JPH08202153A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH08202153A
JPH08202153A JP3291195A JP3291195A JPH08202153A JP H08202153 A JPH08202153 A JP H08202153A JP 3291195 A JP3291195 A JP 3291195A JP 3291195 A JP3291195 A JP 3291195A JP H08202153 A JPH08202153 A JP H08202153A
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JP
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magnetic
developer
longitudinal direction
developing device
blade
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JP3291195A
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English (en)
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Yusuke Nakazono
祐輔 中園
Masahide Kinoshita
正英 木下
Akira Domon
彰 土門
Masanobu Saito
雅信 斉藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明の目的は、現像スリ
ーブ及び磁性規制ブレードの長手方向両端部からの現像
剤の漏出を防止することができ、高画質で良好な画像を
得ることのできる現像装置を提供することである。 【構成】 磁性規制ブレード4として、例えば、厚さ
0.7〜2mmの鉄板等の強磁性材料にて作成されたブ
レードを用い、画像域に対応する長手方向中央部の間隙
m1に比べ、その両端部と現像スリーブ2との間隙m2
が狭い形状に形成する。このような形状にすることによ
って、磁性規制ブレード4の長手方向両端部における磁
石ローラ3のN1極との磁界集中を十分強めることが可
能になり、両端部におけるトナーのシール性が強まり、
端部磁性シール部材10方向に向かうトナー量を大幅に
軽減でき、現像スリーブ2及び磁性規制ブレード4両端
部のトナーの漏出を完全に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子写真複写
機、電子写真プリンター等の画像形成装置の現像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写装置、画像記録装置、プリ
ンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置
においては、電子写真感光体や静電記録誘電体等からな
る像担持体上に形成した静電潜像を現像装置により現像
してトナー像として顕像化することを行っている。
【0003】このような現像装置に用いられる現像剤は
種々知られているが、そのうち、磁性キャリア粒子とト
ナーからなる2成分現像剤や、磁性トナーのみからなる
磁性1成分現像剤のような磁性現像剤が広く用いられて
いる。
【0004】この磁性現像剤(特に磁性1成分現像剤)
を適用した現像装置において良好な現像を行うには、現
像剤担持体たる現像スリーブ上への現像剤層を薄層化す
ることが重要であり、そのために現像スリーブに対し所
定の間隙をもって近接配置された磁性あるいは非磁性の
現像剤規制部材としてのブレードを用いた現像装置が提
案されている。
【0005】このような現像装置では、現像スリーブの
内部に有する磁石ローラの磁力により現像スリーブ表面
に供給された磁性現像剤を、現像スリーブの回転に伴い
現像スリーブ上に塗布し、その現像剤をブレードと現像
スリーブの間隙に通過させることにより、その層厚を規
制している。
【0006】ところが、上記磁性または非磁性のブレー
