いガラス転移点(Tg)を
有する熱可塑性樹脂を主体として染料受容層を構成せざ
るを得ず、そのため付与される印加エネルギーが高い高
電圧印加時の高階調域では熱可塑性樹脂が過度に軟化
し、染料受容層の表面が荒れてマット化しその光沢性が
低下するという問題があった。
成の染料受容層に熱転写を行う場合、付与される印加エ
ネルギーが低い低階調域での転写濃度を確保するため
に、約70℃程度の比較的低いガラス転移点(Tg)を
有する熱可塑性樹脂を主体として染料受容層を構成せざ
るを得ず、そのため付与される印加エネルギーが高い高
電圧印加時の高階調域では熱可塑性樹脂が過度に軟化
し、染料受容層の表面が荒れてマット化しその光沢性が
低下するという問題があった。
【0005】本発明は、上述の従来技術の問題点を解決
しようとするものであり、高電圧印加時の高階調域にお
いて表面がマット化して光沢性を失うことなく高い転写
感度で画像を形成でき、しかも低階調時の転写感度も低
下させない熱転写用印画紙を提供することを目的とす
る。
しようとするものであり、高電圧印加時の高階調域にお
いて表面がマット化して光沢性を失うことなく高い転写
感度で画像を形成でき、しかも低階調時の転写感度も低
下させない熱転写用印画紙を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の単層
構成の染料受容層を2層構造とし、表面側の染料受容層
を主として構成する熱可塑性樹脂のTgを、基材側の染
料受容層の主として構成する熱可塑性樹脂のTgよりも
低いものとすることにより上述の目的が達成できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
構成の染料受容層を2層構造とし、表面側の染料受容層
を主として構成する熱可塑性樹脂のTgを、基材側の染
料受容層の主として構成する熱可塑性樹脂のTgよりも
低いものとすることにより上述の目的が達成できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、基材と、その上に形成さ
れた熱可塑性樹脂を含有する染料受容層とからなる熱転
写用印画紙において、該染料受容層が基材側に配された
下層染料受容層とその上に形成された上層染料受容層と
から構成され、且つ上層染料受容層を構成する熱可塑性
樹脂のガラス転移点が、下層染料受容層を構成する熱可
塑性樹脂のガラス転移点よりも低いことを特徴とする熱
転写用印画紙を提供する。
れた熱可塑性樹脂を含有する染料受容層とからなる熱転
写用印画紙において、該染料受容層が基材側に配された
下層染料受容層とその上に形成された上層染料受容層と
から構成され、且つ上層染料受容層を構成する熱可塑性
樹脂のガラス転移点が、下層染料受容層を構成する熱可
塑性樹脂のガラス転移点よりも低いことを特徴とする熱
転写用印画紙を提供する。
【0008】以下、本発明の熱転写用印画紙を図面を参
照しながら詳細に説明する。
照しながら詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の好ましい態様の熱転写用
印画紙の断面図である。同図に示されるように、本発明
の熱転写用印画紙は基材1上に、下層染料受容層2、更
に上層染料受容層3が積層された構造を有する。
印画紙の断面図である。同図に示されるように、本発明
の熱転写用印画紙は基材1上に、下層染料受容層2、更
に上層染料受容層3が積層された構造を有する。
【0010】ここで、下層染料受容層2及び上層染料受
容層3は、両層とも主に熱可塑性樹脂から構成されてお
り、しかも上層染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂と
しては、下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹脂より
もTgが低いものを使用する。このように、上層染料受
容層3の下層に、上層染料受容層3の熱可塑性樹脂のT
gよりも高いTgを有する熱可塑性樹脂から下層染料受
容層2を形成することにより、高階調域での印画紙の表
面のマット化を防止することができる。しかも、低階調
時にはTgの低い熱可塑性樹脂からなる上層染料受容層
3により転写感度を確保することができる。
容層3は、両層とも主に熱可塑性樹脂から構成されてお
り、しかも上層染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂と
しては、下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹脂より
もTgが低いものを使用する。このように、上層染料受
容層3の下層に、上層染料受容層3の熱可塑性樹脂のT
gよりも高いTgを有する熱可塑性樹脂から下層染料受
容層2を形成することにより、高階調域での印画紙の表
面のマット化を防止することができる。しかも、低階調
時にはTgの低い熱可塑性樹脂からなる上層染料受容層
3により転写感度を確保することができる。
【0011】なお、上層染料受容層3を構成する熱可塑
性樹脂のTgと下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹
