JPH08211745A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08211745A
JPH08211745A JP1773195A JP1773195A JPH08211745A JP H08211745 A JPH08211745 A JP H08211745A JP 1773195 A JP1773195 A JP 1773195A JP 1773195 A JP1773195 A JP 1773195A JP H08211745 A JPH08211745 A JP H08211745A
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JP
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developer
magnetic
toner
regulating member
developing sleeve
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JP1773195A
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English (en)
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Makoto Nonomura
真 野々村
Isami Itou
功已 伊藤
Takeshi Yamamoto
毅 山本
Tatsuya Tada
達也 多田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像剤規制部材の撓みに起因する不安定な画
像形成を防ぐとともに、現像剤の漏洩を防ぐことによっ
て均一で安定した画像形成を行うことができる現像装置
を提供すること。 【構成】 磁性体を含む現像剤を表面に担持する現像ス
リーブ(現像剤担持体)1を回転可能に配置し、該現像
スリーブ1の内部に永久磁石(磁場発生手段)10を配
設するとともに、磁性体で構成されて前記現像スリーブ
1上の現像剤の塗布を規制する丸棒(現像剤規制部材)
2を現像スリーブ1との間に所定の間隙Wを設けて回転
可能に配置して成る現像装置において、前記永久磁石1
0と前記丸棒2によって協働して形成される磁場の、前
記現像スリーブ1と前記丸棒2との最近接部の間隙Wの
中点における長手方向の磁束密度分布が、前記丸棒2の
両端部近傍において極大値を持つよう構成する。本発明
によれば、トナー拘束領域Gを長手方向に均一に形成す
ることができるため、均一で安定した画像形成を行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式画像形成装
置、静電記録装置等に用いられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式画像形成装置に用いら
れる現像方式として、米国特許第2,874,063号
明細書に記載された磁気ブラシ現像法等の多数の現像方
式が提案されている。
【0003】例えば、磁性トナーを含む現像剤を用いる
現像方式として、特開昭54−43036号公報に記載
された所謂「ジャンピング現像法」として知られる現像
方式が提案され、実用化されている。この現像方式は、
現像スリーブ上に磁性トナーを極めて薄く塗布し、この
トナーを摩擦帯電させた後に磁界の作用下で静電潜像に
極めて近接させ、且つ、接触させることなく対向させる
ことによって現像を行う方法である。即ち、トナーを極
めて薄く塗布する構成を採ることで、トナーと現像スリ
ーブとの接触機会を増やし、現像に供するに必要な摩擦
帯電量をトナーに与える方法である。
【0004】上記現像方式を用いた従来例として、磁性
1成分トナーを用いた現像装置を図5に示すが、該現像
装置は、静電潜像に対してトナーを供給する現像スリー
ブ1と、トナー層厚を規制する磁性部材から成るブレー
ド2と、内部にトナーの撹拌・搬送部材3を備えた現像
剤容器4とで構成されている。
【0005】上記現像スリーブ1は、その内部に固定さ
れた永久磁石1aと、図5の矢印方向に回転する非磁性
部材から成るシリンダ1bとで構成されている。又、前