ドを用いた場合には、現像剤を現像スリーブに塗布する
際、上記ブレードの現像容器側の面に、塗布されなかっ
た現像剤が溜り、その行き場がなくなった現像剤が、長
手方向両端部側に向かい、上記現像スリーブ長手方向両
端部と現像容器側壁の間隙より外部へ漏出する問題があ
った。
【0007】そこで、上記現像スリーブ両端部周面に
は、弾性体、不繊布等で形成され、現像スリーブとの確
実な接触を保証する端部シール部材が設けられ、スリー
ブ周面と現像容器側壁との空隙部を閉鎖していた。
【0008】しかしこの現像装置を長期間使用した場合
には、端部シール部材と上記現像スリーブの周面との間
に僅かではあるが現像剤が進入し、端部シール部材と現
像スリーブの間で現像剤が融着や凝集を起こすという問
題があった。
【0009】この凝集体の一部は現像剤に取り込まれて
しまうが、凝集体が大きい場合には上記ブレードの部分
につかまり、現像剤が上記現像スリーブ上にコートされ
ない部分ができ、これによって画像上白すじが発生する
ことがあった。また、凝集体が小さい場合は現像剤と一
緒に現像され、特にベタ画像の場合に、現像された凝集
体を中心に転写抜け、すなわち画像上に白斑点状の欠陥
が生じ、画質を著しく低下させていた。さらに、これを
防ぐ目的で端部シール部材の密着性を大とすると、現像
スリーブに極めて大きなストレスが加わり、現像スリー
ブ駆動モーターの負荷が増大するという問題があった。
【0010】そこで、このような問題を防ぎ、かつ上記
現像スリーブと現像容器側壁との空隙部から現像剤が漏
出するのを防ぐために、現像スリーブの表面と所定の空
隙をもって上記現像スリーブの少なくとも一部の周面に
沿って磁性シール部材を配置し、該磁性シール部材と、
上記現像スリーブ内部に配置された磁石とにより、磁性
シール部材の上記現像スリーブに対向する面に磁力線が
集中するように磁気回路を形成せしめて上記空隙部の磁
力線に沿って磁性現像剤による磁気ブラシを形成し、ト
ナーの外部への漏出を防止する提案がなされている(特
開平2−262171号公報)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、近年の電子写真装置に要求される高画質化を
達成するために、現像スリーブ上に形成される現像剤層
のトリボ(摩擦帯電量)の均一化を図ろうとして、上記
規制ブレードと上記現像スリーブとの間の現像剤に対す
る規制力を強め、さらに現像スリーブ上のトナー層を薄
層化しようとすると、以下のような問題が生じた。
【0012】つまり、上記トナー層の薄層化を効果的に
行うためには、現像剤規制手段として、現像スリーブ内
の磁石とブレード間の磁界集中によって規制力を強めら
れる磁性規制ブレードを用いるのが好適であり、さらに
現像剤に対する規制力を強めたい場合は、上記磁性ブレ
ードと現像スリーブとの間隙(S−Bギャップ)を狭め
るのが有効であるが、このような構成にすると、現像動
作を多数回繰り返した際、上記磁性シール部材の長手方
向両端部より現像剤が漏出する問題が生じた。
【0013】これは、その内部の磁石によって現像スリ
ーブに供給される現像剤量は一定であるのに対し、磁性
規制ブレードの現像剤に対する規制力を強めたことで、
該規制部を通過し、現像スリーブ上にコーティングされ
る現像剤量が減少するため、磁性規制ブレードの現像容
器側の面に溜る現像剤の量が増加することに起因してい
る。その結果、現像剤が長手方向両端部に向かう傾向が
さらに強まり、磁性シール部材によって現像剤が封止し
きれなくなり、現像剤の漏出が生じてしまうのである。
【0014】このような現像剤の漏出は、無論現像スリ
ーブ上の磁性規制ブレードの裏面側に溜った現像剤の長
手方向両端部に向かう搬送力に対し、現像スリーブ及び
磁性規制ブレードの長手方向両端部における現像剤の規
制力すなわち封止力が弱い場合に生じるものである。従
って、上記構成においては、使用開始当初は磁性規制ブ
レード両端部での磁界集中が強いため、長手方向両端部
における現像剤の規制力も強く、端部での現像剤の封止
力は向上するが、長期に渡る使用において、この封止力
が上述した現像スリーブ上の磁性規制ブレードの裏面側
に溜った現像剤の長手方向両端部に向かう搬送力に比べ
て、相対的に弱くなってしまったために、現像剤の漏出