脂のTgとの差が小さすぎる場合には、単層構成の染料
受容層と大差がなくなるので、それらの差が好ましくは
20℃以上、より好ましくは20℃〜40℃とする。
性樹脂のTgと下層染料受容層2を構成する熱可塑性樹
脂のTgとの差が小さすぎる場合には、単層構成の染料
受容層と大差がなくなるので、それらの差が好ましくは
20℃以上、より好ましくは20℃〜40℃とする。
【0012】このような下層染料受容層2を構成する熱
可塑性樹脂としては、そのTgが低すぎるとマット化を
十分に抑制できず、高すぎる全階調域での転写感度が低
下するので、好ましくはTgが60℃〜150℃、より
好ましくは80℃〜110℃のものを使用する。また、
上層染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂としては、そ
のTgが低すぎると地かぶりなどの異常転写が生じ、高
すぎると低階調域での転写感度が低下するので、好まし
くはTgが40℃〜100℃、より好ましくは55℃〜
80℃のものを使用する。
可塑性樹脂としては、そのTgが低すぎるとマット化を
十分に抑制できず、高すぎる全階調域での転写感度が低
下するので、好ましくはTgが60℃〜150℃、より
好ましくは80℃〜110℃のものを使用する。また、
上層染料受容層3を構成する熱可塑性樹脂としては、そ
のTgが低すぎると地かぶりなどの異常転写が生じ、高
すぎると低階調域での転写感度が低下するので、好まし
くはTgが40℃〜100℃、より好ましくは55℃〜
80℃のものを使用する。
【0013】なお、熱可塑性樹脂のTgの調整は、樹脂
自体の重合度や樹脂に導入するソフトセグメントなどの
量などを適宜調整することにより行うことができる。ま
た、可塑剤を添加することにより行うこともできる。
自体の重合度や樹脂に導入するソフトセグメントなどの
量などを適宜調整することにより行うことができる。ま
た、可塑剤を添加することにより行うこともできる。
【0014】上層染料受容層3の層厚は、薄すぎると異
常転写となり、厚すぎるとマット化となるので、好まし
くは1〜6μm、より好ましくは2〜4μmとする。ま
た、下層染料受容層2の層厚は、薄すぎるとマット化と
なり、厚すぎると高階調での感度低下となるので、好ま
しくは1〜6μm、より好ましくは2〜4μmとする。
常転写となり、厚すぎるとマット化となるので、好まし
くは1〜6μm、より好ましくは2〜4μmとする。ま
た、下層染料受容層2の層厚は、薄すぎるとマット化と
なり、厚すぎると高階調での感度低下となるので、好ま
しくは1〜6μm、より好ましくは2〜4μmとする。
【0015】なお、このような上層染料受容層3を構成
する熱可塑性樹脂及び下層染料受容層2を構成する熱可
塑性樹脂としては、同じ種類の樹脂でも異なる種類の樹
脂を使用してもよく、従来より印画紙の染料受容層の膜
形成成分として用いられている熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。例えば、セルロースエステル樹脂、ブチ
ラール樹脂、アセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や
塩化ビニル−アクリル共重合体等の塩化ビニル系共重合
体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹
脂、セルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、アク
リルとができる。これらは単独でも2種以上を混合して
使用してもよい。中でも、感度向上の点からセルロース
エステル樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂を使用す
ることが好ましく、特にポリエステル樹脂又はセルロー
スエステル樹脂を使用することが好ましい。
する熱可塑性樹脂及び下層染料受容層2を構成する熱可
塑性樹脂としては、同じ種類の樹脂でも異なる種類の樹
脂を使用してもよく、従来より印画紙の染料受容層の膜
形成成分として用いられている熱可塑性樹脂を使用する
ことができる。例えば、セルロースエステル樹脂、ブチ
ラール樹脂、アセタール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エステルポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体や
塩化ビニル−アクリル共重合体等の塩化ビニル系共重合
体樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹
脂、セルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、アク
リルとができる。これらは単独でも2種以上を混合して
使用してもよい。中でも、感度向上の点からセルロース
エステル樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂を使用す
ることが好ましく、特にポリエステル樹脂又はセルロー
スエステル樹脂を使用することが好ましい。