記ブレード2は、現像スリーブ1との間隙Wが一定にな
るように配置されており、その間隙Wは一般に100μ
m〜1mmの範囲内の値に設定される場合が多い。
【0006】ここで、上記現像方式における電荷付与に
関して以下に簡単に説明する。
【0007】永久磁石1aとその磁極に対向して配置さ
れた磁性部材より成るブレード2が協働して形成する磁
場によって、現像スリーブ1とブレード2との近接部近
傍に図6に示すような磁束密度の集中した領域Gが形成
される。
【0008】図7は上記領域Gの拡大図である。現像剤
容器4より供給された磁性トナーTは、永久磁石1aが
作る磁場によって現像スリーブ1からブレード2方向に
穂(状態B)を形成し、続いて領域Gに至り、磁気的な
拘束を受ける。即ち、領域Gとは、トナー拘束領域であ
る。拘束されたトナーTには、回転する現像スリーブ1
との摩擦帯電により電荷の付与が行われることが知られ
ている。
【0009】上記摩擦帯電により電荷を付与された磁性
トナーTは、自身の得た電荷によって現像スリーブ1か
らの鏡像力を受ける。これがトナーTへの搬送力とな
り、トナーTは現像スリーブ1の回転に伴って搬送され
る。帯電した磁性トナーTに作用する搬送力が前記磁力
による拘束力に打ち勝つ所、即ち、カットラインLで示
した所でトナーTの穂は千切れ、現像スリーブ1上に残
ったトナーTが現像スリーブ1の回転方向に搬送され
る。
【0010】しかしながら、上記従来例において、昨今
の高品位の画像形成の要請に応えるべく、トナー粒径の
小粒径化を図るに当たって、トナー1個当たりの飽和磁
化が小さくなり、トナーに対して作用する磁気的磁束力
が弱まる場合が生じることがある。その結果、帯電不十
分なトナーでも、領域Gにおける拘束を抜けて現像スリ
ーブ1上へ漏出してしまうことがあった。又、ブレード
2近傍に生じる不十分なトナーの溜りCが大きくなる
と、領域G中への磁気的拘束力が弱まり、トナー溜りC
の一部の帯電不十分なトナーが現像スリーブ1上へ漏出
してしまうことがあった。
【0011】以上で述べたように、上記従来例において
は、帯電不十分なトナーが現像剤担持体上へ漏出するこ
とで、良好な画像形成に支障を来す場合があった。
【0012】そこで、本発明者等は、上記問題を解決す
るために、現像剤規制部材により帯電不十分な磁性トナ
ーを現像剤容器内に戻し、帯電十分なトナーを安定して
現像剤担持体上へ塗付する現像装置を考案した。
【0013】この現像装置は、図8に示すように、現像
スリーブ1近傍に、磁性部材から成る現像剤規制部材2
を回転可能に設ける構成を採る。以下に詳しく説明す
る。
【0014】本現像装置は、内部に固定配置された永久
磁石1aを有し、磁性トナーを表面に担持する非磁性部
材から成る現像スリーブ1、トナー塗布量を規制する磁
性部材から成る現像剤規制部材2、該現像剤規制部材2
に当接して配置されたスクレイパ6、トナーの撹拌並び
に現像スリーブ1へトナーを供給する搬送部材3を内部
に備えた現像剤容器4とで構成されている。
【0015】磁性部材から成る現像剤規制部材2は、現
像スリーブ1内の永久磁石1aの磁極Pの近傍に一定の
距離Wをおいた間隙を経て対向して配設されることによ
り、磁極Pと共同して磁場を形成し、現像スリーブ1と
現像剤規制部材2との近接部近傍に磁束密度の集中した
トナー拘束領域Gが形成される。又、現像剤規制部材2
は、図8に示すように、現像スリーブ1の回転方向と同
方向に回転する。
【0016】現像剤容器4から現像スリーブ1上へ供給
された磁性トナーには、前記の領域Gにおいて磁気的に
拘束された状態で回転する現像スリーブ1との摩擦帯電
により帯電の付与が行われる。以上の摩擦帯電により電
荷を付与された磁性トナーは、自信の得た電荷によって
現像スリーブ1からの鏡像力を受ける。これがトナーへ
の搬送力となり、トナーは現像スリーブ1の回転に伴っ
て搬送される。
【0017】ところで磁性部材から成る現像剤規制部材
2は、磁極Pの近傍に配設されることで、磁極Pにより
形成される磁場を受けて磁化される。従って、トナー拘
束領域G内の磁性トナーは現像剤規制部材2からの磁力
を受け、その回転に伴って現像剤容器4内へ戻される方
向の搬送力を受ける。
【0018】その一方で、トナー拘束領域Gにおいて、
現像スリーブ1との摩擦帯電により電荷付与を受けた磁