を招いてしまったのである。
【0015】従って、本出願に係る第1の発明の目的
は、現像スリーブ及び磁性規制ブレードの長手方向両端
部からの現像剤の漏出を防止することができ、高画質で
良好な画像を得ることのできる現像装置を提供すること
である。
【0016】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
簡易な構成で、上記第1の発明の目的を達成することの
できる現像装置を提供することにある。
【0017】さらに、本出願に係る第3の発明の目的
は、上記第2の発明とは異なる構成により、簡易な構成
で、上記第1の発明の目的を達成することのできる現像
装置を提供することにある。
【0018】また、本出願に係る第4の発明の目的は、
上記第2の発明または第3の発明よりも、現像スリーブ
及び磁性規制ブレードの長手方向両端部からの現像剤の
漏出防止効果を向上させることができ、高画質で良好な
画像を得ることのできる現像装置を提供することであ
る。
【0019】さらに、本出願に係る第5の発明の目的
は、上記第4の発明とは異なる構成により、上記第2の
発明ないし第3の発明よりも、現像スリーブ及び磁性規
制ブレードの長手方向両端部からの現像剤の漏出防止効
果を向上させることができ、高画質で良好な画像を得る
ことのできる現像装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、磁性剤を有する現像剤を収容す
る現像容器と、該現像容器に回動自在に担持され、内部
に磁石を有することにより表面に現像剤を担持し搬送す
る現像剤担持体と、該現像剤担持体の外周面と所定間隙
を有し、該現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する
磁性部材からなる磁性規制部材と、該現像剤担持体の長
手方向両端部に該現像剤担持体表面と所定間隙をもって
該現像剤担持体の少なくとも一部の周面に沿って設けら
れた磁性部材からなるシール部材とを有する現像装置に
おいて、上記磁性部材からなるシール部材は上記磁性規
制部材の長手方向両端部側面に隣接配置され、上記磁性
規制部材は上記現像剤担持体の周方向に対し上記現像剤
担持体中の磁石の現像剤規制磁極と略対向に配置され、
上記磁性規制部材と上記現像剤担持体間の磁界集中を長
手方向中央部に対して両端部で強める手段を有すること
により達成される。
【0021】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、磁性規制部材と
現像剤担持体の磁界集中を強める手段が単一部材で形成
された磁性規制部材であって、該磁性規制部材の形状を
該磁性規制部材と現像剤担持体との間隙が、長手方向両
端部で長手方向中央部よりも狭くなるようにしたことに
より達成される。
【0022】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、磁性規制部
材と現像剤担持体の磁界集中を強める手段が単一部材で
形成された磁性規制部材であって、該磁性規制部材の厚
さを少なくとも該磁性規制部材の現像剤担持体に対向す
る先端部分において、長手方向両端部で長手方向中央部
よりも薄くなるようにしたことにより達成される。
【0023】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、磁性規制部材と
現像剤担持体の磁界集中を長手方向中央部に対して両端
部で強める手段は、磁性規制部材の長手方向両端部に設
けられ、磁性規制部材よりも透磁率の高い磁性部材であ
ることにより達成される。
【0024】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、磁性規制部
材と現像剤担持体の磁界集中を長手方向中央部に対して
両端部で強める手段は、磁性規制部材と略対向位置にあ
る現像剤規制磁極の磁束密度を、長手方向中央部に対し
て、長手方向両端部にて強くした現像剤担持体の内部に
保持された磁石であることにより達成される。
【0025】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、現像剤担持