【0016】上層染料受容層3及び下層染料受容層2に
は、更に、前述した樹脂成分と相溶する種々の添加物を
含有させることができる。例えば、熱可塑性樹脂に相溶
することにより非晶質状態を形成し、染料の拡散性(染
着性)を促進し、染料を染料受容層の内部にまで浸透さ
せることにより、耐光性や耐熱性を向上させる添加剤
(増感剤)として、各種エステル類、エーテル類、その
他の炭化水素化合物等を含有させることができる。
は、更に、前述した樹脂成分と相溶する種々の添加物を
含有させることができる。例えば、熱可塑性樹脂に相溶
することにより非晶質状態を形成し、染料の拡散性(染
着性)を促進し、染料を染料受容層の内部にまで浸透さ
せることにより、耐光性や耐熱性を向上させる添加剤
(増感剤)として、各種エステル類、エーテル類、その
他の炭化水素化合物等を含有させることができる。
【0017】このようなエステル類、エーテル類、炭化
水素化合物としては融点が−50℃〜150℃程度の液
状あるいは固体状のものを使用することができ、例え
ば、エステル類としては、ジメチルフタレート、ジエチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロヘキシ
ルフタレート、ジフェニルフタレート等のフタル酸エス
テル類、ジシクロヘキシルイソフタレート等のイソフタ
ル酸エステル類、ジオクチルアジペート、ジオクチルセ
バケート、ジシクロヘキシルアゼラエート等の脂肪族二
塩基酸エステル類、トリフェニルフォスフェート、トリ
シクロヘキシルフォスフェート、トリエチルフォスフェ
ート等のリン酸エステル類、ジメチルイソフタレート、
ジエチルイソフタレート、ブチルステアリレート、シク
ロヘキシルラウレート等の高級脂肪酸エステル、ケイ酸
エステル類、硼酸エステル類等を使用することができ
る。エーテル類としては、ジフェニルエーテル、ジシク
ロヘキシルエーテル、p−エトキシ安息香酸メチル等を
使用することができ、また、炭化水素化合物としては、
カンファー、低分子量ポリスチレン、p−フェニルフェ
ノール、o−フェニルフェノール等のフェノール類、N
−エチルトルエンスルホン酸アミド等を使用することが
できる。
水素化合物としては融点が−50℃〜150℃程度の液
状あるいは固体状のものを使用することができ、例え
ば、エステル類としては、ジメチルフタレート、ジエチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート、ジシクロヘキシ
ルフタレート、ジフェニルフタレート等のフタル酸エス
テル類、ジシクロヘキシルイソフタレート等のイソフタ
ル酸エステル類、ジオクチルアジペート、ジオクチルセ
バケート、ジシクロヘキシルアゼラエート等の脂肪族二
塩基酸エステル類、トリフェニルフォスフェート、トリ
シクロヘキシルフォスフェート、トリエチルフォスフェ
ート等のリン酸エステル類、ジメチルイソフタレート、
ジエチルイソフタレート、ブチルステアリレート、シク
ロヘキシルラウレート等の高級脂肪酸エステル、ケイ酸
エステル類、硼酸エステル類等を使用することができ
る。エーテル類としては、ジフェニルエーテル、ジシク
ロヘキシルエーテル、p−エトキシ安息香酸メチル等を
使用することができ、また、炭化水素化合物としては、
カンファー、低分子量ポリスチレン、p−フェニルフェ
ノール、o−フェニルフェノール等のフェノール類、N
−エチルトルエンスルホン酸アミド等を使用することが
できる。
【0018】また、本発明の熱転写用印画紙の下層染料
受容層2又は上層染料受容層3には、それらの白色度を
向上させて画像の鮮明度を高め、さらに熱転写用印画紙
の表面に筆記性を付与し、かつ形成された画像の再転写
を防止するために、蛍光増白剤や白色顔料も含有させる
ことができる。蛍光増白剤や白色顔料としては市販のも
のを使用することができ、例えば蛍光増白剤としてはチ
バガイギー社製のユビテックスOBを使用することがで
きる。
受容層2又は上層染料受容層3には、それらの白色度を
向上させて画像の鮮明度を高め、さらに熱転写用印画紙
の表面に筆記性を付与し、かつ形成された画像の再転写
を防止するために、蛍光増白剤や白色顔料も含有させる
ことができる。蛍光増白剤や白色顔料としては市販のも
のを使用することができ、例えば蛍光増白剤としてはチ
バガイギー社製のユビテックスOBを使用することがで
きる。
【0019】さらに、下層染料受容層2又は上層染料受
容層3には、プリンター内で走行時に静電気が発生する
ことを防止するために帯電防止剤を使用することもでき
る。帯電防止剤としては、例えば、陽イオン型界面活性
剤(第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等)陰イ
オン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホネート、ア
ルキル硫酸エステルナトリウム塩等)、両性イオン型界
面活性剤、もしくは非イオン型界面活性剤等の各種の界
面活性剤を使用することができる。これらの帯電防止剤
は、下層染料受容層2又は上層染料受容層3の内部に含
有させてもよく、上層染料受容層3の表面にコーティン
