JPH08202149A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08202149A
JPH08202149A JP2451095A JP2451095A JPH08202149A JP H08202149 A JPH08202149 A JP H08202149A JP 2451095 A JP2451095 A JP 2451095A JP 2451095 A JP2451095 A JP 2451095A JP H08202149 A JPH08202149 A JP H08202149A
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JP
Japan
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magnetic
developer
developing
elastic blade
magnet
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JP2451095A
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English (en)
Inventor
Masahide Kinoshita
正英 木下
Yusuke Nakazono
祐輔 中園
Akira Domon
彰 土門
Masanobu Saito
雅信 斉藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本出願に係る第1の発明の目的は、現像剤が
現像スリーブとシール部材間でストレスを受けたために
生じた凝集体や、シール部材の一部の脱落で生じたゴミ
の弾性ブレード当接部への詰まりによる画像白スジを完
全に防止し、弾性ブレード長手方向両端部と現像容器間
での現像剤の封止を、弾性ブレード両端部に対し、過大
な圧力を加えることなく達成することのできる現像装置
を提供することにある。 【構成】 現像スリーブ2両端部において、現像スリー
ブ2を囲包する態様にて端部磁性シール部材10を配置
し、現像容器9開口部の長手方向両端部分に取り付け
る。また、弾性ブレード4の両端部非当接面側に磁性部
材11を設け、この磁性部材11との対向部において現
像容器9の側壁に磁石12を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子写真複写
機、電子写真プリンター等の画像形成装置の現像装置に
関するものであり、特に磁性剤を有する現像剤を使用し
た現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写装置、画像記録装置、プリ
ンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置
においては、電子写真感光体や静電記録誘電体等からな
る像担持体上に形成した静電潜像を現像装置により現像
してトナー像として顕像化することを行っている。
【0003】このような現像装置として、磁性キャリア
とトナーからなる2成分現像剤や、磁性トナーのみから
なる1成分現像剤を用いた現像装置が種々提案され、ま
た実用化されている。
【0004】しかるに、画像の解像力、鮮明度等の向上
が求められている現在、現像剤の薄層形成方法及びその
装置に関する開発は必須となっており、また、これに対
していくつかの方策が提案されている。
【0005】例えば、特開昭54−43038号公報に
示されるように、その内部に磁石ローラを有した現像剤
担持体としての現像スリーブに、現像剤量規制部材とし
てのゴムまたは金属製の弾性ブレードを当接させ、磁石
ローラの磁力により現像剤たる磁性トナーを現像スリー
ブ表面に供給し、この弾性ブレードと現像スリーブとの
当接部の間にトナーを通過させて規制することにより、
現像スリーブ上にトナーの薄層を形成し、かつ当接部で
の摩擦でトナーに十分なトリボを付与させるものが提案
されている。
【0006】これにより、現像スリーブ上に磁性トナー
の薄層を良好に形成することができ、現像スリーブと対
向した感光体上の静電潜像を良好に現像することが可能
となった。この構成は、磁性キャリアとトナーからなる
現像剤を用いた場合でも有効であった。
【0007】このように、弾性ブレードを用いた構成の
現像装置において、現像スリーブの回転に伴い弾性ブレ
ード当接部に供給された現像剤のうち一部が該当接部を
通過するが、残りの大部分の現像剤は弾性ブレードの非
当接面側に乗り上げ、現像容器内に戻る。この現像容器