体の長手方向両端部の一部外周面に沿って磁性部材から
なるシール部材を設けることで、上記現像剤担持体と該
磁性シール部材との間に磁気ブラシを形成する。さら
に、磁性規制部材の長手方向両端部の磁界集中を長手方
向中央部に比べて強くすることで、当該部分における磁
気回路を強力にし磁気ブラシを形成せしめ現像剤担持体
上の磁性規制部材の裏面側に溜った現像剤の長手方向両
端部に向かう搬送力に対し、現像剤担持体及び磁性規制
部材の長手方向両端部における現像剤の規制力すなわち
封止力をより高める。
【0026】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担持体
の磁界集中を強める手段が単一部材で形成された磁性規
制部材であって、該磁性規制部材の形状を、該磁性規制
部材と現像剤担持体との間隙が、長手方向両端部で長手
方向中央部よりも狭くなるようにしたので、長手方向両
端部における磁界集中は中央部よりも強くなり、現像剤
の封止力が高まる。
【0027】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担
持体の磁界集中を強める手段が単一部材で形成された磁
性規制部材であって、該磁性規制部材の厚さを少なくと
も該磁性規制部材の現像剤担持体に対向する先端部分に
おいて、長手方向両端部で長手方向中央部よりも薄くし
たので、長手方向両端部における磁界集中は中央部より
も強くなり、現像剤の封止力が高まる。
【0028】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担持体
の磁界集中を長手方向中央部に対して両端部で強める手
段を、磁性規制部材の長手方向両端部に設けられた磁性
規制部材よりも透磁率の高い磁性部材としたので、長手
方向両端部の磁界集中は中央部よりも高まり、現像剤の
封止力が高まる。
【0029】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担
持体の磁界集中を長手方向中央部に対して両端部で強め
る手段を、磁性規制部材と略対向位置にある現像剤規制
磁極の磁束密度を、長手方向中央部に対して、長手方向
両端部にて強くした現像剤担持体の内部に保持された磁
石としたので、長い方向両端部の磁界集中は中央部より
も高まり、現像剤の封止力が高まる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0031】(第1の実施例)まず、磁性1成分現像剤
(以下、単にトナーとする)を用いた第1の実施例につ
いて説明する。
【0032】図1は、本発明に係る現像装置の一実施例
を示す概略断面図である。図1において、8は1成分現
像剤として磁性粒子が樹脂に混練された磁性トナー5を
収容した現像容器で、本現像装置50は、現像容器8内
の長手方向に延在する開口部に位置し感光ドラム1と所
定間隙を有し対向設置された現像剤担持体としての現像
スリーブ2を備え、感光ドラム1上の静電潜像を現像し
て可視化するようになっている。
【0033】上記現像装置50において、現像スリーブ
2は、例えばアルミニウム、SUS等からなり、上記開
口部にて図に示す右略半周面を現像容器8内に突入し、
左略半周面を現像容器8外に露出して横設されている。
この現像スリーブ2内には磁化された多数極の磁極を有
した固定の磁石ローラ3を有している。
【0034】そして、その上方位置には、磁性規制部材
として、ニッケル、鉄等からなる磁性規制ブレード4
が、その先端部分と現像スリーブ表面間に所定間隙をも
って、容器開口部に配設されている。また、この磁性規
制ブレード4の先端は上記現像スリーブ2内の磁石ロー
ラ3のN1極の略対向位置に上記現像スリーブ周方向に
対して略垂直に固定されている。
【0035】以上のような本現像装置50において、現
像容器8内のトナー5は、撹拌部材6の矢印B方向の回
転に伴い、現像スリーブ2近傍に運ばれ、現像スリーブ
2のS2極で引き寄せられ、現像スリーブ2表面に付着
する。そして、S2極で引き寄せられたトナー5は、現
像スリーブ2の矢印A方向の回転により磁性規制ブレー
ド4との間隙に送られ、上記磁性規制ブレード4と上記