グ等により塗布してもよい。
容層3には、プリンター内で走行時に静電気が発生する
ことを防止するために帯電防止剤を使用することもでき
る。帯電防止剤としては、例えば、陽イオン型界面活性
剤(第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体等)陰イ
オン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホネート、ア
ルキル硫酸エステルナトリウム塩等)、両性イオン型界
面活性剤、もしくは非イオン型界面活性剤等の各種の界
面活性剤を使用することができる。これらの帯電防止剤
は、下層染料受容層2又は上層染料受容層3の内部に含
有させてもよく、上層染料受容層3の表面にコーティン
グ等により塗布してもよい。
【0020】この他、下層染料受容層2又は上層染料受
容層3には、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、イソ
シアネート化合物などの各種架橋剤等を適宜配合するこ
とができる。
容層3には、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、イソ
シアネート化合物などの各種架橋剤等を適宜配合するこ
とができる。
【0021】本発明の熱転写用印画紙は、上述したよう
に染料受容層を下層染料受容層2と上層染料受容層3と
の2層構造とすることを特徴としており、それ以外の構
成は従来の印画紙と同様に構成することができる。例え
ば基材1としては、従来の印画紙と同様に、上質紙、コ
ート紙等の紙類、各種プラスチックシート、またはそれ
らを複合させた積層シート等を使用することができる。
に染料受容層を下層染料受容層2と上層染料受容層3と
の2層構造とすることを特徴としており、それ以外の構
成は従来の印画紙と同様に構成することができる。例え
ば基材1としては、従来の印画紙と同様に、上質紙、コ
ート紙等の紙類、各種プラスチックシート、またはそれ
らを複合させた積層シート等を使用することができる。
【0022】なお、基材1の下層染料受容層2と反対側
の面には、必要に応じて滑性層を設けてもよい。
の面には、必要に応じて滑性層を設けてもよい。
【0023】本発明の熱転写用印画紙は、公知の方法に
より製造することができ、例えば、基材1上に、ワイヤ
ーバーなどで下層染料受容層形成用組成物を塗布し乾燥
して下層染料受容層2を形成し、更にその上に、上層染
料受容層形成用組成物を塗布し乾燥して上層染料受容層
3を形成することにより製造することができる。
より製造することができ、例えば、基材1上に、ワイヤ
ーバーなどで下層染料受容層形成用組成物を塗布し乾燥
して下層染料受容層2を形成し、更にその上に、上層染
料受容層形成用組成物を塗布し乾燥して上層染料受容層
3を形成することにより製造することができる。
【0024】本発明の熱転写用印画紙に対する画像の形
成も従来と同様に行うことができ、使用する染料の種類
などにも特に制限はない。
成も従来と同様に行うことができ、使用する染料の種類
などにも特に制限はない。
【0025】
【作用】本発明の熱転写用印画紙においては、染料受容
層を、基材1側から下層染料受容層2と上層染料受容層
3との2層構造とし、しかも、上層染料受容層3を構成
する主要な熱可塑性樹脂として、そのTgが下層染料受
容層2を構成する主要な熱可塑性物のTgよりも低いも
のを使用する。従って、印画紙の表面をマット化するこ
となく、高電圧印加時(高階調域)での転写感度を向上
させることが可能となる。しかも、低階調域でも転写感
度を確保することが可能となる。
層を、基材1側から下層染料受容層2と上層染料受容層
3との2層構造とし、しかも、上層染料受容層3を構成
する主要な熱可塑性樹脂として、そのTgが下層染料受
容層2を構成する主要な熱可塑性物のTgよりも低いも
のを使用する。従って、印画紙の表面をマット化するこ
となく、高電圧印加時(高階調域)での転写感度を向上
させることが可能となる。しかも、低階調域でも転写感
度を確保することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。実施例及び比較例において「部」は重量部を意
味する。
明する。実施例及び比較例において「部」は重量部を意
味する。
【0027】実施例1 基材として150μm厚の合成紙(FPG−150、三
菱油化株式会社製)を使用し、この合成紙上に表1に示
す配合の下層染料受容層形成用組成物を8μm(乾燥
厚)となるように塗布し、120℃で2分間乾燥して下
層染料受容層を形成した。その上に、更に、表2に示す
配合の上層染料受容層形成用組成物を2μm(乾燥厚)
となるように塗布し、120℃で2分間乾燥して上層染
料受容層を形成した。これによりトータル10μm厚の
染料受容層を有する熱転写用印画紙を得た。
菱油化株式会社製)を使用し、この合成紙上に表1に示
す配合の下層染料受容層形成用組成物を8μm(乾燥
厚)となるように塗布し、120℃で2分間乾燥して下
層染料受容層を形成した。その上に、更に、表2に示す
配合の上層染料受容層形成用組成物を2μm(乾燥厚)
となるように塗布し、120℃で2分間乾燥して上層染