性トナーは、前述したように、自信の得た電荷によって
現像スリーブ1からの鏡像力を受け、現像スリーブ1の
回転に伴って現像スリーブ1の回転方向への搬送力を受
けることとなる。
【0019】従って、十分に帯電した磁性トナーのみが
現像剤規制部材2から受ける現像剤容器4内へ戻される
方向の搬送力に打ち勝ち、現像スリーブ1上に塗布され
て現像領域へ搬送され、帯電不十分な磁性トナーは現像
剤容器4内へ戻されることになる。
【0020】以上により帯電十分な磁性トナーを安定し
て現像剤担持体上へ塗布する現像装置が提供された。
【0021】又、本発明者等は、図8に示す現像装置と
同一の構成で、非磁性トナー及び磁性キャリアを含んだ
現像剤を使用する現像装置も考案した。この現像装置に
おいて使用される現像剤の一例として、非磁性トナー及
び磁性キャリアから成る所謂2成分現像剤について以下
に説明する。
【0022】2成分現像剤において、非磁性トナーは磁
性キャリアとの混合及び撹拌時の摩擦帯電により電荷を
付与されることが知られている。
【0023】非磁性トナーは、前述の摩擦帯電により付
与された電荷によって現像スリーブ1からの鏡像力を受
けることで、現像スリーブ1上に付着し、現像スリーブ
1の回転に伴って領域Gに搬送される。
【0024】領域Gにおいて、磁性体であるキャリア
は、磁極Pによる磁気的な拘束を受ける。一方、非磁性
体であるトナーは、磁気的な拘束は受けず、現像スリー
ブ1の回転に伴って拘束されて磁気ブラシを形成したキ
ャリアの間を通過して現像領域へ搬送される。即ち、領
域Gはキャリア拘束領域である。
【0025】又、領域Gにおいて、キャリアは磁極Pに
より磁化された現像剤規制部材2からの磁力を受ける。
現像剤規制部材2は、図8に示す方向に回転しているた
め、その回転に伴って現像剤容器4内へ戻される方向の
搬送力が働く。キャリアに作用する現像スリーブ回転方
向への搬送力に対して、現像剤容器4内へ戻される方向
への搬送力を十分大きく設定することで、キャリアは現
像領域に漏出することなく、現像剤容器4内を循環す
る。
【0026】以上により、帯電した非磁性トナーのみが
選択的に現像スリーブ1上に塗布される現像装置が提供
された。
【0027】上述のような磁性体を含む現像剤を表面に
担持し、回転する現像スリーブ1と、該現像スリーブ1
上の現像剤の塗布を規制し、回転する現像剤規制部材2
を備えた現像装置においては、図9に示すように、現像
剤容器4と現像剤規制部材2及び現像スリーブ1との間
に間隙Sを設ける必要がある。
【0028】従来、上記間隙Sからの現像剤の漏洩を防
止するために、現像剤漏洩防止部材を設けることが各種
提案されているが、特公平2−262171号公報にお
いて、現像剤漏洩防止部材を磁性部材で構成すること
で、該現像剤漏洩防止部材と現像剤担持体内部に配設さ
れた磁場発生手段とが協働して磁気回路を形成する構成
が提案されている。これは、現像スリーブ1の両端部近
傍に現像スリーブ1の周面に沿って磁性部材から成る現
像剤漏洩防止部材5を設け、該現像剤漏洩防止部材5と
現像スリーブ1との対向面に磁力線を集中させ、その部
分の間隙Sに現像剤による磁気ブラシを形成することに
よって現像剤の漏洩を防止するものである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような磁性体を含む現像剤を表面に担持する回転可能に
配置された現像スリーブ1と、該現像スリーブ1の内部
に配設された磁場生成手段と、前記現像スリーブ1上の
現像剤の塗布を規制する現像剤規制部材2を備えた現像
装置においては、図10に示すように、現像剤規制部材
2がその近傍に配設される磁極Pが形成する磁場によっ
て変形し、その長手方向に所謂撓みを生じる場合があっ
た。
【0030】現像剤規制部材2に撓みが生じると、現像
スリーブ1と現像剤規制部材2との間隙Wが両端部と中
央部において異なるために、領域Gにおける現像剤の長
手方向の拘束状態が不均一になる。そのため、現像スリ
ーブ1上の現像剤の塗布量が両端部と中央部で異なった
り、現像剤の拘束による劣化のばらつきが生じたりし
て、均一で安定した画像形成が難しい場合があった。
【0031】又、斯かる現像装置においては、現像剤規
制部材2が磁性体で構成されるために、現像剤規制部材