内に戻る現像剤は、現像スリーブ及び弾性ブレードの長
手方向両端部へ向かう傾向があり、この傾向は現像剤量
規制部材の現像剤の規制力が強いほど顕著になる。従っ
て、この部分での現像剤漏れを防止すべく、シール部材
を設ける必要がある。
【0008】そこで、従来では、現像容器側壁にスポン
ジ状の弾性体、不繊布等の端部シール部材を設け、現像
スリーブ両端部の周面に密着させ、現像スリーブ長手両
端部からの現像剤の漏出を防止し、かつ、弾性ブレード
両端部の側面及び非当接面側と、端部シール部材側面及
び現像容器との隙間からの現像剤の漏出を防止するため
に、別途スポンジ状の弾性体、不繊布等の補助シール部
材を設けている。また、これらの端部シール部材と補助
シール部材を一体の部材とし、弾性ブレードの非当接面
側の両端部と現像スリーブ両端部を同時にシールする構
成の提案も特開昭61−185767号公報でなされて
いる。
【0009】しかしながら、これらの構成においては、
端部シール部材及び補助シール部材と現像スリーブの周
面との間に僅かずつではあるが現像剤が侵入する。この
ため現像動作を多数回繰り返した際、端部シール部材及
び補助シール部材表面や現像スリーブ表面に現像剤(ト
ナー)が融着したり、この間で凝集を起こす。さらに現
像スリーブとの摺擦によってこれらのシール部材自体の
ほつれ、ちぎれが発生する場合がある。このように発生
した凝集トナー及びゴミがある程度大きい場合には、弾
性ブレードと現像スリーブとの当接部分に挟まり、この
部分の現像スリーブ上に現像剤がコートされなくなる。
この結果、この部分の現像が行われなくなり、画像上に
白スジの発生を招く不都合を生じる。
【0010】そこで、現像スリーブ長手両端部のシール
部材として、現像容器開口部の長手方向両端部に磁性シ
ール部材を設けた構成が提案されている(特開平2−2
62171号)。この構成において磁性部材は、現像ス
リーブの両端部に所定の間隙をもってその少なくとも一
部の周面に沿って配置されており、該磁性シール部材
と、現像スリーブ内部に配置された磁石ローラとによ
り、磁性シール部材の現像スリーブ側の面に磁力線が集
中するように磁気回路を形成せしめている。この磁気回
路の磁力線に沿って、磁性シールと現像スリーブ間に磁
性現像剤による磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシによ
ってトナーの外部への漏出を防止している。
【0011】これによって、従来の端部シール部材での
トナーの凝集、ゴミの発生による画像上白スジを防止し
つつ、現像スリーブ両端部からのトナーの外部への漏出
を防ぐことが可能となった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た磁性シールを用いた構成においても、弾性ブレード両
端部の側面及び非当接面側と、磁性シール側面及び現像
容器側壁間からの現像剤の漏出を防止するためのスポン
ジ状の弾性体、不繊布等からなる補助シール部材を現像
容器側壁に別途設ける必要があるが、この構成では、現
像動作を多数回繰り返した際、長手方向の中央部に対
し、両端部の現像性が低下し、画像の両端部の濃度が薄
くなるという問題が発生した。特にこの現象は低湿環境
下で顕著に見られた。
【0013】これは、現像容器側壁に設けた上記補助シ
ール部材のシール性を確実にするために、弾性ブレード
の非当接面側に対し、十分に密着させなければならず、
このため弾性ブレード両端部を現像スリーブ方向へかな
りの圧力で押し付けており、弾性ブレードの現像スリー
ブに対する当接圧が、長手方向の中央部に比べ両端部の
みが過大となったことに起因している。
【0014】この結果、現像スリーブ上に形成される現
像剤薄層のトリボが長手中央部に対し、両端部で過大と
なったり、現像スリーブ上の現像剤量が長手中央部に対
し両端部で過少となってしまうために、両端部での現像
性が低下したのである。
【0015】本出願に係る第1の発明の目的は、上記問
題点を解決し、現像剤が現像スリーブとシール部材間で
ストレスを受けたために生じた凝集体や、シール部材の
一部の脱落(ほつれ)で生じたゴミの弾性ブレード当接
部への詰まりによる画像白スジを完全に防止し、さらに
弾性ブレード長手両端部と現像容器間での現像剤の封止
を、弾性ブレード両端部に対し、過大な圧力を加えるこ
となく達成することのできる現像装置を提供することに
ある。
【0016】また、本出願に係る第2の発明の目的は、
上記第1の発明とは異なる構成により、画像白スジを防
止し、弾性ブレードの両端部における当接圧を軽減する