磁石ローラ3との間の磁界集中により規制され、ここで
適正なトリボ(摩擦帯電量)を受けると共に、現像スリ
ーブ2上に薄層形成された後N1極からS1極へと搬送
され、感光ドラム1との対向部である現像部へ送られ
る。現像部においてS1極は現像主極であり、ここで穂
立ちしたトナーが感光ドラム1上に形成された静電潜像
を現像し、消費されなかった未現像トナーは、N2極か
らS2極へと搬送され現像スリーブ2の下部より回収さ
れる。この回収部分には下部シール部材7が設けられ、
未現像トナーの現像容器8内への通過を許容すると共
に、現像容器8内のトナー5が現像スリーブ2の下部か
ら漏出するのを防止する。
【0036】上記現像部において感光ドラム1上の静電
潜像は、現像スリーブ2と感光ドラム1の両者間に直流
を重畳した交流電圧(現像ACバイアス)を印加するこ
とによってトナー像として現像される。
【0037】次に、本実施例における現像装置50の各
構成要素の具体例を以下に述べる。現像スリーブ2は、
直径16mmのアルミニウム製スリーブ表面にトナーの
搬送を適度に行うためのブラスト処理を施し、感光ドラ
ム1表面との上記現像部での間隙を300μmとし、感
光ドラム1の周速50mm/sに対して等速に回転駆動
させた。現像スリーブ2内部に設けられた固定の磁石ロ
ーラ3は、本実施例においては、前述したように磁極数
4極のSN交互磁極を有しており、4極の磁束密度はト
ナー搬送を十分良好に行うために400ガウス以上が好
ましく、さらにトナー規制磁極であるN1極はトナー層
厚規制の点で500ガウス以上が好ましい。よって本実
施例においては、4極とも700ガウスのものを用い
た。
【0038】トナー5は、前述したように磁性1成分現
像剤であり、ポリエステル樹脂中に負極性の荷電制御剤
を分散した平均粒径8μmのトナー粉体に疎水化処理シ
リカを1重畳部外添したものを用いた。
【0039】ここで、本発明に係る現像スリーブ2及び
磁性規制ブレード4長手方向端部のトナーシール構成を
詳述する。
【0040】図2に示すように、端部磁性シール部材1
0は、現像スリーブ2を囲包する態様にて現像容器8開
口部の長手方向両端部分に取り付けられている。図3は
図2におけるZ−Z線断面を図2のX方向から見た図で
あるが、図3において、端部磁性シール部材10は、幅
(w)が0.2〜4mm程度の鉄板、ニッケル板、コバ
ルト板、またはそれらの合金製の板の如き強磁性材料に
て作製されるのが好ましい。これらの材料は(1/2)
・(BH)maxが0.7J/m3以下である。(B
H)maxは、Bを残留磁束密度、Hを保持力として、
B×Hの最大値で最大エネルギー積を示す。現像スリー
ブ2周面との間の間隙(g)は限定されるものではない
が、0.3〜2mmの範囲で適宜選択される。本実施例
で端部磁性シール部材10は現像スリーブ2周面との間
に一様な間隙(g)を形成すべく、現像スリーブ2と同
中心を有した厚さ(t)を有した環状とされるが、その
形状は図示される形状に限定されるものではなく、所望
に応じて種々の形状とすることができる。重要なこと
は、端部磁性シール部材10が非接触状態にて現像スリ
ーブ2の周面に沿って配置されることである。本実施例
においては、端部磁性シール部材10の幅(w)、厚さ
(t)、間隙(g)をそれぞれ3mm、2mm、0.7
mmに設定した。また、端部磁性シール部材10の側面
が現像スリーブ2周面の法線に対してなす角度はトナー
の漏出をより確実に防ぐ点で45度以下が好ましく、本
実施例では、上記角度を0度すなわち、端部磁性シール
部材10側面を現像スリーブ2周面に対して直角とし
た。また、端部磁性シール部材10は、現像スリーブ2
周面の極力全域に渡って配置されるのが好ましいが、図
2に示したように少なくとも現像容器8側の現像スリー
ブ2周面を囲包していれば良い。
【0041】次に、上記磁性規制ブレード4についてさ
らに詳しく述べる。磁性規制ブレード4は、厚さ0.7
〜2mmの鉄板、ニッケル板、コバルト板、またはそれ
らの合金製の板の如き強磁性材料にて作成される。そし
て、図3に示すように、磁性規制ブレード4は磁性部材
からなるシール部材である端部磁性シール部材10と隣
接して設けられ、その両端部側面と端部磁性シール部材