料受容層を形成した。これによりトータル10μm厚の
染料受容層を有する熱転写用印画紙を得た。
【0028】
【表1】 下層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) セルロースアセテートブチレート(Tg120℃) 100 (CAB−500−5、E.Kodak社製) ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200
【0029】
【表2】 上層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) セルロースアセテートブチレート 100 (CAB−500−5、E.Kodak社製) ジエチルイソフタレート(可塑剤) 20 ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200 注:セルロースアセテートブチレートとジエチルイソフタレートとの混合物 のTgが65℃。
【0030】実施例2 表3及び表4に示す染料受容層形成用組成物を使用する
以外、実施例1と同様にして熱転写用印画紙を作製し
た。
以外、実施例1と同様にして熱転写用印画紙を作製し
た。
【0031】
【表3】 下層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) アセタール樹脂(Tg110℃) 100 (KS−1、積水化学工業株式会社製) ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200
【0032】
【表4】 上層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) ポリエステル樹脂(Tg65℃) 100 (UE−3200、ユニチカ株式会社製) ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200 実施例3 表5及び表6に示す染料受容層形成用組成物を使用する
以外、実施例1と同様にして熱転写用印画紙を作製し
た。
以外、実施例1と同様にして熱転写用印画紙を作製し
た。
【0033】
【表5】 下層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) ポリエステルポリウレタン樹脂(Tg83℃) 100 (バイロンUR1400、東洋紡(株)製) ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200
【0034】
【表6】 上層染料受容層形成用組成物 成分名 使用量(部) ポリエステルポリウレタン樹脂(Tg59℃) 100 (バイロンUR1200、東洋紡(株)製) ポリイソシアネート 5 (タケネートD110N、武田薬品工業(株)製) メチルエチルケトン 200 トルエン 200 比較例1 下層染料受容層を形成せずに、実施例1の上層染料受容
層形成用組成物で10μm(乾燥厚)の単層構成の染料
受容層を形成する以外は実施例1と同様にして熱転写用
印画紙を作製した。
層形成用組成物で10μm(乾燥厚)の単層構成の染料
受容層を形成する以外は実施例1と同様にして熱転写用
印画紙を作製した。
【0035】(評価)作製した実施例及び比較例の熱転
写用印画紙に対し、昇華転写インクリボン(VPM−3
0ST、ソニー株式会社製)を使用し、昇華カラービデ
オプリンター(CVP−G7、ソニー株式会社製)によ
り12階調のステアステップ印画を行った。そのときの
最高画像濃度(MAX濃度)をマクベス濃度計RD−9
14を使用して測定した。また、ビデオプリンターのサ
ーマルヘッドに印加される電圧をモニターすることによ
り、マット化電圧を測定した。その結果を表7に示す。
ここでマット化電圧は、マット化したステップ印画画像
が得られた時に印加された電圧のうち、もっとも低い印
加電圧を意味する。
写用印画紙に対し、昇華転写インクリボン(VPM−3
0ST、ソニー株式会社製)を使用し、昇華カラービデ
オプリンター(CVP−G7、ソニー株式会社製)によ
り12階調のステアステップ印画を行った。そのときの
最高画像濃度(MAX濃度)をマクベス濃度計RD−9
14を使用して測定した。また、ビデオプリンターのサ
ーマルヘッドに印加される電圧をモニターすることによ
り、マット化電圧を測定した。その結果を表7に示す。
ここでマット化電圧は、マット化したステップ印画画像
が得られた時に印加された電圧のうち、もっとも低い印
加電圧を意味する。
【0036】
【表7】 表7から明らかなように、この実施例の熱転写用印画紙
は、高階調域において転写感度が向上した。また、高電
圧印加時の高階調域でマット化されにくいことがわかっ
た。一方、比較例の熱転写用印画紙は、転写感度が実施
例のものに比べ低く、しかも高階調域でよりマット化さ
れやすいことがわかった。
は、高階調域において転写感度が向上した。また、高電
圧印加時の高階調域でマット化されにくいことがわかっ
た。一方、比較例の熱転写用印画紙は、転写感度が実施
例のものに比べ低く、しかも高階調域でよりマット化さ
れやすいことがわかった。
【0037】