2の両端部において、図11に示すように、現像剤規制
部材2と磁場発生手段が協働して形成する磁場の磁力線
の漏れが生じる場合があった。
【0032】斯かる場合には、現像剤規制部材2の両端
部近傍の拘束領域Gにおいて現像剤の拘束が不十分とな
るために、間隙Sからの現像剤の漏洩が起き易く、磁性
部材で構成された現像剤漏洩防止部材5を設けた場合で
も、現像剤の十分な漏洩防止を図ることが難しい場合が
あった。
【0033】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、現像剤規制部材の撓みに起因
する不安定な画像形成を防ぐとともに、現像剤の漏洩を
防止することによって均一で安定した画像形成を行うこ
とができる現像装置を提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、磁性体を含む現像剤を表面
に担持する現像剤担持体を回転可能に配置し、該現像剤
担持体内部に磁場発生手段を配設するとともに、磁性体
で構成されて前記現像剤担持体上の現像剤の塗布を規制
する現像剤規制部材を前記現像剤担持体との間に所定の
間隙を設けて回転可能に配置して成る現像装置におい
て、前記磁場発生手段と前記現像剤規制部材によって協
働して形成される磁場の、前記現像剤担持体と前記現像
剤規制部材との最近接部の間隙の中点における長手方向
の磁束密度分布が、前記現像剤規制部材の両端部近傍に
おいて、極大値を持つよう構成したことを特徴とする。
【0035】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記現像剤規制部材の両端部近傍に、前記
磁場発生手段と前記現像剤規制部材と協働して磁場を形
成する磁性部材で構成された現像剤漏洩防止部材を備
え、前記磁束密度分布が極大値を持つ長手位置に該現像
剤漏洩防止部材を配置することを特徴とする。
【0036】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像剤は非磁性トナーを含むも
のとしたことを特徴とする。
【0037】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像剤は非磁性トナーと磁性キ
ャリアを含むものとしたことを特徴とする。
【0038】
【作用】本発明によれば、磁場発生手段として、例え
ば、中央部に比べて両端部の磁束密度が大きな磁極Pが
現像剤規制部材の近傍位置に配置された永久磁石を使用
することにより、前記現像剤担持体と前記現像剤規制部
材との最近接部の間隙の中点における長手方向の磁束密
度分布が前記現像剤規制部材の両端部近傍において極大
値を持つよう構成することができ、これによって現像剤
拘束領域を長手方向に均一に形成することができるた
め、均一で安定した画像形成を行うことができる。
【0039】又、磁性部材で構成された現像剤漏洩防止
部材を前記磁束密度分布が極大値を持つ長手位置に配置
することによって、現像剤規制部材の両端部における磁
力線の集中を著しく促すことができる。これによって、
前記磁場発生手段と前記現像剤規制部材と現像剤漏洩防
止部材とが協働して形成した実際に拘束領域を形成する
磁場の磁束密度分布が前記現像剤規制部材の両端部近傍
において極大値を持つような構成を更に好適に具現化す
ることができる。
【0040】更に、前述の磁場の磁力線の漏れが抑えら
れると同時に、現像剤規制部材の端部近傍の現像剤の拘
束が十分になるため、現像剤の漏洩防止を効果的に行う
ことができる。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0042】<第1実施例>図1は本発明の第1実施例
に係る現像装置の断面図である。
【0043】本実施例に係る現像装置は、磁性トナーか
ら成る現像剤を用いものであって、静電潜像に対して磁
性トナーを供給する現像剤担持体である現像スリーブ1
と、現像剤規制部材である磁性体から成る丸棒2と、該
丸棒2に当接して配設されたスクレーパ6と、現像剤の
撹拌・搬送部材3及び現像剤容器4とで構成されてい
る。
【0044】ところで、前記現像スリーブ1は図示矢印
方向に回転し、その内部には複数の磁極を有する永久磁
石10が固定されている。又、前記丸棒2は現像スリー