10側面との間隙は1mm以下とするのが、この部分で
のトナーの漏出防止の点で好ましい。この間隙が広すぎ
ると、この部分での現像スリーブ2上に形成されるトナ
ー層が厚くなり過ぎた状態で感光ドラム1との対向部で
ある現像部へ運ばれ、現像部にてトナーが滞留し、感光
ドラム1に転移したり、ひどい場合は現像装置50外へ
こぼれ落ちるといった問題が生じる。よって本実施例に
おいては、この間隙を0.5mmとした。また、図3に
記したように、磁性規制ブレード4は、画像域に対応す
る長手方向中央部の間隙m1に比べ、その両端部と現像
スリーブ2の間隙m2が狭い形状を有しており、本実施
例においてはm1を300μm、m2を150μmとし
ている。
【0042】このような形状にすることによって、磁性
規制ブレード4の長手方向両端部における磁石ローラ3
のN1極との磁界集中を十分強めることが可能になる。
従って、両端部におけるトナーのシール性が強まり、端
部磁性シール部材10方向に向かうトナー量を大幅に軽
減できる。その結果、現像スリーブ2及び磁性規制ブレ
ード4両端部のトナーの漏出を完全に防止することがで
きた。
【0043】本発明者らの実験の結果によると、本実施
例に従った構成の現像装置50は長期間の使用によって
も、現像容器8内の磁性トナー5の外部へ漏出が全く発
生せず、良好な高品位な画像が得られた。
【0044】なお、本実施例においては、磁性現像剤と
して1成分磁性トナーを用いたが、磁性キャリア粒子と
トナーからなる2成分現像剤を用いても良く、その他本
発明の範囲内で適宜選択可能である。
【0045】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明する。本実施例が第1の実施例と異な
る点は磁性規制ブレード4の形状であり、その他の部材
に関しては第1の実施例と同様である。
【0046】本実施例における磁性規制ブレード4は、
図4に記したような形状である。図4(B)は図3と同
じ方向から見たときの磁性規制ブレード4の長手方向の
形状を表したもの、図4(A)は磁性規制ブレード4の
長手方向両端部の断面図である。図4に記したような形
状にすることによって第1の実施例の場合に対し、さら
に磁界集中を強めることが可能であり、より強力な磁界
集中を起こさせることができる。
【0047】また、本実施例における磁性規制ブレード
4は図4に限定されるのではなく、図5、図6に記した
ような形状でももちろん良い。図5(A)、図6(A)
は磁性規制ブレード4の長手方向両端部の断面図、図5
(B)、図6(B)は図3の同じ方向から見た時の磁性
規制ブレード4長手方向の形状を表す図である。
【0048】(第3の実施例)次に、第3の実施例につ
いて説明する。本実施例が第1の実施例と異なる点は、
磁性規制ブレード4の長手方向両端部に透磁率μ0=8
000〜100000[H/m]のパーマロイや透磁率
μ0=800[H/m]のパーメンダー等の高透磁率の
磁性部材20を設けたことであり、その他の部材に関し
ては第1の実施例と同様である。本実施例においてはパ
ーマロイを用いた。
【0049】本実施例における磁性規制ブレード4は、
図7に記したような形状である。図7(B)は図3と同
じ方向から見たときの磁性規制ブレード4の長手方向の
形状を表したもの、図7(A)は磁性規制ブレード4の
長手方向両端部の断面図である。図7に記したような構
成にすることによって、第1の実施例の場合に対し、さ
らに磁界集中を強めることが可能であり、より強力な磁
界集中を起こさせることができる。
【0050】また、本実施例における長手方向両端部に
高透磁率な磁性部材を設けた磁性規制ブレード4は、図
7に限定されるものではなく、図8に記したような形状
でも良い。図8(A)は磁性規制ブレードの長手方向両
端部の断面図、図8(B)は図3と同じ方向から見た時
の磁性規制ブレード長手方向の形状を表す図である。さ
らに、第1の実施例、第2の実施例で示した形状でも勿
論良い。
【0051】なお、本実施例における磁性部材20の高
透磁率材料は特に限定されるものではない。
【0052】(第4の実施例)次に、第4の実施例につ
いて説明する。本実施例が第1の実施例と異なる点は、
磁石ローラ3のトナー規制磁極N1の長手方向両端部の