【発明の効果】本発明の熱転写用印画紙によれば、高電
圧印加時の高階調域において転写感度を向上させること
ができる。また、高階調域でも印画紙表面がマット化さ
れにくく、表面の光沢性を保持することができる。
圧印加時の高階調域において転写感度を向上させること
ができる。また、高階調域でも印画紙表面がマット化さ
れにくく、表面の光沢性を保持することができる。
【図1】本発明の熱転写用印画紙の断面図である。
【図2】従来の熱転写用印画紙の断面図である。
1 基材 2 下層染料受容層 3 上層染料受容層
Claims (5)
- 【請求項1】 基材と、その上に形成された熱可塑性樹
脂を含有する染料受容層とからなる熱転写用印画紙にお
いて、該染料受容層が基材側に配された下層染料受容層
とその上に形成された上層染料受容層とから構成され、
且つ上層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂のガラス転
移点が、下層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂のガラ
ス転移点よりも低いことを特徴とする熱転写用印画紙。 - 【請求項2】 上層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂
のガラス転移点と下層染料受容層を構成する熱可塑性樹
脂のガラス転移点との差が20℃以上である請求項1記
載の熱転写用印画紙。 - 【請求項3】 上層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂
のガラス転移点が40℃〜100℃であり、下層染料受
容層を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移点が60℃〜
150℃である請求項1又は2に記載の熱転写用印画
紙。 - 【請求項4】 上層染料受容層の層厚が1〜6μmであ
り、下層染料受容層の層厚が1〜6μmである請求項1
〜3のいずれかに記載の熱転写用印画紙。 - 【請求項5】 上層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂
及び下層染料受容層を構成する熱可塑性樹脂が、独立的
にセルロースエステル樹脂、ブチラール樹脂、アセター
ル樹脂、ポリエステル樹脂及びポリエステルポリウレタ
ン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種である
請求項1〜4のいずれかに記載の熱転写用印画紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159301A JPH082119A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 熱転写用印画紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6159301A JPH082119A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 熱転写用印画紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082119A true JPH082119A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15690813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6159301A Pending JPH082119A (ja) | 1994-06-16 | 1994-06-16 | 熱転写用印画紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH082119A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008013762A1 (de) | 2007-03-13 | 2008-10-16 | Sony Corp. | Datenwiedergabevorrichtung und Datenwiedergabeverfahren |
-
1994
- 1994-06-16 JP JP6159301A patent/JPH082119A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102008013762A1 (de) | 2007-03-13 | 2008-10-16 | Sony Corp. | Datenwiedergabevorrichtung und Datenwiedergabeverfahren |
US8195317B2 (en) | 2007-03-13 | 2012-06-05 | Sony Corporation | Data reproduction apparatus and data reproduction method |
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