ことのできる現像装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、磁性剤を有する現像剤を収容す
る現像容器と、該現像容器の開口部に回動自在に担持さ
れ、その内部に磁石を有することにより表面に現像剤を
担持搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し現
像剤を介して圧接した弾性ブレードと、該現像剤担持体
の長手方向両端部で該現像剤担持体表面と所定の間隙を
持って該現像剤担持体の少なくとも一部の周面に沿って
設けられた磁性シール部材とを有する現像装置におい
て、上記弾性ブレードの非当接面側の少なくとも長手方
向両端部に磁性部材を設け、該磁性部材との対向部に所
定の間隙をもって上記現像容器の長手方向両端部に磁石
を設け、該磁石と磁性部材間に発生した磁力線に沿って
現像剤による磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシによっ
て現像剤の外部への漏出をシールすることにより達成さ
れる。
【0018】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、磁性剤を有する現像剤を収容する現像容器
と、該現像容器の開口部に回動自在に担持され、その内
部に磁石を有することにより表面に現像剤を担持搬送す
る現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し現像剤を介し
て圧接した磁性材料から成る磁性弾性ブレードと、該現
像剤担持体の長手方向両端部に該現像剤担持体表面と所
定の間隙を持って該現像剤担持体の少なくとも一部の周
面に沿って設けられた磁性シール部材とを有する現像装
置において、上記磁性弾性ブレードの非当接面側の少な
くとも長手方向両端部との対向部に所定の間隙をもって
上記現像容器の長手方向両端部に磁石を設け、該磁石と
磁性弾性ブレード間に発生した磁力線に沿って現像剤に
よる磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシによって現像剤
の外部への漏出をシールすることにより達成される。
【0019】
【作用】本出願に係る第1の発明によれば、弾性ブレー
ド両端部の非当接面側に磁性部材を設け、さらに該磁性
部材に対向した現像容器側に弾性ブレードと非接触で磁
石を設けたので、弾性フレードの両端部を現像剤担持体
の方向に押し付ける圧力が大幅に軽減され、結果として
弾性ブレードの現像剤担持体への当接圧を長手方向で均
一に保つ。さらには、弾性ブレードの両端部の磁性部材
は、現像剤担持体内に設けられた磁石と、現像容器に設
けられた磁石との両者に引き付けられるため、お互いの
磁力は反対方向、すなわち釣り合う方向に向かう。よっ
て弾性ブレードの両端部を現像剤担持体の方向に押し付
ける圧力をほぼ無くした状態で、弾性ブレード長手方向
両端部と現像容器間からの現像剤の漏出を防止する。
【0020】また、本出願に係る第2の発明によれば、
磁性弾性ブレードを設け、さらに該磁性弾性ブレードに
対向した現像容器側に該磁性弾性ブレードと非接触で磁
石を設けたので、磁性弾性フレードの両端部を現像剤担
持体の方向に押し付ける圧力が大幅に軽減され、結果と
して磁性弾性ブレードの現像剤担持体への当接圧を長手
方向で均一に保つ。さらには、姿勢弾性ブレードの両端
部は、現像剤担持体内に設けられた磁石と、現像容器に
設けられた磁石との両者に引き付けられるため、お互い
の磁力は反対方向、すなわち釣り合う方向に向かう。よ
って磁性弾性ブレードの両端部を現像剤担持体の方向に
押し付ける圧力をほぼ無くした状態で、磁性弾性ブレー
ド長手方向両端部と現像容器間からの現像剤の漏出を防
止する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0022】(第1の実施例)図1は、本発明に係る現
像装置の一実施例を示す概略断面図である。図1におい
て、9は1成分現像剤として磁性粒子が樹脂に混練され
た磁性トナー6を収容した現像容器で、本現像装置50
は、現像容器9内の長手方向に延在する開口部に位置し
感光ドラム1と所定間隙を有し対向設置された現像剤担
持体としての現像スリーブ2を備え、感光ドラム1上の
静電潜像を現像して可視化するようになっている。
【0023】上記現像装置50において、現像スリーブ
2は、例えばアルミニウム、SUS等からなり、上記開
口部にて図に示す右略半周面を現像容器9内に突入し、
左略半周面を現像容器9外に露出して横設されている。