ブ1と同方向に回転し、前記撹拌・搬送部材3は逆方向
に回転するよう構成されている。
【0045】そして、丸棒2は、現像スリーブ1との間
に一定の間隙Wを形成し、且つ、現像スリーブ1の中心
と磁極S1を結ぶ直線上にその中心が位置するように配
置され、磁極S1から該丸棒2への磁束密度が集中する
ことによってトナー拘束領域Gが形成される。
【0046】而して、トナー拘束領域G内の磁性トナー
は、磁極S1が形成する磁場により磁化された丸棒2か
らの磁力を受け、該丸棒2の回転に伴って現像剤容器4
内へ戻される方向の搬送力を受ける。
【0047】又、領域Gへ搬送された磁性トナーは、磁
場による拘束を受けることによって現像スリーブ1との
摩擦帯電により電荷を付与される。そして、磁性トナー
は、自らの得た電荷によって現像スリーブ1からの鏡像
力を受け、現像スリーブ1の回転に伴って現像スリーブ
1の回転方向への搬送力を受ける。
【0048】従って、十分に帯電した磁性トナーのみが
丸棒2から受ける現像剤容器4内へ戻される方向の搬送
力に打ち勝ち、現像スリーブ1上に塗布される。
【0049】図2に現像スリーブ1と丸棒2の長手の正
面図と側面図を示す。又、その下方に、現像スリーブ1
と丸棒2とが協働して形成した磁場の、現像スリーブ1
と丸棒2との最近接部の間隙Wの中点における磁束密度
の分布を、現像スリーブ1の長手各位置に対応させて実
線で示した。同時に、磁極S1のみで形成される磁場の
前記同地点における磁束密度分布を破線で示した。
【0050】図2に示すように、中央部に比べて両端部
の磁束密度が大きい磁極S1を有する永久磁石10を使
用することによって、丸棒2の両端部での磁束密度が大
きくなる。しかも、磁極S1と丸棒2が協働して形成す
る磁場の磁束密度が極大を示す位置には、現像剤漏洩防
止部材である磁性シール7が配置されていることによ
り、丸棒2の両端部における磁力線の集中が著しくなっ
ているため、磁極S1と丸棒2と磁性シール7とが協働
して形成した実際に拘束領域Gを形成する磁場の磁束密
度分布が、丸棒2の両端部近傍において、極大値を持つ
ような構成が好適に実施されている。
【0051】従って、中央部において丸棒2に作用する
磁場からの引力が、両端部における引力よりも弱くなる
ため、丸棒2の撓みが小さくなる。即ち、両端部と中央
部における間隙Wの差異が小さくなることによって、ト
ナー拘束領域Gが長手方向に均一に形成されるため、均
一で安定した画像形成を行うことが可能となった。
【0052】又、同時に、磁極S1の磁束密度が極大を
示す位置に、現像剤漏洩防止部材である磁性シール7を
丸棒2の周面に沿って対向して配置したことで、該磁性
シール7への磁束の集中が促され、磁力線の漏れも抑え
られると同時に現像剤規制部材出ある丸棒2の端部近傍
の現像剤の拘束が十分になったため、現像剤の漏洩を防
止することが可能となった。
【0053】以上のように、中央部に比べて両端部の磁
束密度が大きい磁極S1を有する永久磁石10を用い
て、現像スリーブ1と丸棒2との最近接部の間隙Wの中
点における磁束密度の分布が、丸棒2の両端部近傍で、
極大値持つように構成することで、現像剤拘束領域Gを
長手方向に均一に形成することができ、均一で安定した
画像形成を行うことができる。
【0054】又、現像剤漏洩防止部材である磁性シール
7を、前記磁束密度分布が極大値を持つ長手位置に配置
することによって、上記構成を更に好適に具現化し、し
かも、磁力線の漏れが抑えられると同時に、現像剤規制
部材である丸棒2の端部近傍の現像剤の拘束が十分にな
るため、現像剤の漏洩防止を効果的に行うことができ
る。
【0055】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図3に基づいて説明する。
【0056】本実施例に係る現像装置は、現像剤漏洩防
止部材7、現像剤規制部材2と現像スリーブ1内の永久
磁石10が異なる点以外は、前記第1実施例に係る現像
装置と同一である。従って、現像剤漏洩防止部材7、現
像剤規制部材2と現像スリーブ1内の永久磁石10の相
違点を下記において説明する。
【0057】図3に現像スリーブ1と現像剤規制部材2
の長手の正面図を示す。又、その下方に、現像スリーブ
1と現像剤規制部材2とが協働して形成した磁場の現像