磁束密度を大きくしたことである。その他に関しては第
1の実施例と同様である。
【0053】本実施例における磁石ローラ3のトナー規
制磁極N1の磁束密度の大きさは図9に記した通りであ
る。図9は磁石ローラ3のトナー規制磁極N1の長手方
向の磁束密度の大きさを表す図である。このように長手
方向両端部の磁束密度を大きくすることによって、第1
の実施例の場合に対しさらに磁界集中を強めることか可
能であり、より強力な磁界集中を起こさせることができ
る。
【0054】また、磁性規制ブレード4の形状は、特に
限定されるものではなく、第1の実施例、第2の実施
例、第3の実施例のものと組み合わせても勿論良い。さ
らに、磁石ローラ3のトナー規制磁極N1の長手方向両
端部の磁束密度の大きさも特に限定されるものではな
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、現像剤担持体の長手方向両端部の一部
外周面に沿って磁性部材からなるシール部材を設けるこ
とで、上記現像剤担持体と該磁性シール部材との間に磁
気ブラシを形成する。さらに、磁性規制部材の長手方向
両端部の磁界集中を長手方向中央部に比べて強くするこ
とで、当該部分における磁気回路を強力にし磁気ブラシ
を形成せしめ現像剤担持体上の磁性規制部材の裏面側に
溜った現像剤の長手方向両端部に向かう搬送力に対し、
現像剤担持体及び磁性規制部材の長手方向両端部におけ
る現像剤の規制力すなわち封止力をより高めることがで
きる。そして、その結果、現像剤担持体及び磁性規制部
材の長手方向両端部での現像剤漏出は完全に防止でき、
さらに現像剤担持体上に現像剤薄層を良好に形成し、高
品位な画像を得ることができる。
【0056】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担持体
の磁界集中を強める手段が単一部材で形成された磁性規
制部材であって、該磁性規制部材の形状を、該磁性規制
部材と現像剤担持体との間隙が、長手方向両端部で長手
方向中央部よりも狭くなるようにしたので、簡易な構成
により、長手方向両端部における磁界集中は中央部より
も強くして、現像剤の封止力を高めることができる。
【0057】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担
持体の磁界集中を強める手段が単一部材で形成された磁
性規制部材であって、該磁性規制部材の厚さを少なくと
も該磁性規制部材の現像剤担持体に対向する先端部分に
おいて、長手方向両端部で長手方向中央部よりも薄くし
たので、簡易な構成により、長手方向両端部における磁
界集中は中央部よりも強くして、現像剤の封止力を高め
ることかできる。
【0058】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担持体
の磁界集中を長手方向中央部に対して両端部で強める手
段を、磁性規制部材の長手方向両端部に設けられた磁性
規制部材よりも透磁率の高い磁性部材としたので、上記
第2の発明または第3の発明よりも、長手方向両端部の
磁界集中を高めることができ、現像剤の封止力を高める
ことができる。
【0059】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明において、磁性規制部材と現像剤担
持体の磁界集中を長手方向中央部に対して両端部で強め
る手段を、磁性規制部材と略対向位置にある現像剤規制
磁極の磁束密度を、長手方向中央部に対して、長手方向
両端部にて強くした現像剤担持体の内部に保持された磁
石としたので、上記第2の発明または第3の発明より
も、長手方向両端部の磁界集中を高めることができ、現
像剤の封止力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の現像装置の概略断
面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の現像装置断面図
に、現像容器内から現像装置の端部方向を見た図を加え
た図である。
【図3】図2の現像装置のZ−Z線断面図のX方向から
見た図である。
【図4】(A)は本発明に係る第2の実施例の磁性規制