この現像スリーブ2内には磁化された多数極の磁極を有
した固定の磁石ローラ3を有している。
【0024】そして、その上方位置には、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム等の板状のゴム材料からなる弾性ブ
レード4が支持板金5に支持され、自由端側の先端近傍
を現像スリーブ2の外周面に面接触にて当接されるよう
に設けられている。
【0025】以上のような本現像装置50において、現
像容器9内のトナー6は、撹拌部材7の矢印B方向の回
転に伴い、現像スリーブ2近傍に運ばれ、現像スリーブ
2のS2極で引き寄せられ、現像スリーブ2表面に付着
する。そして、S2極で引き寄せられたトナー6は、現
像スリーブ2の矢印A方向の回転により弾性ブレード4
の圧接下に送られ、ここで適正なトリボ(摩擦帯電量)
を受けると共に、現像スリーブ2上に薄層形成された後
N1極からS1極へと搬送され、感光ドラム1との対向
部である現像部へ送られる。現像部においてS1極は現
像主極であり、ここで穂立ちしたトナーが感光ドラム1
上に形成された静電潜像を現像し、消費されなかった未
現像トナーは、N2極からS2極へと搬送され現像スリ
ーブ2の下部より回収される。この回収部分には下部シ
ール部材8が設けられ、未現像トナーの現像容器9内へ
の通過を許容すると共に、現像容器9内のトナー6が現
像スリーブ2の下部から漏出するのを防止する。
【0026】上記現像部において感光ドラム1上の静電
潜像は、現像スリーブ2と感光ドラム1の両者間に直流
を重畳した交流電圧(現像ACバイアス)を印加するこ
とによってトナー像として現像される。
【0027】次に、現像スリーブ2の長手方向中央部に
おける断面図に、現像容器9内から現像装置の端部方向
を見た図を加えた図を図2に示す。図2においては、感
光ドラム1方向から現像装置側をみて左側部分のみを示
した。本発明に従えば、図2に記したように現像スリー
ブ2両端部において、現像スリーブ2を囲包する態様に
て端部磁性シール部材10が配置され、現像容器9開口
部の長手方向両端部分に取り付けられる。また、弾性ブ
レード4の両端部非当接面側に磁性部材11が設けら
れ、この磁性部材11との対向部において現像容器9の
側壁に磁石12が配設されている。この本発明におけ
る、現像スリーブ2及び弾性ブレード4長手方向端部の
トナーシール構成及びその作用に関しては、後に詳述す
る。
【0028】次に、本実施例における現像装置50の各
構成要素の具体例を以下に述べる。現像スリーブ2は、
直径16mmのアルミニウム製スリーブ表面にトナーの
搬送を適度に行うためのブラスト処理を施し、感光ドラ
ム1表面との上記現像部での間隙を300μmとし、感
光ドラム1の周速50mm/sに対して等速に回転駆動
させた。現像スリーブ2内部に設けられた固定の磁石ロ
ーラ3は、本実施例においては、前述したように磁極数
4極のSN交互磁極を有しており、4極の磁束密度はト
ナー搬送を十分良好に行うために400ガウス以上が好
ましく、本実施例においては、4極とも700ガウスの
ものを用いた。
【0029】トナー6は、前述したように磁性1成分現
像剤であり、ポリエステル樹脂中に負極性の荷電制御剤
を分散した平均粒径8μmのトナー粉体に疎水化処理シ
リカを1重畳部外添したものを用いた。
【0030】弾性ブレード4は、厚さ1.0mmのウレ
タンゴムからなり、前述したように支持板金5に接着さ
れており、現像スリーブ2に対する当接圧は、50g/
cmに設定した。なお、線圧の測定は、摩擦係数が既知
の金属薄板を3枚当接部に挿入し、中央の1枚をばねば
かりで引き抜いた値から換算した。
【0031】ここで、本発明に係る現像スリーブ2及び
弾性ブレード4長手方向端部のトナーシール構成を詳述
する。
【0032】前述したように、図2において端部磁性シ
ール部材10は、現像スリーブ2を囲包する態様にて現
像容器9開口部の長手両端部分に取り付けられている。
図2に対してY−Y線断面図を図3に示す。図3におい
て、端部磁性シール部材10は、幅(w)が0.2〜4
mm程度の鉄板、ニッケル板、コバルト板、またはそれ
らの合金製の板の如き強磁性材料にて作製されるのが好
ましい。これらの材料は(1/2)・(BH)maxが
0.7J/m3以下である。(BH)maxは、Bを残
留磁束密度、Hを保持力として、B×Hの最大値で最大
エネルギー積を示す。現像スリーブ2周面との間の間隙
(g)は限定されるものではないが、0.3〜2mmの
範囲で適宜選択される。本実施例で端部磁性シール部材
10は現像スリーブ2周面との間に一様な間隙(g)を
形成すべく、現像スリーブ2と同中心を有した厚さ