スリーブ1と現像剤規制部材2との最近接部の間隙Wの
中点における磁束密度の分布を、現像剤スリーブ1の長
手各位置に対応させて実線で示した。同時に、磁極S1
のみで形成される磁場の前記同地点における磁束密度分
布を破線で示した。
【0058】尚、本実施例では、上記現像剤規制部材2
は、非磁性体から成る軸20と磁性体から成る表面部2
1によって構成されている。
【0059】図3に示すように、中央の画像領域のみが
磁性体から成る表面層21で形成された現像剤規制部材
2を使用するとともに、表面層21よりも長い永久磁石
10を用いることによって、表面層21の両端に磁束が
集中し、中央部において現像剤規制部材2に作用する、
磁極S1により形成される磁場からの引力が両端部にお
ける引力よりも弱くなる。更に、磁場からの引力を受け
る磁性体から成る表面層21は現像剤規制部材2の一部
を構成しているに過ぎないため、磁場からの作用も小さ
く抑えることができる。
【0060】以上の結果、現像剤規制部材2の撓みが小
さくなる。即ち、両端部と中央部における間隙Wの差異
が小さくなることによって、トナー拘束領域Gが長手方
向に均一に形成されるため、均一で安定した画像形成を
行うことが可能となった。
【0061】又、本実施例では、現像剤漏洩防止部材と
してフェルトから成るシール部材8を設けた。シール部
材8は、図3に示すように、現像剤規制部材2の表面層
21よりも外側に、現像スリーブ1並びに現像剤規制部
材2に当接して配置される。
【0062】本実施例における現像剤規制部材2の両端
部は、前述の通り非磁性体で構成されているため、第1
実施例に係る現像剤規制部材のように磁力線の漏れは生
じないため、該シール部材8でも十分な現像剤の漏洩防
止を行うことができた。
【0063】以上のように、中央の画像領域のみが磁性
体から成る表面層21で形成された現像剤規制部材2と
表面層21よりも長い磁極S1を有する永久磁石10を
用いて、現像スリーブ1と丸棒2との最近接部の間隙W
の中点における磁束密度分布が丸棒2の両端部近傍で極
大値を持つように構成することで、現像剤拘束領域Gを
長手方向に均一に形成することができ、均一で安定した
画像形成を行うことができる。
【0064】<第3実施例>次に、本発明の第3実施例
を図4に基づいて説明する。
【0065】本実施例に係る現像装置は、現像剤規制部
材2と現像スリーブ1内の永久磁石10が異なる点以外
は、前記第1実施例に係る現像装置と同様である。従っ
て、現像剤規制部材2と現像スリーブ1内の永久磁石1
0の相違点を下記において説明する。
【0066】図4に現像スリーブ1と現像剤規制部材2
の長手の正面図を示す。又、その下方に、現像スリーブ
1と現像剤規制部材2とが協働して形成した磁場の現像
スリーブ1と現像剤規制部材2との最近接部の間隙Wの
中点における磁束密度の分布を、現像剤スリーブ1の長
手各位置に対応させて実線で示した。同時に、磁極S1
のみで形成される磁場の前記同地点における磁束密度分
布を破線で示した。
【0067】尚、本実施例では、上記現像剤規制部材2
は、長手方向中央部の径が両端部よりも小さくなった所
謂クラウン状の形状を有する磁性体から成る丸棒2で構
成されている。
【0068】図4に示すように、クラウン状の形状を有
する丸棒2においては、より永久磁石10に近い両端部
に磁束が集中する。従って、磁極S1により形成される
磁場からの引力が両端部における引力よりも弱くなるこ
とによって、現像剤規制部材2の撓みが小さくなる。
又、丸棒2がクラウン状の形状を有するため、これに撓
みが生じても、両端部と中央部における最終的な間隙W
の差異が小さくなるため、トナー拘束領域Gが長手方向
に均一に形成でき、この結果、均一で安定した画像形成
を行うことができる。
【0069】以上のように、クラウン状の形状を有する
丸棒2を用いて、現像スリーブ1と丸棒2との最近接部
の間隙Wの中点における磁束密度分布が丸棒2の両端部
近傍で極大値を持つように構成することで、現像剤拘束
領域Gを長手方向に均一に形成することができ、均一で
安定した画像形成を行うことができる。
【0070】尚、本発明に係る現像装置に使用される現
像剤は磁性トナーから成る現像剤に限定されるものでは
なく、非磁性トナー及び磁性キャリアを含む現像剤を用