ブレードの長手方向両端部の断面図、(B)は該磁性規
制ブレードの長手方向の形状を表す図である。
【図5】(A)は本発明に係る第2の実施例の磁性規制
ブレードの長手方向両端部の断面図、(B)は該磁性規
制ブレードの長手方向の形状を表す図である。
【図6】(A)は本発明に係る第2の実施例の磁性規制
ブレードの長手方向両端部の断面図、(B)は該磁性規
制ブレードの長手方向の形状を表す図である。
【図7】(A)は本発明に係る第3の実施例の磁性規制
ブレードの長手方向両端部の断面図、(B)は該磁性規
制ブレードの長手方向の形状を表す図である。
【図8】(A)は本発明に係る第3の実施例の磁性規制
ブレードの長手方向両端部の断面図、(B)は該磁性規
制ブレードの長手方向の形状を表す図である。
【図9】本発明に係る第4の実施例の磁石ローラ3のト
ナー規制磁極N1の長手方向の磁束密度の大きさを表す
図である。
【符号の説明】
2 現像スリーブ(現像剤担持体) 3 磁石ローラ(現像剤担持体内部の磁石) 4 磁性規制ブレード(磁性規制部材) 5 磁性トナー(現像剤) 8 現像容器 10 端部磁性シール部材(磁性部材からなるシール部
材) 20 磁性規制ブレードの長手方向両端部に設けた高透
磁率の磁性部材 50 現像装置
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅信 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性剤を有する現像剤を収容する現像容
    器と、該現像容器に回動自在に担持され、内部に磁石を
    有することにより表面に現像剤を担持し搬送する現像剤
    担持体と、該現像剤担持体の外周面と所定間隙を有し、
    該現像剤担持体上の現像剤の塗布量を規制する磁性部材
    からなる磁性規制部材と、該現像剤担持体の長手方向両
    端部に該現像剤担持体表面と所定間隙をもって該現像剤
    担持体の少なくとも一部の周面に沿って設けられた磁性
    部材からなるシール部材とを有する現像装置において、
    上記磁性部材からなるシール部材は上記磁性規制部材の
    長手方向両端部側面に隣接配置され、上記磁性規制部材
    は上記現像剤担持体の周方向に対し上記現像剤担持体中
    の磁石の現像剤規制磁極と略対向に配置され、上記磁性
    規制部材と上記現像剤担持体間の磁界集中を長手方向中
    央部に対して両端部で強める手段を有することを特徴と
    する現像装置。
  2. 【請求項2】 磁性規制部材と現像剤担持体の磁界集中
    を強める手段が単一部材で形成された磁性規制部材であ
    って、該磁性規制部材の形状を該磁性規制部材と現像剤
    担持体との間隙が、長手方向両端部で長手方向中央部よ
    りも狭くなるようにしたこととする請求項1に記載の現
    像装置。
  3. 【請求項3】 磁性規制部材と現像剤担持体の磁界集中
    を強める手段が単一部材で形成された磁性規制部材であ
    って、該磁性規制部材の厚さを少なくとも該磁性規制部
    材の現像剤担持体に対向する先端部分において、長手方
    向両端部で長手方向中央部よりも薄くなるようにしたこ
    ととする請求項1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 磁性規制部材と現像剤担持体の磁界集中
    を長手方向中央部に対して両端部で強める手段は、磁性
    規制部材の長手方向両端部に設けられ、磁性規制部材よ
    りも透磁率の高い磁性部材であることとする請求項1に
    記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 磁性規制部材と現像剤担持体の磁界集中
    を長手方向中央部に対して両端部で強める手段は、磁性
    規制部材と略対向位置にある現像剤規制磁極の磁束密度
    を、長手方向中央部に対して、長手方向両端部にて強く
    した現像剤担持体の内部に保持された磁石であることと
    する請求項1に記載の現像装置。
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