(t)を有した環状とされるが、その形状は図示される
形状に限定されるものではなく、所望に応じて種々の形
状とすることができる。重要なことは、端部磁性シール
部材10が非接触状態にて現像スリーブ2の周面に沿っ
て配置されることである。本実施例においては、端部磁
性シール部材10の幅(w)、厚さ(t)、間隙(g)
をそれぞれ3mm、2mm、0.7mmに設定した。ま
た、端部磁性シール部材10の側面が現像スリーブ2周
面の法線に対してなす角度はトナーの漏出をより確実に
防ぐ点で45度以下が好ましく、本実施例では、上記角
度を0度すなわち、端部磁性シール部材10側面を現像
スリーブ2周面に対して直角とした。また、端部磁性シ
ール部材10は、現像スリーブ2周面の極力全域に渡っ
て配置されるのが好ましいが、図2に示したように少な
くとも現像容器側の現像スリーブ2周面を囲包していれ
ば良い。
【0033】さらに、弾性ブレード4両端部近傍のトナ
ーシール構成について述べる。図3において弾性ブレー
ド4は端部磁気シール部材10と隣接して設けられ、そ
の両端部側面と端部磁気シール部材10側面との間隙1
mm以下とするのが、この部分でのトナーの漏出防止の
点で好ましい。この間隙が広すぎるとこの部分での現像
スリーブ2上に形成されるトナー層が厚くなりすぎた状
態で感光ドラム1との対向部である現像部へ運ばれ、現
像部にてトナーが滞留し感光ドラム1に転移したり、ひ
どい場合は現像装置50外へこぼれ落ちるといった問題
が生じる。よって本実施例においては、この間隙を0.
5mmとした。
【0034】また、弾性ブレード4の両端部非当接面側
には前述した端部磁性シール部材10と同様の鉄、ニッ
ケル、コバルト等の材料からなる磁性部材11が設けら
れている。この磁性部材11は、幅(w2)を0.2〜
2mm、厚さ(t2)を0.1〜1mm程度の範囲で適
宜選択される。この寸法は、弾性ブレード4の現像スリ
ーブ2への当接圧への影響を極力抑えるために、極力薄
くするか或いは、磁性部材11の弾性ブレード4への接
着面側の形状を、予め弾性ブレード4の当接状態におけ
る変形状態に合致させ、弾性ブレード4の両端部に配設
する必要がある。本実施例においては、幅(w2)を1
mm、厚さ(t2)を0.3mmの鉄製の磁性部材11
を用い、図2に記したように弾性ブレード4の当接状態
における変形状態に合致させ、弾性ブレード4の両端部
に配設した。
【0035】この磁性部材11の該表面に沿って、これ
と一定の空隙を形成すべく、現像容器9の側壁に磁石1
2を配設している。該磁石12は図3に記したように磁
性部材11と対向する内側表面がN極に、外側表面がS
極となるように着磁されており、その磁束密度は、10
0ガウス以上が好ましく、本実施例においては、200
ガウスのものを用いた。この磁性部材11の磁束密度
が、前述した現像スリーブ2内の磁石ローラ3の端部磁
性シール部材10のトナーシール性に必要な400ガウ
ス以上に比べて低い理由を述べる。
【0036】第1に前述した端部磁性シール10と現像
スリーブ2の両者は現像スリーブ2が回転しているのに
対して、磁性部材11と磁石12の両者は固定されてい
るため、ここでのトナーの漏出は比較的防止し易い。第
2に端部磁性シール10と現像スリーブ2内の磁石ロー
ラ3との両者の距離に対して、磁性部材11と磁石12
の両者の距離は、間に現像スリーブ2がない分短くでき
る。よって、この磁石12に必要な磁束密度は低くなる
のである。
【0037】また、この磁性部材11と磁石12の両者
の空隙は、前述したように、この磁石12の磁束密度と
の兼ね合いで決まるが、200ガウス程度の磁束密度の
磁石12を用いた場合、これらの磁界集中が良好に行わ
れる0.5〜3mm程度の範囲で適宜選択可能である。
本実施例においては、この空隙が1mmとなるように磁
石12を現像容器9の側壁に配設した。
【0038】このように、現像スリーブ2の両端部に端
部磁性シール10を配置することにより、現像スリーブ
2の内部に設けた磁石ローラ3の磁力によって、端部磁
性シール部材10が磁化され、磁石ローラ3と端部磁性
シール部材10との間に磁気回路が形成され、端部磁性
シール部材10の磁石ローラ3側に磁界が集中する。従
って、該端部磁性シール部材10と現像スリーブ2との
間の空隙部(g)に磁性トナー6による密な磁気ブラシ
が形成される。
【0039】また、弾性ブレード4両端部に磁性部材1
1を設け、該磁性部材11との対向1に磁石12を設け
たことにより、該磁石12と磁性部材11間に磁界が集
中し、両者の空隙にも磁性トナー6による密な磁気ブラ