いた場合にも前記と同様の効果が得られる。又、本発明
は以上に示した実施例のみに限定されるものでもなく、
広く一般的な現像装置に適用可能である。
【0071】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、現像剤規制部材の撓みに起因する不安定な画像
形成を防ぐとともに、現像剤の漏洩を防止することによ
って均一で安定した画像形成を行うことができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る現像装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例に係る現像装置における現
像スリーブ1と丸棒2の長手の正面図と側面図並びに現
像スリーブ1と丸棒2とが協働して形成した磁場の現像
スリーブ1の長手方向各位置での間隙Wの中点における
磁束密度分布と、磁極S1のみで形成される磁場の前記
同地点における磁束密度分布を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る現像装置における、
現像スリーブ1と現像剤規制部材2の長手の正面図と側
面図並びに現像スリーブ1と現像剤規制部材2とが協働
して形成した磁場の、現像スリーブ1の長手各位置での
間隙Wの中点における磁束密度分布と、磁極S1のみで
形成される磁場の前記同地点における磁束密度分布を示
す図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る現像装置における、
現像スリーブ1と丸棒2の長手の正面図と側面図並びに
現像スリーブ1と丸棒2とが協働して形成した磁場の現
像スリーブ1の長手各位置での間隙Wの中点における磁
束密度の分布と、磁極S1のみで形成される磁場の前記
同地点における磁束密度分布を示す図である。
【図5】従来の現像装置の断面図である。
【図6】従来の現像装置におけるトナー拘束領域Gの説
明図である。
【図7】従来の現像装置におけるトナー拘束領域Gの拡
大説明図である。
【図8】従来の現像装置の断面図である。
【図9】従来の現像装置端部の平断面図である。
【図10】現像剤規制部材の撓みを説明する図である。
【図11】従来の現像装置端部の磁力線分布を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 現像スリーブ(現像剤担持体) 2 丸棒(現像剤規制部材) 7 磁性シール(現像剤漏洩防止部材) 10 永久磁石(磁場発生手段) W 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を含む現像剤を表面に担持する現
    像剤担持体を回転可能に配置し、該現像剤担持体内部に
    磁場発生手段を配設するとともに、磁性体で構成されて
    前記現像剤担持体上の現像剤の塗布を規制する現像剤規
    制部材を前記現像剤担持体との間に所定の間隙を設けて
    回転可能に配置して成る現像装置において、 前記磁場発生手段と前記現像剤規制部材によって協働し
    て形成される磁場の、前記現像剤担持体と前記現像剤規
    制部材との最近接部の間隙の中点における長手方向の磁
    束密度分布が、前記現像剤規制部材の両端部近傍におい
    て、極大値を持つことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤規制部材の両端部近傍に、前
    記磁場発生手段と前記現像剤規制部材と協働して磁場を
    形成する磁性部材で構成された現像剤漏洩防止部材を備
    え、前記磁束密度分布が極大値を持つ長手位置に該現像
    剤漏洩防止部材を配置することを特徴とする請求項1記
    載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤は非磁性トナーを含むことを
    特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤は非磁性トナーと磁性キャリ
    アを含むことを特徴とする請求1又は2記載の現像装
    置。
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