シが形成される。この磁性部材11は現像スリーブ2内
の磁石ローラ3と磁石12の両者に引き寄せられること
になり、この引き寄せられる方向は釣り合う方向と異な
るため、従来の弾性ブレード4両端部と現像容器9間に
補助シール部材を設けた場合に比べて、磁性部材11
(すなわち弾性ブレード4両端部)が現像スリーブ2方
向に殆ど力を受けない。よって、これらの磁気ブラシを
形成させることにより、現像スリーブ2に沿って、トナ
ー6が端部磁性シール10の長手方向外側に漏出するの
を完全に防止し、さらに弾性ブレード4両端部の側面及
び非当接面側と現像容器9間から外部にトナー6が漏出
するのを、弾性ブレード4の両端部に過大な圧力をかけ
ることなく防止可能となる。
【0040】本発明者らの実験の結果によると、本実施
例に従った構成の現像装置50は長期間の使用によって
も、現像容器9内の磁性トナー6の外部へ漏出や、画像
白スジが全く発生せず、画像の長手方向両端部の濃度が
薄くなることなく、長手均一な良好なべた黒画像が得ら
れた。
【0041】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を、図4に基づいて説明する。図4は現像装置51
断面図に、現像容器9内から現像装置51の端部方向を
見た図を加えた図である。なお、感光ドラム1方向から
現像装置側をみて左側部分のみを示した。本実施例で
は、磁性を有した金属薄板からなる磁性弾性ブレード1
3を使用している点が第1の実施例と異なっている。
【0042】この磁性弾性ブレード13は、その必要な
機能としてのバネ弾性及び磁性を有する点を満足する材
料を選択する必要があり、磁性材料であるフェライト系
及びマルテンサイト系のステンレス鋼や、SK5−CS
P(JIS記号)等のバネ用冷間圧延鋼帯が好適であ
り、本実施例においては、厚さ60μmのSK5−CS
Pの薄板を用いている。そして、その他の端部磁性シー
ル部材10、磁石12は第1の実施例と同一の部材を使
用した。
【0043】このように、弾性ブレードに磁性を有する
材料を選択することにより、磁石12からの磁界集中を
その磁石12との対向部分である磁性弾性ブレード13
両端部にて起こさせることが可能となる。つまり、第1
の実施例の場合のように弾性ブレード両端部に磁性部材
11を設けることなく、弾性ブレード両端部からのトナ
ーの漏出を防止可能となり、第1の実施例と同様の効果
が得られる。
【0044】さらに、このような構成とすることによ
り、磁性弾性ブレード13の現像スリーブ2表面への当
接圧が、バネ弾性力に加えて現像スリーブ2内部の磁石
ローラ3による磁力の両者の総和で定まることになる。
その結果、長期間に渡って変形状態で現像スリーブ2に
圧接したことによって、弾性ブレード13のバネ弾性が
ある程度損なわれる場合があっても、磁力による現像ス
リーブ2への圧接力は保証されるために、経時での当接
圧の低下率が小さくなる効果が得られる。
【0045】なお、上記第1の実施例及び第2の実施例
において用いた現像装置は、現像剤として、磁性トナー
を使用していたが、磁性キャリアとトナーからなる2成
分現像剤を用いた現像装置にも適用可能であり、本発明
の範囲内で適宜選択可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、現像剤担持体の両端部に弾性ブレード
を配置し、該弾性ブレード両端部の現像剤担持体に対す
る非当接面側に磁性部材を設け、該磁性部材との対向位
置に磁石を設けたことにより、現像剤担持体と磁性シー
ル部材間及び該磁性部材と磁石間で磁性現像剤の密な磁
気ブラシを形成せしめ、現像剤担持体に沿って、現像剤
が磁性シール部材の長手方向外側に漏出するのを完全に
防止し、さらに弾性ブレード両端部の側面及び非当接面
側と現像容器間から外部に現像剤が漏出するのを、弾性
ブレードの両端部に過大な圧力をかけることなく防止可
能となる。その結果、画像の長手方向両端部の濃度が薄
くなることなく、長手方向で均一な良好ベタ黒画像を安
定した得られ、かつ現像剤漏れのない現像装置が提供で
きた。
【0047】また、本出願に係る第2の発明によれば、
現像剤担持体の両端部に磁性弾性ブレードを配置し、該
磁性弾性ブレードとの対向位置に磁石を設けたことによ
り、現像剤担持体と磁性シール部材間及び該磁性弾性ブ
レードと磁石間で磁性現像剤の密な磁気ブラシを形成せ
しめ、現像剤担持体に沿って、現像剤が磁性シール部材
の長手方向外側に漏出するのを完全に防止し、さらに磁
性弾性ブレード両端部の側面及び非当接面側と現像容器
間から外部に現像剤が漏出するのを、磁性弾性ブレード
の両端部に過大な圧力をかけることなく防止可能とな
る。その結果、画像の長手方向両端部の濃度が薄くなる
ことなく、長手方向で均一な良好ベタ黒画像を安定した
得られ、かつ現像剤漏れのない現像装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の現像装置の概略断
面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の現像装置断面図
に、現像容器内から現像装置の端部方向を見た図を加え
た図である。
【図3】図2の現像装置のY−Y線断面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施例の現像装置断面図
に、現像容器内から現像装置の端部方向を見た図を加え
た図である。
【符号の説明】
2 現像スリーブ(現像剤担持体) 3 磁石ローラ(現像剤担持体内部の磁石) 4 弾性ブレード 6 磁性トナー(現像剤) 9 現像容器 10 端部磁性シール部材 11 磁性部材 12 磁石 13 磁性弾性ブレード 50,51 現像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 雅信 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性剤を有する現像剤を収容する現像容
    器と、該現像容器の開口部に回動自在に担持され、その
    内部に磁石を有することにより表面に現像剤を担持搬送
    する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し現像剤を介
    して圧接した弾性ブレードと、該現像剤担持体の長手方
    向両端部で該現像剤担持体表面と所定の間隙を持って該
    現像剤担持体の少なくとも一部の周面に沿って設けられ
    た磁性シール部材とを有する現像装置において、上記弾
    性ブレードの非当接面側の少なくとも長手方向両端部に
    磁性部材を設け、該磁性部材との対向部に所定の間隙を
    もって上記現像容器の長手方向両端部に磁石を設け、該
    磁石と磁性部材間に発生した磁力線に沿って現像剤によ
    る磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシによって現像剤の
    外部への漏出をシールすることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 磁性剤を有する現像剤を収容する現像容
    器と、該現像容器の開口部に回動自在に担持され、その
    内部に磁石を有することにより表面に現像剤を担持搬送
    する現像剤担持体と、該現像剤担持体に対し現像剤を介
    して圧接した磁性材料から成る磁性弾性ブレードと、該
    現像剤担持体の長手方向両端部に該現像剤担持体表面と
    所定の間隙を持って該現像剤担持体の少なくとも一部の
    周面に沿って設けられた磁性シール部材とを有する現像
    装置において、上記磁性弾性ブレードの非当接面側の少
    なくとも長手方向両端部との対向部に所定の間隙をもっ
    て上記現像容器の長手方向両端部に磁石を設け、該磁石
    と磁性弾性ブレード間に発生した磁力線に沿って現像剤
    による磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシによって現像
    剤の外部への漏出をシールすることを特徴とする現像装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106115A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Kyocera Mita Corp 現像装置およびこれを備えた画像形成装置
US8554106B2 (en) 2008-09-29 2013-10-08 Kyocera Document Solutions Inc. Developing device having magnetic sealing member and image forming apparatus including the same
US9104138B2 (en) 2013-09-30 2015-08-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developing device

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